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    元スレ勇者「えっ……? ど、奴隷市場だって?」

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    52 :

    なかなかの良スレ

    53 = 9 :

    戦士「そういやさ、僧侶は世界平和。俺は金と名誉。剣士は誰にも負けない強さ」

    戦士「勇者はさ、何目指してんだ?」

    勇者「えっ?」

    戦士「俺はよ。魔王倒したら国王からそれなりの領地貰ってさ。城でも建てて……って計画してんのよ」

    僧侶「私は勿論、世界の真の平和の為に戦います。魔王を倒して終りではない、神のお告げを聞きましたから」

    戦士「魔王倒したらそれ即ち最強の称号みたいなもんだけどさ。剣士はおそらく次は自分を倒してくれる奴を探しにでると思うわけよ」

    戦士「でさ、勇者。お前魔王倒したらどうする?」

    勇者「そんな……取らぬ狸の皮算用って言うんだぞそれ」

    戦士「まーまー。いいじゃねえか。モチベアップのためだよ」

    勇者「うーん、俺か……俺は……俺、は……」

    勇者「俺は、どうすればいいんだろう……?」

    54 = 9 :

    戦士「俺に聞くなよ」

    勇者「そう言えば考えた事もなかったなぁ……」

    戦士「マジかよ。どんだけ勇者してんだお前は」

    勇者「ははは……本当に、俺は魔王を倒す勇者としての教育しかされてこなかったから……」

    戦士「ふーん……」

    勇者「なにもないなぁ。目的とか……」

    僧侶「そ、それじゃあ……その、私と一緒に世界平和の為に戦いましょう!」

    勇者「えっ? あ、うーん。まぁ。それもいいか」

    僧侶「本当ですか!? 一緒に頑張りましょうね!」ギュッ

    勇者「ああ……」

    戦士「さて、そろそろ帰るか。充分見て回っただろ……さっさと宿に帰って明朝出発しようぜ。こんな街とはさっさとおさらばだ」

    57 = 9 :

    勇者「ああ、そうだな」スタスタ 

    バッ!

    戦士「うお! なんだ!?」 

    少年「……」

    僧侶「……子供?」

    勇者「あ……」

    少年「……」ジッ

    勇者「っ……」プイッ

    僧侶「勇者、知り合い……ですか?」

    戦士「んな分けねえだろ。この街には初めて来たんだぜ?」

    少年「……お兄さん。僕を連れてって」

    58 :

    回復薬で中毒になって死ぬSS思い出した

    59 = 9 :

    戦士「んあ? なんだ?」

    僧侶「……」

    少年「お兄さん。お願いだよ!」

    勇者「……行こう」スタスタ

    少年「っ……ま、待って!」ガシッ

    勇者「は、離してくれっ」

    少年「離さない。嫌だ。連れてって」

    勇者「……」

    少年「これ、お兄さんが言った通り、財布。お金なら、あるよ」

    勇者「ば、馬鹿! 金なんかいらない! 離せってば!」バシッ

    少年「うぁ!」ドサッ

    僧侶「あっ、大丈夫!? 勇者! どういう経緯かは知りませんが子供に……酷いですよ!」

    60 = 9 :

    少年「僕、行く当てなんか無いよ、お兄さんの所為で」

    勇者「やめてくれ……俺はもう捨てたいんだ。忘れたいんだ」

    少年「……右も左もわからないのに、放り出されて」

    勇者「やめてくれ!」

    少年「あのままの方がきっとまだマシだったよ、お願いお兄さん」

    僧侶「いいじゃないですか。深くは聞きません、けど、子供の一人二人。それも困っているなら助けてあげましょう」

    少年「本当!?」

    戦士「なんだかよく分からんが、それは反対だ。目障りだし足手纏いだ」

    少年「ぼ、僕なんでもする! なんでも一生懸命する! だからお願い!」

    戦士「えー……じゃあ、雑用係な」

    少年「うん!」

    勇者「だ、駄目駄目駄目駄目だ!」

    62 :

    >>58
    なんかちがくね?

    63 :

    エロなしかよくそが

    65 :

    パープルヘイズ

    67 = 9 :

    僧侶「なんでですか」

    勇者「なんで、ってそれは……こんな危ないたびにつれていけるか!」

    戦士「別に平気だろ。鍵のお守りなんざ大したもんじゃねえし。何より飯作ってくれんじゃね? 後寝床の用意とか」

    少年「ぼ、僕料理できない」

    戦士「はあん!? 使えないな。捨てようぜ」

    僧侶「戦士!」ギロッ

    戦士「じ、冗談だって……ジョーダン」

    僧侶「行く当てもないという子供を置いてたびに出るだなんて私が許しませんよ、勇者」

    勇者「……くっ……わ、分かったよ……」

    僧侶「はい! ありがとうございます!」

    少年「ありがとうお姉さん!」

    勇者「その前に、ちょっと借りるぞ!」

    68 :

    少年のケツマンコぬっこぬっこする展開マダー?

    69 = 9 :

    少年「なぁにお兄さん」

    勇者「いいか、連れて行ってやる。けどな、あの夜のことは絶対に言うなよ」

    少年「……」

    勇者「忘れろ、いいな!」

    少年「くすくす」ニコニコ

    勇者「な、なんだよ。何がおかしい?」

    少年「ええー。だってお兄さん、僕に命令できる立場なのかなって」

    勇者「なっ!?」

    少年「うそうそ。嘘だよ。ごめんね……忘れるよ。言わない」

    勇者「……」

    少年「僕を助けてくれた人だもん。けど、そんなにあの人たちに知られたくないの? 僕はてっきりいつもしてるのかなって」

    勇者「……」

    少年「ごめんなさい。これからよろしくね、お兄さん」ニコッ

    72 :

    殺せよ

    73 :

    だめだ
    この少年が勇者ご一行を内部から破壊する姿しか想像できねぇ
    たぶん僧侶はヤられるな

    74 = 9 :

    僧侶「おかえりなさい」

    少年「ただいま!」

    戦士「しかしよぉ。行く当てがねーって事は……奴隷か?」

    少年「うん。元、だけど」

    僧侶「そう……大変でしたね」

    戦士「なんでそんな奴と知り合いなんだよ勇者」

    勇者「えっ? え、えっと」

    少年「あのね、お兄さんが僕を助けてくれたんだ。逃げる僕をおっかけに来た奴らにお金を渡して、買ってくれたんだよ」

    僧侶「そうなんですか?」

    勇者「えっ、あ、ああ」

    少年「その後、お金をちょっと貰って。頑張れって言われたけど、僕心細くて……お兄さんの事ずっと探してたんだ」

    戦士「ほー……大変だねえ」

    75 = 58 :

    アレみたいなのになったら二度と勇者SS読まねえわ

    76 :

    うぜえガキだ

    77 :

    この少年が魔王じゃね?

    78 :

    鬱展開になる前に閉じるべきだろうか

    79 :

    悪いけど勇者が幸せになる展開以外いらない
    少年は早々に殺せ

    80 :

    回復で中毒で死ぬSS詳しく

    81 = 50 :

    たぶんこの子供が魔物以上のクズで剣士に殺されると予想

    82 :

    83 = 79 :

    少年が退場しないならもう読まない

    84 :

    ガキいらねえよ
    勇者の過去の伏線だろうけどウザい

    85 :

    お前ら…

    86 :

    つまらない路線ってのは同意だが、>>1が可哀想

    87 = 9 :

    僧侶「それじゃあ、生まれはどこか分かりますか? そこまで連れて行ってあげます」

    少年「ううん、わかんない……」

    戦士「わかんないってどう言う事だよ。村の名前とかよーあんだろ?」

    少年「ううん。僕気付いたら道端に倒れてて。そこを通りかかった奴隷商人に拾われて……それから、何も覚えてないんだ」

    戦士「本当かよ」

    少年「本当だよ! けど、なんだか、とても……」

    僧侶「とても?」

    少年「気持ちよかったような気がする。それと悲しかった」

    戦士「はぁあん? 意味わかんねーぞこのガキ。分かるか? 勇者」

    勇者「いや、俺にも……さっぱりだ」

    僧侶「……しかし、困りましたね。魔王戦まで連れて行くわけにも生きませんし……」

    88 :

    お前らの予想と要求なぞ誰も聞きたくないから黙って支援だけしてろ

    89 = 79 :

    勇者「よし、殺そう」

    90 = 9 :

    戦士「適当にどっかの村で降ろして、引き取ってくれるって言うお人好し探すほかにあるまいよ」

    僧侶「……そうですね……」

    少年「僕、途中で捨てられるの?」

    僧侶「えっ…………うーん、あっ! そうだ!教会に連れて行きましょう!」

    戦士「お前の?」

    僧侶「ええ。魔王を倒すまでの間は暫く、どこかの村に引き取ってもらって……倒したら国に帰るんですから。連れて行きます」

    少年「いいの?」

    僧侶「ええ。勿論です」ニコッ

    少年「ありがとう! お姉さん!」

    僧侶「どういたしまして」ニコニコ

    戦士「僧侶は人が良すぎんだよなぁ……はぁ、神父様が立派すぎんだよな。だからあんな性格になっちまったんだ」

    勇者「仕方ないさ。元々は孤児で教会に拾われた子だ。神ノ教えを一心に貫く……長所でもあり短所でもあるな」

    91 :

    うにゅー

    92 :

    おもしろい

    93 = 9 :

    僧侶「料理の仕方は……」カチャカチャ

    少年「うん。うん……こう?」

    総量「そうそう。よくできましたね、偉いですよ」ナデナデ

    少年「えへへ」ニコニコ

    戦士「かはぁー。宿に帰った途端これだよ。食堂使わせてもらってさぁ。いくらかかったと思ってんだ」

    勇者「まぁ、資金は現状有り余ってるから。いいんじゃないか」

    戦士「ま、それもそうか。これは投資だな、とーし。将来的に美味い飯食えるのを期待してるぜ」

    僧侶「見てくださいよ! この子が作った料理、とっても美味しいんですよ!」

    少年「そ、そんなんでもないよ。褒めすぎだよ」

    戦士「ほんとだ。うめーや……おいガキうそついて料理当番から逃れようとしたな!!」

    僧侶「またそうやって戦士はひねくれて! いけませんよ! 疑うより信じる方が美しいです!」

    戦士「知るかよ……そうやって正直物は馬鹿を見るんだ」パクパク

    勇者「なんだかんだ行って食べるのな」

    95 = 84 :

    毒か

    97 = 9 :

    戦士「よし、食うもん食ったしこのガキ引き取ってくれる場所探そうぜ」

    勇者「ここじゃ駄目なのか?」

    僧侶「こんな所は駄目です! もっと良い環境を探さないと!」

    戦士「面倒だなぁ」

    少年「ごめんなさい……」

    僧侶「貴方は謝る必要はありませんよ。私たちは仲間、家族なんですから」

    少年「……ほんとに?」

    戦士「いつ俺がこのガキ――」

    僧侶「……」ギロッ! 

    戦士「そうそう。僕たちは家族ですよー」

    僧侶「ね? さぁ、行きましょう」

    98 = 76 :

    ふぅ…

    100 = 9 :

    少年「えへへ、お姉さんって優しいね」

    僧侶「そうですか?」

    戦士「おい、ガキ。さっきからお姉さんお姉さん言ってるけどな」

    少年「うん?」

    戦士「そいつ、男だから」

    少年「えっ!?」バッ

    僧侶「こ、困りましたね……」

    少年「えっえっ、でも女の人の顔だし、体つきだし声高いし……シスターさんの格好だし!」

    僧侶「すいません。私は男です……け、けど、ですね……こういう格好してるのは、その……神父さまが女の子と間違えて。それが癖に」

    少年「ええっ!? そうなの?」

    僧侶「はい。ははは……おかしいですよね……」


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