元スレカレン「朝起きるとランサーとギルガメッシュが家出してました」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
51 = 1 :
凛「全然、素直じゃないけど……」
士郎「じゃあ、歓迎するよ、カレン」
カレン「不束ですがよろしくお願いします」
士郎「じゃあ、部屋を決めないとな」
カレン「貴方の寝室で構いません」
士郎「なんでさ?!」
カレン「夜這いするのに別室からだと移動が面倒なので」
士郎「おい!!」
凛「……セイバー?いいの?」
セイバー「はい。彼女の見解を変えるには他のサーヴァントがどうしているか知ってもらうのがいいでしょう」
凛「士郎が寝取られても?」
セイバー「それはありえません」
凛「どうして?」
セイバー「私と桜、あと凛がそれを許すはずがないからです」
凛「あら、よくわかってるじゃない。安心したわ」
52 = 1 :
飯
53 = 30 :
40秒で支度しな
56 :
あれ?青がかわいい!不思議!!
57 :
青は普通にかわいいだろ
他が圧倒的なだけだ
58 = 30 :
至高の赤セイバー
59 :
同じ非処女なのに桜よりカレンの方が魅力的に感じるのは何故だろうか
大河って処女だっけ?20代後半でさすがに無いよねw
60 = 49 :
>>59
プリヤの世界だと、初ちゅーもまだ(後にクロに奪われたけど)の喪女だったな
61 = 1 :
夜 リビング
カレン「―――というわけで、短い間ですがよろしくおねがいします」
桜「はぁ……」
ライダー「サーヴァントとの関係を見つめ直すため、と考えていいわけですね?」
カレン「はい」
ライダー「わかりました」
桜「先輩がいいというなら」
士郎「悪いな。勝手に決めて」
桜「いえ」
セイバー「……シロウ、夕食が冷めては味が落ちてしまう。食べましょう」
士郎「ああ、そうだな」
ライダー「ふむ……」
カレン「いただきます」
凛「……いただいます」
桜(まあ、先輩を狙ってというわけじゃないなら……)
62 = 1 :
セイバー「シロウ」
士郎「はい。しょうゆ」
セイバー「ありがとうございます」
カレン「あの」
士郎「なんだ?カレンもしょうゆか?」
カレン「いえ。からしを」
士郎「からし……ああ、そっか。ちょっと待ってろ」
カレン「申し訳ありません」
凛「そんなことしたら料理の味が―――」
カレン「……」
凛「あ、ごめん」
カレン「いえ。―――それにしても、セイバー?」
セイバー「なんでしょうか?」
カレン「どうして衛宮士郎は貴女がしょうゆを求めていることを察したのですか?名前を呼んだだけなのに」
セイバー「シロウとは多くを語らずとも理解し合える仲ですので」
64 = 1 :
カレン「それは繋がっているからですか?」
セイバー「そうではありません。長く傍らにいれば互いの視線や仕草で何を求めているか分かるものです」
カレン「ほう……」
セイバー「貴女もそれぐらいはわかるのではないのですか?」
カレン「……」
ランサー『カレン、とってくれ』
カレン『主語が抜けています』
ランサー『ホースだよ!!今から水をやりに行くんだから、察せよ!!』
カレン『言ってみただけです』
ランサー『もういい!!』
カレン「まあ、なんとなくは。応じたことなどありませんが」
セイバー「それを怠ると信頼関係は結べませんよ?」
カレン「そうですか。参考にさせていただきます」
セイバー「ええ」
65 = 30 :
66 = 1 :
桜「おいしー♪」
ライダー「桜、いいのですか?」
桜「え?」
ライダー「ほら、おやつにケーキを……」
桜「あ……」
ライダー「おかわりしてはおよそ100カロリーオーバーになりますよ?」
桜「うぅ……でもぉ……」
カレン「ライダー?」
ライダー「はい」
カレン「マスターのカロリーまで計算しているのですか?」
ライダー「ええ。桜のブレーキになるように」
カレン「まあ、新手の羞恥プレイですか」
ライダー「違います。桜はカロリーを気にしていますからね。こうして指摘してあげているのです」
カレン「そこまでする必要があるのですか?自己責任では?」
ライダー「桜の望むことですから。私はそれに応じてあげるだけです」
67 = 30 :
68 = 1 :
カレン「どうして……」
ライダー「桜は日頃から私に気を回してくれていますから」
桜「そ、そんなこと……」
ライダー「朝、いつも私の体調を訊いてくるのはどういうことなのですか?」
桜「そ、それは……えっと……」
カレン「なるほど。気にされているから、気にしてあげると」
ライダー「ええ」
カレン「……」
ギル『マスター、肩がこってますね』モミモミ
カレン『はい。誰かさんの所為で』
ギル『そういえばランサーさんがもう少し朝はゆっくりさせてくれっていってましたよ?僕ももう少し寝ていたんですけど……』
カレン『寝屋を提供しているだけありがたいと思ってください。次は腰を揉んでもらえますか?』
ギル『はいはい……』
カレン「……そういうことですか」
69 = 1 :
凛「うん……やっぱり、士郎の料理は悪くないわね」
士郎「それはどうも」
カレン「凛?」
凛「なぁに?」
カレン「貴女もアーチャーに対しては何か施しを?」
凛「いきなり何よ」
カレン「いえ、昼間の話を聞く限りでは特になにもしていないようなので」
凛「私だって―――」
ピンポーン
士郎「だれだろう……」
セイバー「私が出ます」
士郎「ありがとう」
セイバー「いえ」トコトコ
カレン「……」
カレン(セイバーも何もしないわけじゃないのですね)
70 = 1 :
セイバー「リン、アーチャーです」
凛「へ?」
アーチャー「失礼する」
士郎「何しに来たんだよ?」
アーチャー「そう警戒するな。我が主に用があるだけだ」
凛「どうかしたの?」
アーチャー「君の部屋の蛍光灯が切れていたのを思い出してね。ストックがどこにあるか聞きに来た」
凛「電話してくれればよかったのに」
アーチャー「君のことだ。買い置きがないこともある。ない場合はこのままデパートまで買いにいく」
凛「どうせ出ることになるだろうからって出てきたわけ?」
アーチャー「その通りだ。で、買い置きは?」
凛「えっと……二階の押入れになかった?」
アーチャー「なかったな」
凛「じゃあ、ないわ。買っておいて」
アーチャー「そんなことだろうと思ったよ……」
71 = 1 :
カレン「……」
アーチャー「ん?なにかな?」
カレン「いえ、アーチャーはどうしてそんなに献身的なのかと思いまして」
アーチャー「献身ではない。彼女のずぼらさが我慢できないだけだ」
カレン「シーツの乱れが気になるということですが?」
アーチャー「そこまで神経質ではないがね。サーヴァントである以上、マスターの身の回りが気になるだけだよ」
カレン「それはどうして?」
アーチャー「なんらかの健康被害で床に伏せてもらってはこちらが困るからな」
凛「なによ!まるで私が何もできない女みたいじゃない!!」
アーチャー「私が家にいる限りはなにもしないじゃないか」
凛「それは……だって……」
カレン「アーチャーはそんな凛を咎めながらも、世話を焼くのですね」
アーチャー「体が勝手に動くだけだ。魂にまで染み付いたお節介は中々解消されなくてね」
士郎「……」
カレン「なるほど……」
72 = 59 :
流石はバトラーのクラスの鯖だな
士郎も時計塔で執事になったりするらしいし
73 :
読んでるよ
74 = 1 :
凛「言うじゃないの……」
カレン「では、アーチャーの働きに凛は褒美を与えていますか?」
アーチャー「いや、見返りなど求めていない」
カレン「では……」
アーチャー「凛の場合、確かな信頼を私に注いでいるからな」
凛「な……!?」
桜「へえ」
セイバー「意外ですね。リンはいつも文句しか口にしないのに」
アーチャー「気難しいマスターなのでね。でも、言葉の裏には私に背中を預けてもいいという本心が見え隠れしている」
凛「なに恥ずかしいこといってんのよぉ!!!」
アーチャー「本当のことだろ?」
凛「ばーか!!ばーか!!そんなわけないでしょ!!!発した言葉が全てなんだからね!!」
アーチャー「はいはい」
カレン「……」
カレン(確かな信頼……)
75 :
お前はもうレスすんな
76 = 1 :
凛「はやく蛍光灯でもなんでも買いに行きなさいよ!!」
アーチャー「分かっている。―――食事時に失礼したな」
セイバー「いえ」
ライダー「お気をつけて」
アーチャー「ありがとう」
カレン「……」
カレン『ランサー、この花瓶は?』
ランサー『ああ、カレンにぴったりな色だろ?花と一緒に部屋に飾ってくれよ』
カレン『どうして?』
ランサー『なんだかんだで世話になってるからな』
カレン『ふーん。気持ち悪いですね』
ランサー『なんだとぉ!?』
カレン(凛のように器用に言葉の裏側を伝えることは私はできていない)
カレン(難しいですね……)
77 = 1 :
ライダー「ご馳走様でした。では、自室にもどります」
桜「私も」
凛「そうね。戻るか」
士郎「よし。じゃ、洗いものでも―――」
カレン「私がします」
士郎「え?」
カレン「冬の洗い物は辛いでしょう?」
士郎「だけど……」
カレン「しばらくは思ったことを実行してみることにします」
士郎「え?」
カレン「どうやらサーヴァントとの関係を保つためにはそうするしかないようですね」
士郎「カレン……」
カレン「少しばかり吐き気がするほど気に食わないですが、そうしてみます」
士郎「む、無理すんなよ?」
カレン「はい」
78 = 1 :
カレン「……」ザブザブ
士郎「カレン、手伝おうか?」
カレン「結構です」
士郎「でも……」
カレン「なんですか?」
士郎「いや……カレンがそうしていると……ドキドキするっていうか……」
カレン「は?」
士郎「なんだろな……その……新鮮で……」
カレン「……」
士郎「カレンって意外と主婦とか似合うんじゃ―――」
カレン「てい」ピトッ
士郎「つめたっ!?濡れた手で顔にふれんな!!」
カレン「いえ、なにを寝ぼけたことをいっているのかなと。目は覚めましたか?」
士郎「なんだよ……」
セイバー「……」
79 = 73 :
カレンは立つことすらままならないのに主婦が似合うとかひどいことを言う
80 = 59 :
キレイお義父さんに挨拶してこいよ士郎
81 = 49 :
>>80
物凄いニヤニヤした顔でお前に娘はやらんとか言うんだろうな
82 = 1 :
寝室
カレン「よっと……疲れましたね……」
カレン(なんとなくサーヴァントがマスターに求めるものというのが見えてきましたね)
カレン(ギルガメッシュは別にして、ランサーにおいては恐らく……)
カレン(私に褒められたいのでしょう)
カレン(犬だから仕方ないですが……)
カレン「……」
カレン(もし……ランサーやギルガメッシュが私の体のことを思って……今まで……)
カレン「ふっ……」
カレン「それはないですね」
カレン(あの二人が私のことを気遣っているなど想像するだけで薄ら寒い)
カレン「……寝ましょう」
カレン「今日は……いっぱい歩いて……つかれました……し……」
カレン「……」
カレン「あ、そういえば。衛宮士郎にまだお礼をしていませんでしたね」
83 = 1 :
士郎の部屋
カレン「……」トコトコ
カレン「……」ソーッ
士郎「ん?」
カレン「お邪魔します」
士郎「な!?」
カレン「……どうも」
士郎「どうしたんだ?!」
カレン「静かに。他の人に迷惑ですから」
士郎「で、なんだよ?」
カレン「お礼をしようと思いまして」
士郎「お礼?」
カレン「ここに住まわせてもらうけですから。お礼を……」ススッ
士郎「え……?」
カレン「さ、できるだけ乱暴に抱いてください……」
84 = 1 :
士郎「お、おい……」
カレン「ふふ……短小でも早漏でも……私は生暖かく見守りますよ?」
士郎「いや……」
カレン「衛宮士郎……」
士郎「な、なんでさ……」
カレン「私にできる唯一の礼ですから……」ギュゥ
士郎「……カレン?」
カレン「どうしました?」
士郎「あの……そういうこと、ランサーとかにもしてるのか?」
カレン「いいえ。ランサーは私の体など眼中にないというか、気持ち悪いと一蹴しましたから」
士郎「それ……カレンは怒ったのか?」
カレン「いえ。当然の意見です。殿方からみれば私の肉体は汚れている。綺麗な場所などないほどに」
士郎「……」
カレン「でも……貴方は平等に……私を受け止めてくれる。だから……」
士郎「カレン……」
85 = 1 :
カレン「脱ぎましょうか」
士郎「駄目だ」
カレン「え……」
士郎「そんなことするな」
カレン「しかし……」
士郎「カレンは俺にお礼がしたいだけなんだろ?」
カレン「ええ」
士郎「なら、言葉だけでいい」
カレン「私の気が済みません」
士郎「駄目だ」
カレン「やはり私の体は醜いと?」
士郎「カレン、ランサーが気持ち悪いっていったのは体のことじゃない」
カレン「……?」
士郎「きっと、そうして自分を卑下しているところを言ったんじゃないか?」
カレン「事実を述べているだけなのですが」
87 :
カレンはビッチかわいい
88 = 1 :
士郎「今度、ランサーに聞いてみたらいい」
カレン「……そうですか」
カレン(自分を貶める私に腹をたてるような人物とは思えませんが……)
カレン「どうやら嫌われたようですね。部屋に戻ります」
士郎「えっと……」
カレン「はい?」
士郎「寝るだけなら……一緒に寝ないか?」
カレン「まぁ……」
士郎「……」
カレン「では……」ゴソゴソ
士郎「お、おやすみ」
カレン「はい」
士郎「……」
カレン「ふふ……」
カレン(これで朝を迎えれば、心地の良い乙女たちの絶叫が聞けますね……ふふ……)
89 = 1 :
翌朝 リビング
セイバー「シロウ?」
凛「朝までカレンと何してたわけ?」
士郎「だから……一緒に寝てただけで……」
桜「カレンさんから誘ってきたんですよね?」
士郎「それは……」
カレン「衛宮士郎から誘われました」
ライダー「ほう……」
士郎「カレン!!」
カレン「神のご加護を」
凛「覚悟は……いいわね?」
セイバー「残念です」
桜「……」
士郎「いやぁぁぁぁぁ!!!!」
カレン「今日もいい朝ですね……」
90 = 1 :
カレン「買い物ですか?」
セイバー「はい。ご一緒にどうですか?」
カレン「構いませんが」
セイバー「じゃあ、行きましょう」
カレン「はい」
カレン(そういえば……)
カレン『ランサー、ギルガメッシュ。買い物に行って来てください』
ランサー『はいよ』
ギル『わかりました』
カレン『随分と聞き分けがいいのですね』
ランサー『ま、あんたの話を聞いちまうとな』
カレン(あれ以来、買い物には自ら行ってくれていた……もしかして……)
セイバー「カレン?どうかしましたか?」
カレン「あ、すいません。行きましょう」
91 = 1 :
商店街
カレン「……」トコトコ
セイバー「あとは……」
バゼット「カレン」
カレン「バゼット……?」
セイバー「お久しぶりです」
バゼット「ランサーは?」
カレン「今はいません。見たらわかるでしょうに」
バゼット「……」
カレン「なにか?」
バゼット「一緒にきてほしい」
カレン「え?」
セイバー「あの、どちらへ?」
バゼット「セイバーも来たければどうぞ」
セイバー「……?」
92 :
>>49
桜をはずしたあたりが評価できる
93 = 1 :
バゼット「ランサー」
ランサー「よう。もどった―――かぁ!?」
カレン「あら。逃げ出したかと思えば、新しい飼い主に拾ってもらったのですか?」
ランサー「バゼット!!なんでつれてくんだよ!!」
セイバー「ここは?」
バゼット「私の隠れ家です」
カレン「……ふん。やはりそういうことですか」
ランサー「あ?」
カレン「私よりもバゼットのほうがいい。ということですね?」
ランサー「そりゃそうだ」
カレン「……」ムッ
バゼット「ランサー……」
カレン「では、バゼットにお世話になればいいではありませんか」
ランサー「そのつもりだ。だれがてめーのところに戻るかよ」
カレン「……っ」
94 = 43 :
これは自害フラグ……
95 = 92 :
>>94
よせ
96 = 1 :
セイバー「随分な言い草ですね、ランサー?」
ランサー「あたりまえだ」
バゼット「……」
カレン「セイバー、帰りましょう」
セイバー「え?」
カレン「ここにいても時間の無駄です」
セイバー「わかりました」
バゼット「カレン」
カレン「その駄犬をよろしくお願いしますよ」
ランサー「ふん」
カレン「ふん……」
バゼット「ランサー、いいのですか?」
ランサー「良いも悪いも、バゼットは嬉しくないのか?」
バゼット「でも……彼女はまだマスター権を手放そうとはしていませんし」
ランサー「……」
97 = 11 :
ランサーが死んだ!
98 = 49 :
この人でなし!
100 = 1 :
セイバー「よかったのですか?」
カレン「ええ」
セイバー「……」
カレン「元々、私のサーヴァントではありませんでしたし」
セイバー「しかし」
カレン「もういいです。あのような恩知らずは」
セイバー「意地を張ってもいいことはありません」
カレン「意地?はっ、なんで意地を張る必要があるのですか?」
セイバー「カレン……」
カレン「去るものは追いません」
セイバー「貴女がそういうなら、もう言いませんが」
カレン「……」
カレン(やはりただ嫌気が差しただけのようですね)
カレン(もしかしてただ私の気持ちを試そうとしているだけなのかもしれないと考えもしましたが、大きく的を外しました)
カレン(全てを許します。ランサーもギルガメッシュも私には不要のですね)
みんなの評価 : ★
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