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    元スレ杏子「あたしの机の上に花瓶が置いてある……」

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    タグ : - 佐倉杏子 + - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :


    「おーい、花瓶と花ちゃんと持ってきたかー?」

    「持ってきたぜ。アイツが来る前にさっさとやっちまおう」

    「ここをこうしてっと。よし、完成!」

    「まーた男子くだらないことして……」

    「でもおもしろそうwどんな反応するんだかw」


    ガラガラ

    杏子「……」

    (おっ、きたきた)ヒソヒソ

    (みんないつも通りな!)ヒソヒソ

    2 :

    よかった学校に行けたんだね

    3 :

    どこに机があるんだよ

    4 :

    小卒なのにおかしくね

    5 :

    「杏子ちゃん誕生日おめでとう!!!!!」

    6 :

    まどマギなのか遊戯王なのか・・・

    7 :

    遊戯王だよな?




























    だよな?

    8 :

    御津

    9 = 1 :


    「昨日の魔法少女まさかみたー?」

    「お前まだそんなの見てるのかよーw」

    「ねぇねぇ今日帰りに喫茶店寄って行かない?」

    「うーん、でも今月お小遣いがちょっと厳しいから……」


    トコトコ

    杏子(……ん?)

    杏子(なんであたしの机の上に花瓶が……)

    杏子(誰か間違えて置いたのか……?)キョロキョロ


    (キョドってるキョドってるw)

    (この後どうするんだろw)

    10 = 1 :


    キーンコーンカーンコーン


    先生「お前ら座れー。朝のHR始めるぞー!」

    先生「……? なんだ佐倉、その花瓶どうした?」

    杏子「いや……。あたしが来たら机に置いてあって……」

    先生「誰かこの花瓶知ってる奴いるかー?」


    「知りませーん」

    「私が来たときにはもう置いてありましたー」

    「佐倉が置いたの覚えてないんじゃないの?」

    「ありえるーw」


    先生「うーん、なんだ。後ろの棚にでも置いておきなさい」

    杏子「……はい」

    11 :

    あんこちゃん不良だから

    13 :

    絶対に許さない

    14 = 1 :



    「なんか臭くねー?お前屁しただろーw」

    「してねーよ!俺の屁はミントの香りするし!」

    「なに言ってるんだコイツwじゃあこの臭いは誰からだよw」

    「クンクン……。クンクン……」

    「おいどこに行くんだよw」

    「そっちは佐倉がいるところだぞーw」

    杏子「……な、なんだよお前!近づいて来るなっ……!」

    「犯人を見つけた!この臭いの発生源は佐倉だ!」

    杏子「ふ、ふざけんな!あたしは臭くなんか……」


    (お母さんに聞いたんだけど、佐倉さん家貧乏らしいよ)ヒソヒソ

    (じゃああながち間違ってないかもねw制服なんかくったくたになってるしw)ヒソヒソ

    15 = 1 :


    杏子「お前ら……」ギリ

    「うわー、佐倉が怒ったぞー!」

    「なんで怒ってるんだよ佐倉」

    「図星つかれたからじゃねw」

    「ちょっと動かないでよ佐倉さーん、臭いが広がっちゃうでしょー」


    ガラガラ

    先生「おいお前らチャイム鳴ってるぞー、はやく座れー」

    先生「昨日の続きからな、57ページ開け」


    杏子(ない……ない……。あたしの教科書……)キョロキョロ

    杏子(たしかに今朝はあったはずなのに……)

    杏子(カバンの中か……?)

    16 = 1 :


    先生「どうした佐倉。教科書忘れてきたのか?」

    杏子「……忘れてない。あたしはちゃんと持ってきた」

    先生「持ってきたのになんで無いんだ?嘘を吐くのは良くないなー」

    杏子「う、ウソなんかじゃ……」

    先生「あー、もういい。佐倉。お前廊下に立ってろ」

    先生「忘れてきただけならまだしも、嘘付いて良い訳する奴のために時間を潰すわけにはいかないんだ」

    杏子「……」トコトコ

    先生「よーし、じゃあ57ページから田中、お前音読しろ」

    17 :

    あんこちゃん……

    18 = 1 :


    先生「今日はここまで。佐倉教室に入っていいぞ」

    先生「いいか佐倉。忘れてきたなら忘れてきたでちゃんと言え」

    先生「嘘はいかんぞ、わかったか?」

    杏子「……はい」






    杏子(……ちゃんと教科書持ってきたのに、どこにいったんだ?)

    杏子(机の中にも、カバンのなかにもない)

    杏子(家に忘れた可能性はないはずなんだけど……)

    19 = 2 :

    家ないしな

    20 = 1 :


    「オーイ、佐倉ー。お前の教科書あったぞー」

    杏子「ほ、本当か!?どこにあったんだ?」

    「ほら、そこだよそこ」

    杏子「……なっ!?なんでゴミ箱の中にあたしの教科書が……」

    「お前が間違えて捨てたんじゃねーの?」


    クスクス...クスクス...


    杏子「じ、自分の教科書を捨てるわけないだろ!」

    「俺に言ったって知らねーよ。ってか俺お前の教科書見つけたんだから礼くらい言えよ」

    「佐倉さんサイテー」

    「貧乏な家の人は教養もないみたいだねw」

    杏子「……」ッグ

    杏子「み、見つけてくれて……ありがとな……」

    21 :

    あんあん……

    22 = 1 :


    ―昼休憩―


    杏子「……」トコトコ


    「佐倉さんいつもこの時間いなくなるけどどこに行ってるんだろうねー?」

    「たしかに。お昼ごはん食べてるところ見たことないよね」

    「あとをつけてみようかw」

    「さんせーい」



    「あ、トイレにはいったみたいだよ!」

    「なんだトイレかー。つまんなーい」

    「でもはいってる時間長くない?」

    23 = 3 :

    うんこちゃん・・・

    24 = 1 :


    杏子(この時間が一番長いな……)

    杏子(しかし……)グ~

    杏子(お腹減った……。でもアイツらの言うとおりウチにはお金ないし……)

    杏子(削れるところで削って親父達に迷惑かけないようにしないとな)

    杏子(それにしてもあたし臭いかな?)クンクン

    杏子(うーん、自分じゃわかんねぇ。たしかに最近洗濯してないけどさ……)

    杏子(……さて、そろそろ昼休憩が終わる時間だ。教室に戻るか)ガチャ


    「佐倉さんみーっけ!」

    「佐倉さんいつも見ないと思ってたらこんなところで時間潰してたんだ~w」

    「もしかして臭いのはトイレの臭いがこびり付いてるからかもw」

    25 :

    >>23
    便所飯だろばか

    26 = 7 :

    ガチでこういう無能な先生いるよな

    27 = 1 :


    杏子「な、なんでお前らここに……」

    「佐倉さんがどこにいるか気になって~」

    「まさかトイレで時間潰してたなんて思わなかったけどw」

    杏子「う、うるせェ!どけよ!」

    「どけなんてこわーい」

    「どうせあたし達同じクラスなんだから一緒に行けばいいじゃん」

    杏子「あたしは一人で戻る。じゃあな」トコトコ

    トコトコ

    杏子「だ、だからついて来んなよ!」

    「だから私たち同じクラスじゃーん。そんなこと言わないでよう」クスクス

    「ほら一緒にいこ佐倉さん」クスクス

    杏子「……勝手にしろ」ッチ

    28 :

    こういう教師は鬼塚とかぬ~べ~に一発ぶん殴られた方がいい。まさにぬ~べ~とか鬼塚は理想の教師像だよ。壁殴ったらオカンに怒られた

    29 = 1 :


    ―教室―


    「あれお前らなんで佐倉なんかと一緒にいるんだ?」

    「いやー、佐倉さんが昼休憩のときにどこにいるか気になっちゃって」

    「そういえばいつもいないな。どこにいたんだ?」

    「佐倉さんはなんとトイレで時間潰してました~w」

    杏子「お、オイ!お前……」ガシッ

    「な、なによこの手は……。離しなさいよ……」

    杏子「お前こそあたしに嫌がらせをするな!」

    先生「なにやってるんだ佐倉!騒がしいと思ったら……」

    杏子「ち、違う!あたしは悪くない……」

    「さ、佐倉さんが急に……。私なにもしてないのに……」シクシク

    先生「佐倉、放課後残りなさい。わかったな?」

    30 = 1 :


    ―放課後―


    先生「お前はいつも問題ばかり起こして……。先生の身にもなってみろ」

    杏子「あたしは本当に何もしてない……。アイツらが……」

    先生「なぁ佐倉。先生言ったろ?言い分けするなって」

    先生「今度問題起こしたら親御さんに連絡するからな?じゃあもう帰れ」

    杏子「……」




    トコトコ

    杏子(なんであたしばかり……。あたしがなにしたっていうんだ……)

    杏子(オマケにもうこんな時間か……。はやく帰って家の手伝いしないと……)

    31 :

    やめろぉ…もっとやれぇ…

    32 = 1 :



    ボカッ

    杏子「いてっ!」

    杏子「な、なんだ……?サッカーボールが……?」

    「オーイ、佐倉!ボールとってくれよ!」

    杏子(クソッ……当てたんだから謝れよ……)ケリッ

    「……ん?なんだよその目は?ムカツクなーw」

    「ちょっとそのボール貸せよw……オラァ!」ブンッ

    杏子「や、やめろっ……うっ……!」

    杏子「い、いてぇ……。ボールが顔に……」

    杏子「……血。鼻血が……」ボトボト

    「ハハハw佐倉のヤツ鼻血出してるw」

    「おいおい、ボールに垂らすのだけは止めろよ佐倉w」

    33 :

    やめたれよ

    34 = 1 :


    杏子「うぅ……」

    「ったく、さっさとボール寄越せよなー」

    「オイ聞いてるのか佐倉!!」ゲシッ

    杏子「や、やめてくれよ……。蹴らないでくれ……」

    「うるせーな。……そーだ、お前がボールの代わりになるか?w」

    杏子「た、頼むよ……。あたしが悪かったから勘弁してくれ……」

    「わかりゃーいいんだよw始めっからそう言えよびんぼーにんw」

    「それにしてもひでー顔だなw顔面血だらけw」

    「ハハハ言えてるwそろそろ行こうぜ、臭いが移っちまう」

    「だな、じゃーな佐倉w」

    タッタッタ...


    杏子「うぅ……。なんであたしがこんな目に……」

    35 = 1 :


    ズズズズズ……


    杏子「な、なんだか周りの景色が変わってるような……」

    杏子「はは、血が出すぎておかしくなっちゃってるのか……?」

    杏子「もう、なんだっていいや……。このまま死ぬんだったらそれでも……」

    杏子「親父……かーちゃん……モモ……」

    杏子「唯一のこころ、のこ……り……」




    ――――

    「ティロ・フィナーレ!!」ドォォン

    「さすがだね、マミ。魔女を一発で倒すなんて」

    「そんなことよりこの子大丈夫かしら?気を失ってるみたいだけど」

    「安静にしてれば大丈夫だと思うけど、僕としては目が覚めるまで一緒にいたいな」

    「あら、どうしてかしら?」

    「それは、この子が魔法少女の素質があるからさ」

    36 = 28 :

    俺はSに目覚めてしまったかもしれない

    37 = 7 :

    おい…そろそろやめたほうが身のためだぜ

    38 :

    マミさん来たぁぁあぁぁアーーーーーーーーーーーー!!!!

    39 = 17 :

    豆腐メンタルさんが聖女に見えるぜ……

    40 = 1 :


    杏子「……ここは……?」パチクリ

    杏子「あの世……ではないようだけど……」キョロキョロ

    マミ「あら、お目覚めかしら。佐倉さん」

    杏子「あ、アンタはたしか……隣のクラスの巴マミ……」

    マミ「そうよ、ヨロシクね佐倉さん」ニコリ

    杏子「でもどうしてアンタがココに……?それにあたしはたしか気を失って……」

    マミ「そうね、まずはそのことを話さないといけないわね」





    …………

    ……



    41 = 1 :


    杏子「つまり、魔法少女とやらになればなんでも一つ願い事が叶うってわけか」

    QB「その通りさ、佐倉杏子。飲み込みが早くて助かるよ」

    マミ「その代わりずっと魔女と戦わなければならない運命を背負うことになるけどね」

    杏子「……わりぃ、もう少し考えさせてくれないか?ちょっと今日は色々ありすぎて頭がついてこなくてさ」

    マミ「そうね、急にこんなことを言われても困るわよね」

    マミ「そこで提案なんだけど、佐倉さんしばらく私の魔女退治に付き合ってみない?」

    マミ「魔女との戦いがどういうものか、その目で確かめてみればいいわ」

    マミ「そのうえで、危険を冒してまで叶えたい願いがあるのかどうか、じっくり考えてみるべきだと思うの」

    杏子「あぁ、そうだな。そうさせてもらおうかな」

    QB「僕としては、早ければ早い程いいんだけど」

    42 = 1 :


    杏子「もう少し時間くれたら必ず答えを出すからさ……待ってくれよQB」

    QB「僕としても魔法少女が増えるのは嬉しいことだからね。了解したよ」

    杏子「じゃあ、あたしそろそろ帰らなきゃな……。じゃあなマミ、QB」

    マミ「えぇ、さようなら。佐倉さん」

    タッタッタ...




    QB「佐倉杏子、か。彼女はきっと良い魔法少女になるよ」

    マミ「……」

    QB「? どうしたんだいマミ。浮かない顔だね」

    マミ「たしかに、佐倉さんが魔法少女になって一緒に戦ってくれるのは心強いのだけど……」

    43 :

    見える…見えるぞ…魔女化した杏子がクラスメイトを虐殺するシーンが…

    44 = 1 :



    マミ「佐倉さん、私が来たときひどい顔してたでしょう?でも、あれは魔女の仕業ではない」

    QB「そうだね、彼女の顔を見たとき僕もビックリしたよ」

    マミ「顔にも痣があったし、きっと……」

    マミ「もし魔法少女になるとしたら、きっと良くないことに願い事をつかうんじゃないか。と思ってね」

    QB「僕は魔法少女になることを止めることはできないけど、一応警告しておいたほうが良いんじゃないかな」

    マミ「……いえ、こういうデリケートな問題は踏み込んで良いものではないわ」

    マミ「私は彼女のことを詳しくは知らないけど……。話してみた感じ、悪い子ではなかったからきっと安心、よね」

    QB「マミは優しいね」

    マミ「あら?そうでもないのよ。私自身は魔法少女の友達ができたほうが嬉しいしね」

    45 :

    どっちもぼっちじゃんか

    俺んち来いよ

    46 = 1 :


    ―佐倉家 洗面所―


    杏子「……?顔に血がついてない……?」

    杏子「でも顔に痣があるし、制服にも血が付いてるし……」

    杏子「マミの奴が拭いてくれたのか?」

    杏子「どちらにしても制服は隠したほうがいいな……心配かけさせたくないし……」カクシカクシ




    モモ「おねえちゃん、今日は遅かったね。なにかあったの?」

    杏子「今日は友達と遊んでて遅くなっちまった。わるかったな、モモ」

    モモ「そろそろパパたち帰って来るからご飯の用意しないとね!」

    杏子「あぁ、そうだな。急いで支度しないとな!」ニカッ

    47 = 1 :


    「すまんな、毎日毎日こんな食事で……」

    杏子「気にすんなよ、親父。親父が頑張ってるのはわかってるからさ」

    杏子「そんなことよりモモ、お腹いっぱいになってるか?」

    杏子「もしよかったらあたしの食べていいんだぞ?」

    モモ「ありがとうおねえちゃん!じゃあ貰うね!」

    「杏子、アナタこそ私のを食べなさい。ほら……」

    杏子「だいじょーぶだいじょーぶ、あたしダイエットしてるしさ。これくらいが丁度いいんだ」

    「杏子……」

    杏子「じゃああたし学校の宿題があるから。ごちそうさん」


    パタン

    杏子(お腹、減った……)グ~

    杏子(でも、モモはまだ小さいし……親父たちは働いてるし……)

    杏子(あたしが我慢しないと……)

    48 = 21 :

    あんあん……

    49 :

    あんこちゃんのあしながおじさんになりたい

    50 = 1 :


    ―翌日―


    「うわぁー、佐倉さんどうしたの制服ー超うけるぅーw」

    「なんだよその血、誰か殺したのか?w」

    「ってか洗えよなー。あ、貧乏だから洗濯機ないのかなw」

    「あ、佐倉一応言っておくから壷は買わないからw」

    「きったねー奴。信じらんねー」

    「ほんと、同じ女としてありえなーい」

    「顔にもなんか痣あるしねー。なにをやってるんだか」


    杏子(好き勝手言いやがって……!)

    杏子(なんでだよ……貧しいことがそんなにいけないことなのか……?)

    杏子(マミ……QB……願い事……)

    杏子(あたしに選択肢はもう……)


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