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    元スレ櫻子「絶交だ!!」向日葵「望むところですわ!!」

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    1 :


    ~朝 教室~

    ガラガラ

    あかり「あ、向日葵ちゃんおはよう」

    ちなつ「おはよー」

    向日葵「おはようございます。赤座さん、吉川さん」

    あかり「えへへ、向日葵ちゃん。今日はなんの日かわかる?」

    向日葵「え…?な、なんのことですの?」シラッ

    ちなつ「もう、しらばっくれちゃって…バレンタインだよ、バレンタイン♪」

    向日葵「えっ?そ、そういえば今日は2月14日でしたわね」ソワソワ

    あかり「あはは、向日葵ちゃん嘘が下手だよぉ。その鞄とは別に用意してる袋はなあに?」

    2 :

    続けなさい

    4 = 1 :


    向日葵「……!!こ、これは」ササッ

    ちなつ「櫻子ちゃんの喜ぶ顔が楽しみだね」

    向日葵「だ、だからこれはそういうのじゃなくて、櫻子との勝負のためのものですわ!」

    ちなつ「はいはい、にやけながら言っても説得力ないですよー」

    向日葵「なっ…///」カァァ

    あかり「えへへ、あかり達の分もあるんだね」

    向日葵「え、えぇ、まぁ…」

    あかり「楽しみだなぁ♪」

    ちなつ「あかりちゃんはどんなの用意したの?」

    あかり「あ、見て見て!自信作なんだよぉ」

    向日葵(もう、本当のことですのに…)

    向日葵(だって昨日…)ホワンホワン…

    5 = 1 :


    ~回想~

    ~昨日 下校中~

    向日葵「さ、櫻子?」ドキドキ

    櫻子「んー?」

    向日葵「明日は何の日か…わかりますの…?///」ドキドキ

    櫻子「明日?」

    向日葵「……」ドキドキ

    櫻子「…えーっと…まず今日は何日だっけ」

    向日葵「…じゃあいいですわ」ハァ

    櫻子「え?なんだよー教えろよー!」

    向日葵「……///」モジ

    向日葵「…バ、バレンタインですわ///」

    6 = 1 :


    櫻子「え…あ、あぁ…そう…///」

    向日葵「えぇ…///」モジモジ

    櫻子「だ、だから何…?」ドキドキ

    向日葵「あ、明日はちょうどバレンタインですし、みんなにお菓子を作ってこなきゃいけませんわ」

    櫻子「そ、そうだね…」

    向日葵「あなたもいつもみんなからもらうばかりなんですし、たまには櫻子も作ってきたらどうですの?」ドキドキ

    櫻子「えー?…あぁ、まぁそうだよね…でもめんどくさいし…どうしようかな」

    向日葵(お…?わりと乗り気ですわね…?なら…)

    向日葵「えっと……だ、だったらお菓子作りで勝負ですわ!」

    7 = 1 :


    櫻子「勝負…?」

    向日葵「そうですわ。まぁ私に勝てるわけないのですけど」フフン

    櫻子「ん、んなわけあるか!!私が本気出したら向日葵とかひとひねりだもんね!」

    向日葵「くっ…!と、とにかく!明日ちゃんとお菓子を作ってくること!」


    向日葵「…約束ですわよ?」

    櫻子「約束でもなんでも、心配しなくても作ってくるよーだ!!」ベー


    櫻子「そっちこそ!まずいもん食わせたら承知しないぞ!?」

    向日葵「ふん、望むところですわ!」

    櫻子「目にもの見せてやる!…そうだ、こうしちゃおれん。急いで帰らなきゃ!」タッタッタッ

    向日葵「……///」

    向日葵(うまくいきましたわ…!)

    8 = 1 :


    ~回想終了~

    ~朝 教室~

    向日葵(こうして櫻子を誘導することに成功した私は急いで家に帰って…)

    向日葵(いつも以上に手間をかけてこの、チョコクッキーを・・・)

    向日葵「……///」

    向日葵(櫻子…喜んd……)ハッ

    向日葵(…いやいや!櫻子の驚く顔が楽しみですわ…)ブンブン

    向日葵(それにしても、櫻子はいったい何を作ってくるんでしょう…)

    9 = 1 :


    向日葵(…櫻子の手作りお菓子かぁ・・・そういえば初めてですわ…)

    向日葵(……えへへ…///)

    向日葵「……!!」ハッ

    向日葵(…べ、別に櫻子の手作りお菓子が楽しみとかそんなんじゃないですわ…)ブンブン

    向日葵(ただいつも私だけあげるのはなんだか癪だったからであって……)モンモン

    向日葵「……」チラチラ

    向日葵(櫻子…遅いですわね…)

    向日葵「……///」ソワソワ

    10 = 1 :


    ちなつ「あ、そうだあかりちゃん、私も自信作なんだ!見て見て!」

    あかり「ほんと?」

    ちなつ「これなんだけど…♪」スッ

    あかり「んん!?」ビクン


    ???「……」グチャァ


    あかり(…な、なんだか砕いた岩のようだよぉ…)

    あかり「わ、わー…!すごいねぇ…!この…ク、クッキー…?」

    ちなつ「もーあかりちゃん大丈夫?ケーキだよケーキ♪」

    あかり「え!?」

    12 = 1 :



    ケーキ「……」ガッチガチ


    あかり「へ、へー…なんだか歯が強くなりそうなケーキだねぇ…」アハハ…

    ちなつ「えへへ、結衣先輩よろこんでくれるかなぁ…///」

    ちなつ「あ、もちろんあかりちゃん達の分もあるからね♪」

    あかり「ぇええええええええええええええ!!?……あ、う、嬉しいなぁ~…」ズーン

    ちなつ「えへへ、楽しみにしててね♪」

    ちなつ「あ、向日葵ちゃんにも…」



    向日葵「……」ソワソワ

    13 = 1 :


    あかり(……向日葵ちゃんどうしたんだろ…さっきから入り口ばかり気にして)ヒソヒソ

    ちなつ(櫻子ちゃんを待ってるんだよ、きっと)ヒソヒソ

    あかり(そっかぁ…)ヒソヒソ

    ちなつ(櫻子ちゃん、なんだか今日はいつもより遅いな…)

    向日葵「……」キョロキョロソワソワ


    ガラガラ


    向日葵「……!」ピクッ

    櫻子「おはよー」

    ちなつ「あ、おはよう、櫻子ちゃん」

    あかり「おはよう、今日は遅かったね?」

    櫻子「え?うん、ちょっと寝坊しちゃって…」アハハ

    14 :

    続けて

    15 = 1 :


    向日葵「櫻子…///」スス

    櫻子「…あ、うん、おはよ…」

    向日葵「そ、その…///」

    櫻子「あ…その袋…」

    向日葵「そ、そうですわ…今日は勝負だから、特別に気合を入れて作ってきましたの!」


    あかり「?」キョトン

    ちなつ「勝負?」


    向日葵「負けませんわよ?///」フフン

    16 = 1 :


    あかり(…勝負って本当だったんだねぇ…)ヒソヒソ

    ちなつ(結局恥ずかしいからそういってるだけみたいだけどね…二人とも、素直じゃないなあ…)ヒソヒソ

    あかり(勝負ってことは櫻子ちゃんも作ってきたんだねぇ…だから向日葵ちゃん落ち着かなかったんだ)ヒソヒソ

    ちなつ(お暑いねぇ♪)ヒソヒソ

    ちなつ「あ、ところであかりちゃん。このケーキちょっと味見してみてよ♪」

    あかり「ええ!?えーっと…ど、どうしようかなぁ…」アハハ…


    櫻子「……」


    向日葵「櫻子…?」

    17 :

    ほほう

    18 = 1 :


    櫻子「……」


    向日葵「なんで黙っていますの…?」


    櫻子「……忘れてた」ボソ


    向日葵「えっ…?」


    櫻子「……」


    向日葵「え…ぁ…」


    向日葵「……櫻子…?まさか、今忘れたって…?」

    19 = 1 :


    櫻子「だから、作るの忘れてたんだって」ハハ…

    向日葵「……」

    櫻子「ま、まぁ別にいいでしょ?勝負は向日葵の勝ちでいいからさ!」ヘヘッ

    向日葵「……っ!」

    櫻子「それでっ、向日葵は何作ってきたの?」ヒョィ

    櫻子「おぉ、クッキー!ねぇ、食べてもいい?」

    向日葵「……」

    向日葵「だめですわ…」

    櫻子「えっ?」

    向日葵「 返 し な さ い !!!! 」

    20 = 1 :


    あかり「わっ」ビクッ

    ちなつ「な、何?」


    櫻子「な…」

    向日葵「……」

    櫻子「何だよ急にでかい声で!」

    向日葵「約束しましたわよね…」

    櫻子「……っ…」

    向日葵「何が、勝負ですの……そんなの、建て前だってわかってたでしょうに…」

    櫻子「……ごめん…」

    21 = 1 :


    向日葵「私がどんな気持ちで、どれだけ楽しみにして、それを作ったか…」グスッ

    櫻子「……っ」

    櫻子「それは…」

    向日葵「…もう、いいですわ…あなたはそういう人ですもの」


    櫻子「……」


    櫻子「なんだよ…こっちの気も知らないで…」ボソ

    向日葵「……っ!」

    櫻子「いらねーよ!!こんなの!!」ポイ

    クッキー「……」ドシャ

    向日葵「…!!あなた…っ!!」

    23 = 1 :


    櫻子「別に頼んでないし!勝負とかどーでもよかったし!」

    櫻子「返すよ…!!返せばいいんだろ!?」

    ちなつ「ちょ、ちょっと二人とも…」


    櫻子「…もういい!絶交だ!!!」

    あかり「櫻子ちゃん…!?」


    向日葵「えぇそうですわね!望むところですわ!!!」

    ちなつ「向日葵ちゃんまで…!落ち着きなよ二人とも」オロオロ


    櫻子「……」


    向日葵「……」


    あかり「え、えっと…」オロオロ

    24 = 1 :


    櫻子「あかりちゃん…」

    あかり「は、はいっ」ビクッ

    櫻子「ちょっと早退するから、先生に言っておいて…」

    あかり「え?あ…う、うん」

    ちなつ「ちょっ!うんじゃないでしょ!?あっ…櫻子ちゃん!?」

    櫻子「ごめん…寝不足でちょっとしんどいんだ…」ガラガラ

    ちなつ「いや、さっき寝坊って…」

    向日葵「行かせればいいじゃない」フン

    あかり「や、やめなよぉ…」オロオロ

    櫻子「……」

    櫻子「クソ巨乳…」ピシャ

    向日葵「……っ」

    25 = 1 :



    シーン…


    向日葵「……」

    ちなつ「……」

    あかり「向日葵ちゃん…」

    向日葵「二人とも、もうすぐ先生が来ますわよ」

    あかり「で、でも…」

    ちなつ「あかりちゃん…」グイ

    あかり「…う、うん…」


    スタスタ

    26 = 1 :


    向日葵「……」


    向日葵「……」ヒョイ


    クッキー「……」ボロッ


    向日葵(…少し…砕けてしまいましたわ…)



    向日葵「……」グスッ



    向日葵「……バカ娘」ボソ

    27 = 1 :


    ~放課後~


    向日葵「……」

    ちなつ「向日葵ちゃん…」

    あかり「向日葵ちゃん、えっと…その…」

    向日葵「……」

    向日葵「赤座さん、吉川さん、これを」スッ

    クッキー「……」

    あかり「え…これって」

    ちなつ「櫻子ちゃんには、いいの?」

    向日葵「櫻子には…後でちゃんと話しておきますわ…」

    28 = 1 :


    向日葵「それに、これは二人に用意したものですわ。後、先輩方にもこれを」スッ

    あかり「それじゃあ…うん…ありがとう!」

    ちなつ「向日葵ちゃん…」

    向日葵「私は大丈夫ですわ、吉川さん。私のことは気にせず頑張ってくださいな」

    向日葵「…せっかくの、バレンタインですもの」ニコッ

    ちなつ(…向日葵ちゃん…)

    ちなつ「…うん…ありがと…!向日葵ちゃんも頑張ってね!」

    向日葵「ええ…ではまた明日」

    あかり「うん、ばいばい。向日葵ちゃん」

    ちなつ「また明日ー」

    29 :

    ふむ

    30 = 1 :



    スタスタ


    向日葵「……」ポツン


    向日葵「…さて…先輩方に渡しにいきませんと…」

    向日葵「……」


    クッキー「……」


    向日葵「…ひとつ、余ってしまいますわね」


    向日葵「……」


    向日葵「……櫻子…」

    31 = 1 :


    ~夕方 大室家前~


    撫子(…少し遅くなっちゃったな)

    撫子(…まぁバレンタインだから仕方ないか)

    撫子(あいつも喜んでくれたし…)ゴソゴソ

    ハートチョコ「……」

    撫子(私も…もらえたし…)

    撫子(超ベタだな、あいつ…)

    撫子「……」フフッ…

    撫子「おっと…」キリッ

    撫子(さて、櫻子とひま子はうまくいったのかな)ガチャガチャ

    32 = 1 :


    撫子「ただいま」ガチャ


    チョ…!? サク…コ…!?


    撫子「……!?」


    ドタドタ


    撫子「どうしたの!?」ガチャ

    花子「お姉ちゃん!櫻子が!」

    櫻子「……」ハァ…ハァ…

    撫子「櫻子!?」バッ

    撫子「………凄い熱」

    花子「帰ったら倒れてて…それで…!」オロオロ

    撫子「花子、櫻子運ぶ。手伝って…!」

    花子「う、うん!」

    34 = 1 :


    ~同日夜 大室家~


    櫻子「……」スゥスゥ


    撫子「…まったく、気持ちよさそうに寝て…」

    花子「櫻子はほんとにこういうこと多いし」

    撫子「ほんとにね」


    櫻子「…う…ん…?」

    撫子「あ」

    花子「起きたし」


    櫻子「…あれ…ねーちゃん?花子?もう帰ってたの…?」ムク…

    35 = 1 :


    撫子「馬鹿、もう夜だよ」

    櫻子「え!?」

    花子「帰ってきたら倒れてたから、ここまで運んだんだし」

    撫子「凄い熱だったよ」

    櫻子「え…そっか…ごめん…」

    花子「……」

    櫻子「ん…?」

    花子「…謝るとかキモいし…まだ寝てた方がいいと思う」

    櫻子「ぐ…酷い…」

    撫子「……」

    36 = 1 :


    撫子「櫻子」

    櫻子「え?」

    撫子「今日のこと、どうだったの?ひま子とは…」

    櫻子「……」

    櫻子「…別にいいよ…あんなやつ…」

    撫子「……そのようすだと、喧嘩でもしたか」

    櫻子「……」

    撫子「早退したとも聞いたけど」

    櫻子「……」

    撫子「……」ハァ…

    撫子「それはやっぱりこれが原因?」スッ

    37 = 1 :


    櫻子「…あ…それっ…」


    「……」グチャ


    撫子「ゴミ箱に捨ててあった」

    櫻子「……」

    撫子「櫻子が今日のために作ってたチョコケーキ。しかも全部」

    櫻子「……」

    撫子「なんで持っていかなかったの?」

    櫻子「…ねーちゃんには関係ない…」

    撫子「答えな」

    櫻子「……」

    38 = 1 :


    撫子「あんた朝ギリギリまで頑張って作ってたんでしょ?何度も失敗して、何度もやり直して」

    撫子「それで体まで壊して…」

    櫻子「うるさい…」ゴロ…

    撫子「せっかく頑張ったのに、結局喧嘩って…いったいどうして…」

    櫻子「でてけよ…」

    花子「櫻子…!お姉ちゃんだって心配して…!」

    櫻子「ほっといてよ!!!」

    花子「……っ」ビク

    櫻子「……ごめん…もういいから…一人にさせて…」ゴロ…

    撫子「……」フゥ…

    撫子「行くよ」スッ

    花子「お姉ちゃん…?」

    39 = 1 :


    撫子「それだけ元気なら大丈夫だよ。後でご飯もってってやるから、おとなしく寝てな」

    櫻子「……」

    撫子「何があったか知らないけど、あんたが悪いなら明日ちゃんと謝んな」

    櫻子「……」

    撫子「花子もご飯手伝って。おかゆ作んなきゃ」ガチャ

    花子「う、うん…」


    バタン


    櫻子「……」


    櫻子「……っ」


    櫻子「…う…」


    櫻子「…ぅえ…」グス

    40 = 1 :



    ――私がどんな気持ちで、どれだけ楽しみにしてこれを作ったか…――


    櫻子「…私だって…」グスッ

    櫻子「…私だって…楽しみにしてたんだよ…」ポロポロ

    櫻子「向日葵の…喜ぶ顔が見たくて…」


    ――絶交だ!!!――


    ――望むところですわ!!!――


    櫻子「……」

    櫻子「…何やってんだよ、わたし…」

    櫻子「……」グス…


    櫻子「……向日葵…」


    チョコケーキ「……」

    41 = 1 :


    ~翌朝 大室家~


    撫子「櫻子、起きてる?」ガチャ

    櫻子「……寝てる」

    撫子「そ、元気なら早く起きな。学校遅れるよ」

    櫻子「しんどい」

    撫子「……熱は?」

    櫻子「37度5分…」

    撫子「まだ下がらないか…」

    櫻子「うん…」

    撫子「…ハァ…今日はしっかり寝て、早く風邪治しなよ?」

    櫻子「……わかってるよ…」ゴロン

    42 = 1 :


    撫子「ずっと学校休んで、いつまでもこんなんじゃひま子が心配するしね」

    櫻子「…そんなわけないじゃん………もう愛想尽かされたよ…」

    撫子(……そんなわけないじゃん)

    撫子「そう思ってるなら早く謝んな。ひま子が家に来たらちゃんと事情も説明すること」

    櫻子「来るわけないじゃん…」

    撫子「じゃ、いってきます。朝ごはんは机の上だから、チンして食べなよ」ガチャ


    バタン


    櫻子「……」

    櫻子「…来るわけ…ないじゃん…」グス…

    43 = 1 :


    ~夕方~


    向日葵「はぁ…」トボトボ

    向日葵「なんで引き受けてしまったのかしら…」チラ


    プリント「……」


    ~回想~

    向日葵「ハァ……」ボンヤリ

    先生「古谷さん」

    向日葵「…はい、なんでしょう?」

    先生「今日大室さん休みでしょう?あなた家も隣だし、プリント届けてもらえるかしら?」スッ

    向日葵「え!?…えっと…それは…」

    先生「ん?ダメ?……あ、ひょっとして喧嘩でもしたのかな?」

    向日葵「い、いえ!別にそういうわけでは…」

    44 = 1 :


    先生「…まぁ無理強いはしないわ、誰か他に頼める人はいないかしら…」キョロキョロ

    向日葵「えっ!?だ、大丈夫です!私が行きますわ!」

    先生「そ?それならお願いね」フフッ



    ~帰り道~

    向日葵(うぅ…やっぱり気が進みませんわ…)

    向日葵(でも仕方ないですわ…家が隣なのに、他の人に頼むのも悪いですし…)

    向日葵(別に…あの子の様子なんてどうでもいいんですわ…)

    向日葵「うっ…」


    大室「……」

    46 = 1 :


    向日葵「もうついてしまいましたわ…」

    向日葵(…花子ちゃんか撫子さんが出てくれることを願いましょう…)


    ピンポーン



    ~数分前 大室低~


    櫻子「ん…」ムク

    櫻子「あれ…もう夕方か…ずいぶん寝たなぁ…」

    櫻子(でも寝たおかげで熱はだいぶ下がったみたいだ…)

    櫻子(ねーちゃんか花子はまだ帰ってないのかな…)

    47 :

    大室邸じゃね?

    48 = 1 :



    ピンポーン


    櫻子「ん?」

    櫻子「ちょっと待ってくださいねー」ドタドタ

    櫻子「誰だろ…」ジィィ


    モニター『 向日葵「……」モジモジ 』


    櫻子「……え…」

    櫻子「なんで…向日葵が…」


    ――あんたが悪いなら明日ちゃんと謝んな――


    櫻子「……」

    櫻子(やっぱり悪いのは…私だよね…)

    櫻子「よ…よし…」

    49 = 1 :

    >>47
    ホントだ…ミスです

    50 = 1 :



    ガチャ


    向日葵「……!」

    櫻子「…向日葵…」

    向日葵「……ずいぶん元気そうですわね」

    櫻子「まぁ、結構寝たからね…」

    向日葵「そう……」

    櫻子「……」

    櫻子(……やっぱり怒ってるよなぁ…)

    向日葵「……」

    櫻子「……あ、明日は学校いけるから心配しなくていいよ」

    向日葵「…別に心配なんてしてませんわ」

    櫻子「ぉ…ぉう…」


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