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元スレ綾乃「キマシタワーが建てられない」
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綾乃「と、歳納京子、行くわよ、大丈夫、優しくするから///」
京子「あ、綾乃、だめ、もうちょっと待って///」
綾乃(私の腕の中に居る歳納京子、髪の毛が乱れてて、凄く、可愛い…)ポー
綾乃(そ、それに、凄く熱くなってる歳納京子の体温が伝わってきて…)
綾乃(私も、何かどんどん変な気分に///)ポー
綾乃「と、歳納京子、大丈夫、私に任せておけばすぐ終わるから…ね?」ナデ
京子「ほ、本当に?乱暴にしない?」ウルッ
京子「あ、綾乃、だめ、もうちょっと待って///」
綾乃(私の腕の中に居る歳納京子、髪の毛が乱れてて、凄く、可愛い…)ポー
綾乃(そ、それに、凄く熱くなってる歳納京子の体温が伝わってきて…)
綾乃(私も、何かどんどん変な気分に///)ポー
綾乃「と、歳納京子、大丈夫、私に任せておけばすぐ終わるから…ね?」ナデ
京子「ほ、本当に?乱暴にしない?」ウルッ
ドキドキドキドキドキドキ
綾乃(だ、だめ、気持ちが抑えられない…)
綾乃(ちょ、ちょっとだけ、いいわよね…ちょっとだけ胸に抱きしめるだけだから///)
京子「あ、あやの?あ、んむっ///」
綾乃(歳納京子、好き、大好き…!)ギューッ
京子「むぐむぐ///」
綾乃(ああ、歳納京子の息が、制服越しに胸に感じられる…もう、私///)
綾乃(だ、だめ、気持ちが抑えられない…)
綾乃(ちょ、ちょっとだけ、いいわよね…ちょっとだけ胸に抱きしめるだけだから///)
京子「あ、あやの?あ、んむっ///」
綾乃(歳納京子、好き、大好き…!)ギューッ
京子「むぐむぐ///」
綾乃(ああ、歳納京子の息が、制服越しに胸に感じられる…もう、私///)
千歳「綾乃ちゃん、何か凄い音がしんやけど、だいじょ」ガラッ
千歳「うわっ!ダンボールに二人が埋まってるやん!」
千歳「は、はよ、助けださな…!」ポイポイ
千歳「ふ、二人とも、だいじょ」
綾乃「あ、千歳、あの、ありがとう///」
京子「むぐ…ぷはっ、やっと解放された///」
千歳(え、二人がダンボールの下で絡み合って、発掘され…)
千歳「ぶはーーーー!」ドバッ
綾乃「ち、千歳!?大丈夫!?千歳!?」
千歳「うわっ!ダンボールに二人が埋まってるやん!」
千歳「は、はよ、助けださな…!」ポイポイ
千歳「ふ、二人とも、だいじょ」
綾乃「あ、千歳、あの、ありがとう///」
京子「むぐ…ぷはっ、やっと解放された///」
千歳(え、二人がダンボールの下で絡み合って、発掘され…)
千歳「ぶはーーーー!」ドバッ
綾乃「ち、千歳!?大丈夫!?千歳!?」
~帰路~
綾乃「ごめんなさい、歳納京子、あんな目に合わせて///」
京子「うん、事故だったから、仕方ないよ///」
綾乃(うう、振り返ってみると、恥ずかしいどころの話じゃないわ///)
綾乃(完全に変態じゃない、私///)
京子「けど、資料室、前よりも散らかっちゃったね…」
京子「あれ、整理するのに1週間以上かかりそうだよ」ハァ
綾乃「ごめんなさい、歳納京子、あんな目に合わせて///」
京子「うん、事故だったから、仕方ないよ///」
綾乃(うう、振り返ってみると、恥ずかしいどころの話じゃないわ///)
綾乃(完全に変態じゃない、私///)
京子「けど、資料室、前よりも散らかっちゃったね…」
京子「あれ、整理するのに1週間以上かかりそうだよ」ハァ
綾乃「え、ええ、そうね…あそこの整理を終わらせるのが、生徒会補佐役の仕事…ってなると思う…」
綾乃「だから、期間延長することに、なるかも…」
京子「あー、やっぱりそうなる?」ガクー
綾乃「……」
綾乃「……あの、歳納京子は、私と一緒に作業するの、嫌?」
綾乃「もし、嫌なら、他の役員と、変わってもらう、けど…」
京子「え、嫌じゃないよ」
綾乃「だから、期間延長することに、なるかも…」
京子「あー、やっぱりそうなる?」ガクー
綾乃「……」
綾乃「……あの、歳納京子は、私と一緒に作業するの、嫌?」
綾乃「もし、嫌なら、他の役員と、変わってもらう、けど…」
京子「え、嫌じゃないよ」
京子「今日も、色々あったけど、楽しかったしね」
京子「最近、綾乃とあんまり喋れてなかったから、たくさん話できて良かった!」
綾乃「と、歳納京子…」キュン
綾乃「……ま、まあ、頑張ってくれた分はプリンご馳走するわよ!明日を楽しみにしておきなさい!」
京子「やった!綾乃がチョイスしてくるプリンは美味しいから好き♪」
綾乃「////」
京子「最近、綾乃とあんまり喋れてなかったから、たくさん話できて良かった!」
綾乃「と、歳納京子…」キュン
綾乃「……ま、まあ、頑張ってくれた分はプリンご馳走するわよ!明日を楽しみにしておきなさい!」
京子「やった!綾乃がチョイスしてくるプリンは美味しいから好き♪」
綾乃「////」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
雲が近い。
私はとうとう、ここまで来た。
小さくてゴツゴツな石を積み上げて。
もう、雲に手が届きそう。
待っててね、私の天使。
もうじき、会えるから…。
大丈夫、時間はまだ十分ある…。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
綾乃「むにゃ…」zzzz
雲が近い。
私はとうとう、ここまで来た。
小さくてゴツゴツな石を積み上げて。
もう、雲に手が届きそう。
待っててね、私の天使。
もうじき、会えるから…。
大丈夫、時間はまだ十分ある…。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
綾乃「むにゃ…」zzzz
~翌日~
~生徒会室~
綾乃「~♪」
千歳「綾乃ちゃん、今日は具合よさそうやね」
綾乃「もっちろん!昨日は何かグッスリ眠れたのよね!」
綾乃「だから、体力が有り余ってる感じ!」シュッシュッ
綾乃「この全てを、歳納京子にぶつけてあげるわ…!」
千歳「ひ、一晩で綾乃ちゃんがこんなに頼もしく…!」
~生徒会室~
綾乃「~♪」
千歳「綾乃ちゃん、今日は具合よさそうやね」
綾乃「もっちろん!昨日は何かグッスリ眠れたのよね!」
綾乃「だから、体力が有り余ってる感じ!」シュッシュッ
綾乃「この全てを、歳納京子にぶつけてあげるわ…!」
千歳「ひ、一晩で綾乃ちゃんがこんなに頼もしく…!」
綾乃「おっと、そろそろ歳納京子が資料室に来る時間だわ…!」
綾乃「じゃ、千歳、こっちは宜しくね!」
千歳「頑張ってな~」フリフリ
綾乃「千歳、ありがと…あと6日間、私、頑張るね!」
綾乃(ま、待っててね、歳納京子!)タッ
綾乃「じゃ、千歳、こっちは宜しくね!」
千歳「頑張ってな~」フリフリ
綾乃「千歳、ありがと…あと6日間、私、頑張るね!」
綾乃(ま、待っててね、歳納京子!)タッ
綾乃「あ、あれ、何か資料室、騒がしいな…」
綾乃「歳納京子?」ガラッ
ちなつ「あ、杉浦先輩、お疲れ様です~」
結衣「綾乃、手伝わせてもっらてるよ」
あかり「あわわ、このダンポール、どこに置けばいいのぉ?」
千鶴「それは、こっち」
綾乃「……え」
綾乃「歳納京子?」ガラッ
ちなつ「あ、杉浦先輩、お疲れ様です~」
結衣「綾乃、手伝わせてもっらてるよ」
あかり「あわわ、このダンポール、どこに置けばいいのぉ?」
千鶴「それは、こっち」
綾乃「……え」
京子「綾乃~、遅かったね!」テコテコ
綾乃「と、歳納京子、こ、これは…」
京子「うん、事情を説明したら、皆手伝ってくれるって言ってくれて」
京子「これなら、1週間もかからずに生徒会補佐の仕事、終わりそうだね!」
綾乃「……」
綾乃「と、歳納京子、こ、これは…」
京子「うん、事情を説明したら、皆手伝ってくれるって言ってくれて」
京子「これなら、1週間もかからずに生徒会補佐の仕事、終わりそうだね!」
綾乃「……」
ちなつ「まあ、京子先輩に任せてると何時までも終わりませんからね」
ちなつ「仕方なくです!」
あかり「ちなつちゃん、昨日は京子先輩居なくて寂しいみたいな事言ってたんだよぉ」
京子「まじで!?もう、ちなちゅ、寂しがり屋さんだなあ!」ダキッ
ちなつ「ちょ、誰もそんな事は言ってません!というか、抱きつかないでください!」
結衣「けど、ちなつちゃん、昨日、寂しそうにしてたのは事実だよね」クスッ
ちなつ「ゆ、結衣先輩まで///」
綾乃「……」
ちなつ「仕方なくです!」
あかり「ちなつちゃん、昨日は京子先輩居なくて寂しいみたいな事言ってたんだよぉ」
京子「まじで!?もう、ちなちゅ、寂しがり屋さんだなあ!」ダキッ
ちなつ「ちょ、誰もそんな事は言ってません!というか、抱きつかないでください!」
結衣「けど、ちなつちゃん、昨日、寂しそうにしてたのは事実だよね」クスッ
ちなつ「ゆ、結衣先輩まで///」
綾乃「……」
京子「あ、千鶴、その箱は私が貰うよ~」
千鶴「……そうか、ほらよ」ポイッ
京子「うわわ、もう、千鶴は乱暴だなあ」パシッ
千鶴「悪かったな、乱暴で」
京子「こないだ、階段で抱きしめてくれたみたいに、優しくしてよ///」
千鶴「な///」
千鶴「……帰る」
京子「あーん、冗談だよ、千鶴!帰らないで!」ダキッ
綾乃「……」
千鶴「……そうか、ほらよ」ポイッ
京子「うわわ、もう、千鶴は乱暴だなあ」パシッ
千鶴「悪かったな、乱暴で」
京子「こないだ、階段で抱きしめてくれたみたいに、優しくしてよ///」
千鶴「な///」
千鶴「……帰る」
京子「あーん、冗談だよ、千鶴!帰らないで!」ダキッ
綾乃「……」
結衣「え、階段で抱きしめたって、どういう事?何があったの?」
京子「な、何がって、それは愛の抱擁と言うか///」
結衣「京子、何があったの?」
京子「え、結衣、ちょっと怖いよ、顔近過ぎ」
千鶴「別に、歳納なんたらが階段から落ちそうになってたから助けただけ」
綾乃「……」
京子「な、何がって、それは愛の抱擁と言うか///」
結衣「京子、何があったの?」
京子「え、結衣、ちょっと怖いよ、顔近過ぎ」
千鶴「別に、歳納なんたらが階段から落ちそうになってたから助けただけ」
綾乃「……」
結衣「そ、そうなんだ」ホッ
ちなつ「階段から落ちそうにって、大丈夫だったんですか?怪我とかは?」
京子「心配ご無用!京子ちゃんには傷一つありませんでした!」
あかり「よ、よかったねえ、階段から落ちたら、また性格が…」
京子「え?性格?」
結衣「…何でもないよ、京子、気にしない気にしない」ポンポン
京子「うー、何か子ども扱いされた気がする」プー
綾乃「……」
ちなつ「階段から落ちそうにって、大丈夫だったんですか?怪我とかは?」
京子「心配ご無用!京子ちゃんには傷一つありませんでした!」
あかり「よ、よかったねえ、階段から落ちたら、また性格が…」
京子「え?性格?」
結衣「…何でもないよ、京子、気にしない気にしない」ポンポン
京子「うー、何か子ども扱いされた気がする」プー
綾乃「……」
綾乃「……」ボソッ
京子「綾乃?どうしたの?」
綾乃「う…さい…」
京子「え?」
綾乃「うるさいって言ったの」
綾乃「貴女達!うるさい!!!」
シーーーーーーーーーーーーン
京子「綾乃?どうしたの?」
綾乃「う…さい…」
京子「え?」
綾乃「うるさいって言ったの」
綾乃「貴女達!うるさい!!!」
シーーーーーーーーーーーーン
綾乃「生徒会補佐は、一人なの!一人でいいの!」
綾乃(あれ、私、何言ってるんだろ)
綾乃「だから、だから他の人はもう帰って!」
綾乃(手伝ってくれてありがとうって)
綾乃「歳納京子以外、帰って!」ウルッ
綾乃(言うべき所なのに)
綾乃「もうここから出て行って!」ポロ
綾乃(とまらない)
綾乃「邪魔なのよ!」ポロポロ
綾乃(私、なんで泣いてるんだろ)
綾乃(あれ、私、何言ってるんだろ)
綾乃「だから、だから他の人はもう帰って!」
綾乃(手伝ってくれてありがとうって)
綾乃「歳納京子以外、帰って!」ウルッ
綾乃(言うべき所なのに)
綾乃「もうここから出て行って!」ポロ
綾乃(とまらない)
綾乃「邪魔なのよ!」ポロポロ
綾乃(私、なんで泣いてるんだろ)
シーーーーーーーーーーーーン
綾乃「……」タッ
京子「あ、綾乃!」
綾乃(終わった)
綾乃(全部終わった、あははは)
綾乃(ざまあみろ、連中の顔)
綾乃(驚いてた、私があんな事言うの、そんなに意外だった?)
綾乃(けど、けど、ずっと思ってたの)
綾乃(ずっと思ってた、貴女たち邪魔だって)
綾乃(すっきりしたわ、もっと早くに言ってやればよかった)
綾乃(あははははははははははは)
~生徒会室~
綾乃「……」ガラッ
千歳「あら、綾乃ちゃん、忘れ物でも…て、どうしたん?」
綾乃「なにが」
千歳「綾乃ちゃん、凄い、泣いてるし…何かあったん?」
綾乃「ええ、あったわ」
綾乃「けど、貴女には関係ない」
千歳「え……」
綾乃「……」ガラッ
千歳「あら、綾乃ちゃん、忘れ物でも…て、どうしたん?」
綾乃「なにが」
千歳「綾乃ちゃん、凄い、泣いてるし…何かあったん?」
綾乃「ええ、あったわ」
綾乃「けど、貴女には関係ない」
千歳「え……」
綾乃「千歳」
千歳「な、なに?」
綾乃「何時も、相談に乗ってくれてありがとう」
千歳「え、うん、そんなん気にせんで…」
綾乃「けど、それももう今日までにして」
千歳「え?」
綾乃「私の事はもういいから」
綾乃「これからは、放っておいて」
千歳「な、なに?」
綾乃「何時も、相談に乗ってくれてありがとう」
千歳「え、うん、そんなん気にせんで…」
綾乃「けど、それももう今日までにして」
千歳「え?」
綾乃「私の事はもういいから」
綾乃「これからは、放っておいて」
綾乃「生徒会も、もう辞める、やってる意味、ないし」
綾乃「それだけ会長に伝えておいて、それで、私と千歳の縁もおしまい」
千歳「待って、そんな突然…綾乃ちゃん、何があったん!」
綾乃「……本当に、今まで、友達でいてくれて、ありがとうね…」
綾乃「さよなら…」タッ
千歳「綾乃ちゃん!」
綾乃「それだけ会長に伝えておいて、それで、私と千歳の縁もおしまい」
千歳「待って、そんな突然…綾乃ちゃん、何があったん!」
綾乃「……本当に、今まで、友達でいてくれて、ありがとうね…」
綾乃「さよなら…」タッ
千歳「綾乃ちゃん!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
私が建てた塔が崩れていく。
ガラガラガラと。
何でだろう。
どうしてだろう。
私は泣きながら石を掻き集めるけど。
石はどんどん塔から落ちていく。
お願い、行かないで。
崩れないで。
この石は全部、私の大切な、思い出なのに。
歳納京子との思い出なのに。
どうして崩れて行っちゃうの?
私が建てた塔が崩れていく。
ガラガラガラと。
何でだろう。
どうしてだろう。
私は泣きながら石を掻き集めるけど。
石はどんどん塔から落ちていく。
お願い、行かないで。
崩れないで。
この石は全部、私の大切な、思い出なのに。
歳納京子との思い出なのに。
どうして崩れて行っちゃうの?
私、ちゃんとやったよ。
ちゃんと努力したよ。
歳納京子の成績が良かったから、私も努力して成績を上げた。
歳納京子を守るために、生徒会にも入った。
歳納京子が困ってる時は、手を差し伸べてあげた。
歳納京子を見守り続けた。
あんなに努力したのに。
私が悪かったの?
やり方が悪かったの?
ちゃんと努力したよ。
歳納京子の成績が良かったから、私も努力して成績を上げた。
歳納京子を守るために、生徒会にも入った。
歳納京子が困ってる時は、手を差し伸べてあげた。
歳納京子を見守り続けた。
あんなに努力したのに。
私が悪かったの?
やり方が悪かったの?
塔は完全に崩れ去った。
また地の底から、最初からやり直し。
やり直す?
何時も助けてくれた千歳を拒絶したのに。
手助けに来てくれた船見さん達を罵ったのに。
何より、大切なはずの歳納京子を傷つけたのに。
もう手元に石は1つも残ってないのに。
そんな状態で、もう一度、塔を建てて雲の上の天使に会いに行く?
また地の底から、最初からやり直し。
やり直す?
何時も助けてくれた千歳を拒絶したのに。
手助けに来てくれた船見さん達を罵ったのに。
何より、大切なはずの歳納京子を傷つけたのに。
もう手元に石は1つも残ってないのに。
そんな状態で、もう一度、塔を建てて雲の上の天使に会いに行く?
そう、私はもう無理だ。
塔を建てることなんて出来ない。
空を仰ぎ見る。
雲を目指す高い塔が、4つ。
船見さん
千鶴さん
吉川さん
赤座さん
彼女たちのうち、誰が天使に会うんだろう。
もう、私には関係ないけど。
どうか、天使を幸せにしてあげてください。
お願いします。
塔を建てることなんて出来ない。
空を仰ぎ見る。
雲を目指す高い塔が、4つ。
船見さん
千鶴さん
吉川さん
赤座さん
彼女たちのうち、誰が天使に会うんだろう。
もう、私には関係ないけど。
どうか、天使を幸せにしてあげてください。
お願いします。
けど。
地の底に落ちても想いは消えて無くならない。
積み上げる石はないけど、声は出せる。
なら、塔は建てられないけど、せめて、声だけは。
声だけは、雲の上に届けたいな…。
「歳納京子」
「私は、貴女の事を」
「愛しているわ」
「ありがとう、綾乃」
「私も、杉浦綾乃の事が」
「好き」
「大好き」
そうだった、これは夢なんだった。
雲の上の天使に会う為に、高い高い塔を建てる夢。
けど、笑ってしまう。
雲の上まで登らないと会えないはずの天使が。
自分から降りてきてくれたんだから。
凄く、都合のよい夢。
けど、もう少し、この夢を見続けていたいな…。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「私も、杉浦綾乃の事が」
「好き」
「大好き」
そうだった、これは夢なんだった。
雲の上の天使に会う為に、高い高い塔を建てる夢。
けど、笑ってしまう。
雲の上まで登らないと会えないはずの天使が。
自分から降りてきてくれたんだから。
凄く、都合のよい夢。
けど、もう少し、この夢を見続けていたいな…。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
京子「あやの、起きて、おーい」ペシペシ
綾乃「ふご…」
綾乃「あ、天使だ…」
綾乃「ありがとう、私に会いに来てくれたんだ…」スリッ
京子「ちょ、綾乃、寝ぼけないで///」
綾乃「私、私、ずっと貴女に会いたかったの…」
綾乃「会って、思いを告げたかったの…」
綾乃「けど、それはもう、無理だから…」
綾乃「ふご…」
綾乃「あ、天使だ…」
綾乃「ありがとう、私に会いに来てくれたんだ…」スリッ
京子「ちょ、綾乃、寝ぼけないで///」
綾乃「私、私、ずっと貴女に会いたかったの…」
綾乃「会って、思いを告げたかったの…」
綾乃「けど、それはもう、無理だから…」
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