元スレ勇者「『なんとか王さま』から毎日手紙がくるの♪」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
51 = 19 :
勇者へ
最近私の後を探ろうとしてましたね?
そんなことで寝不足になるなんてあなたはたまに本当に馬鹿なことをします。
そう焦らずとも時が来れば私に逢えますから、
あなたは今やるべきことをしっかりやってください。
そう、今あなたがやるべきことは、まず睡眠補充と、
後は、もう少し真面目に人の話に返事をすることです。
魔王より
52 = 19 :
勇者「僧侶さん」
僧侶「はい、なんでそうか、勇者さま」
勇者「……」
僧侶「勇者さま?」
勇者「ううん、やっぱなんでもない」
僧侶「…良くはわかりませんが、困ったことがあったら私に教えてください。いつでも相談に乗りますから」
勇者「ありがとう、僧侶さん、でも、ほんとなんでもない。別に大したことじゃなかった」
勇者「(人に手紙見せると怒られるかな)」
53 = 19 :
勇者へ
あなたが勇者になって随分長い年月が経ちましたね。
あなたは最初の時とあまり変わらない気がします。
相変わらず優しくて周りの視線に鈍くて、それでも皆に愛される子です。
それに比べて私はこの城に閉じ込められて外に出ることも出来ずに、
ただただ勇者を待っているばかり。
早くこういう手紙ではなく、あなたを直接見れる日が来ればいいのですが…
失礼、少し愚痴ってしまいました。
明日に着く村なのですが……(ry
勇者「……王さま?」
54 = 19 :
>>52 僧侶「はい、なんでそうか、勇者さま」 →なんでしょうか 察してください
勇者へ
旅をはじめるばかりのあなたが失敗した時、私はそれでもまだ大丈夫だって言いましたね。
でも、今回ばかりは私からもあなたを叱らせて頂きます。
トロールを相手する時には少しでも気が緩んではいけないものです。
少しの放心が命取り。
戦士さんがうまく対応してくれてなければ、あなたの失策のせいでパーティーに死人が出ていたかもしれません。
今回のあなたの情けない行動には本当に失望しました。
そんなんじゃあ、私は……
勇者「……ごめんなさい」
勇者「だって…不安なんだもん」
勇者「最近なんとか王さまの手紙が変に変わって…」
勇者「なんとか王さま、なんだかとっても不安そうで、ボクまで……」
55 :
失禁に見えた
56 = 19 :
僧侶「最近勇者さまの調子がおかしいです」
戦士「この前トロールと戦ってる時だってな。なんかいつもより動きが鈍かったよ」
魔法使い「あいつが間抜け面するのはいつものことだけど、最近と来たらもう最悪よ。一体何があったの?」
戦士「そういえば、勇者って良く手紙もらうよな」
僧侶「そうですね。どこに行っても、勇者さまに手紙が送られてきますね」
魔法使い「見ようとしても絶対見せてくれないしな」
僧侶「もしかして、その手紙が原因で……?」
戦士「試してみる価値はあるな。これからもこんな調子だと旅にも支障出るし」
57 = 19 :
僧侶「勇者さま」
勇者「あ、僧侶さん」
僧侶「…」
勇者「ごめんね、皆心配してるよね」
僧侶「…はい」
勇者「ごめん…ボクなんか最近全然ダメダメだね」
僧侶「勇者さま、以前私に相談いいかけていたことがありましたね」
僧侶「最近勇者さまが元気がないのと、それが何か関係してるのでしょうか」
58 = 19 :
勇者「…うん」
僧侶「どのようなことか、私が聞いても宜しいでしょうか」
勇者「…」
僧侶「ダメ、でしょうか」
勇者「…ううん、ダメじゃないよ」
勇者「コレ以上皆に迷惑かけたくないし」
勇者「王さまだって、ボクがこうしてるの見たらきっとまた怒るだろうし」
61 = 19 :
僧侶「これが、勇者さまが今までもらってきた手紙たちですか」
戦士「すごい量だな、全部持ってたのか?」
勇者「なんか捨てるのって勿体ないかなぁって思って」
魔法使い「……もしかして、王さまって女の人なの?」
僧侶、戦士「!」ガタッ
勇者「ぼ、ボクも分からないけど…」
魔法使い「まぁ、取り敢えず最初から読んでみましょう」
62 = 19 :
僧侶「勇者へ
はじめまして、
今回あなたが勇者に選ばれたことを、とても嬉しく思います」
戦士「ちなみにこれいつから来たんだ?」
勇者「えっと、皆と会う一週間前。ほぼ勇者に選ばれた直後だった」
僧侶「これから私の所まで辿り着く道のりは険しいものでしょう。
ですが、私そんな試練を乗り越えて強くなったあなたに会うことをここで待ってばかりでは居られませんでしたので、こうして手紙を送ります」
僧侶「……」
魔法使い「…なんかおかしくない」
僧侶「と、取り敢えず全部読んでみましょう」
僧侶「これからあなたここに着くまで手紙を送りながらあなたの成長を手伝うつもりです。
お手を煩わせるようで申し訳ないですが、これも勇者のためになるものだと思って軽く思わないでほしいと思う所存です。
では、以後また連絡します」
僧侶「魔王(まおう)より 」
三人「え?」
勇者「え?」
63 = 20 :
転載禁止って名前欄に入れてみてくれ
65 = 19 :
勇者「あ、その漢字って『ま』って読むんだ」
勇者「すごい偶然だね」ニパー
勇者「いや、どう見ても偶然じゃないでしょ!」
魔法使い「ちょっとどういうこと?なんで魔王から手紙が来てるの?」
僧侶「勇者さま、この手紙たちを、旅を始めてからずっともらいつづけたのですか?」
勇者「そうだよ」
勇者「ボクが辛い時に励ましてくれたり」
勇者「頑張った時褒めてくれたりしたの」
勇者「毎日この王さまの手紙を読むのが一番楽しみだった♪」
三人「……」
66 = 19 :
>>63 なんだかとても危険な匂いがするからやめとく
勇者「でも、最近なんかどんどん内容が変になったの」
勇者「王さま、なんか元気なさそうな言い方してて」
勇者「いつもならもっと強そうな書き方するのに」
勇者「最近は全然弱々しくて、何かあるのかなぁと思ったら…」
勇者「なんか元気が出なくて……」
戦士「……まさか知らない所にこんな伏兵があったとはな」
僧侶「完敗です」
魔法使い「私ほどの女が、なんて失態を…」
勇者「ふえ?」
68 = 55 :
>>66
養分ちゃん
69 = 19 :
魔王「……」
魔王「…つまらない」
側近「魔王さま、そろそろ政務を…」
魔王「うるさい!私に指図する気?!」メラゾーマ
側近「!魔王さま」
魔王「何よ!自分だけ楽しそうにしてて!」
魔王「…最初の所は面白そうな子でいいかなぁって思ったのに」
魔王「仲間を全部女の染め上げて」
魔王「三人とも落としたのでは足らずに」
魔王「竜族の姫まで弄んで」
魔王「そんなんでいつ私の所まで来るというのよ!」
70 = 19 :
魔王「もう良い!」
魔王「こんな勇者じゃなくても、他に強い奴らなんていくらでも居るわ」
魔王「もう手紙なんて送らない!」
魔王「あんたなんてここに来ないでいつまでも女たちと遊んでなさいよ!」
魔王「ばーか!」
魔王「ああ、寂しい…」
71 = 20 :
ほらなんでもないだろ?
だからやるんだ
72 = 19 :
僧侶「魔王はいつも自分の城にばかり居ます」
僧侶「そこで勇者たちが来るのも待ち続けるのです」
戦士「でも、良く考えてみると、魔王も暇だよな。勇者が来るまでいつまでも待たなきゃいけないって」
僧侶「その間に勇者さまは色んなものを見て色んな所にいって、色んな人に会えます」
勇者「じゃあ、なんとか王さまがボクを嫌いになったのって、ボクが早く来ないからなの?」
魔法使い「ただの駄々こねでしょ。他の女と遊んでないで早く私の所に来なさいよって」
戦士「いや、ていうかなんで魔王が勇者にこんな手紙送るんだよ」
僧侶「それは…あれですね」
戦士「あれって?」
僧侶「仕様です」
戦士「…わけがわからん」
73 = 19 :
魔王「勇者っていいよね」
魔王「弱いくせに仲間と一緒に冒険とかはじめちゃってさ」
魔王「スライムもろくに倒せなかったくせに」
魔王「旅してる間にどんどん強くなって、魔王の所にまで来る」
魔王「でも、遅いのよ。あんたがここまで来るの」
魔王「あんたがあの数多い冒険の中で色んな思い出を作ってる間」
魔王「私はこの薄汚い城に座って」
魔王「あなたと勝つか負けるか、死ぬか生きるか、のただ一回の戦いをするだけ」
74 = 20 :
転載禁止って名前欄に入れるだけでいいんだ
頼む
75 :
ほう
76 = 19 :
魔王「ぶっちゃけてね、私に凄く損してる気分なのよ」
魔王「あなたはその長い冒険の末に得るものもりもり沢山でしょ?」
魔王「でも私は最後にあなたに殺されるか、それともあなたのその大事な思い出たちをぶち壊すかのどっちしかやることがないのよ」
魔王「そんな私の気持ちなんて知りもしないで」
魔王「あっちこっちで女をキャッキャウフフしながら私に来る日はどんどん遠くなるし」
魔王「待ってあげるにも限度というものがあるでしょ?」
77 :
>>74
それは強要や頼んでやるもんじゃねえだろ
お前のせいで>>1のテンポ狂って来てるじゃねえか
78 :
手紙の文の印象とだいぶ違うな。そこがいい
79 = 19 :
魔王「あなたはとても楽しく冒険してるみたいだけど」
魔王「それを見ているだけの私の気持ちは日々枯れていくのよ」
魔王「おかしいと思う?」
魔王「自分を倒しにくる奴を心から待ち受けてるのって」
魔王「だってそれだけなのよ」
魔王「あんたは他に大切なものなんていっぱいあるでしょうけど」
魔王「私には勇者しか居ないの」
81 = 20 :
>>77
あ、はい
転載禁止って入れるだけで変わるかよばーかwwww頭沸いてんじゃねえのwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
82 = 19 :
今気付いたんだが魔王が勇者にあんたともいうしあなたというも言っちゃってるよ。
眠くて脳みそが変になっちゃってる。見逃してください。
魔王「勇者は役不足だったら途中で諦めたりも出来るし」
魔王「セーブしたままいつまでも冒険の書を終わらせないことも出来る」
魔王「自分好き勝手な終わり方しても誰一人も文句は言わないでしょうね」
魔王「だってそれが人間だもの」
魔王「でも私は」
魔王「そんなあなたに捨てられたまま」
魔王「いつまでもここで独りで居なきゃならないのよ」
魔王「…いっそここに来て私を倒してよ」
魔王「その方がすっきりするから」
83 = 20 :
>>80
おまえなんかすげえ
>>55とって>>66と>>77に安価つけるとかwww
頼むから転載禁止名前欄
アフィにな?な?
84 = 19 :
魔王「放置プレイとか好きじゃないんだから…」
魔王「……せっかく色々苦労して手紙なんて送ったりもしたのに」
魔王「これでもう何回目勇者にフラれたのかしらね」
魔王「もういっそのこと待つのやめて私が攻めに行ってやろうかな」
魔王「……弱い勇者なんて相手しても何の意味もないし…」
魔王「今回はちょっと期待してたのに」
85 = 59 :
ヤンデレ魔王ちゃんかわいい
86 :
うるさい馬鹿どもまともに読ませろ
87 = 19 :
魔王「…朝か」
魔王「手紙送るの、忘れちゃった」
魔王「…もう良い。もう手紙なんて書かないもん」
魔王「どうせ面倒くさかったし」
魔王「礼儀正しく書こうとすっごく苦労したのに」
魔王「素出した方が良かったかな…」
魔王「あぁ、もうやめやめ」
魔王「あんなヘタレな勇者にもう期待しても無駄よ」
魔王「……あれ?なにこれ」
魔王「…手紙?」
89 = 78 :
>>2がんがれ
超がんがれ
90 = 19 :
魔王さまへ
はじめまして、勇者です。
魔王「…え?」
魔王「どういうこと?なんで勇者がここに手紙なんて送られたんだよ」
この手紙は魔王使いちゃんと僧侶さんに手伝ってもらって書いて、送ったものです。
魔法使いちゃんの話によると、魔王さまが私に手紙を送る時に使った魔法の術式を見つけて、それを逆方向に動かしたら
この手紙が魔王さまの元までうまく届くだろうって言ってました。
ボクは難しいことは良くわからないから
この手紙を魔王さまがちゃんと読んでくれることを祈るばかりです。
そして、この手紙が届いたのなら、魔王さまに絶対言いたいことがあります。
91 = 19 :
魔王さま、ここまでボクのことを助けてくれてありがとうございます。
魔王さまの手紙があったから、今のボクがここに居るのだと思っています。
魔王さまの助けがなかったら、弱いボクなんてもうとっくに勇者なんてやめていたかもしれません。
そんなボクを支えてくれたのは、毎日ごとくボクを励まして、叱ってくれた魔王さまの手紙でした。
だから、今度はボクが、魔王さまの力になってあげる番です。
92 = 31 :
>>83
ていうか>>1自身が載せて欲しいのだったら周りが何を言っても無駄なような気がする
93 = 19 :
ボクはいつか魔王さまと戦わなきゃいけないのに、魔王さまの力になりたいなんてちょっとおかしいと思います。
でも、それはきっとボクを助けてくれた魔王さまも同じだって思うから、
ボクはこう言うことを迷わないつもりです。
魔王さま、ボクは絶対に魔王さまを倒しに行きます。
だから、魔王さまも、ボクが途中で倒れたりしないように、ちゃんと助けてくださいね。
いつになるかまだ知りませんが、魔王さまを直接会える日が来ると、
その時はもしかすると、戦わずにもっと違う方法で解決できちゃうかもしれません。
正直な話、今まで手紙を送ってくれたのが魔王さまだって知って、ボクはとても嬉しかったです。
魔王さまは、きっとボクが人間のために倒さなければならない悪い魔王とかじゃないって思いました。
94 = 19 :
だから、魔王さまさえ良かったら魔王さまに会えたら、ボクは魔王さまを仲間に誘おうと思っています。
魔王を倒すための勇者一行ってわけではないけど、
この世界は勇者としてじゃなくても旅する場所は沢山あります。
魔王さまさえ良ければ、魔王さまとも一緒にそんな旅がしてみたいです。
その方が手紙だけでこう話し合ってるよりも、ずっとずっと楽しいだろうと思いますから。
95 = 86 :
この天然スケコマシ野郎め
96 = 20 :
えっなにお前まとめに載りたいの?まとめられたいの?
97 :
>>96
空気読もうな
98 = 86 :
>>96
まとめに載るとか載らないとか関係無しにお前邪魔
まずはゆっくり読ませろ
99 = 20 :
NGしろカス
まとめに載りたいから名前欄に転載禁止のたった4文字が入れられないの?
100 :
こんな時のためのNG
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