元スレあかり「あかりにとって、初恋はあなたでした」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
201 = 44 :
ほ
202 = 81 :
うぉぉぉぉ・・・
203 = 50 :
ほ
204 = 117 :
わぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
205 = 117 :
こんなの絶対切ないよ!
206 = 85 :
なんということでしょう
207 :
ちなあかはいいよぉとってもいいよぉ
208 = 94 :
ちなつ「……」
私はその手紙をぐしゃぐしゃに丸めて、部室を出て、走った。
あかりちゃんを探して走った。
こんな手紙だけを残して離れようとするあかりちゃんに、会いたかった。
走って走って走って。
それでようやく見つけたあかりちゃんは。
ちなつ「……あかりちゃん!」
校舎の裏の花壇。
同じ箇所に水をやり続けていたあかりちゃんは。
あかり「……ちなつちゃん、なんで」
210 = 50 :
来たか・・・!
211 = 19 :
最後まで書いてくれよ
213 = 94 :
そう言い掛けて、あかりちゃんは私の持っている手紙に気付いた。
読んだんだ。
そんな顔をして、あかりちゃんは「ごめんね」と。
あかり「ごめんね、あかりね、何度も言おうとしてやめて。それでもやっぱり、
卒業しちゃう前にちなつちゃんに伝えたかったんだぁ」
ちなつ「……あかりちゃん」
あかり「ちなつちゃん、女の子同士はありえないって言ってたよね。あかりもね、
そう思うよ。だから、こんなこと言って、こんなこと言っちゃってごめんね」
足元に如雨露を置いて、あかりちゃんは照れたように笑った。
それでも泣き声には変わりなかった。
214 = 50 :
ほ
215 = 117 :
もう寒い
216 = 44 :
ほ
217 = 94 :
あかりちゃんが、違う高校へ行ってしまう理由がようやくわかった気がした。
それからこれまでのあかりちゃんの言葉や、行動の意味も。
全部全部、きっと私のためで。
ちなつ「……私もね、あかりちゃん」
あかり「へ?」
ちなつ「私もね、初恋、女の子なの」
女の子。
しかもあかりちゃんがとってもよく知ってる人なんだよ。
結衣先輩なんだよ。ずっと好きで、告白して、それで振られちゃった。
219 = 129 :
言うんだチーナ!
220 = 117 :
いっけぇえ
221 = 94 :
ちなつ「だからあかりちゃん、そんなふうに言わないで」
私たちはきっとおかしくて。
それには変わり無いけれど。
ちなつ「私、あかりちゃんがいてくれたから結衣先輩のこと、ずっと引っ張らずに
すんだんだよ。あかりちゃんがいてくれたから、女の子のことを好きな自分、
嫌わずにすんだの」
今さら、気付いたって仕方ない。
だから私はできるならこのまま気付かずにいたい。
でもきっともう、あかりちゃんだって私の気持ちに気付いているはずなのだ。
あかりちゃんは友達だった。
友達だと思っていた。それは自分の気持ちにではなく、自分の思考にブレーキを
かけていただけだった。
222 = 19 :
わくわく
224 = 129 :
ブレーキなんていらんかったんや!
226 = 117 :
翌日まで保守させたりしないよね?
227 = 94 :
ちなつ「あかりちゃん、私ね」
そう、言い掛けて。
「言わないで」
言葉はあかりちゃんの声にかき消された。
あかり「言わないで、お願いだから」
ちなつ「……どうして」
あかり「言われたらあかり、ちなつちゃんから離れちゃうこと、後悔しちゃうから」
だから、言わないで。
あかりちゃんは言った。
まだ、言葉にしたことの無い気持ち。
言い掛けて、飲み込んだその気持ちが溢れ出てくる。
それでも私はぐっと唇を噛締めた。
あかり「ちなつちゃんの言いたいこと、わかってるから。だからこそあかりたち、
離れなきゃ」
あかりたち、女の子同士だもんね。
228 = 44 :
あかり・・・・・・・
229 = 117 :
女の子同士でいいんやで
230 = 129 :
ああああ
231 = 50 :
おいいいいい
232 = 94 :
気持ちを邪魔する壁。
それはきっと、いつまで経っても崩れることはなく、そして登りきる事だって
できないから。
ちなつ「大好きだよ、あかりちゃん」
それでも私は、言った。
あかりちゃんにとっても私にとっても、一番残酷な言葉だと知って。
私のことを好きになってくれてありがとう。
そんな気持ちも込めて。
ちなつ「友達として、あかりちゃんのこと、大好きだよ」
これからのあかりちゃんのためにも、私のためにも。
あかりちゃんはゆっくり、笑って。
あかり「あかりも、大好きだよ」
234 = 129 :
タワーを建てるべきなのだろうか
237 = 50 :
なにせつなくなってんのおれ
239 :
いいね
240 :
盛り上がるところじゃないだろ…
241 = 94 :
あかりちゃんはそう言うと、ふっと私から視線を逸らした。
「それじゃ、ちなつちゃん」
そう言って、私に背を向けて。
ちなつ「……」
そのまま見送ることなんて、できなかった。
あかりちゃんの腕を、私は掴んだ。
これでお別れなんて、どうしても嫌で。
ちなつ「最後に一つ、思い出が欲しいな」
そう言いながら、私はあかりちゃんに口付けた。
練習でも本番でも始まりでもなくって、これはきっと終わりのキス。
242 = 129 :
舌は絡まることなく離れそうな切ないキス
243 = 44 :
終わりのキス・・・・・・・・・
切な過ぎるよ・・・・・・
244 = 169 :
二人は幸せなキスをして終了
245 = 129 :
涙の味とかしそうなんだよなぁ
246 = 94 :
あかり「……ずるいよ、ちなつちゃん」
離れたあかりちゃんが、呟くように言った。
どちらも、泣かなかった。
私たちの気持ちが、泣いたってどうにもならないことを知っているから。
ちなつ「ごめんね、あかりちゃん」
バイバイ。
私が言うと、あかりちゃんもバイバイ。そう返して。
私たちは笑い合った。
初恋でも二番目の恋でも、叶わない恋には笑顔で手を振ってやろう。
そうしなければ、私たちの好きはきっと、悲しいままだから。
終わり
247 = 129 :
>>244
不幸せだろ!いい加減に……しろよ……
248 = 19 :
感動した
乙乙乙
249 = 129 :
あ、終わってた。乙!
250 = 81 :
せつなすぎるわ・・・乙
みんなの評価 : ★★
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