元スレほむら「ヒーローなんてくだらない」虎鉄「!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
201 = 157 :
相変わらずの豆腐メンタル
202 = 93 :
バーナビー「魔法少女である暁美さん。魔法少女ではないけれど事情をある程度知っている鹿目さんと美樹さん……」
バーナビー「あと、最近はドラゴンキッドとも学校でよく話しているんでしたっけ」
マミ「……何が言いたいのかしら?」
バーナビー「魔法少女について知っている人間があなたの周りには4人もいる」
バーナビー「あなたは一人なんかじゃありませんよ。周りに頼れる人間がいることに気づいてないだけです……どこかの誰かみたいに」
マミ「暁美さんとはあまり仲良く慣れてないし、鹿目さんと美樹さんにはこれ以上魔法少女に関わらせたくない」
マミ「パオリンさんはヒーローで大変でしょうし……」
バーナビー「やれやれ」
バーナビー「……だ、そうですよ。みなさん」
マミ「え?」
203 = 93 :
さやか「水くさいですよマミさん!」
まどか「相談に乗るぐらいなら、わたしにも出来ると思います」
ほむら「まったく、あなたはどれだけ愚かなの」
ホァン「市民の相談に乗るのも、ヒーローの役目だと思うよ。大事な友だちの事なら、なおさらね」
マミ「みんな……」
バーナビー(僕は退散するとしますか)
マミ「待って」
バーナビー「?」
マミ「ありがとう、ブルックス……いいえ、バーナビーさん」
マミ「もっとクールな人だと思っていたけど、案外違うのね」
バーナビー「まさか。僕はいつでもクールですよ」
バーナビー「それじゃ、僕はこれで……」
204 :
これは期待せざるをえない支援
205 = 93 :
バーナビー「お待たせしました」
虎徹「おう、上手くいったみたいだな」
バーナビー「えぇ……あの様子なら、巴さんはもう大丈夫かと」
虎徹「さすが、クールバニー」
バーナビー「僕はバニーじゃないと何度言えば分かるんですか。おまけにクールなんてつけたら冷凍兎ですよ、気持ち悪い」
虎徹「冷凍兎……一気に生々しくなったな」
206 = 162 :
なんという青春ドラマ
207 = 93 :
バーナビー「それにしても魔法少女と魔女のシステム、ですか」
虎徹「宇宙人ってのはなんて物を作りやがるんだよ……人の命を何だと思ってやがる」
バーナビー「今、僕らが最もすべきことはワルプルギスの夜への対処ですね」
虎徹「あぁ、ほむらの話では、シュテルンビルトが崩壊するなんていうヤバイ魔女だしな」
バーナビー「こんな大きな街を滅ぼすなんて、正直想像できませんよ」
虎徹「ほむらとマミとヒーロー全員で挑めば何とかなる……と思いたいが」
キュゥべえ「無理だね」
208 = 93 :
虎徹「テメェ、どの面下げて……」
キュゥべえ「これはまた、えらく嫌われたものだね」
バーナビー「魔法少女2人とヒーロー8人で戦って勝てないと?」
キュゥべえ「あぁ。ワルプルギスの夜は今までの魔女と格が違うのさ」
キュゥべえ「でも、あと2人ぐらい強力な魔法少女がいれば別さ」
虎徹「2人? まさか……」
キュゥべえ「そう、ブルーローズとドラゴンキッド。この2人なら強力な魔法少女になれるよ」
キュゥべえ「ヒーロー2人とこの街全ての市民……君たちはどちらを選ぶんだい?」
バーナビー「貴様……!」
キュゥべえ「そろそろ僕は行くね。契約する気になったらいつでも呼んでよ」
209 = 184 :
もうヒーローが味方なら、
軍の出動も要請できるよね実際
210 = 157 :
軍の人間に魔女が認識できるのか、という点と軍の力で倒せるのか、というのが問題だな
211 = 93 :
バーナビー「どうすればいいんだ……」
虎徹「俺達だけで話しあっても仕方ねぇ。明日、みんなで話し合おう」
バーナビー「ブルーローズとドラゴンキッドにもですか」
虎徹「……そうだ」
212 = 93 :
次の日――
虎徹「忙しいところ集まってもらってすまない。ちょいと長いが、大事な話がある」
アントニオ「魔法少女の2人がいるってことはそっち方面の話題だろうな」
キース「ふむ、聞かせてくれたまえ」
虎徹「あぁ。今からする話は、シュテルンビルトの未来に関わる大問題だ」
213 = 93 :
ネイサン「……シュテルンビルトが滅ぶですって」
キース「ワルプルギスの夜……一体どんな魔女なのだろう」
イワン「ヒーローと魔法少女全員で戦っても勝てないなんて」
カリーナ「勝つにはアタシとドラゴンキッドが魔法少女になるしかないなんて! どういうことなのよ」
ホァン「勝てないかどうかは、やってみないと分からないよ。インキュベーターの作戦かもしれないし」
ほむら「申し訳ないのだけれど、私も勝てないと思ってるわ」
アントニオ「何だとっ!」
虎徹「ほむらはワルプルギスの夜に負けたことはないんだよな?」
ほむら「えぇ……でもそれは、強力な魔法少女であるまどかが居たからよ」
216 = 93 :
ネイサン「アタシ達だけじゃ無理なら……軍に要請をするしかないわね」
ほむら「忘れたの? 魔女は普通の人間には認識できない」
ほむら「ワルプルギスの夜は強力な魔女だから私たちの世界に直接侵入し、破壊を行う」
ほむら「この時、普通の人間は魔女の破壊活動を竜巻や雪崩、津波などの自然災害として認識するの」
ホァン「あれ? じゃあなんでボクたちは魔女を認識できるんだっけ」
マミ「私たちについてきて魔女の結界に入り、魔女の存在を自分の目で見て知ったからよ」
キース「ならば軍の人々にも魔女の結界に入ってもらえば解決、そして解決!」
ほむら「残念ながら、今までの経験からするともう魔女は出ないわ」
キース「むむむ……やはり私たちだけで対処するしかないのか」
217 = 93 :
カリーナ「魔女って魔法少女がなるのよね。なら、魔女になる前に何とかできないのかな」
ほむら「!」
バーナビー「なるほど、それなら……」
マミ「いい案だと思うけど、問題がいくつもあるわ」
マミ「まず、今回のワルプルギスの夜がいつ魔女になったのか」
マミ「今の時点で既に魔女になってたのならどうにもならないわ」
カリーナ「姿を現すのは今から一週間後でしょ? 暁美さんの話によれば」
キース「姿を現す時と、魔女になる時が同じ……とは限らないのではないだろうか」
カリーナ「あ、そっか……」
218 :
しえん
219 = 93 :
バーナビー「この街を襲うワルプルギスの夜は、まだ魔女になってないと思います」
ほむら「理由は?」
バーナビー「暁美さんが体験した限りでは、街を襲う日は決まっているんですよね?」
ほむら「えぇ」
バーナビー「もし既に魔女になっているのなら、決まった日に襲うといのはおかしいと思います」
バーナビー「魔女にとってはいつ襲ってもいいでしょう。明日だろうと、明後日だろうと、5日後だろうと」
アントニオ「確かに。おかしな話だ」
バーナビー「逆に、まだ魔女になっていなかったとしましょう」
バーナビー「その場合、ワルプルギスの夜が現れる一週間後に、何か絶望するような事が起きるということになります」
バーナビー「例えば肉親の寿命がくる、と言ったように、決まった日に不幸な事が起きるというのは普通に考えられる話ではないでしょうか」
ほむら「なるほど……そんなこと考えもしなかったわ」
220 = 93 :
マミ「バーナビーさんの話を信じるとして、私たちに出来ることって何かしら」
ホァン「一週間後に不幸に会いそうな人を探すんだよね」
キース「そしてその人を絶望から救いあげる、そして救いあげる!」
虎徹「さすがに無理があるだろ……。シュテルンビルトに何人住んでると思ってるんだ」
ほむら「でも、現状で出来そうなのはそれぐらいよ」
アントニオ「砂に埋もれた金を探すような作業だな」
バーナビー「こういう作戦は、折紙センパイが本領発揮しそうですね」
イワン「久々に僕の能力を生かせそうだ……頑張ります」
221 = 218 :
藤原さんやっぱ悪役の声が似合うなあ
222 :
ダダンダーンかと思ったのに
223 = 93 :
3日後――
ほむら「あと4日でワルプルギスの夜が来るっていうのに何もつかめてない……」
虎徹「まだ4日もある、って考えろ。諦めんじゃねぇ」
ユーリ「おや、これはこれは」
虎徹「ユーリさん」
ほむら「知り合い?」
虎徹「あぁ、シュテルンビルト司法局のヒーロー管理官、かつ裁判官っていうすげぇ人だ」
ユーリ「そちらはあなたの娘さん……ではありませんね」
ユーリ「幼い女性と2人で歩くのは、あまり関心しませんね」
虎徹「べ、別に変なことしたりしてませんよ!」
ユーリ「あなたがそんなことをする人間だとは思っていませんよ」
224 = 93 :
ユーリ「あぁ、一つお尋ねしたいのですか……近頃、何か妙な事はありませんでしたか?」
バーナビー「妙なことですか? いきなりどうしたんです」
ユーリ「先日、あなた方ヒーローによって、様々な物を察知するネクストが逮捕されましたよね」
虎徹「あぁ、ベビーシッター三人組ですか」
ユーリ「ベビーシッター?」
虎徹「誘拐犯という名の、それはそれはお高いベビーシッターということですよ」
ユーリ「なるほど」
225 = 93 :
虎徹「あいつらがどうかしたんですか?」
ユーリ「あの三人の中に、危険を察知するネクストがいますよね。彼女がここ数日、妙に怯えているみたいなんですよ」
ユーリ「大きな危険がくる、この街は滅びる……とかなんとか」
虎徹「それって、まさか……」
ユーリ「おや、その様子では何か心当たりがあるようだ。お時間があるのなら、刑務所の方に行ってみますか?」
ほむら「虎徹……」
虎徹「あぁ、お願いします」
227 = 184 :
これはうまいwww
支援
228 = 93 :
危険察知「この街を滅ぼすような危険がくるのよ……もうどうにもならないわ」
虎徹「お前、確か危険を匂いで判断するんだよな。なら、どこら辺からその匂いはするか分かるか?」
危険察知「ここからじゃ分からない……外に出てみないと」
虎徹「ユーリさん、何とかなりませんかね」
ユーリ「残念ながら、それは出来ません」
虎徹「お願いします、シュテルンビルトに住む市民全員の命がかかっているんです!」
ほむら「私からもお願いします!」
ユーリ「何か深い事情がありそうだ。お話しいただけませんか」
虎徹「いいか、ほむら」
ほむら「……えぇ」
虎徹「分かりました。ここではあれですし、少し場所を変えましょう」
229 = 93 :
ユーリ「……にわかには信じがたい話ですが、この少女の能力を見たら信じざるをえないですね」
ユーリ「一刻を争っているときに申し訳ないのですが、1日待っていただきたい」
ユーリ「手続きなどがそれなりに必要ですので」
虎徹「分かりました、よろしくお願いします」
230 = 93 :
次の日――
ロックバイソン「さすがだなタイガー」
バーナビー「えぇ、今回ばかりは褒めざるをえないですね」
マミ「危険を嗅ぎ分ける能力を使って、ワルプルギスの夜になってしまう子を探すなんて」
ユーリ「お待たせしました」
危険察知「これほどの匂いの危険を何とかするなんて、本当にできるの?」
ワイルドタイガー「あぁ、それが俺たちヒーローの役目だからな」
危険察知「分かったわ……」
231 :
おおこれは面白い
232 = 93 :
危険察知「あの家からものすごい危険な匂いがするわ! うぅ、頭がくらくらしてきた」
ワイルドタイガー「ご苦労さん。バニー、こいつを頼めるか」
バーナビー「分かりました、刑務所に行ってきます」
ロックバイソン「念のため俺も同行しよう」
バーナビー「ありがとうございます」
233 :
これはいいものだ
支援
234 = 93 :
ワイルドタイガー「あとはあの家に張り込むだけだ」
ブルーローズ「うーん、外からの監視では限度があるんじゃないかしら」
折紙サイクロン「虫にでも化ければ、拙者は侵入が可能でござる!」
ほむら「私も能力を使えば……侵入できるわね」
ワイルドタイガー「そう言えばお前の能力って結局なんなんだ? 過去に戻るだけじゃないよな」
ほむら「時間を操作する能力よ。巻き戻しにはいろいろ条件があるけど、止めるのは魔力の続く限りいくらでも止められる」
ファイヤーエンブレム「なんだかとんでもない能力ねぇ、それ」
スカイハイ「時をかける少女……すばらしい!」
235 = 93 :
ワイルドタイガー「実際に何かが起きるのは3日後だ。だから3日後は1日中ずっと張り続ける」
ワイルドタイガー「今はあくまでも偵察だ。あまり無理をしないでくれ」
ほむら「室内は私と折紙サイクロンが交代で見張るわ」
ブルーローズ「2人ってかなりキツくない?」
折紙サイクロン「大丈夫でござる、拙者は擬態できるのでこまめに張りながら睡眠も取れるでござるよ」
ブルーローズ「寝たら駄目でしょ……」
ファイヤーエンブレム「ボイスレコーダーでもつけておいて、外の人間に聞かせればいいんじゃないかしら」
ブルーローズ「あ、そっか」
ワイルドタイガー「よし、張り込み開始だ!」
マミ「ウフフ、その格好じゃ目立つわよ」
ワイルドタイガー「はっ、しまった」
ファイヤーエンブレム「それじゃ、いったん解散にしましょ」
236 = 93 :
虎徹「……結局、この2日間は何もおこらなかったな」
キース「うむ、ごく普通の家庭だ」
マミ「油断は禁物よ、あと数分でワルプルギスの夜が現れる日になる」
虎徹「室内はどうだ、イワン?」
イワン『特に異常な……む、何だか空気が重くなって来たでござる』
虎徹「何だって!?」
イワン『どうやら父親が、会社をクビになったようでござる……』
虎徹「わかった、すぐにほむらを呼んでくる!」
238 = 93 :
父「もう駄目だ……こんな不況で再就職なんて無理だ」
母「死ねば、楽になれるのかしら」
包丁を構える母親。
父「そうかもな」
イワン「待ってください!」
父「な、なんだね君は!」
イワン「自殺なんてしたらお嬢さんはどうなるんですか!」
母「あの子ひとりなら親戚の誰かが面倒みてくれるわ……」
イワン「そういう問題じゃないでしょう!」
父「じゃあ何か、君が就職先でも見つけてくれるというのかね!」
イワン「そ、それは……」
娘「お父さん、お母さん、うるさくて眠れな……きゃああああ!」
239 = 93 :
虎徹「悲鳴!? 突入するぞ!」
ネイサン「ええ!」
アントニオ「くそっ、いったい何が……」
バーナビー「急ぎましょう!」
ホァン「ボクは外で待機してる、誰かが逃げてくるかもしれないし」
241 = 93 :
イワン「階段の方から悲鳴!?」
父「娘! どけっ!」
イワン「うわっ!」
母「階段から落ちたの? 大丈夫?」
娘「痛いよぉ……」
父「待ってろ、すぐに救急車呼ぶからな!」
虎徹「お邪魔します! ……あら?」
父「さっきからなんなんだいったい……警察を呼ぶぞ!」
虎徹「お邪魔しましたー!」
242 = 93 :
虎徹「おいしいところは全部イワンに持ってかれちまったな」
イワン「あはは……」
バーナビー「さすがですね」
ほむら「これで本当にすべてが終わったのかしら」
イワン「娘さんを心配してるときのあの表情……もう大丈夫だと思いますよ」
ネイサン「やれやれ、人騒がせな家族だこと」
虎徹「今日は一応監視を続けよう。監視先は病院になるだろうけどな」
244 = 93 :
カリーナ「3」
バーナビー「2」
マミ「1」
キース「スカーイハーイ!」
ほむら「日付が、変わった」
ホァン「これで一安心だね」
虎徹「てか今のはなんなんだよスカイハイ!」
キース「うれしさのあまり、つい……」
虎徹「訳わかんねぇよ!」
アントニオ「これでひとまず危機は去った訳だな」
ネイサン「やっとまともに休めそうだわぁ」
245 = 93 :
むら「まどか……ようやく」
虎徹「お疲れさん、ほむら」
ほむら「ちょ、ちょっと。頭をなでないでちょうだい」
虎徹「なんだ、嫌だったか?」
ほむら「当然よ。子供扱いしないで」
虎徹「オジサンからみたら子供だもんなぁ」
カリーナ「セクハラはだめよタイガー?」
虎徹「そんなんじゃねぇっての!」
246 = 93 :
マミ「明日、まどかさんたちと会うのがたのしみね」
ほむら「そうね。今まで過ごせなかった時間が、ようやく始まる」
ほむら「魔女が消えた訳でもなんでもないし、問題も山積みだけどしばらくは日常を楽しみましょう……」
ホァン「どこか旅行にでもいきたいなぁ」
マミ「うーん、でも魔法少女の役目が……」
虎徹「お前たちがいないときは、俺たちがなんとかしてやるさ」
バーナビー「そうですよ、たまには羽をのばすことも大事です」
ほむら「それじゃ明日、みんなで計画でもたてるとしましょう」
おわり
247 = 184 :
あっけないwww
乙
248 :
ちょ、待て大円団すぎるよwwww
けど、乙
249 = 93 :
「きゃああああああ!」
「ど、どうしたの姉さん!」
「大きな危険の匂いよ、この前のよりも遥かに危険よ……!」
「街を襲う危険は去ったって言ったじゃない」
「違う。もっと、もっと大きな危険が来るわ」
「じょ、冗談でしょ?」
「脱獄の準備をしないと!」
「この災いからは、誰も逃れられない……」
250 :
お、お?
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