私的良スレ書庫
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元スレやよい「私ももう二十歳かぁ…」
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雪歩「…そんなに凄いところなの?」
美希「そりゃもう!…って事はやよい、hydeさんとかに会ったことあるの?」
やよい「あー、あのすっごいカッコいい人ですよね?はい、事務所付き合いで何回か」
美希「うーらーやーまーしーいー!!!この話、貴音が聞いたらきっと卒倒するの!」
やよい「美希さんがロック好きなのはなんとなくわかりますけど、貴音さんですかー?」
真「あー、確かに。貴音のラルク好きはちょっとびっくりするぐらいだよね…」
P「っていうか二人とも凄いな…いや、この場合ウチの社長が凄いのか…?」
きたーーーーーあ
やよいとそんなに背丈の変わらないhydeさんwwwwww
やよいとそんなに背丈の変わらないhydeさんwwwwww
あー間違えた、
P「ていうか二人とも~」
じゃなくて、
P「ていうか三人とも~」
ですねすいません
そして夜も更けて、片付けも終わった頃。
真「あ、ごめんね皆、ボク、そろそろ帰らなきゃ…」
雪歩「そっか、真くん明日早いんだっけ…」
真「そ。夢の国は遅刻には厳しいんだよねー」
美希「…ハニー、ミキ達はそろそろお暇するの!また明日ね!んんーっ!」
P「別れのキスをせがもうとするなっ!お前酒飲んだだろ!?」
美希「ちぇっ、なの」
やよい「………美希さんっ」
美希「んー?どうしたのやよい?」
やよい「帰る前に、ちょっとだけ、お話いいですか…?」
美希「……うん、いいよ。…えと、ごめんね真くん、雪歩。先に帰っててなの」
真「うん、わかったよ美希。じゃあ雪歩、行こっか」
雪歩「あ、はいっ。それじゃ、やよいちゃん、美希ちゃん、プロデューサー、また」
P「うん。たまには事務所にも遊びに来てくれ。いつでも歓迎する」
雪歩「クスッ。はい、必ずいつか」ニコッ
真「それじゃ、お疲れさまでした!プロデューサー!」
ガチャッ バタン…
美希「じゃあ、私達も行こっか」
やよい「あ、はいっ。それじゃプロデューサー、また…」
P「おう。またいつでも来てくれ」
美希「ハニー、また明日なの!」
P「明日も仕事が詰まってるからなー。頑張ってくれよ、美希」
美希「もちろんなの!それじゃあね!」
……そうして、私達はプロデューサーの家を後にする。
美希さんの、"また明日" という言葉に、少しの羨ましさを感じながら。
…何もしないでも会う理由があるって、いいなぁ。
…帰り道。
雪歩「真ちゃん、あの二人を置いて先に帰って、本当に大丈夫だったのかな…?」
隣を歩く雪歩が、僕にそう聞いてきた。
真「うーん、どうだろうねぇ…」
ケンカになって、仲違いして、このままもう会わなくなってしまう、とか。
そんな事を全く考えなかったわけではないけれど。
真「…でも、二人とも良い子だから。大丈夫じゃないかな」
雪歩「でも…うぅー、心配ですぅ…」
不安そうな顔をして、おろおろする雪歩。
真「あはは。雪歩は本当に心配性だなぁ」
そんな彼女の手を、僕はギュッと握る。
雪歩「…!真、ちゃん…」
少しだけ驚いて、けれど雪歩は僕の手を握り返す。
真「頑張ったね。雪歩」ニコッ
誰も彼女の本心に気づかないのなら、せめて僕だけは笑顔を向けてあげるのだ。
…やよいと美希を、辛いだろう、大変だろうと言うなら。
そんな彼女達をとても心配し、そして…
雪歩「…ありがとう」グスッ
静かに恋敗れた彼女もまた、大変に辛いことを僕は知っているから。
何もできない僕は、ただただ彼女の手を握る。
雪歩「…あはっ、バレバレだったかな?私の気持ち…」
真「…いや、多分誰も気付いてなかったと思うよ」
雪歩「そっか。…なら、いいんだ」
真「……雪歩」
雪歩「なに?真ちゃん」
真「今日は、ボクのウチに泊まる?」
雪歩「え、でも……いいの?」
真「もちろん。雪歩ならいつでも構わないよ?」
そう言うと、雪歩は立ち止まり、少しの間うつむいて。
雪歩「……うえぇーん!ありがとう真ちゃぁーん!!」バッ!
…感極まったように、僕の胸に飛び込んで来たのだった。
…帰り道。
タタッ クルッ
美希「…それで、話ってなにかな?やよい。…なーんて、大体分かるけどね」クスッ
しばらく無言で歩いた後、美希さんは私の数歩前に躍り出ると、立ち止まり、そう聞いた。
自然と私も立ち止まり、足音が消え、静寂が訪れる。
やよい「…あの、わたし…」
いくら年を重ねようと、こういう事にはいつまでも慣れないものなのだろうか。
もっとも、慣れるというほどこんな経験は無いのだけれど。
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