私的良スレ書庫
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元スレ黒鎧「勇者と魔王、捕まえた」
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<魔王城門前>
――グラグラ……
銃士「……地震かい」
銃士「……はぁ、いったいあたしゃいつまで待ちゃいいんだろうねえ」
銃士「勇魔の決闘は余人の立ち入りを禁ず。
そういうものらしいけど、どうにもまあ待たされる相方の都合ってもんをないがしろにしてるよこりゃ」
銃士「はぁ…………うん」
銃士「拳銃の手入れもすっかり終わっちまったし、ちょっと魔王城探検としゃれこみますか」スク
・
・
・
―SSスレにありがちなこと―
・書き手の体調が悪くなる、急に用事ができてSSが中断される
・SS終了してもいつまでもクソみたいな馴れ合い
・「誰も見てないのかな(ならやめようかな)」→「見てるよ」→「じゃあ書きます」とかいうショートコント
・なぜかかなり腰低めの書き手だが他のスレじゃキチガイ
・エロを入れたがる奴がいる
・聞いてもないのに「◯◯で再生された」「○○ちゃんでイメージ」とかいうレス
・ちょっとでも批判されるとすぐ「嫌なら見るな」と即レス脊髄反射
・「SS書くの初めてorまだ◯回目だから~」とか言って進行の遅さや文章が拙い事の言い訳
・「これは稀に見る良SS」
・「あとは任せた」「こんな感じのを誰か頼む」 と他人任せ立て逃げ
・途中まで面白かったのに安価なんか始めて激しく萎える
・書き手が失踪して保守レスを最後にスレが落ちる、もしくは他の奴が代わりに書き始める。しかもつまらない
・書き手の体調が悪くなる、急に用事ができてSSが中断される
・SS終了してもいつまでもクソみたいな馴れ合い
・「誰も見てないのかな(ならやめようかな)」→「見てるよ」→「じゃあ書きます」とかいうショートコント
・なぜかかなり腰低めの書き手だが他のスレじゃキチガイ
・エロを入れたがる奴がいる
・聞いてもないのに「◯◯で再生された」「○○ちゃんでイメージ」とかいうレス
・ちょっとでも批判されるとすぐ「嫌なら見るな」と即レス脊髄反射
・「SS書くの初めてorまだ◯回目だから~」とか言って進行の遅さや文章が拙い事の言い訳
・「これは稀に見る良SS」
・「あとは任せた」「こんな感じのを誰か頼む」 と他人任せ立て逃げ
・途中まで面白かったのに安価なんか始めて激しく萎える
・書き手が失踪して保守レスを最後にスレが落ちる、もしくは他の奴が代わりに書き始める。しかもつまらない
<魔王城.廻りの間>
メイド「おかしいわね。ここにいるはずなんだけれど」
メイド「片方しかいない、ならわかるわよ。命を賭けた勝負なんだから」
メイド「でも、どっちもいない、となると……」
メイド「……分からないわねー」
メイド「ちょっと他を当たってみますか」
<魔王城内部>
銃士「おかしいねえ、魔族もいないしがらんとしちゃって」
銃士「まさか勇者一人に怯えて逃げ出したわけでもなし」
銃士「勇魔の決闘は余人の立ち入りを禁ず。まさかここまで徹底してるってことかい」
銃士「魔族のくせに変に律義にふるまっちゃってまあ」
銃士「それにしても勇者は一体どこにいるんだい……まったく」
強いキャラ作ったから出してくれ
タカシ・ノグアラシー
技
竜の癒し手(リフレッシュタイム)
効果
竜を癒せる
タカシ・ノグアラシー
技
竜の癒し手(リフレッシュタイム)
効果
竜を癒せる
<地下牢>
勇者「ふぎぎぎぎ……っ!」グググ!
魔王「見えんが何をやっているかは分かる。無駄だ、やめておけ」
勇者「はあっ、はあっ……丈夫だな、これ」
魔王「魔王城の特別強力な魔物・魔族をとらえておく檻だ。当たり前だろう」
勇者「じゃあどうすんだよ。あいつが変な気まぐれ起こして俺たちを解放しようと思い付くまで待てってのか?」
魔王「無駄に体力を使うなということだ」
勇者「……チッ、気取りやがって」
「あ、いたー!」
魔王・勇者「?」
>>58
おまえ気持ち悪いな、このssより寒気がするわ
おまえ気持ち悪いな、このssより寒気がするわ
メイド「ちょっとちょっとちょっと! あんた何牢屋に入ってんのよ馬鹿じゃないの!?」
勇者「なんだ?」
魔王「メイドか」
メイド「こっちには勇者っぽいのもいるじゃない。訳わかんないどうなってんの?」
魔王「勝手に部屋を出たのか」
メイド「仕方ないじゃないご飯冷めちゃうし。探しに来てやったんだからむしろ感謝してほしいわよ」
魔王「ふむ」
勇者「どうでもいいから出してくんね―かな」
メイド「なにあんた、勘違いしてない? わたしは魔王を探しに来たの。あんたなんかどうでもいいわよ」
勇者「……んだと?」
メイド「あらその歳でもう耳が遠いのかしら。あんたを出してやる義理はないっつってんの」
勇者「表出ろ」
メイド「あんたからどうぞ」
勇者「この……!」
魔王「いいから出してくれ」
メイド「……仕方ないわね。別にあんたのためじゃないわよ。ご飯が冷めちゃうから仕方なくなんだからね!」
魔王(ツンデレ乙)
勇者「うぜぇ……」
メイド「ええと、確かここに鍵が……」ジャラ
ジャキ……!
「動くんじゃない。動けばドタマに風穴が開くよ」
メイド「!」
勇者「銃士か。遅かったな」
銃士「助けに来てやったのになんだいその口の聞き方は。あたしの相方のくせして捕まってやがるし、まったく」
メイド「い、いつの間に……」
銃士「別に何の気もなく入ってきたよ。あんた鈍すぎるんじゃないかい?」
メイド「なんですって!?」
タァンッ!
メイド「……!」
銃士「たるい口喧嘩は好きじゃないよ。さっさとそれを渡しな。次は当てる」
メイド「……」ジリ
銃士「……」ジャキ
魔王「盛り上がっとるところ申し訳ないが」
勇者「俺たちを外に出せ。両方だ」
メイド「え?」
銃士「……あんた何言ってんだい? 変な物でも食った?」
魔王「いいから急げ」
勇者「もたもたしてんじゃねえよ愚図」
メイド「な……!」
銃士「チッ、仕方ないね。出たらちゃんと説明するんだよ」
長くなりましたがこのSSはこれで終わりです。
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいました!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです(正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じています。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸れたのか、それは人それぞれだと思います。
少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちになってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にありがとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお願いします!ではこれにて。
皆さんお疲れ様でした!
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいました!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです(正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じています。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸れたのか、それは人それぞれだと思います。
少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちになってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にありがとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお願いします!ではこれにて。
皆さんお疲れ様でした!
<魔王城.ふたたび地下牢>
メイド「……」
銃士「……」
勇者「――とまあ、こういうわけだ」
メイド「黒い鎧、ねえ……」
銃士「にわかには信じられないね」
魔王「だが」
メイド「分かってるわよ。そうじゃないと自分で牢屋に入ったことになっちゃう」
銃士「けど、魔王と勇者を二人同時に相手にできる化け物かい……空恐ろしいじゃないか」
メイド「そうね……」
勇者「じゃあリベンジだ」コキコキ
銃士「え?」
魔王「よし、行くか」ポキポキ
勇者「言っとくが、共同戦線は一時的なものだからな」
魔王「無論だ」
メイド「ちょ、ちょっと!?」
魔王「なんだ?」
銃士「いや、ここは普通――」
勇者「『プライドからはにげられない』」
魔王「そういうことだ」
銃士「バトル狂どもめ……」
メイド「ば、馬鹿言わないで! せめて作戦を……」
勇者「『ガンガンいこうぜ』」
魔王「よしきた」
メイド「こんの分からず屋ぁっ!」
<魔王城.大広間>
黒鎧「<standby mode...>」キュゥゥゥ……
黒鎧「<...shut dow――>」
ドバタンッ!
勇者「うおおおおおッ!」ダダダ!
黒鎧「……」
黒鎧「<...restart>」キュイィィン!
魔王「勇者め、抜け駆けするな!」
勇者「先手必勝!」
下方から切り上げられた刃が、
「<guard>」
虚空で音を立てて停止した。
「<counter att――>」
黒鎧がすぐさま反撃に移る。
が、その前に突風が舞い込んだ。
魔王。その拳が障壁を突き破る。
黒鎧「……!」ガス!
魔王「通った!」
勇者「チッ、先越された!」
黒鎧「……」バックステップ
魔王「攻撃に移る瞬間が狙い目だな!」
勇者「ならもう勝ったようなもんだ! 次は俺だからな!」
黒鎧「<quick processing "summer field" exist>」
シュボッ――!!
瞬間、火球がいくつもいくつも宙に発生する。
部屋の温度が、今度は急激に上昇した。
「無駄だ!」
魔王が火傷をものともせず突き破る。振り下ろされる拳。
それはまた、受け止められるが――
「突き破れ!」
いつの間にか鎧の背後に回り込んでいた勇者の突きが、障壁に風穴を開けた。
勇者は止まらない。剣を引き抜き、できた穴に手を突き込む。
「"弾けろ"!」
――パァンッ!
黒鎧「!」ビシ!
勇者「っつつ……どうだ!」
魔王「密閉空間内での小爆発か。無茶したな」
勇者「でも効いたろ?」
黒鎧「……」
黒鎧が手を掲げた。槍が出現する。
「<shield off>」
黒鎧はそれをつかむと、
「<attack>」
すぐさま振りおろした。
勇者「はっ、おせえよ!」バックステップ
魔王「こっちががら空きだ!」ブン!
黒鎧「!」ガス!
魔王「まだまだ!」
白兵戦のため障壁は消したらしい。魔王の一撃は難なく通った。
瞬時に理解した彼は、さらなる攻撃のために拳を身体に引きつける。
戦闘の興奮で視界が狭まる。血が、沸騰するように熱い。
火球は相変わらずいくつも宙に浮いている。
視界が歪むがそれも魔王には愉快だった。
「ははははは!」
笑いと共に繰り出した拳は空を切った。
「ぬ?」
魔王「あれ?」
勇者「どうした、休むな!」
魔王「わ、わかっとる!」ヒュッ!
黒鎧「……」
――スカッ
魔王「ぬぬ?」
魔王「???」
勇者「何やってる! 相手は目の前だぞ!」
魔王「……お前こそどうした」
勇者「ああん?」
魔王「どちらに向けて構えとる。相手はこっちだぞ」
勇者の剣はあらぬ方向を向いていた。
魔王は改めて目の前を見る。
(いない……)
黒鎧は消えていた。
構えは解かないまま周りを見回すが目標を視界に収めることはできなかった。
部屋の気温はさらに上がる。暑い。
(しまった……)
その段になり、魔王はようやく理解した。
魔王「やられた」
勇者「どうした!?」
魔王「勇者、この指何本だ!?」ビッ
勇者「八本」
魔王「馬鹿者! 片手だぞ!?」
勇者「……熱か」
魔王「ああ。限界はとっくに越していたらしい」
熱により沸騰した脳による幻覚。どうやらそういうことらしかった。
二人はとっくに黒鎧の術中にはまっていた。
黒鎧の姿は、相変わらず、ない。
勇者「……どうする?」
魔王「祈れ」
勇者「は?」
魔王「あまり痛くないといいな」
――ドゴドゴォ!
・
・
・
勇者「――勇者になって以来初めてだな」
魔王「奇遇だな。我輩も魔王になってから初めてだ、こんな気分は」
黒鎧「……」キュイィィン
勇者「もう起き上がる気も起きねえ」
魔王「それも同意だ」
黒鎧「……」
勇者「ちくしょう殺せよ……」
魔王「いっそ楽になりたいな」
メイド「ちょっとちょっとちょっと!」
黒鎧「……」チラ
メイド「魔王! あんた何負けてんのよ!」
銃士「ふぅむ……」
メイド「あんなに大口叩いといてどういうこと!?」
魔王「言うな。我輩今めたんこへこんどる」
メイド「シャラップ! 仮にも魔王なら今すぐ立ちなさい! あんたが負けるのを見るのは嫌なの!」
銃士「へえ……」
メイド「あ……べ、別に変な意味じゃないわよ、勘違いしないでよね!」
銃士「ツンデレお――」
黒鎧「ツンデレ乙」
勇者「えっ」
魔王「えっ」
メイド「えっ」
銃士「えっ」
黒鎧「……」チラ
メイド「魔王! あんた何負けてんのよ!」
銃士「ふぅむ……」
メイド「あんなに大口叩いといてどういうこと!?」
魔王「言うな。我輩今めたんこへこんどる」
メイド「シャラップ! 仮にも魔王なら今すぐ立ちなさい! あんたが負けるのを見るのは嫌なの!」
銃士「へえ……」
メイド「あ……べ、別に変な意味じゃないわよ、勘違いしないでよね!」
銃士「ツンデレお――」
黒鎧「ツンデレ乙」
勇者「えっ」
魔王「えっ」
メイド「えっ」
銃士「えっ」
黒鎧「言語取得完了。コミュニケーションモード起動」キュイィィン
勇者「しゃ……」ムク
魔王「しゃべった!?」ムクリ
黒鎧「遅クナリマシタガ初メマシテ」
銃士「?」
黒鎧「私ノ仮名称ハphantomデス。以後オ見知リオキヲ」
メイド「ふぁんとむ?」
勇者「ど、どういうことだ?」
魔王「……お前は何者だ?」
黒鎧「システムノヒズミデス」
勇者「?」
黒鎧「……スミマセン。分カリマセンネ」
魔王「そうだな、良くわからん。初めから話せ。お前の目的はなんなんだ?」
黒鎧「私ハ世界ヲ救ウタメニココニイマス」
勇者「……ますますわかんね」
黒鎧「魔王勇者システム、トイウモノガアリマス。全テハソコニ端ヲ発シテイマス」
銃士「魔王勇者、システム……?」
黒鎧「エエ。話ヲ始メルニハソコカラ説明シナケレバナリマセンガ」クルリ
?「……」
黒鎧「マズハアレヲ片付ケル必要ガアリマス」
勇者「……いつの間に?」
メイド「白い、鎧?」
魔王「わけのわからん奴らが次々に……我輩の城大人気だな」
銃士「あれは?」
黒鎧「"keeper"デス。下ガッテイテクダサイ」
白鎧「<..."keeper" launch>」キュイィィン……
<database>
・魔王勇者システム:この世の"運命の流れ"を制御するために魔力素子理論を応用して考案された機構
・魔王&勇者:魔王勇者システムを展開するためのユニット
・keeper:魔王勇者システムのエラー除去・修正を行う番人
・
・
・
白鎧は黒鎧と全く同じ形をしていた。違うのはその色のみ。
かたや白銀に輝く光沢、かたや闇に沈む暗色。
双方は虚空から色違いの槍をそれぞれ取り出すと、地面を蹴った。
激突。金属の甲高い悲鳴が響く。
それにかぶさるように幾重もの衝突音が後に続いた。
ガガガガガガガガッ!
白鎧「……」キュイィィン
黒鎧「……」キュイィィン
勇者「な……」
魔王「は、速すぎて見えん」
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