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    元スレ妹「彼女のフリ、ですか?」

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    タグ : - らめぇ + - + - 敬語妹 + - 未完 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    「頼むよ。他に頼めるやつもいないんだ」

    「…いやです。お断りですね」

    「ぐっ、そこをなんとか…頼むっ!」

    「身から出た錆じゃないですか。反省すればいいと思います」

    「頼む!頼むよ!俺には、もうあそこしか居場所がないんだよ!」

    「あそこでもナメられたらどうやって生きていけばいいか…。なぁ、頼むよ……」

    「…いやです」

    「…そうか」

    「です、が。」

    「そうですね…。フリではなくて、恋人にならなってもいいですよ」

    「…えっ」

    2 :

    続けろよ

    5 :

    あんたか
    今度も期待してるよ

    6 = 1 :

    「それって…彼女のフリと何が違うんだ?」

    「わかりませんか?…まぁ、別にいいです。それで具体的には何をすればいいんですか?」

    「えっ?つ、つまりおkってことか」

    「私の彼氏なら気持ち悪い言葉遣いはやめてくださいね」

    「えっ、あっ、あぁ、はあk…わ、わかった!」

    「…それで、何をすればいいんですか?」

    「あぁ。オフ会に一緒に来てほしいんだ」

    「オフ会、ですか?」

    「あぁ、えっとそこから説明しないとダメか…」

    7 = 1 :

    「成る程、だいたい理解できました」

    「そうか。話の早い妹で助かる…」

    「私の彼氏がどうしようもない低俗な人間であることが、理解できました」

    「………まぁ、否定はできないけど」

    「いいじゃないですか。どうしようもない人間でも」クスッ

    「え?」

    「つまりそんなどうしようもない人間達の集いに彼女同伴で来ると約束してしまった訳ですね」

    「…そういうことだな」

    「よかったです」

    「何が?」

    「私の彼氏はそんなどうしようもない人間の中でも更にクズなことがわかって、です」

    「…」

    10 = 1 :

    「で、明日なわけですか。その日が」

    「だな」

    「ギリギリまで言えなかったわけですね。その辺りからも私の彼氏の人間性がうかがえますね」

    「…」

    「さっきから随分とひどいことを言っている、という自覚がありますが。言い返さないんですね」

    「お前と口喧嘩しても勝てないからな」

    「そういう悟ったような、諦めたような態度。本当にどうしようもない人間ですね」

    「…」

    「ふふ…。ひどい目つきですよ」

    「まあ、やるべきことはわかりました」

    12 = 8 :

    いいじゃん?

    13 = 1 :

    「ですが、私の彼氏ならせめてもう少しまともな格好をしてほしいですね」

    「え?」

    「明日もその使い古しのジーンズとクタクタのTシャツで行くつもりですよね?」

    「あ、あぁ…。他に持ってんのも似たようなもんだし…」

    「知ってます」

    「…。まともな格好って言ってもなぁ。金なんてないし何選んでいいかもわからないし」

    「明日の夕方が約束の時間ですよね?私が付き合ってあげますよ」

    「え?でもお前んとこ土曜もガッコあるだろ?」
    「いいじゃないですか、休めば」

    「は、……は?い、いやでも金もないし」

    「貯金してますから。出してあげますよ」

    「え、いやそれはさすがに…」

    14 :

    ええいVIPには敬語妹しかおらんのか

    好きだけど

    15 = 1 :

    「なんですか?この期に及んでまだプライドなんてあったんですか?」

    「ぐっ、…」

    「決まりですね。では明日、駅前のロータリーに午前10時に待ち合わせです」

    「えっ?一緒に行けばいいだろ?」

    「出席だけとって早退するんです。そんなことにも頭が回らないんですか?」

    「…」

    16 = 1 :

    「では明日のその時間に。遅れないで下さいね」

    「…わかった」

    「いつもみたいに朝までゲームしてたら寝坊しますよ」

    「わかってるよ!」

    「普通はそうでしょうが、一応言っておかないとと思いまして」

    「どんだけ信用ないんだよ…」

    「聞きたいですか?」

    「いらん!」

    「それは助かります。説明していたら私が学校に遅刻してしまうかもしれませんから」

    「…そーかよ」

    17 :

    兄が上条さん、妹が御坂妹で脳内再生される

    18 = 1 :

    「では、おやすみなさい」

    「…」

    「おやすみなさい、兄さん」

    「わっ、わかった!わかったからそんな近寄んな!」

    「何がわかったんですか?」

    「お、おやすみ!おやすみなさい!」

    「…はい、お休みなさい」 バタン

    「クソ……いい顔で笑いやがって」

    「明日10時か」

    「まあいいや、ちょっと狩りして…」

    「…」

    「いや、今日はもう横になるか。ちょっと早めに起きてシャワーでも浴びよう」

    「…オヤスミ」

    19 :

    土曜日に学校ってとこあるのか
    予備校通えないな

    20 :

    高校ならあるところもあるな

    21 = 1 :

    「駅前のロータリーって……ここだよな?もう十時半だが…」

    通行人「…」チラッ

    通行人「…」チラッ

    「うぅ…ここ目立つな」



    「もう十一時なんだが」

    「おかしいな…電話してみるか」

    『電源が入っていないか、電波の届かない…』

    「学校にいるんなら、当然か」



    「十二時前…いくらなんでも遅すぎじゃ」

    「ちょっといいですか?」

    「え?」

    22 = 1 :

    「あの、随分とこちらにいらっしゃるみたいですが。何か用事ですか?」

    「えっ、あっ、いえその待ち合わせで…」

    「先ほど近くの交番に駅前に挙動不審な人物が長居しているとの通報がありまして」

    「えっ、あのっ、俺は待ち合わせで」

    「もう二時間以上こちらに居られるようですが」

    「あ、そ、それは…相手が遅れていて…」

    「(明らかに挙動不審だな…)まだ寒いですね」

    「えっ?え、えぇまあ…そうですね」

    「こちらで待っておられるのも寒いでしょう。交番がすぐそこにありますので…」

    「えっ、あのっ、ちょっ」

    「すみません、遅れてしまいました」

    23 :

    ふむ

    24 = 1 :

    「あっ、お前、遅…お巡りさん、こいつ、こいつが待ち合わせの相手です!」

    「(なんだ、無駄骨かよ。…しかし可愛いなこの子)そうですか、失礼しました」

    「あ、い、いえ…自分もキョロキョロしすぎたかな、と。ハハ…」

    「(全くだ。髪もボサボサで気持ち悪い奴だな…)いえ」

    「ご迷惑をお掛けしました」

    「(お、お辞儀した拍子に胸元が)い、いえいえ。ではこれで」カツカツカツ

    「(…気持ち悪い、ゲスが)」

    「え?なんか言ったか

    「いえ、なんでもありませんよ」

    「そっか…………っていうか遅すぎだろ!二時間も遅刻じゃねぇか!」

    「すみません、待ちましたか?」

    「当たり前だろ!」

    「そこは今来たところだよ、ですよ」

    「今来たところなら俺も大遅刻だろうが!」

    25 = 1 :

    「と、いうことはちゃんと時間前には来たんですね」

    「あんだけ念押されたらな!」

    「…」

    「なんだよ」

    「いえ、何でも。それより何か言うことはありませんか?」

    「あ?……?……あ」

    「なんです?」

    「腹へったからまず飯だ、服はそのあとだな」

    「…まあ、そういうところが兄さん、かな」

    「なんだよ!こっちはさんざんまたされて腹へってんだよ!」

    「いえ、そうではなくて…。そうですね、では先に昼食をとりましょう」

    「よし、じゃあマックでいいか?」

    「そこですぐジャンクフード店が出てくるのが兄さんらしいですね」

    27 :

    マジでこういう敬語妹が欲しかった
    なんで俺にはDQNなクソビッチ妹しかいないんだ

    28 = 1 :

    「なんだよ?」

    「別に。それより公園にいきましょう」

    「はあ?テイクアウトすんのか?店で食えばいいだろ」

    「ふふ…」

    「なに笑ってんだよ」

    「いえ、兄さんが兄さんでよかった、と」

    「なんだよいきなり」

    「いえいえ。お弁当があるんです。買わなくてもいいですよ」

    「あ、なんだそういうことか。早く言えよな」

    「ふふ…。それより」

    「あ?」

    「今からデート開始、ですよ」

    29 :

    がんばれ>>1!負けるな>>1

    30 = 1 :

    「デート?」

    「昨日いいましたよね?恋人のフリではなく、恋人ならいいと」

    「あ?あぁ、そういえばそんな感じだったか」

    「そういうことです。ではいきましょう」

    「っ?お、おい別に手なんか繋がなくても」

    「デートですから」

    「…よくわからん奴」

    「(でも、なんか…くすぐったいな、この握りかた)」

    「ふふ…」

    31 :

    彼女のブリに見えた

    32 = 26 :

    >>31
    妹はイナダってことかなるほど

    33 = 1 :

    「そこのベンチでいいですね。これを敷いてください」

    「ん」

    「ありがとうございます。では座りましょうか」

    「ああ。………なんか近くないか?」

    「そうですか?それより久々に外に出た気分はいかがですか?」

    「馬鹿にすんな!これでも週に一度は外にでてんだよ!」

    「その時点で相当ですが…。しかも外出といってもコンビニですよね?しかも深夜に」

    「ぬっ、く…」

    「ふふ…」

    35 = 1 :

    「ま、まぁ…たまには日を浴びんのもいいんじゃ、ね、かな…」

    「凄くダメな人間の台詞ですね。一周回って感心します」

    「ほっとけ!」

    「…」

    「な、なんだよ…。か、かか、かお、近いぞ…」

    「いえいえ、これが人の底辺を歩む人間の顔か、と記憶しただけです」

    「性格悪っ」

    「ふふ、さて食べましょうか」

    36 = 1 :

    「あの」

    「なんでしょう?」

    「箸一つしかないんだけど」

    「そうですね。では…はい、これをどうぞ」

    「は?い、いや自分で食べるから…」

    「…」

    「あの…」

    「ずっとこの姿勢は疲れます」

    「………」

    「味はどうですか?」

    「…うまい、けど」

    「それはよかったです。…ん、確かに良くできてるみたいですね」

    「…」

    「なんです?」

    「いや、なんでも…」

    40 :

    しえん

    41 = 1 :

    「それよりこれお前が作ったのか?」

    「貴方は今の会話の流れからそれ以外の可能性を考慮するわけですか」

    「…。お前、弁当なんて作れたんだな」

    「作ったのは今回がはじめてです」

    「そうかよ。…お前は、何でも完璧だよな」

    「『俺なんかとは違って』、ですか?」

    「…」

    「ふふ…。はい、次はこれです」

    「…近くのコンビニで箸もらってくる」

    「あ………」

    「ふ…ふふ…」

    「んっ、ちゅ、チュル…」

    「ふふ……」

    42 :

    あ…あれ?なんか…ようすが

    43 :

    >あそこでもナメられたらどうやって生きていけばいいか…

    でエロいことを考えてしまった俺はもうだめでしょうか?

    45 = 1 :

    「ご馳走様、まあうまかったよ」

    「その『まあ』はなんですか?」

    「別に…」

    「それより早くいこうぜ」

    「ふふ…。ええ」

    「…」

    「手を払わないで下さい」

    「そこまでしなくても…いいだろ」

    「まだ理解できてないみたいですね」

    「う…」

    「構いませんよ、私はここで帰っても」

    「…」

    「ふふ…。そうやってプライドを溝に捨ててまで張る見栄に意味はあるんですかね」

    「手、冷たいですね」

    「お前は温かいな」

    50 = 1 :

    「な、なんだこのおしゃれ空間は」

    「訳のわからないことを口走らないで下さい」

    「こ、こんなところに俺みたいな人間が来ていいのか?」

    「とことん卑屈なヒトですね」

    店員「いらっしゃいませ。なにかお探しですか?」

    「はヒ!お、お構い無くっ!」

    「何をいってるんですか何を。すみません、彼氏の…はい、サイズは…はい…」

    「あの、おい、」

    「貴方はそこでマネキンでも見ていてください」

    「あ、は、はい…」

    「はい、…ええ。ブランドは…、予算は…、」

    「(あいつは…すげえな。俺は…。本当に『俺なんか』、だな…)」


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