元スレマミ「鹿目さん、私に援助交際しろって言うの!?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
1 :
まどか「マミさん、友達料が払えないなら仕方ないですよね?」
マミ「でも、その……。やっぱりよくないわよそういうの」
まどか「ふーん、あっそう。分かったよ」
マミ「え?」
まどか「さやかちゃん、行こう」クルッ
さやか「あ、えっ……と」チラッチラッ
まどか「何? さやかちゃんはマミさんの味方なの?」イラッ
2 = 1 :
さやか「いや、だって、さすがに援交ってのはね……」アセアセ
まどか「ふぅん、さやかちゃんがそういう態度なら考えがあるよ」
まどか「仁美ちゃんにおとなしくしてろって言ったの、取り下げようかな」コソコソ
さやか「!」
まどか「まあ、恭仁なんて誰得だけどね」マジョカシチャウカモ
さやか「ねえまどか、そ、それだけは……」ガクガク
まどか「で、さやかちゃんはマミさんの味方なんだっけ?」ニコ
3 = 1 :
さやか「……あたしはまどかの言うとおりだと思う、よ」
マミ「み、美樹さん!?」
まどか「じゃあそういうわけだから。じゃあねマミさん」
マミ「待って、待ってよ!!」
まどか「たった三万の友達料も払えないマミさんと、誰が友達するんだろうね?」
まどか「じゃあ、いこっか」
さやか「……う、うん」
4 :
なんか久しぶりだなこういうノリ
5 = 1 :
――――マミ宅
マミ「……ねぇ、キュゥべえ?」
QB「ん? なんだい?」
マミ「私ね、鹿目さんとの契約切れちゃったの……」
QB「契約!? ……って、なんだ、友達契約の話かい?」
マミ「私にとっては切実な問題なのよ!?」ダン!!
QB「ごめんよ、マミ。僕からもまどかに聞いてみるよ……」
6 :
たしかにまどかす
でも金払う以外の友達の作り方考えられないマミはもっとカス
7 = 1 :
――――翌日・昼休み
まどか「……でさぁ、中沢くんの上履き隠したときの話だけど――」モグモグ
仁美「ああ、あれは愉快でしたわね……」
さやか「あははは……はは」
まどか「ん? さやかちゃん、私の話つまんなかった?」ギロ
さやか「!」ドキ
まどか「ふーん、そうだったんだ。気づかなくてごめんね……」
8 :
まどかす
9 = 1 :
さやか「違うの、これは、その、そう、寝不足で……!」
まどか「さやかちゃん、-1だからね」
さやか「!」
まどか「昨日の-1も合わせれば、合計-8だね!」
さやか「……」
まどか「反逆ポイントが-10に達したらお仕置きだよ」
さやか「まどか、ごめん……」
10 :
ほむほむは何しとるんや
11 = 1 :
まどか「なんで謝るの? 変なさやかちゃん」
QB(……まどか、まどか!)
まどか(あれ? おかしいなぁ? よく聞こえないなぁ?)
QB(……まどか、一万円持ってきたんだけど)
まどか(どうしたの? キュゥべえ?)ニッコリ
QB(わけがわからないよ)
12 = 1 :
まどか「さやかちゃん、仁美ちゃん。ちょっと教室帰ってくれる?」
さやか「え、あたしまだ食べてるんだけど…」
まどか「-1……」ボソ
さやか「ああ、分かったわあたしら行くね!!」ダッシュ
仁美「今日もお昼をご一緒していただき、ありがとうございました!!」ダッシュ
QB(わけがわからないよ)
13 = 1 :
まどか「で、何の用?」
QB「いや、どうして君はマミに友達料を要求するのかな、と思ってね……」
QB(マミにこんなに早く絶望されたら困るんだよね)
まどか「え? だってマミさんお金持ちだよね?」
QB「え?」
まどか「富める者は貧しい者に与えないとダメなんだよ?」
QB「」
14 = 1 :
まどか「それに、マミさんがお金払ってでも友達になりたいって言ったんだよ?」
まどか「何か間違ってるかなぁ……?」
QB「ちょっと待って、まどか」
まどか「何?」
QB「君は、マミを本当の友達だって思っていないのかい?」
まどか「思ってるわけないよぉ!! ただの金ヅルだって!!」
QB「」
15 = 1 :
――――夕方・マミ宅
QB「――と、いう訳なんだ。僕には説得は無理だったよ」
マミ「……」ボロボロ
QB(ちょっとマミには刺激の強い話だったかなぁ……)
マミ「嘘よ……嘘に決まってるわっ!!」ボロボロ
QB「事実だよ、マミ」
マミ「うっ……ひっく、ぐすっ……」マジナキ
16 :
まどかす
さやかちゃんとマミさんカワイソス
17 = 1 :
マミ「なんでよぉ……。私、今月も厳しいのにぃ……」
QB「そうなのかい?」
マミ「今月の生活費も、気づいたら減ってたのよぉ……」
QB(あ、それ僕が今朝抜いた奴だ。まどかとの会話料として)
QB「……マミ、君の管理が悪いんじゃないかな」
マミ「こんなのってないわ、あんまりよ……」
18 = 1 :
――――翌日
マミ「か、鹿目さん!」
まどか「なんですか巴先輩」
マミ「あ、あのね、これからは友達料なしでお付き合いして欲しいんだけど……」
まどか「無理ですね」
マミ「」
まどか「あ、条件付きならいいですよ――」
19 = 1 :
――――昼休み
和子「……と、いうわけで中沢くんの制服がなくなりました」
和子「心当たりのある人はいませんか?」
モブ男「えー誰が中沢のなんて盗むんだよ」
タシカニー ダレモトンネーダロ ハヤクヒルメシニシロヨー
モブ子「大体、前の体育の時間はクラス全員いたじゃんねー」
ダヨネー コノクラスジャネーッテ ヒルメシマダー
20 = 1 :
和子「困ったわねぇ……」
中沢「……」
まどか「……先生! 私犯人知ってます!!」
さやか「!」ビクッ
仁美「!」ビクッ
和子「鹿目さん、本当!?」
まどか「はい! 三年の巴先輩です!」
21 :
まどかす
23 = 1 :
さやか(ああ、よかった……)ホッ
仁美(また濡れ衣かと思いましたわ……)ホッ
和子「……それは本当?」
まどか「はい! 私見ましたもん! 忘れ物取りに教室にきたら先輩が!」
和子「分かったわ。聞いてきてみる。みんな、お昼にしててね」タタッ
サスガカナメサンー メイタンテイカナメダナ ジケンカイケツダネ
24 = 1 :
――――昼休み・職員室
和子「なんで、なんでこんなことしたの?」
マミ「うっ……ぐすっ……」
和子「泣いてたって分からないわ。説明してくれる?」
マミ「ひっく……ひっく……」
和子「……あなた、鹿目さんに脅されてるんじゃない?」
マミ「!?」
25 = 21 :
先生!
26 :
先生が活躍するわけがない
27 = 8 :
この鹿目さんは悪評広まってそうだな
28 :
まどかアンチの巧妙なスレ
29 = 1 :
和子「やっぱりね。あなたが二年生の制服を盗る道理がないもの」
和子「前もね、中沢くんの上履きがなくなったことがあったの」
和子「そのときも、鹿目さんが犯人を見つけてね……」
和子「実は、最近の校内現金窃盗事件にも関わってるんじゃないかと思ってる」
マミ「……違います」
和子「!?」
マミ「脅されてなんかないです……」
30 = 1 :
和子「巴さん? 少しは大人を信じてくれてもいいんじゃない?」
和子「思春期はね、人と付き合っていく方法を模索していく大切な時期なのよ」
和子「嫌な事は嫌だ、と言えるようになるのも大事だと思うわよ?」
マミ「」ブチッ
和子「巴さん?」
マミ「だから、違うって、言ってる、じゃない、ですかっ!!!」バキッゴリッ
オイナンダ? ナニシテルンダヤメロ! ウワッアバレンナ!!
31 :
暴れんな、暴れんなよ……
32 = 1 :
――――
「ねぇ、知ってる? 巴さんが、早乙女先生に暴力振るったんだってよ」
「ああ、聞いたよ。早乙女先生、腕折って入院だって?」
「マジありえないよねー。早乙女先生の授業分かりやすいのにさー」
「今年は受験もあるのにな」
「ちょっと可愛いからって、調子乗ってるよねー」
「いつも一人でいるもんな。気取ってんのかね」
33 = 1 :
――――
マミ「……鹿目さん、これでよかったかしら?」
まどか「うん、まあまあだね。私をかばったのも良かったし、和子先生を殴ったのも面白かったよ」
まどか「犯人を演じて私を楽しませる、という条件には合格かなー」
マミ「それじゃあ、これからはお友達として……!」
まどか「え? 何言ってるのマミさん?」
まどか「あれ? 友達料の支払い延期って約束じゃなかったっけ?」ニヤニヤ
34 :
この話はいったいどこへいくのか
35 = 1 :
マミ「そ、そんな……」
まどか「……嫌ならいいですよ。さようなら巴先輩」スタスタ
マミ「……分かったわ、私、援助交際でもなんでもする!!」
マミ「だからお願い、行かないでよ鹿目さん!!」
まどか「……じゃあ明日の夕方、待ち合わせしましょう」
まどか「援交してくれそうな人、探しておきますから」ニッコリ
36 = 1 :
――――夜・マミ宅
マミ「どうしよう、キュゥべえ……」
QB「どう考えたって、君が従う必要性はないだろう?」
QB「美樹さやかや志筑仁美を味方につけて、まどかに対抗しなよ」
QB「あの二人もまどかに怯えてるんだし、きっと仲間になってくれるよ」
マミ「でも……」
QB「なんだい?」
37 :
しょうがないな、俺が相手になるよ
いくら?
38 = 1 :
QB「君は人に流されすぎなんだよ」
QB「もっと、自分を強く持たないとね」
マミ「でも、鹿目さんは私をお友達だって言ってくれたの」
マミ「裏切れないわよ、鹿目さんを……」
QB「……マミ、君は」
マミ「馬鹿なのは分かってる。でも、私分かっちゃうのよ」
マミ「私達が離れたら鹿目さんがひとりぼっちになっちゃう、って……」
39 = 6 :
勘違いメンヘラとか救えない
40 = 1 :
――――同時刻・ほむらの部屋
「ああっ、いいよ!もっと突いてぇ……」
「……」パンッパンッ
「てぃひぃぃ……イっちゃうよぉ……」
「……まどかは、ここが好きなのよね」クイックイッ
「んんっ……! そこいいよ、ほむらちゃん……」
「じゃあ、フィニッシュといこうかしら。ほむ汁注いであげるわっ」パンパンパンパン
41 = 1 :
「……ふぅ。気持ちよかったわ、まどか」
「そう、よかったねー。で、お金は……」
「ちょっと待ってね……はい三万円」
「てぃひひ! ほむらちゃんはお金持ちだね!」
「ま、まあね……(校内のあらゆる財布から抜いてるとは言えないわね)」
「そうだ、ほむらちゃん。相談があるんだけど、いいかな?」
「もちろんよ、まどか――」
42 = 1 :
――――翌日
「――じゃあマミさん、ここで待っててね。援交相手がそのうち来るから」
「わ、分かったわ……」
「報酬は三万だって! 頑張ってね!!」
もう日が傾きかけた街中は、家路を急ぐ人々で溢れている。
この人ごみの中で、相手は自分を見つけてくれるのか、とマミは不安を感じた。
(ああ、これから私、援助交際するのね……)
考えれば考えるほど、気持ちが重くなっていく。
立ち尽くす巴マミの影が、喧騒の中に伸びていた。
43 = 1 :
「巴マミ」
不意にかけられた声に、心臓が跳ねた。
慌てて振り返ると、そこには見たことのある顔があった。
「! え? あ、暁美さん!?」
「……ええ」
巴マミは正直困った、と思った。
援助交際の相手を待っているこの姿を、知り合いに見せるわけにはいかない。
何とかして帰ってもらわなければならないからである。
「あ、暁美さん? 今日は何の用事?」
44 = 1 :
「実は、待ち合わせをしているのよ」
相変わらず、ほむらは淡々と応える。
しかし、全く巴マミの方を見ようとしない。
「そ、そうだったのね暁美さん。それで、その相手って――」
焦りのせいか、言葉が早口になる。
不自然に聞こえないように、精一杯の振る舞いを見せるマミ。
が、次にほむらが発した言葉に耳を疑った。
「貴女よ、巴マミ」
45 :
マミさんが可哀相だから俺が行く!
46 = 1 :
「え?」
突然の言葉に、混乱する巴マミ。
援助交際の相手と聞いて、勝手に中年男性を想像していた彼女には無理もない。
「私が貴女を買ったのよ」
黒猫のマスコットが付いた財布を取り出し、中身を見せ付けるほむら。
そこでは、福沢諭吉がEXILEを結成していた。
「! 暁美さん、お金持ちなのね……」
「そうかもね、否定はしない」
49 = 1 :
「じゃあ、行きましょうか」
「ま、待ってよ暁美さん!」
財布を仕舞い、暗くなった町並みへと歩き始める暁美ほむら。
未だ状況が飲み込めず、それを追いかける巴マミ。
「貴女、援助交際してお金を稼ぐんでしょう?」
ほむらの言葉が、マミの胸をえぐった。
実際その通りで、援助交際で金を作ろうとしているのだが、
言葉にされるのは辛かった。
みんなの評価 : ○
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