元スレ美琴「ツンツンしすぎなのかな…」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
1 :
ある日
寮内にて
美琴「はあ…」
黒子「どうしたんですの、お姉さま?さっきからため息ばかりつい
て?なにか悩みごとですの?」
美琴「え?あ、ああ…なんでもないわ…」
黒子「…?」
美琴「(はあ…来週の日曜日…アイツを映画に誘う計画をたてたものの…
私ってなんかいつも、アイツに会う度に憎まれ口ばっか言ってる
気がするわ…)」
美琴「(今のまんまじゃ、到底無理よね…映画に誘うなんて…もっと
素直にならないと…)」
2 = 1 :
美琴「(…そういえば昔、漫画かなんかで流行ったわよね。気になってる人に
素直になれなくて、きつくあたっちゃう人のこと…
なんだったかしら…たしか、『ツンデレ』とかいったっけ…?なんか、
それ、私みたい…)」
美琴「(い、いや…違うわ…確か、『ツンデレ』は好きな人にキツクあたるだけじゃ
なくて、ときどき素直になるのよね…そう…『デレ』があるのよ、そういえば!
…それに比べて私は、アイツに『デレ』なんか全然したことない…
『ツン』ばっかりのような気がする…)」
3 :
きたい
4 = 1 :
美琴「ツンツンしすぎなのかな…」
黒子「え?今、何かおっしゃいました、お姉さま?」
美琴「え!な、なんでもないわ!それより、もう寝るわよ!明日も学校なんだから!」
黒子「え、ええ…わかりましたわ…?」
美琴「(とにかく!明日の放課後、アイツに会って映画を誘うときには、
『ツン』は禁止!もっと素直に会話するようにしよう!そう!
もっと『デレ』を出せば、アイツをデートに誘うくらい、簡単
なんだから!)」
10 = 1 :
次の日の放課後
とある公園
上条「よーし学校も終わったし、早速、晩御飯の食材を買いにいかないと…
って、ん?…あの自販機の前にいるのは…」
美琴「……」
上条「……げえ…み、御坂…」
美琴「(来たわね…よし…今から『ツン』は禁止よ禁止…もっと素直に…『デレ』
なきゃ…『デレ』…『デレ』…)」
上条「な、なんだよお前、待ち伏せしてたのかよ、もしかして、また何かたく
らんでるんじゃないだろうな!」
美琴「イラッ」
12 = 1 :
美琴「ま、待ち伏せって何よ!何で私がアンタなんかを待ち伏せしなきゃなん
ないのよ!はん!なんでアンタなんか!うぬぼれるんじゃ…
…はっ!!」
上条「…?」
美琴「(し…しまった…また会った早々、憎まれ口をたたいてしまった…
『ツン』してしまったわ…や、やばい…こんなんじゃ、映画に誘う
なんて無理だわ…もっと素直に…もっと『デレ』ないと…)」
16 = 1 :
美琴「…あ、あ、あはは…じ、実はそうなのよー…アンタを待ってたのよ…
じ、実はアンタに話があって…」
上条「話?なんだよ??」
美琴「え、えっと!ま、まあ、立ち話もなんだし、あ、あそこのベンチに腰掛
けては、話しましょうか!ね、ねっ!!か、上条さん?」
上条「か、上条さん…??」
美琴「(や、やばい…今、言葉遣いがおかしかったわ、私…違う違う、話し方は
いつもどおりでいいのよ…『デレ』って難しいのね…ど、どうしようか
しら…『デレ』、『デレ』…)」
18 = 1 :
美琴「あ!そ、そうだ、アンタ!喉渇いてるでしょ?私がジュースおごってあ
げる!ジュース!アンタ、『いちごおでん』でいいわよね!?わ、私は
何にしよっかな~」
上条「え、い、いや…あの…」
美琴「はい『いちごおでん』!ほら、それじゃあベンチに…」
上条「お、おいなんか…今日お前、様子がおかしくないか…?どっか体の調子
でも…」
美琴「いいから!!!とっととベンチに腰掛けろって言ってんでしょうがぁぁ!!!
人の話聞けやコラァァァァァァーーーー!!!!!!」
上条「は、はいぃぃぃ!!!」
美琴「はっ!(ま…また『ツン』してしまった…私ってやつは…駄目だわ…
もっとデレないと…『デレ』…『デレ』…)」
※今更ですが、この美琴はツンデレの意味がよく分かっていません。
19 :
少なくともツンは先天的に理解してると思う
20 = 8 :
がんばれ美琴w
22 = 1 :
(公園のベンチに腰掛ける二人)
美琴「…………」
上条「…………」
美琴「…………」
上条「…あ、あの御坂さん…?」
美琴「…………」
上条「(ど、どうしちゃったんだ…御坂のやつ…な、なにか考え事してる
みたいだけど…なんで、このタイミングで…)」
23 :
ツルペタだからだよ
上条さんは巨乳がお隙なんだよ
24 = 1 :
美琴「(やっぱ駄目だわ…コイツと話してると、どうも素直になれない…絶対
に『ツン』してしまうわ…けど…そ、それはもう一夕一朝で直るモン
でもないし…
あ!も、もしかしたら、なまじ『ツン』しないように無理するから、
逆にそれがアダになって、『デレ』しにくいのかもしれないわね…)」ぶつぶつ…
美琴「(そうよ!今からは、無理に『ツン』しないようにするのはやめよう!!
けど…普段より『ツン』の頻度を減らす努力はしないと映画なんて到底
誘えないわ…!!
そうね…『ツン』の頻度は3回中1回くらいにしよう!3回中2回で『デレ』
すれば、十分よね!)」ぶつぶつ…
上条「(…御坂のやつ、さっきから、なに一人でぶつぶつ言ってんだ…?)」
26 = 1 :
美琴「(つまり、『ツン』→『デレ』→『デレ』→『ツン』→『デレ』→『デレ』
のサイクルで会話を続ければいいのよ!いや、むしろその方が全部『デレ』
するよりも、バランスがとれていいのかも…!!!)」
上条「お、おい、御坂!お前いったい…」
美琴「え?あ、ああ、ごめんごめん、ちょ、ちょっと考え事してて…ってあれ?」
上条「ん?なんだよ…?」
28 = 23 :
34 = 1 :
美琴「よく見たら、アンタ!せっかく私が買ってあげたジュース、全然飲んで
ないじゃない!?さっさと飲みなさいよ!!」
上条「い、いやあ、そうなんだけど…急に、お前が俺にモノくれるなんて、な
んだか裏がありそうで……もしかして、これは罠で、このジュースの中に毒でも」
美琴「入ってるわけないでしょうがァアアアアアアアア!!!!誰が、買って
やったと思ってんのよ!!!いいから、とっとと飲めコラァァァァァ!!!!!!」ぐいいっ!!
上条「お、おい!!!ちょ、ちょっと無理やり飲まそうと…う、うぐぐぐ…
ぶはあ!!げほっ!げほっ!…」
美琴「はっ!!(い、言ってるそばから『ツン』してしまった…ああ、もう!
私ってやつは…!!)」
37 = 1 :
美琴「(あ、そうだ!!だ、だから、ここで『デレ』して帳尻を合わせればいい
んだ…ええっと、今、一回『ツン』したから…さっきの考えでいくと…そうだ
…あと2回連続して『デレ』すればバランスがとれるはず…!!)」
美琴「(け、けど…2回も『デレ』するなんて…一体何をすれば…)」
上条「ごほっ!ごほっ!ったく何なんだよ急に…ほら…吐き出したジュースで
俺の制服がびしょびしょになっちまったじゃねーか!」
美琴「(あ、そ、そうだわ!!)」
38 :
フン・・・少しだけ期待やる
39 = 32 :
42 = 1 :
美琴「あ、ああ~ご、ごめん、ごめんね、け、けど、ほら。私、ハンカチあるから
これで吹いてあげるわね…も、もう…ホント、ドジなんだから…///」
上条「い、いや、これは、元はと言えばお前が…」
美琴「ほ、ほら、きれいになった。これでいいでしょ?」
上条「え、あ、ああ…ありがとう…?」
美琴「(よし!これで一回『デレ』たわ!け、けど、あと一回はどうしようかしら…)」
上条「あの~御坂さん…??」
美琴「(ええっと、ええーーーっと…そ、そうだわ!!)」
45 = 1 :
美琴「あ、アンタ!!」
上条「は、はい!?」
美琴「…きょ、きょ、今日の髪型、な、なかなかイケてるじゃない…なんか、いつもより、
髪がピンピンで…わ、私はいいと思うわよ…////」
上条「え?あ、は、はあ…どうも…」
美琴「………/////」
上条「………え、あ、あの…?」
上条「(そ、それで、終わり…?)」
美琴「(…よし、ちょ、ちょっと強引だったけど、『デレ』したわ!これでとり
あえずはチャラね!)」
上条「(な、な、なんなんだ一体…)」
46 :
やだかわいい
47 = 1 :
美琴「(それで…一体、どうやって映画に誘おう…や、やばい…誘う時のセリフ
なんて全然考えてなかったわ…どうしよう…緊張してきた)」
美琴「(そうだ!とりあえず、世間話でもして精神を落ち着かせよう!)
……ああ~、そ、そういえば、今日はいい天気ね…」
上条「い、いや、御坂、そんなことより、早くお前の話というのを聞きたい
んだけ…へぶう!!!」バシィ!!
美琴「せ、せ、せっかく人が世間話でもして緊張をほぐそうとしてんのに、
何、もう本題に移ろうとしてんのよ、この馬鹿ぁぁ!!ちょ、ちょっとは空気
読みなさいよね!!!!」
上条「え、いや、な、殴ることないだろ!?そ、それに緊張って…!??なに
がなんだか…」
48 = 1 :
美琴「あーーーもーーー!!うるっさいわね!!だ・か・ら!!わ、私と今度の日曜日、
映画に行きなさいって、言ってるのよ!!!この馬鹿!!!」
上条「え、映画?????」
美琴「(や、やばい!!つい、い、勢いで言ってしまった!!は、早く後に続
くセリフを考えないと…!!)」
49 :
もしかして、佐天「超能力ショー…?」の人?
50 = 1 :
美琴「え、あ、ああ、うん…そ、そうよ、そうなのよ…映画…こ、ここ今度、
『恋愛☆ぱらだいす』っていう恋愛モノの映画があって…、その、い、行きたい
んだけど…
ひ、一人で見るのは恥ずかしいし…け、けど黒子とか…初春さんも佐天さんも
…よ、用事があるらしくて…」
美琴「わ、わわ私、ほ、ホントは女の子と見たいのよ、アンタとなんか嫌なん
だけど……け、けど!あ、アンタが暇っていうのなら…仕方ないから、べ、別
にアンタと二人っきりで、みみ見てあげてもいいわよ?ほんと、仕方ないわね
…アンタって…」
上条「も、もしもし御坂さん?…なんか途中から、ものすごーく、上から目線
の口調になってるんですけど…」
美琴「(あああーーーー!な、なんで肝心なところで『ツン』がでるのよ!!
せ、せめて、誘う場面くらい素直に話せないの!!??)」
>>49 そうです。よく分かったねw
みんなの評価 : ★★
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