元スレ京子「ひまっちゃんは友達が少ない」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
51 :
ちーなが不憫すぎて泣いたw
53 = 1 :
誤字ですた
ちとせ→ちなつ
54 = 51 :
気にしなくていいよ、みんなわかってるから ④
55 = 1 :
~帰路~
京子「よし、今日も遅くなったので、ひまっちゃんを送って行くよ」
向日葵「あ、ありがとうございます、歳納せ…」
京子「てや!」プニッ
向日葵「ひゃあ!?」
向日葵「あ、すみません、京子先輩…ですね」
京子「判ればよろしい!」
56 = 1 :
京子「ひまっちゃん、そろそろ娯楽部に慣れてきた?」
向日葵「はい、みなさんと話していて、凄く楽しいですわ」
向日葵「休日に櫻子以外と出かける約束までしてしまいましたし…」
京子「うんうん、ひまっちゃんが喜んでくれて、私も嬉しいよ!」ニコ
向日葵「京子先輩…」
57 = 1 :
向日葵(京子先輩が、私に構ってくださる理由…聞きたい…)
向日葵(けど、けど、聞くのが怖いですわ…)
向日葵(そんな質問をする私を、京子先輩は失望するかもしれませんし…)
向日葵(京子先輩からは、悪く思われたくない…)
向日葵(なら、黙って流れに身を任せていたほうが…)
58 = 1 :
京子「ひまっちゃん?」
向日葵「は、はい!」
京子「また、不安そうな顔してたよ?大丈夫?」
向日葵「あ、はい、大丈夫です…」
京子「……」
向日葵「……」
京子「明日、皆でお菓子屋さん行くの、楽しみだね」ニコ
向日葵「……!は、はい!」
60 = 1 :
~休日~
~駅前~
京子「ひまっちゃーん!こっちこっちー!」
向日葵「す、すみません、遅れてしまいましたか?」ハァハァ
結衣「いや、集合時間前だから大丈夫だよ」
あかり「お菓子屋さん、楽しみだねえ」
ちなつ「けど、この時間だとちょっと電車混んでるかもね」
ちなつ「確か、5駅くらい先にあるんだよね?向日葵ちゃん」
61 = 1 :
向日葵「あ、はい、そうですわね」
結衣「じゃあ、そろそろ行こうか?」
京子「ひまっちゃん、ナビゲート宜しくね!」
向日葵「は、はい!」
向日葵「では、みなさん、まいりましょう」
62 = 1 :
ちなつ「うっ、やっぱり、混んでる…」
結衣「まあ、5駅だし、我慢して詰めようよ」
向日葵(うう、何か申し訳ない気が…)
京子「よーし、みんな、乗ったね?そろそろ扉閉まるよ~」
あかり「あ、待って!あかりもー!」ササッ
京子「あかり、ギリギリセーフ!」
64 = 1 :
ガタンゴトン、ガタンゴトン
向日葵「あ、あれ、京子先輩、他の方たちは?」
京子「あー、何か奥の方へ流されて行っちゃったみたい」
向日葵「そ、そうですの…」
京子「~♪」
向日葵「あ、あの、京子先輩…あまり顔を見つめないで頂けると…///」
京子「えー、けど、他に見るものないし、ひまっちゃん眺めてると飽きないからさ」
65 = 1 :
向日葵「え、う、あ///」
京子「にひひひ♪」ニコ
向日葵(う、何か、京子先輩の顔、近い///)
向日葵(どうしてこんなにドキドキするんでしょう///)
京子「あ、次の駅で降りるんだよね」
向日葵「あわわ///」
向日葵「あ、そ、そうですわね、次の駅で降ります///」
66 = 1 :
結衣「ぷはー…く、苦しかった…」ガク
ちなつ「か、帰りは混雑の時間は避けましょう…」ガク
あかり「あかり、服しわくちゃだよお…」ガク
向日葵(え、そ、そんなに苦しくはなかったですけれど…)
京子「なんだよ、三人とも、貧弱だなあ!」
向日葵(あれ、京子先輩の服も、凄く乱れてますわ…)
向日葵(ひょっとして、京子先輩、壁になって私を守ってくれてた…?)
67 = 1 :
~お菓子屋さん~
京子「これが、例のドーナッツだね!」
結衣「ドーナッツじゃねーって」
ちなつ「うわあ、美味しそうな匂い…」
あかり「早く食べよう!」
向日葵「ええ、いただきましょう」
キャッキャウフフ
68 = 1 :
結衣「うん、凄く美味しかった…やっぱり、味が判ると作る目標になっていいよね」
ちなつ「結衣先輩が作ってくださるの、楽しみです!」
あかり「向日葵ちゃん、今日はありがとうね」ニコ
向日葵「ど、どういたしまして!」
京子「よし、それじゃあ、ちょっと街をブラブラしながら帰ろっか?」
一同「はーい!」
69 = 1 :
~帰路~
向日葵(今日も、凄く楽しかったですわ…)
向日葵(みなさんと、沢山喋れたし…)
向日葵(こんなに幸せな気持ちは、初めて…)
ちなつ「向日葵ちゃん」
向日葵「あ、ちなつさん、お帰りになったのでは…?」
ちなつ「うん、一旦帰ったんだけど…ちょっと気になってね」
71 :
うむうむ
72 = 1 :
ちなつ「一緒に帰ろ?」
向日葵「は、はい」
向日葵(ちなつさん、どうしたのでしょう、深刻な顔して…)
ちなつ「……」
向日葵「……」
向日葵(なんだろう、空気が重い…)
73 :
京子イケメン
74 = 42 :
VSチーナか……
75 :
最後は櫻子がちゃんとひまっちゃんを幸せにするんだろうな!?
76 = 52 :
どうした>>1・・・!
お前はまだまだこんなもんじゃないだろう
78 = 39 :
時間的にさるは考えにくいしな
80 :
いいね
81 = 52 :
ほ
82 = 1 :
ちなつ「あのね」
向日葵「はい…」
ちなつ「前にほら、言ってたじゃない、京子先輩は抱きつき魔だって」
向日葵「はい…」
ちなつ「前までは、わたし、良く京子先輩に抱きつかれてたんだけど…」
ちなつ「向日葵ちゃんが入部する少し前くらいから、殆ど受けなくなったんだ」
向日葵「……そう、ですの…」
83 = 1 :
ちなつ「それで、初めて気づいたんだけど…」
ちなつ「あれって、要するに、私が娯楽部に馴染むまで気を使ってくれてたんだと思う」
ちなつ「京子先輩と結衣先輩とあかりちゃんは、幼馴染だし」
ちなつ「どうしても会話に入れない部分が出てくるし…」
ちなつ「過剰に構ってくれる事で、それをフォローしてくれてたんじゃないかなって」
ちなつ「向日葵ちゃんも……覚えあるんじゃない?」
84 = 39 :
マッテマシター
85 = 1 :
向日葵「……」
向日葵(確かに…思い当たる点が…幾つもありますわ)
向日葵(今日も、電車で私を守って下さってたみたいですし…)
ちなつ「私はね、正直、悔しいの」
向日葵「え?」
86 = 73 :
ほう…
87 = 1 :
ちなつ「私、自分では対等に京子先輩とつきあってたと思ってたんだ」
ちなつ「けど、実際は、違った、守られてた」
ちなつ「結衣先輩は、見える形で私を守ってくれるけど、京子先輩は、見えない所で、守ってくれてた」
ちなつ「そんな風に、先輩達に気を遣わせてしまってたのが、悔しいの」
ちなつ「私が、もっと強かったなら、先輩に気を使われる事もなく、対等でいられただろうなって」
向日葵「ちなつさん…」
ちなつ「もちろん、今は対等のつもりだけどね?そうじゃないと結衣先輩を狙うなんて無理だし」
88 = 1 :
ちなつ「……こんな話、誰にもするつもりはなかったんだけど」
向日葵「は、はい」
ちなつ「けど、今の向日葵ちゃんを見てると、以前の私を見てるように感じて…」
ちなつ「向日葵ちゃんには、悔しい思いをして欲しくないなって、思ったの」
ちなつ「私の話はそれだけ…!」
ちなつ「じゃ!京子先輩との事、頑張って!ばいばい!」タッタッタッ
向日葵「ちなつさん…」
89 = 1 :
向日葵(そうか、私、京子先輩に、守られてたのですわね…)
向日葵(確かに悔しいと思う…守られてた事にすら気付かない私自身の弱さが情けくて…)
向日葵(けど…それ以上に、何だろう、胸が痛い…)ズキ
向日葵(京子先輩にとって、私は、なんなのでしょう…)ズキ
向日葵(ちなつさんと同じ…ただの、後輩なのでしょうか…)ズキズキ
向日葵(私は…私は、京子先輩の事を…)ズキズキズキ
90 :
意外にいいちなつ
91 = 1 :
~屋上~
向日葵「ふぅ…」
京子「ひまーっちゃん!」ダキッ
向日葵「ひゃあ!?」
京子「どしたのさ、またため息なんてついて?」
向日葵「きょ、京子先輩…」
92 :
ひまはさくさえいればいいはずだからこの話はおかしい
93 = 1 :
京子「今日、部活来なかったね、何かあった?」
向日葵「すみません…」
京子「謝らなくってもいいよ、大丈夫だから」
向日葵「……」
京子「ひまっちゃん?」
94 = 1 :
向日葵「京子先輩は、どうして…」
向日葵「どうして私を、守って下さるんです?」
京子「……」
向日葵「ちなつさんのように、自分から娯楽部を訪れた方を守るのは…判ります」
向日葵「けど、本来無関係だった私を娯楽部に引き入れてまで…どうして…?」
96 = 1 :
京子「うーん、ひまっちゃんが、私と似てたから…かな」
向日葵「京子先輩と…?」
京子「私もね、子供のころは臆病で泣き虫で…」
京子「友達とか全然いなかったから」
向日葵「京子先輩が…泣き虫…」
京子「けどね、結衣とあかりは、私が泣いてたら、友達になってくれた」
京子「守ってくれて、前へ進む勇気を与えてくれた…」
京子「おかげで、こんな私でも、一歩一歩、進んで来れてる」
97 = 1 :
京子「あの日、泣いてるひまっちゃんを見てたら、胸が痛くなったんだ…」
京子「ああ、この子は私と同じだなって思った」
京子「涙のせいで、周りが見えなくなって、前に進む勇気がなくなってる」
京子「だから、今度は、私がこの子の友達になりたいって」
京子「前へ一歩踏み出す為の勇気を分けてあげたいって」
京子「その勇気が育つまで、守ってあげたいって、思ったの」
98 = 1 :
向日葵「京子先輩…」
京子「うう、何か恥ずかしい事を口走った気がする…///」
向日葵「恥ずかしくなんか、ないです」ヒック
京子「ひ、ひまっちゃん?」
向日葵「ゆ、勇気…ちゃんと、貰いました…」グスン
向日葵「京子先輩からも、ちなつさんからも、勇気、一杯もらいました…」ヒック
向日葵「ありがとう、ございます…」ヒックヒック
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