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元スレ絢辻「あたしが棚町薫で」棚町「あたしが絢辻詞」
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絢辻「……どういうことなのよ、コレ」
棚町「あたしに聞かれてもわからないわよ」
絢辻「夢じゃないのよね」
棚町「確かめてみる?」
グニニ
絢辻「いたっ、痛いから! つねるなら自分のほっぺをつねりなさいよ!」
棚町「どう? 夢じゃないってわかった?」
絢辻「そうね。どうやら現実みたいよ」
棚町「残念ね。あたしとしても夢だった方が嬉しかったんだけど」
絢辻「ホントどういうことなのよ。なんで、なんで……なんであたしたちの体と中身が入れ替わってんのよーっ!」
棚町「あたしに聞かれてもわからないわよ」
絢辻「夢じゃないのよね」
棚町「確かめてみる?」
グニニ
絢辻「いたっ、痛いから! つねるなら自分のほっぺをつねりなさいよ!」
棚町「どう? 夢じゃないってわかった?」
絢辻「そうね。どうやら現実みたいよ」
棚町「残念ね。あたしとしても夢だった方が嬉しかったんだけど」
絢辻「ホントどういうことなのよ。なんで、なんで……なんであたしたちの体と中身が入れ替わってんのよーっ!」
絢辻「やっぱりアレよね。ふたりで階段転げ落ちたのが原因よね」
棚町「漫画じゃないんだから……と言いたいところだけど、それしか考えられないわね」
絢辻「お約束すぎるわよ」
棚町「はぁ……あなたが急に飛び出してくるから」
絢辻「あたしのせいにしないでよ! あたしは転びそうになってたアンタを助けようと思ってたのよ!」
棚町「誰も助けてなんて頼んでないでしょ。ひとりでどうにかなったわよ」
絢辻「あんな盛大に滑っといてなに言ってんのよ。パンツ丸見えだったわよ」
棚町「えっ!?」
絢辻「嘘だけどね」
棚町「漫画じゃないんだから……と言いたいところだけど、それしか考えられないわね」
絢辻「お約束すぎるわよ」
棚町「はぁ……あなたが急に飛び出してくるから」
絢辻「あたしのせいにしないでよ! あたしは転びそうになってたアンタを助けようと思ってたのよ!」
棚町「誰も助けてなんて頼んでないでしょ。ひとりでどうにかなったわよ」
絢辻「あんな盛大に滑っといてなに言ってんのよ。パンツ丸見えだったわよ」
棚町「えっ!?」
絢辻「嘘だけどね」
>>2
それ綾辻
それ綾辻
棚町「文句を言っててもはじまらないし、元に戻る方法を考えましょ」
絢辻「もう1回ふたりで落ちてみる?」
棚町「できればその方法以外でいきたいわね」
絢辻「たしかにね……今も体のそこかしこが痛いし」
棚町「他になにかない?」
絢辻「なんであたしに聞くのよ。頭いいんだからアンタも考えなさいよ」
棚町「考えてるわよ。ただ漫画をよく読んでそうなあなたの方がなにか知ってると思って」
絢辻「うーん、そうねぇ……雷にうたれるとか?」
棚町「不可能でしょ……」
絢辻「もう1回ふたりで落ちてみる?」
棚町「できればその方法以外でいきたいわね」
絢辻「たしかにね……今も体のそこかしこが痛いし」
棚町「他になにかない?」
絢辻「なんであたしに聞くのよ。頭いいんだからアンタも考えなさいよ」
棚町「考えてるわよ。ただ漫画をよく読んでそうなあなたの方がなにか知ってると思って」
絢辻「うーん、そうねぇ……雷にうたれるとか?」
棚町「不可能でしょ……」
絢辻「じゃあもうなにも思い浮かばないわね」
棚町「使えないわね」
絢辻「だったらアンタがなんかいいアイディア出しなさいよ!」
棚町「う……」
絢辻「ほら見なさい。アンタだってなにも思い浮かばないんじゃないの」
棚町「も、もう授業がはじまるし一旦教室に戻りましょ」
絢辻「この状態で戻んの!?」
棚町「あたしはあくまで優等生として通ってるんだから、そのイメージを崩すような行動はしないでよ」
絢辻「ただ猫被ってるだけでしょうが」
棚町「棚町さん、わかったわね?」
絢辻「あーはいはい。わかったわよ」
棚町「使えないわね」
絢辻「だったらアンタがなんかいいアイディア出しなさいよ!」
棚町「う……」
絢辻「ほら見なさい。アンタだってなにも思い浮かばないんじゃないの」
棚町「も、もう授業がはじまるし一旦教室に戻りましょ」
絢辻「この状態で戻んの!?」
棚町「あたしはあくまで優等生として通ってるんだから、そのイメージを崩すような行動はしないでよ」
絢辻「ただ猫被ってるだけでしょうが」
棚町「棚町さん、わかったわね?」
絢辻「あーはいはい。わかったわよ」
教室
絢辻「お。おーい、純一」
棚町「なっ……!?」
橘「へ……あ、絢辻さん? どうしたの?」
絢辻「は? アンタなに言って……あ」
橘「え?」
絢辻「ご、ごめんごめん。ちょっとアンタの――じゃなくて、あなたの名前を呼んでみたくなったの」
橘「そ、そうなんだ。急に名前で呼ばれたから驚いたよ」
絢辻「あ、あはは。気にしないで、橘君」
絢辻(この口調めんどくさぁ……)
棚町(早急に手をうたないと……あたしの尊厳が壊される前に)
絢辻「お。おーい、純一」
棚町「なっ……!?」
橘「へ……あ、絢辻さん? どうしたの?」
絢辻「は? アンタなに言って……あ」
橘「え?」
絢辻「ご、ごめんごめん。ちょっとアンタの――じゃなくて、あなたの名前を呼んでみたくなったの」
橘「そ、そうなんだ。急に名前で呼ばれたから驚いたよ」
絢辻「あ、あはは。気にしないで、橘君」
絢辻(この口調めんどくさぁ……)
棚町(早急に手をうたないと……あたしの尊厳が壊される前に)
授業中
高橋「それじゃあ絢辻さん、この問いに答えてくれる?」
絢辻「あ、あたしですか?」
高橋「ええ、いつもどおりよろしく」
絢辻「はぁい……えーっとですね……」
高橋「どうしたの? 絢辻さんならすぐわかるようなことでしょ?」
絢辻「そう言われても……お、織田信長?」
高橋「は……? 絢辻さん、受けを狙わなくてもいいのよ?」
絢辻「す、すいません、勘違いしてました! 坂本龍馬ですね!?」
高橋「……今、室町時代の話をしてるんだけど」
棚町(はやくなんとかしないと……)
高橋「それじゃあ絢辻さん、この問いに答えてくれる?」
絢辻「あ、あたしですか?」
高橋「ええ、いつもどおりよろしく」
絢辻「はぁい……えーっとですね……」
高橋「どうしたの? 絢辻さんならすぐわかるようなことでしょ?」
絢辻「そう言われても……お、織田信長?」
高橋「は……? 絢辻さん、受けを狙わなくてもいいのよ?」
絢辻「す、すいません、勘違いしてました! 坂本龍馬ですね!?」
高橋「……今、室町時代の話をしてるんだけど」
棚町(はやくなんとかしないと……)
昼休み
橘「絢辻さん、今日はどうしたの? 調子悪いの?」
絢辻「そういうわけじゃないんだけどね……」
橘「絢辻さんが先生からの質問に答えられないところなんてはじめて見たよ」
絢辻「あたしもはじめてよ……」
橘(なんか素が出ちゃってるような気がするけど、本当にどうしたんだろう)
棚町「ねぇ、純一」
橘「ん? どうした、薫」
棚町「ちょっと絢辻さんに話があるから借りていい?」
橘「別にいいけど、お前が絢辻さんに話なんて珍しいね」
棚町「うん、ちょっとねー」
絢辻(なんでこいつは完璧にあたしを演じられんのよ)
橘「絢辻さん、今日はどうしたの? 調子悪いの?」
絢辻「そういうわけじゃないんだけどね……」
橘「絢辻さんが先生からの質問に答えられないところなんてはじめて見たよ」
絢辻「あたしもはじめてよ……」
橘(なんか素が出ちゃってるような気がするけど、本当にどうしたんだろう)
棚町「ねぇ、純一」
橘「ん? どうした、薫」
棚町「ちょっと絢辻さんに話があるから借りていい?」
橘「別にいいけど、お前が絢辻さんに話なんて珍しいね」
棚町「うん、ちょっとねー」
絢辻(なんでこいつは完璧にあたしを演じられんのよ)
>>3
∠-─、| / / i
/ \ / / i i i i i i i |
\ \ ヽ/ i i i | | | | | | i |
─\ \ | | | l ll |l./ ハ、,!! | | .| i |
/\ \ | | l |ル|゙ハ'||リレ"ゞ l,,_ルレl/ | |
\ / \| .| lレ| ` 二_ 、 ___ |/ l |
/\ \ .| /f | ´ ` '´ ` lリ/ |
\ \/ | l i `'! i /イ|. |
へ │ \/ | l l |. ヽ 、` , / | l i. |
\ \| .| l | | | ミr 、 ,イ | | | | |
/\ \ | ! ! !__.! イ `ヽミー'彡ノ`\| .| | | |
\ \亠''''´ ヽ ∧∧ 〉ミ―--=、,
\ \ ヽ、/´只`ヽ、/ 〃/`ト、
/ \ \ く /八ヽ / 〃/ / ヽ
/ \ \ ∨v レヘ/ 〃/ / |
│ \ \ ヽ / ノ / |
| 丶 l \ \ へ ミ彡l゙ ,/ |/ !
| ヽ } \/ へ | | /´ | ヽ
| 、ヽ | iく / /ヽ .|/ === { |
| ヽ | l、,、 ´ / )| } |
ヘ `| へ| ヽ ,//´⌒ヽ | / |
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へ │ \/ | l l |. ヽ 、` , / | l i. |
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\ \ ヽ、/´只`ヽ、/ 〃/`ト、
/ \ \ く /八ヽ / 〃/ / ヽ
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| ヽ | l、,、 ´ / )| } |
ヘ `| へ| ヽ ,//´⌒ヽ | / |
屋上
棚町「棚町さん、あなたは午後の授業出ないでいいわ。いいえ、出ないでちょうだい」
絢辻「は? なんでよ」
棚町「あなたがあまりにバカだからよっ!」
絢辻「うわっ。急に大声出さないでよ」
棚町「あの程度の問題にも答えられないなんて……あなた、裏口入学でもしたの?」
絢辻「失礼ね、ちゃんと実力で入ったわよ!」
棚町「信じられないわね。ああ、もう最悪だわ……あたしが今まで培ってきた信頼が……」
絢辻「そんな気にしないで大丈夫でしょ。寝惚けてたと思われるだけじゃない?」
棚町「このあたしが授業中に居眠りなんてするわけないでしょ!」
絢辻「……そういえばアンタが居眠りこいてるとこ見たことないわね」
棚町「棚町さん、あなたは午後の授業出ないでいいわ。いいえ、出ないでちょうだい」
絢辻「は? なんでよ」
棚町「あなたがあまりにバカだからよっ!」
絢辻「うわっ。急に大声出さないでよ」
棚町「あの程度の問題にも答えられないなんて……あなた、裏口入学でもしたの?」
絢辻「失礼ね、ちゃんと実力で入ったわよ!」
棚町「信じられないわね。ああ、もう最悪だわ……あたしが今まで培ってきた信頼が……」
絢辻「そんな気にしないで大丈夫でしょ。寝惚けてたと思われるだけじゃない?」
棚町「このあたしが授業中に居眠りなんてするわけないでしょ!」
絢辻「……そういえばアンタが居眠りこいてるとこ見たことないわね」
棚町「とにかく! あなたには午後の授業の間、保健室で寝ててもらいます!」
絢辻「それは構わないけど、あの優等生・絢辻さんが授業サボったりしていいわけ?」
棚町「問題ないわ。きっと先生方もあなたの間抜けぶりを見て、頭をうったんじゃないかと疑ってるだろうから」
絢辻「実際階段から落ちたしね」
棚町「それよりも明日からどうするかよ。学校を休むわけにもいかないし」
絢辻「元に戻る方法があればいいんだけどねぇ」
棚町「……棚町さん、今日の放課後空いてる?」
絢辻「今日? バイトないから大丈夫だけど」
棚町「じゃあ放課後は図書室で勉強会をするわよ」
絢辻「ええっ!? なんでそんなことすんの!?」
棚町「せめて恥をかかないくらいになってもらわないとあたしが困るわ」
絢辻「それは構わないけど、あの優等生・絢辻さんが授業サボったりしていいわけ?」
棚町「問題ないわ。きっと先生方もあなたの間抜けぶりを見て、頭をうったんじゃないかと疑ってるだろうから」
絢辻「実際階段から落ちたしね」
棚町「それよりも明日からどうするかよ。学校を休むわけにもいかないし」
絢辻「元に戻る方法があればいいんだけどねぇ」
棚町「……棚町さん、今日の放課後空いてる?」
絢辻「今日? バイトないから大丈夫だけど」
棚町「じゃあ放課後は図書室で勉強会をするわよ」
絢辻「ええっ!? なんでそんなことすんの!?」
棚町「せめて恥をかかないくらいになってもらわないとあたしが困るわ」
放課後
絢辻「ねぇ……ホントにやんの?」
棚町「もちろんよ」
絢辻「明日から気をつけるから今日はやめない?」
棚町「気をつけてどうにかなることじゃないでしょ。もともと出来ないんだから」
絢辻「そうだけどさぁ……」
棚町「ほら、はやくペンを持ちなさい。一般常識も知らないようじゃ生きていけないわよ」
絢辻「大丈夫よ。あたし、勉強はできないけど仕事はできるから」
棚町「ダメです。はい、まずは日本史からね」
絢辻「いやぁ……」
絢辻「ねぇ……ホントにやんの?」
棚町「もちろんよ」
絢辻「明日から気をつけるから今日はやめない?」
棚町「気をつけてどうにかなることじゃないでしょ。もともと出来ないんだから」
絢辻「そうだけどさぁ……」
棚町「ほら、はやくペンを持ちなさい。一般常識も知らないようじゃ生きていけないわよ」
絢辻「大丈夫よ。あたし、勉強はできないけど仕事はできるから」
棚町「ダメです。はい、まずは日本史からね」
絢辻「いやぁ……」
10分後
絢辻「これわかんないんだけど」
棚町「……」
絢辻「ちょっと聞いてる? これわかんないって言ってんの」
棚町「はぁ……」
絢辻「なんでため息吐くのよ」
棚町「あなたの学力の低さに驚いているのよ。ここまでひとつも自力で解けてないじゃない」
絢辻「うっさいわね。日本史とか嫌いなのよ」
棚町「嫌いで片付けられるレベルじゃないわよ。脳の病気を疑ってしまうわ」
絢辻「アンタ、あたしのことバカにしすぎでしょ!?」
棚町「実際にバカなんだからしょうがないでしょ」
絢辻「これわかんないんだけど」
棚町「……」
絢辻「ちょっと聞いてる? これわかんないって言ってんの」
棚町「はぁ……」
絢辻「なんでため息吐くのよ」
棚町「あなたの学力の低さに驚いているのよ。ここまでひとつも自力で解けてないじゃない」
絢辻「うっさいわね。日本史とか嫌いなのよ」
棚町「嫌いで片付けられるレベルじゃないわよ。脳の病気を疑ってしまうわ」
絢辻「アンタ、あたしのことバカにしすぎでしょ!?」
棚町「実際にバカなんだからしょうがないでしょ」
良 絢辻 響
普 梨穂子 紗江 七咲 棚町 上崎 田中
悪 森島 梅原
普 梨穂子 紗江 七咲 棚町 上崎 田中
悪 森島 梅原
絢辻「そこまでじゃないわよ! 日本史はたまたま苦手なだけよ!」
棚町「ふーん。じゃあどの教科が得意なの?」
絢辻「そうね、数学とかなら割とできるわよ」
棚町「だったらこの問題を解いてみて」
絢辻「これくらい余裕よ。こうやってあーやってこうして……どう?」
棚町「うん、正解ね。こっちの問題は?」
絢辻「んーまずは倍角で……次は合成かな……こっからは……」
棚町「その後はこうするのよ」
絢辻「あ、なるほど」
棚町「一応、数学が得意ってのは本当みたいね」
絢辻「少しは信じなさいよ」
棚町「ふーん。じゃあどの教科が得意なの?」
絢辻「そうね、数学とかなら割とできるわよ」
棚町「だったらこの問題を解いてみて」
絢辻「これくらい余裕よ。こうやってあーやってこうして……どう?」
棚町「うん、正解ね。こっちの問題は?」
絢辻「んーまずは倍角で……次は合成かな……こっからは……」
棚町「その後はこうするのよ」
絢辻「あ、なるほど」
棚町「一応、数学が得意ってのは本当みたいね」
絢辻「少しは信じなさいよ」
というかモジャに勉強教わってる絢辻さんって構図が周りからしたらシュールだろうなww
1時間後
棚町「それは判別式じゃなくて円の中心との距離を使うのよ」
絢辻「中心との距離? あ、点と直線の距離ね」
棚町「そういうこと。公式は覚えてる?」
絢辻「モチのロンよ」
棚町「じゃあ大丈夫ね。そのまま計算してみて」
絢辻「……」ジーッ
棚町「どうしたの? あたしの顔になにかついてる?」
絢辻「ううん。アンタって教えるの上手いのね」
棚町「そうかしら。あなたがちゃんと理解しようとしてるからだと思うけど」
棚町「それは判別式じゃなくて円の中心との距離を使うのよ」
絢辻「中心との距離? あ、点と直線の距離ね」
棚町「そういうこと。公式は覚えてる?」
絢辻「モチのロンよ」
棚町「じゃあ大丈夫ね。そのまま計算してみて」
絢辻「……」ジーッ
棚町「どうしたの? あたしの顔になにかついてる?」
絢辻「ううん。アンタって教えるの上手いのね」
棚町「そうかしら。あなたがちゃんと理解しようとしてるからだと思うけど」
絢辻「ね、もう数学はいいから日本史教えてよ」
棚町「構わないけど、あなたはそれでいいの?」
絢辻「うん。アンタが教えてくれるならできる気がする」
棚町「数学は基礎ができていたから応用問題も解けたのよ。日本史は基礎からボロボロじゃないの、あなた」
絢辻「だからアンタが基礎から教えてくれるんでしょ?」
棚町「まぁ、そのつもりだけど……」
絢辻「んじゃはやく教えて」
棚町「なによ、急にやる気になって……気持ち悪いわね」
絢辻「気持ち悪いは言いすぎでしょ!?」
棚町「構わないけど、あなたはそれでいいの?」
絢辻「うん。アンタが教えてくれるならできる気がする」
棚町「数学は基礎ができていたから応用問題も解けたのよ。日本史は基礎からボロボロじゃないの、あなた」
絢辻「だからアンタが基礎から教えてくれるんでしょ?」
棚町「まぁ、そのつもりだけど……」
絢辻「んじゃはやく教えて」
棚町「なによ、急にやる気になって……気持ち悪いわね」
絢辻「気持ち悪いは言いすぎでしょ!?」
橘「あれ、絢辻さんと薫じゃないか。なにしてるの?」
棚町「今絢辻さんに勉強教えてもらってんのよ」
橘「薫がテスト前でもないのに勉強するなんて珍しいね。ん……?」
棚町「なに?」
橘「こら薫。なにが教えてもらってるだ。自分は問題集も出してないじゃないか」
棚町「こ、これには理由が……」
橘「どうせお前のことだから絢辻さんに全部やらせてたんだろう。まったく」
棚町「もうそういうことでいいわよ……」
橘「絢辻さん、あんまり薫を甘やかさないようにね」
絢辻「う、うん……」
棚町「今絢辻さんに勉強教えてもらってんのよ」
橘「薫がテスト前でもないのに勉強するなんて珍しいね。ん……?」
棚町「なに?」
橘「こら薫。なにが教えてもらってるだ。自分は問題集も出してないじゃないか」
棚町「こ、これには理由が……」
橘「どうせお前のことだから絢辻さんに全部やらせてたんだろう。まったく」
棚町「もうそういうことでいいわよ……」
橘「絢辻さん、あんまり薫を甘やかさないようにね」
絢辻「う、うん……」
絢辻「ふぅ……他の人が来るとドキドキするわね」
棚町「本当ね。あなたがボロを出さないか不安でしょうがないわ」
絢辻「アンタが上手すぎんのよ。どうしてそこまであたしっぽく話せるの?」
棚町「あなたは声が大きいから、普段から話し声がよく聞こえるのよ」
絢辻「……これからは気をつけることにする」
棚町「それよりも橘君のあなたに対する保護者ぶりの方が気になるわね」
絢辻「あーあれは昔からよ。なんだかんだ面倒見いいのよね、あいつ」
棚町「きっとあなたが今まで散々無茶をしてきたからでしょうね」
絢辻「もしかして羨ましい?」
棚町「別に羨ましいわけじゃ……」
棚町「本当ね。あなたがボロを出さないか不安でしょうがないわ」
絢辻「アンタが上手すぎんのよ。どうしてそこまであたしっぽく話せるの?」
棚町「あなたは声が大きいから、普段から話し声がよく聞こえるのよ」
絢辻「……これからは気をつけることにする」
棚町「それよりも橘君のあなたに対する保護者ぶりの方が気になるわね」
絢辻「あーあれは昔からよ。なんだかんだ面倒見いいのよね、あいつ」
棚町「きっとあなたが今まで散々無茶をしてきたからでしょうね」
絢辻「もしかして羨ましい?」
棚町「別に羨ましいわけじゃ……」
棚町「今日はこれくらいにして帰りましょうか」
絢辻「はあぁ……久々に授業以外の時間に勉強したわ」
棚町「授業中にしっかり話を聞いてたら、もう少しマシだと思うけど」
絢辻「嫌いな教科だとどうしても聞く気にならないのよねー」
棚町「それは勉強してると言わないわね」
絢辻「アンタがあたしの家庭教師になってくれるってんならちゃんとやるわよ」
棚町「たまに教えるくらいならいいわよ」
絢辻「じゃあ早速物理の宿題のことなんだけど……」
棚町「言っておくけど、代わりに解いたりはしないからね」
絢辻「ちぇっ」
絢辻「はあぁ……久々に授業以外の時間に勉強したわ」
棚町「授業中にしっかり話を聞いてたら、もう少しマシだと思うけど」
絢辻「嫌いな教科だとどうしても聞く気にならないのよねー」
棚町「それは勉強してると言わないわね」
絢辻「アンタがあたしの家庭教師になってくれるってんならちゃんとやるわよ」
棚町「たまに教えるくらいならいいわよ」
絢辻「じゃあ早速物理の宿題のことなんだけど……」
棚町「言っておくけど、代わりに解いたりはしないからね」
絢辻「ちぇっ」
絢辻「ところで家に帰るってどうすんの?」
棚町「お互いの家に帰るしかないでしょ。体の方の」
絢辻「あたし、アンタんちなんて知らないわよ」
棚町「案内するからいいわよ。それよりも家での過ごし方の方が問題ね」
絢辻「そうね。トイレの場所とかちゃんと教えてよ」
棚町「あなたって能天気ね……」
絢辻「へ?」
棚町「普通、家族との接し方を気にしない?」
絢辻「ウチは9時くらいにお母さん帰ってくると思うから、挨拶するくらいでいいわよ。それまでに洗濯物取り込んで畳んどいて」
棚町「あら、あなたが家事の手伝いなんてするのね」
棚町「お互いの家に帰るしかないでしょ。体の方の」
絢辻「あたし、アンタんちなんて知らないわよ」
棚町「案内するからいいわよ。それよりも家での過ごし方の方が問題ね」
絢辻「そうね。トイレの場所とかちゃんと教えてよ」
棚町「あなたって能天気ね……」
絢辻「へ?」
棚町「普通、家族との接し方を気にしない?」
絢辻「ウチは9時くらいにお母さん帰ってくると思うから、挨拶するくらいでいいわよ。それまでに洗濯物取り込んで畳んどいて」
棚町「あら、あなたが家事の手伝いなんてするのね」
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