元スレ千冬「一夏、私は心配だぞ」一夏「何がだよ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
151 = 72 :
ちょっと待って。眠気覚ましに夜食食ってくる。
152 = 149 :
腹減った
153 = 91 :
朝マック食いたい保守
154 :
鈴ちゃんかわいい
155 = 72 :
~放課後~
千冬(くそ…結局授業にも身が入らなかったではないか…)
千冬(しかも最後は自習にまでしてしまうとは…我ながら一生の不覚だ…)
千冬(くぅ…それもこれも一夏が…)
千冬(……)
千冬(大莫迦か私は…自分の事を棚上げして責任転嫁とは…。本当に虫唾が走る…)
千冬「チッ…」ピッ
千冬「束か。今いいか?」
千冬「…そうか。いつも通りか。まったくお前は…」
千冬「いや、何でもない。くだらないことだ」
千冬「……こんなこというのもなんだが、ちょっと聴いてくれるか?」
156 = 72 :
千冬「……ああ、そうだ」
千冬「……情けない話だが、私には色恋情事には疎くてな」
千冬「…分かっている。だが、こんなことを話せるのはお前くらいなものだ」
千冬「……それを言うな。わざわざ恥を忍んで打ち明けているというのに」
千冬「……ん? 何だ、よく聞き取れなかったが?」
千冬「聞いてはならない単語が聞こえた気がするのは私の気のせいか?」
千冬「……」
千冬「ッッッ! この莫迦! 一体何を――」
千冬「……いや、それはそうかもしれないが」
157 = 72 :
千冬「…そうだな。搦め手はどうも性に合わん」
千冬「わかった。まずはやってみる。色々とすまなかったな」
千冬「…そういう事態には誓ってしないから安心しろ」
千冬「まったく莫迦め…。じゃあな、切るぞ。礼を言う」
千冬「莫迦者。いい加減切るぞ。じゃあな」ピッ
千冬「まったく…」
千冬「よ、夜這いだと……」
158 = 149 :
夜這いだと…
160 = 91 :
くそ!眠いのに気になってしまう!
161 = 72 :
~一夏の部屋~
knock knock
一夏(ん? 誰だろ、こんな時間に)
一夏「はーい。どちらさ――」
千冬「……」
一夏「ど、どうしたんだよちふy…織斑先生、どうかしたんですか?」
千冬「…邪魔するぞ」
一夏「へ?」
千冬「それと一夏。消灯時間は過ぎてる。今は姉として呼ぶことを許可する」
一夏「え? あ、うん……」
一夏「…千冬姉」
千冬「うむ」
一夏「入りなよ」
千冬「ああ」
162 = 72 :
ポスッ
千冬「……」
一夏「……」
一夏「あ、あのさぁ千冬姉」
千冬「何だ一夏」
一夏「お、俺のベッドに横たわって一体何を?」
千冬「見て分からないか愚か者」
一夏「へ?」
千冬「揉め」
一夏「はぁ!?」
千冬「マッサージだ。今日は疲れた」
一夏「え? あ、はい…そうだね、マッサージだよね…」ドキドキ
千冬「早くしろ」
164 = 72 :
ギュッ ギュッ
千冬「ふぅ…やはりお前のマッサージは効くな」
一夏「最近さっぱりだったしね」ギュッギュッ
千冬「そうだな。うぅ…そこだ…」
一夏「い、いきなり変な声を出さないでくれよ千冬姉…」ドキドキ
千冬「いいではないか。久しぶりの按摩だ。気を抜いてもバチは当たらん」
一夏「ち、千冬姉ってそういうキャラだっけ?」
千冬「私だって人並みに休息は欲しいさ」
一夏「そ、そうか…」
千冬「手が止まってるぞ」
一夏「あ、ごめん」ギュッギュッ
千冬「あふっ」
165 = 72 :
モミモミ
千冬「…一夏」
一夏「何? 千冬姉」
千冬「…普段の私を、疎ましく思うか?」
一夏「どうしたの? 今日はやけにしおらしいじゃない」
千冬「こういう時だからこそだ、莫迦者」
一夏「ははっ、それもそうかもね」
千冬「…で、どうなんだ」
一夏「うーん…確かに千冬姉はいつもキツいよね」
一夏「とにかく規律には厳しいし、時には問答無用で鉄拳だから」
一夏「正直、いつもおっかないよ」
千冬「……」
一夏「でもさ」
一夏「それが期待と心配の裏返しだってことくらいの、分別はついてるつもり」
千冬「…そうか」
166 = 72 :
千冬「…思えば、お前には姉としてしてやったことなどないのかもしれんな」
一夏「そんなことないよ。俺、いつも千冬姉を尊敬してる」
千冬「…自分で言うのも何だが、お前には誇れることはしてきたと思っている」
千冬「一緒にいられないなら、せめて胸を張ってお前の姉を名乗れる資格くらいは欲しかった」
千冬「だが、それだけだ」
一夏「……」
千冬「私には、それしか残っていない…」
167 = 72 :
千冬「お前にもっと、姉としての時間を割くべきだったのではないかと後悔するんだ」
千冬「高校以降はISと軍事にかかりっきりで、お前には寂しい思いをさせたからな…」
一夏「しょうがないよ。あの時の千冬姉、すごかったもん」
千冬「…すまない。一夏。でも、それだけじゃないんだ」
一夏「え?」
千冬「私は狡猾な人間だ」
千冬「お前のただ一人の家族であることをいいことにお前を縛り、嘗てはISに触れることも許さなかった」
千冬「今にして思えば、そうすることでお前には私に依存せざるを得ない状況を作りたかったのかもしれない」
一夏「……」
千冬「…情けない話だ。私は唾棄されるべき人間だな」
一夏「そんなことないよ」
千冬「え…?」
169 = 72 :
一夏「だって俺、千冬姉の気持ちわかるよ」
千冬「何を言っている? 私のしたことは最低の行為だぞ?」
一夏「千冬姉もさ…」
一夏「寂しかったんでしょ?」
千冬「ッッ……」
一夏「俺にとって千冬姉さんがただ一人の家族であるようにさ」
一夏「千冬姉だって俺のこと、かけがえのない弟だったんでしょ?」
一夏「そのために頑張ってくれた人のこと、責められるはずないじゃないか」
千冬「…相変わらず甘いなお前は」ギュッ
一夏「ははっ、よく言われるよ」
一夏「? どうしたの? 枕に顔を埋めて」
千冬「なんでもない」
千冬(何でそんなに…優しいんだお前は…)
千冬(くそ…泣きそうだ)
170 = 72 :
うおうミスった。
一夏「俺にとって千冬姉さんがただ一人の家族であるようにさ」
↓
一夏「俺にとって千冬姉がただ一人の家族であるようにさ」
171 = 72 :
千冬(くそ…我慢だ…ここで泣いてしまったら私は…)
千冬(一夏が…一夏がそこにいるのに…こんなに、優しくしくれているというのに……!)
千冬(せっかく姉として尊敬してくれているのに…ここで台無しにしてたまるものか…!)
一夏「千冬姉?」
千冬(抱きしめたい…抱きしめられたい…!)
千冬(キスして…触られて撫でられて…それ以上のことだってしたい…!)
千冬(いっそ気持ちを全部ぶちまけて…楽になりたい…!)
千冬(でもそれは…出来ないんだ……!)
一夏「……」
174 = 72 :
千冬(…なんで一夏なんだ。なんでよりによって弟なんだ)
千冬(どうして他人として出会わせてくれなかった。どうして同じ家の下で生まれさせられた)
千冬(一夏は私をこんなに慕ってくれているのに…私も負けないくらいに恋い慕っているのに…)
千冬(なのに…生まれながらに恋する資格さえないなんて…こんなのあんまりだ…)
千冬(こんなことになるくらいなら私は…)
一夏「千冬姉」ズイッ
千冬「あ……」
175 :
千冬っていうから特攻の拓スレかと思ってwktkしながらスレを開いたのに…
176 = 72 :
よくよく考えれば保守なんだからもう少し間をあけるべきだろうか…。
千冬「……」ポロポロ
一夏「……」
千冬「み、見るな莫迦者…」プイッ
一夏「…ひどい顔だよ?」
千冬「お、お前のマッサージが下手だったせいだ」
一夏「…千冬姉」ギュッ
千冬「え…?」
一夏「……」
177 = 72 :
千冬(ななななな、何だこの状況は!?)
千冬(いいいいい一夏に…だだ、だ、抱きとめられているのか、私は!?)
千冬(…一夏。意外と胸板厚いな…。匂いもすごくいい香りが…)
千冬(って! 違う! ここは引きはなさいと!)
千冬「い、一夏! お前何をして――(あれ?)」
一夏「千冬姉…」
千冬(な、何だこれは…力が…入らない…)
一夏「今さ、俺の姉じゃなければいいと思わなかった?」
千冬「ッ!」
178 = 72 :
千冬「な、何を莫迦なことを――」
一夏「分かるよ。だって、たった一人の家族だから」
一夏「一番大切な人の気持ち…分からなかったら流石に駄目だろ」
千冬「……」
一夏「千冬姉が姉じゃなかったらさ…そんなの俺、嫌だよ」
千冬「…それは、本当の家族がいなくなるからか?」
一夏「違うよ。まあ確かにそれもあるけどさ」
一夏「だって、千冬姉が俺の家族だったからこそ、俺は千冬姉を好きになれたんだぜ?」
千冬「へ…?」
180 = 72 :
一夏「いつも俺の傍にいて、俺を守ってくれたことも」
一夏「俺のためを想って、俺を叱ってくれることも」
一夏「千冬姉はいつだって前に立って…俺はその背中を見てきたから」
一夏「だから俺…自然と千冬姉を好きになっていたんだと思う」
千冬「……」
一夏「まあ、今は千冬姉の背中は小さく見えるけどね」
千冬「…こういう時にそういった台詞はよせ、莫迦者」
一夏「ははっ、ごめん」
181 = 72 :
一夏「…ねぇ千冬姉。今日言ったことだけどさ」
一夏「姉としての家族愛と、先生としての敬慕をごっちゃにしてるって言ったけど…多分それもあると思うんだ」
千冬「……」
一夏「でも、それを含めて――いや、だからこそって言うのかな」
一夏「俺は、貴女のことが好きです」
千冬「――ッ」
一夏「姉としても、教師としても、女性としても、貴女のことを愛してます」
183 = 72 :
一夏「鈴のことは確かに魅力的に感じるけど…でも、千冬姉に感じてるそれとは、なんというのかな。全然違うんだよ」
千冬「…私は凰のように料理は出来ないし、気立ても良くないぞ」
一夏「知ってる。鈴には鈴の良さがあるように、千冬姉もそれに負けないくらいの良さがあることを俺は知ってる」
千冬「…私を選んだところで、絶対に碌なことにはならないぞ」
一夏「そうだね。世間とか、法律とか、すごく色々なことがあると思う」
一夏「でも、きっと何とかするよ」
千冬「…やはりお前は底なしの阿呆だな。そんな夢物語に私を巻き込むな」
一夏「うん、わかってるよ。こんなの、ただの子供の願望に過ぎないって事はさ」
千冬「……」
一夏「それでも、俺は何とかしたい」
186 = 72 :
夏「倫理観も法律も、立ちはだかるものは全部、鼻で笑えるようにさ。そんなでっかい男に、俺はなってみせるから」
一夏「だからその時にまた、千冬姉に告白しようと思う」
一夏「それまで、待っててくれないかな?」
千冬「…何を企んでいるんだ、お前は?」
一夏「え? ええと…そうだなぁ…」
千冬「……」
一夏「と、取りあえず総理大臣にでもなろうかなぁ…なんて」
千冬「は?」
一夏「そ、総理大臣になればさ! 流石に誰にも文句は言われないだろ! い、言われたとしても、法律とか変えちゃばいいしな!」
一夏「だ、駄目、かなぁ…はははっ…」
千冬「…ふ」
千冬「ふはははははははははははははははははははははは!!」
187 = 72 :
一夏「ち、千冬姉?」
千冬「やはりお前は天文学的に阿呆で無様で滑稽な奴だな! そんな単純な話があるわけないだろ、この戯けめ!」
千冬「法を1つ変えるだけでどれだけの金と時間と権力がいると思う!? お前の浅はかな脳みそでは到底思いつかないほど甚大な労力がいるんだぞ!」
一夏「う…」
千冬「総理大臣だと? 笑わせるな。座学も満足にこなせないお前には夢の彼方の夢の話だ」
千冬「そんな大口を叩きたいなら、少なくとも私は超えないと駄目だな」
一夏「ち、千冬姉を!?」
千冬「当然だ莫迦者。私はたかだかモンド・グロッソを優勝した一教師に過ぎないぞ。国を動かすには、それ以上の覚悟と努力が必要に決まっているだろうが」
千冬「ふははははははははははははは! そんなことも分からないのか! つくづくお前には苦労が絶えないぞ、愚弟よ!」
一夏「…嬉しそうだね、千冬姉」
千冬「ッッ///」
一夏「それに…否定、しないんだね」
189 = 72 :
千冬「ふ、ふん…あまりの馬鹿馬鹿しさに可笑しくなってしまっただけだ」
一夏「うん。でも、やってみせるよ」
千冬「…一夏」
一夏「何?」
千冬「言ったからには、生半可では駄目だぞ?」
一夏「わかってる」
千冬「これまで以上に、厳しくしごくからな?」
一夏「望むところだ。よろしくね千冬姉」
千冬「…途中で諦めたり挫けたりしないな?」
一夏「そんな気はないよ。もしそうなったら、俺を殺してくれて構わない」
千冬「わかった。そうしよう」
一夏「お、おいおい…嘘でも否定してくれよ…」
千冬「ふっ。お前と結ばれないくらいならお前をこの手で殺した方がまだマシだ」
190 = 72 :
千冬「…一夏。私は、お前を信じる」
一夏「うん」
千冬「将来、私を惚れさせろ。それくらいの男になれ」
一夏「うん、なる。千冬姉を守れるくらいの男になるよ」
千冬「違う」
一夏「え?」
千冬「…今だけは名前で呼んでくれ」
一夏「…わかった。千冬」
一夏「いつか絶対、千冬を迎えに行く。だからその時まで、待っててくれないかな?」
千冬「ああ、待ってる。いつまでも、お前のことを待っている」
チュッ
千冬「私もお前のことが好きだ。弟として、教え子として、一人の男として、お前のことを愛しく思う」
一夏「うん。ありがとう、千冬」
一夏「大好きだよ。昔から」
192 = 72 :
~千冬の部屋~
千冬「……」
ボフッ
千冬「……」
千冬(うおっしゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!)
193 = 72 :
千冬(い、一夏と…一夏と結ばれた……)
千冬(きゃああああああああああああああああああああああ!!///)バタバタ
千冬(わ、私のことを守れる男になるから、って…)
千冬(ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅううううううううううう!!///)ギュゥゥゥゥゥ
千冬(私は一夏が好きで、一夏は私が好きで…)
千冬(~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッ///)ゴロゴロ
千冬(ししし、しかも……キスまで…)
千冬(柔らかったなぁ…一夏の…)
千冬(……)
プシュ――――――――――――――――――――――ゥッ
千冬(は! い、いかんいかん! 何を呆けているんだ私は! 大変なのはこれからだというのに…)
千冬(し、しかし……でも、だな……)
千冬(一夏と恋人…一夏と……恋人…)
千冬「ふふふっ♪」
194 = 72 :
~翌朝~
千冬「Zzz…」
山田「…あ、ありのまま起こったことを話します」
山田「会議の時間になっても現れないから織斑先生を起こしに行ったら…」
千冬「むにゃむにゃ…一夏ぁ……」
山田「部屋が嘗てないほどに荒れ果てて…織斑先生が近年稀に見ないほどの極上の笑みを浮かべて眠っていました…」
山田「な、何を言ってるがわからないかもしれませんが、私にも何がなにやら…」
千冬「う~ん一夏ぁ…私も、好きだぞぉ……ふふふっ♪」
~終(わらないよ! あとは>>1とID:fpTkV0AX0に任せた)!~
195 = 149 :
千冬ねえかわいすぎwww
196 = 154 :
もう片方の人まだかな
197 = 72 :
くそ…書いてる途中で千冬姉に目覚めそうになっちまったじゃねぇか…。
一夏と結ばれるのは鈴であるべきはずなのにどうしてこうなった…
まぁ所々言葉遣いやら設定がおかしい気がしたり、どっかのSSと似た匂いがするのは勘弁してくれ。
ぶっちゃけ最後書きたかっただけだし。
さて。あとの保守は任せた。
ID:fpTkV0AX0よ…鈴ENDを期待してるぞ…
198 = 68 :
乙でした
199 :
乙
この千冬ねえ可愛すぎwww
さあ鈴の降臨を待つぞ
200 :
鈴ちゃんまだかよちゅっちゅ
みんなの評価 : ★★
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