元スレほむら「そして夜が明ける」
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51 = 11 :
うむ
52 = 1 :
ほむら「……この時間に食べると太るわよ」
マミ「……………」マミーン…
ほむら「はぁ……今、パンと紅茶でも持ってくるわ。それを食べたら寝ましょう」
杏子「さすが、ほむら。用意がいいな」
ほむら「…最後の晩餐が、湿気たパンなんかでごめんなさいね。」
さやか「最後の晩餐なんて不吉なことをまた言う……」
杏子「さしずめ、私たちは受難に向かう、キリストってか。そりゃあ、ケッサクだね!」
マミ「…受難(パッション)に立ち向かう魔法少女(ヴィルゴ)たちの宴(ミサ)というとこね」
ほむら「」
さやか「」
杏子「」
53 = 25 :
マミーん…
54 = 1 :
マミ「あら…この紅茶、ティーバッグなの?」
ほむら「…さすがにこの時間に茶葉から入れる気にならないわ」
ほむら「……それに、紅茶にかけてはどれだけループを繰り返しても、あなたの知識には勝てそうにないわ。そんなあなたに紅茶を振る舞うなんて、恥ずかしくてできないわよ。」
マミ「フフ…そんなに褒められると嬉しい、かな。何でもできちゃう暁美さんに勝てることがあるなんて思わなかった」
ほむら「はじめのうちのループでは……何度もあなたに紅茶について教えてもらったわ」
ほむら「でも…繰り返すうちに、あなたとかみ合わなくなって………」
マミ「それじゃあ………ワルプルギスの夜から帰ってきたら、あなたに紅茶のレクチャーの続きしないとね」
ほむら「…………ええ。楽しみにしているわ」
55 = 1 :
さやか「あー!ほむらばっかり、マミさんに気に入られるなんてずるい!私にも教えてくださいよ!マミさん!」
マミ「あらあら…どうしようかしら?」
ほむら「…あなたには無理よ、さやか。」
さやか「なんで!?」
ほむら「……あなた、温度の管理とか時間の管理とか我慢できないでしょ?」
さやか「あー………」
ほむら「そうね……あなたには、まどかからのお願いを叶えてもらう役を頼むわ」
さやか「うん?嫁の願いなら何でもきいちゃうよ!さやかちゃんはやさしいもの!」
ほむら「はぁ………。ワルプルギスの夜を越えたら、みんなで遊びに行きたいって、まどかが言っていたの。だから…あなたにその企画を依頼するわ。あなたはそういうの得意でしょ?」
さやか「…まどかがねえ。うん、まかせなさい!ほむらからお願いされるなんてこの先どこにあるか分からない珍しいことだから、さやかちゃん、出血サービスで頑張っちゃうよ!」
ほむら「ええ……よろしくね、さやか」
さやか「おう!まかせなさい!……って、いま、私を名前で呼んだ?明日は嵐になるな…」
ほむら「…そういう冗談はやめなさい」
56 = 1 :
杏子「それにしても、このパン。ずいぶん湿気っているなぁ…まあ、食い物粗末にする気は無いから食べるけど」
ほむら「ごめんなさいね、杏子。ワルプルギスの夜を乗り越えることばかり考えていて、食べ物の管理まで頭が回っていなかったの」
杏子「ま、それはそれで仕方ないか。とりあえず、腹が膨れれば今はいいよ。本当にうまい飯は、ワルプルギスの夜のあと…だよな?」
ほむら「ええ…もちろんよ。………ねえ、杏子?この闘いが終わったら、うちに一緒に住まない?」
さやか「ほむら!まどかという嫁が居ながら……浮気!浮気なのか!?」
ほむら「うるさい!これでも食べていなさい!」グイッ
さやか「ふうぐふごふごぐぐぐぐ(急にパンを口につっこむな)!」
杏子「……どういう風の吹き回しかわからないけど、やめておくよ」
ほむら「杏子…気を遣わなくてもいいのよ?」
杏子「はは…でも、一人でふらついている方が気が楽なんだ」
ほむら「杏子……」
マミ「大丈夫よ、暁美さん。実は、もう佐倉さんはうちに住む約束になっているから。」
57 = 1 :
ほむら「…え?」
杏子「まあ、そういうことだ。…それに、まどかに恨まれそうだしな。世界最強の魔法少女候補を敵に回すなんてまっぴらゴメンだね。」
マミ「もともと、佐倉さんは私のところにいたこともあるからね。これを機にちゃんと佐倉さんを更正させるわ」
杏子「更正だなんて…私は、犯罪者か何かかよ?」
さやか「……強盗、不法侵入、傷害」
杏子「うぐぅ……」
マミ「…ということで、よりの戻った佐倉さんのしつけは私の責任でやるから大丈夫よ」
杏子「勘弁してくれよぉ……」
マミ「…でも、意外ね。あなたがそんなに佐倉さんに気を回すなんて。やっぱり…うわ…」
ほむら「…………」ガチャリ
マミ「…の心配は無いわね。」
ほむら「……まどかとの約束だから。そして、私がそうなることを望んだから。」
マミ「暁美さん……」
58 = 1 :
ほむら「……乗り越えましょう。ワルプルギスの夜を」
さやか「もちろん!」
杏子「へへ…なんだか改めて言われると照れるな」
マミ「暁美さんが感情豊かだって分かったし…ここでおしまいなんて、嫌よ。だから…頑張りましょう」
ほむら「そろそろ…いい加減寝ましょう。しっかりと寝て…明日に備えましょう」
マミ「ええ…そうね。じゃあ、お休みなさい」
杏子「じゃ、また、朝な!」
さやか「…ほむらは、もう大丈夫?」
ほむら「ええ…大丈夫よ。あなたも早く休んで?」
さやか「うん……おやすみ」
ほむら(……私は眠れない。)
ほむら(やっぱり、時計の音が気になる……)
ほむら(……幸せすぎて、この幸せが崩れてしまうのが………怖い)
カチッ…カチッ…カチッ……カチッ…………
59 = 1 :
ワルプルギスの夜-襲来
ほむら「…来るわ」
5
4
2
1
ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハッハハッハハ」
ほむら「みんな、ヤツが来たわ…統計通りのポイントに出現。作戦通り、まずは私が全力の火力をぶち込むわ!」
マミ「…これは、想像以上にすごい相手ね」
杏子「マミ、ビビったか?」
マミ「冗談、ここでどうにかしなければならないと思い直したところよ」
さやか「さすが…マミさん。正直…私は怖いです。…でも、やらないと!」
杏子「じゃ……行こうか!」シュタッ!!!
60 = 1 :
-避難所
ドドドドドドドドドド……
まどか「……すごい音。………ほむらちゃん。みんな……」
QB「やあ、まどか。君はこんな場所にいてよいのかい?」
まどか「QB!……私、契約ならしないよ。」
QB「やれやれ…君が契約してくれれば、僕の方としても助かるし、間違えなく君の友達を助けることもできるのだけどな。どうして、合理的な判断ができないか、僕にはわからないや。」
まどか「…ほむらちゃんたち、大丈夫だと言っていたもの。」
QB「君はその言葉を鵜呑みにしてしまうほど単純なのかい?」
まどか「……………」
QB「君自身も分かっているのだろ?これだけの自然災害を及ぼすような魔女相手に、全員が無事に生還できない可能性が高いと言うことを。」
まどか「…そんなことない」
QB「まあ、僕の方としてはいつでも準備ができているから……その君の神がかりの力を活かして仲間を救いたくなったら僕に声をかけてよ」
まどか「私は契約をしない!帰ってよ!!」
QB「やれやれ……嫌われたものだね。僕は退散することにするよ」きゅっぷい
QB「あ……まどか、一つ大切なことを言い忘れていたよ」ニヤリ
61 = 1 :
-市街地
杏子「ひゅー……ほむらのヤツ容赦ねえな……この街ごと吹き飛ばす勢いだぞ、これは」
さやか「魔法少女って……こんなに現代兵器に依存して戦うものだったかなぁ……?」
マミ「二人とも……そろそろ、作戦開始よ。暁美さんの総攻撃でワルプルギスの夜がこちらに誘導されてくるはずよ」
マミ「私が、全力で使い間を吹き飛ばすから、その隙に二人は本体に痛いの…たたき込んであげてちょうだい!」
ほむら「食らいなさい!!!!!!」
ワルプルギスの夜「キャハハハハハッハハハ!!」ドドーン!!
ほむら「さあ……任せたわよ!三人とも!!!!」シュタ!
杏子「さあ…お出ましだぜ!」
マミ「さあ、行くわよ!!!」シュルルルルル!!!!
マミ「ティロ・フィナーレ!!!!!」
62 = 1 :
使い魔たち「!?」ドドドドドーン!!!!!!
マミ「さ、二人とも今のうちよ!」
さやか「スクワルタトーレ!!!!」
ザンッ!!ザッ!!ガキンッ!!
ワルプルギスの夜「キャハ!?…アハハハハハハハハハ!!!!」
さやか「く……なんて固いんだよ!」
杏子「さやか、下がれ!!!!巻き込まれんぞ!ロッソ・ファンタズマ!!!」
ダダダダダーーーーン!!!!
ワルプルギスの夜「アハハ!?…キャハハハハハハハ!!!!!」
杏子「……どうなってんだよ。ダメージ通っているのか!?これ!」
ほむら「……おそらく。」シュタッ
さやか「ほむら!」
ほむら「……あまりに巨大すぎて、ちょっとやそっとのダメージじゃ手応えはないでしょうね」
マミ「……かなりやっかいね。」
63 = 1 :
-避難所
まどか「…大切なことって何?」
QB「暁美ほむらのソウルジェムがそろそろ限界のようだよ」
まどか「……!!!!」
QB「厳密に言えば、もう半分くらいは魔女化しかかっているといっていいだろう。彼女自身その自覚があるんじゃないかな?」
まどか「…嘘!」
QB「僕が嘘を言わないということは、君たちがよく知っているんじゃないかな?それに、鹿目まどか、君もほむらの口から自覚症状があることを聞いているじゃないか」
まどか「え……どういう…こと?」
QB「魔女になれば、自分を守るために結果が張られる……半分以上、魔女になりかかっている彼女の周りには、結界が出来はじめている。」
QB「彼女は時の魔女だ……当然、結界も時に関する物になる……」
まどか「まさか……あのときの……『時計の音が気になっている』って…」
QB「おそらく、彼女が結界に取り込まれつつあるということだよ」
まどか「そ…そんな……」ヘナヘナ…パタン
QB「僕も理解できない現象なんだ、これは。魔女に彼女がならないで済んでいる理由が分からない。汚れはもうとっくに限界のはずだ。」
64 = 1 :
QB「おそらく…一つの仮説としては、彼女の願いに原因があるということが考えられるよ。」
QB「彼女の願いは『君を守ってワルプルギスの夜を越えること』。少なくとも、その願いはまだ叶っていない。」
QB「僕たちは契約は守るからね…彼女との約束が履行されない限り、もしくは、彼女との契約が履行不可能になるまで、つまり、君が死ぬか魔法少女になるまでは、彼女は魔女にならないのかもしれないね」
まどか「…ねえ、それって、ワルプルギスの夜を倒せても、ほむらちゃんは魔女になってしまうってことなの?」
QB「そういうことになるね。残念ながら、暁美ほむらに未来はない」
まどか「ひ…ひどいよ……そんなのって……ないよ…。ほむらちゃん……私に約束してもの……戻ってくるって…」
QB「残念ながら、その可能性は限りなく低いね。そもそも、ワルプルギスの夜が絶対的に強い。アレを倒せる可能性もそもそも低い……君が魔法少女になって倒す以外はね。」
まどか「……許さない。そんな結末……私が変えてやる!!」ダッ!!
QB「やれやれ…そうやってすぐ感情的になってしまうのが君たち人類の欠点だ。君が行ったところで結末は変わらないというのに」
65 = 1 :
市街地だった場所
ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!」ピカッ!!!
さやか「うわあああああああ!!!」
杏子「さやかぁぁぁぁ!!!」
マミ「ダメよ!佐倉さん!!巻き込まれる!!!!」
杏子「!!!!…ちくしょう!!!!」
ドカーン………パラパラ………
さやか「……………」
杏子「……………」
マミ「二人とも!!!!!!」
ほむら「クッ……大丈夫……気を失っているだけ…ソウルジェムは無事…でも、あれ以上、傷ついたら魔法でも体を治しきれない!!!」
マミ「私が……盾になるから…二人をよろしくね……暁美さん」
ほむら「ダメよ!!!!いったん立て直さないと!!!!」
マミ「…先輩らしいことさせてよね」シュタッ!
ほむら「だめぇぇぇっっっっっ!!」
66 = 1 :
シュルルルルル……
マミ「ティロ・フィナーレ!!!!!」ガシャン!!!!
ワルプルギスの夜「!!!!」ドドーン!!!
……………
……
ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!」ピカッ!!!!
マミ「!!!!!」
ドカーン!!!!
ほむら「あぁ……だめぇ……」
マミ「…………」ドサッ
ワルプルギスの夜「キャハ!アハハハハハハハ!!!」
67 = 1 :
ほむら「……っ!!許さない」
ジュワワワワワワ……
ほむら「!!!!……これは…………そう……私……」
ジュワワワワワワ……………
ほむら「…これなら、他の三人は守れそう……ね」
ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハ!!!!」
ほむら「……それに……この状態なら、魔法も上位互換になるみたいね……」
ワルプルギスの夜「アハハハハハハハ!!!!」ピカッ!!!!
ほむら「……自由に特定の空間や物体の時を止められるみたいね」カチッ
ほむら「……あんなに苦労したワルプルギスの夜の攻撃さえもこんなにカンタンに」
ほむら「ふふふ……自覚していたのに……それなのに、私が目を背けたから…」
ほむら「……みんなを傷つけちゃったのよね」
ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ほむら「…大丈夫、今、終わらせるから。」カチッ
68 :
ぜひ完結を
69 = 1 :
ワルプルギスの夜「アハッ!?……アハ…ハハハアッハ!?」ググググッ
ほむら「……あなたを永久に止めておければラクでいいのでしょうけど…魔力は有限よ」
ほむら「…でも、貴女は歯車でできあがっているから……その一つを止めてやれば…」
ほむら「崩壊するしか、無いわよね…?」
ワルプルギスの夜「ぎゃは……バババババ」ググッガガガガ
ワルプルギスの夜「あは…………………」
ワルプルギスの夜「……………は」
ワルプルギスの夜「…………………」ドッドドドドドドドド…
ズドドドドドーン……
ほむら「……終わった。こんなにあっけなく……ね」
70 = 1 :
ほむら「さあ……もう……私には……時間が無い……わ」
ほむら「今のうちに……三人を……助け……ないと」
ギュウ
ほむら(まどかぁ……ごめんね……このリボン……返せそうに……ないや)
ほむら(ごめんね…ごめんね……私……もう…まどかの友達でも…いられないの)
ほむら(最後のワガママ……このリボンだけは……一緒に……)
ギュウウウ……
71 = 1 :
杏子「……………」
さやか「……………」
ほむら「…ほんと、貴女たちは……そっくりだわ……」
ほむら「……一途で、猪突猛進で……そして……二人とも優しくって…」
カチッ……シュワワワワワ………
ほむら「…これで……二人は大丈夫…ね」
ほむら「……まどかをよろしくね……」
ほむら「私の……分まで………あの子を愛してあげて…」
72 = 1 :
マミ「……………っけみ…さん?」
ほむら「…大丈夫よ。ワルプルギスの夜は倒したわ。いま、グリーフシードで穢れをとってげるから…休んでいて……」
マミ「………おめで……とう」ガクッ
ほむら「おめでと……か………ええ、そうね………貴女たちの未来……おめでとう」
ほむら「…おめでとう、わたし」
ほむら「まどかを……よろしくね……巴先輩。貴女は…私のあこがれ…でした」
ほむら「……あなたが…………私を………倒して…ね?」
73 = 1 :
-市街地だった場所
ほむら(もうすぐ……私の時間は……おしまいね)
ググググッ…
ほむら(ソウルジェムを砕くことにも……)
ほむら(もう…体は指先一つ動かない……ほとんど魔女なのね…私)
ほむら(…………………………)スクッ
ほむら(世界中で 私一人が
起きているような そんな気がする
…でも、もう……夜が明ける)
カチッ……ギュィィィィィィィン!!!!!!!!
……fin?
74 = 1 :
QB「やあ、ぼくキュウべえ!ご存じインキュベーターさ!」
QB「僕としては、暁美ほむらが魔女化したここで物語が終わってくれると…エネルギー回収の点から考えると非常に嬉しいんだけどな」
QB「それに…魔法少女が夢や希望を手に入れる結末なんて……あり得ないと言うことはよく君たちは理解しているはずだよ。」
QB「何かを望んだだけ、その分、何かがゆがむ。それが巡り巡って絶望を生み出す……」
QB「だから、物語としては、ほむらが魔女化したここで終わるのが正史なんだ」
QB「…それでも、ハッピーエンドを見たいというのであれば」
QB「僕と契約して魔法少女になってよ!」
75 = 1 :
物語としては>>73で完結のつもりで書いたのだけれども、やっぱりハッピーエンドがいいなぁと思い、一応続きもあるんだ。
完全な蛇足になるけれども、需要はある?
あるならば、少しだけ続けます。
76 :
ここで終わりなんてそんなのあたしが許さない
77 = 68 :
奇跡の続きがあるんだよ?
78 :
もうちょっとだけ続くんじゃ、ですね?
80 :
続きがあればそれはとっても嬉しいなって
81 :
続きがあるなら、書くしかないじゃない!
82 = 1 :
-白い天井
ほむら「…………ッ」
ほむら「……ここは?」ムクリ
ほむら「嘘ッ……ここって…………」
タタタタタタ!
ほむら「……いつもの病院。私……魔女になったんじゃないの?」
ほむら「それにこの日付……ワルプルギスの夜はまだ来てない…」
ほむら「……また、やり直しなのね。」
カチャリ…
ほむら「……ソウルジェムは、綺麗なままね……。私……無意識に時間を巻き戻してしまったのかな…」
ほむら「……だとしたら、私……最低だ。せっかく……まどかを救えたのに」ポロッ……
ほむら「自分が…ウッ……魔女になるのが怖くて………時間をやり直しちゃうなんて……」ポロポロ…
ほむら「……そんなの…………まどかとの約束じゃないのに………」ポロポロ…
83 = 9 :
最後に愛と勇気が勝つストーリーってのはまだですか
84 = 79 :
ほむぅ……
85 = 1 :
ほむら「……でも、私……やらなきゃ………ここで魔女になる前に……まどかを救わなきゃ……」グイッ
ほむら「…行かなきゃ」
パタリ……
ほむら「……何か落ちた?」スクッ
ほむら「!!…これは………まどかのリボン…どう……して?時間遡航した場合は、前の時間軸のものは持って帰ってこれないのに…」
ほむら「……ありがとう、まどか。あなたからの贈り物……わたし…また、がんばれるから…」
ほむら「今度は上手くできるわね…私。どうすれば、みんなそろって未来を目指せるか…分かっているもの。」
ほむら「…がんばるよ。まどか」
86 = 1 :
-学校・転校初日
和子「それでは、転校生を紹介します」
ほむら「暁美ほむらです………」
ほむら(……まどか。)
ほむら(……!!まどかがリボンをつけていない?)
まどか「……ニコッ」
ほむら「!!!!!」
和子「…暁美さん?どうかした?」
ほむら「…い、いえ……大丈夫です」
ほむら(………まどかが、私にほほえんでくれた?)
ほむら(…どういうこと?)
まどか「ニコニコ」
87 = 79 :
まどまど?
88 = 81 :
ほむっ!
89 = 1 :
-休み時間
女子A「ね?暁美さん、どこから来たの?」
女子B「何やっていたの?」
女子C「ねえ?暁美さん……?」
ワイワイガヤガヤ
ホムホムマジホムホム
ガヤガヤワイワイ
ほむら(……そろそろね。)
ほむら「あの…わた……」
まどか「みんな、ごめんね。「ほむらちゃん」って、休み時間には、保健室でお薬飲まないといけないの」
女子B「え……そうなの?ごめんなさい…暁美さん」
ほむら「え…ええ……そうなの。ごめんなさいね…」
ほむら(まどかから声をかけてくれるなんて……初めての時間軸以来ね)
まどか「じゃあ…「ほむらちゃん」!一緒に保健室行こう?」
90 = 1 :
-ほむほーむ
ほむら(……恐ろしいほどに順調。)
ほむら(前の時間軸の経験通りに動いているとは言え……巴マミの協力をカンタンに得ることもできたし、佐倉杏子の協力も得られた…)
ほむら(さやかは…魔法少女にこそなったけれども、上条恭介と付き合うことになったし…もう、絶望することもないわね…)
ほむら(QBもマミに牽制されて…まどかに契約はあまり勧められていないようだし…)
ほむら(今度こそ、この時間軸で決めなければ……)
ほむら(…やっぱり幸せが目の前にあるのって………怖い……)
ほむら(失ったら……立ち直れない………)
ジュワワワワワ……
ほむら(クッ……私の臆病さが……ソウルジェムを濁らせるのね……)
カチッ……カチッ………
ほむら「また……聞こえてきたわ……」
ほむら「……でも、今回は、私は魔女になっても逃げないわよ……。もう、まどかの因果をこれ以上は増やさない。」
………………………
……
91 = 1 :
…
………
………………
………………………………
まどか「ほむらちゃん、過去に戻れるんだよね?こんな終わり方にならないように、歴史を変えられるって、言ってたよね」
ほむら「うん…」
まどか「キュゥべえに騙される前のバカな私を、助けてあげてくれないかな?」
ほむら「約束するわ。絶対にあなたを救ってみせる。何度繰り返すことになっても、必ずあなたを守ってみせる!」
まどか「よかった…」
………………………………
………………
………
…
92 = 1 :
ほむら(嫌な…夢ばかりは繰り返してみるものね)
ほむら(……寝ましょう。また、明日はワルプルギスの夜が来るのだから…)
ほむら(今度こそ、まどかを救う…!!!!)
ほむら(眠りなさい……私。)
ほむら(泣くのも…もう、やめないと……ね)
ほむら(訳もなく泣くのを…やめないと…)
ほむら(…また、時間を巻き戻してしまいそうだから…)
カチッ……カチッ………
93 = 1 :
杏子「……ほむら、起きているのか?」
ほむら「………なに?早く寝た方がいいわよ」
杏子「……泣いていたくせに。」
ほむら「…………泣いてないわ」グイグイ
杏子「隠すつもりがあるならもう少しまともにやれよ…どうした?怖くなったのか?」
ほむら「怖くなど…ないわ。もう、私はワルプルギスの夜を何度も体験しているもの」
ほむら「それに……失敗すれば、また、時を遡ればいいもの…」
杏子「はいはい…私らを踏み台にしか考えてないヤツが、夜中に一人で泣くわけないっての」
ほむら「………いいえ、私は自分勝手よ」
杏子「話す気は無い…と。まあ、自分勝手だな。ま、勝手にしな。明日を乗り越えないことには私の言っていることは何一つ意味が無い」
ほむら「気にしないで、杏子。ただ、時計の音が気になっただけだから」
95 = 1 :
杏子「時計の音……だと!?ちょっとほむら、ソウルジェムを見せろ!!!!」
ほむら「ちょ……杏子!やめ………!」
杏子「!!!!!!……やっぱり……こんなにソウルジェム濁らせやがって……」
カチッ……シュウウウウウウウ……
ほむら「……無駄よ。もうとっくに何度も穢れを取り除こうとしてるわ」
杏子「くっ……うるせえ!このまま夢の通りにしてたまるかよ!」
ほむら「…夢?何の話をしているの?」
杏子「笑うなよ。私な、おまえと夢の中であったことがある気がするんだ。その夢の中でもワルプルギスの夜と戦った……でも、おまえが魔女になっちまって……」
ほむら「!!!!?……なんで………前の……時間を……?」
杏子「さやか!!マミ!!!!グリーフシードもってこい!!!!」
さやか「……杏子?」
マミ「なあに……佐倉さん…?」
97 = 25 :
ほむ
98 = 1 :
さやか「!!…ほむら、そのソウルジェム!」
マミ「……ダメよ、暁美さん!!絶望しちゃダメ!!貴女を倒すなんて私はしたくないわ!」
ほむら「マミまで……なぜ……それを……」
マミ「…夢で見たのよ。あなたに「私を倒せ」って頼まれる夢を……」
さやか「……ワルプルギスの夜を倒した後にほむら…魔女になっちゃうんだよね」
ほむら「!!!!さやかもなの?」
シュワワワワワワワ……
杏子「………とりあえず、これで、魔女化は押さえられたな……」
杏子「…どいつもほむらが魔女化する夢を見ているってどういうことなんだ?」
ほむら「……夢ではないわ」
100 = 1 :
ほむら(…ずっとみんなに言わなかった…前の時間軸のことを私は話した)
ほむら(自分勝手な理由で、時間を巻き戻したという……自分の罪を懺悔した)
ほむら(すると……みんな驚いた顔をして言うのよ?「まったく同じ夢をみた」って)
ほむら(この時間軸……私にとって上手くいった理由は、どうやらその夢の影響で、私のことを救わないといけないという気持ちがあったから…ということらしい)
ほむら(…こんな奇跡が起こせるのは、一人しか居ない)
ほむら(数多の世界の運命を束ね、因果の特異点となった……あの子しか…)
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