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    元スレまどか「魔法少女くれお☆パトラ?」

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    タグ : - QB + - まど神 + - 世界史 + - 完結 + - 美樹さやか + - 英雄 + - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    まどか「魔法少女くれお☆パトラ?」

    まどか「今日も魔法少女たちを円環に導こう!」

    まどか「え~っと、この人は……」

    まどか「クレオパトラ7世フィロパトル?」

    まどか「あ~、あのクレオパトラだね!」

    まどか「クレオパトラも魔法少女だったんだ……」

    まどか「じゃあ、紀元前31年のエジプトに出発!」

    2 = 1 :

    まどか「ここは……アレクサンドリア? 当時のエジプトの首都みたいだね」

    まどか「クレオパトラは女王だから、とりあえず王宮に行けばいいのかな」

    まどか「よし、着いた! ん? あそこにいるのは……」

    QB「まもなくローマが攻めてくるだろうね」

    まどか「QBだ。一応クレオパトラの最期の年に来たはずなんだけど、まだ付き添ってるんだね。隣にいるのがクレオパトラみたい」

    3 = 1 :

    まどか「ティヒヒ、こんにちは!」

    クレオパトラ「!?」

    QB「君は……魔法少女かい?」

    まどか「まあ、そんな感じ。あ、どうぞ気にせず」

    QB「……どうしたんだい? クレオパトラ」

    クレオパトラ「いえ、今久しぶりに魔法少女という言葉を聞いて……」

    QB「ああ、君も40近いのにまだ『魔法少女』なことを気にしているんだね」

    クレオパトラ「」ドスッ

    QB「本当のことを言っただけなのに殴られるなんて訳が分からないよ」

    4 :

    きゅっぷいきゅっぷい

    5 = 1 :

    クレオパトラ「魔女退治してるところをカエサルに見られた時もドン引きされたわ……もう魔法少女やめたい」

    QB「そういう訳にはいかないね。君はそれと引き換えに願いを叶えたのだから」

    まどか「あの、よろしければどんな願いで魔法少女になったのか教えてくれませんか?」

    クレオパトラ「……わたしがまだ幼かった頃、エジプトは王位を巡って乱れていたわ。わたし自身、いつ殺されてもおかしくなかった。
           そんな中、QBに出会ったの。そして父がこの争いに勝つように願って魔法少女になった」

    まどか「そうなんですか……」

    6 = 1 :

    まどか「ていうか、思ってた恰好と違いますね!」

    クレオパトラ「何のこと?」

    まどか「エジプトっていうから、もっとエジプトっぽいのかと……」

    クレオパトラ「あなた外国人? たまにそういう偏見持っている人がいるのよね。
           我がエジプトもアレクサンドロス大王の時代からギリシャ風が主潮よ」

    まどか「へえー」

    7 = 4 :

    まどまど

    8 = 1 :

    QB「それよりクレオパトラ、これからどうするんだい?」

    クレオパトラ「やっぱりこの戦いは負ける気がするわ……」

    QB「どうしたんだい。やけに弱気じゃないか」

    クレオパトラ「ローマの世論はわたしたちに敵対している。
           わたしたちの力はローマ全体に対抗できるほど強大ではないわ」

    QB「そこを外交で上手くやってきたのが君じゃないか」

    クレオパトラ「オクタウィアヌスは変態なのよ……。
           話し合いでなんとかなる相手だったらこんなことになってないわ」

    QB「それもそうだね」

    9 = 1 :

    まどか「(政治の話かな? 良く分かんないや)」

    クレオパトラ「それにあの少女……」

    まどか「わたしですか?」

    クレオパトラ「きっとわたしを死の国へ導きに来たのよ」

    まどか「(ぎくっ)」

    QB「そうかもしれないね。彼女は魔法少女だが、僕は契約した覚えがない。
      ひょっとしたら本当に死神かもしれない」

    まどか「そ、そんなことないよ」ティヒヒ

    10 :

    クレオパトラ七世?

    11 = 1 :

    まどか「ていうか今の状況が全然分かんないんだけど、QB説明してよ」

    QB「やれやれ、そんなこと小さな子どもだって知ってるよ?
      君は本当に何者なんだい?」

    まどか「いいからー」

    QB「……プトレマイオス朝は間もなくローマと激突するのさ」

    まどか「ローマってあの?」

    QB「そう、ここ数百年で急に力をつけてきた国家。ただ今ローマ国内に亀裂が生じている」

    まどか「亀裂?」

    QB「オクタウィアヌスとアントニウス、二大巨頭の激突さ。
      クレオパトラたちプトレマイオス朝はアントニウスと組んだ。
      そしてこの対立は間もなく決戦を迎えるだろう」

    まどか「ふーん……」

    12 = 1 :



    クレオパトラ「……」

    まどか「ティヒヒ、隣いいですか?」

    クレオパトラ「……」

    まどか「ちょっと、ソウルジェムを見てもいいですか」

    クレオパトラ「……」スッ

    まどか「(うわ、黒っ……)」

    クレオパトラ「最近は国のことで忙しくて、魔女を狩ってられないの。
           もうトシっていうのもあるけど……」

    まどか「クレオパトラさん……」

    クレオパトラ「はあ」

    13 = 1 :

    クレオパトラ「あなた、死神さんなの?」

    まどか「さあ、どうでしょう」ティヒヒ

    クレオパトラ「いっそ、今すぐ殺してくれても構わないのよ?」

    まどか「何でそんなこと……」

    クレオパトラ「昔は良かったんだけどなぁ……」

    まどか「……」

    クレオパトラ「ほら、もう肌もこんなにハリがなくなって」

    14 = 4 :

    ほむぅ……

    15 = 1 :

    クレオパトラ「契約した時は、わたしも少女と呼べる年齢だったわ。
           ……十四歳だったかしら。あなたと同じくらいね」

    まどか「そうですね」ウェヒヒ

    クレオパトラ「願いは叶って、父は王位についた。父の死後はわたしがファラオを継いだ。
           QBが言うにはわたしには魔法少女の才能があったみたいで、魔女退治も苦労はしなかったわ。
           ポンペイウス、カエサル、多くの英雄と出会って、
           その中で上手く立ち回ってこのエジプトを守ってきた……」

    まどか「……」

    クレオパトラ「でももう落ち目ね。
           神に言われている気がするの。アレクサンドロスの築いた帝国はほとんど滅んで、
           エジプトはもう時代遅れ。
           これからはローマの時代だって。確かにそうなのかもしれない」

    16 = 1 :

    まどか「でも、クレオパトラさんは綺麗だと思います」

    クレオパトラ「ありがとう……」クス

    まどか「そうです。確かにわたしは死神みたいなもの……魔法少女の」

    クレオパトラ「やっぱり……」

    まどか「でも、あなたが希望を持ち続ければ、あなたを連れて行かなくて済みますよ」

    クレオパトラ「……」

    まどか「また、会うことになると思います。きっと大丈夫ですから、希望を信じて」

    パッ

    クレオパトラ「あの子は……」

    17 = 1 :

    紀元前31年 アクティウム

    QB「ローマ軍の力は圧倒的だ。君たちに勝ち目はないね」

    クレオパトラ「QBっ……あなた」

    QB「そろそろ絶望する気になったかい?」

    クレオパトラ「っ!?」

    QB「40年間ご苦労だったね。僕としても君ほどの逸材に出会えたのは幸運だったよ」

    クレオパトラ「何を言ってるのよ……」

    QB「君もうすうす気づいているんじゃないかなぁ? まあ君たちに難しい話は分からないだろうから省略したけど、
      要するに僕の目的は君たち魔法少女を絶望させることなのさ。
      君のソウルジェムが絶望に黒く染まったとき、それはグリーフシードへと変わる」

    クレオパトラ「……」ギリッ

    QB「栄華を極めた君が転落した時の絶望は、この宇宙にとても有益なエネルギーをもたらしてくれるだろう。
      礼を言うよ、クレオパトラ」

    QB

    18 = 1 :

    アレクサンドリア

    QB「やれやれ、敗走かい?」

    クレオパトラ「……黙れ」

    QB「そうだ。君に一つお知らせがあるよ」

    クレオパトラ「……?」

    QB「アントニウスが、自殺を図ったそうだ」

    クレオパトラ「!?」

    QB「『クレオパトラが自殺した』というデマを信じてね」

    クレオパトラ「あ……ああ……」

    QB「まだ息はあるみたいだけど、あの分じゃ助からないだろうねぇ」

    クレオパトラ「ううっ……」

    QB「戦況も絶望的だし、非常に好ましい状況になってきたね」

    20 = 1 :

    クレオパトラ「(……)」

    クレオパトラ「(もう潮時かもしれない……)」

    クレオパトラ「(このまま生きていても、若さは失われ、ローマの捕虜になり……)」

    クレオパトラ「(それならいっそ、この蛇に噛まれて……!)」

    「もう、いいの」

    クレオパトラ「この……声は?」

    まどか「もう、いいんだよ」

    21 = 1 :

    クレオパトラ「あなた、あの時の……」

    まどか「もう、誰も恨まなくていいの。呪わなくていいの」

    クレオパトラ「わたしも、いよいよ終わりってことね……」

    まどか「あなたの絶望は、全部わたしが受け止めてあげるから」

    クレオパトラ「それならひとつ頼みを聞いてくれるかしら」

    まどか「……何かな?」

    クレオパトラ「オクタウィアヌスに伝えて。
           わたしの亡骸は、アントニウスとともに葬ってほしいと」

    まどか「うん。わかった」シュウゥゥ

    クレオパトラ「ありが……とう……」

    クレオパトラ「」パタッ

    まどか「……」

    22 = 1 :

    クレオパトラ編は終わり

    だれかジャンヌダルクと卑弥呼書きたい人いたらどうぞ。いなかったら後で書くかも

    23 :

    書け

    24 :

    卑弥呼頼む

    25 :

    アンネ・フランクさんで

    26 :

    マリー・アントワネットさんで

    27 :

    聖処女頼む

    28 = 1 :

    まどか「ふむふむ」

    さやか「まどかー。って、本読んでるのか。何読んでるの?」

    まどか「さやかちゃん」

    さやか「うぇっ! 歴史の教科書じゃん……見てるだけで頭痛くなってくるわ……」

    まどか「神になってから昔に行くことが多くなったからね……。
        ふーん、あのあとエジプトはローマ、ビザンツ、オスマンと代わる代わる支配を受けて……。
        クレオパトラが最後のファラオとなったんだね……」

    さやか「よー分からんわ」

    まどか「よし、次いこう! 次は……ジャンヌ=ダルク……?
        ああ、百年戦争の」

    さやか「行ってらっしゃーい」

    29 = 1 :

    ジャンヌ「(ここ……どこだろう)」

    ジャンヌ「(いつの間にかこんな森の中に……)」

    ジャンヌ「(……森? なんだか風景が……)」

    「オオオオオオオオ」

    ジャンヌ「きゃっ」ドテッ

    「ケエエエエエエエ」

    ジャンヌ「い、嫌……何なの!?」

    「アアアアア」ドスッ

    ジャンヌ「ううっ」

    ジャンヌ「(何? わたし、このまま死ぬの?)」

    「諦めたらそれまでだ」

    30 = 23 :

    まどっ

    31 = 1 :

    「救いようのない滅びも、嘆きも、全て君が覆せばいい。
      そのための力が、君には備わっているのだから」

    ジャンヌ「(あなたは……)」

    「だから僕と契約して、魔法少女になってよ」

    ジャンヌ「(わたし……)」

    パアアアアア

    ジャンヌ「……。生き……てる?」

    QB「君の願いは遂げられた。さあ、解き放つといい。その新たな力を」

    ジャンヌ「剣……?」

    「ヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」バッ

    ジャンヌ「きゃっ」ブン

    「ギャッ」

    32 = 1 :

    ジャンヌ「やあっ!」ザシュ

    「グエエエ」

    ジャンヌ「おりゃあっ!!」ズブッ

    「コポォ」

    ジャンヌ「……景色が、もとに戻った……?」

    QB「初戦にしては手際がいいね。さすが僕が見込んだだけのことはある」

    ジャンヌ「あなたは……?」

    QB「大天使ミカエルとでも呼んでもらおうかな」

    ジャンヌ「天使さま……?」

    33 = 23 :

    キュウべえ……

    34 :

    なんという歴史の勉強スレ
    ところで、魔獣じゃないのか

    35 = 1 :

    ジャンヌ「大天使さまがわたしに何を?」

    QB「今の世界がとても悪い時代を迎えているというのは君も知ってのとおりだ」

    ジャンヌ「はい」

    QB「黒死病の流行、不作の連続……この世はまるで地獄だね。
      そして今、オルレアンはイギリスによって包囲されている。
      今のフランスを救えるのは君だけだ」

    ジャンヌ「でも、わたしにそんな力は……」

    QB「大丈夫、君の手の中にあるものを見てごらん」

    ジャンヌ「宝石……?」

    QB「それが僕と君の契約の証さ。君は世界を変えるだけの力を手に入れた」

    36 :

    でもよ、ジャンヌってゴリラみたいな体系だから魔女だろうが魔獣だろうが全力でボコれたんじゃないだろうか

    37 = 1 :

    >>34
    改変のぎりぎり前の、まどかが飛び回って救済してた頃ってことにしてます。
    この時点では、キュゥべえはソウルジェムが濁りきったら魔女になると思っているということで

    38 = 34 :

    なるほど
    まどっちあの短時間でこれだけのことを…

    39 :

    西へ向かうぞニンニキニン

    40 = 1 :

    1429年

    まどか「このあたりかな……?」

    まどか「あっ、たぶんあの隊列だ。行ってみよう」

    QB「明日からいよいよ解放戦だね」

    ジャンヌ「はい」

    まどか「やっぱり。QBだ」

    まどか「こんにちはー」

    QB「君は……魔法少女かい? どこかで会ったような……あっ」

    ジャンヌ「ミカエル様、こちらの方は?」

    QB「ああ、天使のマドガブリエルだよ」

    まどか「?」

    ジャンヌ「これは……、失礼しました」

    まどか「??」

    42 = 1 :

    まどか「(今回はちゃんと予習してきたもんね!)」

    まどか「明日からオルレアン解放戦だよね」

    ジャンヌ「はい。神の御加護があらんことを」

    まどか「まあジャンヌちゃんが戦えば一発だよね」ウェヒヒ

    ジャンヌ「あ……、いえ、それは……」

    まどか「どうしたの?」

    QB「マドガブリエル、人前で魔法少女の力を発揮したら異端審問にかけられてしまうだろう?
      まだ人間たちの目に神のお力は不思議に映るみたいなんだよ」

    まどか「あ、そっか。ごめんね。変なこと言って」ティヒヒ

    ジャンヌ「いえ。わたしがこの旗を持っているだけで、皆の力になれるようですから」

    43 = 10 :

    最終話で魔女だったとされた人は他に、
    チベットの生き神クマリ、ヴァイキングの王女アルビダとかもいたな

    44 = 1 :

    1429年 7月

    QB「ジャンヌ、君はよくやったよ」

    ジャンヌ「全て神の御加護あってのことです」

    QB「イングランド軍は撤退し、シャルルも戴冠式を遂げた。フランスの未来は明るい」

    ジャンヌ「はい!」

    まどか「(確かこのあたりが希望の頂点なんだよね……。
         あーやっぱり予習してくるのも嫌なものがあるなぁ……)」

    45 :

    いつか書こうと思ってたが支援

    46 :

    ジャンヌダルクは中でも酷だよなあ

    47 = 1 :

    1430年

    まどか「あの、ジャンヌ?」

    ジャンヌ「なんでしょう、マドガブリエル様」

    まどか「わたしがこういうのもなんだけど……国王側の人たちと仲よくしてほしいの!」

    ジャンヌ「なぜそんなことを仰るのですか。
         あのような臆病者たちに従っていてはフランスの未来はありません」

    まどか「でも、ジャンヌに一人ぼっちになってほしくないの……」

    QB「ジャンヌの言うとおりだよ、マドガブリエル」

    まどか「キュゥ……ミカエル」

    QB「もう国王側との衝突は避けられないんじゃないかな」

    まどか「(こいつ……)」

    QB「」ニヤァ

    48 = 1 :

    >>45

    俺は別に歴史に詳しいわけじゃないし、今回も見切り発車だから、
    出来上がったらネタ被りとか気にせずに書いてくれ

    50 = 1 :

    1431年 2月

    まどか「その結果どうなることかも知ってのことだったの?」

    QB「全く、たかが農民の娘が王の側近になんてなれるわけがないじゃないか」キュップイ

    QB「明日から異端審問が始まる。
      神の言葉を信じて行動した結果、悪魔の手先だと判決をくだされた彼女の絶望はどれほどのものかな。
      まぁ、事実彼女は悪魔に魂を売ったんだ。この結末は当然だよね」

    まどか「キュゥべえ……!」


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