元スレ妹「滅・私・奉・公!」兄「なんと」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
兄「よろしくお願いします」
妹「よろしくお願いいたします」
執事「今日からしっかり働いてもらうぞ」
兄「えー……」
妹「兄さんっ」
執事「親の借金がもとで売られるとは気の毒だが、頑張って奉公すれば帳消しになる」
兄「人身売買じゃないのこれ」
妹「しかたないです、頑張りましょう」
執事「それでは奥様にお前たちを紹介しよう。ついてきなさい」
3 = 1 :
執事「失礼します」
奥様「あら……その子たちが?」
執事「はい、例の」
奥様「そう……まだ子供のようだけど」
兄「一応まだ成人前です」
奥様「若いから無理がきくわね、おっほっほ」
兄「な、なんて嫌なババアだ」
お嬢様「お母様、この人たちだれ?」
4 = 1 :
奥様「今日からうちで働く使用人よ」
お嬢様「ふぅーん……」
兄「よろしくね」
執事「こら貴様!言葉遣いに注意しろ!」
兄「ひぃっ」
妹「今のは兄さんが悪いです」
お嬢様「……」
妹「……今日からこちらでお世話になります、兄と妹です。どうかよろしくお願いいたします」ペコリ
お嬢様「……うん。これ食べる?」
兄「何やら高級そうなお菓子だな」
5 = 1 :
奥様「これ、およしなさい。下男にそんなもの与えなくてよろしい」
お嬢様「はーいお母様」
奥様「この家にいる以上、身のほどはわきまえて行動するように。わかりましたか?」
妹「かしこまりました」
兄「はい、お母様」
奥様「あなたにお母様と呼ばれる筋合いはありません」
7 = 1 :
執事「……失礼いたしました」バタン
兄「ずいぶんおっかない人ですね」
執事「……お前は教育しがいがありそうだ」
兄「ひぃ」
妹「よ、よく言って聞かせますから……」
執事「まぁいいだろう。先にお前たちの部屋を案内する」
兄「金持ちの家だから、きっと俺たちの部屋も豪華なんだろうな」
妹「兄さん、多分それはないです」
9 :
タイマン張らせてもらうぜ
10 :
>>9
なんで弦ちゃんがでてくんだよwww
11 = 1 :
執事「ここだ。お前たち二人はここで寝泊まりしてもらう」
兄「えーと……階段があるけど」
妹「部屋はないですね」
執事「馬鹿者、よく見ろ」
兄「GTOの鬼塚のパターン?」
執事「階段の下、脇にドアがあるだろう」
兄「それって物置なんじゃ……」
執事「中は狭いが二人で寝るくらいはできる」
妹「あ、相部屋ですか」
兄「ほほぅ……わかりました」
妹「なにいきなり納得してるんですかっ!」
12 :
ハリー・ポッターかよ
13 = 1 :
兄「仕方ないだろ、俺たちは売られた身なんだ」
妹「うぅっ……兄さんと相部屋だなんて」
執事「私もさすがにすまんとは思ったが、奥様の命令でな」
兄「あのババア……」
妹「な、中は意外に広いです」ガチャ
兄「そりゃいい」
妹「国境作りますからね。私の領域に許可なく入らないように」
兄「はいはい……」
14 = 1 :
執事「明日から仕事をしてもらう。今日はゆっくり体を休めるように」
兄「こんな窓もない物置部屋でゆっくり休めるかよ」
執事「……」ギロ
妹「に、兄さんっ……わかりました。それでは」
執事「……夕飯は7時。風呂は使用人が使えるのは夜10時以降だ」
妹「わかりました」
15 :
書き溜めてないのか…
16 = 1 :
兄「あー疲れた」ドス
妹「私の方が倍疲れたますっ」
兄「そんなにプリプリ怒るなよ」
妹「私たちは使用人ですよ、兄さん。売られた身なんです」
兄「魂まで売った覚えはないぜ」
妹「カッコいいこと言ってもダメです。きちんと勤めあげないと」
兄「わかってるよ……」
妹「……お父さんとお母さん、大丈夫でしょうか」
兄「今さらあんな奴らの心配なんかするなよ」
妹「……」
17 = 1 :
妹「……そうですね。しばらくお父さんたちのことは考えないようにします」
兄「そのほうが精神衛生上いいと思うぞ」
妹「しかし、埃っぽいですねこの部屋……」
兄「せめて窓があればな」
妹「後で時間のあるときに大掃除しましょう」
兄「くぅ、ケータイの電波も入らない」
18 :
いもぺろ保守
作者がんがれ!
19 = 1 :
兄「晩飯までまだ時間があるな」
妹「そうですね」
兄「ちょっとひとっ風呂浴びさせて貰おうかな」
妹「兄さん、話聞いてました?夜遅くじゃないと私たちは入れないですよ」
兄「あ、そうだった……」
妹「全くもう、しっかりしてください」
兄「せめて顔くらい洗いたいな」
妹「トイレとか洗面所でなら大丈夫じゃないですか?」
兄「ちょっと行ってこようかな」
20 = 1 :
お嬢様「あ……」
兄「あ」
お嬢様「……なにしてるの?」
兄「ちょっとトイレを探して……るんです、はい」
お嬢様「こっち」
兄「ありがと……うございます」
お嬢様「ふふ、変なしゃべり方」
兄「慣れてないんだ……ですよ」
お嬢様「ふぅん」
21 = 15 :
お嬢様は何歳くらいなんだ?
22 = 1 :
お嬢様「ここがトイレ」
兄「おぉ、洗面所もあるな」
お嬢様「なんでタオル持ってるの?」
兄「用を足すより、顔を洗ってすっきりしたかったんだ」ジャー
お嬢様「……」
兄「……」ゴシゴシ
お嬢様「ねぇ」
兄「ん?」
お嬢様「あのこ、何歳?」
兄「あのこって?」
お嬢様「さっきの女の子」
兄「あぁ、あいつは……」
24 :
執事×兄からの兄×執事下剋上はまだですか?
25 = 1 :
お嬢様「私と同い年だね」
兄「あ、そうなんだ……ですか」
お嬢様「兄妹なの?似てないけど」
兄「ええまぁ」
お嬢様「ふぅん……」
兄「何か?」
お嬢様「どうして兄妹でうちで働くの?」
兄「はは、なんでだろうね」
26 = 15 :
早さが足りない
27 = 1 :
お嬢様「まぁいいや」
兄「いいのかよ」
お嬢様「興味ないもん」
兄「あ、そう……」
お嬢様「妹ちゃんのほうはね」
兄「へっ」
お嬢様「えへへ……ねぇ、一緒に遊ぼう?」
兄「いや、しかし」
お嬢様「私の部屋でお話しようよ」
兄「うぅーん……こういう状況じゃなかったら喜んで行きたいんだけど」
お嬢様「だめ?」
兄「えーと……」
28 = 1 :
奥様「……なにをしてるんです?」
お嬢様「あ、お母様……」
兄「お母様、ご機嫌麗しゅうございます」
奥様「あなたにお母様と言われる所以はありません。奥様と呼びなさい」
兄「てへぺろ」
奥様「はぁ……頭が痛くなってきたわ」
お嬢様「お母様、この人と一緒に遊んでもいい?」
奥様「いけません。使用人風情に構うんじゃありません」
お嬢様「……つまんない」
兄「お母様の言う通りですよ、お嬢様」
奥様「だから私はあなたのお母様ではありませんっ」
29 :
>>9
よかった俺だけじゃなかった
30 = 1 :
奥様「……今回は特別に許しますが、ここは私たち家族だけしか使ってはいけないんです」
兄「あ……そうなんですか」
奥様「以後気をつけなさい。使用人のトイレの場所は後で執事に聞くように」
兄「わかりました」
奥様「……貴女も部屋に戻りなさい。じき夕飯ですよ」
お嬢様「はーい」
兄「ふぅ……」
31 = 1 :
兄「食った食った」ポンポン
妹「立派な夕食でしたね」
兄「まぁ、余りの食材なんだろうけどな」
妹「コックさんの腕がいいんでしょう」
兄「え……あの奥様が作ってるんじゃないの?」
妹「キッチンにいましたよ?シェフっぽい人が」
兄「ほぇー……そりゃすごいな」
32 = 15 :
兄トイレで抜きやがったぞ
33 = 1 :
妹「なんとか、ここでやっていけそうですか?」
兄「まだ働いてないからなんともなぁ」
妹「あ、そうですね」
兄「まぁお前は何でもそつなくこなすから大丈夫だろ」
妹「私が心配なのは兄さんですっ」
兄「年下のくせに生意気な」
妹「その年下に今までの人生で散々フォローしてもらってたのは誰ですか?」
兄「ちっ」
34 :
高貴な☆お仕事
ですね
35 = 1 :
兄「まぁ真面目に働かないと借金もなくならないし頑張る」
妹「その意気です。兄さんはやれば出来る子ですから」
兄「まかせろ」
妹「使用人の仕事ならそんなに難しくないし、兄さんでも出来るでしょう」
兄「兄ちゃんグレちゃうぞ」
36 = 1 :
兄「しかし、なんていうか雰囲気悪いよなここ」
妹「まぁ、窓もない物置部屋ですから」
兄「部屋じゃなくてこの家だよ……天然かお前」
妹「し、失礼なっ」
兄「なんつうか、奥様とか執事とか」
妹「奥様はともかく、執事さんはいい人に思えましたよ」
兄「そうかなぁ。お嬢様は可愛いし、いい子だけど」
妹「お菓子貰えそうになったくらいでそんなに持ち上げますか」
兄「いや、さっき会ったんだけど」
妹「え?」
37 = 1 :
兄「で、洗面所連れてってくれて」
妹「……ふむふむ」
兄「そのあと一緒に遊ぼうって言われたんだけど」
妹「ええぇえっ!」
兄「な、なんだよ」
妹「べ、別に……何でもないです」ギリィッ
兄「部屋に呼ばれたけど、奥様が来て解散に」
妹「ほっ……」
兄「お、風呂はいれるんじゃないか?この時間」
38 = 1 :
妹「さ、お風呂も入ったしもう寝ましょう」
兄「全然風呂に入った記憶がないんだが」
妹「ちゃんと二人とも順番に入りましたよ?」
兄「そ、そっか」
妹「明日からは早起きしないといけないですからね」
兄「分かってる」
妹「ここに線をひきますから、こちら側に入ってこないでください」
兄「おい、せめて部屋の真ん中で分けろ。お前が8、俺2みたいな割合だぞ」
妹「さ、電気消します」パチ
兄「おいこら」
妹「寝顔見ないで下さいよ!」
兄「見抜きしてやろうか」
妹「見抜き?」
兄「何でもない」
39 = 23 :
兄wwww
40 = 1 :
妹「くーくー……」
兄「寝るの早いな……」
妹「すやすや……」
兄「メンタル強いなぁこいつ。見習わないとな」
妹「……お父さ……母さ……」
兄「……ん?」
妹「……ぐすっ……お父…さん……」
兄「……」
妹「……すーすー……ぐすん……」
兄「……妹……」
41 = 23 :
ふぅ…
42 = 1 :
チュンチュン
妹「兄さん、朝です」
兄「うそだ……真っ暗じゃないか……グゴゴゴ」
妹「窓がないから仕方ないです……電気つけます」パチ
兄「ギャース」
妹「おはようございます、兄さん」
兄「うぅ……今日からいよいよ使用人人生が始まるのか」
妹「そうですよ、ほら起きてっ」
兄「なぁ、お前……」
妹「何ですか?」
兄「いや、何でもない」
44 = 34 :
秘童貞の兄様
45 = 1 :
妹「途中で止められると気になるから言ってください」
兄「何でもないってば」
妹「ダメです、はーやーくー!」
兄「……お前、寝るときブラジャーしないんだな」
妹「……っっ!」
兄「悪いな、胸元開いてたから」
妹「……先っちょまで見えました?」
兄「うん」
妹「両胸?」
兄「うん」
妹「コォオオオ……」
兄「なぜ空手の呼吸法を」
妹「……すぐに分かりますよっ!」
46 = 1 :
兄「いででで……」
妹「ふんっ」
兄「殴るなんて良くないぞ」
妹「私の胸をチラ見したのが悪いんですっ」
兄「見えたもんはしかたないだろ……」
妹「うぅ……だから相部屋嫌だったんです」
執事「朝から騒々しいな」
兄「あ、おはようございます」
妹「おはようございます」
47 :
見てるよ
48 = 23 :
>>47
両胸?
49 = 1 :
執事「顔が腫れてるがどうした?」
妹「虫歯が痛むようです」
兄「お前よくもいけしゃあしゃあと」
執事「ふむ、虫歯は早めのケアが重要だぞ」
兄「はぁ」
妹「ところで、仕事は何をすればよろしいんでしょうか」
執事「うむ、妹のほうはこれに着替えるように」
兄「……メイド服?」
50 = 1 :
執事「主に掃除などの雑用だが、そのうち来客にお茶を出してもらうこともある」
妹「はい」
執事「私より先輩のメイドに聞くのがはやかろう。雑務室で待ってるはずだ」
妹「わかりました。それじゃ兄さん」
兄「頑張ってこいよ」
執事「さて、お前のほうは…」
兄「執事かぁ、その服カッコいいと思ってたんですよ」
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