元スレ春香「こんな奴らのために、もう誰かの涙はみたくない!」

みんなの評価 : ☆
101 = 18 :
本当に、理不尽だと思う
私と同じ年頃の女の子が犠牲になって……
今も被害は増えている。五代さんは少し疲れが溜まっているみたいだった
春香「……ごめんなさいプロデューサーさん。ちょっと顔を洗ってきます」
P「あぁ……わかった」
私は戦えるわけじゃない。そんな力も資格もない
でも、それでも……傍観者でいるのは辛い
私以外の人が頑張ってるのがわかっていて自分がなにもしないのが、いやだ
春香「……はぁ」
わがままだ。自分は安全なところにいるのに
中途半端に首を突っ込もうと思っちゃうなんて
102 = 18 :
春香「……?」
ふと、どこからか声が聞こえた気がする
声というか……悲鳴? 裏の方から……
なんだろう、気になる……万一に備えて携帯を準備する
ついこの間買ってしまったのだ。こんなハイテク機器を……って話はおいといて
恐る恐る覗くとそこには
「あ、あぁっ……」
春香「……!」
腰を抜かしている小さな女の子と
ネズマ「ジバンガ バギ……ガド ズガギビン バボビバ」
その子にせまる未確認生命体12号がいた
104 :
ライダーの中でクウガが1番好きだ
106 = 18 :
春香「や、やめなさいっ!」
思わず近くに落ちていた石を投げつけてしまった
ネズマ「……ザンザ ガダサギギ ゲロボバ」
12号がこちらに注意を向ける
すごいプレッシャーだ、怖い
春香「そ、そこの子! はやく逃げて!」
「あっ……あぅっ……」
這うように女の子が逃げようとする
12号が女の子の方を向きなおそうとしているのがわかったからさらに石を投げてこっちに注意をひきつける
ネズマ「グドドグギギバ ゴラゲバサ バダズベスバ」
こっちへ意識を移したようだ。こちらを完全に向いている
足がガクガク震えるけど……逃げなきゃ
108 = 18 :
春香「警察……警察……110番って何番だっけ!?」
走りながら震える手で番号を押す
長くは逃げていられないだろうし、振り切ったとしても別の人が狙われちゃうかもしれない
警察に電話しないと、もつれそうな足に渇を入れて走る
春香「はぁっ……はぁっ……」
だいぶ走ったはずだ……うしろを振り返る。誰もいない
振り切っちゃった……のかな?
一息入れようと前を向くとそこには
ネズマ「ゾグギダ ゴギバベボボ ザ ゴギラギバ?」
12号が、立っていた
春香「なん、でっ……!」
109 = 18 :
ダメだ、いったん気を抜いちゃったせいで走れない
12号がこっちに手を伸ばしている
ネズマ「ラガビビ ボセゼ ガド ズゴゴ ビンザ ギゴガベダ」
どうにか逃げようとして……足がもつれて転ぶ
こんな時にまでドジでどうするのよ、私!
もうダメだと思った時……あの時は四号が、五代さんが助けてくれたけど
春香「……やだ……」
バイクの音は、聞こえない
こっちへ迫る手はもうそこまで来ている
これで、終わりなのかな
そこへ響いたのは……銃声?
春香「……え?」
110 = 18 :
続けて何発も銃声が響く。未確認の腕が弾かれる
そちらに目をやると、銃を構えた男の人が立っていた
「君、大丈夫か! 伏せていなさい!」
あの距離で、腕正確に当てたんだ……すごい
どちら様なのかはわからないけれど、感謝しつつ伏せる
矢継ぎ早に銃声が続く
ネズマ「ヅビバサ ヅビゲド グドドグギギ !」
12号の注意があちらに向いたので、隙をみて逃げだした
警察と、五代さんに連絡しないと……あの人も危ない
なんで銃なんか持っていたのかわからないけれど、そんなに効いてないみたいだったし急がなきゃ
111 = 100 :
うっほい
112 :
確かポレポレは文京区にある設定なんだよな
113 = 18 :
警官「君……大丈夫か?」
連絡を入れようとしている最中、警察の人に声をかけられる
すごい、携帯電話って連絡したいと思った人を呼び出せるのかな? ……じゃなくて!
春香「あっ……私は大丈夫です! それより私を助けてくれた人が」
警官「……よかった、じゃあ保護するからこっちへ」
春香「待ってください! 私を助けてくれた人が危ないんですってば!」
警官「助けた人って……銃を持ってて、ちょっと難しそうな顔しててコートを着てた?」
春香「は、はい!」
警官「その人は……警察の人間だよ。大丈夫だから」
警察の人? あの人……なるほど、だから銃なんて持ってたのか
でも、危ないことに変わりはないはずなのに、なんで冷静なんだろう?
116 = 18 :
警官「いやね……あの人は本当に化物みたいな人だから……応援も来てる、大丈夫だよ」
春香「そう、なんですか……?」
警官「全治2週間って言われた怪我を2日で気合で復帰してきたことがある、かな」
春香「えぇ……?」
本当ならすごいけど……でもだからって
口に出そうと思った時、警官の人の手も震えてるのに気づいた
私を励まそうとしてくれているんだ。この人だって怖くないはずがないのに
警官「だから、大丈夫だよ……こっちへ」
春香「……はい」
この人も、戦ってるんだ
不安から守ろうとしてくれているんだ
春香「……あの、ありがとうございます」
警官「はは、市民の安全を守るのは警察の仕事だからね」
117 = 100 :
一条さんは死ぬ気がしない
118 = 23 :
一条さん「俺は……不死身だ!」
119 = 18 :
お仕事……簡単に言うけれど、未確認事件はそんな簡単に割り切れるものじゃないと思う
お昼のワイドショーじゃ警察は無能だ無力だっていう内容の報道を時々していて叩いてばかりで
そして、文字通り命がけなのに……この人は……いや、この人たちは
春香「……お勤めごくろうさまです」
警官「急だね、どうしたんだい? ……でも、ありがとう。がんばれるよ。……君の保護者さんへ連絡したいんだけど」
春香「あっ……そうだプロデューサーさん」
顔を洗ってくるって席を外して、そのまま飛びだしてきちゃったから心配してるかも……
えーっと、電話しなきゃ。携帯電話を取り出して……そこで着信アリの表示に気付く
春香「あ、あれ? いつの間に……逃げてる時は鳴ってなかったと思うけど……マナーモードになりっぱなしだったのかな」
P「……おい春香ぁ?」
春香「へっ? あっ!」
後ろから声をかけられて振り返るとそこにはプロデューサーさん
探して走り回ってくれたのか汗だくだ
120 = 18 :
P「まったく、心配させないでくれよ」
春香「ご、ごめんなさい……」
本当に心配してくれたんだろう
パトカーも集まってきて未確認の目撃情報まで出て気が気でなかったそうだ
春香「……ありがとうございます」
P「まったく、次からは気をつけてくれよな?」
春香「……はい」
P「……わかってくれればいいんだ、そう落ち込まれても困る」
春香「あっ……え、えぇ」
P「まぁ心配するのも俺の仕事みたいなものだけどな。適度にならいいぞ? 体重が増えたとかな!」
春香「……」
P「ちょっ、春香? ジョークだからな? そんな真剣に悩まなくても」
お仕事。警察の人は命がけで私達を助けてくれている
私は……私のお仕事って、なんなんだろう?
121 = 18 :
※※※※※
12号を撃ちながら距離を保つ
五代は呼んだが、それまで他の市民に被害が出ないようにするのも俺たちの仕事だ
一条「しかし……」
なにやら、やたら焦っている気がする
危ういところで12号の攻撃が避けていられるのもその焦りで余裕がないのがわかるおかげだ
一条「なんなんだ、いったい?」
警官「一条警部補! 援護します!」
一条「あぁ、気をつけろ! なにやら焦ってるようだ」
応援に来た警官隊に注意を促す
こういう時が一番危なかったりするものだ
122 = 18 :
いまさら序盤のグロンギ語の構文ミスに気付いた
ごめんね☆
123 = 18 :
ネズマ「ヂブジョグ ジバング バギ!」
でたらめに突っ込んでくる
冷静に射撃しつつ避けた
ネズマ「ブゴ! ラザザ! ラザゴセパ!」
援護に来た警官隊の射撃に巻き込まれないように物陰に隠れる
未確認の余裕がどんどんなくなっていく
ネズマ「ガ……グアアアアアアアア!」
射撃は続いている……すると
12号が、爆発した
一条「……なんだと?」
124 = 40 :
残ってた!よっしゃ!!
125 = 18 :
そういった技や特性の可能性もあるので注意してみたが……木端微塵に吹き飛んでいる
どういうことだ? 通常兵器の射撃でも倒せる……のか? しかし
警官「い、一条警部補! やりましたよ!?」
一条「あ、あぁ……」
どうも納得がいかない……そう、爆発したのは銃弾が当たった場所というよりまるで
一条「……バックル部分は跡形もないか」
ベルト部分を中心に爆発したように見えた……のだが
確認しようにも残っていないのではしかたない。肉片を一部回収して研究に回せないだろうか
一条「……ん?」
大きさが合わない気がするが……爆風で消し飛んだのか?
残った部分はどうするべきなのだろうか。通常の火葬のような形式で……?
126 = 100 :
全部見たけど正直グロンギ語なんてわからないですよ
128 = 18 :
これ、クウガ知らない人向けに解説はあったほうがいいかな?
脳内保管要素も混じってるせいで分かりづらいとは思うんだけれど
131 = 18 :
>>130
じゃあ、決着がついてから蛇足的に書かせてもらおうかな
「グ」と「パ」使うの忘れてたって話なんだけどグロンギ語訳とかもその時に簡単に
132 = 100 :
支援だね
133 = 18 :
※※※※※
春香「……え、倒せたんですか?」
警官「あぁ、一斉射撃でなんとかね」
春香「すごいじゃないですか! おめでとうございます!」
警官「うん……我々だってただやられるだけじゃないってことだね」
春香「はい、応援してます!」
ヤイノヤイノ
P「あの……あなたが春香を助けてくれたそうで」
一条「ん……あなたは?」
P「あぁ、失礼しました。あの子のプロデューサーです」
一条「あぁ、ありがとうございます……プロデューサーさん?」
P「えぇ、あれでも一応アイドルなんですよ」
134 = 18 :
一条「すいません、そういったものには疎くて」
P「いえいえ、まだまだ売り出し中のマイナーアイドルですから……本当にありがとうございました」
一条「いえ、これが警察ですから……それに」
P「……?」
一条「彼女は、未確認に襲われていた少女を助けて囮になって逃げていたんです」
P「なんですって?」
一条「泣きながら走ってきた少女に事情を聞くと……リボンのお姉ちゃんに助けられた、未確認がいたと」
P「……無茶してくれるなぁ、春香」
一条「誰にでもできることじゃありませんよ。危険ですからできればもうしないでほしいですがね」
P「同意です。でも……女の子を一人助けられたんですね。よかった」
135 = 18 :
一条「そうですね。それは……」
ブロロロロロ キッ
雄介「すいません一条さん! 遅れるなんて……あれ?」
P「えっ……五代さん?」
一条「ん?」
雄介「いやー、まさかプロデューサーさんが一条さんと出会うなんて世界は狭いですね?」
P「いやほんと……五代さんの協力者さんだったなんて」
一条「五代と知り合いとは……驚きましたよ」
雄介「……それにしても、本当ですか?」
一条「あぁ、確かに警官隊の射撃に合わせて謎の爆発が起こり12号は消滅した」
雄介「そうですか……いったい……」
136 :
追いついた
懐かしいなぁ・・・
138 = 18 :
P「……まじめな話みたいですし、俺はここらへんで」
一条「あぁ、申し訳ありません」
P「いえいえ。俺たちには応援ぐらいしかできそうにないですし……」
雄介「そんなことありませんよ! ポレポレに来てくれるだけでも明るくなりますし」
P「カレーはおいしいですし、こちらこそいつもありがとうございます。……おやっさんは強烈でしたけど」
雄介「あはは、俺もいつもお手伝いしてるわけじゃないですから……いい人なんですけどね?」
P「こっちがどういうリアクションするのが正しいのかわからなかったですよ……」
一条「……五代?」
雄介「どうしたんですか、一条さん?」
一条「いや、なんでもない。そうか普段は店の手伝いだったな」
雄介「えぇ、まぁ一応そうですね」
一条「ふむ、今度改めてお邪魔させてもらおうかな」
雄介「とびっきりのカレー用意して待ってますね?」
一条「うむ……カレー?」
P「あ、ポレポレのカレーおいしいですよ?」
139 = 69 :
わぁい残ってた
140 = 18 :
一条「……あそこは喫茶店じゃなかったのか?」
雄介「コーヒーとかもおいしいですけど、ご飯はカレーです!」グッ
P「本当においしんですよ、刑事さん!」グッ
一条「あぁ、そこまでいうのなら……ぜひ今度な」
雄介「待ってますね?」
P「……あ、それじゃあ今度こそこれで」
一条「あぁ、すいませんお手数をおかけしました」
P「いえいえ、本当にありがとうございました! よろしければ今度ライブにも来てくださいね」
一条「……時間がとれたら、ぜひ」
P「……たっぷり、休暇がとれるようになるといいですね」
一条「えぇ、本当に」
141 = 29 :
まだ残ってた私怨
143 = 18 :
P「おーい春香、帰るぞー」
春香「えっ、はーい!」タタッ
P「おい待て急ぐのはいいけど焦りすぎると」
春香「えっ? あっ」ドンガラガッシャーン
P「あーあー……なんで小石避けてなにもない場所で転ぶんだよ。怪我は?」
春香「な、なんとか……」
P「気をつけてくれよ、アイドル?」
春香「はい……ドジですよね私って……」
P「まぁ今に始まったことじゃないけどな?」
春香「そ、そうですけど……はぁ」
P「ほれほれ笑えー」ムニッ
春香「ひゃへへふははいひょー……」
P「まぁまぁ、心配かけた代金だって……おぉ伸びる」ムニー
春香「ひゃへへふははい……んもー」
144 = 18 :
一条「……そうだ、五代」
雄介「……はい。どうしました?」
一条「気になる点が他にもあってな」
雄介「気になる点……ですか?」
一条「あぁ、射撃で爆発といったが……直撃した場所が爆発したんじゃないんだ」
雄介「どういうことですか?」
一条「見間違い……かもしれないが。ベルト、特にバックル部分が爆発したように見えた」
雄介「ベルトが……」
一条「回収した肉片からもバックル部分はかけらも見つからなかったんだ」
雄介「それは確かに怪しいですね……いったいどういうことか……」
一条「古文書の文章に未確認の生態については載っていない、よな」
雄介「えぇ、たぶん……ですけれど」
一条「どうも何かのヒントになる気はするんだがな……」
雄介「はい……うーん……」
146 = 18 :
―――――ズルッ
―――ズルズル
―ズズズッ
「……ゴセパ ギバブゾ グギバダダボバ」
「ログ ジャベザ ゲレデ」
「ガボ ゴドボ ド ゴンバ パ ボソグ」
ずるり、ずるり
147 = 18 :
春香「プロデューサーさん……」
P「ん、どうした?」
春香「今日も、考えてたんですけれど」
P「……なにをだ?」
春香「私の、仕事についてです」
P「仕事……アイドルの、ことか?」
春香「はい、私のお仕事ってなんだろうって考えてたんですよ」
P「……それで?」
春香「私は、ここ数日ずっと守ってもらってばかりだったじゃないですか
P「アイドルは戦うものじゃないぞ?」
春香「はい、そうなんです……アイドルは戦えないんです。でも」
P「……」
148 :
しえん
149 = 18 :
春香「泣いてる人も、何人も見ました」
P「……犠牲になった子の葬式か」
春香「五代さんの言ってた意味が、わかったんです。胸が痛くて……いやだなって」
P「それで、どうしたいと思ったんだ?」
春香「警官の人が、私を励ましてくれて助けてくれて言ったんです『仕事だからね』って」
P「……あぁ」
春香「だから、私は……」
P「……ん?」
春香「みんなに笑顔が届けられるような……って、え?」
「…………」
P「なんだ、あの人……ひどいケガしてるぞ……?」
150 = 88 :
>>141
IDオーズ
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