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    元スレ真美「兄ちゃんは、真美だけの兄ちゃんだよねーっ?」

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    51 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 05:27:25.98 ID:Ab8lXI/R0 (+95,+30,-198)

    「まあ、そこまで考えてくれたなら、合格点をやろう」

    美希「やった♪」

    「だがこれからは、今日みたいにやっつけ仕事をしないこと! 手を抜くんじゃないぞ!」

    美希「うっ……やっぱり、バレてた?」

    「当たり前だ。こうして結果として見る前から、ばっちりわかってたさ」

    美希「やよいの方ばっか向いてると思ったのにー……」

    「もう一年近い付き合いだからな、それくらい遠くからでも一目でわかる」

    「美希なら……、本気の美希ならあんなもんじゃない。もっとずっと、キラキラしていたはずだ」

    美希「……」

    「それが例えステージの上じゃなくても、お前にはスターのオーラがある。今日はそれが見られなかった」

    「俺はそれが残念でな……って、美希?」

    美希「ふふ、そっか……」

    「……一応、説教のつもりなんだが……なんでにやけてるんだ?」

    美希「あは、ナイショなの!」
    53 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 05:32:02.90 ID:Ab8lXI/R0 (+95,+30,-101)

    「まあ、話すことはこれくらいだな……特に他になければ、もう帰っても問題ないぞ」

    美希「うん。……ねえ、ハニー?」

    「ん? どうした、まだ何か聞きたいことでもあるのか?」

    美希「聞きたいことってゆーか……言いたいこと、って感じかな。ヒトリゴトって感じかも」

    「なんだ、美希にしては歯切れが悪いな……どうしたんだ、なんでも言ってみろ」

    美希「うーんとね……」

    「……」



    美希「ミキ、やっぱりハニーのこと、大好きなの」
    54 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 05:38:22.92 ID:Ab8lXI/R0 (+95,+30,-193)

    「……それは、」

    美希「ああ、ううん! わかってるの! ハニーはミキの気持ちには応えられないんだ、って」

    「……」

    美希「もう何度も言ったもんね、この言葉。大好きはーにぃ~、って」

    「美希……、俺はプロデューサーであって、お前はアイドルであってだな……」

    美希「もー、だからこれはヒトリゴトなの! ハニーはちょっと、お口にチャックしといて欲しいって思うな!」

    「……」

    美希「……なんでこういうこと、また言い出したかって言うとね……」

    美希「ミキ、今日頭をガーンって殴られたからなんだ」

    「……はぁあ!? な、殴られたって、いつ!? イベントの時かっ!?」

    美希「んー? あ、別に殴られてはないかも! あは☆」

    美希「えっとね、つまりー……そう、こういうことなの!」
    55 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 05:45:56.53 ID:Ab8lXI/R0 (+95,+30,-180)

    美希「ミキはね、ハニーのこと大好き。何回フラれたって、それは変わらないんだよ」

    美希「それでね、心のどっかで、その……ハニーはきっといつか、ミキのこと、好きになってくれるって思ってたの」

    「……」

    美希「いつになるか、わかんないけど……もしかしたら、ずーっとずっと先で」

    美希「ミキがおばさんになって、アイドルを辞めちゃったときになるかもしれないけど!」

    美希「……ハニーはいつか、きっとミキに夢中になってくれる、って信じてるの」

    「……ずいぶん自信家だな」

    美希「あは! だって、ミキだよ?」

    「はは、説得力のある言葉だ」

    美希「……でもね。今日でそれは、“信じてる”、じゃなくて、“信じてた”、に変わっちゃったの」

    「……」
    57 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 05:49:39.96 ID:P4lDr3VNi (+19,+29,-1)
    先生じゃないんか
    58 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 05:53:49.04 ID:Ab8lXI/R0 (+95,+30,-161)

    美希「今まで、ずっと自信マンマンに信じてたのはね……」

    美希「ハニーを好きなのは、ミキだけ、って思ってたからなの」

    「……?」

    美希「ライバルなんて、誰もいなくて……ハニーのこと、こんなに好きになるのはミキくらいだって思ってたんだ」

    美希「だってハニー、そんなに超イケメンってわけじゃないもんね! そこらへんにいるフツーの人って感じ!」

    「お、おい……褒めてるのか、けなしてるのか?」

    美希「んー。わかんない! でもでも、それでも、ミキがハニーのこと好きだってことは……わかるよ」

    「……」

    美希「むー、反応薄いの! 好きって言いすぎちゃったかな……」

    「ははは……」

    美希「うーん……なんか、自分でも何が言いたいのかわかんなくなってきちゃった。あふぅ」
    59 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 05:57:05.83 ID:R2O5cNVi0 (+0,+0,+0)
                         _____
                                \`ヽ
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       .               ,仆八ヾ V心    ´ ̄¨ /\ \,  / `¨´し‐‐ }
                   /八  ハ     ,         /   八 ヽ {     } -ヽ
                    /  込、  _   ,    /  /厂ヽ! ′    〈つ /       それでも、ミキがハニーのこと好きだってことは……わかるよ
                     /   {仆〕ト。.     イ    /   }  ヽ   >‐'
                       / l|  |八   〕=-‐ ´ ,{    {   八, _|   {
                 ー=彡 八 |  ヽ___ノ   ー=彡    |  (}-、 {廴___込、
                  ハ {   ヾ厂o。   ー‐=彡   人_.ィ: : :i |: : : : : : : :〉
               //: : 〉|  /    ゚0゚゚´(/   /: : : : : : :.V: : : : : : : :{
              (,/: 仁八  |       //_彡':/: :_;_: : : : : 〕:ー一'⌒ヽ〉
               /: : :|ニニニ} 人   ,.  / /⌒ヽ:.{( : :´¨ : : `:.厂}: : : : : / /{
              /: : : : :iVニイニニハ {,.仁}..ィ: : /: : : : \; . : : : : 〉 .|.: : : :.∧ Vハ
           ァ一′: : : : :.|: : |: : |ニ仁《ニニ| : : :.:l: : : : : : : ヽ: : : : :{ ∧: : : :/∧ Vハ
         /: : ̄ヽ: : : : :_〉 ;ゝ: :》´¨¨¨`ヾ.{ : :_;⊥: ;_:_: : : 人; : : : : \}: : : :/: :| }: :}
    .    ∧: : : : : { :\: { : :{ : :〃       /: / : : : : :`ヽ{/ ハ: : : : : :.} : : : : : | |::/
       .,′l: : : : : : :〈¨¨厂 ̄勹       /_:/ : : : : : : :_⊥  / \: : : /: : : : : : | |:{
       {.  レ'⌒ヾ: : } 〈三フ一'      〈 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/〉  / /\: ヽ : : : : : i {:.|
       .廴/: : : : :o。{   /         `ー=ニ.___〈/ /l /  \: : : : : :./ 厂
       ヽ : : : : /Ⅵ /。       i       ∨ // 八(     \: : : {_/
        L_:./  У   ゚0o。 .  '           ∨{(     \     ` ̄´
    60 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 06:01:43.39 ID:ZqWpzvD90 (+0,-14,-1)
    >>59
    AAは自作?
    61 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 06:02:42.62 ID:Ab8lXI/R0 (+95,+30,-175)

    美希「とにかくね、ミキが言いたいことは……」

    美希「この気持ちは誰にも負けない、って思ってないとダメ!」

    美希「ってことなの!」

    「……いまいち、よくわからないが……」

    美希「きっとそのうちわかるよ。よーするに、ハニーのことを好きなのは、ミキだけじゃないの」

    「!?」

    (……そのセリフが一番わかりやすくて、ビックリしたんだけど)

    美希「それを目の前で宣言されちゃったから、ミキ的には、なんか頭をガツーンってやられたキブンになったんだ」

    「……」

    美希「だからね、このヒトリゴトは……センセンフコクなの!」

    美希「ミキは誰にも負けない、負けたくない。ハニーのハートをゼッタイゼッタイ、奪ってみせるって!」

    「そ、そうか……」

    美希「うん! だから覚悟しといてね! それじゃ、バイバーイ、なの!」

    タタタ……ガチャ!

    タッタッタ……
    62 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 06:03:10.55 ID:R2O5cNVi0 (-20,+29,-4)
    やるおAA録2ってとこから
    邪魔だったらやめるよー
    63 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 06:06:03.87 ID:ZqWpzvD90 (+13,+23,-1)
    続けたまえ
    64 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 06:08:44.47 ID:Pez7u9PCi (+8,+23,+0)
    いいね
    65 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 06:09:27.24 ID:Ab8lXI/R0 (+95,+30,-175)

    「……」

    (美希の言ったこと、どういう風に解釈したらいいか、わからないな……)

    「……」

    「……いや、違う……本当はわかってるはずだ」

    (美希のコンディションが変化したのは、今日の営業が始まってからだった)

    (その間に、美希が話した人物……俺がいないところで、二人で話すことができたのは)

    「……」

    ピピピピ

    メール着信:双海真美

    ピッ

    「はは、相変わらず読解が難しいメールだ。ギャル文字ばっか使いおって」

    「さあて……俺もいい加減、真美のところに行かないと」

    「今日最後の、プロデューサーとしての仕事を、しに行かなくちゃな」
    66 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 06:10:09.86 ID:Ab8lXI/R0 (+79,+24,+0)
    休憩するよー!!
    67 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 06:11:12.24 ID:N/XXxcft0 (+16,+21,+0)
    休憩したよー!!
    68 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 06:12:05.87 ID:PeFigtILi (+19,+29,-1)
    休憩代行いらなかったか
    69 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 06:14:36.85 ID:R2O5cNVi0 (-25,+29,-24)
    愛ちゃん休憩はえー
    71 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 06:27:05.63 ID:ZqWpzvD90 (+1,+11,+0)
    72 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 06:33:46.18 ID:N/XXxcft0 (+29,+29,-8)
    ろーでぃんぐろーでぃんぐーなぁがいーのいーやだー
    73 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 06:36:03.86 ID:R2O5cNVi0 (-20,+29,-9)
    ろーでぃんぐろーでぃんぐーみーじーかめーきぃぼぉー それっ!
    74 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 06:39:37.64 ID:Ab8lXI/R0 (+95,+30,-182)

    ~ 公園 ~

    「……真美。すまない、待ったか」

    真美「あ、兄ちゃん! ううん、真美も今来たところだよっ!」

    (鼻の頭が赤い……寒くない季節とは言え、時間が時間だからな)

    「嘘つくなって、ずっと待ってたんだろ? ほら、暖かいミルクティーだ」スッ

    真美「えへへ……ありがと」

    プシュ……

    コク、コク

    真美「うん……あったかいね、おいしい」

    「……待たせて悪かった、ちょっとばかり美希とのミーティングが長引いてな」

    真美「んっふっふ~、そんなに長いお説教だったのかい? 兄ちゃんも律っちゃんと一緒で鬼軍曹だね!」

    「ははは、そういうな。律子と同じで、愛を込めた長~いお説教だったのさ」

    真美「ミキミキ、かわいそ~!」
    75 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 06:42:07.96 ID:R2O5cNVi0 (+0,+0,+0)
             /: : : : : : : : : : : : : : ;: : \__ノ: : : : : :l
            /:/: : : : : : : : : : : :,: : : :}:_: : :.∨_): : : : |
             ,: /: :/: : : : :/: : : :/: : : :; ミ、: :.∨: : : : :.!
           ,: {: :/: : : : :/: ://: : : :/   ヽ: : }: : : : : ;
            {: |: {: : : : :/:イ /: : : :/  __ ∨:|: : : : :/
           Ⅵ: !: : : /l/`ヽ {/: : / ´    Ⅵ: : : :/
           }:lリ: : :/ /__   {: :/  _,.  Ⅳ: : : {
            rⅣ/ ィ ⌒ヽ  l:/  ´ ̄ ヽ /!: : : : :l
            { }ハ         ´ ,      {ハ: : : : :.:.
            ヽ!: l.               八:!: : : : : .
             |: |〉、    <-二 フ  /: : リ: : : :l: :}     えへへ……ありがと
             ∧:!、   、   ` ´ ,..<_ l: : : : : :./j:/
           /ヽ//ハ     ュ - く/}  /ヽ: /!: : { /
         /   ∨/ハ   {   _}/l/   }' 、: :.!
        / `ヽ、_}//∧ー-  ´/イ    /  ヾj
        /       ̄  ー― '´   /  ,'
    76 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 06:47:44.67 ID:zTDXzzfm0 (+24,+29,-3)
    可愛すぎて眠れないじゃないか…
    77 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 06:48:16.35 ID:Ab8lXI/R0 (+95,+30,-243)

    真美「……あのさ、ちょっとだけ、すっぽかされるかと思っちゃったよ」

    「俺から言い出したことだしな、もちろん来るよ」

    真美「でもでも、今日の兄ちゃん、なんか冷房無視って感じだし!」

    「……もしかして、冷酷無比って言いたいのか?」

    真美「んー? そうかも。まあ、そんな細かいことはいいのだよ、兄ちゃん」

    「……」

    真美「えーっと、何から話そっか……あ、お説教でもイイよ。今日の真美はシショーに話聞くからさっ!」

    「それを言うなら、殊勝に、だな。まったく……美希といい真美といい、うろ覚えで適当なこと言いおって」

    真美「……えへへ、ごめんね、兄ちゃん」

    「ん? 言葉が間違ったことに対してか? そんなの別に気にするようなことじゃないぞ」

    真美「じゃなくて~! なんて言ったらいいんだろ……そうそう」



    真美「ミキミキと、一緒ってことがさ」
    78 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 06:55:04.95 ID:dpUy0w48O (+24,+29,-4)
    やよい天使すぎわろた
    79 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 06:58:57.04 ID:Ab8lXI/R0 (+95,+30,-164)

    「……」

    真美「……ホントはね、全部知ってるんだ。ミーティングで、ミキミキと兄ちゃんが何のお話したかって」

    「……そうだったのか」

    真美「うん。だってミキミキったらさ、さっきこんなメール送って来たんだもん!」


    ……………………………………
    From:ミキミキ
    Sub:センセンフコク!

    ミキだよ→♪
    今日はお疲れさま、リ→ダ→!
    フッフッフ…ついに言ってやったの!
    ハニーのハートを奪ってやるんダ→!って!
    ミキね、真美にはゼッタイ負けないんだから。
    センセンフコクしたからには、
    明日からはCHO→本気モードってカンジ♪

    あ、ついでに真美のキモチもハニーにバラしちゃった^-^
    ごめんね!
    ……………………………………


    「こ、これはこれは……」

    真美「ヒドすぎって感じっしょー!」
    80 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 07:04:28.06 ID:R2O5cNVi0 (+0,+0,+0)
                              _
                  ,. . : :―: . . 、   /_: :`ヽ、
               ,. :´: : : : : : : : : _: :`ヽ、(__。): : : ヽ
             ,. :´: : : : : : : : : : : : : 、: : : :\r‐-,: : : :.',
            /: : : : : : : : : : ,: : : : : : ト、_: : : :ヽ。ノ: : : : {
             /: : : :/: : : : : :/: : :/}: : / <: : : : l !: : : : :.!
           |: : : :/: : :/: ,ィ: : : : / /: /   ヽ: : : !|: : : : : |
           l: : :/: :,イ//: ,.ィ:/ //  _   !: : :}l: : : : :.:|
            {: : :l: / / _/イ /イ / 、__/ `   | : / !: : : : :.|
           ∨_{/ ,ィ斥心     ,ィチ㍉、  }:/ |: : : : : {
           { ,ハ   弋(ソ       弋(ソ   /'ハ !: : : : : l
           ∨ム        ,        /-,./ j: : : : : :{
            ヽ八           u  /- ' / : : : : 八
              込、    r‐ っ     ,イ:/  /: : :イ: /  \    ヒドすぎって感じっしょー!
              ヽ: >        <,イ  /: / j:/
              / 从| `  ´ |{/l/、  /イ   /
             /  、 ヽ|      |/  }、
            ,.ィ{  ̄\´      `/  /`ヽ、
           /:::::l \ 、 `ヽ、   / イ / /:::::::ヽ
            /:::::::j   `ヽ、  ヽ-/ // イ::::::::::::}
    81 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 07:08:45.08 ID:Ab8lXI/R0 (+95,+30,-145)

    真美「あのね、兄ちゃん」

    「……ああ」

    真美「朝言ったことの意味って、こういうことだったんだよ」

    「……」

    真美「兄ちゃんは、真美だけの兄ちゃんだ、って確認したかったの。だから……」

    「……」

    真美「だから……あのね、その……」

    (ここまで来れば、さすがに真美の言いたいことはわかる……だが)

    「真美。俺は、真美の気持ちを尊重したいがな……」

    真美「うあうあー! 兄ちゃん、ダメだよー!」

    「え?」
    82 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 07:12:29.76 ID:Ab8lXI/R0 (+95,+30,-175)

    真美「女の子の、一世風靡のコクハクなんだから、ちゃんと最後まで聞かなきゃダメに決まってるっしょー!」

    「もしかして、一世一代の告白って言いたいのか?」

    真美「うん、そんなカンジの! それをさえぎって、何か言うのは反則~! 兄ちゃんの負け!」

    (何に負けるのかわからないが……)

    「……わかったよ、すまなかった。続き、聞かせてくれ」

    真美「うー……もう。なんかそう言われると、急にやりにくくなったっぽいよ……」

    「え!?」

    真美「うあうあ~……兄ちゃんのせいだよー……」

    「ちょ、そんなこと言われても……」
    83 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 07:14:53.38 ID:R2O5cNVi0 (+0,+0,+0)
                    _,. : : : ̄ ̄ ̄: : :- 、__ /: : : ヽ
               ,. : :´: : : : : : : : : : :--:、: :__/: : : : : : ハ
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                  人  ー-、   ,..ィ   /  //: :!: : : : :|:/    うあうあ~……兄ちゃんのせいだよー……
                 >---- ≦   / / / {:.ハ: : : :.j/
                 /   /   __/ /  {/ l/  }: : :/
    84 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 07:15:19.27 ID:r/72YDuN0 (+4,+14,+0)
    かわいい支援
    85 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 07:22:16.20 ID:Ab8lXI/R0 (+95,+30,-207)

    真美「ま、真美はね、えっとその……うあー! もうっ!」

    「お、落ち着け! すぐパニックになるのは真美の悪い癖だぞ」

    真美「ぶー……兄ちゃんはいっつもレーセーキンチャクだよねっ」

    「冷静沈着、な。でもお前たちがいつも元気にはしゃぎまわるから、一人くらいそうしないといけないだろ?」

    真美「むむ、兄ちゃんが冷血なのは、真美たちが原因だったのか……ふぅ」

    「冷血って、ちょっと言いすぎだろ……落ち着いたか?」

    真美「うん……ちょっとだけ、ね」

    「……」

    真美「……ねえ、兄ちゃん……」

    「……なんだ?」

    真美「あのさ……、やっぱり、ちょっぴり、怖いからさ。その……て、手を……」

    「手?」


    真美「うん……手、握っててくんないかな……」
    86 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 07:24:57.48 ID:R2O5cNVi0 (+0,+0,+0)
                                    ==ヽ /¬.:.:.:、
                             . : : :-‐― : \ーヾ{{ /.:.:.:.:.:.:i
                           . : ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:廴_刈.i!.:.:.:.:.:.:i
                         /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i!.:.:.:.:.:..:|
                        ,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}∧∧ヘ,.:.:.:.:.:.:.i!.:.:.:.:.:.:.:|
                        i.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:!    ゞ,.:.:.:.:.i!.:.:.:.:.:.:.:|
                        |.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:i.:.:i :j      、.:.:i!.:.:.:.:.:.:.:i
                        ,:.:.:/.:.:{.:.:.:.:.:i.:.:И ,:-‐―‐- ∨:i!.:.:.:.:.:.从
                        {.:.イ.:.:.:!.:.:.:.:.И:/   ,:´气ヾ ';:.|i.:.:.:.:.:j.:/
                        !:/!.:.:.:.:、.:! f::ユ     ヒツ  ',|i.:.:.:.丿!.
                        ! ',.:.:.:.:.:| ヾソ         ノi!.:.:,.'   ヽ、
                         ヽ.:.:!.:.:.!、   、     / i!.:./     \     うん……手、握っててくんないかな……
                         /:ヽ!ヾ \   一'  /  ,.''         、     
                    _,、  / .:≠圭ェ、 ≦斧三三气. /         }
                  /  \'゙ /三三三三=/三三三三:/          /
                 {`  ___ゝ/三三三三_/三三三=/           /
                 {ゝ' ̄            ヽ、=≠ヽ           /  '
               
    88 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 07:30:44.26 ID:n/JxDWJu0 (+5,+30,+0)
    90 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 07:31:44.05 ID:Ab8lXI/R0 (+95,+30,-171)

    「……」

    ギュッ

    真美「えへへ……ありがと。兄ちゃんの手がでっかくてゴツいね」

    「真美の手は小さくて、柔らかいな」

    真美「んっふっふっ、なんかそれ、兄ちゃんが言うとヘンタイっぽいよ~?」

    「うるせい」


    (……真美の手は……本当に小さくて、柔らかくて……、冷えきっていて)

    (少しでも乱暴に扱ったら、すぐに壊れてしまいそうなほど、繊細で……)

    (そして……、心の中の不安が溢れてしまっているかのように、小さく震えていた)


    真美「……ま、真美はね」

    「……」

    真美「兄ちゃんのこと、ね……う、うぅ……」ウルウル

    「ゆっくりでいいさ、俺は逃げないから……」

    真美「う、うん……あんがと……ずび」
    91 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 07:36:17.90 ID:Ab8lXI/R0 (+90,+30,-29)


    真美「好きなんだよぉ……」


    真美「……真美のことだけ、見ててほしいの……」


    真美「み、みんなの兄ちゃんになんて、ホントは……、なってほしくないんだよぉ……」


    ポロポロ……
    92 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 07:36:22.31 ID:R2O5cNVi0 (+0,+0,+0)
                           _,...、
                ,. . . :―‐-. .、  /:_: : : : ヽ
             , . :´: : : : : : : : : : : `ヽ、__): : : : :{
             /: : : :,: : : : : : : : : : : : :_: ヽ_): : : : :.
           /: : : :/: : : : : : : : : : : : : : :ヽ: :、: : : : :!
            ,: : : :./: : : , :': : : : : : :,: : : : : : :}_: ',: : : : l
          l: : :/:{: : : /: : : : : : : :/: : : : : : /ィ: : ,: : : :!
           {: :/: :!: : /: /: :,ィ: :./: :,: : : : :/ Ⅵ:!: : : {
          ∨-、|:,イ: :/://イ /:イ: : :/:/   }/: : : :.!
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             ヾ!        _   人!:l: : : ハ: j
              |   :.、   ´  /  |:ハ: : | ;/       ……ま、真美はね……兄ちゃんのこと、ね……
            /|    ` r- ‐ ´   / }: :/
         _//イ       { ヽ、_       l:/
        /:、  \ \     ヾ /  `ヽ、  /
       /:::::::::\  `ヽ \   /イ   /:::::l
    94 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 07:42:38.68 ID:Ab8lXI/R0 (+97,+30,-114)

    「……」

    真美「う、うう……うわぁああああん!!」

    「えっ、ちょ、真美!?」

    真美「あぁあ゛あ!! 兄ちゃん兄ちゃんっ! にい、ちゃん……!」

    「おい、落ち着けって……」

    真美「これで落ち着いてられるわけないっしょー! うあうあー!!」

    「真美……」

    真美「……うぅ……うぇええ……」


    ボロボロ……
    95 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 07:43:35.30 ID:R2O5cNVi0 (+10,+30,+0)
    96 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 07:47:15.51 ID:r/72YDuN0 (+29,+29,-6)
    真美の身体って柔らかくていいにおいなんだろうなあ
    98 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 07:48:37.12 ID:47nRgwAR0 (+27,+29,-12)
    >>93のせいで>>94が亜美にホモを見られたPみたいな図が思い浮かんだ
    99 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 07:48:53.13 ID:zTDXzzfm0 (+10,+30,+0)
    100 : 以下、名無しにか - 2012/05/26(土) 07:49:32.90 ID:Ab8lXI/R0 (+95,+30,-160)

    「……ほら真美、ひっひっふー、だ」

    真美「う、うぇえ゛え……え? ……ひ、ひ、ふー?」

    「そうだ。俺の手なんて、もう壊れるくらいに強く握ってていい」

    真美「……ぐすっ」


    ギュー……


    「俺は逃げないから、ちゃんと真美の気持ち聞くから……とりあえず、落ち着け」

    真美「……ひっひっふー……」

    「そうだ、いいぞ……! ひ、ひ、ふー!」

    真美「…………ふぅ」

    「どうだ?」

    真美「……兄ちゃん、ヘンの人っぽいよ~?」

    「いやお前な……言うに事欠いて、変人ってどういうことだい」

    真美「ぷぷっ! ……あー、でも……ちょっと落ち着いた、かも」
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