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元スレ幼馴染「あのさ、あんた友くんと仲良いんでしょ?」
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―公園―
男「帰らなくて良いのか?」
幼馴染「ちょっと寄り道」
男「寄り道、か」
幼馴染「あのさ、男」
男「……なに?」
幼馴染「ずっと疎遠だった私が言える事じゃ無いけど……」
男「……」
幼馴染「辛くなる前に頼って良いからね」
男「……ありがとう」
男「帰らなくて良いのか?」
幼馴染「ちょっと寄り道」
男「寄り道、か」
幼馴染「あのさ、男」
男「……なに?」
幼馴染「ずっと疎遠だった私が言える事じゃ無いけど……」
男「……」
幼馴染「辛くなる前に頼って良いからね」
男「……ありがとう」
男「たぶん、もう大丈夫だから」
幼馴染「たぶんって……」
男「他人事の距離なら、周りがどれだけ賑やかだろうと、幸せだろうと辛くならないから」
幼馴染「……」
幼馴染(全然……全然大丈夫じゃないよ、それ……)
男「それでもどうしようも無くなったら、幼馴染を頼るよ」
幼馴染「……うん」
幼馴染「たぶんって……」
男「他人事の距離なら、周りがどれだけ賑やかだろうと、幸せだろうと辛くならないから」
幼馴染「……」
幼馴染(全然……全然大丈夫じゃないよ、それ……)
男「それでもどうしようも無くなったら、幼馴染を頼るよ」
幼馴染「……うん」
幼馴染(男はまだ幸せが怖いままなんだ……)
幼馴染(幸せになっても、それが不意に壊れる事を知っているから)
幼馴染(幸せを壊されてしまったから。だから、幸せになる事が怖いままなんだ……)
男「……どうしたの?」
幼馴染「な、なに?」
男「俺より、幼馴染の方が辛そうに見えるから」
幼馴染「……」
男「……帰ろうか」
幼馴染「……うん」
幼馴染(幸せになっても、それが不意に壊れる事を知っているから)
幼馴染(幸せを壊されてしまったから。だから、幸せになる事が怖いままなんだ……)
男「……どうしたの?」
幼馴染「な、なに?」
男「俺より、幼馴染の方が辛そうに見えるから」
幼馴染「……」
男「……帰ろうか」
幼馴染「……うん」
―少し前の喫茶店―
友『あ、あのっ』
父『なにかな?』
友『今日学校行く途中、男の様子が少し変だったんです』
父『……』
友『ただの体調不良なら良いんですが……』
父『心配かい?』
友『それは勿論! 大切な友人ですから』
父『……そうか』
父『息子はね、僕の妻……つまり母親を事故で亡くしているんだ』
友『あ、あのっ』
父『なにかな?』
友『今日学校行く途中、男の様子が少し変だったんです』
父『……』
友『ただの体調不良なら良いんですが……』
父『心配かい?』
友『それは勿論! 大切な友人ですから』
父『……そうか』
父『息子はね、僕の妻……つまり母親を事故で亡くしているんだ』
>>165
ああ、お前の見間違いだ
ああ、お前の見間違いだ
父『妻はコーヒーが好きでね。料理も上手で、この店のレシピの殆どは妻が考案した物なんだ』
父『この店も、妻と僕の二人でデザインして作ったんだよ』
父『家族三人、本当に幸せだった』
父『だけど……妻は事故で……』
友『そんな事が……』
父『妻が無くなって、息子は酷く塞ぎ込んでしまった』
父『それ以来かな。息子は幸福だと感じると、酷く恐怖を覚えしまう様になったんだ』
友『幸せと感じる事が怖い……?』
父『この店も、妻と僕の二人でデザインして作ったんだよ』
父『家族三人、本当に幸せだった』
父『だけど……妻は事故で……』
友『そんな事が……』
父『妻が無くなって、息子は酷く塞ぎ込んでしまった』
父『それ以来かな。息子は幸福だと感じると、酷く恐怖を覚えしまう様になったんだ』
友『幸せと感じる事が怖い……?』
父『そう。最近は昔ほど酷く無いのだけど』
友『そんな……』
父『だから息子が友君をここに連れて来た時は驚いたよ』
父『それと同時に嬉しかった。やっと立ち直ってくれたんだって』
父『けど、まだ立ち直りきれて無いんだね……』
友『はい。今朝、男が幼馴染さんと話てると突然……』
父『友君。情けない話だが、僕じゃ息子を立ち直らせる事が出来なかった』
父『息子が君をここに連れて来たって事は、君の事を本当に信頼しているんだと思う』
父『だから、これからも息子の良い友人でいて欲しい』
友『は、はい! こちらこそ、宜しくお願いします!』
友『そんな……』
父『だから息子が友君をここに連れて来た時は驚いたよ』
父『それと同時に嬉しかった。やっと立ち直ってくれたんだって』
父『けど、まだ立ち直りきれて無いんだね……』
友『はい。今朝、男が幼馴染さんと話てると突然……』
父『友君。情けない話だが、僕じゃ息子を立ち直らせる事が出来なかった』
父『息子が君をここに連れて来たって事は、君の事を本当に信頼しているんだと思う』
父『だから、これからも息子の良い友人でいて欲しい』
友『は、はい! こちらこそ、宜しくお願いします!』
―翌日・喫茶店―
カランカラン
男「いらっしゃいませ」
友「こんにちは」
男「友か。今ちょっと混んでるから、一段落付くまで俺の部屋で待ってるか?」
友「良いの?」
男「ああ。後一時間もすりゃ落ち着くから、適当にゲームでもやって待っててよ」
友「……いや、ボクも手伝うよ。その方が作業が減るだろ?」
男「良いの?」
父「お手伝いなら歓迎するよ。そうだね、このピークを乗り切ったらランチをご馳走するって言うのはどうだい?」
友「良いんですか?」
父「こちらからお願いしたいくらいさ」
男「よし。エプロン貸すから来てくれ!」
友「うん、分かった!」
カランカラン
男「いらっしゃいませ」
友「こんにちは」
男「友か。今ちょっと混んでるから、一段落付くまで俺の部屋で待ってるか?」
友「良いの?」
男「ああ。後一時間もすりゃ落ち着くから、適当にゲームでもやって待っててよ」
友「……いや、ボクも手伝うよ。その方が作業が減るだろ?」
男「良いの?」
父「お手伝いなら歓迎するよ。そうだね、このピークを乗り切ったらランチをご馳走するって言うのはどうだい?」
友「良いんですか?」
父「こちらからお願いしたいくらいさ」
男「よし。エプロン貸すから来てくれ!」
友「うん、分かった!」
幼馴染「こんにちはー」
友「い、いらっしゃいませ……」モジモジ
幼馴染「友……くん?」
友「うう……」
幼馴染「なにそのフリル付きエプロン……しかも絶妙に似合ってるし……」
友「ウエイトレス用のしか無いって言われて……」
男「いらっしゃい、幼馴染。もうすぐ空くから、カウンターで待ってて」
幼馴染「あ、男! 友君が何であんな格好を?」
男「バイトだよ。友、奥のテーブルのオーダー頼む。父さん、ランチセット、アイスコーヒー一つ!」
父「あいよー」
幼馴染「……バイトで女装……?」
客「お嬢ちゃん、お冷やお願い」
友「あ、はいっ。ただいま!」
幼馴染(お嬢ちゃん……?)
友「い、いらっしゃいませ……」モジモジ
幼馴染「友……くん?」
友「うう……」
幼馴染「なにそのフリル付きエプロン……しかも絶妙に似合ってるし……」
友「ウエイトレス用のしか無いって言われて……」
男「いらっしゃい、幼馴染。もうすぐ空くから、カウンターで待ってて」
幼馴染「あ、男! 友君が何であんな格好を?」
男「バイトだよ。友、奥のテーブルのオーダー頼む。父さん、ランチセット、アイスコーヒー一つ!」
父「あいよー」
幼馴染「……バイトで女装……?」
客「お嬢ちゃん、お冷やお願い」
友「あ、はいっ。ただいま!」
幼馴染(お嬢ちゃん……?)
―――
――
―
男「ようやく客が引いたか……」
友「疲れた……」
父「お疲れ様。助かったよ」
男「ああ。本当に助かったよ、友」
友「どう致しまして……」
父「幼馴染ちゃんも、せっかく来てくれたのに洗い物やらせちゃってゴメンね」
幼馴染「このくらいなら、何時でも手伝いますよ」
父「はは。それは嬉しい申し出だね」
父「さてと。少し遅くなったけどお昼にしようか」
――
―
男「ようやく客が引いたか……」
友「疲れた……」
父「お疲れ様。助かったよ」
男「ああ。本当に助かったよ、友」
友「どう致しまして……」
父「幼馴染ちゃんも、せっかく来てくれたのに洗い物やらせちゃってゴメンね」
幼馴染「このくらいなら、何時でも手伝いますよ」
父「はは。それは嬉しい申し出だね」
父「さてと。少し遅くなったけどお昼にしようか」
全くこなかったら潰れるだろww
スタバとかみたくドンドンくるわけじゃないってことで
スタバとかみたくドンドンくるわけじゃないってことで
男「父さんがカレーの準備してるから飲み物は俺が用意するよ。飲みたい物ある?」
幼馴染「私オレンジジュース」
友「ボクは烏龍茶」
男「分かった。適当に座って待ってて」
幼馴染「はーい。そこのテーブル行こ、友君」
友「うん。男、手伝う事あったら言ってね」
男「バイトはもう良いから、ゆっくりしてなって」
幼馴染「そういえば着替え無いの?」
友「あ……」カアッ
幼馴染「私オレンジジュース」
友「ボクは烏龍茶」
男「分かった。適当に座って待ってて」
幼馴染「はーい。そこのテーブル行こ、友君」
友「うん。男、手伝う事あったら言ってね」
男「バイトはもう良いから、ゆっくりしてなって」
幼馴染「そういえば着替え無いの?」
友「あ……」カアッ
―――
――
―
父「お待たせー。あれ、友君は?」
男「着替えに俺の部屋行った」
父「そうか。中々似合ってたのに、勿体ない」
友「変な事言わないで下さい!」
幼馴染「早かったね」
男「ちょうど良かった。カレーの用意出来てるぞ」
友「うん、直ぐ行く!」タタタ
――
―
父「お待たせー。あれ、友君は?」
男「着替えに俺の部屋行った」
父「そうか。中々似合ってたのに、勿体ない」
友「変な事言わないで下さい!」
幼馴染「早かったね」
男「ちょうど良かった。カレーの用意出来てるぞ」
友「うん、直ぐ行く!」タタタ
>>183
デブ乙
デブ乙
―――
――
―
男「ご馳走様」
友「ご馳走様でした。すっごい美味しかったです!」
父「ありがとう。そう言って貰えると作った甲斐があるよ」
幼馴染「ご馳走様でした。久し振りに食べたけど、やっぱりおじさんのカレーは最高ですねっ」
父「あ、あはは。そんな絶賛されると照れるな……」
父「よーし、父さん頑張って食後のコーヒー入れようかな!」
男「俺は烏龍茶にしとくよ」
父「そうか……二人はどうする?」
幼馴染「暖かいコーヒーが飲みたいです」
友「ボクも同じ物をお願いします」
――
―
男「ご馳走様」
友「ご馳走様でした。すっごい美味しかったです!」
父「ありがとう。そう言って貰えると作った甲斐があるよ」
幼馴染「ご馳走様でした。久し振りに食べたけど、やっぱりおじさんのカレーは最高ですねっ」
父「あ、あはは。そんな絶賛されると照れるな……」
父「よーし、父さん頑張って食後のコーヒー入れようかな!」
男「俺は烏龍茶にしとくよ」
父「そうか……二人はどうする?」
幼馴染「暖かいコーヒーが飲みたいです」
友「ボクも同じ物をお願いします」
幼馴染(やっぱりコーヒーは飲めないんだ……)
友(お母さんが好きだったから、幸せだった頃を思いだして飲めないのかな……)
男「どうかした?」
幼馴染「ううん。なんでもないよ」
友「うん。ご飯食べて少しぼーっとしちゃったのかな」
幼馴染「そうだ、今度モブ子も連れて来て良いかな?」
男「別に構わないけど……」
友「気に入ってくれると良いね」
男「……そうだね」
友(お母さんが好きだったから、幸せだった頃を思いだして飲めないのかな……)
男「どうかした?」
幼馴染「ううん。なんでもないよ」
友「うん。ご飯食べて少しぼーっとしちゃったのかな」
幼馴染「そうだ、今度モブ子も連れて来て良いかな?」
男「別に構わないけど……」
友「気に入ってくれると良いね」
男「……そうだね」
幼馴染「……男?」
男「大丈夫……まだ大丈夫だから……」
友「大丈夫って……酷い汗出てるじゃないか!」
男「大丈夫だよ……直ぐ落ち着く」
幼馴染「ご、ごめんっ。私がはしゃいだから!」
男「幼馴染は悪く無い。これは俺の問題なんだ……」
幼馴染「でも!」
友「……」
友(男は幸せだと感じるとこうなってしまう)
友(それはつまり、今が幸せだと感じていたんだ)
友(男君は今幸せだったのに何でこんな……)
男「大丈夫……まだ大丈夫だから……」
友「大丈夫って……酷い汗出てるじゃないか!」
男「大丈夫だよ……直ぐ落ち着く」
幼馴染「ご、ごめんっ。私がはしゃいだから!」
男「幼馴染は悪く無い。これは俺の問題なんだ……」
幼馴染「でも!」
友「……」
友(男は幸せだと感じるとこうなってしまう)
友(それはつまり、今が幸せだと感じていたんだ)
友(男君は今幸せだったのに何でこんな……)
友(あれ?)
友(幸せだと感じると恐怖を覚えるなら、男は何に幸せを感じたんだろう)
友(……少なくとも、ボクと居る時にこうなる事は無かった)
友(だとしたら、男は幼馴染さんと居ると幸せなの?)
友(……少し違う気がする。なら一体何が男にとっての幸せなんだろう……)
友(幸せだと感じると恐怖を覚えるなら、男は何に幸せを感じたんだろう)
友(……少なくとも、ボクと居る時にこうなる事は無かった)
友(だとしたら、男は幼馴染さんと居ると幸せなの?)
友(……少し違う気がする。なら一体何が男にとっての幸せなんだろう……)
男「……そんな心配そうな顔しないで。だいぶ落ち着いて来たから」
友「……うん」
幼馴染「心配するに決まってるでしょ!」
男「……」
幼馴染「もっと頼ってって言ったのに、何で……」
男「そうだったね。ごめん」
友(……あ)
友(もしかしたら、男は……)
友「……うん」
幼馴染「心配するに決まってるでしょ!」
男「……」
幼馴染「もっと頼ってって言ったのに、何で……」
男「そうだったね。ごめん」
友(……あ)
友(もしかしたら、男は……)
友「男っ」
男「……なに?」
友「ボクはどこにも行かない。ボク達はずっと友達だ!」
友「だから……安心して」
男「…………」
男「友、急にどうした?」
友「……落ち着いた?」
男「そういえば」
幼馴染「男の汗が引いてる」
友「よかった、思った通りで」
幼馴染「え、なに? どういう事?」
男「……なに?」
友「ボクはどこにも行かない。ボク達はずっと友達だ!」
友「だから……安心して」
男「…………」
男「友、急にどうした?」
友「……落ち着いた?」
男「そういえば」
幼馴染「男の汗が引いてる」
友「よかった、思った通りで」
幼馴染「え、なに? どういう事?」
友「男、先に謝っておくよ。ごめん」
友「実は、昨日おじさんから男の昔の話を聞いていたんだ」
男「昔の?」
友「うん……」
幼馴染「……おじさんが話したんだ」
友「男、昨日の登校中に急におかしくなったろ? その事おじさんに相談したら……」
男「……そっか」
友「それで、ボクなり男がどうして幸せを怖がるか考えたんだ」
友「男はね。きっと幸せが怖いんじゃなくて、幸せな時間が失われる事が怖いんだと思う」
幼馴染(私と同じ考えだ……)
幼馴染(幸せが壊れたから、幸せになって壊れる事が怖い)
幼馴染(それをたった1日で気付くなんて……)
友「実は、昨日おじさんから男の昔の話を聞いていたんだ」
男「昔の?」
友「うん……」
幼馴染「……おじさんが話したんだ」
友「男、昨日の登校中に急におかしくなったろ? その事おじさんに相談したら……」
男「……そっか」
友「それで、ボクなり男がどうして幸せを怖がるか考えたんだ」
友「男はね。きっと幸せが怖いんじゃなくて、幸せな時間が失われる事が怖いんだと思う」
幼馴染(私と同じ考えだ……)
幼馴染(幸せが壊れたから、幸せになって壊れる事が怖い)
幼馴染(それをたった1日で気付くなんて……)
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