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    元スレ幼馴染「あのさ、あんた友くんと仲良いんでしょ?」

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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - モンスター娘 + - 主人公 + - 女教師 + - 幼馴染 + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    52 = 9 :

    「お待たせ致しました。ナポリタンです」コトッ

    「わっ。ありがとうございますっ」

    「あれ、なんで二つ?」

    「一人だけ食べるのは気まずいだろ? 今日の分は息子が友人を招いた記念と言う事で、僕からのプレゼント」

    「良いんですか?」

    「もちろん」

    「ありがとうございます」

    「はは。今度は友人家族を連れての来店を待ってるよ」

    「餌付けかよ」

    「どうかな? それじゃ勉強頑張って」

    53 = 9 :

    「さ、早く食べて課題済まそう」ズルズル

    「そうだね」チュルッ

    「ん……」

    「どう?」

    「これも美味しい。男のお父さんは名シェフだね」

    「本人に言ってやりなよ」ズルズル

    「それもそうか」チュルチュル

    「にしても……」

    「ん?」

    「お店の雰囲気も良いし、ココアもナポリタンも美味しい。なのに……」

    「……ああ。客が居ない」

    54 = 9 :

    「今時喫茶店なんて流行らないからな」

    「それに、駅前のカフェ行けば安くてそれなりのコーヒーが飲める」

    「友だって無名の喫茶店より、有名チェーンのカフェの方が入りやすいだろ?」

    「……それは、確かに…………」

    「おし、課題始めようか。終わったらゲームな」

    「う、うん」

    「ゼビウス以外に脱衣麻雀もあるけど、そっちにするか?」

    「だっ!? や、やらないよ!」

    「ははは……」

    55 = 9 :

    ―――
    ――


    「あ、もうこんな時間か」

    「そろそろ帰るか?」

    「うん、そうするよ」

    「男君のお父さん、今日はご馳走様でした。とても美味しかったです」

    「それは嬉しい言葉だね」

    「今度はちゃんとお客として来ますね」

    「ああ。待っているよ」

    「……父さん、欲しい本あるから途中まで送ってくるわ」

    「え?」

    「ああ。外はもう暗いから気を付けるんだよ」

    「分かってる。さ、行こうか」

    「う、うん。ありがとう」

    56 = 9 :

    カランカラン

    「気を使わなくても良いのに」

    「父さんと二人きりってのが苦手なんだ」

    「……そうなんだ。仲良さそうに見えたけど」

    「気を使う人だから。父さんは」

    「…………」

    「さ、行こうか。友はバス通学だっけ」

    「うん。本屋行くなら途中まで一緒だね」

    「そうだな。自転車で二人乗りする?」

    「暗いから止めとく」クスッ

    「確かに危ないか」

    57 = 22 :

    友が実は女とか?

    58 = 9 :

    ―駅前―

    「今日は色々ありがとう」

    「ああ」

    「またね。お父さんにも宜しく」

    「そうだ、友」

    「なに?」

    「手紙……どうするんだ?」

    「……良く考えてから答えを出すよ」

    「そうか……」

    「じゃ、また明日ね」

    「……ああ。またな」

    60 = 28 :

    幼馴染は出てくるのだろうか

    61 = 9 :

    ―本屋―

    (カフェ飯レシピ集、ねぇ……)ペラッ

    (へぇ、結構しっかりしたレシピもあるんだな)

    「なに読んでるの?」

    「ん?」

    幼馴染「……へぇ、あんた料理に興味あったんだ」

    「別に……」

    幼馴染「ところでさ、ちゃんと手紙渡してくれた?」

    「……ああ」

    幼馴染「そっか。友くん何か言ってた?」

    「……よく考えてから答えを出すってさ」

    幼馴染「ふぅん」

    「あのさ、用無いなら帰って良いかな。帰って残った課題やらなきゃいけないんだ」

    幼馴染「じゃあ一緒に帰ろ」

    「…………」

    63 = 59 :

    はよおお

    64 = 9 :

    幼馴染「何か都合悪い?」

    「別に、そんな事は……」

    幼馴染「外もう暗いんだよ? 女の子一人で歩かせて平気なの?」

    「こんな暗くなる前に帰れば良かったのに」ボソ

    幼馴染「むっ。なにか言った?」

    「別に。こんな遅くまで何やってたんだろうって思っただけ」

    幼馴染「友達と近くのカフェでお喋りしてたら、つい、さ……」

    「……そうか」

    幼馴染「あ……ごめん」

    「良いよ、気にしてないから。それより本買うから少し待ってて」

    幼馴染「え?」

    「送るから少し待っててって事」

    幼馴染「う、うん。じゃ、待ってるねっ」

    66 = 9 :

    ―帰路―

    幼馴染「……」

    「……」

    幼馴染「あ、あのさっ」

    「なに?」

    幼馴染「えーっと……」

    「……?」

    幼馴染「そ、そう。本! 本なに買ったの?」

    「……参考書」

    幼馴染「へ、へぇ。男ってば真面目ー」

    「来年大学受験だから。塾とか行く余裕無いし、今の内からしっかりやらないと」

    幼馴染「……そう」

    「うん」

    幼馴染「そういえば昔から言ってたっけ。人生レールに乗った者勝ちだって」

    幼馴染「……あんたは本気でレールに乗る為の努力をしてるんだね」

    68 = 9 :

    「レールから外れて苦労してる人を毎日見てるから」

    幼馴染「……」

    「……つまらない奴になってごめん」

    幼馴染「そ、そんな事無いって!」

    「……もうすぐ幼馴染の家だね。おやすみ」

    幼馴染「うん、おやすみ……」

    幼馴染「……」

    幼馴染「あ、あのさ!」

    「なに?」

    幼馴染「今度男の家……喫茶店行って良い?」

    「客としてなら歓迎するよ」

    幼馴染「……うん。幼馴染みだからって適当な接客しないでよ? じゃあおやすみ!」タタタッ

    「おやすみ」

    69 :

    ふええ…
    明日おちごとなのに寝れないよぉ

    70 = 9 :

    ―翌日―

    「おはよう」

    「おはよう……って、また手紙貰ったんだ」

    「あはは……」

    「もう誰かと付き合った方が良いんじゃないか。それなら他の女も諦め付くだろうし」

    「そんな物かな」

    「さあ?」

    「もうっ。他人事だからって適当過ぎない?」

    「俺モテた事無いから、そういう苦労は理解出来ないし」

    「むう……」

    「ま、頑張れ」ポン

    「ううーっ」

    72 = 9 :

    幼馴染「おはよ。仲良いんだね」

    「あ……おはよう」

    「……知り合い?」

    幼馴染「私は幼馴染。宜しくね」

    「宜しく。男君の知り合いなのかな」

    幼馴染「うん。男とは所謂幼馴染みって奴ね」

    「中学からクラス違ったりで疎遠だったけどな。昨日声掛けられた時は一瞬誰かと思ったよ」

    幼馴染「う……」

    「それで、何か用か?」

    幼馴染「ううん。姿見えたから声掛けただけ」

    「……ふふっ」

    「どうした、急に笑って?」

    「ごめん。さすが幼馴染みだなって思ってさ」

    74 = 9 :

    「何か変だった?」

    「変って言うか、しばらく疎遠だったって言ってたのに、お互い気兼ねの無い感じで話してたのが凄いなって……」

    「そんな物かな」

    幼馴染「さあ?」

    「二人は不思議な関係なんだね」

    「?」

    「少し……羨ましいな……」ボソッ

    76 = 9 :

    モブ子「あっ。おはよー、幼馴染!」

    幼馴染「おはよー」

    モブ子「珍しいね、こんな早いなんて」

    幼馴染「そ、そう? 何時もこんなくらいじゃない?」

    「友達来たみたいだし、俺達は先行くな」

    幼馴染「え? う、うん……」

    「じゃあね、幼馴染さん」

    モブ子「!」

    モブ子「お、幼馴染!」

    幼馴染「あ、そっか」

    幼馴染「男っ。せっかくだから4人で学校行こうよ!」

    77 = 16 :

    モブ子は友にホの字か

    79 = 9 :

    「俺は別に構わないけど。友は?」

    「ボクも構わないよ」

    幼馴染「なら決まりね。この子は私の友達のモブ子」

    モブ子「は、はじめまして!」ペコッ

    幼馴染「こっちが前に話してた男で、この人が……」

    「友です。宜しくね、モブ子さん」

    モブ子「は、はいっ。宜しくお願いします!」

    幼馴染「あははっ。モブ子緊張し過ぎだよっ」

    「……」

    幼馴染「……男?」

    「ごめん、先行って良いかな?」

    幼馴染「あ……」

    「……それじゃあ」タタタ…

    81 = 9 :

    「お、男?」

    モブ子「わ、私何か気に障る事しちゃったかな!?」

    幼馴染「ううん、モブ子は悪く無い」

    モブ子「そう……なの?」

    幼馴染「……あいつ、まだ賑やかなの駄目だったんだ」

    (賑やかなのが駄目?)

    幼馴染「……ごめん。私も先に行くから、二人で登校して」

    モブ子「えっ」

    幼馴染「頑張ってね」

    モブ子「う、うんっ」

    幼馴染「友くん。モブ子を宜しくね!」タタタッ

    「う、うんっ」

    モブ子「……私達も行きましょうか?」

    「そうだね。うん、行こうか」

    83 = 28 :

    深夜で幼馴染物書いてた人かもな

    84 = 9 :

    幼馴染「男っ」タタタ

    「……」スタスタスタ

    幼馴染「ちょっと、足早すぎ!」ガシッ

    「……っ」ビクッ

    幼馴染「……ご、ごめん」

    「……幼馴染は悪く無い。俺の方こそ空気悪くしてごめん」

    幼馴染「ううん。私が考え無しに賑やかにしたから……」

    「もう、落ち着いてたと思ってたんだけどな」

    「ああ言う空気は、さ。まだ……駄目だった」

    幼馴染「……ごめんね」

    「だから謝らないでって。それに、もう落ち着いたから」

    幼馴染「……うん。ねっ、久し振りに二人で学校行こ?」

    「そうだね。行こうか」

    85 :

    ほほう

    86 = 9 :

    ―昼休み―

    「今朝は急にどうしたの?」

    「あ、えーと、急にトイレ行きたくなって……」

    「本当に?」

    「う……」

    「……」ジーッ

    「今度ちゃんと話すから、今は……その、良いかな?」

    「分かった。悩みがあるなら、何時でも聞くからね」

    「ありがとう、友」

    ガララっ

    幼馴染「すいませーん、男君いますか?」

    88 :

    携帯でかいてんのか

    89 = 9 :

    幼馴染「お、いたいた!」テテテ

    「こんにちは」

    「何か用?」

    幼馴染「お昼どうしてるかなって思ってさ」

    「……俺は何時もの所で済ませる」

    幼馴染「何時もの所?」

    「化学準備室だね」

    幼馴染「そんな所で?」

    「先生にお弁当って賄賂渡して使わせて貰ってるんだ」ヒソヒソ

    幼馴染「へー」ヒソヒソ

    「友はどうするんだ?」

    「ボクは弁当じゃないから、適当に食堂で済ませるよ」

    幼馴染「友くんお弁当無いの?」

    「そうだけど、なに?」

    「ふふっ。それなら良い話があるんだけど、どう?」

    90 = 9 :

    ―化学準備室―

    「先生、これ」

    化学教諭「何時も悪いわね。それで今日のお弁当は何かしら」

    「オムライスとサラダだそうです。こっちのタッパにチリソース入ってるんで、温めてからかけて下さい」

    化学教諭「やった、オムライス! これで午後も戦えるわっ」

    「はは……」

    化学教諭「それにしても……」

    友・幼馴染・モブ子「……」

    化学教諭「今日は随分と大所帯ね」

    91 :

    この幼馴染煩わしいな

    92 = 9 :

    化学教諭「普段は友君しか連れて来ないのに、今日は女の子二人も連れ込むなんてやるじゃない」ツンツン

    「幼馴染みとその友人ですよ、先生」

    化学教諭「ふーん」ニヤニヤ

    「……レンジ借ります」

    化学教諭「おけー。そうだ、あんた達インスタントで良かったらコーヒー飲む?」

    「俺は要りません」

    「ミルクあるならいただきます」

    幼馴染「あ、私もミルクあるなら」

    モブ子「砂糖ありますか?」

    化学教諭「はいはい。ミルク入り二つと砂糖ミルク入り1つね」

    94 = 9 :

    化学教諭(……ふむ)

    化学教諭(長テーブルを使って微妙に距離を開けて座ってるわね)

    化学教諭(うん。これなら心配無いか)

    化学「はいコーヒー入ったわよ。カップ無いからビーカーだけど気にしないでね」コトッ

    幼馴染「あ、どうも」

    モブ子(ビーカー……)

    「毎回ありがとうございます、先生」

    化学教諭「構わないわよ。どうせ普段は私しか飲まないから」

    「先生、弁当温めておきました」

    化学教諭「ありがと。それじゃいただきまーすっ」

    96 = 9 :

    「何時も手の込んだお弁当だと思ってたけど……」

    「ああ。日替わりランチの仕込みついでに作って貰ってるんだ」モグモグ

    幼馴染「じゃあ今日はオムライスなんだ」

    「ん」モグモグ

    モブ子「え? 日替わり?」

    幼馴染「男の家、喫茶店やってるのよ」

    モブ子「すごいっ。実家が喫茶店なんですか?」

    「……うん」

    幼馴染「そ、それよりモブ子! お弁当っ」

    モブ子「はっ。そうでした」

    97 = 9 :

    モブ子「多めに作ってあるので、良かったら皆さんで食べて下さい!」デーン

    「多め……」

    「確かに多いね」

    幼馴染「普段は私とモブ子とで食べてるんだけど、ほら、友くんお弁当無いって言ってたからさ」

    モブ子「は、はいっ。宜しければ食べて下さい、友くん!」

    「そ、それじゃ少し貰おうかな」

    化学教諭「青春ねぇ。男君、私達は同じお弁当同士隅でひっそり食べましょう?」

    「はぁ。別に構いませんが」

    幼馴染「わ、私も!」ガタッ

    98 = 9 :

    幼馴染「あ、えと……私も、男のお弁当気になるから……」

    化学教諭(……ほう)

    幼馴染「その……一緒に、食べて良い?」

    化学教諭(なるほどね)

    「別に構わないよ」

    幼馴染「良かった……」

    化学教諭「まったく……青春過ぎて眩しいわ、貴方達」

    「どうしました、先生?」

    化学教諭「なんでも無いわよ。それより早く食べましょう」

    幼馴染「そ、そうですねっ」

    99 :

    うまい具合にすれ違ってんな

    100 = 9 :

    化学教諭(友君とモブ子さん)

    化学教諭(私、男君、幼馴染さん)

    化学教諭(この子、バッサリ分けたわね)

    「……」モグモグ

    幼馴染「男、大丈夫?」

    「……平気。他人事の距離だから」

    幼馴染「あのさ」

    「ん?」

    幼馴染「私は嫌じゃない?」

    「嫌じゃないよ」

    幼馴染「良かった……」

    「……」モグモグ


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