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    元スレあかり「一人ぼっち」

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    1 :

    今日も朝早く起きる。


    下に降りて、大量の食料の中から適当に見繕って朝食を取る。


    おいしい。
    でも…やっぱり、一人で取る朝食は寂しいなぁ。


    …ダメダメ!元気出して…


    顔を洗って、歯を磨いて、制服に着替える。


    よし、準備万端!
    私はドアを開けながら元気よく叫ぶ。


    「あかり、学校行ってくるねー!」

    2 :

    アイアムレジェンド思い出した

    3 :

    だからあかりははぶられてるわけじゃないとあれほど

    4 :

    ちょっと存在感がアレなだけで

    5 = 1 :

    家から出ると、ポストに新聞がささっている。
    いつも、いつのまにか、ささっているんだよね。


    「毎日、誰が書いてるんだろう…?」


    新聞には今日の天気と…一言。


    「赤座あかりは一人です」


    それしか書かれてない…。
    でも、天気は気になるから、毎朝学校に行きながら読んでる。


    車が通らないのに点滅する信号。


    遅刻しそうになるけど、
    一人になる前のクセで、無視はできない。


    「学校に遅刻しちゃうよぉ…」

    6 :

    不憫な子•••

    7 = 1 :

    「はぁっ、はぁっ…」


    8:25。
    誰も居ない校舎へ到着する。


    「ま、間に合ったよぉ…」


    さっそく、教室に向かう。


    机が一つしかない教室へ。

    8 = 2 :

    本当にアイアムレジェンドじゃねーか…

    9 :

    逆アッカリーンか

    10 = 1 :

    教室に着く。
    ドアを開ける。


    「…おはよう」


    むなしく響く声。


    1時間目:数学
    2時間目:理科
    3時間目:道徳
    4時間目:国語
    5時間目:社会


    毎朝、黒板に8:25から8:30まで表示される時間割。


    いつもどおり、私は慌ててメモする。

    11 = 1 :

    キーン…コーン…カーン…コーン…


    8:30。
    数学が始まる。


    バサッという音を立てながら、私の机に必要な教材が落ちる。


    「今日の黒板の指示は…書いてある説明を元にして問題集を解きなさい、かぁ…」


    カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ


    黒板に説明が表示される。


    あいかわらず分かりやすいなぁ。

    13 = 1 :

    理科も終わり、道徳。


    黒板には…


    「…えっ。グループ学習っ!?差別にりついて話し合え…!?」


    「ど、どうすればいいの…グループ学習なんて出来ないよぉ…」


    カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ…


    はやくしろ。


    そう黒板に表示される。


    「ひっ…」


    冷や汗が大量に出てくる。

    14 :

    どういうことなの…

    15 :

    調度いま読んだ欝SSに感じが似てて怖い

    16 = 1 :

    「あっ、えっと…ちなつちゃんっ!どう思う!?差別について!」

    「…ふむふむ…櫻子ちゃんは?」

    「…え~。もっと真剣に考えようよぉ。向日葵ちゃんは?」

    「…む、難しいね…あかりは、差別なんて無くなるべきだと思うなっ」


    チラッと黒板を見る。


    カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ…


    「ひっ…」


    真面目にやれ。あと5分だ。


    そう表示される。


    17 = 1 :

    カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ…


    はやく。はやく。はやく。はやく。はやく。はやく。はやく。はやく。はやく。



    黒板を埋め尽くす文字。


    こんなことは、一人になってから初めてなので、なかばヤケクソになる。



    「…あかりはっ!世界から差別されて悲しい!一人ぼっちで悲しい!」

    「だから差別されてる人の気持ちも分かるんだ!だから…」

    「差別なんて無くすべきだよっ!!ねぇ、皆はどう思う!?ねぇ!?!?」

    「…返事してよっ!!誰か…」

    「…………………」

    「…お願いだよぉ…っ」


    思わず泣いてしまう。

    19 :

    カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ

    20 = 2 :

    カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ…

    アリさんに続いて流行りそうな予感

    21 :

    しえんだよぉ

    22 = 1 :

    カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ…


    お前は一人だ。
    だからグループ学習なんてできるわけない。
    真面目にやれ。


    そう表示される。


    「っ…!!グループ学習してって言ったのは誰なのぉっ!?」


    カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ…


    ノルマが達成出来ないなら、それ相応の罰を与えます


    そう表示される。


    もう嫌だ…怖いよぉ…!


    この部屋が…一ヶ月前まで慣れ親しんだ家が…怖いよぉ…!

    23 = 1 :

    家に帰っても。
    教室に来ても一人。


    また、そのことを自覚する。


    泣いてしまう。


    「えぐっ…ぅぅ…みんなぁ…助けてよぉ…!!」


    カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ…


    罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰罰


    そう表示される。


    あまりの恐怖に…慣れてきたはずなのに。


    いつも頭の隅で考えていたことが爆発するように…口から溢れ出てくる。

    25 = 1 :

    「ぁあぇいぁあう嫌ぁぁああぃぁ!!!!返して!!!!」


    泣きじゃくりながら黒板をドンドンと叩く。


    「返して!みんなを返して!ねぇ、何であかりは一人なの!?おかしいよねぇ!?みんなはあかりを見捨てたの!?あかりは一生このまま一人ぼっちなの!?嫌だ嫌だ嫌だ!!嫌だよぉ!!」


    「お母さんは!?お父さんは!?お姉ちゃんは!?ちなつちゃんは!?向日葵ちゃんは!?櫻子ちゃんは!?京子ちゃんは!?結衣ちゃんは!?先輩は!?」


    「何で!?何であかりだけ!?」

    カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ…


    体調不良のようですね。
    罰はもう終わったので、今日は帰っていいですよ


    そう表示される。

    26 = 1 :

    「っ…罰が終わった…!?…どういうことなの…っ!?」


    カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ…


    このプリントを配布します
    また明日


    ピラッ


    「…?」


    そのプリントのタイトルは…


    「みんなが居る場所」だった。

    28 :

    いいね

    30 = 1 :

    「!…この、みんなって!?」


    このプリントを配布します。
    また明日


    「…今日は、終わり…」


    さっそくプリントを読む。

    「みんなが居る場所」

    ここに、みんな居るよん!
    一人ぼっちのあかりちゃん!
    寂しいかな~?
    だったら、早くおいで!
    場所は下の図↓



    プリントには期待していたよりも短い文と、場所が記載されてる。


    「…行ってみるしかないよね…」

    32 = 1 :

    校門から出る。


    「よし…校門を出て右…左…」


    図の通り、歩いていく。


    「…あれ…?」


    途中から違和感を覚える。


    「あかり…この道、知ってるよ…?」


    違和感は…どんどん既視感に変わっていく。


    「…嫌な予感がするよぉ…でも…みんなが居るなら…」


    35 = 1 :

    「…あっ!!」


    着いた。


    昔、結衣ちゃんや京子ちゃんとよく遊んだ公園だ。


    一人になる前も、ちょくちょく来ていたので、ハッキリと覚えている。


    ジャングルジム。
    ブランコ。
    給水所。


    見慣れた物がいっぱいだ。


    でも…


    何個か、見慣れない物が置いてある。

    36 :

    西垣先生の実験だろ

    38 :

    なにこわい

    39 = 1 :

    棺桶だ。


    何個か、棺桶が寝転ぶようにしてズラッと並んでいる。


    真っ黒の棺桶。


    「…ひっ…」


    カタカタと体が震える。


    「なにこれ…怖い…」

    40 = 38 :

    おい

    おい…

    42 :

    怖すぎワロリンリンクス

    43 :

    なにこれこわい

    44 = 4 :

    おい

    45 :

    おい

    46 = 1 :

    なぜか、その棺桶には触れるべきではない気がした。


    なにより不気味だし…


    そのまま帰ろうとすると


    聞き慣れたテンポの音が後ろで聞こえる。


    カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ…


    発している音は少し違う感じだけど、このテンポは聞き覚えがある。


    これまで、私を散々怖がらせた音。


    あの黒板に文字が表示される音だ。


    思い切って振り返る。

    48 :

    ぎゃあああああああああああああああああああああああああぁ

    49 :

    しえん

    50 = 1 :

    地面だ。
    広がる白い砂の中に、色が濃い線が。
    予想通り、文字が書かれている。

    棺桶を開けろ棺桶を開けろ棺桶を開けろ棺桶を開けろ棺桶を開けろ棺桶を開けろ棺桶を開けろ棺桶を開けろ
    全ての棺桶を開けてこい。
    でないと、また罰を与えるぞ。


    そう書かれていた。

    「っ…っ…!」


    手が震える。
    足が震える。

    怖い…怖い…


    カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ…

    はやくしろ


    文字が消えたと思ったら、また表示される。



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