私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。
元スレ京子「歳納京子です。今日からこの学校にお世話になります」
SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ★★
レスフィルター : (試験中)
結衣「引越し、引越し……か」
結衣「また、私を置いて、どこか遠くに行っちゃうのか?」
結衣「今度はどこに行くんだよ。ずっと、ずっと遠くなのかな」
結衣「……なんで」
結衣「なんでだよ……!」
具体的な話を聞いて、引越し、それが現実だということをつきつけられた。
この枕は、どれだけ私の涙を吸ってきただろう。
結衣「嫌だ……嫌だよ……」
泣き虫な私なんて私らしくない、そう自分に言い聞かせても、もう止めることはできなかった。
結衣「また、私を置いて、どこか遠くに行っちゃうのか?」
結衣「今度はどこに行くんだよ。ずっと、ずっと遠くなのかな」
結衣「……なんで」
結衣「なんでだよ……!」
具体的な話を聞いて、引越し、それが現実だということをつきつけられた。
この枕は、どれだけ私の涙を吸ってきただろう。
結衣「嫌だ……嫌だよ……」
泣き虫な私なんて私らしくない、そう自分に言い聞かせても、もう止めることはできなかった。
結衣「えっと……前教えてもらった住所だと……うん、あれか」
引越しの日の前日。
私はちょっと迷いながら、そのアパートを何とか発見した。
見るからに古くて、京子さんには似つかわしくなかったけれど。
結衣「2階だったな、えーと」
部屋番号を確認した後、携帯を見て時間を確認。
まだ昼前というにも早いような時間だった。
早すぎるかもしれないけど、でも、いいんだ。もうあまり時間はないんだから。
たくさんお話して、一緒にご飯食べて、一緒に寝て。明日は笑顔で見送ろう。
結衣「京子さーん?」
呼び鈴を鳴らして、ドア越しに声をかける。
……反応はない。
まだ寝てるのかな、さすがに昼過ぎくらいにした方がよかったかな……
と、その時。ものすごく嫌な予感が、頭の中を貫いた。
結衣「……まさか、あいつ」
引越しの日の前日。
私はちょっと迷いながら、そのアパートを何とか発見した。
見るからに古くて、京子さんには似つかわしくなかったけれど。
結衣「2階だったな、えーと」
部屋番号を確認した後、携帯を見て時間を確認。
まだ昼前というにも早いような時間だった。
早すぎるかもしれないけど、でも、いいんだ。もうあまり時間はないんだから。
たくさんお話して、一緒にご飯食べて、一緒に寝て。明日は笑顔で見送ろう。
結衣「京子さーん?」
呼び鈴を鳴らして、ドア越しに声をかける。
……反応はない。
まだ寝てるのかな、さすがに昼過ぎくらいにした方がよかったかな……
と、その時。ものすごく嫌な予感が、頭の中を貫いた。
結衣「……まさか、あいつ」
結衣「なに、やってんだよ」
結衣「なにやってんだよあいつは」
結衣「なにやってんだよ、私は……!」
嫌な予感は、見事に的中した。
管理人室に言って確認すると、
管理人「ああ、あの金髪の子ねぇ」
管理人「今朝早く、ああ、まだ早朝だよ、お世話になりました、って挨拶してね」
管理人「荷物なんかもトラックに積み込んでね……」
また、あの時と同じだった。
日程をごまかして、嘘ついてまで、
1人で、行ってしまった。
きっと、遠く。ずっと遠くへ……
結衣「なにやってんだよあいつは」
結衣「なにやってんだよ、私は……!」
嫌な予感は、見事に的中した。
管理人室に言って確認すると、
管理人「ああ、あの金髪の子ねぇ」
管理人「今朝早く、ああ、まだ早朝だよ、お世話になりました、って挨拶してね」
管理人「荷物なんかもトラックに積み込んでね……」
また、あの時と同じだった。
日程をごまかして、嘘ついてまで、
1人で、行ってしまった。
きっと、遠く。ずっと遠くへ……
結衣「あの時と同じじゃないか……」
結衣「早く気付けばよかったんだ」
結衣「京子……」
結衣「あれが京子じゃなきゃ誰だってんだよ」
結衣「こんなに、私の心を引っ掻き回しておいて」
結衣「勝手に……」
結衣「京子ぉ……!」
結衣「早く気付けばよかったんだ」
結衣「京子……」
結衣「あれが京子じゃなきゃ誰だってんだよ」
結衣「こんなに、私の心を引っ掻き回しておいて」
結衣「勝手に……」
結衣「京子ぉ……!」
結衣「……ただいま」
あれから、あちこち走り、探し回った。
最寄の駅、学校、クリスマスデートで一緒に歩いた道……
でももう、どこにも、その姿を見つけることはできなかった。
諦めて……いや、諦められるはずも無かったけれど。
ふらふらになりながら家に帰ったときにはもう、夕方も過ぎた時間だった。
結衣母「あらおかえり。どうしたの、最近元気ないみたいだけど」
結衣「ん……」
結衣母「だからね、今日はご馳走作ったの。しっかり食べて元気出しなさい」
とてもじゃないけれど、そんな気分になれなかった。
部屋に閉じこもって泣き明かしたかった。
あれから、あちこち走り、探し回った。
最寄の駅、学校、クリスマスデートで一緒に歩いた道……
でももう、どこにも、その姿を見つけることはできなかった。
諦めて……いや、諦められるはずも無かったけれど。
ふらふらになりながら家に帰ったときにはもう、夕方も過ぎた時間だった。
結衣母「あらおかえり。どうしたの、最近元気ないみたいだけど」
結衣「ん……」
結衣母「だからね、今日はご馳走作ったの。しっかり食べて元気出しなさい」
とてもじゃないけれど、そんな気分になれなかった。
部屋に閉じこもって泣き明かしたかった。
結衣母「ああ、それとね」
結衣母「お部屋に、お友達からのプレゼント? があるわよ」
結衣「……え」
結衣母「大事なお友達からだと思うわよ?」
結衣「それって……!」
結衣母「お部屋に、お友達からのプレゼント? があるわよ」
結衣「……え」
結衣母「大事なお友達からだと思うわよ?」
結衣「それって……!」
もしかして。
もしかして、京子から何かが。
でも。
そんな、最後の贈り物みたいなモノ、私は欲しくないのに。
私が欲しいのは……!
お母さんがまだ何か言っていたみたいだけど、ほとんど聞こえなかった。
とにかく自分の部屋に急いで、ドアを思い切り開け放った。
そこには。
京子「よ、結衣ー」
もしかして、京子から何かが。
でも。
そんな、最後の贈り物みたいなモノ、私は欲しくないのに。
私が欲しいのは……!
お母さんがまだ何か言っていたみたいだけど、ほとんど聞こえなかった。
とにかく自分の部屋に急いで、ドアを思い切り開け放った。
そこには。
京子「よ、結衣ー」
結衣「きょう、」
京子「うん?」
結衣「こ?」
京子「うん、京子ちゃんだよ?」
結衣「うぁ……」
京子「ちょ、ちょっと結衣!?」
視界が狭い、暗い、はっきりしない。
一体何が何なのか……
京子「ちょっ、結衣、なんか変な汗でてるけど!」
世界が、意識が、
遠くに……
京子「うん?」
結衣「こ?」
京子「うん、京子ちゃんだよ?」
結衣「うぁ……」
京子「ちょ、ちょっと結衣!?」
視界が狭い、暗い、はっきりしない。
一体何が何なのか……
京子「ちょっ、結衣、なんか変な汗でてるけど!」
世界が、意識が、
遠くに……
結衣「ん……っ」
京子「お、おぉ。よかった目覚ました」
結衣「あ、あれ」
京子「意識飛んでたよ、10秒くらい」
結衣「そうか……、って京子!」
京子「う、うん」
結衣「なんで、なんでここに」
京子「え、だからさ、言ったじゃん」
京子「引越しの前日は一緒の部屋で過ごそうね♪ って」
結衣「な、な、な」
京子「どの部屋とは言ってなかったし」
また飛びそうになった意識をなんとか掴んで、
結衣「京子っ!」
京子「うわ、ちょ、結衣、そんなにキツく抱きしめられたら苦し……」
ただ、目の前の京子を抱きしめていた。
京子「お、おぉ。よかった目覚ました」
結衣「あ、あれ」
京子「意識飛んでたよ、10秒くらい」
結衣「そうか……、って京子!」
京子「う、うん」
結衣「なんで、なんでここに」
京子「え、だからさ、言ったじゃん」
京子「引越しの前日は一緒の部屋で過ごそうね♪ って」
結衣「な、な、な」
京子「どの部屋とは言ってなかったし」
また飛びそうになった意識をなんとか掴んで、
結衣「京子っ!」
京子「うわ、ちょ、結衣、そんなにキツく抱きしめられたら苦し……」
ただ、目の前の京子を抱きしめていた。
京子「と、とにかく結衣」
京子「ちょっ、力、抑えて、苦し……」
結衣「だ、だって」
結衣「明日にはお前、また遠くに」
結衣「うあぁ……京子ぉ……」
京子「あ、いや、だから、うぐぐ」
京子「別に遠くに行ったりしないからとりあえず、落ち着いて!」
結衣「……へ?」
体中から力が、ズルズルと抜けていった。
京子「ちょっ、力、抑えて、苦し……」
結衣「だ、だって」
結衣「明日にはお前、また遠くに」
結衣「うあぁ……京子ぉ……」
京子「あ、いや、だから、うぐぐ」
京子「別に遠くに行ったりしないからとりあえず、落ち着いて!」
結衣「……へ?」
体中から力が、ズルズルと抜けていった。
結衣「とりあえず、全部教えてもらおうか」
京子「お、怒らない?」
結衣「怒らない……と思う」
京子「う、うん」
結衣「まずお前は誰だ」
京子「歳納京子ちゃんです」
結衣「どの?」
京子「結衣の幼馴染で、リボンのカチューシャがトレードマークだった京子ちゃんです」
結衣「……去年同じクラスに転入してきた京子さんは?」
京子「あれも私です、ハイ」
結衣「……」
京子「うぐ、ちょっ無言で首に手かけないでぇ!」
京子「お、怒らない?」
結衣「怒らない……と思う」
京子「う、うん」
結衣「まずお前は誰だ」
京子「歳納京子ちゃんです」
結衣「どの?」
京子「結衣の幼馴染で、リボンのカチューシャがトレードマークだった京子ちゃんです」
結衣「……去年同じクラスに転入してきた京子さんは?」
京子「あれも私です、ハイ」
結衣「……」
京子「うぐ、ちょっ無言で首に手かけないでぇ!」
結衣「それで? 引っ越すって話は?」
京子「えっと、うん」
京子「引っ越すは引っ越すんだけど」
京子「ほら、あそこ……結衣が前1人暮らししてたところ」
結衣「……はぁ!?」
京子「部屋は違うんだけど、うん」
京子「あそこに引っ越すことになりましたー……ははは」
結衣「……」
京子「首! 首!」
京子「えっと、うん」
京子「引っ越すは引っ越すんだけど」
京子「ほら、あそこ……結衣が前1人暮らししてたところ」
結衣「……はぁ!?」
京子「部屋は違うんだけど、うん」
京子「あそこに引っ越すことになりましたー……ははは」
結衣「……」
京子「首! 首!」
結衣「だから、つまり」
京子「う、うん」
結衣「もう、どこにも行かないんだな?」
京子「うん」
結衣「ずっと、一緒に……」
京子「うん、一緒に居るよ」
結衣「京子……京子!」
いろいろ聞きたいことはあったけれど、
今はただ、京子にすがりつくようにして、泣くしか出来なかった。
すぐにお母さんが呼びに来て、
京子も一緒に、いつもより豪華な夕食を食べた。
京子とお話しながら、その間も涙が止まらなかった。
京子も、お母さんもお父さんも、何も言わずにいてくれたのが嬉しかった。
京子「う、うん」
結衣「もう、どこにも行かないんだな?」
京子「うん」
結衣「ずっと、一緒に……」
京子「うん、一緒に居るよ」
結衣「京子……京子!」
いろいろ聞きたいことはあったけれど、
今はただ、京子にすがりつくようにして、泣くしか出来なかった。
すぐにお母さんが呼びに来て、
京子も一緒に、いつもより豪華な夕食を食べた。
京子とお話しながら、その間も涙が止まらなかった。
京子も、お母さんもお父さんも、何も言わずにいてくれたのが嬉しかった。
京子「結衣ー、折角だし一緒にお風呂入ろうぜー」
結衣「え」
京子「いーじゃん。いろいろ言いたいこともあるんだ」
結衣「う、うん」
昔の私なら絶対に断っていたお誘いだったけれど。
京子の話も、ゆっくり聞きたかった。
結衣「え」
京子「いーじゃん。いろいろ言いたいこともあるんだ」
結衣「う、うん」
昔の私なら絶対に断っていたお誘いだったけれど。
京子の話も、ゆっくり聞きたかった。
京子「半分は、その可能性もあったんだ」
一緒にお風呂に入り、体を洗って。一緒にお湯に浸かっているとき、京子がふいにそう切り出した。
京子「もっと遠くに引っ越すことになる可能性」
京子「もう、本当に会えないかもしれない、かもって」
京子「だからその前に1年だけでも結衣と一緒に居たい、そういって1人でこっちに戻ってきてたんだ」
京子の言葉が、鎖のように心臓を締め上げていく。
京子「結衣と離れ離れになってから、気付いたんだ」
京子「自分がどれだけ結衣が好きなのかってこと」
京子「気付いちゃったらもう、どうしようもなくなって」
京子「でもほら、女の子同士じゃん」
京子「普通じゃないじゃん……」
一緒にお風呂に入り、体を洗って。一緒にお湯に浸かっているとき、京子がふいにそう切り出した。
京子「もっと遠くに引っ越すことになる可能性」
京子「もう、本当に会えないかもしれない、かもって」
京子「だからその前に1年だけでも結衣と一緒に居たい、そういって1人でこっちに戻ってきてたんだ」
京子の言葉が、鎖のように心臓を締め上げていく。
京子「結衣と離れ離れになってから、気付いたんだ」
京子「自分がどれだけ結衣が好きなのかってこと」
京子「気付いちゃったらもう、どうしようもなくなって」
京子「でもほら、女の子同士じゃん」
京子「普通じゃないじゃん……」
京子「だからね、怖かった」
京子「結衣とメールなんかしてたら、電話なんてしてたら、つい言っちゃいそうで」
結衣「京子……」
京子「こっちに戻ってきてからも、1年でさよならするつもりだった。最初はね」
京子「だからまぁ、その……別人、ってことにしようと思ったけど」
京子「そしたら結衣も、不思議な体験だったな、って思い出で終わるかと思って……はは」
京子「でもやっぱり、離れたくない。そう思っちゃって」
京子「だからね、1年が終わる直前で、試してみたんだ。賭け、みたいなものだったけど」
結衣「賭け……?」
京子「うん。『京子さん』のままね。結衣に告白したんだ」
京子「結衣とメールなんかしてたら、電話なんてしてたら、つい言っちゃいそうで」
結衣「京子……」
京子「こっちに戻ってきてからも、1年でさよならするつもりだった。最初はね」
京子「だからまぁ、その……別人、ってことにしようと思ったけど」
京子「そしたら結衣も、不思議な体験だったな、って思い出で終わるかと思って……はは」
京子「でもやっぱり、離れたくない。そう思っちゃって」
京子「だからね、1年が終わる直前で、試してみたんだ。賭け、みたいなものだったけど」
結衣「賭け……?」
京子「うん。『京子さん』のままね。結衣に告白したんだ」
京子「もしそれで結衣がOKしたら、本当に……最後の数日を京子さんのままで恋人として過ごして」
京子「……さよなら、するつもりだった」
結衣「……」
京子「でも結衣は、この私のことを好きだって言ってくれたね」
京子「覚えてるよ、結衣の返事。『今の』京子さんじゃない、ってさ」
京子「嬉しかった……」
京子「嬉しかったよ、結衣ぃ……うぅ……ぐすっ……」
結衣「ちょ、今更……今更泣くなよ」
京子「結衣だって……結衣だってずっと泣いてるくせに」
結衣「うるせ……」
京子「……さよなら、するつもりだった」
結衣「……」
京子「でも結衣は、この私のことを好きだって言ってくれたね」
京子「覚えてるよ、結衣の返事。『今の』京子さんじゃない、ってさ」
京子「嬉しかった……」
京子「嬉しかったよ、結衣ぃ……うぅ……ぐすっ……」
結衣「ちょ、今更……今更泣くなよ」
京子「結衣だって……結衣だってずっと泣いてるくせに」
結衣「うるせ……」
京子「ぐすっ……うぅ、あー……泣いた泣いた」
京子「これ以上はのぼせちゃうね、上がろうか」
結衣「そう、だな」
京子「じゃあ最後にお願い」
結衣「うん?」
京子「私、引っ越すんだけどね」
京子「……一緒に暮らさない?」
京子「これ以上はのぼせちゃうね、上がろうか」
結衣「そう、だな」
京子「じゃあ最後にお願い」
結衣「うん?」
京子「私、引っ越すんだけどね」
京子「……一緒に暮らさない?」
類似してるかもしれないスレッド
- 綾乃「歳納京子の自我が崩壊するほど快楽漬けにしたらどうなるか」 (487) - [44%] - 2012/7/19 6:15 ★★
- 綾乃「歳納京子……」千歳「また歳納さんの事考えてるん?」 (210) - [44%] - 2011/11/5 17:30 ☆
- 妹「ふつつか者ですが、今日からよろしくお願いします」 (1001) - [43%] - 2009/5/18 7:31 ★★★×7
- 京子「実はさ、私あかりのことが大好きなんだ」 (253) - [42%] - 2011/9/4 8:46 ★★
- 京子「ぐっすり寝ちゃってる結衣に安価でいたずらしよう」 (131) - [40%] - 2012/8/12 7:15 ☆
- 京子「幼馴染にレズだってことばれたんだけどどうしたらいいかな」 (114) - [40%] - 2012/12/8 3:15 ☆
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について