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    元スレ恒一「死の色?」

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    1 :

    -4月中旬-

    「どう?もう痛くない?」

    恒一「まだ少し痛みますけど…大丈夫です」

    民江「本当にもう…まだこんなに若いのにかわいそうにねぇ」

    恒一「えっと…ごめんなさい、お祖母ちゃん」

    民江「やだねぇ、気にするんじゃないよ。仕方ないからね」

    「それにしても…やっぱりそれ外して見せてくれないの?私は綺麗だと思ったんだけど」

    民江「こら、いい加減にしなさい!」



    2 = 1 :

    早苗「ほほう、今度はキング先生ですか~、ホラー少年♪」

    風見・桜木・赤沢「……」

    早苗「んじゃ、あとはよろしく~」

    風見「僕達、夜見山北中学の3年3組の生徒です」
       「僕は風見智彦といいます。こっちはゆか…桜木さん」

    桜木「あ、初めまして。桜木ゆかりです」

    風見「こっちは―」

    赤沢「赤沢泉美よ」

    3 = 1 :

    恒一「あの…何か?」

    風見「あっ、えーとですね…」
       「僕とゆか…桜木さんはクラス委員長で赤沢さんは対策係で今日は3組の代表として来たんです」

    恒一「対策係?」

    桜木「えっと本当は月曜から出てくるはずだったのが急な怪我でって聞いて」
       「クラスの代表でお見舞いに行こうって話になったんです」

    恒一「なんかごめんね…」

    桜木「いいえ!そんな…」

    風見「あの、これを。一学期が始まってからのノートをコピーしてきたから」

    恒一「ありがとう!登校はたぶん来週辺りからになると思うけどよろしく」

    4 = 1 :

    赤沢「さかきば…恒一君よね。恒一君って呼んでいい?」

    恒一「え…どうぞ」

    赤沢「それじゃあ本題に入りましょうか」
       「今日ここにきた本当の理由は恒一君に3組の災厄について説明することなの」

    恒一「3組の災厄…?」

    5 :

    この前中途半端だったやつか

    7 = 1 :

    赤沢「―というのが災厄について現在分かっていること」

    恒一「毎月一人以上クラスの関係者が死ぬ現象、か。ちょっと信じ難い話だね…」

    赤沢「無理もないでしょうね。でもこれは実際に起きている現象なの」
       「今までの犠牲者や詳しい情報は第二図書室に資料として保管されているわ」

    恒一「……」

    赤沢「今年は確かに机は足りていた」
       「それなのにクラスメイトから姉妹が急死したという報告が出ている」
       「単なる偶然かもしれない…それでも警戒する必要はあると思うの」

    恒一「分かったよ…」

    赤沢「それじゃ、これからもよろしくね。恒一君」

    8 = 1 :

    -初登校日-

    ピピピピピ ピピピピピ

    陽介『おう、おはよう!元気か?』

    恒一「ん…おはよう」

    陽介『こっちは夜中の二時だ。暑いぞ~インドは』

    恒一「…どうしたの?」

    陽介『今日から学校なんだろ?激励の電話だ、感謝しろ』

    恒一「ああ、うん」

    9 = 1 :

    陽介『目の方はどうだ?俺がオーダーしてやったアレ、気に入ったか?』

    恒一「あのさぁ…なんでこんな派手な色にしたの?」

    陽介『はははっ、綺麗でいいだろ~』

    恒一「…ったく」

    陽介『まぁ学校の方は気楽に頑張れ。んじゃお義父さんとお義母さんによろしくな』

    恒一「うん」

    陽介『暑いぞ~インドは!』ブツッ

    ツーツーツー

    恒一「…はぁ」

    10 :

    支援しとくかな?

    11 = 1 :

    レーちゃん「オハヨウ レーチャン オハヨウ」

    恒一「レーちゃんはお前の名前だろ」

    レーちゃん「ゲンキ ゲンキ ダシテネ」

    民江「恒一ちゃん。ご飯だよー」

    恒一「はーい」

    12 :

    前あったな 支援

    13 = 1 :

    恒一「父の仕事の都合で東京から引っ越してきた榊原恒一です。どうぞよろしく」


    多々良「怪我…大変だったみたいですね」

    恒一「まぁ自業自得みたいなものだから仕方ないよ」

    勅使河原「やっぱり色々と不便だろ?何か困ったことがあったら遠慮せず言ってくれよ」

    風見「キミじゃあまり役に立ちそうにないけどね」

    勅使河原「なんだよそれ!?」

    恒一「はは…ありがとう」

    14 = 1 :

    綾野「こういっちゃんはさ~、東京から引っ越してきたんだよね」
       「東京と夜見山だとどう?」

    恒一「うーん、どちらかと言うとこっちの方が僕は好きかな」

    多々良「どうしてですか?東京の方が色々あって楽しいと思いますが…」

    恒一「東京は一日中ザワザワしてるような感じで落ち着かないんだ」
       「こっちは静かだし、なんだか落ち着くような雰囲気があって気に入ったよ」

    綾野「なるほどなるほど~」

    風見「東京に住んでた者ならではの意見だね」

    15 :

    今日初見だから期待

    16 :

    この前の所までいったら誰か教えて

    17 = 1 :

    望月「そういえばお父さんが大学教授なんだってね。それで今は外国に行ってるって」

    恒一「あれ?なんでそれ知ってるの?」

    多々良「久保寺先生から聞いてるので知ってますよ」

    恒一「そうなんだ。前の中学のことも?」

    風見「うん。大体の人は三神先生から聞いたよ」

    勅使河原「あー、どうせだったら三神先生が担任ならよかったなぁ。美人だしよー」

    望月「うんうん!」

    恒一「ははは…」

    綾野「おやおや?こういっちゃんは綺麗なお姉さんはお好みではないのかな?」

    恒一「いや、そういうワケじゃ無いよ」

    多々良「あ、あの!榊原君はど、どういうタイプが好きなんですか?」

    恒一「あはは…勘弁してよ」

    18 = 1 :

    望月「そういえばお父さんが外国って、どこに行ってるの?」

    恒一「インドだよ。この春から一年」

    勅使河原「インドかー。俺は暑いの苦手だから無理だなー」

    風見「大丈夫だよ。キミが研究でインドに行くことなんてまず無いから」

    勅使河原「へいへい、行けませんよーだ」

    恒一「そういえばこの前お見舞いに来てくれた赤沢さんは?」

    綾野「泉美か~。なんか急に熱出したとかで休みだよ」

    恒一「へぇ」

    勅使河原「あ、そうだ!昼休みにでも校内をざっと案内してやるよ」

    望月「そうだね。早くこの学校にも慣れて欲しいしね」

    恒一「ありがとう。じゃあ是非」

    19 :

    多々良さんにセリフを付けるとは、できるなこの>>1

    20 = 1 :

    -体育の授業-

    綾野「由美は今日もちっこいね~」チョイチョイ

    小椋「うっさいわね!アンタも大して大きくないでしょ!」

    杉浦「はぁ…」

    宮本「おーい次のヤツ!」

    綾野「はい!」タタタッ
       「ぶべっ」ズザー

    21 = 10 :

    小椋さんかわええ

    22 = 1 :

    高林「榊原君も見学かい?」

    恒一「まだ慣れてなくて危ないからってさ」
       「高林君は心臓が悪いんだっけ」

    高林「うん。生まれつき、ね」

    恒一「そっか…」

    高林「気にしなくていいよ」
       「この体とも長い付き合いだしあまり気にしてないんだ」
       「……ちょっと具合悪いから保健室で休んでくるよ」

    恒一「え!?ついて行こうか?」

    高林「大丈夫だよ。いつもの事さ」

    23 = 1 :

    桜木「あれ?高林君、どうしたんですか?」

    恒一「具合悪いから保健室に行くって」

    桜木「そうですか…」

    恒一「桜木さんは?」

    桜木「昨日ちょっと転んで足を挫いちゃって」

    恒一「そうなんだ」

    桜木「そういえば昼休みに勅使河原君たちに校舎の案内してもらったみたいですけど、どうでした?」

    恒一「案外すぐに慣れそうだよ」

    桜木「それは良かったです」

    24 = 1 :

    -美術の授業-

    三神「なんですか、これは?」

    望月「レモンの叫びです」

    三神「これでいいと思うわけ?」

    望月「僕にはレモンがこう見えるんです」

    三神「はぁ、授業の趣旨には合わないけど…まぁいいわ」

    望月「すみません」

    三神「謝る必要は無し。そのまま仕上げちゃいなさい」

    恒一「ムンクが好きなの?」

    望月「うん」

    25 = 1 :

    多々良「榊原君、結構絵上手いんですね」

    恒一「そうかな?絵を描く事は結構好きだけど」

    望月「ならさ、美術部に入らない?」

    恒一「うーん、考えとくよ」

    三神「勅使河原君、あなたは何を描いているの?」

    勅使河原「リンゴです!」

    三神「リンゴに手足は生えてません」

    勅使河原「僕にはリンゴがこう見えるんです!」

    三神「真面目にやりなさい!」

    26 = 12 :

    さるよけ支援

    27 = 1 :

    恒一「ムンクの叫びってさ、じっくり見ると怖い…と言うか不安にならない?」

    望月「不安…そうだよね。全てが不安でどうしようも無い」
       「そんな気持ちを抉り出してくれる絵だから好きなんだ」

    恒一「不安になるから…好き?」

    望月「見ないフリしてても仕方無いからね」

    恒一「災厄の事…だよね」

    勅使河原「よっ、サーカキ!女の子の話か?だったら俺も混ぜろよ!」

    恒一「残念ながらもっと暗い話」

    勅使河原「なんだよそれ?」

    恒一「世界を覆う不安について」

    勅使河原「ははっ、何だよそれ」

    28 = 1 :

    恒一「勅使河原も不安?」

    勅使河原「そりゃもう!なんせ3年に上がって呪われた3組になっちまったんだからな」

    恒一「やっぱり1,2年でも噂になってたの?」

    望月「うん。でも殆どの人は信じてなかったけどね」

    勅使河原「3組になって第二図書室の千曳先生や卒業生たちに色々な資料突きつけられて」
          「それで信じざるを得なくなったんだ」
          「って言っても目の前で誰か死んじまったわけじゃねぇし実感湧かねぇけどな」

    望月「このまま誰も死なず、無事に終わってくれればいいんだけどね…」

    勅使河原「あの何て言ったけな…あぁ、見崎だ!見崎!」
          「アイツの姉妹が死んだってのも、ただの偶然ならいいんだけどな」

    恒一「……」

    29 = 1 :

    -三神家-

    「ぷはぁ!」
       「ところでさぁ、恒一君。部活はやらないの?」

    恒一「そうですね…実は今日、美術部に入らないかって誘われちゃって」

    「美術好きなの?」

    恒一「興味はあります。ただ、あまり自信は無くて」

    「ふむふむ。まぁ時間はあるしゆっくり考えなさい」
       「自信なんてのは最初から誰にでも備わってるものじゃないんだから」

    31 :

    いつから完全オリジナルになるのか…

    32 :

    お前か
    支援

    33 = 1 :

    -5月-

    先生「交流回路で消費される精力がー、交尾回路で消費される電力の例がー、負荷がコンドームの時ー」

    恒一「(はぁ…一度受けた授業だしやっぱり暇だな…)」


    勅使河原「試験が終わったら進路指導かー。改まってそんな話するってのも激しく憂鬱だぜ」

    風見「高校進学率は今日日95パーセント以上だ。大丈夫、君にも行ける高校はある」

    勅使河原「それ、励ましてんのか?」

    風見「そのつもりだけど」

    勅使河原「そういやサカキは高校どうすんだ?」

    恒一「来年の春には父さんが帰国するしたぶん東京の私立に」

    綾野「いいな~。私も東京の学校行きたいな~」

    小椋「アンタの成績じゃ無理でしょ」

    恒一「そんな事ないよ。今からでも頑張って勉強すれば成績なんてどうにでもなるさ」

    34 :

    先生一体何教えてるんだよ

    35 = 10 :

    性行為だろ
    お前の学校にもあったろ?

    36 = 1 :

    -試験当日-

    恒一「(結構時間余っちゃったな…)」

    風見「(ダメだ…ゆかりの事ばかり考えてしまう…)」

    赤沢「(どうしよう全然分からない…災厄の対策に集中し過ぎて試験の対策忘れてたわ)」

    猿田「(全く分からんぞな。諦めたぞな)」

    佐藤「(眠い…)」

    宮本「桜木ー!」ガラッ
       「お母さんが事故にあったって連絡があってな。すぐに病院行け!」

    桜木「え…そ、そんな…はい!」ガタッ

    ナ、ナンダッテー!! マサカサイヤク?

    久保寺「み、皆さん落ち着いて下さい…!」

    桜木「はぁはぁ…」タタタッ
       「あっ!」ツルッ

    グサッ ドンッ

    37 = 1 :

    宮本「何だ今の音は!?」タタタッ
       「…んなっ!お、おい桜木!!!」

    ドーシタドーシタ ナンダナンダ

    久保寺「どうしました!?こ、これは…」

    宮本「久保寺先生!すぐに救急車を呼んで下さい!」
       「それから生徒は絶対に教室から出るな!」





    久保寺「皆さんで桜木さんのご冥福をお祈りしましょう…」

    赤沢「ゆかり…やっぱり今年は『ある年』なのね」

    恒一「……」

    38 = 1 :

    医者「傷もほぼ完全に治ってますね」
       「ただ、手入れは毎日欠かさずにね」

    恒一「はい」


    恒一「(災厄…信じたくないけど本当にあるんだな…)」

    綾野「あ!お仲間はっけーん!」

    恒一「あれ?」

    綾野「やっほー!こういっちゃんバックレ?」

    恒一「いや、病院の帰りなんだけど」

    綾野「あ、あははー。そっか、そうだよね~」

    恒一「綾野さんは?風邪でも引いたの?」

    綾野「あ、そうそう。げふんげふんっ!」

    恒一「ダメじゃないか。早く家に帰って休んでなくちゃ!」

    39 :

    演劇部トリオ死ぬのか…

    40 :

    桜木さん何もしてないのにもう退場か・・・

    42 = 34 :

    アニメでも桜木さんの退場はショックだったなぁ

    43 = 1 :

    綾野「え!?あ、うん…そうだよね!」

    恒一「…なんて騙されるワケないでしょ」

    綾野「む!こういっちゃんの意地悪~!」

    恒一「ごめんごめん」
       「でもダメだよ。学校サボっちゃ」

    綾野「はーい」

    ビュオオオオオッ ギィ

    綾野「え?」

    恒一「危ない!」ガバッ

    ガシャァァァン!

    44 = 1 :

    恒一「ふぅ…あ、綾野さん大丈夫!?」

    綾野「うぅ…やだ…死ぬのはやだよぉ」グスグス

    恒一「綾野さん!」ガシッ

    綾野「…こういっちゃん?」

    恒一「もう大丈夫だから!」

    綾野「でも…またいつ災厄が……うぅ」グスグス

    恒一「また綾野さんに何かあっても僕が守るから!ね?」

    綾野「…本当?」

    恒一「うん!」

    綾野「…分かった」

    恒一「よし!じゃあ今日はもう家に帰ろうか」
       「僕が送ってくからさ」

    綾野「えへへ、うん!」

    45 = 41 :

    サル避けが少ないぞwww
    支援

    46 = 1 :

    -6月-

    久保寺「高林君が自宅で心臓の発作を起こし亡くなったという事は聞いているかと思います…」
        「辛い事が続きますが…皆さんで頑張って乗り越えましょう」

    赤沢「対策タイサクたいさくTaisaku…Countermeasure!」

    杉浦「(泉美が最近おかしい…)」

    望月「うぅ…高林君…」

    47 :

    鳴ちゃんはまだかい

    48 = 1 :

    -第二図書室-

    恒一「………お母さん?」

    千曳「見つかったかな」

    恒一「はい」

    千曳「よりによって74年とは…」
       「どの人かな、君のお母さんは」

    恒一「この人です」

    千曳「理津子君か…!」

    恒一「知ってるんですか?」

    千曳「ん、まぁ…理津子君とはなぁ」
       「しかし亡くなったと言っていたが…いつ?」

    49 = 40 :

    そろそろ居ないもの解除しろよ対策係・・・

    50 = 1 :

    恒一「15年前…夜見山で僕を産んですぐに」

    千曳「なるほど…つまり怜子君の年の災厄に巻き込まれた、と言うことか」

    恒一「やっぱりそうなんですか…」

    千曳「あぁ恐らく…」
       「だがね榊原君。怜子君を責めないでやって欲しいんだ」

    恒一「もちろん責める気なんてありませんよ」
       「悪いのは…災厄ですから」

    千曳「……」


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