私的良スレ書庫
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元スレ小鳩「あれからもう10ヶ月かぁ………」
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星奈「もう………見てわかんない?」
小鷹「………」
星奈「押し入れにあったゲームを全部燃やしてるの」
スパァン!
星奈「痛ぁー!」
小鷹「この大馬鹿野郎ぉぉぉ!」
星奈「な、なんでこうなるのよぉぉぉ!」
カンカンカンカンカンカン
-数時間後-
夜空『じゃあ3人とも無事なんだな?怪我もないんだな?』
小鷹「ああ、家が燃えたわけじゃなかったからな、みんな大丈夫だよ」
夜空『はぁ………良かったぁ………』
小鷹「悪かったなぁ心配かけて、星奈にはキツく言っとくから」
夜空『いや、それでは駄目だ、私の気が収まらん、星奈に代わってくれ、直々に説教をくれてやる』
小鷹「あー、今は無理だ」
夜空『じゃあ3人とも無事なんだな?怪我もないんだな?』
小鷹「ああ、家が燃えたわけじゃなかったからな、みんな大丈夫だよ」
夜空『はぁ………良かったぁ………』
小鷹「悪かったなぁ心配かけて、星奈にはキツく言っとくから」
夜空『いや、それでは駄目だ、私の気が収まらん、星奈に代わってくれ、直々に説教をくれてやる』
小鷹「あー、今は無理だ」
夜空『どうしてだ?』
小鷹「徹夜で正座させてるからな、これから明日の朝までは地獄を見てもらう」
夜空『それでもまだ足りないくらいだ』
小鷹「今はこれで許してやってくれ」
夜空『いつか必ずしばいてやる………』
小鷹「………ほどほどにな」
夜空『まったく………幸村なんてもっと心配していたんだからな』
小鳩「ホントに悪かったなぁ、幸村にも同じように伝えておいてくれ」
夜空『ああ、分かってる、ちょうどいま幸村のとこにいるからな、すぐに伝えておくよ』
小鳩「あんちゃーん」
小鷹「あ、いま行く………じゃあそろそろ」
夜空『ああ、くれぐれも本当の火事なんてよしてくれよ』
小鷹「ありがとな………それじゃあおやすみ」
夜空『うん、おやすみ』
ピッ
-リビング-
小鷹「じゃあ、予定よりも早く帰っちゃうのか?」
小鳩「うん、本当は明日の夕方までいようかと思ったんだけど、あんちゃん達がいないんじゃしょうがないし………明日の朝には出るよ」
小鷹「今日の騒ぎさえなければなぁ」
小鳩「やっぱり、1日かかるんでしょ?」
小鷹「消防署と警察署だからなぁ、もしかしたら明日の夜までかかると思うよ」
小鳩「はぁ………本当に馬鹿なんだから………」
小鷹「じゃあ、予定よりも早く帰っちゃうのか?」
小鳩「うん、本当は明日の夕方までいようかと思ったんだけど、あんちゃん達がいないんじゃしょうがないし………明日の朝には出るよ」
小鷹「今日の騒ぎさえなければなぁ」
小鳩「やっぱり、1日かかるんでしょ?」
小鷹「消防署と警察署だからなぁ、もしかしたら明日の夜までかかると思うよ」
小鳩「はぁ………本当に馬鹿なんだから………」
小鷹「さすがに今回は大事だったなぁ」
小鳩「………」
小鷹「………どうした?」
小鳩「あのさ………」
小鷹「………ん?」
小鳩「あんちゃんって………星奈のどこが良いの?」
小鷹「えっ」
小鳩「そりゃあ容姿もスタイルも良いし、何でも出来るみたいだけど………でも………」
小鷹「………小鳩は星奈のこと嫌いか?」
小鳩「………少し」
小鷹「あはは、そっか」
小鳩「ま、真面目に話してるんだよ!?」
小鷹「いや、ふざけてるわけじゃないよ、それでも嫌いにならない小鳩が可愛くってさ」
小鳩「ぅぅ………」
小鷹「でもそうだな、どこが好きなんだろうなぁ」
小鳩「いい年してギャルゲーなんかやってるし………女の子相手に鼻の下伸ばしてるし………ボヤ騒ぎまで起こすし………」
小鷹「そうだなぁ、良いところ全然ないな」
小鳩「だったらなんで………」
小鷹「んー………」
小鳩「………」
小鷹「なんか………あいつのそういうところも含めて、嫌いになれないんだよな」
小鳩「えっ?」
小鷹「ゲームするのも、小鳩に絡むのも、馬鹿騒ぎ起こすのも………確かに迷惑だったりするけどな、あいつがすると嫌なことだけじゃないっていうか………うーん難しいなぁ………」
小鳩「………」
小鷹「多分、理屈とか抜きにしてあいつ全部が好きなんだな………嫌いなところも好きだし、好きなところも好きなんだ」
小鳩「………えへへ」
小鷹「わ、笑うなよ!」
小鳩「だって、あんちゃんまで馬鹿に見えたから、おかしくって」
小鷹「………なんだよそれ」
小鳩「でもね………私も馬鹿なんだなぁって………いま気づいた」
小鷹「………そっか」
小鳩「大人になっても、理屈なんか無しにいられるんだね」
小鷹「………そうだなぁ」
-玄関-
星奈「(ぅぅ………足痛いよぉ………)」ビリビリ
-リビング-
小鳩「あのね、これは言うつもりじゃなかったんだけど………本当は寂しくてこっちに来たんだ」
小鷹「え、そうだったのか?」
小鳩「うん………ずっとあんちゃんと2人で生活してたからさ………急にあんちゃんと離れて………辛くなって………」
小鷹「………」
小鳩「あんちゃん?」
小鷹「………本当はな、小鳩も一緒に3人で暮らすつもりだったんだ」
小鳩「えっ?」
小鷹「結婚したからって妹と暮らしちゃいけないなんてことないからな………3人で暮らせるなら、あのまま小鳩とも一緒に暮らそうと思ってたんだ」
小鳩「じゃ、じゃあどうして………」
小鷹「星奈に反対されたんだよ」
小鳩「えっ!?」
小鷹「ビックリだろ?俺もあいつの口からそんなこと聞くと思わなくってさ、あのときはかなり驚いたよ」
小鳩「ど、どうして………」
小鷹「『それだと小鳩ちゃんがあたしと同じになる』」
小鳩「…………え」
小鷹「自分と重なる部分が多いから、何かに長く依存してると、将来きっと自分と同じようになるからって………星奈がそう言ったんだ」
小鳩「星奈が………」
小鷹「スゴイよなぁあいつ………1番小鳩にべったりなのに………1番お前のために考えてくれてたんだ」
小鳩「そうだったんだ………」
小鷹「小鳩には悪いと思ったんだけどな………星奈の話を聞いたら………俺もそうするべきだと思ったんだ………でも、ごめんな、やっぱり寂しかったよな………」
小鳩「ううん………私………てっきり2人の邪魔だからって思って………恥ずかしいなぁ………」
小鷹「………今からでも3人で住んでみるか?」
小鳩「え………それは………」
小鷹「俺は別にいいんだぞ?星奈にも話してみるし」
小鳩「………」
小鷹「………小鳩?」
小鳩「………やっぱりいい………せっかく星奈が私のために言ってくれたんだし………私もそれに応えてみたい」
小鷹「………そっか」
小鳩「でも………星奈のことちょっと見直しちゃった」
小鷹「そういうところも、好きになれるだろ?」
小鳩「抱きついてくるのは嫌なんだけどなぁ」
小鷹「ははは」
-翌朝-
チュンチュン、チュンチュン
小鳩「ふわぁあ」ムニャムニャ
テクテクテク
小鳩「あっ」
星奈「はぁ………はぁ………ぅぅ………」ビリビリ
小鳩「(そういえば徹夜で正座してたんだっけ………)」
星奈「も、もう朝なのに………なんで小鷹来ないのよぉ………ぅぅ………」ビリビリ
小鳩「………」
チュンチュン、チュンチュン
小鳩「ふわぁあ」ムニャムニャ
テクテクテク
小鳩「あっ」
星奈「はぁ………はぁ………ぅぅ………」ビリビリ
小鳩「(そういえば徹夜で正座してたんだっけ………)」
星奈「も、もう朝なのに………なんで小鷹来ないのよぉ………ぅぅ………」ビリビリ
小鳩「………」
星奈「こ、小鷹………もういいでしょ………助けてよぉ……_」ビリビリ
小鳩「………あんちゃんが起きるまでは駄目です」
星奈「え?………あ!小鳩ちゃん!」ダッ
小鳩「あっ」
ダッタッタッタッタッタッタ
星奈「小鳩ちゃぁぁぁぁぁ………うぐぇ!」ドテッ
小鳩「………」
星奈「な、なにこれ!やばい!足が超やばいんですけど!あ、あたしの足が!」ガクガク
小鳩「………夜通しで正座してたんですから、しばらく歩けませんよ」
星奈「そ、そんな!小鳩ちゃんが目の前にいるっていうのに!ふんぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
小鳩「………」
星奈「このぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」ガクガク
小鳩「………」
星奈「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ガクガク
小鳩「………はぁ」
スゥ
星奈「えっ?」
小鳩「………立てますか?」
星奈「あ………うん………」
小鳩「ソファーまで運びますね」ヨイショ
星奈「あ、ありがとう………」
-リビング-
ヨイショ、ヨイショ
ドサッ
小鳩「ふぅ………水でも飲みますか?」
星奈「え?………あ………うん」
小鳩「ちょっと待っててください」
星奈「………」
テクテクテク
小鳩「はい、どうぞ」
星奈「………」ジー
小鳩「な、なんですか?」
星奈「………えへへ」
小鳩「………?」
ガシッ
小鳩「うわぁあ!」
星奈「もぉ!小鳩ちゃん!ホントに可愛いんだからぁ!」ナデナデ
小鳩「ちょ、ちょっと!やめてよぉ!」
星奈「そらそらー!」ガシガシ
小鳩「ちょ、ちょっとー!」
星奈「うりうりー!」ウリウリ
小鳩「あははは!くすぐったい!」
小鳩「………?」
ガシッ
小鳩「うわぁあ!」
星奈「もぉ!小鳩ちゃん!ホントに可愛いんだからぁ!」ナデナデ
小鳩「ちょ、ちょっと!やめてよぉ!」
星奈「そらそらー!」ガシガシ
小鳩「ちょ、ちょっとー!」
星奈「うりうりー!」ウリウリ
小鳩「あははは!くすぐったい!」
星奈「ほれほれー!」コチョコチョ
小鳩「んもー!やったなぁ!」バッ
星奈「きゃあ!」
小鳩「お返しだぁ!」コチョコチョ
星奈「あははははは!ギブ!ギブー!」
キャッキャ、キャッキャ
アハハハ、ウフフフ
小鷹「(………な、何やってんだあいつら)」
-駅-
アナウンス『下り方面の改札は1階の西3番乗り場から………』
小鳩「じゃあもう行くね、2人ともありがとう」
小鷹「ああ、気をつけてな、理科とマリアにもよろしく言っといてくれ」
小鳩「うん」
星奈「小鳩ちゃん、寂しくなったらいつでも来ていいんだからね」
小鳩「うん、ありがとう、また来るから」
小鷹「でも小鳩だってもう大人だからな、次来るときは婿付きかもしれないなぁ」
星奈「そ、そんな………!」
小鳩「あんちゃん、変なこと言わないでよ」
星奈「そ、そうよ!小鳩ちゃんはあたしのなんだから!」
小鷹「えー、でもいないのか?気になる人とか」
小鳩「そ、それは………その………」モジモジ
小鷹「ん?」
星奈「え?」
小鳩「………一応いるけど」
星奈「えええええええええ!?」
小鷹「ははは、じゃあ今度連れてこいよ、そんときはちゃんと迎えに行ってやるから」
星奈「………う、嘘でしょ!?小鳩ちゃん!?」
小鳩「もぉ!いたっていいじゃん!」
星奈「そんな………ぅぅ………ゔわぁぁぁぁぁぁん!あたしの小鳩ちゃんがぁぁぁぁぁぁ!」
小鷹「頑張れな、小鳩」
小鳩「うん」
星奈「ゔわぁぁぁぁぁぁん!そんなぁぁぁぁぁぁ!」
アナウンス『2番乗り場の上り電車は間もなく………』
小鳩「あ、もう電車来ちゃう!ごめん!もう行くね!」
小鷹「ああ、気をつけてな」
小鳩「また来るから!2人とも元気でねー!」タッタッタ
星奈「ま、待って!小鳩ちゃん!」ダッ
ピーッピーッ、ピーッピーッ
駅員『こ、こらー!そこぉ!改札越えるなー!』
小鷹「お、おい!よせ!」ガシッ
星奈「ゔわぁぁぁぁぁぁん!」ジタバタ
駅員『やめんかこらぁ!』
小鷹「せ、星奈!」
星奈「小鳩ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
-ホーム-
アナウンス『2番線に電車がまいります、白線の内側まで………』
小鳩「………ふぅ」
ガタンゴトン、ガタンゴトン
パァー
アナウンス『電車がまいります、ご注意ください』
小鳩「(またいつか………ここに戻ってくる………だからそれまで………)」
小鳩「………行ってきます」
-後日談-
ペラッ、ペラッ
理科「こ、これどう考えても理科たちのことですよね………ぅぅ………なんだか恥ずかしいなぁ………」
小鳩「でも面白いですよ?けっこう評判になってるらしいし………あ、この絵とか幸村さんのことですよね、上手いなぁ………自分で描いたのかな」
理科「挿絵はおそらく別の人にやってもらったんでしょうね、あの人、絵心は皆無ですから」
小鳩「………聞かれたら後が怖いですよ?」
理科「大丈夫ですよ、ここに夜空先輩が来るわけないんですから、あははは」
ポン
理科「ひっ!」ビクッ
マリア「ごめんごめん、寝坊しちゃって」
理科「な、なんだ、マリアちゃんか………もう………びっくりさせないでくださいよ………」
小鳩「ちょっとー、遅いよマリア」
マリア「いやー、昨日飲み過ぎちゃってさぁ、あははは」
理科「まったく………プライベートくらい時間を守れないんですか、社会人失格ですよ?」
マリア「いいのかなぁそんなこと言って?今の話、夜空にちくっちゃおっかなー」
理科「何言ってんですか………そんなことしたらマリアちゃんクビですからね」
マリア「な、なんだよそれぇ!社長だからってずるいぞ!」
理科「社長は何したっていいんです、特にマリアちゃんに関しては」
マリア「ぅぅ………いつか理科の会社を乗っ取ってやるぅ………」
小鳩「それよりマリア、ちゃんと持ってきた?」
マリア「え………なに?」
理科「忘れたんですか?今日は夜空先輩の本を3人で読もうって、この前言ったじゃないですか」
マリア「え、夜空の本もう出来たのか!?」
理科「………やっぱり忘れてたんですね」
小鳩「ちゃんと教えたはずなんだけどなぁ………」
マリア「夜空の本かぁー………どんなタイトル?」
理科「えーと、確か………ほら、これです」バッ
マリア「なんだこれ?ホントに夜空が書いたのか?馬鹿っぽいタイトルだなぁ」
理科「あーあ、いまの夜空先輩にちくっちゃおー」
マリア「え………あぁ!」
理科「マリアちゃん、迂闊すぎです」
マリア「ぅぅ………ごめんなさい………」
小鳩「馬鹿だなぁ………」ボソッ
マリア「あ!いま小鳩も馬鹿って言ったぁー!」
小鳩「え………ち、違うよ!今のはマリアに言ったんだよ!」
理科「命知らずが多いですねぇ」ニヤニヤ
小鳩「理科さん!乗らないでください!」
マリア「あははは!夜空に言ってやるからなぁ!」
小鳩「んもぉ!そんときはマリアだって同じなんだからね!」
マリア「え?あ、そっか!しまったぁ!」
小鳩「もぉ!馬鹿!」
理科「2人とも静かにしてくださいよ、周りの人に迷惑です」
マリア「なら言い出しっぺは理科だからな!3人一緒に道ずれだ!」
小鳩「そうですよ!理科さん!」
理科「え………えぇ!?」
マリア「よぉし!そうとなったらさっそく夜空に電話だぁ!」
小鳩「ちょ!そんなんしなくていいっちゅうに!」
理科「マリアちゃん!調子に乗りすぎです!」
マリア「あははは!」ピッポッパ
小鳩「こらぁ!電話するなぁ!」
理科「小鳩ちゃん!捕まえてください!」
マリア「あはははははは!」スタタター
小鳩「マリア!待てぇ!」ダッ
理科「逃がしませんよ!」ダッ
ドタバタ、ワイワイ
小鳩「ちょ!そんなんしなくていいっちゅうに!」
理科「マリアちゃん!調子に乗りすぎです!」
マリア「あははは!」ピッポッパ
小鳩「こらぁ!電話するなぁ!」
理科「小鳩ちゃん!捕まえてください!」
マリア「あはははははは!」スタタター
小鳩「マリア!待てぇ!」ダッ
理科「逃がしませんよ!」ダッ
ドタバタ、ワイワイ
ヒュー
ペラペラペラペラ………パタン
『僕は友達が少ない』
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