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    元スレ女神「眠りなさい、勇者……魔王が再び蘇る時まで」

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    タグ : - 勇者 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    「よくぞ魔王-----を打ち倒しました。恐らく彼の者の蘇りの術もあと一度」

    「次が最後の戦いとなるでしょう」

    勇者「女神XXXXXの御意向のままに……」

    「過去に無い熾烈を極める戦いとなるでしょう」

    「今は体を休めるのです」

    2 :

    これが黒歴史かあ

    3 = 1 :

    「それにしても、難儀なものですね……」

    「勇者+++++の曾孫の貴方が旅立ち、一ヶ月ももたずと瀕死の重症を負い」

    「この私と一時的とは言え、人の理から外れる事となる契約を結んで」

    「幾度も死闘をこなす羽目になろうとは……」

    勇者「……あれ、急に何か酷い事を言われた気がする」

    4 = 1 :

    勇者「そもそもが無茶な話なんですよ。曾孫ってだけで勇者として駆り出されたのが」

    勇者「討伐に向かわされた中で俺が最年少でしたけど、年上の従兄弟や再従兄弟は全滅じゃないですか」

    「そうですね……彼らは皆戦死してしまいましたからね」

    勇者「そもそも、俺が生まれた時点で曾爺様は既に他界していましたし」

    「それでも人間は過去に縋るものですよ」

    勇者「……契約結んでから、女神様とばかり話しているからなぁ」

    勇者「変な悟り開いてそう。ちゃんと社会復帰できるかなぁ」

    5 = 1 :

    「もしかしたら魔王も力を貯めるにあたり、次回の目覚めが遠のくかもしれません」

    勇者「何とか親の死に目にはあえましたが、これ以上長くなると契約する前の友達全滅するんですが……」

    勇者「うあー舞おう倒したら完全に孤独ですかー?」

    「皆、貴方を讃えてくれるでしょう」

    勇者「勇者と言う記号でですね。誰も一人の人としては接してくれない未来とか……」

    「ならば祈りなさい。早く魔王が蘇るように、と」

    勇者「それは勇者として間違っている」

    7 :

    煽ってばかりだけど人生楽しい?

    8 = 1 :

    「さあ、魔方陣は完成しました……今はただ悠久の時に身を任せ、傷ついた体を癒すのです」

    勇者「女神XXXXXのご加護、確かに」

    「さあ、お眠り。勇者*****目覚める時までお休みなさい」

    勇者(この……襲い掛かるまどろみも……これが最後……か)クラ

    勇者(案外……気持ち良い……んだよな……)スゥ

    9 = 1 :

    ……
    「――……――……」

    勇者(何か……聞こえる)

    「――すか? ――ください!」

    「大丈夫ですか? しっかりして下さい! ああもう、何でこんなところに人が!」

    「全く何もんなのかねぇ……」

    勇者「う……あ……」

    「良かった、気がついた……」

    勇者「あー……何年の、何月何日でしょうか?」ボケー

    「え、何年……?」

    「えーとXXXX年のX月XX日です」

    勇者「XXXX年……」ボケー

    勇者「っ?!」ガバァ

    「うわぁ!?」

    10 = 1 :

    勇者(XXXX?! おいおい、300年近く経っているぞ?!)ダラダラ

    「いきなり起き上がるなよ。びっくりするなー」

    「あのー大丈夫ですか?」

    「回復魔法をかけておいたので、傷は無いはずですが……」

    「貴方、ここが何処だか分かっている?」

    勇者「ここ……?」キョロキョロ

    勇者「廃、墟……?」ダラダラ

    11 = 1 :

    勇者(お、おかしい! 女神様の神殿で眠ったのだから神殿で起き……げ、これがその神殿か?!)ダラダラ

    勇者(おいおい、信仰が薄れて女神様の力が途絶えたとかか? かなり不味い状況じゃないのか?!)ダラダラダラ

    「それにしても、こんな所に神殿があるなんて……」

    「一体どんな神様を奉っていらしたのでしょうか?」

    「文字も何も風化しちまって何も残っちゃいねーよ」

    「えと……あの、ご自身の事は分かりますか?」

    勇者「俺……俺の、名前……」

    「おっと、何か嫌な予感がする台詞……」

    12 = 1 :

    勇者(不味い、状況が分からない以上下手に喋るべきじゃない)ダラダラ

    勇者(考えろ! 嘘を! 設定を!)ダラダラ

    「……ま、まさか」

    騎士「いや……俺の名は騎士だ。だが……俺は何故、ここにいるのだ……?」

    騎士「ここで何を……」ブツブツ

    「うげーやっぱり」

    「記憶喪失、でしょうか?」

    「貴方は何処の国に暮らしていましたか? どういった仕事に就いてました?」

    騎士「……分からない。兵士、なのかもしれないが」ガチャガチャ

    騎士「その記憶は……思い出せない」

    13 = 1 :

    「うーん……困ったな。こんな鎧、あたし見たこと無いよ」

    「あたしだってねーよ。だいだいこの紋章はなんだ? こんな国はないし家紋か? 珍しいな」

    騎士「どうしたら……いいのだろうか」

    「……貴方が国や地名、町の名前で覚えているものはありますか?」

    騎士(いやいや300年前だぞ……超地雷じゃねーか)

    騎士「……いや、一つも分からない」

    「どうしましょう……」チラ

    「うーん、一先ず自己紹介からしておこうか。こっちは名前聞いたわけだしね」

    14 = 1 :

    「あたしは戦士だ。元は国で騎士をやっていた者だ」

    「私は僧侶です。戦士さんと同じ国の教会に勤めていました」

    「私は魔法使い。二人とは別の国の城で雇われ魔法使いをしていた」

    「不肖ながら一応リーダーの勇者です。あたし自身は城下町で暮らしていないのであれですが……」

    戦士「なーにが一応だよ。立派にこなしてるじゃないか」

    勇者「えへへへー」

    騎士「勇者……様ですか?」

    勇者「そう! これでも列記とした勇者の末裔なんだよ!」

    騎士「勇者+++++……?」

    魔法「……誰ですか?」

    15 = 1 :

    騎士(しま、しかも地雷!)

    騎士(何百年も経っているんだ! 違う勇者がいたっておかしくないのに!)

    騎士「分からない……ただ、勇者と聞いて思い浮かんだ名前がそれなんだ」

    僧侶「う~ん、私は全く聞いた事が無いですね」

    魔法「とりあえずは一つ目のキーワードってところかしら」

    騎士「これで縁も所縁もなかったら泣けてきますね……」

    騎士「待てよ、勇者様がいらっしゃるという事は大事が起こっているのですか?」

    勇者「……魔王、という者について覚えていますか?」

    騎士「凶悪な敵、だったような」

    16 = 1 :

    勇者「その通りです。悪しき魔王が蘇った今、あたし達は魔王討伐の旅をしている所なんです」

    騎士「そう、だったのですか……」

    騎士(魔王って-----かな? だとしたらその影響で俺も目覚めた?)

    騎士(タイミングがずれたのは女神様の力が失われた所為か?)

    戦士「なあ、勇者のご先祖様の話もしとこうぜ? もしかしたら何か思い当たるんじゃねーの?」

    勇者「あ、それもそうだね」

    17 = 1 :

    勇者「なんと! と言っても伝わらないかもしれませんが」

    勇者「あたしのご先祖様は不死身と謳われた勇者こと*****なのです!!」

    騎士「ええぇっ!?」

    騎士(待て待て待て! 俺はまだ童貞だぞ!)

    魔法「あら、こちらもご存知でしたか?」

    騎士「いや、ええと、不死身の*****という記憶はあるが……勇者だったのか」

    騎士(聞くなぁぁぁ! 色々と考える時間をくれえええ!!)

    騎士(なんで?! どういう事?!)

    18 :

    相手は全員女か?

    19 = 1 :

    勇者「今はその血族は本家と分家という形で各地にいます」

    騎士(寝ている間にとかか? いやいや、能力的にも俺は人外だぞ。そこら辺の女の子に隙をつかれるとは考えにくい)

    勇者「最も一部の分家は連絡が途絶え、消滅の扱いではありますが……」

    騎士(俺をも出し抜ける女性? 候補はあるが……それだったら目覚める度に何かしら、話になっているはずだし)

    戦士「こいつ、こう見えて本家の一人娘なんだぜ」

    騎士「なんと……お嬢様でしたか」

    騎士(とすると、従姉妹とかの線で大人の都合で俺の血筋の扱い、とか?)

    勇者「まー……礼儀作法より剣ばかり鍛えさせられるから、全然お嬢様じゃないですけどねー」

    騎士(そもそも曾爺様同様、血を受け継いでいるからなんだよ?! 何人死んだと思っているんだ?!)

    勇者「けど、勇者*****の退魔の力は今も健在ですよ!」

    騎士(そんなんねーよおおぉぉ! あってたまるかちくしょおおぉぉぉ! どんだけ苦労してたと思ってんだああぁぁ!!)

    20 = 1 :

    勇者「ま、そんな訳でこうして勇者をやらせていただいています」

    騎士(駄目だ……情報が足りないし、仮に俺の血筋じゃないとしたら真実はもう歴史に埋もれてるだろうな)

    僧侶「人一倍正義感が強いのに、いつでもこう謙遜なさるんですよ~」ニコニコ

    騎士(彼女の家の事は一旦放置だな……今更どうこう言っても仕方ないだろうし)

    勇者「いやー照れるからやめて」

    戦士「なあ、騎士さんよ。さっきから難しい顔してどうしたんだ?」

    騎士「何か思い出せそうだったのですが……やはり駄目ですね」

    21 = 1 :

    僧侶「これからどうしましょうか……?」

    勇者「騎士さんさえ良ければ共に行きませんか?」

    勇者「魔王討伐の旅なので危険は付き物ですが、何処かで記憶に繋がる場所に辿り着くかもしれないし」

    騎士「え……よろしいのですか?」

    騎士(これは願ってもないチャンスじゃないか? 地理も現代常識もさっぱりだしかなり助かるぞ)

    戦士「あたしぁー反対だね。助けるだけならまだしも、何処の馬の骨ともしれない奴と共に旅するなんて」

    騎士(今では俺もどこぞの馬の骨か……女神様、俺挫けそう)

    勇者「じゃあ民主的に多数決で。騎士さんが仲間になりたそうにこちらを見ている。仲間にしますか?」

    騎士(女神様、俺挫けそう)

    22 = 1 :

    勇者「はい、の人は手ー上げーてー」ノ

    魔法「……」ノ

    戦士「……」

    僧侶「……」

    勇者「ありゃ、僧侶ちゃんも嫌だったか」

    僧侶「い、いえ……ただ、やはり見ず知らずの殿方と共に、というのは少し怖いと言いますか……」

    騎士「あー……」

    騎士(これは終わったかもしれんね)

    魔法「貴女、それでどうやって騎士団の人と付き合いたいわけ?」

    僧侶「っ?!」ビク

    勇者「ほほう、面白そうな話」

    戦士「そういやーそんな事言ってたな」

    23 = 1 :

    僧侶「そそそそ、それとこれとは!」

    魔法「いくら女ばかりと言えど、こっちは四人。しかも私達だ」

    魔法「全く抵抗できないなんて事も無いだろうし、これを機に男性に慣れた方がいいのではないだろうか?」

    僧侶「し、しかし!」

    勇者「でもまあ、確かに僧侶ちゃん焦ってミスして消沈する図が、簡単に想像できるあたり何ともいえないなぁ」

    戦士「おいこら、これは民主的じゃないだろ」

    騎士「びっくりするぐらい蚊帳の外」

    24 = 1 :

    僧侶「うう! ええーい、なる様になる!」ノ

    戦士「あ、こら! おい勇者! これは無効だろ!」

    勇者「じゃあ賛成三人で可決ね」

    戦士「うおおおぉぉぉぉぉい!!」ガッシ

    勇者「いやー民主的は大事じゃん、仕方ないよー」ユッサユッサ

    魔法「そうだよ、往生際が悪い」

    戦士「こいつらああぁぁぁ!」

    騎士(やべぇ超空気わりぃ)

    25 = 1 :

    騎士「ええと、無理をして頂かなくても……」

    魔法「そうしたら貴方が死ぬほど無理をする事になるではないか」

    騎士「ご、ご尤もで……」

    勇者「まーまー戦士ちゃんもいいじゃないの」

    勇者「屈指の剣の達人でしょー。どこかの馬の骨を恐れちゃうのー?」

    戦士「む……分かった、いいだろう。賛成してやる」

    魔法「負けず嫌いと言うかプライドが高いと言うか」

    僧侶「扱いやすいと言うか、乗せやすいと言うか」


    僧侶「ごへんなひゃい! ごへんなひゃい!」ギリギリ

    26 :

    ほう

    27 = 1 :

    騎士「……つかぬ事ではありますが、勇者さんと戦士さんは剣の腕前はどちらが?」

    勇者「流石に戦士ちゃんだねー。本職には勝てないよ」

    戦士「何言ってんだよ。お前んちの剣術は昔の国の騎士団のものだろ」

    騎士「そうなのですか?」

    勇者「何故だが勇者*****の剣術は残っていないそうなんです」

    騎士(そりゃそうだ。独学に多くの国の流派が混ざってるんだ。それに弟子もいないし教えた事も無い)

    勇者「なので勇者*****との一騎打ちで勝ったとされる騎士の剣術が残されているんですよ」

    騎士(当たり前だぁぁ! ふざけやがってあの野郎ども!! 対人剣術なんて知るかよ!!)

    騎士(どーせ魔物専門だよ! 断れない事を良い事に! さぞ良い暮らしをしたんだな! くそが!!)

    28 = 1 :

    魔法「ほら、そろそろ準備するよ」

    勇者「はーい」

    戦士「あんたは少しここを見て回ってきたらどうだ? 何か思い出すんじゃないか?」

    僧侶「そうですね、私達は荷物をまとめていますので」

    騎士「そうですね……ではお言葉に甘えて」


    騎士(女神様はもういないのか……)

    騎士(余裕無くて滅茶苦茶な契約をしたとは思ったが)

    騎士(それでも、元々は貴女の事は敬っていたし、実際にああして意思疎通ができて幸せだった)

    騎士(それももう……無いのか)

    騎士(皮肉だな……これで本当に俺を知っているのは魔王だけになってしまったのか)

    29 = 26 :

    さるよけ

    30 = 1 :

    ……
    勇者「どう? 景色とかで何か?」

    騎士「空が青い……川がある……山が見える……」

    魔法「この程度で思い出せたら苦労はしないだろうね」

    戦士「そういや、お前は金ってあるのか?」

    騎士「え……どうだったかな」チャラチャラ

    騎士(うん、最高額の金貨4枚。旅してたら一ヶ月で潰れるなっ)

    勇者「……?」クビカシゲ

    戦士「……?」ジー

    騎士(うおおぉぉやっべぇぇぇぇ!! 超地雷だこれ!!!!)

    31 = 1 :

    魔法「はて……?」

    僧侶「ちょちょちょ、それ、見せて下さい!!」

    騎士(うっひょおおぉぉぅ!!)

    勇者「何処の国のお金ー?」

    僧侶「嘘、嘘! 何でこんな……!」

    魔法「どうかしたのかい?」

    僧侶「こ、これ数百年前の金貨ですよ!! しかも一番価値が高い金貨です!!」

    勇者「へー換金したらいくらになるのかなー?」

    戦士「案外高値だったりしてな。結構状態よくね?」

    僧侶「馬鹿言わないで下さい!!」

    32 = 1 :

    僧侶「こ、こんな保存状態が良い金貨なんて……そもそもこれ自体、世界に殆ど残っていないのですよ?!」

    騎士(そして置かれている状況はより悪い方という)

    戦士「今じゃ金で貨幣なんて作らないからな」

    勇者「貨幣としての価値が無くなってから、どんどん貴金属として使われていったんだっけ?」

    僧侶「そうです……それがこんな……ああ、4枚も」

    魔法「何だが凄い価値があるような言い方だね」ゴクリ

    僧侶「馬鹿言わないで下さい!!」

    勇者「二度目だね」

    戦士「大事な事なんだろ」

    僧侶「お城が一個とお釣りがきますよ!!」

    勇者「大事な事だった」

    戦士「やべぇ」

    騎士(どうしよう、どう誤魔化そう)

    33 :

    面白いじゃねーか

    34 = 26 :

    さるよけ

    35 = 1 :

    僧侶「貴方は……一体?」

    騎士「……」

    騎士「……その硬貨についても何も思い出せない」

    騎士「けど……何かは分からないが、それは使う事はできないんです」

    騎士「多分……大事な何か。貨幣としての価値では賄えない……何か」

    魔法「……」

    騎士「金なら……どうやって稼ぐのかも分かっていませんが、可能な限り稼ぎます」

    騎士「だから、それには手を付けないでもらえないでしょうか?」

    僧侶「あっ! い、いえ! そういう意味で言ったのではないので!」

    36 = 18 :

    更新ボタン連打するのも久しぶりだ

    37 = 1 :

    勇者「にしてもなんだかとんでもない話になってきちゃったねー」

    戦士「騎士が何者なのか、少し知りたくなってきたな」

    魔法「全くそうだね……案外、過去から来たら人だったりしてね」

    騎士「いやーどうなんでしょう……」

    騎士(切れ者怖い)

    僧侶「そんなファンタジーな……」

    勇者「でもなんか今ある情報だとそれっぽい」

    戦士「いや、単に情報が少なすぎるだけじゃないか?」

    戦士「そりゃまあ、本当にそうだとしたら古銭を持っていても不思議じゃないが」

    魔法「因みに、当時の金額としてあの金貨四枚は今でいくらなんだい?」

    僧侶「4万Goldですかねぇ……」

    勇者「物価の違いはあるとは思うけど……それ旅してたらあんましもたないよね」

    騎士(あ、似た様なものなのかなぁ)

    38 = 1 :

    魔物の群れが現れた!
    が、騎士と戦士の先制で返り討ちにした!
    魔物の群れを倒した!

    勇者「うわっ強っ!!」

    魔法「おや、これはいい拾い物だね」

    僧侶「魔法使いさん! いくらなんでも言い方が!」

    騎士「いやー間違ってはいないですよ?」

    戦士「……」ジー

    騎士(いやん、脳筋かと思ったら何か察した? 視線が超痛い!)

    39 :

    ふむ

    40 = 1 :

    勇者「よーし町に到着!」

    魔法「何だかんだで疲れたね」

    僧侶「これからどうしましょうか?」

    勇者「もう日暮れだし宿とって休もうよ」

    戦士「なあ騎士。ちょいと付き合えよ」

    騎士「あ、俺酒は……飲めるのかなぁ?」

    戦士「そっちじゃない」

    41 = 26 :

    さるよけ

    42 = 1 :

    戦士「一戦手合わせをしてくれよって話しだ」

    勇者「おおう、戦士ちゃんが誘うなんて珍しい!」

    戦士「こいつ相当の技量だよ。ここまで来るのに、全く隙が無かった」

    戦士「どんな時でも索敵してやがる。それも自然過ぎて、警戒されていないと踏んで飛び出た魔物は一太刀さ」

    魔法「それ、君も同じではないのかい?」

    戦士「あたしぁー定期的に索敵してるのさ。だがこいつは常にしてやがる」

    戦士「それにあたしは集中力が切れれば隙もでる。初めの一戦、あたしは先頭にいたのに出遅れた」

    騎士(驚いたな……これほどか。彼女もよっぽどの実力者なんだな)

    43 = 1 :

    戦士「おまけにあの時、あんたは勇者の横にいたはずなのに、敵襲の時には先頭のあたしの真横にいた」

    戦士「とんでもない野郎さ」

    騎士「そうは言われましても、体が勝手に動いていたんですよねぇ」

    戦士「だろうね。あれは考えてやってる風じゃない。身体の芯まで染み付くほどに行い続けなくちゃ無理だ」

    戦士「つー訳であたしと戦え。あんたの実力、あたしは知りたいんだよ」

    騎士(なんか前にもあったなぁ)

    騎士「女性に剣を向けるのは忍びないですが、本人たっての希望とあらば……」

    戦士「そうこなくちゃぁ」

    僧侶「これはいいんでしょうか……?」

    魔法「まあ、決闘じゃないからいいのでは?」

    44 = 1 :

    騎士「……」

    戦士「……」

    騎士「……ふ」ボッロボロ

    戦士「よえぇ……」

    勇者「あっれええぇぇ?! さっきの熱い語りは?!」

    僧侶「ええと、大丈夫でしょうか?」

    騎士「結構痛い」

    魔法「想像を斜め下にいく結果だね」

    戦士「お前……なんなんだ? 対人は0か?」

    勇者「素手で取っ組み合いしたらあたし勝てそう」

    魔法「そもそも勇者相手では並の者では勝てないでしょうに」

    騎士(評価が並以下に凋落した!)

    戦士「なんつーか……悪かったな。まさか対人剣術がからっきしだとは思わなかった」

    45 = 26 :

    人型の魔物とか魔族はいなかったのか

    46 = 1 :

    宿屋
    勇者「う~ん、騎士君かー」

    魔法「まあ、時々は男手が欲しい事もあったし丁度良かったんじゃないか?」

    僧侶「素性不明の方ですけどね……」

    戦士「魔物戦じゃあダントツだろうし、いいんでねーの」

    勇者「ありゃ、戦士ちゃんがもうデレた」

    戦士「対人はあれだが、あたしらの本分は魔物だからな」

    戦士「つーか、あたしとしちゃあ魔法使いがあっさり賛同したのに驚きだけどな」

    魔法「そうかい?」

    47 = 1 :

    勇者「うーん、なんか魔法使いちゃんはガチでそっちの気があるように見えるからなぁ」

    戦士「そうそう、んでもって男嫌い」

    僧侶「どういう事でしょうか?」

    魔法「大概に失礼だね。ちゃんと異性も好きだよ」

    僧侶「??」

    魔法「ちゃんと男性にも恋愛感情をもっているという事だよ」

    僧侶「?? 確かに魔法使いさんは不思議な雰囲気をお持ちですが、別に普通のことですよね?」

    勇者「あれぇ? あたしの聞き間違い?」

    戦士「いやこいつ今、間違いなく二刀流発言だったぞ」

    48 :

    フルフル

    49 = 1 :

    戦士「お前、確か弟子とかいたよな」

    魔法「正式なもんじゃないし、私自身まだまだ未熟だからね。適当に基礎を教えている程度さ」

    戦士「国が違うってのに、弟子を食う若師匠ってんでお前は有名だったんだぞ」

    魔法「ああ、それで私はレズだと思っていたのか?」

    勇者「だってあたしの家まで噂が届くんだもの」

    魔法「そうだねぇ……その時代から両方ともいける口で盛んだったからかな」

    勇者「魔法使いちゃんがとんでもない件」

    戦士「今度から僧侶あたし勇者魔法使いの並びで寝ようか」

    勇者「酷っ!」

    魔法「それは勇者の挑発と見ていいのだね」

    勇者「あたしいぃぃぃ?!」

    50 = 33 :

    極端だな


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