元スレまどか「約束だよ、ほむらちゃん」ほむら「えぇ、約束よ」
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2 = 1 :
―HR、教室―
いつも通りの始まり、クラスメイトに自分の名前を伝える自己紹介
今度こそ、この1カ月の繰り返しを終わらせる、心ではそう意気込み
表面では何度も繰り返した手慣れた自己紹介をした
まどかがいるのは当然なのだが、クラスメイトの中にまどかを確認し、少しほっとする
毎回毎回周りを囲まれ、同じ質問を話される……私もいつもと同じように対処をする
ほむら「ごめんなさい、ちょっと気分が悪いから保健室へ行くわ」
ほむら「鹿目さん、あなたが保健係よね?案内してくれるかしら?」
―廊下―
まどか「えっと暁美さんは……」
ほむら「ほむらでいいわ」
まどか「あ、じゃあ私もまどかでいいよ!ほむらちゃん」
ほむら「そう、じゃあまどか……あなたは今の生活が大切かしら?」
ほむら「貴女は家族や友達のことを大切にしている?」
まどか「それは……うん、大切だよ……家族も、友達も」
ほむら「もし大切なら……変わりたいなんて思わないことよ……保健室まであとは一人で行けるわ、ありがとう」
まどか「ほむらちゃん……」
3 = 1 :
―放課後、CDショップ―
まどか「こっちから声がする!」
さやか「ちょ、ちょっとまどか!」
―改装中の建物―
キュゥべえ「助けて……」
まどか「傷だらけ……」
さやか「急いで手当しないと」
あいつは、私に幾度か邪魔をされたため、まどかやさやかに傷ついた姿で接触を行い
傷ついた自分を連れ帰らせて契約させようとしているようだ、同時に私を悪者にしようという事だろう
しかし、何をしようとしているのかわかっていれば簡単だ、すぐに仕留めればいい
私を苛立たせる存在に拳銃を向け、鉛玉であいつの体を貫いた
ほむら「はぁ……間に合った……」
まどか「ほ、ほむらちゃん……どうしてこんなこと……」
さやか「て、転校生……」
二人は魔法少女なんてものを一切知らず、平和に暮らしてほしい……
しかしあいつに見つかった時点でそんな甘いことは言っていられないのだろう
二人から敵意が向けられる、だが弁解をしている場合じゃない
あいつを止める事に成功したといっても、すぐにこの場所には魔女が出る
4 = 1 :
ほむら「話はあとよ、今すぐここから離れなさい!」
まどか「何いってるのほむらちゃん……あれ?周りの景色が……」
―魔女結界―
ほむら「間に合わなかったか……」
まどか「ほ、ほむらちゃんこれなんなの!」
さやか「て、転校生! なんかきたよ!」
私はパニックになりそうな二人を救うために呼びかける
ほむら「私から離れないで、一度結界から脱出するわ!」
さやか「も、もう何が何だか……」
まどか「と、とにかくほむらちゃんについて行こう!」
5 = 1 :
―改装中の建物―
二人を連れて脱出に成功したが、魔女を狩るために結界に戻らなくてはならない
ほむら「あなた達はここにいて」
まどか「ほ、ほむらちゃんはいったい……」
さやか「そ、それにあのしゃべる生き物とか……」
ほむら「貴方達には知っておいてもらったほうがいいわね……でもそれはあとで……」
まどか「あれ?さっきの空間が小さくなってく……」
さやか「だれかいるよ!」
まだ来ていないと思っていたが、すでに来て魔女の結界に潜入していた魔法少女が姿を見せる
できればこの二人には魔法少女の秘密を説明してマミと出会う前に魔法少女の怖さを知らせ
今後関わらないようにしたかったが、それも難しいのかもしれない……
ほむら「巴……マミ……」
マミ「出会ったことがあったかしら?魔法少女の知り合いなら忘れないと思うのだけど……」
まどか「魔法少女?」
ほむら「いいえ、出会ったことはないわ」
6 :
ほむ
7 = 1 :
さやか「そ、それでさっきの空間はなんなのさ」
マミ「あれは魔女の結界、入った人は魔法少女が助けない限り死ぬような空間と思ってくれていいわ」
マミ「初めましてでいいのよね?私は巴マミ、そこの二人と同じ学校の3年生の者よ」
まどか「えっと、2年生の鹿目まどかです」
さやか「同じく2年生の美樹さやかです」
マミ「それで、あなたは?」
ほむら「私は……暁美ほむら……私も同じ学校の2年生よ」
マミ「そう、ところであなたも魔法少女ならキュゥべえを知らない?こっちの方から助けてって声がしたのだけど」
素直に知っている等というわけにはいかない、私が撃った等と言えばまた敵対しかねないだろう
ほむら「知らないわ」
マミ「そう、どこにいったのかしら?まぁいいわ、もしよかったら明日お話しない?」
マミ「同じ学校に魔法少女がいるなんて知らなかったし」
この二人の前で約束をしたくはなかったがしょうがない
マミはかなりの強さを持った魔法少女、信頼を得て共闘できれば頼もしい存在だ
ほむら「今日転校したばかりだもの、昼休みに屋上でいいかしら?」
マミ「わかったわ、じゃあね」
8 :
ほむ
9 = 1 :
まどか「とんでいっちゃった……」
さやか「それで……転校生、キュゥべえって……もしかして……」
ほむら「えぇ、あなたの想像通り、さっきの助けを求めていた……私が撃ち抜いた生き物がキュゥべえよ」
まどか「え、でも巴先輩には知らないって……」
ほむら「場所を移動しましょう……こちらとしても魔法少女になる前の貴女たちと話ができるのはありがたいわ」
ほむら「私の家でいいかしら?」
―ほむホーム―
さやか「それで転校生はどんな話を……」
マミやキュゥべえよりも先に二人に事情を話せる、
今回は先に私の話を聞いてもらえる、これは大きなアドバンテージになる
ほむら「まず、さっきのキュゥべえの話をするわ……」
ほむら「あいつは魔法少女の素質がある人間にしか見えない、そして魔法少女になる契約を迫ってくる生物よ」
ほむら「その引換としてひとつ願いを何でも叶えてもらえるわ……素質の大きさによって魔法少女の時の力は大きくなるわ」
ほむら「そして願った時の想いの強さと願いによって、魔法少女になったあとの能力は変わる……」
ほむら「契約をするとソウルジェムという魔法少女に変身するために必要なものがキュゥべえに渡されるわ」
まどか「何でも?」
10 = 1 :
―――――
―――
ほむら「ここまでがあいつに契約を迫られたときに教えてもらえる情報よ」
さやか「まってよ、それじゃああんたがそのキュゥべえを撃ち殺した理由がないよ、むしろいないと困る存在じゃん」
さやか「魔法少女がいないと魔女が倒せないじゃん?」
ほむら「そう、ここから貴方達に魔法少女になってほしくない理由を話すわ……他の魔法少女が殆ど知らない真実を……」
まどか「真実?」
ほむら「ソウルジェムというのは……魂よ」
さやか「魂?」
ほむら「えぇ、このソウルジェムは私の魂……これが砕ければ私は死ぬ……有効範囲は100m……」
まどか「有効範囲?」
ほむら「簡単にいえばこのソウルジェムが私、そしてこの肉体という人形を操る範囲が100mと考えたらいいわ」
ほむら「次に、もしもソウルジェムが穢れを貯めこみ、真っ黒になったとき……グリーフシードとなって魔女になるわ」
ほむら「つまり魔法少女は最後には魔女になる存在、いずれ私も……」
普通なら空想のお話というところだが不思議な体験をしたから信じられないと笑うこともできないようだ
まどかやさやか達に焦りがうかがえる、自分たちが騙されて契約した想像をしたのだろう
希望のない存在、気がつけば死に忘れられていく存在、ただの石ころとなった自分……そんな想像を
11 = 8 :
ほむらちゃんまどっちに何でもしてあげたいかわいい!
12 :
ほむぅ
13 = 1 :
さやか「じゃ、じゃあ魔法を使わないように生活したら……」
ほむら「魔法を使うよりは穢れはたまらないでしょうけど、日々のちょっとした不安、ストレスこれらによっても穢れは溜まっていくわ」
ほむら「身体を動かすのにも魔力は必要よ、私の本体はソウルジェムだから……そしてグリーフシードも無限なんかじゃない……」
ほむら「今日出会った巴マミは特殊なタイプだけど……基本的に多くの魔法少女はグリーフシードを取り合っているわ」
ほむら「そして……魔女になったときの強さはその人の元々の素質しだい」
ほむら「例えばまどか……あなたが魔女になったら……世界は10日かからずに滅びるわ」
まどか「そ、そんな……」
ほむら「そしてキュゥべえの本当の目的は、魔法少女を魔女にすることでエネルギーを生み出すこと」
ほむら「あいつに感情はないわ、そして何度でも復活する……今後も貴女たちの前に現れるでしょうね」
ほむら「だから今日私が言った内容をあいつに聞いてみるといいわ、あいつは嘘はつかないから……」
まどか「嘘をつかないのに皆気付いていないの?」
ほむら「そうよ、すべてを話していなくても話した部分が真実ならそれは嘘をいってはいないでしょう?」
魔法少女になることがどういうことかだけじゃなく、あいつの手口についても話しておかなくてはならない
あいつは確かに嘘はつかない、けれども真実を言うわけではない事を……
14 = 1 :
ほむら「前例はないけど、可能性がないとは言い切れない……」
ほむら「希望にすがりつこうとしている相手にこう言えば可能性があるかもしれないと思わせることができるし嘘も言っていないわ」
ほむら「あいつの話はこういうものがおおいのよ」
ほむら「だから……叶えたい願いがあっても……迫られても……契約しないでいてほしい……」
私の願い、目標、希望……それらを込めて二人に言う……
二人には私の事なんてわかるわけがないが、それでも契約しないでほしい想いを伝える
まどか「ほむらちゃん……」
それでも人間は証拠がなければ疑う生き物、だからこそ証明できることを証明する
いままで誰も未来を信じてはくれなかった、それでも魔法少女のシステムはひとつだけ証明できる
ほむら「今日出会ったばかりの私を信じる事なんてできないでしょうから……ひとつだけ証明する、ソウルジェムが魂ということを……」
さやか「それって……」
ほむら「まどか、私のソウルジェムを持って遠くへ離れてもらえるかしら」
まどか「で、でもほむらちゃんの言葉が本当だったらほむらちゃんが死んじゃう!」
ほむら「圏内に戻ってきたら生き返るわ、だから安心して……」
ほむら「これを証明することで貴方達が私を少しでも信用してくれる方が私にとっては重要なの」
さやか「……まどかじゃなくてわたしが転校生のソウルジェムを持って離れるよ」
15 = 8 :
裏切るなよさやかちゃん!
16 = 1 :
ほむら「だめよ、これはまどかがやるべきことよ」
さやか「どうして……」
ほむら「私が倒れた後、まどかにしっかりと死んでいるかを確認できると思えないもの」
さやか「……あたしならできるって言いたいの?」
さやかが冷静に確認ができるとは思っていない、しかしまどかでは私が倒れた時点でさやかを呼び戻し
後々さやかが実は倒れたふりをしただけじゃないの?と言われても困る
警戒心が高いからこそ、こんな話をされた後ならしっかりと確認を取ろうとしてくれるだろう
まどかは優しすぎる……優しすぎるからこそ頼めない
ほむら「まどかは……人をよく信じる優しい子でしょう?」
ほむら「だからこそ……証明には私を疑っているあなたが確認をしてほしいのよ……」
さやか「……まどか……お願い……」
まどか「で、でも……」
さやか「……どうせ転校生のきつい冗談だよ、だから……お願い……」
まどか「……た、倒れたりしたらすぐに呼んでよ……絶対だよ?」
17 :
ほむ
18 :
さやさや
19 = 1 :
ほむら「もしわからなければこのチェック項目を全て確認しなさい」
さやか「あんた……震えてるよ?」
信頼するまどかに預けたはずなのに気がつけば私は震えていたようだ
他人に命を預け、さらに見えないところまで持っていってもらうのはやはり怖い……
当然死ぬのだって怖い……しかし、ここで証明しなくてはこの二人に信用してもらえない
さやか「どうして私達にそこまでしてくれるのさ」
ほむら「……いつか話すかもしれないわね……」
さやか「……その大切そうに握りしめてるものは関係してるの?」
私の大切な物……知らない間に握りしめて祈るようにしていたようだ……
この時間軸にきてまだ数日、それでも不安なことがあるといつも握りしめている……
ほむら「それは秘密よ……」
さやかが心配そうな顔でこちらを見ている……その顔がとても懐かしく感じた
ほむら「転校してきたばかりなのに、あなたにそんな心配そうな顔でみられるのも久し……」パタン
さやか「転校生!……落ち着け私……焦らずに……息……脈……」
さやか「……本当に出会ったばかりの私達によくここまで……」
20 = 18 :
ほむほむ
21 :
いい投下速度
22 = 1 :
ほむら「魔法少女は魔力さえあれば心臓が貫かれても再生できるわ……だから泣かないで、まどか」
意識を取り戻すと、心配そうにのぞきこむさやかと泣きながら私にしがみつくまどかがいた
人のぬくもりを久しぶりに感じながら、泣いているまどかを慰める
まどか「だって……戻ってきたらほむらちゃんが倒れてて……グス……友達が倒れてたら……グス……」
ほむら「もう友達って言ってくれるなんて嬉しいわ、ありがとうまどか……」
さやか「……ねぇ、私たち以外の人にもこのこと伝えてあげられないの?」
今まで何度も試してきた、しかし必死に伝えても信用されなかった、絶望して魔女になった
まわりを巻き込んで自殺をしようとすることも……魔法少女には伝えるべきでない……
ほむら「魔法少女に伝えると、絶望を与える結果になることが多い……教えて絶望して魔女になることも……」
ほむら「それにまず、信用してもらえないことには……ね……」
ほむら「キュゥべえを止めるにも殺しても復活する……閉じ込めることもできない……」
さやか「そっか……」
ほむら「今話せることはここまでよ」
さやかの失恋、まどかとの約束……それらはしらなくてもいい……
この二人が普通に暮らしてくれれば……
23 :
ほむ
24 :
ほまーーーーーーーー!!!
25 = 1 :
さやか「ねぇ、巴先輩との話……私たちも行ってもいいかな?下手なことは言わないから……」
いやだと言いたいが、ここで変に突き放すのは信用を落とす可能性がある
近くにいる限りは契約を止める事はできる、素直に来ても良いと言うしかなかった
ほむら「……かまわないわ」
まどか「えっと……そろそろ帰らないと……」
ほむら「もう暗いし送って行くわね」
―帰り道―
さやか「ねぇ、転校生」
ほむら「ほむらでいいわ」
さやか「あんたさっき、私に心配されるのが久しぶりとか言おうとしたよね……会ったことあるの?」
ほむら「会った事はないと思うわよ」
さやか「じゃあどうしてって聞いたら教えてくれる?」
ほむら「秘密よ」
ほむら「私の連絡先を伝えておくわ、もしも魔女の結界に入ってしまったり、グリーフシードを見つけたら呼んでくれるかしら?」
まどか「ありがとうほむらちゃん……」
さやか「ありがと……」
26 = 18 :
ほむほむ
27 = 1 :
―翌日 昼休み屋上―
マミ「そっちの子達は昨日の子ね……魔法少女ではないみたいだけど……」
ほむら「巻き込んでしまって事情を説明したら話を聞いてみたいと言われたのよ」
マミ「そう……まぁいいわ」
マミ「あなたは……イレギュラーな魔法少女らしいけど、敵なの?味方なの?」
ほむら「どういうことかしら?」
マミ「一般人を助けるのを優先する……自分以外でこういうタイプの魔法少女をみたのは初めてよ」
マミ「でも、キュゥべえを昨日撃ったそうね……それはどうして?」
どうやらあいつはマミに私という存在がイレギュラーなことを話したようだ
おそらく、何を考えているかわからないから気をつけろといった内容だろう
ほむら「……まだ射撃がうまくないのよ……だから外してキュゥべえにあたってしまったの」
マミ「じゃあどうして昨日、キュゥべえを知らないって言ったのかしら?」
ほむら「……私がキュゥべえを撃ったなんて言いづらいでしょう?」
マミ「……魔法少女が増えることで取り分が減る、それを嫌う魔法少女なのかしら?」
ほむら「違う……といったところで信じてくれるつもりはないんじゃないかしら?」
マミ「……そうね……」
28 = 17 :
ほむほむ
29 = 1 :
ほむら「なら話は終わりね、共闘でもできたらっておもったけど……残念だわ」
今のマミと共闘は不可能だろう、あいつを信用しているマミは私を信用しない
マミ「……いいわ、共闘してあげる……」
ほむら「……理由を聞いてもいいかしら?」
マミ「あなたは転校してきたばかりだったわよね?3年生でも噂になってたわ、美人な転校生って」
ほむら「それで?」
マミ「そんなあなたの後ろで一般人である鹿目さん、美樹さんがあなたを本当に心配そうに見てる……」
マミ「命を助けられたって理由だけじゃなく、信頼も得ているような……」
30 = 18 :
ほむほむまみまみ
31 = 1 :
ほむら「転校してきた日に友達をつくろうと思えば作れるでしょう?」
マミ「なら、どうしてこの子たちが巻き込まれたの?」
マミ「友達で一緒に下校していたのなら、ここに近づくなと知らせることは可能だったはず」
マミ「仮に近づいてきたとしてもあなたの元を離れないし、あなたが助けだすなんてことをする必要性はないわ」
ほむら「……友達になって初日から遊ぼうって言うほど勇気がなかったのよ」
マミ「そうやって何かを必死に隠そうとしてる……」
マミ「だから監視もかねて共闘、私にとってもあなたにとってもそこまで悪い条件ではないと思うけど?」
共闘して、私が仲間として認めてくれれば他の子を魔法少女にしようとしないかもしれない
それに、マミを戦力として仲間に引き入れられる可能性があるのも大きい、ありがたい提案だ
ほむら「そうね、是非お願いするわ」
マミ「じゃあ今日の放課後……校門で待ち合わせでいいかしら?」
ほむら「えぇ」
32 = 24 :
ほむほむ!!
>>1頑張れ!
33 = 1 :
さやか「あの先輩なんなのさ!自分が全部正しいみたいにさ!」
いつもと同じようで違う言葉、珍しいことがおきる世界だ
普段ならばあの転校生なんなのさ、とでも言われているだろう
ほむら「巴マミは、魔法少女の中で一番一般人から見るとありがたい魔法少女よ」
まどか「どういうこと?」
ほむら「魔法少女はグリーフシードを求めて争い合ったり、魔女にグリーフシードを孕ませるために一般人を放置することが多いってことよ」
まどか「そ、それって……」
ほむら「当然一般人は死ぬ、グリーフシードを奪い合い争って殺しあう魔法少女もいるわ……」
さやか「そんな……」
ほむら「キュゥべえから言われる情報だけで考えれば……魔法少女が多くても問題はないのよ……むしろいればいるほど一般人は助かる……」
ほむら「邪魔に感じるとしたら、魔法少女が増えることでグリーフシードの取り分が減る他の魔法少女……」
ほむら「巴マミは正義の魔法少女でありたいと考えているから私の行動から怪しむのは当然のことよ」
私の戦いは新たな魔法少女を増やすわけにもいかない、かといって戦力がなければワルプルギスの夜には勝てない
すでに魔法少女の存在とは協力していかなくてはならないが、命を捨てるつもりで協力してくれるような魔法少女は少ない
まどか「……ほむらちゃん……」
ほむら「あなたたちのおかげで巴マミと共闘できる事になったのは助かるわ、ありがとう……」
34 = 21 :
ほむほむ
35 = 1 :
まどか「お昼休み半分ぐらい過ぎちゃったけどお昼ごはん食べよ?」
ほむら「そうね、お昼にしましょう」
まどか「こんなに時間がかかるって思わなかったから仁美ちゃんはもう食べちゃってるかな?」
さやか「ちょっと用事があるって言っといたしまぁいいでしょ」
ほむら「あなたたちは……仲がいいものね」
まどか「ほむらちゃんだってもう仲良しだよ!」
さやか「ほむらがいれば、勉強ができるのが仁美とほむらで二人になれば試験勉強楽になりそうだね」
まどか「さやかちゃんと私はあんまり成績よくないもんね」
さやか「いつも仁美の世話になっちゃってるからねー」
こんなに普通の会話をしたのはいつ以来だっただろうか、思い出せない
学校の授業も繰り返している私にとっては全ての内容がいまさらなものでしかない
だが、いつかこんな普通の日々を過ごして、まどか達と笑いあいたい
平和で幸せな日々を想像し、思わず笑みがこぼれた
まどか「あ、ほむらちゃんが笑った!」
さやか「クールビューティが笑うとインパクトっていうかすごいなぁ……見とれちゃったよ」
ほむら「お世辞でもそう言われると照れるわね」
さやか「全然照れてるように見えない……」
36 = 24 :
ほむっほむっ!!
37 = 18 :
ほむほむかわいい
38 = 1 :
―放課後、校門―
マミ「待っていたわ暁美さん」
ほむら「お待たせ、巴マミ」
マミ「そっちの子達は悪いけど帰ってもらえるかしら?それとも連れて行く気?」
ほむら「連れて行く気なんてないわ」
まどか「で、でも……」
さやか「……マミさんは魔法少女を増やした方がいいって思ってるんですよね」
マミ「まぁ、そうね……魔女相手に人数が多いほうが優位に立てるし、皆が安全になるわ」
さやか「私とまどかって素質あるらしいんで魔法少女がどんなものか知りたいんでついて行きたいんです」
ほむら「あなた達何を!やめておきなさい!」
マミ「……出来る限り守ってはあげるけど……本当に命を落としかねないわよ?」
ほむら「巴マミ……悪いけど魔女との戦いはあなた一人に任せて私はこの二人を守ってもいいかしら?」
マミ「……いいわよ、それに今日魔女がでるかもわからないし」
魔法少女になるのを止めたいわけではないのか、危ないところを見せてやめさせようとしているのか
そんな疑念のまなざしをマミから感じるが、今日は魔女がでる、この二人を危険にあわせるわけにはいかない
さやかは言い出したら止まらない子だ、ついてくるなと言っても尾行してくるだろう……それなら最初から一緒のほうが安全だ
39 = 1 :
―魔女結界―
まどか「こ、怖いよ……」
さやか「だ、大丈夫、私のこのバットで!」
ほむら「私から絶対に離れないで」
まどか「ほ、ほむらちゃんそれ……」
さやか「あ、あんた……」
ほむら「言ったでしょう?私には素質がないの、だからそれをカバーするためなら何だってするわ……」
マミ「それでも願い事次第であなたも特殊な能力ぐらい備えているはずだけど?」
ほむら「ささいな能力すぎてまともに使えないのよ」
マミに時間停止を感づかれると、そこから私の秘密を見抜く可能性がある
それに、マミが暴走した時を考えると、能力は知られたくない
マミ「まぁいいわ、魔女は任せないさい」
ほむら「えぇ、お願いするわ」
40 = 24 :
さるよけ
41 = 18 :
ほむほむ
42 = 1 :
ほむら「ここが最深部ね」
まどかとさやかは震えていた、目の前に化け物がいるのだから当然だ、そんな二人を安心させようと声をかける
ほむら「大丈夫よ、私があなた達は必ず守るから」
マミ「早速お出ましね」
魔女「ギャアアアアアアアアア」
―――――
―――
マミ「ティロ・フィナーレ!」
さやか「すごい……」
まどか「うん……」
気がつけばマミの戦いをみて憧れのようなものを抱いてしまったようだ
やはり無理にでもついてこないように止めるべきだったのだろうか
憧れて、契約したいなんて考えてしまったら……
ほむら「……憧れても……魔法少女になろうなんて思わないで……お願いだから……」
さやか「うん……わかってる……」
まどか「ご、ごめんねほむらちゃん」
ほむら「謝る必要はないわ、私がお願いしているだけ……石ころの操り人形にならず……あなた達は人間でいてほしいの……」
43 = 17 :
ほむっ
44 = 1 :
魔女「ぎゃああああああああああああああ」
契約はだけはやめてほしい、そんな私の願いを二人に伝えるのに必死だった
だから魔女がまどかを狙って攻撃しようとしていることに気がつくのが遅かった
時間を止めては間に合わない、気がつけば私はまどかを突き飛ばしていた
肩に激痛が走る、私の名前を全員が心配そうに呼ぶ声が聞こえた
ほむら「油断してたわ、ごめんなさい……私は大丈夫だから早く魔女を」
私の様子を見に戻ってきたマミにそう伝える
いつ攻撃が来るかわからない命がけの戦い、それなのに油断してまどかを危険な目にあわせてしまった
もう怖い思いをさせたりしない、治癒なんて後でいい、守ってみせる
マミ「……わかったわ、警戒していてね」
まどか「……そ、それよりほむらちゃんの肩が……」
ほむら「気にしなくていいわ、後で治せるから……」
マミ「きゃあ!」
普段この魔女相手に苦戦なんてしないはずのマミがツタで縛られ捕まる
もしかして私をためしているのか?わからない、それでも共闘しているのだから助けにいかなくてはならない
まどか達の周りに結界をはる
ほむら「あなた達はこのリングからでないで!少しの間ならこれで大丈夫だから!」
とても弱い結界、私程度ではこれぐらいしかできない、だがマミを助けるぐらいの時間なら稼げる
マミの足をつかんでいるツタを拳銃で撃ちぬく
1発撃つたびに肩に激痛が走り、血が噴き出していた
45 = 24 :
ほむぅ……
46 = 8 :
ほむぅ
47 :
ほむほむ、うっせぇー
48 = 17 :
ほむーん
49 = 1 :
―ビル―
マミ「助かったわ暁美さん」
ほむら「油断するからそうなるのよ、人のことは言えないけど……」
マミ「……この魔女はグリーフシードを持っていたのね……いる?」
ほむら「私はほとんど魔力を消費していないわ、あなたが使うといい」
マミ「よくわからないわ……」
そう言ってマミが真剣な顔で私を見ていた
マミ「……あなたは……魔法少女は増えて欲しいと思っていないみたいね」
マミ「能力は私に見せようとしなかったりするのは、私がそばにいるから尻尾を出したくないのかって思ったけど……」
マミ「怪我をしているのに私が魔女に捕まったら必死に助けに来るし、それに一度油断していたけど一般人である二人を守るのも必死だった……」
マミ「今回のグリーフシードを本当に欲しいと思っていない……戦いで自分は魔力を使っていないからと本心で言っているみたいだし……」
能力を隠しているのは見抜かれてしまったようだ、能力が何かさえ分からなければ問題はない
先ほどはわからなかったが、これだけ私を警戒して観察していたということは
マミは戦闘中もこっちに意識を集中させ、私の行動を監視していたのだろう
ほむら「あなたがどう思うのも自由よ」
50 = 24 :
>>47
ほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむ
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みんなの評価 : ★★★×34
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