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元スレ妹「私が義理の妹だったらどうする?」
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夕食
父「いやぁしかし、こうして4人で食べることも今後は少なくなるんだなぁ」
母「成長よ成長」
父「だなぁ」
兄「あ、そうか。明日から俺一人でメシ作らなきゃなんねぇんだ」
妹「あんたなんかできんの?」
兄「……カップヌードル位なら!」
妹「……」
父「お前もうちょっと頑張れ」
母「勉強は一段落したんだから、大学の勉強をしながら今度は料理もね」
兄「うーむ……」
父「あ、そうだ。兄、大事な事を言う。よく聞け」
兄「あ?なに?」
父「正直お前は精神年齢が低い」
兄「おい」
父「だから、本来ならばお前が就職して、社会の波に少し揉まれてから話そうと思っていた事がある」
兄「……なんだよ」
妹「え?お父さん?」
父「うむ、ちなみに妹にはもう伝えてある」
兄「えー?なんだよぉお前知ってんの?何の事だよ」
妹「あ、ぅいや……え……ぇぇー?」
母「妹が慌てる姿なんて久々に見たけど面白いわね」
父「さぁ聞いて驚け!実はだな!」
兄「どうせ大した事ねぇんだろ?いいよ、さっさと言えよ」 ズズッー
父「うん、兄。お前と妹、血つながって無い」
兄「ぶほぉ!!??」
兄「げほっ!げほっ!!」
妹「だ、大丈夫!?」
兄「……な、何を言い出すかと思えば……あービックリした」
妹「……」
父「ほんとだぞ?」
兄「嘘に決まってんだろ、騙されねぇよ……はぁ……どういうサプライズの仕方だよったく」
母「あら、ほんとだけど」
兄「……ん?」
妹(うわ、私の時と同じ流れだ)
兄「……なにが?」
母「あんたとこの子、血の繋がって無い赤の他人よ?」
兄「はぁぁぁ!?」
母「あんたはお父さんの連れ子、この子は私の連れ子」
兄「…………妹、明日引っ越すのは延期だ。この二人を急いで病院へ連れて行こう。手伝ってくれ」
妹「なんかさ……マジ、らしいんだよね。うん」
兄「お前まで二人の肩持つのかよ、まったくそんな事しなくていいんだっつーの」
妹「いやぁ、うん。私も最近まで知らなかったんだけどさ」
兄「……」
妹「……」
兄「……え?」
父「実感湧いたか?」
母「現状把握完了?」
兄「……」
妹「……」
兄「え……だって俺とこいつ、似てるよな?」
父・母「「顔は別に似てない」」
兄「なん……だと……?」
妹(やっぱ似てると思ってたんだ、いや私もそうだったんだけど)
2時間後 兄の部屋
コンコン
兄「あー」
妹「入るよ?」
兄「おう」
ガチャッ バタンッ
兄「……」
妹「……ぁ、れ(やば……何この雰囲気)」
兄「いやぁ……まぁ座れよ」
妹「う、うん」
兄「……なんか、さぁ……」
妹「うん?」
兄「思い出したんだけど」
妹「?」
兄「前にお前「私が義理の妹だったらどうする?って聞いてきた事あったよな」
妹「!」
兄「という事は、あの時には知ってたって事になんのか?」
妹「あの日の、前の日に」
兄「……」
妹「いや、隠すつもりはなかったんだよ?でも、別に言う機会も必要性もなかったし」
兄「まぁ、うん」
妹「そうそう」
兄「……んー」 ポリポリ
兄「ふーん」
妹「……」
兄「なんか、実感わかねぇっつぅか」
妹「そりゃそうでしょ」
兄「てか俺とお前って似てると思ってたからさぁ」
妹「それは私も同じ、でも友達に聞いたら全然似てないって言われた」
兄「マジかよ。ショックではないけど変な感じだな」
妹「う、うん」
兄「……そっかそっか……ま!あれだ!!」
妹「ん?」
ナデナデ
妹「!?」
兄「お前が俺の妹な事には変わりねぇんだし?今まで通り楽しく行こう!な!」
妹「……」
兄「どうした?」
妹「それで、いいんだ?」
兄「え?」
妹「今まで通りは……無理だよ」
兄「……なんで?」
妹(本気で分かってないなこいつ。いやそれが普通で私の方が異常なのは分かってるけどさ)
兄「妹?」
妹「……」 ジィ
兄「???」
妹「もう、さ……とっくに私は」
兄「なんだ?」
妹「とっくに私は……く……だ、だから……あんたの……事さ…」
兄「おう」
妹「兄とは……見れてなかったり……したり……しなかったりなんだよ!分かってよ!!」
兄「……わからん。どゆこと?」
妹「……」 ガクッ
兄「おい、マジで分からんぞ?俺はお前のお兄ちゃんだぞ?これからもずっとだぞ?」
妹「……それは分かってるよこの馬鹿」
兄「じゃ、じゃあ何で兄として見れないとか言ってんだ??た、他人としか見れなくなって的な兆候が?……そ、そんな悲しい事言うなって」
妹「は?」
兄「な、仲良くしていこうぜ?今まで通りにさぁ」
妹「いやいやいやいや」
兄「あ?」
妹「あんた、重大な勘違いをしてる」
兄「……意味が分からん」
妹(うんこいつの反応が絶対的な世間一般的なものである事は分かってる)
妹「でもむかつく」
兄「意味も分からずむかつかれた!?」
妹「わ、分かってよ!分かってほしいんだよあんたに!」
兄「……と、言われましても」
妹「ぅぅー……」
兄「……顔が沸騰した用になってっけども」
妹「……」
兄「あのなぁ……分からんものは分からん!俺は馬鹿だ! ちゃんと明確に言え!」
妹「ッ……こ、この……こ…の…大馬鹿!!」
グイッ
兄「ん?」
妹「……ん……!」
兄「……!?」
妹「んーー」
兄「んんーーー!?」
プハッ
妹「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
兄「……………………」
妹「……分かった?」
兄「……」
妹「意味」
兄「おぅ」
妹「あっそ」
兄「えーと……でも、お前何故に?」
妹「知らないっつの!勉強頑張ってるあんた見てたら何となくよ何となく!」
兄「何となくっておい」
妹「理屈じゃないってのこんなの! つーか!」 ビシッ
兄「!」
妹「ふぁ、ふぁふぁふぁーすと……き、きすだったんだから!感謝しろっての!」
兄「お、俺もだが」
妹「うるさい!!」 バシッ
兄「ちょ」
10分後
妹「はぁ……死にたい」
兄「落ち着きを取り戻したら絶賛自虐モード突入かよ」
妹「あんたが私の立場に立ってみなさいよ、恥ずかしすぎてもう死にたい」
兄「どんまい」
妹「あんたのせいでしょうが」
兄「……なんか謝ればいいの?」
妹「いいわよ馬鹿……というか……」
兄「?」
妹「今思えば、おかしかったのよね……昔から」
兄「なにが」
妹「お母さん、昔から私に「将来はお兄ちゃんと結婚しなさい」だとか、「お兄ちゃんの事は大好きになってもいいからね」だとか、散々言ってた」
兄「……なにその驚愕の事実」
妹「今考えれば、そうよ。あれ絶対わざとだったに違いない」
兄「……」
妹「お母さんは私があんたを好きになる様に刷り込み教育してたのよ!」
兄「洗脳かよ!?それでお前が俺を好きになってるんだとしたら微妙に悲しいぞおい」
妹「なわけないでしょうが!あんたの事は洗脳とか刷り込みとかまったく関係なく好きよ!」
兄「あ……」
妹「あ……」
兄「……あ、そう」
妹「ぅぅぅー……もうばか……」
兄「えーと……まぁ、うん。そうか、そういう刷り込みなら、ガキの頃からお前が俺を恋愛対象として見てないとおかしいわけだもんな」
妹「そんなのは無かったんだからね言っとくけど」
兄「それは一番俺が分かってるっつの」
妹「どうだか……朴念仁だし」
兄「信用ねぇな俺」
妹「と、とにかく……その……あんたを好きになったのは……その、あんたが頑張ってる姿が……」
兄「……」
妹「か、かっこ……悪くはなかったから、よ」
兄「そこは素直にかっこよかったって言えよ」
妹「うるさい黙れ」
兄「……ふーん」
妹「ま……あんたの私に対する気持ちは家族としてのものしかないのは分かってる。私だってちょっと前まではそうだったし」
兄「まぁ、そりゃそうだ」
妹「でも、ま。覚悟しなさいよね」
兄「は?」
妹「もう、私のは……じ…めて、あ、ああげたんだし?せ、責任」
兄「!?」
妹「なによ!嫌だっての?……」
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兄「いや思考がフリーズした」
妹「そ、そう。じゃあ忘れて」
兄「リョウカイシマシタ」
妹「とにかく」
兄「……」
妹「私、あんた好きになっちゃったから。以上」
兄「取りあえず、事実としては認識した」
妹「現状はそれでいいわ、どうせ明日から暫く離ればなれだし」
兄「あ」
妹「ふん……何で私がこんなに恥ずかしい事言ったのか分かる?
明日からもあんたとこの家で暮らすなら、四六時中顔真っ赤にしなきゃならない様な事、誰が言うもんか」
兄「……」
妹「……」
ギュッ
兄「……な、なんだよこの手は」
妹「何でも、いいでしょ」
兄「顔真っ赤だぞ」
妹「あんたも微妙に赤いわよ。真っ赤じゃないのはムカつくけど」
兄「……」
妹「ねぇ」
兄「なんだ」
妹「向こう行っても、その」
兄「?」
妹「か、彼女とか……どうせ、出来ないんだから。つ、作ろうとかいう無駄な努力をする暇があったら勉学に励みなさい」
兄「…………」
妹「…………ああもう分かったわよ!そうよ!彼女作ってほしくないの!」
兄「うーん、まぁ出来ないだろうけど」
妹「まぁそうね。あんたじゃね」
兄「おい」
妹「なんてね」
兄「ん?」
妹「私にあんたを止める権利はないから、聞き流してくれてもいいよって事」
兄「……」
妹「私、来年あんたの大学受ける」
兄「!?」
妹「もう決めたから」
兄「え、それって」
妹「受かったら、同棲するから」
兄「……」
妹「1年後に同棲する女が確実に現れる状況で、あんたが彼女を作る気になるかどうかとっても気になる所だね。ふふっ」
兄「それは卑怯というのでは?」
妹「卑怯だと思うならあんたを好きだってこの気持ちが冷めるのを待つしかないと思うから、ここは素直に謝っておくかな。ごめんね」
兄「凄まじい論理展開だなお前は」
妹「私あんたの妹だし、馬鹿なの」
兄「はぁ……なんか色々ありすぎて疲れた。頭パンクしそう」
妹「あっそ」
兄「お前の所為だからな9割位」
妹「知ってる」
兄「そろそろ寝るかな」
妹「い、一緒に寝ない?」
兄「え!?お、お前まさか……おいおい俺はお前を妹だと思ってんだぞ!」
妹「え?……は、はぁ!?何変な方向に思考巡らせてんのよこの馬鹿!あんたの思ってる様な事なんかする気ないわよこの変態!」
兄「……お前が俺に変態……だと……」
妹「そうよ変態。私が今行ったのは単純に兄妹としての話よ!兄妹として一緒に寝る最後の機会なんだし?」
兄「夏とかに帰省すりゃ寝てやれそうだが」
妹「だめ、その頃はもう男と女でしか見れなくなってるから絶対」
兄「それはお前だけだろ」
妹「あんたもそうする自信があるわ」
兄(こいつ俺が大学入ってから何するつもりだよ……)
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