私的良スレ書庫
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元スレ男「あれ、もしかして…」幼馴染「あぁ、誰かと思えば」

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男「幼、端的に言おう。それは勘違いだ」
幼「……なに?」
男「はっきり言って俺はどこかを目指して進んでるつもりはないし、お前よりリードしてるつもりもない」
幼「……」
男「仮にお前の言う通り俺がお前を置いてってしまったというなら、俺はすぐにでもお前の元に逆走するよ」
幼「……」
男「これでも足りないのか? ……だったら」
ダキッ
幼「!!!???」
ギュウー
男「これでどうだ?」
幼「おおおお男!? な、な、何を!?////」
男「ギュってしてる」
幼「そ……そ……そんなの、わ、わ、分かって……」
男「これでも感じるのか?」
幼「は、はひ!?////」
男「この距離でもまだ俺を遠くに感じるのかって聞いてんだよ」
幼「い、いえ……近いです……すごく……」
男「ほらな」ニッ
男「お前がごちゃごちゃ言ってた不満は、たったこれだけで解決する問題だよ」
幼「////」コクコク
男「よしよし」
男「もしまた今みたいな勘違いすることがあったら言えよ。いつでもこうしてやるから」ギュー
幼「……お、男ぉ……」ドキドキ
男「……ん?」
幼「男は……やっぱり……変わったよぉ……?」ドキドキ
男「まーだ言ってんのかお前は」
幼「うん……………………格好良くなった………よ……?」ドキドキ
男「う…………」ドキッ
男「お、幼……」ドクン
幼「男ぉ……」ドクンドクン
陸上部「あ……あんた達こんなところで……////」ジー
女子バレー部「////」ジー
卓球部「////」ジー
女子テニス部1「////」ジー
女子テニス部2「////」ジー
男・幼「うわあああああ!!」バッ
幼(ま、まだ心臓の動きが速い……)バクバク
幼(男もずっと無言だけど……もう平気なのかな?)
男「ち、違うから」
幼「……え? 何が?」
男「さっきのは、その、お前の体に触りたくてやったとかじゃ、無いから」
幼「え!? あ、あぁうん。わ、分かっているよ!」
男「こ、このままだと変な感じだから、もうお互いさっきのことを意識するのはやめよう、うん」
幼「りょ……了解した」
幼(男……一応さっきのこと意識してくれてるのか……)
男「……」バクバク
体育館―
男「なんか……やっと体育館これたって感じだな」
幼「うん……」
女子バスケ部1「あっ男くんこんにちわ!」
女子バスケ部2「こっこんちわー!」
男「おーす、こんちわー」
幼「……すごく今更な話をさせてもらうが」
幼「君は自分のことをモテないと自己評価していたが、実際は大人気じゃないか?」
男「……あー、そろそろ突っ込まれるかなーとは思ってた。けどな、俺がモテないってのはマジだから」
幼「あれだけ話しかけられておいて君は……」
男「いやマジで! お、俺だって最初は勘違いしたよ。自分はもしかしたらモテるのかもって」
幼「あ、やっぱり思ってたんだ」
男「まぁな、あんなに気軽に女子達が話しかけてきてくれたら誰だって勘違いするさ」
幼「どうして勘違いだと?」
男「うーん、これはいきなりお前に言っても分かんねーんだろうけど」
男「俺と女子達の間に、何か見えない壁があるっつーか、あっちが俺と仲良くなり過ぎないようにしてる感があるんだよ」
男「だから俺は女の子からメアドを聞かれたことも無いし、遊びに誘われたこともないの」
男「要するに俺はモテないの」
幼「あんなに気さくに話しかけてくるのに?」
男「あんなに気さくに話しかけてくるのに、だ」
男「まあ多分俺は、“いいお友達”タイプなんだろうな」
幼(男の態度見る限り、男が嘘ついてたりごまかしてる訳じゃないと思うけど)
幼(でもさっきの女子達の反応はどう見たって……)
女子バスケ部3「あっ男くん!」
幼(ほら、考えてる間にどんどんくるし)
女子バスケ部3「それでねー、あの時私……」キャッキャッ
幼(うーん、どう見ても男のこと好きそう)
男「…………あ、そーだ。よかったらさ、メアド教えてよ。今度遊び行かない?」
幼(え?)
女子バスケ部3「…………………………え」
女子バスケ部3「あ、ああ……アドレス……遊び、かぁ……えーと」
男「……あーゴメン、無理ならいいんだ」
女子バスケ部3「ご、ごめ……違……私…………あの……も、もう行くね?」
ダッ
男「ほらね、モテないでしょ」
幼「……確かに」
男「自分からメアド聞いたの初めてだったけど、あんなに分かりやすく嫌がられるとは……」
男「やっぱ普段の態度に惑わされちゃいかんね」
幼(今の反応……嫌がってるっていうよりは、何かに怯えてるって感じだったけど)
女「あ、2人ともきたんだ」
男「お、女。今日から幼のこと頼むぜー」
女「うん、いいよ。じゃ、いこっか。幼さん」
幼「……あぁ」
女「ここが私達が着替える部室ね。女バスの子達と共用だけど」
幼「あぁ」
女「ここが体育教官室。体育館の横手から繋がってるの」
女「ビブスとか急に必要になったらここで貸してもらえたりするから」
幼「なるほど」
女「ここが体育倉庫。バスケットボールとか色々道具が入ってる場所」
幼「うん」
女「場所の説明なんてこんなもんかなー」
幼「そうか。じゃ今から私は何をすればいい?」
女「……って言ってもね、試合が近い訳でもないし、今日は軽く基礎練やるぐらいだから」
女「まぁ適当に使ってないボール磨きながら、部員が練習してる姿見てればいいんじゃない?」
幼「そうか……わかった」
幼「うーん、本当に楽だな……」フキフキ
幼「あ……男……」フキフ…
男「顧問来る前に軽く3on3やろうぜー」
友「おっしゃーやろーぜー。んじゃ俺男とチームで!」
男子バスケ部1「おい勝手に決めるな!」
男子バスケ部2「そーだそーだ!男は俺と組む!」
男「普通にじゃんけんで決めようぜ……」
幼「男……本当に大人気だな……ふっ……」
友「男! パース!」ヒュッ
男「ちょ……キラーパスすぎ……くっ……そ!」ダンッ
パシッ
男子バスケ部3「うっそ!? あれ通るか!?」
男子バスケ部4「ここは打たせん……ってシュート打点高ぁっ!」
男「……っしょ!」
パサッ
友「ナイッシュー! お前ならやれるって信じてた!」
男「調子いいなーお前」
幼「男……格好いい……」ポー
………..チッ……………….クソッ…………….
幼「……え?」チラ
女「アハハー! 男ー! うまーい!」
幼「……」
男「ちょ……キラーパスすぎ……くっ……そ!」ダンッ
パシッ
男子バスケ部3「うっそ!? あれ通るか!?」
男子バスケ部4「ここは打たせん……ってシュート打点高ぁっ!」
男「……っしょ!」
パサッ
友「ナイッシュー! お前ならやれるって信じてた!」
男「調子いいなーお前」
幼「男……格好いい……」ポー
………..チッ……………….クソッ…………….
幼「……え?」チラ
女「アハハー! 男ー! うまーい!」
幼「……」
帰り道―
男「今日は初めてのマネージャー業……どうだった?」
幼「楽すぎて拍子抜けって感じだね」
男「ははっ。だろー?」
幼「むしろアレでは手持ちぶさたになって退屈になってしまう」
男「あーそっか……逆に暇すぎてつまんねーか……」
幼「……ふふっ冗談だ」
幼「男の運動する姿なんて新鮮で、退屈なんてしようもないよ」
男「そうか? そう言ってもらえると助かるよ」
幼「……うん。私をマネージャーに誘ってくれてありがとう、男」
男「……いえいえ、どういたしまして」
幼の性格ってか話し方以外少女漫画のそれに近いな
男イケメソ杉
男イケメソ杉
2週間経って―
幼「起きろねぼすけー! 今日も朝練だろー!」
男「むにゃむにゃ……おはよ……幼……ふあ……」
幼「お疲れー。喉乾いてるだろ? はい、ドリンク」
男「おっ! 流石敏腕マネージャー! 気がきくねー」
幼「何? 宿題持ってくるの忘れた? やるのを忘れたんだろ? しょうがないな、はい」
男「マジ助かる! 今度お前が忘れたら絶対貸すから……ってそれは無いか」
幼「ほら。今日も昼ご飯のおかずたくさん作ってきたから……野菜も食べなよ」
男「うめぇー! 最近飯が美味いもんだから胃袋がまた広がっちゃったんだよなー」
幼「男、授業が終わった。部活行くよ。今日こそ君のドリブルの弱点を解析するから」
男「ついこの間までドリブルの意味も知らなかった筈なのに……ははっ」
幼「今日も1日頑張ったね。ドリブルも大分キレがあがったし」
男「あぁ、お前のおかげでな……だけどお前なかなかスパルタだな……もう体中が悲鳴をあげてるんだけど」
幼「ふふっ、だらしない奴だな。しょうがない、今日もマッサージしてあげるよ」
男「マジで!? お前のマッサージ超気持ちいいからなー。あっ、てことは今日うち来るんだな?」
幼「そのつもりだけど」
男「じゃあその時ついでに母さんが作った煮物持ってってくれよ。おすそ分けしたいって言ってたから」
幼「本当か? 君の母上の煮物はいつも美味しくいただいてるよ」
男「母さんが聞いたら喜ぶ。じゃさっさと帰ろうぜ」
幼「そうだね、行こう」
男「んじゃ、俺達先帰るからー! お前らお疲れー!」
友「……お、おおーう。お疲れー……」
女「…………………………………………………………………………………………………………」
次の日―
男「そんでさー、あの駄菓子屋のばあちゃんいつの間にか寝ちゃってんの! ひでぇだろー?」
幼「ふふふっ。それはしょうがないよ、男」
女「……男ー。ちょっと話があるんだけど…………」
男「えーでもさー……って女。話って?」
女「ここでは……ちょっと……」
男「そっか……悪い幼、ちょっと席外すから」
幼「……あ、あぁ。構わないよ……」
男「じゃ、あっちで話すか……」
女「うん……」
幼「……」



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