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元スレ櫻子「絶交だ!!」向日葵「望むところですわ!!」
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向日葵「櫻子が来るとか来ないとか、そんなこと別にどうでもいいですもの…」
櫻子「……っ」
向日葵「あなたぐらいの真正の大馬鹿となると、明日にはどうせ忘れているんでしょうけどね」
櫻子「……」
向日葵「何日でも休んでればいいですわ…どうせ今日もズル休みなんでしょうけど…」
櫻子「…なんだよ、ねちねちねちねちと…」
向日葵「……なんですって?」
櫻子「……そういうねちっこい所が嫌なんだよ!」
向日葵「……っ…私だって…あなたのバカでいいかげんな所が嫌なんですのよ!!」
櫻子「……っ!なんだと……ていうか何しに来たんだよ!」
向日葵「別に来たくて来たわけじゃありませんわ!プリントを頼まれたから仕方なく。誰が好き好んで来るもんですか!!」
櫻子「じゃあ来んなよ!!別に頼んでないし!!」
向日葵「何なんですの!?人がせっかく…」
櫻子「うるさい!!さっさと帰れ!!もう向日葵の顔なんて見たくもない!!」
向日葵「なっ……!」
櫻子「向日葵なんか大嫌いだ!!!」
向日葵「……っ…!」ウル…
櫻子「………ぁ…」ハッ…
向日葵「……」グスッ
櫻子「……わ…私…」
向日葵「言われなくても…帰りますわよ…」ポロポロ
バタン
櫻子「……」
櫻子「……ぅ…ぅう…」ウル…
櫻子「……何言ってんだよ…私…」ポロポロ
櫻子「……」グスッ
櫻子「……ほんと…大馬鹿だよ…」
~数時間後 大室家~
ガチャ
花子「ただいまー」
撫子「ただいま」バタン
家「……」シーン
花子「やけに静かだし…」
撫子「夕飯の買い物してて遅くなったからね。櫻子、まだ寝てるんじゃない」
撫子「櫻子、起きてる?」コンコン
ドア「……」シーン
撫子「入るよ」ガチャ
櫻子「……」スゥスゥ
花子「やっぱり寝てるし…」
撫子「流石にずっと寝てたわけじゃないだろうけどね」
撫子「ひま子とはうまくいったのかな…」ソッ
櫻子「……」スゥスゥ…
撫子「……!」
花子「…?どうしたの?」
撫子「どうやらうまくはいかなかったみたい…」
花子「え?…あ……泣いた跡…」
櫻子「……」スヤスヤ
撫子「どうしたもんかな…」
花子「ひま姉と櫻子じゃ…ほっとくとさらにこじれそうだし」
撫子「…なんとかしなきゃね。こんな状態じゃこっちまで調子狂いそう」
花子「でも、なんで喧嘩になっちゃったのかな…?それがわからなきゃ手の打ちようがないし…」
撫子「それは…十中八九、アレが原因だと思うよ」
花子「アレ…?」キョトン
~大室家 居間~
冷蔵庫「……」
撫子「どこやったっけな…」ガチャ
花子「?」
撫子「あぁ、あったあった…」スッ
チョコケーキ「……」
花子「あ…これ櫻子の…」
撫子「そ、捨ててあったやつ。一応包装はされてたし、中身は大丈夫かなって……こんなこともあろうかと形崩れてないやつは取っといた」
花子「おお…意外と見た目は結構ちゃんとしてるし……ということは」
撫子「味だろうね…問題は。多分、包装してからつまみ食いでもして気づいたんだよ」
花子「それで…どうするの…?」
撫子「……ちょっと食べてみようか」
花子「え!?花子やだし!!」
撫子「じゃんけんで負けた方が…ね?」
花子「そんな…なんか怖いし…」
撫子「……」
撫子「出さんもん負っけよー、最初はグー」
花子「え!?ええ!?」アタフタ
撫子「じゃんけんポン」スッ
花子「あわわわ!」スッ
撫子「あーあ…」←負け
花子「…自業自得だし」←勝ち
撫子「……じゃあ…いくよ」ゴクリ
チョコケーキ「……」ゴゴゴゴゴゴゴ
花子「……」ドキドキ
撫子「んっ……!」パクッ
花子「……!」
撫子「…!……」ビクン
花子「……ど…どう…?」
撫子「……」
花子「……お姉ちゃん?」
撫子「からい」
花子「えっ……あ、水!」スッ
撫子「ありがと…」ゴクゴク
花子「……まさか塩…?」
撫子「……なんてベタな間違いしてんだか…」
花子「ほんとバカだし…」
撫子「……でも」
花子「?」
撫子「やりきれなかっただろうね…朝まで頑張ったのに、結局持っていけないんだからさ」
花子「うん…約束してたらしいし…余計に…」
撫子「ひま子は…櫻子が失敗して持ってこれなかったから怒ったのかな…?」
花子「でも、ひま姉があそこまで怒るとは思えないし…櫻子ってこういうこと多いし…」
撫子「だよね…じゃあなんでだろう…」
花子「……」
撫子「……よし、こうなったら本人に直接聞こう」
花子「え…でも櫻子は…」
撫子「違うよ、ひま子だよ」
花子「…!なるほど…ひま姉なら…」
撫子「ついでにこれも…ね」スッ
チョコケーキ「……」
~古谷家~
向日葵「……」
向日葵「……バカ娘…」ボソ
向日葵「……」
――向日葵なんか大嫌いだ!!!――
向日葵「……っ!…」ウル
楓「……おねえちゃんどうかしたの…?なんだか元気ないの…」ヌッ
向日葵「……!!…ううん…大丈夫。なんともないですわ…」ニコッ
楓「おねえちゃん…櫻子おねえちゃんと喧嘩でもしたの…?」
向日葵「……っ!…そ、そんなことありませんわ…」
向日葵「あ…そろそろご飯作らなきゃいけませんわね…」
スタスタ
楓「……おねえちゃん」
ピンポーン
向日葵「楓ー、ちょっと手が離せませんから、代わりに出てくださる?」
楓「う、うん」
ガラッ
楓「どなたなの…?」ソッ
花子「か…楓ちゃん…!?///」
撫子「こんばんは」ニコ
楓「花子おねえちゃん!撫子おねえちゃんも!」
花子「…こ、こんばんは」
撫子「…お姉ちゃん、いるかな?」
楓「え?うん…でも、おねえちゃん元気がないの…きっと泣いてたの…」シュン
楓「たぶんだけど…櫻子おねえちゃんと…」
花子「やっぱり…」
撫子「お姉ちゃんに、大事な話があるんだけど…呼んでくれないかな。私達もなんとかしてあげたいんだ」
楓「おねえちゃん、元気になってくれるの?」
花子「大丈夫、元気にしてみせるし」
楓「……!」パァァ
楓「なら呼んで来るのっ!待っててね!」タタタ
撫子「お願いね」
楓「……あ…」ピタ
花子「……?」
楓「花子おねえちゃん」クルッ
花子「ど…どうしたし…」
楓「……昨日のチョコレート、おいしかったのっ!ありがとう!///」ニコッ
花子「……!…///」ドキッ
花子「…う、うん…花子も…貰ったのおいしかったし…ありがとう…///」ドキドキ
楓「えへへ…///」
タタタタ
花子「……///」ドキドキ
撫子「ふーん…」ニヤニヤ
花子「なっ…ニヤニヤすんなし!!///」
撫子「友達にあげるだけじゃなかったんだ」ニヤニヤ
花子「う、うるさいし…ひま姉もうすぐくるし…」
撫子「あ、そうだった」キリッ
向日葵「…撫子さん…花子ちゃん…」
撫子「こんばんは」
花子「こ、こんばんは…」
花子(ほんとに…元気なさげだし…)
向日葵「あがっていってください…」
撫子「いや、ここでいいよ」
向日葵「…そうですの?…それで、どうしましたの?」
撫子「いや…やっぱりさ…櫻子と喧嘩したんだよね…」
向日葵「……!…」
撫子「私達が出しゃばるのもおかしいかもしれないんだけどさ…やっぱりほっとけないんだよね」
向日葵「……」
向日葵「……あの子が…」
撫子「……」
向日葵「……いえ…私も悪いんですわ…あの子が約束を忘れたことを許せなくて、つい感情的になってしまった私も…」
花子「え…?」
向日葵「でも…やっぱり許せなかったんですわ…バレンタインを…約束を忘れるなんて…」
花子(……あれ…?)
花子(ねぇお姉ちゃん…)ヒソヒソ
撫子(うん…わかってる…)ヒソヒソ
撫子(あのバカ…)ハァ…
向日葵「……」
撫子「ひま子…あのさ、これ…」スッ
チョコケーキ「……」
向日葵「…なんですの?これ…ケーキ?」
撫子「ちょっと、食べてみてくれないかな」
向日葵「……?はい…」モグ
向日葵「……!!!」ウッ
向日葵「か…からい!!」ゲホゲホ
花子「水だし」スッ
向日葵「あ…ありがとう…」ゴクゴク
撫子「ごめんね…」ハハハ…
向日葵「もう…なんなんですのこれ!?」
撫子「……櫻子の作ったチョコケーキ。もちろん、バレンタイン用にね」
向日葵「え…!?」
撫子「やっぱり知らなかったんだ」
向日葵「…で、でも、櫻子は…忘れたって…」
花子「……嘘つくなんてほんとバカだし…」
撫子「結局失敗したんだけど…ほんとは朝まで頑張ってたんだ、あいつ」
向日葵「そんな…それじゃあ…」
撫子「体壊したのもそれが原因かな…バカだよね、ほんと」
向日葵「……わ…私……櫻子に…ひどいことを…」
撫子「…今回の件は櫻子のバカのせいだよ…ひま子は悪くない」
向日葵「……」
撫子「でも…櫻子もただ素直になれないだけで、ホントはひま子と仲直りしたいはずだからさ」
向日葵「……」
撫子「あいつが素直に謝れたら、許してあげてくれないかな」
向日葵「……」
撫子「ごめんね、急に押しかけて…じゃあ、お邪魔しました」ガラガラ
花子「お邪魔しました」ペコリ
ピシャ
向日葵「……」
向日葵「……私だって…櫻子と…」
向日葵「……」
~数分後 櫻子の部屋~
櫻子「……ん…」
櫻子「……」モゾ
櫻子(……今何時だろ…ねーちゃん達はもう帰ったのかな…)
櫻子(もうちょい…このまま横になっていよう…)モゾモゾ
櫻子「……」
――言われなくても…帰りますわよ…――
櫻子「……」
櫻子(向日葵…あのとき泣いてたよな…)
櫻子「……」
>>83
まだ大丈夫だ
まだ大丈夫だ
櫻子(……なんで…あんなこと言っちゃったんだろう…)
櫻子(もう一度…謝ったら許してくれるかな…?)
櫻子「……」
櫻子(……ダメだよね…どうせ…)
櫻子(もう前みたいには戻れないのかな…)
櫻子(……でも…)
櫻子(許してもらえなくても…ちゃんと謝らなきゃ…)
櫻子「向日葵…」
櫻子「…ごめん…ごめんね、向日葵…」
櫻子「……」フゥ…
櫻子(…最初からこれが素直に言えたら…どんなによかったか…)
俺が今日貰えなかったチョコは
ふたりにとって大事なチョコだったんだよ
ふたりにとって大事なチョコだったんだよ
櫻子(でも…言えないんだろうな…本人の目の前じゃ…)
向日葵「……ばか」
櫻子(…ほんと…バカだよ…私…)
櫻子「……」
櫻子「……え?」
向日葵「……熱は大丈夫ですの?」
櫻子「え…?なんで向日葵が……え、ここ私の部屋…」
向日葵「落ち着きなさいな…まぁ、その様子じゃぶり返したりはしてないようですわね」
櫻子「……」
櫻子(え?い…いつから!?まさかさっきの聞かれてた…?)
向日葵「……?」
櫻子「ひ…向日葵…その…」
櫻子(でも…言わなきゃ…ちゃんと…)
櫻子「あの……」
向日葵「……ごめんなさい…」
櫻子「え…?」
向日葵「あなたが約束を忘れずに作っていたなんて…知りませんでしたから…」
向日葵「そりゃあ嘘ついてたあなたのせいですけど…ひどいこといってしまいましたから…」
向日葵「だから…ごめんなさい…」
櫻子「……」
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