元スレ京子「終末の過ごし方」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
52 = 20 :
~校舎玄関~
ちなつ「はぁ…はぁ…はぁ…」
ちなつ「私、何やってるんだろ…」
ちなつ「みんなと過ごせる、最後の機会なのに、こんなこと…」
ちなつ「あ、あははは…」
ちなつ「まあ、けど、お似合いだよね」
ちなつ「私みたいなの、1人で、最後を過ごすのが、お似合い…」グスン
53 = 20 :
京子「ちなちゅー」ダキ
ちなつ「ぎゃっ!?」
京子「ぎゃって、ちなつちゃん、女の子の驚き方じゃないよ…」
ちなつ「きょ、京子先輩!?どうしてここに…!」
京子「どうしてって、ちなつちゃんが心配で追いかけて来たに決ってるじゃん」
ちなつ「……京子先輩」
ちなつ「……」ゴシゴシ
ちなつ「最後だから聞きますけど、どうして、そこまで私を気にしてくれるんですか?」
55 = 20 :
ちなつ「私がミラクるんに似てるから、ですよね?」
ちなつ「けど、京子先輩も、判ってるでしょ」
ちなつ「私、ミラクるんたいに、純粋じゃないです」
ちなつ「世界の為に、自分を犠牲にしようとか、考える子じゃないです」
ちなつ「寧ろ、自分の事しか考えてませんよ」
ちなつ「今だって、結衣先輩が追いかけてきてくれたら良かったのにって…思ってるんですから」プイッ
56 = 20 :
京子「うん、ちなつちゃんが腹黒だっていうのは、知ってるよ」
ちなつ「……はっきり、言いすぎです…」
京子「けどね、私は、そんなちなつちゃんも含めて、好き」
京子「腹黒な癖に純粋で、少し臆病で、頑張ってるちなつちゃんが、好きなの」
ちなつ「京子先輩…」
57 = 20 :
京子「ごめんね、結衣じゃなくて…」
京子「けど、結衣とちなつちゃんが終末を過ごす為の手伝い位なら出来るから…」
京子「もう少し、一緒にいさせて欲しいな…」
ちなつ「……」
ちなつ「ごめんなさい……」
59 = 20 :
京子「……そっか」
京子「うん、ありがとう、正直に、言ってくれて」
ちなつ「……嘘なんです…」
京子「え…?」
ちなつ「私、京子先輩を傷つける為に、嘘ついてました…」
ちなつ「試す為に、嘘ついてました…」
ちなつ「ほ、ほんとうは、結衣先輩より、京子先輩が来てくれたことが…」ウルッ
ちなつ「嬉しかったんです」ヒック
60 = 20 :
京子「ちなつちゃん…」
ちなつ「ずっと、好きって言ってくれてたの、嬉しかったです」グスン
ちなつ「わたし、馬鹿だから、それ信じられずに、ずっと誤魔化してました」ヒックヒック
ちなつ「け、けど、もう最後だから…最後だから言います…」ゴシゴシ
ちなつ「何時も、好きって言ってくれて、ありがとう」
ちなつ「私も、京子先輩のことが、好きです」
61 = 20 :
京子「ありがとう、ちなつちゃん…」
ちなつ「私、京子先輩と、会えなくなるなんて嫌です…」
ちなつ「だから、だから、もう少しとか言わず…ちゃんと最後まで、一緒にいてください…」
京子「……なつちゃん…」ダキッ
ちなつ「ふあ///」
京子「私も、終末をちなつちゃんと、過ごしたい…一緒にいたいよ…」
ちなつ「……はい///」
62 = 20 :
~終末~
京子「ちなつちゃんの髪、綺麗だよね…」サワサワ
ちなつ「……うにゅ」zzz
京子「ふふふ、本当に可愛いなあ、天使みたい…」ツンツン
ちなつ「……みゅう」zzz
京子「このまま、最後まで私の腕の中で寝させておいてあげたいな…」
64 = 20 :
京子「ちなつちゃん、怒るかな」
京子「けど、いいよね…恐い思いをしなくて済むんだから」
京子「ちなつちゃん、ありがとう、私を選んでくれて…」
チュ
京子「私、最後の瞬間をちなつちゃんと迎えられて、幸せだよ…」
65 = 20 :
ちなつ「うーん…きょうこせんぱい…?」モゾモゾ
京子「あれ、ちなつちゃん、起きちゃった?」
ちなつ「今何時ですか…?学校は…」ポーッ
京子「……大丈夫だよ、ちなつちゃん…」クスッ
京子「もう少し、寝てても平気だから…ね…?」
ちなつ「はい…じゃあ、もう少し…」モゾモゾ
ちなつ「おやすみなさい、京子先輩…だいすきですよ…」zzz
京子「ちなつちゃん、おやすみ…」
京子「いい夢、見てね…」
66 = 20 :
≪こうして、世界は終末を迎えた≫
67 :
残るは結衣とのバージョンかな
68 = 25 :
京ちなは素晴らしいな
69 = 20 :
~金曜日~
京子「うわわ、もうこんな時間!」
京子「早くしないと、あの子帰っちゃうよ!」タッタッタッ
ドーーーン
京子「わわっ」コロン
??「きゃっ」ドサッ
京子「いたたた…」
千鶴「……」
京子「ち、千鶴、ごめん、ぶつかっちゃった…」
千鶴「その声は…歳納か」チッ
70 = 20 :
京子「本当、ごめんね、立てる?」パキッ
京子「あれ、何か踏んだ」
京子「あ、眼鏡…」
千鶴「お、お前、まさか私の眼鏡踏んだのか?」
京子「ご、ごめん、バラバラになっちゃった…」
千鶴「……」チッ
71 :
なんとなく結衣は最後のパターンになりそう
72 = 39 :
うむ、素晴らしいな
73 :
京鶴までやるとは
74 = 63 :
おいおいまさかの全員攻略ですかい
75 = 20 :
千鶴「どうしてくれるんだ、もう代えの眼鏡も用意できないのに…」
京子「うう、ごめんよお…」
千鶴「……」チッ
千鶴「もういい、お前、どっか行け」
京子「え、けど…」
千鶴「私は、1人ででも何とかなる」
千鶴「お前、急いでたんだろ」
千鶴「だったら、さっさと行ってしまえ」
76 = 20 :
京子「でも…」
千鶴「はっきり言わないと判らないのか、お前、邪魔なんだよ」
千鶴「私は1人で最後を迎えたいんだ」
千鶴「邪魔をしないでくれ」
京子「……わかった…」
京子「じゃあ、もう、いくよ、ありがとう…」タッタッタッ
77 = 20 :
千鶴「……」
千鶴「……さて、図書室に行くか…」
千鶴「あそこなら、拡張レンズくらいは置いてあるだろ…」
千鶴「……」ソロソロ
千鶴「……」コツン
千鶴(あ、しまった…)
79 = 20 :
ガシッ
千鶴「……あれ」
京子「千鶴、大丈夫?」
千鶴「お前…何やってるんだ」
京子「え、何って…千鶴がこけそうになってたから支えてるんだけど」
千鶴「そうじゃなくて、何でここに居るのかって事だ」
千鶴「お前、誰かの所へ行こうとしてたんだろ」
千鶴「私なんて構うな、こんな非常時に」
80 = 20 :
京子「私は、千鶴のところに行こうとしてたんだよ」
千鶴「私のところに…?」
京子「うん、だって……千鶴、ずっと1人で学校に来てたし」
京子「だから、私達と合流しないかなって…」
千鶴「……余計なお世話だ」チッ
81 = 20 :
千鶴「私は、自分で望んで1人でいるんだ」
千鶴「1人で最後を迎えるつもりなんだ」
千鶴「お前の身勝手な解釈で、私の最後を汚さないでくれ」
京子「千鶴…」
千鶴「わかったら、離せ」
千鶴「私は1人で図書室に行ける」
82 = 23 :
素晴らしい
83 = 20 :
京子「そんなの、嘘だよ」
千鶴「嘘じゃない、何日も通ってるんだから、眼鏡が無くても辿り着ける」
京子「望んで1人で居るっていうのが、嘘だよ」
千鶴「なに…?」
京子「だって、千鶴、昨日、図書室で、泣いてたじゃない」
千鶴「……!」
84 = 20 :
京子「1人で大丈夫なほど強い人が、泣く筈ないよ…」
千鶴「……私が泣こうと、お前には関係ないだろ」
京子「関係、あるよ…」
千鶴「無い」
京子「あるもん!」
千鶴「私とお前に、何の関係があるんだ」チッ
85 = 20 :
千鶴「私は今まで1人で過ごしてきた」
千鶴「友達も作らず、姉さんとだけ過ごしてきた」
千鶴「姉さんは、綾乃さんの所へ行ってしまったから…」
千鶴「だから私が、1人で最後を迎えのは当たり前なんだよ」
千鶴「そんな私と、友達が多いお前に、何の関係があるって言うんだ?」
千鶴「慈悲でもかけてるつもりか?」
京子「………」
86 = 20 :
千鶴「……すまん、言い過ぎたな」
千鶴「確かに、図書室へ行くまでに私が怪我でもしたら、お前も目覚めが悪いだろうし」
千鶴「図書室までだけ、連れて行ってくれ…」
千鶴「それで、最後だ…もう、私に、構わないでくれ…」
京子「……」
87 = 20 :
~図書室~
千鶴「……助かったよ、歳納」
京子「……」フルフル
千鶴(喋っては、くれないか…)
千鶴(そりゃ、そうだろうな、流石の歳納も、私に呆れ果てただろうし)
千鶴(私なんかに構ってないで、お前は、お前の大切な人たちと過ごしてくれ…)
88 = 20 :
千鶴「さあ、1人だ、うん、気楽なもんだよ」
千鶴「姉さん達は、今頃、どうしてるかな…」
千鶴「……」
千鶴「何で、歳納の事しか、頭に浮かばないんだろ」
千鶴「最後の瞬間まで、姉さんと綾乃さんの事を妄想して過ごせば…」
千鶴「楽な週末を迎えられただろうに…」
89 = 63 :
千鶴…
90 = 20 :
千鶴「本でも、読むか…」
千鶴「ああ、ダメだ、眼鏡が無いから、全然字が読めない…」
千鶴「拡張レンズがどこかに…」ソロソロ
コツン
千鶴(くっ、また転びそうになった…)
千鶴(こんな調子じゃ…探し物をするのは無理だな…)
91 = 20 :
千鶴「情けない、歳納にあんな事を言ってたのに、この様か…」
千鶴(もう、本を読むのも、諦めよう…)
千鶴(やる事もないし…寝てしまうか…)
千鶴(寝てる間に、終末が訪れてくれたら、いいんだけどな…)
千鶴「……」
千鶴「……」zzz
92 = 49 :
モンキーバスター
93 = 20 :
~終末~
??「けれどもほんとうのさいわいは 一体なんだろう…ジョバンニが言いました」
??「ぼくわからない…カムパネルラがぼんやり 言いました」
千鶴「ん……むう…」ムクリ
千鶴「だれ?……姉さん?」ゴシゴシ
??「……」
??「姉さんだと思った?」
94 = 20 :
京子「残念!京子ちゃんでした!」
千鶴「……何やってるんだお前」
京子「いや、良く考えると千鶴、眼鏡なかったら本読めないんじゃないだろうかなって」
京子「だから、机の上においてあった本を朗読してみました」
千鶴「そんな事を聞いてるんじゃない!」
千鶴「……最後の瞬間なんだ、私なんて構ってるな」
95 = 20 :
京子「いやだよ、私、最後は千鶴と過ごしたいもん」
千鶴「…孤独な私に慈悲をかけようって言うのか?」
京子「……そうなの、かもね」
京子「私、千鶴が1人で泣いてるのを見て、胸が痛くなった」
京子「一緒に居てあげたいって思った」
京子「だから、これはただの自己満足なのかもしれない」
京子「……けど、私は本気だから」
京子「千鶴が本当に1人がいいなら、私は離れた所から、千鶴を見守って最後を過ごすつもり」
96 = 20 :
千鶴「……さっきは、喋ってくれなかった癖に」
京子「あれは……泣きそうだったから声出せなかっただけだもん」
千鶴「……本当にいいのか?」
千鶴「お前にとっては、娯楽部の皆と最後を過ごすのが一番だと…」
京子「千鶴」
千鶴「な、なんだよ」
京子「私が選んだ最後を、千鶴の判断で汚さないで」
千鶴「……すまん」
97 = 20 :
京子「じゃあ、朗読してあげるね?」
千鶴「わかった、ありがとうな…歳納」
京子「こんな事くらいしか、出来ないしね」
京子「…僕達しっかりやろうねえ…ジョバンニが胸いっぱい新しい力が湧くように」
京子「ふうと息をしながら言いました…」
98 = 20 :
千鶴「なあ、歳納」
京子「なに、千鶴」
千鶴「私達、もう少し早く仲良くなっていたら…」
千鶴「もっと、違う関係になれていたのかな…」
京子「……そうかもね」
千鶴「歳納、私は……」
99 = 20 :
≪こうして、世界は終末を迎えた≫
100 = 63 :
ふむ
みんなの評価 : ★
類似してるかもしれないスレッド
- モバP「冬の過ごし方」 (1001) - [62%] - 2012/12/9 6:00 ★
- モバP「寒い日の過ごし方」 (1001) - [60%] - 2012/12/11 12:00 ★
- 向日葵「休日の過ごし方」 (109) - [59%] - 2011/9/10 6:01 ☆
- 京子「あやのプラス」 (284) - [55%] - 2011/9/3 13:30 ★★★
- 京子「一緒にいようよ」 (91) - [54%] - 2011/10/9 6:15 ☆
- 京子「あらしのよるに」 (194) - [54%] - 2011/9/22 7:45 ★
- 京子「安価で遊ぼうぜー」 (228) - [53%] - 2013/9/29 12:15 ☆
- 京子「りせっと!」 (130) - [53%] - 2011/12/2 1:00 ★
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について