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元スレP「汝は人狼なりや?」
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P(俺と765プロのアイドルたちは今、バスでとある場所に向かっている)
P(765プロのアイドルたちが全員参加し、ゲームを行うという企画のためだ)
P(マイナーな地方テレビ局の番組だが、これからみんなを売りこむ為の良いチャンスになるだろう)
P(絶対、成功させなきゃな・・・)
春香「プロデューサーさん、山ですよ、山!!」
千早「こんな山奥まで来るのね・・・ただゲームをするだけなのに」
やよい「うっうー! 美味しいものがいっぱいありそうです!」
響「自分は山じゃなくて海の方が好きだぞー」
雪歩「熊とかでそうで怖いですぅ~」
真「ははは、雪歩は心配性だなあ! 何かあったら僕が守ってあげるよ!!」
亜美「ねー真美ー、キノコ狩りしよーよー」
真美「いーねー! どっちがたくさん取れるか競争だよー?」
P「こらこらお前たち、今日は撮影に来てるんだからな」
貴音「よいではありませんか、あなた様」
あずさ「そうね~。山なんて都会じゃ珍しいですもんね~」
律子「まあ、撮影まで景色を見て楽しむのも悪くはありませんよ」
伊織「そうそう。この伊織ちゃんがいるんだから、何も問題ないわよ」
P「うむ・・・。まあ確かに山の中だなんて珍しいもんな」
貴音「これもまた、英気を養ういい機会になるでしょう」
P「だけどな、やっぱりちゃんと撮影のことを考えないとだな・・・」
やよい「うー、プロデューサは山とか楽しくないんですか?」
P「そういうわけじゃあないんだがなあ・・・」
律子「プロデューサーが焦るのも無理ないわよ。765プロのアイドル全員を、いっぺんにアピールできるチャンスなんだからね」
真「大丈夫ですよ! 僕、ゲームとか意外と得意なんです!」
春香「そういえば、今日はゲームの企画なんでしたよね。どんなゲームなんですか?」
P「うーん。ゲームの内容は現地に到着してから詳しく説明があるみたいだが」
P「汝は人狼なりや? というゲームらしい」
千早「汝は人狼なりや…?」
亜美「きいたことなーい」
真美「真美もー」
響「どんなゲームなんだー? 全然分かんないぞー」
P「うーん、俺もやったことないんだよな。一応軽く調べたけど、推理ゲームらしい」
貴音「じんろうですか。私は昔、嗜んだことがあります」
伊織「私も少しだけ齧ったことがあるわね」
あずさ「あら~。それじゃあ、ルールを教えてもらいたいわ~」
美希「Zzzzz」
貴音「そうですね。まず、じんろうというのは……」キキーッ
P「!! バスが止まった……着いたのかな?」
運転手「到着しました。それでは、目の前に見えます小屋の中へお入りください」
律子「ルールはまた後でのようね。みんな、降りる準備をするわよ」
『はーい』
――小屋の中
P「あれ、誰もいない……」
律子「変ですね。ディレクターどころか、カメラや音声スタッフの姿もないなんて」
P「うーん……。とりあえず、ここで待ってればいいのかな」
律子「そうですね。山の中を不用意に歩き回ると迷うかもしれませんし」
やよい「うっーうー! 広いですー!」
春香「木のいい匂いがするねー」
真美「壁にでっかいテレビがあるよー! これでゲームするのかなー?」
響「すごいなー! 人数分の椅子とでっかい円卓もあるぞ!!」
亜美「ねーねーお姫ちん、いおりん!! 人狼ってどんなゲームなの?」
伊織「そうね。まあ、私たちが説明しなくても、すぐにアナウンスか何かあるんじゃないかしら」
ピーンポーンパーンポーン
あずさ「あら~? テレビがついたわ~」
???「本日はようこそおいでくださいました、765プロの皆様」
???「私、人狼テレビの武田と言います」
P「あのー、すみませんが、打ち合わせなどは……」
武田「それには及びません。今すぐ、ゲームを開始させていただきます故」
律子「え、今すぐって……私やプロデューサーも出演するんですか?」
武田「はい。あなた方全員14名でゲームを開始させていただきます」
武田「配役は村5、狼2、占1、霊1、狂1、狩1、共2、狐1となります」
真「え? 配役とかいきなり言われても全然わかりませんよ!!」
雪歩「そうですよ~、ルールを教えてくださいー」
武田「それでは簡単なルールを説明します」
武田「あなた方の中に、人狼が二匹います。」
武田「人狼は毎晩一人ずつ、村人を食い殺します」
武田「その為、村人たちは昼に集まり、話し合いと投票を行い、人狼と思しき人物を処刑します」
千早「食い殺すとか処刑とか……怖いゲームね」
武田「なお、人狼は昼間、人間の姿をしているので村人と見分けがつきません」
伊織「それで、昼間の投票で人狼を処刑しきれば村人の勝ちってことよ」
貴音「ちなみに、村人の数と人狼の数が同数以上になれば人狼の勝ちとなります」
美希「え、でも人狼って14人の中で2匹しかいないんだよね? 不利だと思うな……」
やよい「そうですよね~。誰が狼さんかなんて、どうやって判断するんですか~?」
武田「そこで鍵となるのが役職です」
あずさ「さっきのムラゴオオカミニウラナイなんたら~ってやつね~」
武田「配役をもう一度言いますが、村人5人、狼2匹、占い師1人、霊能者1人、狂人1人、狩人1人、共有者2人、妖狐1匹です」
武田「私が一つずつ説明していも良いのですが、あなた方の中に人狼経験者がいらっしゃるご様子」
武田「ゲームの説明はおまかせしてもよろしいでしょうか?」
貴音「まあ、問題はありません」
伊織「ってゆーか、説明はあんたの仕事じゃないわけ?」
武田「私が一方的にしゃべるよりは、面識のあるあなた方が話した方が分かりやすいだろうと考えました」
律子「まあ一理あるけど……」
武田「本日は、一日目の昼となります」
武田「時間制限は、昼二時間、夜一時間となります」
武田「配役につきましては、本日の昼が終了次第各自お知らせいたします」
武田「それでは、ご武運を」ピッ
亜美「あっ、きえちった……」
律子「いくら地方のテレビ局だからって、この扱い……プロデューサー、この企画大丈夫なんですかね?」
P「うーん、そういえば珍しく765プロに直接来た依頼だったからなあ……。でも、相手も企業だし、悪いことはないだろう」
響「とりあえず、ゲームの説明をお願いしたいぞー」
真美「そうだよー。昼とか夜とか言ってたけど、何日もゲームかかるの~?」
伊織「昼っていうのは、投票について話し合う時間のこと。夜っていうのは、役職者が能力を使ったりする時間よ」
伊織「でも昼夜あわせて三時間って……どう考えてもl今日中には終わらないわよね……?」
雪歩「着替えとか何も持ってないです~」
ザワザワ
貴音「……皆、時間に限りがあります。とりあえず、じんろうというゲームについて、少し説明しておきましょう」
貴音「まず先ほど述べたように、じんろうとは村人に紛れた人狼を、昼間の投票で処刑していくげーむです」
貴音「では、どうやって人狼と思しき人物を割り出すのか。そこで重要なのは、占い師です」
真「何を占うの?」
伊織「占い師は、毎晩一人を、人狼かそうでないか占えるの」
春香「え、じゃあ占い師に従ってれば人狼に負ける要素はないよね?」
貴音「そういう訳にはいかないのです。狼も処刑されたくない故、占い師を騙るのです」
やよい「かた……る?」
あずさ「占い師のフリをするのね~」
伊織「そう。そうすることで、どちらが本当の占い師かわかりにくくなり、無駄な処刑を増やすことができるわ」
P「じゃあ、占い師になったらどうしたらいいんだ?」
貴音「占い師はとにかく、朝になったら自分の占った人物と、判定を即座に出すべきです」
貴音「例え騙りがいようと、その中に本物がいるのに違いはないのです」
美希「でも、どれが本物かわからなきゃ意味ないんじゃないの?」
伊織「そこで鍵になるのが、霊能者よ」
貴音「霊能者は、前日に処刑された人間が人狼だったか判定できます」
響「じゃあ、占い師の出した判定と霊能者の判定があっていれば、本物ってこと?」
伊織「そうね。でも、霊能者ももちろん騙られるケースがあるわ」
伊織「騙り占い師と語り霊能者があたかも本物のように判定ラインを維持し、村が乗っ取られるということもあるわ」
やよい「こんがらがってきました~……」
貴音「霊能者になったら一日目はまず、様子を見ることを勧めます」
貴音「かみんぐあうとのタイミングは、私と伊織で実際に補佐しましょう」
伊織「そうね。まあ、私と貴音が両方人狼サイドになるなんて可能性は低いでしょうしね」
千早「あとは、ゲームに沿って推理するしかないってことなのね」
貴音「そうですね。占い師と霊能者を主軸にして進めていくゲームと言って過言ではないでしょう」
春香「わたしもうだめーわかんない」
真美「まみもー」
亜美「あみもー」
伊織「じゃあ、後の役職についても簡単に説明だけして、あとは実戦でつかみましょう」
狩人・・・夜に、指定した一人を人狼の襲撃から守れる。
自分は守れない。普通は*COしない。
狂人・・・人狼サイド。占いでは村人判定となるが、人狼サイドの勝利で勝つ。
狼を勝ちに導くため、騙り行為などをする。
共有者・・・夜に共有者同士で会話ができる。
妖狐・・・村人サイドにも人狼サイドにも属さない単独陣営。
狼に噛まれても死なないが、占われると死ぬ。
*CO カミングアウト
貴音「ちなみに、夜間は人狼と共有者以外は会話をすることができません」
貴音「推理は、基本的に昼間の話し合いからするのです」
伊織「まあやってみるのがはやいわよ」
ピーンポーンパーンポーン
武田「一日目昼、終了です。これより、車で各自をそれぞれの小屋へと案内します」
P(そのまま俺たちは各自、小屋に案内された)
P(小屋は各陣営にわかれているそうだ。ちなみに俺は一人小屋。村人サイドということだろう)
P(配役のカードは……どれどれ)
ピラッ
P(……なるほど)
P(それからどうやら、本当に何日かに渡って撮影をさせられるらしい)
P(俺たちは激しく文句を言ったのだが、人狼テレビは耳を貸す様子もなかった)
P(まあ、今は全然売れてなくて仕事もないからいいんだが……腑に落ちない)
P(この横暴な撮影態度。まさか本当に、狼にかみ殺されたりなんてしないよな)ハハハ
ギィイイィ……
P(!? 扉が……!)
P(え、まさか俺、初日にいきなり……ウソだろ!?)
P「う、うわああああああああああああああああああああ」
一時間ほど抜ける。需要なかったら落としてください。
ちなみに>>1の人狼経験はネット対戦できるゲームだから少し嗜んだ程度なのでご了承。
ちなみに>>1の人狼経験はネット対戦できるゲームだから少し嗜んだ程度なのでご了承。
1. 初恋ばれんたいん スペシャル
2. エーベルージュ
3. センチメンタルグラフティ2
4. Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
5. ファーランド サーガ1、2
6. MinDeaD BlooD
7. WAR OF GENESIS シヴァンシミター、クリムゾンクルセイド
SS誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1304834183/1
2. エーベルージュ
3. センチメンタルグラフティ2
4. Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
5. ファーランド サーガ1、2
6. MinDeaD BlooD
7. WAR OF GENESIS シヴァンシミター、クリムゾンクルセイド
SS誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1304834183/1
――数時間後、会議小屋
ガラッ
響「はいさーい!」
貴音「響!!」
伊織「これで、決まりね……」
響「え? どうしたんだみんな、暗い顔して……。っていうかあれ、自分以外はみんないるんだな……ん? プロデューサーは?」
千早「一日目の、犠牲者……」
雪歩「そ、そんな……」
ビュン
武田「おはようございます。2日目の朝となりました」
律子「ちょっと、武田さん。うちのプロデューサー、どうしたんですか」
武田「そう焦らずに。では、早速ですが」
武田「Pさんは無残な姿で発見されました」
スクリーンから武田の姿が消える。
次に映ったのは、血だまりの中に倒れるプロデューサーの姿だった。
真「う、うわあああああああ!!!!!!!」
雪歩「え……?」
真美「にーちゃん? え、死んでるの……これ……」
亜美「そんなわけないっしょー……? フェイク……だよね……?」
やよい「…………」ポカーン
春香「そんな……ウソでしょ……」
千早「あ……、あ……」
美希「ウソ……なの……」
律子「冗談でしょ……本当に死ぬなんて……」
響「え……? え?」
あずさ「こんなことって……」
武田「それでは、二日目の昼となります。制限時間は二時間。開始してください」
プツン
伊織「……落ち着きなさい」
美希「お、落ち着いてなんかいられないの!!! ハニー……死んじゃった……んだよ!?」
真美「そうだよ!! いおりん……なんで落ち着いてんの!? ハクジョーだよ!!」
亜美「わかったぞ!! いおりんが狼なんだ!!」
伊織「いい加減にしなさい!! 私は狼じゃないわよ!!」
貴音「……私が思うに、あれはふぇいくでしょう」
真「フェイクって……! 何か根拠あるの!?」
春香「そうだよ……。グスッ……こんなのってないよ……」
貴音「いいですか。じんろうというのは個人戦ではありません」
響「貴音……」
貴音「村人陣営、人狼陣営、妖狐陣営の、三陣営の戦いです」
貴音「ぷろでゅーさーは狼に噛まれた……。つまり、少なくとも村人陣営の可能性がかなり高いのです」
伊織「村人陣営がもし勝利したら、死んだプロデューサーも勝ったことになる。決着がつく前に、殺したりなんかしないでしょ」
伊織「第一、局は横暴な態度だけどあくまでこれ番組よ。本当に死者なんか出るわけないわよ」
律子「でも、私もプロデューサーも、こっちについてから本当に何も説明とか受けてないのよ?」
貴音「おそらく、律子も巻き込んだドッキリか何かでしょう。プロデューサーが初日に犠牲になるあたり、ハメられたのですよ」
亜美「よく考えたらそーだよね……。本当に人が死ぬわけないよね……」
真美「でも、もしドッキリだったら兄ちゃん許せないー!」
響「本当だぞ……。心臓止まるかと思った……」
やよい「プロデューサー……。生きてるんですよね?」
千早「冷静に考えればそうね。殺人なんて犯罪よ」
パンパン
伊織「とにかく、ゲームを始めましょう。時間制限あるしね」
貴音「小屋に自分の役職のガイドブックがありましたね。それぞれ、役については把握できていることでしょう」
伊織「じゃあ、二日目の昼、開始しましょう。COある人、どうぞ」
貴音「私は占い師になりました。亜美は○です」
響「貴音が占い師かー。心強いぞ!!」
美希「……それ、おかしいと思うな」
真「え? どういうこと、美希?」
美希「だって、占い師はミキだよ? 伊織は○だったの」
伊織「…………」
千早「どちらかが、騙り……!?」
あずさ「あら~? 占いは私なんだけど……。響ちゃんは○だったわ~」
春香「占いが……」
雪歩「三人もいます~……」
やよい「ど、どうなってるんですか……」
律子「人外サイドの騙りがあるということね」
伊織「内訳は、真-狼-狂といったところかしらね」
亜美「亜美に○くれたお姫ちんが本物じゃないの~!?」
真美「誰が本物なの~……」
伊織「今は考えていても仕方ないわ。今の段階では、推理の要素がないもの」
貴音「今日の投票は、ぐれーらんだむとなるでしょう」
真「ぐれーらんだむ?」
貴音「役職者と占い師の暫定○以外を処刑することです」
律子「つまり、貴音と○の亜美。美希と○の伊織。あずささんと○の響以外……ってこと?」
伊織「そういうことね。無駄に役職を吊りたくないから、もし霊能者がいるなら出てきてもいいわよ」
律子「わかったわ。私が霊能者よ」
貴音「対抗しーおーする者はいませんか」
シーン……
春香「えっと、誰もいないってことは……律子さんは本物の霊能者ってこと?」
雪歩「それなら、村人陣営が勝ちやすくなります~!」
伊織「一概にそうとは言えないわ……。プロデューサーが何か役職を持っていた可能性もあるからね」
貴音「ともかく対抗がいないということは、今の段階では真と見ても良いでしょう」
貴音「共有者も片方出てきてよいでしょう。無駄な処刑は避けたいです」
響「そうなのか? じゃあ、COするぞ!! 自分が共有者だー!」
伊織「……相方は生きてる?」
響「え、相方って……。ああ! うん。生きてるぞー!!」
あずさ「あら~。私は共有者を占っちゃったのね~」
千早「ということは、響に○を出しているあずささんが本物……?」
伊織「早まるのはやめなさい。それだけで真が決まるほど単純なゲームじゃないわ」
真美「……共有者はもう一人でなくていいの?」
貴音「共有とらっぷというものがあります。今は出なくてよいでしょう」
春香「じゃあ今日は、占い師3人、○3人、律子さん以外の誰かを処刑……?」
真「そうなるのかな……。処刑……か」
やよい「うっうー……」
ブン
武田「投票の時間となりました。各自、投票用紙に処刑する人物の名前を書いてください」
…………ガラッ
響(武田の言葉と同時に、男の人が3人入ってきて、投票用紙と鉛筆を配った)
響(誰か一人を処刑する……)
響(これが本当にドッキリなら、ためらうこともなく書けるけど……)
響(……。ドッキリに、決まってるよね)
響(ごめんね。君は多分、このゲームについていけそうにないから……)カキカキ
武田「集計の時間となりました。投票用紙を回収します」
……。
武田「開票が終了しました。それでは、投票結果を開示します」
2日目 投票結果
春香 1票 投票先 → やよい
千早 2票 投票先 → やよい
やよい 7票 投票先 → 千早
伊織 0票 投票先 → 春香
真 1票 投票先 → やよい
雪歩 2票 投票先 → やよい
律子 0票 投票先 → やよい
あずさ 0票 投票先 → 雪歩
真美 2票 投票先 → 雪歩
亜美 0票 投票先 → やよい
美希 0票 投票先 → やよい
響 0票 投票先 → 千早
貴音 0票 投票先 → 真
武田「村民会議の結果、やよいさんは処刑されることになりました」
やよい「……え? 私……?」
みんな「…………」
やよい「え? なんで私なんですか? え? え?」
やよい「やだ……私、死にたくない……」
やよい「いっぱいお金を稼いで、家族を助けないと……」
やよい「家族が待ってるんです……やだ……死にたくない、死にたくない……」
伊織「落ち着いて、やよい! これはゲームよ!」
スッ
男>1「高槻さん。こちらに来て頂きます」
響(やよいは男2人に両腕を抱えられて、この会議室の横の部屋に入っていった)
響(横の部屋へのドアは鍵が閉まっていて、誰も入れなかったんだ……)
響(ドア越しから、かすかに声が聞こえる……)
やよい「いやだ!! 離して!! 離してよ!! 私死にたくない!! 死にたくないいいいい!!!」
やよい「え? え……? な、なんですか、それ……? え、嘘……いや、いやあああ!!!」
やよい「いやああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
響(やよいの悲鳴が聞こえた後、会議室の玄関側の扉が開いて、また男が何人か入ってきた)
男「これにて2日目昼は終了となります。各自、それぞれの小屋にお戻りいただきます」
伊織「ちょっと……。あんたたち、やよいに何をしたの……」
男「処刑いたしました」
あずさ「しょ、処刑いたしましたって……。嘘、でしょ……」
真美「え……え……」
亜美「ド、ドッキリだよね~?」
男「早く、小屋にお戻りください」
律子「あんたたち、本当にテレビ局の人間……? カメラも見当たらないし、私たちをハメたの……!?」
男「カメラは部屋の壁に取り付けてあります。この映像は、もちろん放送いたしますよ」
男「そういった趣味の方々に、ですがね」
真「うわああああああああああああ!!!!!! やよいを返せええええ!!!」
春香「真!!!」
パシッ
ヒュン
真「ぐあっ!!!」ドガッ
響(真が男に殴りかかったけど、簡単に投げ返されたぞ……)
男「高槻さんを処刑なさったのはあなた方です。それでは、2日目夜に移ります」
響(それからはもうみんな放心状態で)
響(車の運転手の男に抱えられて、それぞれの小屋に戻ることになったんだ……)
響(自分も気づいたら小屋にいたって感じで……)
響「うう……やよい……。本当に死んじゃったのか……?」
響「もしかしたら、自分もいつか……死ぬのか……?」ブルッ
響「グスッ……うう、ハム蔵……。怖いよぉ……」
ブンッ
伊織「ちょっと、響!! 大丈夫!?」
響「グスッ……伊織……」
響の小屋にはテレビがあり、そこには伊織の顔が映し出されていた。
音声も、向こうに届いているようで、会話ができる。
夜間に会話できる「共有者」の特権だ。
響「やよい……死んじゃったんだぞ……」
伊織「そんなわけないでしょ!! だから、これはゲームだって……」
響「でも、凄い悲鳴、伊織も聞いただろ!! ドッキリで、あんなこと……!!」
伊織「ッ……」
しばし、沈黙。
伊織「とにかく、落ち着くこと。人狼は、感情的になった人間ほど処刑されやすいゲームよ」
響「……うん」
伊織「やよいが処刑される前、少し間があったわ。えっ、えっ……? って」
伊織「おそらく、ドッキリだから悲鳴あげて!! とかそんなカンペを見せられたのよ」
響「そうかな……」
伊織「それより、時間が惜しいわ。明日のことについて話し合うわよ」
伊織「まず、占いの内訳だけど……。真-狂-狼と私は見てるわ」
響「妖狐っていうのも騙りをしたりするんだろ? いないのかな……」
伊織「狼2匹、狂人1人、狐1匹の配役よ。占いを真以外の2人が騙っているとして、狼が2匹とも吊りリスクの高い騙りをするとは考えにくい」
伊織「おそらく、律子は本物の霊能だと思うわ。狐と狼もう一匹は潜伏ってところかしらね」
伊織「万が一、律子は狐でプロデューサーが霊能だったりしなければいいんだけど……」
響「うーん。推理のしようがないぞー」
伊織「とりあえず、明日になってみてってところね」
響「自分たちに○を出してる美希かあずさが本物なのかな……」
伊織「一日目は人外も無難に○を出すものよ。でも、二人とも暫定○になるとトラップは使えるかわからないわね」
響「伊織は、共有COしなくてよかったのか?」
伊織「私は潜伏する。出るべきところで出るわ」
伊織「それよりも、共有っていうのは確定○なの。だから、まとめ役になる必要があるわ」
響「えー、自分がまとめ役!?」
伊織「私がさりげなくサポートするから、どうにか乗り切ってちょうだい」
響「ううう……自信ないけど、伊織がサポートしてくれるならわかったぞ……」
ピピッ
伊織「……どうやらそろそろ時間のようね。明日、頑張りましょう」
プツン
響「……やってやるぞ」
役職者の人数配分がわからんが3-1になりそうな流れかな
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