元スレQB「おめでとう!美樹さやか!」 さやか「嘘!?だって・・・」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
101 = 1 :
さやか「違う・・・!」
さやか「こんな傷じゃ魔法少女は死なない!」
さやか「ほむらのソウルジェムがなくなってる・・・」
さやか「まどかを追いかけてって、そういうこと?まどかがソウルジェムを・・・?」
さやか「何でそんなことを・・・」
さやか「もしかしてまどかが何かしたの・・・?」
さやか「追いかけないと!」
102 = 1 :
~~まどかの家・玄関~~
ピンポーン
詢子「はーい、ってさやかちゃんか」
さやか「まどか居ますか?」
詢子「あぁ、さっき帰ってきて今は部屋に居るよ。上がってきな」
さやか「はい、お邪魔します」
103 = 1 :
~~まどかの家・まどかの部屋の前~~
コンコン
さやか「まどか、開けて」
コンコン
さやか「ちょっと話したいことがあるんだけど」
コンコン
さやか「まどか?」
ガチャ
さやか「あれ、開いてる?」
さやか「まど・・・!」
104 :
窓が開いてんの?
105 = 1 :
さやか「―――――――――――――――――――!!」
さやか「な、なんで・・・」
まどか「」プラーン
さやか「なんでまどかが首なんて吊ってるんだよおおおおおおおおおお!!!!!!」
さやか「まどかぁああああああああああああああ!」
106 = 1 :
ドタドタドタ
詢子「さやかちゃん!?どうしたんだ?今の叫び声は!」
知久「なんだ、何があったんだい!?」
さやか「あ・・・あぁ・・・・」ガクガク
詢子「なっ、まどか!?」
知久「大変だ!すぐに救急車を!」
107 = 1 :
~~数日後・あたしの部屋~~
あの後、まどかのパパがすぐに救急車を呼んだ
でも首を吊ってから時間が経ちすぎていたから、まどかは助からなかった
まどかのパソコンには遺書が残っていた
それには
『ほむらちゃんを殺してしまいました、私の命で償います』
そう、書いてあった
まどかの部屋には砕けたほむらのソウルジェムがあった
なんでまどかがそんなことをしたのか、あたしには分からない
あたしが居ない間に、ほむらの家で二人に何があったんだろう
ともあれ、あたしは全てを失ってしまった
108 = 1 :
さやか「なんでこんな事になっちゃったんだろ・・・」
さやか「あたし・・・ひとりぼっちになっちゃったよ・・・」
さやか「もう嫌だ・・・あたしには何も残ってない・・・」
さやか「そうだ、あたしも死のう・・・そうすればきっとみんなに会える・・・」
おわり
109 :
えっ
110 :
なにそれ
111 = 1 :
・・・・・ピピッ
ピピッピピッ
ピピッピピッ
112 = 1 :
~~朝・あたしの部屋~~
ピピッピピッ
さやか「っ!はっ!?」
ピピッピピッ
さやか「あれ・・・・朝・・・?」
ピピッピピッ カチャ
さやか「なんだろう・・・凄く嫌な夢を見ていた気がする・・・」
113 = 1 :
QB「やあ、どうしたんだい?さやか。凄く疲れているように見えるけど」
QB「今起きたんじゃないのかい?」
さやか「そう・・・だと思う、なんだか夢見が悪くてさ」
QB「夢と言うのは記憶の整理に過ぎない、いくら夢が悪くても気にすることじゃないよ」
さやか「あぁ、うん。そうだよね。どんな夢だったか覚えてないんだけどさ」
QB「それなら尚の事、気にする意味はないね」
さやか「そうだね。ところでQB、こんな朝っぱらから何か用?」
QB「いきなりソウルジェムが消えたら驚くと思ってね、説明しに来たんだ」
さやか「説明?って、本当だ。ソウルジェムがないよ!どういうこと!?」
QB「おめでとう!美樹さやか!君は魔法少女を卒業した!」
114 :
え?
115 = 109 :
ビックリしてROM専の俺がうっかりレスしちゃうレベル
117 = 1 :
~~放課後・マミさんの家~~
マミ「美樹さん、魔法少女卒業おめでとう!」
さやか「はぁ・・・ありがとうございます・・・」
ほむら「それにしても美樹さんが一番乗りとはね・・・」
杏子「いつも頑張ってたじゃん。あたしは当然の結果だと思うよ」
さやか「うん・・・」
まどか「さやかちゃん凄い!」
ほむら「流石美樹さんね」
マミ「ちなみにQB、私達は後どのぐらいだか分かるのかしら?」
QB「マミと杏子は比較的早く戻れるね。ほむらはこの時間軸での倒した数が少ないから、まだ掛かりそうだ」
杏子「通産で倒した数だけならほむらが圧倒的なんだろうけどな」
マミ「それなら、これから余裕のあるときは暁美さんに締めをお願いして数を調節しない?」
ほむら「巴さん・・・」
118 = 76 :
無限ループ
119 = 1 :
マミ「どうせなら3人一緒に卒業しましょうよ」
杏子「お、いいアイデアだな。それじゃこれからはそうしよう」
さやか「・・・」
まどか「どうしたの、さやかちゃん。今日は朝からずっと元気がないよ?」
さやか「なんか、夢みたいだなって・・・」
まどか「ウェヒヒ。さやかちゃん、幸せすぎて変な気分なんだ?」
さやか「なんか、実感がないんだ。それに今朝、変な夢を見た・・・気がしちゃって」
ほむら「変な夢?」
121 = 1 :
さやか「内容は覚えてないんだけど、凄く嫌な夢だった気がするんだ」
マミ「でも夢は夢よ?気にすることじゃないわ」
杏子「夢なんか気にしてても仕方ないだろ、現実を見て生きないとさ」
ほむら「美樹さん、実感がないのならこれで目を覚まさせてあげるわ」ゴソゴソ
さやか「うわっ、そのハリセンはやめて!」
ほむら「あら?何でハリセンが出てくると分かったのかしら・・・」
さやか「あれ・・・?なんでだろう・・・?」
まどか「ウェヒヒ。ほむらちゃんとさやかちゃんは仲がいいね」
さやか(何だろう・・・何かがおかしい気がする。でもそれが何だか分からない・・・)
122 = 1 :
----マミホーム・ベッドルーム(現実)----
ほむら「くっ、どうしたらいいの」ギリッ
QB「ダメだ、魔女の結界が強固過ぎて入れなくなっている」
まどか「そんな・・・」
杏子「くそっ、どうしたらさやかを救えるんだ・・・」
マミ「美樹さんが眠ってしまってからもう3日も経っているわ・・・」
杏子「そろそろあたしの魔法でさやかの家や学校を誤魔化すのがきつくなってくるぞ」
ほむら「グリーフシードはまだ余裕があるけれど」
ほむら「定期的にさやかのソウルジェムが濁るから悠長なことは言っていられないわね・・・」
マミ「魔女退治と美樹さんの面倒、両立はきついわね・・・」
QB「さやかが自分で魔女を倒して出てくるのを待つしかないね」
123 :
しえん
124 = 1 :
QB「正直、このまま死んだり魔女になられたら困るんだ」
杏子「そういや珍しく協力してくれると思ってたが、どういうことなんだ?」
QB「この魔女の結界は普通のものと違うみたいだ。仮にさやかが魔女化してもエネルギーが回収できない」
マミ「そうなの・・・」
ほむら「ごめんなさい・・・私が失敗したばっかりに・・・」
マミ「暁美さんは悪くないわ。私達だって何も出来ないのだもの・・・」
杏子「しかし、ほむらだけさやかの夢の中入れたのは何でなんだろうな?」
ほむら「私にも分からないわ。なんにせよ、私達は呼びかけることしか出来ない・・・」
まどか「さやかちゃん、負けないで・・・!」
125 = 1 :
~~次の日の放課後・ほむらの家~~
ほむら「それで、相談って何かしら?」
ほむら「私だけに相談したいってことは、みんなには言いにくいこと?」
さやか「言いにくいと言うか・・・なんかほむらが一番的確に答えてくれそうな気がして」
ほむら「美樹さんがそんなに頼りにしてくれるとはね。最初は目の敵にしていたというのに」
さやか「まぁ、昔の話じゃん。今は信用してるんだから」
ほむら「そうね、それじゃ話を聞きましょうか」
126 = 1 :
さやか「ほむらはさ、今ここが夢だったらって考えたりする?」
ほむら「昨日も言っていたわね。そんなに実感がないのかしら?」
さやか「なんていうか、自分がここに居ないような気がして」
さやか「でも、確かにあたしはここにいる。そんな感じかな」
ほむら「人ってあまりにも幸せだと、実感が沸かなくなるものよ」
さやか「ほむらも、ワルプルギスを倒したときはそうだったの?」
ほむら「えぇ、そうよ」
さやか「うーん、そういうもんか・・・」
ほむら「さっきの質問の答えにもなるけれど、今はそんなことないわ。ちゃんと現実だって実感がある」
さやか「今は急に手に入れた幸せのせいで頭が追いついてないけど、いずれ理解するってことかな?」
ほむら「そうね、時間が経つにつれて落ち着いてくると思うわ」
さやか「むむむ・・・」
127 = 1 :
ほむら「あんまり思い詰めると、幸せが逃げていくわよ?」
さやか「それも困るなぁ。むぅ・・・」
ほむら「まぁ、いずれ慣れるわよ。それよりお茶でもどうかしら?」
さやか「お、悪いね」
ほむら「美樹さんが来るっていうから、取って置きのお茶を淹れたの」
さやか「・・・」
ほむら「やっぱり熱いお茶はいいわね、癒されるわ」ズズッ
さやか「・・・ほむらってさ」
ほむら「なにかしら?」
さやか「猫舌じゃなかったっけ?」
128 = 1 :
ほむら「そうだったかしら?」
さやか「あたしも忘れてたけど、最初の頃はマミさんの紅茶を冷まして飲んでたよね?」
さやか「マミさんが気を使ってくれるようになってからはしなくなったけど」
ほむら「気のせいじゃないかしら」
さやか「それにさ、いつからあたしのこと『美樹さん』って呼ぶようになったんだっけ?」
ほむら「勘違いじゃないかしら?ちゃんと『さやか』って呼んでるじゃない」
さやか「いいや、さっきまで『美樹さん』だった」
ほむら「・・・」
さやか「あんた誰?」
ほむら「私は暁美ほむら、魔法少女で貴女の友人よ」
ほむら「変な夢を見て、疲れてるんじゃないかしら?今日はもう帰って休んだら?」
さやか「・・・」
129 = 1 :
さやか「・・・分かった、今日は帰るよ」
さやか「変なこと言ってゴメン」
ほむら「いいのよ、気にしてないわ」
さやか「それじゃ、また明日学校で」
ほむら「えぇ、また明日」
バタン
ほむら「チッ」
130 = 1 :
~~夜・あたしの部屋~~
QB「どうしたんだい、さやか?突然テレパシーで呼び出したりして」
さやか「ちょっとあんたに聞きたいことがあってさ」
QB「なんだい?出来る限り協力するよ」
さやか「あんたさ、最近私達の中で違和感とか感じてない?」
QB「君達、というのはいつもの5人のことかい?」
さやか「そう。私、まどか、杏子、ほむら、マミさんの5人ね」
131 = 1 :
QB「僕の目には取り立てて何かが変わっているように見えないけれどね」
さやか「何でもいいんだけど」
QB「強いて言えば君が変に考え込んでいることかな」
さやか「・・・」
さやか「じゃあ違う質問」
QB「今度は何かな?」
132 = 1 :
さやか「あたしのソウルジェムはどこ?」
QB「君のソウルジェムは消失して、魂は君の体の中に戻ったと言ったはずだけれど」
さやか「本当にそうなの?」
QB「僕は嘘はつかない、聞かれればありのままを君に話すよ」
さやか「じゃあさ、あんたは私のソウルジェムが消える瞬間を見た?」
QB「見たもなにも、ソウルジェムは・・・」
QB「変だな・・・」
さやか「?」
QB「今おかしなことに気づいたんだ」
さやか「おかしなこと?」
QB「一定数の魔女を倒した魔法少女から人間に戻ると説明したけれど」
QB「今更なんだけど。改めて考えると、君が最も魔女を倒してると言うのはおかしい」
さやか「あぁ、やっぱりそうだよね」
133 = 28 :
キュゥべえはまともか
134 = 1 :
QB「マミや杏子は年単位のキャリアがある。対して君は契約して未だ日が浅い」
QB「この時間の差で起こる魔女の退治数の違いは、簡単に埋まるものじゃない」
さやか「杏子なんかは魔女を狙って倒してた時期があるしね」
QB「その通りだ。杏子の魔女退治数はかなりのものだ」
さやか「つまりあたしが最初に魔法少女を卒業したってのは矛盾してるってことだよね」
QB「そうなるね」
QB「しかしなぜこんな事が起こったのかは分からないね」
さやか「夢・・・」
さやか「ここがあたしの夢の世界だったらどうかな?」
QB「つまり本来の君は寝ている状態で、僕達は夢の登場人物に過ぎないと?」
さやか「うん」
135 = 1 :
QB「大胆な仮定だね」
QB「しかし仮にそうだとしたら、解決するのは簡単だ」
さやか「え?」
QB「君が目を覚ませばいい。君の夢の世界ならそれ位簡単に出来るんじゃないかな」
さやか「目を覚ませ・・・目を覚ませ・・・メイクアップ・・・」
QB「ウェイクアップだよね?」
136 = 1 :
さやか「うーん、目が覚めないな」
QB「考えられるケースで可能性が高いのは2つ」
QB「仮定が間違っている、もしくは君に夢を見させている奴が居て、そいつが邪魔をしている」
さやか「うーん・・・」
QB「後者の場合はかなり危険だよ。魔法少女や魔女である可能性が高い」
さやか「ソウルジェムがないと対抗すら出来ないじゃん・・・」
QB「人間に戻ったときに説明したと思うけど、再契約は出来ないよ」
さやか「ぬぬぬぬ・・・」
137 = 76 :
明晰夢って奴か
138 = 1 :
QB「そもそも、夢の世界だったとして君にとって幸せな現状を放棄する意味はあるのかな?」
さやか「いや、夢だったら幸せでも何の意味もないじゃん」
QB「まぁ、そうだけれどね。月並みだけれど、覚めない夢なら現実と変わらないんじゃないかな」
さやか「うーん・・・」
QB「目が覚めたら悲しい現実が待ってるかもしれないよ?」
さやか「それでも、あたしは夢なら覚めたい。どんな現実が待っていてもね」
QB「・・・」
QB「やはり君は君だね、さやか」
139 = 1 :
QB「君の契約した場所、そこに行ってみるといい」
さやか「QB・・・」
QB「あるとしたら多分そこだ。イマイチ確証は持てないけれどね」
QB「ただ、ソウルジェムがあっても今の君は基本的に人間だ」
QB「今こうやって活動できていることが何よりの証拠さ」
QB「普通の人間には魔女を倒すことは出来ない」
さやか「ソウルジェムを取り戻してから考えるよ・・・」
140 = 1 :
~~次の日・恭介が入院していた病院~~
さやか(契約したのは屋上だった)
さやか(つまり屋上にあたしのソウルジェムはある)
さやか(でも魔女の仕業だとしたら、ただの人間のあたしには対抗できない)
さやか(誰かに助けを求める・・・?)
さやか(いや、ここは魔女の結界の中だと思うし、みんなも魔女が作り出してるのかもしれない・・・)
さやか(あたしの夢だ、あたしが何とかするしかない・・・)
141 :
こういうのはSS速報板でやれよ
142 = 1 :
~~病院の屋上~~
さやか「やっぱりあんただったんだ?」
「学校サボってこんな場所に来るなんて不良ね」
さやか「それはあんたも一緒でしょ」
「別に私は学校に行く必要なんてないもの、魔女だから」
さやか「ところで、それあたしのソウルジェムなんだけど?」
「これはもう貴女には必要のない物よ」
143 = 1 :
ほむら「そうでしょ?『美樹さん』」
さやか「あぁ、もう隠さないんだ?」
ほむら「インキュベーターが私について喋ったみたいね、隠しても無駄だと思って」
ほむら「それにしても、これほど厄介だとはね。あいつらは何故か人格に干渉し切れなかったわ」
さやか「というか、その呼び方も古いね。今は『QB』って呼んでるよ」
ほむら「貴女の記憶から再生してるはずなんだけど、私が成り代わってる人物には不都合が出るの」
ほむら「前週のまどかのようにね」
144 = 1 :
さやか「やっぱり嫌な夢を見たって感覚は本物だったんだね」
ほむら「前回は失敗してしまったわ。でも大丈夫、今回は上手くやるから安心して」
さやか「別にいいよ、それよりあたしの目を覚ましてよ」
ほむら「それは出来ないわ。あなたは幸せにならなくてはならない」
さやか「どうしてよ?」
ほむら「さぁ?どうしてかしらね?私にも分からないわ」
ほむら「魔女って自我がないの。こうしているのは暁美ほむらの人格を借りているだけ」
ほむら「だからなぜ私が貴女の幸せを求めているのかは分からないわ」
さやか「幸せをサービスしてくれるのは気前がいいけど、夢だけならお断りだよ」
ほむら「覚めない夢は現実と同じよ?」
さやか「そんな夢なんてないよ」
146 = 1 :
ほむら「どうやらこうして話していてもどうにもならないようね」
さやか「へぇ?じゃあどうするの?」
ほむら「」フッ
さやか「!?」
ほむら「実力行使でやらせてもらうわ」カチャ
さやか「なっ、いつの間に後ろに!?」
ほむら「時間を止めただけよ。貴女も知っているでしょう?」
さやか「今は使えないはず・・・!」
ほむら「貴女の記憶から再生していると言ったわよね?つまりはそういうことよ」
さやか「あたしを殺しちゃっていいの?幸せにしてくれるんじゃないの?」
ほむら「大丈夫、すぐに次の週で目が覚めるから。今度は記憶もきちんと綺麗にしてあげる」
さやか「いやぁ、お断りですわ」
147 = 1 :
ほむら「あなたの意思は関係ないわ。この引き金を引けばあなたは死ぬ」
ほむら「そして次の周回が始まるの。ねぇ、今度はどういう設定がいいかしら?」
ほむら「まどかと恋人関係になりたい?それとも巴さん?私でもいいかしら?」
ほむら「上条君と杏子の同時はちょっと戸惑っていたわね。やはり一人に絞るのが妥当よね」
ほむら「いっそ、次は最初から全員人間に戻しておきましょうか?それだと話が早いわ」
ほむら「ねぇ、貴女はどういう風に幸せになりたい?」
さやか「そうだね、魔女は倒されてて現実に戻ってるのがいいね」
ほむら「あらそう、じゃあそういう設定にするわね」
ほむら「次は誰に成り代わろうかしら?私はすぐに気づかれちゃったから、やっぱりまどかかしら?」
ほむら「よし、決めたわ。誰になるかはお楽しみよ?と言っても貴女はこの話を忘れちゃうんだけどね」
ほむら「それじゃあ次の周回で会いましょう?さようなら、『美樹さん』」
ターン
148 = 1 :
ほむら「がっ・・・まさか私の手を蹴り飛ばして銃弾を逸らすなんて・・・!」
さやか「あんた油断しすぎ。あたしの事舐めてるの?」
さやか「とはいえ、結構ドキドキだったけどね。体は魔法少女の経験を覚えてるみたい」
ほむら「1回凌いだぐらいで!貴女が窮地なのは変わらないわ!」カチャ
さやか「あぁ、やっぱり偽者なんだね。ほむらはそのぐらいで取り乱したりしないよ」
ほむら「何を言うかと思えば!」
ほむら「私は『暁美ほむら』よ!他の誰でもない!」
さやか「ふーん・・・」
149 = 1 :
ほむら「さぁ、私が幸せにしてあげる!おとなしく死になさい!」
さやか「何回やり直すつもりなの?」
ほむら「そんなの、貴女が幸せになるまでよ!」
さやか「じゃあ、あたしの幸せって何?」
ほむら「なっ・・・!?」
150 = 1 :
さやか「答えられないよね?だってあたしにも分からないもん」
ほむら「・・・」
さやか「最初は魔法少女を卒業できたって聞いて嬉しかった」
さやか「でもさ、それは幸せかって聞かれたらやっぱり何だか違うんだよね」
さやか「幸せってさ、ふとした瞬間に気づく事なんだと思う」
さやか「幸せな時間に居る間は気づかないで、後になってそれが幸せだって気づくんだよ」
ほむら「それなら、貴女がその瞬間を迎えるまでやり直し続けるだけよ」
さやか「・・・」
さやか「遠慮しておくよ」
ほむら「大丈夫、貴女は流れに身を任すだけだから」
さやか「いや、さっきは分からないって言ったけど、実は今話してる時に分かっちゃったからさ」
さやか「あたしはまどか、ほむら、マミさん、杏子と一緒に居る時間が幸せだったんだって」
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