元スレ綾乃「キマシタワーが建てられない」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
51 :
これは千歳は鼻血噴き出すのもわかるわ
52 = 1 :
綾乃「と、歳納京子、行くわよ、大丈夫、優しくするから///」
京子「あ、綾乃、だめ、もうちょっと待って///」
綾乃(私の腕の中に居る歳納京子、髪の毛が乱れてて、凄く、可愛い…)ポー
綾乃(そ、それに、凄く熱くなってる歳納京子の体温が伝わってきて…)
綾乃(私も、何かどんどん変な気分に///)ポー
綾乃「と、歳納京子、大丈夫、私に任せておけばすぐ終わるから…ね?」ナデ
京子「ほ、本当に?乱暴にしない?」ウルッ
53 = 21 :
建設現場にどんどん資材が運び込まれてる予感
54 = 1 :
ドキドキドキドキドキドキ
綾乃(だ、だめ、気持ちが抑えられない…)
綾乃(ちょ、ちょっとだけ、いいわよね…ちょっとだけ胸に抱きしめるだけだから///)
京子「あ、あやの?あ、んむっ///」
綾乃(歳納京子、好き、大好き…!)ギューッ
京子「むぐむぐ///」
綾乃(ああ、歳納京子の息が、制服越しに胸に感じられる…もう、私///)
55 = 1 :
千歳「綾乃ちゃん、何か凄い音がしんやけど、だいじょ」ガラッ
千歳「うわっ!ダンボールに二人が埋まってるやん!」
千歳「は、はよ、助けださな…!」ポイポイ
千歳「ふ、二人とも、だいじょ」
綾乃「あ、千歳、あの、ありがとう///」
京子「むぐ…ぷはっ、やっと解放された///」
千歳(え、二人がダンボールの下で絡み合って、発掘され…)
千歳「ぶはーーーー!」ドバッ
綾乃「ち、千歳!?大丈夫!?千歳!?」
56 = 1 :
~帰路~
綾乃「ごめんなさい、歳納京子、あんな目に合わせて///」
京子「うん、事故だったから、仕方ないよ///」
綾乃(うう、振り返ってみると、恥ずかしいどころの話じゃないわ///)
綾乃(完全に変態じゃない、私///)
京子「けど、資料室、前よりも散らかっちゃったね…」
京子「あれ、整理するのに1週間以上かかりそうだよ」ハァ
57 :
あかん!千歳が死んでまう!
58 = 1 :
綾乃「え、ええ、そうね…あそこの整理を終わらせるのが、生徒会補佐役の仕事…ってなると思う…」
綾乃「だから、期間延長することに、なるかも…」
京子「あー、やっぱりそうなる?」ガクー
綾乃「……」
綾乃「……あの、歳納京子は、私と一緒に作業するの、嫌?」
綾乃「もし、嫌なら、他の役員と、変わってもらう、けど…」
京子「え、嫌じゃないよ」
59 = 1 :
京子「今日も、色々あったけど、楽しかったしね」
京子「最近、綾乃とあんまり喋れてなかったから、たくさん話できて良かった!」
綾乃「と、歳納京子…」キュン
綾乃「……ま、まあ、頑張ってくれた分はプリンご馳走するわよ!明日を楽しみにしておきなさい!」
京子「やった!綾乃がチョイスしてくるプリンは美味しいから好き♪」
綾乃「////」
60 = 57 :
しえん
61 = 1 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
雲が近い。
私はとうとう、ここまで来た。
小さくてゴツゴツな石を積み上げて。
もう、雲に手が届きそう。
待っててね、私の天使。
もうじき、会えるから…。
大丈夫、時間はまだ十分ある…。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
綾乃「むにゃ…」zzzz
62 = 1 :
~翌日~
~生徒会室~
綾乃「~♪」
千歳「綾乃ちゃん、今日は具合よさそうやね」
綾乃「もっちろん!昨日は何かグッスリ眠れたのよね!」
綾乃「だから、体力が有り余ってる感じ!」シュッシュッ
綾乃「この全てを、歳納京子にぶつけてあげるわ…!」
千歳「ひ、一晩で綾乃ちゃんがこんなに頼もしく…!」
63 = 57 :
中々いいペースだけど、さるさんに注意した方がいいかも
64 = 3 :
しっえーん
65 = 1 :
綾乃「おっと、そろそろ歳納京子が資料室に来る時間だわ…!」
綾乃「じゃ、千歳、こっちは宜しくね!」
千歳「頑張ってな~」フリフリ
綾乃「千歳、ありがと…あと6日間、私、頑張るね!」
綾乃(ま、待っててね、歳納京子!)タッ
66 = 21 :
一気にはかどったなw
67 = 1 :
綾乃「あ、あれ、何か資料室、騒がしいな…」
綾乃「歳納京子?」ガラッ
ちなつ「あ、杉浦先輩、お疲れ様です~」
結衣「綾乃、手伝わせてもっらてるよ」
あかり「あわわ、このダンポール、どこに置けばいいのぉ?」
千鶴「それは、こっち」
綾乃「……え」
69 = 1 :
京子「綾乃~、遅かったね!」テコテコ
綾乃「と、歳納京子、こ、これは…」
京子「うん、事情を説明したら、皆手伝ってくれるって言ってくれて」
京子「これなら、1週間もかからずに生徒会補佐の仕事、終わりそうだね!」
綾乃「……」
70 = 1 :
ちなつ「まあ、京子先輩に任せてると何時までも終わりませんからね」
ちなつ「仕方なくです!」
あかり「ちなつちゃん、昨日は京子先輩居なくて寂しいみたいな事言ってたんだよぉ」
京子「まじで!?もう、ちなちゅ、寂しがり屋さんだなあ!」ダキッ
ちなつ「ちょ、誰もそんな事は言ってません!というか、抱きつかないでください!」
結衣「けど、ちなつちゃん、昨日、寂しそうにしてたのは事実だよね」クスッ
ちなつ「ゆ、結衣先輩まで///」
綾乃「……」
71 = 57 :
あーあ……
72 = 1 :
京子「あ、千鶴、その箱は私が貰うよ~」
千鶴「……そうか、ほらよ」ポイッ
京子「うわわ、もう、千鶴は乱暴だなあ」パシッ
千鶴「悪かったな、乱暴で」
京子「こないだ、階段で抱きしめてくれたみたいに、優しくしてよ///」
千鶴「な///」
千鶴「……帰る」
京子「あーん、冗談だよ、千鶴!帰らないで!」ダキッ
綾乃「……」
73 = 21 :
見てられないわー
74 = 1 :
結衣「え、階段で抱きしめたって、どういう事?何があったの?」
京子「な、何がって、それは愛の抱擁と言うか///」
結衣「京子、何があったの?」
京子「え、結衣、ちょっと怖いよ、顔近過ぎ」
千鶴「別に、歳納なんたらが階段から落ちそうになってたから助けただけ」
綾乃「……」
75 :
よしいいぞいいぞ
76 = 1 :
結衣「そ、そうなんだ」ホッ
ちなつ「階段から落ちそうにって、大丈夫だったんですか?怪我とかは?」
京子「心配ご無用!京子ちゃんには傷一つありませんでした!」
あかり「よ、よかったねえ、階段から落ちたら、また性格が…」
京子「え?性格?」
結衣「…何でもないよ、京子、気にしない気にしない」ポンポン
京子「うー、何か子ども扱いされた気がする」プー
綾乃「……」
77 = 1 :
綾乃「……」ボソッ
京子「綾乃?どうしたの?」
綾乃「う…さい…」
京子「え?」
綾乃「うるさいって言ったの」
綾乃「貴女達!うるさい!!!」
シーーーーーーーーーーーーン
78 = 1 :
綾乃「生徒会補佐は、一人なの!一人でいいの!」
綾乃(あれ、私、何言ってるんだろ)
綾乃「だから、だから他の人はもう帰って!」
綾乃(手伝ってくれてありがとうって)
綾乃「歳納京子以外、帰って!」ウルッ
綾乃(言うべき所なのに)
綾乃「もうここから出て行って!」ポロ
綾乃(とまらない)
綾乃「邪魔なのよ!」ポロポロ
綾乃(私、なんで泣いてるんだろ)
79 = 57 :
可哀想
80 = 1 :
シーーーーーーーーーーーーン
綾乃「……」タッ
京子「あ、綾乃!」
綾乃(終わった)
綾乃(全部終わった、あははは)
綾乃(ざまあみろ、連中の顔)
綾乃(驚いてた、私があんな事言うの、そんなに意外だった?)
綾乃(けど、けど、ずっと思ってたの)
綾乃(ずっと思ってた、貴女たち邪魔だって)
綾乃(すっきりしたわ、もっと早くに言ってやればよかった)
綾乃(あははははははははははは)
81 = 51 :
綾乃ちゃんはほんまにええこなんや…
82 :
キンタマタワーに見えた
疲れてんのかな
83 = 1 :
~生徒会室~
綾乃「……」ガラッ
千歳「あら、綾乃ちゃん、忘れ物でも…て、どうしたん?」
綾乃「なにが」
千歳「綾乃ちゃん、凄い、泣いてるし…何かあったん?」
綾乃「ええ、あったわ」
綾乃「けど、貴女には関係ない」
千歳「え……」
84 = 1 :
綾乃「千歳」
千歳「な、なに?」
綾乃「何時も、相談に乗ってくれてありがとう」
千歳「え、うん、そんなん気にせんで…」
綾乃「けど、それももう今日までにして」
千歳「え?」
綾乃「私の事はもういいから」
綾乃「これからは、放っておいて」
85 :
なんか悲しいな
86 = 1 :
綾乃「生徒会も、もう辞める、やってる意味、ないし」
綾乃「それだけ会長に伝えておいて、それで、私と千歳の縁もおしまい」
千歳「待って、そんな突然…綾乃ちゃん、何があったん!」
綾乃「……本当に、今まで、友達でいてくれて、ありがとうね…」
綾乃「さよなら…」タッ
千歳「綾乃ちゃん!」
87 = 1 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
私が建てた塔が崩れていく。
ガラガラガラと。
何でだろう。
どうしてだろう。
私は泣きながら石を掻き集めるけど。
石はどんどん塔から落ちていく。
お願い、行かないで。
崩れないで。
この石は全部、私の大切な、思い出なのに。
歳納京子との思い出なのに。
どうして崩れて行っちゃうの?
88 = 1 :
私、ちゃんとやったよ。
ちゃんと努力したよ。
歳納京子の成績が良かったから、私も努力して成績を上げた。
歳納京子を守るために、生徒会にも入った。
歳納京子が困ってる時は、手を差し伸べてあげた。
歳納京子を見守り続けた。
あんなに努力したのに。
私が悪かったの?
やり方が悪かったの?
89 = 1 :
塔は完全に崩れ去った。
また地の底から、最初からやり直し。
やり直す?
何時も助けてくれた千歳を拒絶したのに。
手助けに来てくれた船見さん達を罵ったのに。
何より、大切なはずの歳納京子を傷つけたのに。
もう手元に石は1つも残ってないのに。
そんな状態で、もう一度、塔を建てて雲の上の天使に会いに行く?
90 = 1 :
そう、私はもう無理だ。
塔を建てることなんて出来ない。
空を仰ぎ見る。
雲を目指す高い塔が、4つ。
船見さん
千鶴さん
吉川さん
赤座さん
彼女たちのうち、誰が天使に会うんだろう。
もう、私には関係ないけど。
どうか、天使を幸せにしてあげてください。
お願いします。
92 = 85 :
泣きたくなってきた
93 = 21 :
綾乃が心配で眠いけど寝れない
94 = 1 :
けど。
地の底に落ちても想いは消えて無くならない。
積み上げる石はないけど、声は出せる。
なら、塔は建てられないけど、せめて、声だけは。
声だけは、雲の上に届けたいな…。
「歳納京子」
「私は、貴女の事を」
「愛しているわ」
95 = 51 :
綾乃ちゃんは…綾乃ちゃんは…ええこなんやで…
96 = 1 :
「ありがとう、綾乃」
「私も、杉浦綾乃の事が」
「好き」
「大好き」
そうだった、これは夢なんだった。
雲の上の天使に会う為に、高い高い塔を建てる夢。
けど、笑ってしまう。
雲の上まで登らないと会えないはずの天使が。
自分から降りてきてくれたんだから。
凄く、都合のよい夢。
けど、もう少し、この夢を見続けていたいな…。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
97 :
ほ
100 = 1 :
京子「あやの、起きて、おーい」ペシペシ
綾乃「ふご…」
綾乃「あ、天使だ…」
綾乃「ありがとう、私に会いに来てくれたんだ…」スリッ
京子「ちょ、綾乃、寝ぼけないで///」
綾乃「私、私、ずっと貴女に会いたかったの…」
綾乃「会って、思いを告げたかったの…」
綾乃「けど、それはもう、無理だから…」
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