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    元スレ打ち止め「今日のご飯は何かなーって」

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    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - ジンギスカン + - レベル5組 + - 一方通行 + - 垣根一方 + - 御坂 + - 打ち止め + - 百合子 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    302 :

    おもしれ

    303 = 257 :

    耳を傾ける―――。

    『節分と言えば鬼。鬼と言えば虎柄パンツ。そして虎柄パンツに電撃娘と言えば!』

    『……なんであんたは虎柄パンツを構えながら、こちらににじり寄ってくるのかしら?』

    『お姉様に虎柄パンツ! まさに鬼に金棒! そんなお姉様のお姿を想像しただけで黒子は! 黒子はもう!』

    『勝手に人のいかがわしい姿、想像してよがってんじゃないわよおぉ!』

    『あぅーん!』

    304 :

    一方通行「……この街には変人しかいねェのか?」

    気を取り直し、再び耳を―――

    一方通行「おっとォ!」

    飛来する豆の散弾を紙一重でかわす。

    一方通行「……はっ、探すまでもねェか。なンせ狙われてンのは、こっちなンだしなァ」

    一方通行を取り囲む『妹達』。
    その数は十や百では利かなそうだった。

    一方通行「団体さンご案内、っと。しかも全員フルドライブ仕様たァ、熱烈歓迎ってかンじじゃねェの」

    305 :

    てれぽで強制衣装替えできるな

    306 :

    しぇー

    307 = 304 :

    一方通行「ちっ、こいつァあ、ちと骨が折れそうだ。だがまァ、一つだけ教えといてやる」

    銃口が一斉に一方通行を取り囲む。
    多勢に無勢。しかも打ち止めに因って能力が制限されているのにも関わらず、彼は悪党らしく不敵に嗤う。

    一方通行「食べ物を粗末にしちゃいけませンってなァ!」

    彼我戦力差一対一万。

    今ここに壮絶な豆まきが幕を開ける。

    308 :

    >一方通行「食べ物を粗末にしちゃいけませンってなァ!」
    やばい・・・かっけぇ

    309 :

    これは来てるwww

    310 :

    いいな

    311 = 304 :

    『ミサカ一九○九○号沈黙』

    『ミサカ九九八二号沈黙』

    『ミサカ―――』

    打ち止め「うーん、さすがはあの人、ってミサカはミサカは敵ながらあっぱれと称賛を贈ってみたり」

    次々と『妹達』を撃破していく一方通行。
    それも誰一人として傷を負わせずに。

    打ち止め「このままじゃまずいかも、ってミサカはミサカは拠点を移すべく―――」

    一方通行「ほゥ、何処に行こうってンだァ?」

    打ち止め「ッ!?」

    312 :

    細かいけど妹達って10032号以降しかいないんじゃないか?

    313 :

    >>312
    細かいことは(ry

    314 :

    夜科アゲハ

    317 = 304 :

    打ち止め「何故ここが分かった!? ってミサカはミサカは三下のような台詞をはいてみたり!」

    一方通行「『妹達』からお前に送られる状況報告の微弱な電波を辿ってきたンだよ」

    ありとあらゆるもののベクトルを解析し、操作する一方通行には電波の逆探知などお手のものだろう。

    一方通行「確かお前の下にたどり着いたら俺の勝ちなンだっけかァ? さてと……覚悟は出来てンだろォなァ」

    打ち止め「あぅ……」

    318 :

    超面白いです
    続きwktk

    319 :

    打ち止め終了のお知らせ

    320 = 304 :

    言うや否や、一方通行は打ち止めへと詰め寄り―――

    打ち止め「ふえぇッ!?」

    片腕で小脇に抱き抱え、もう一方の手で彼女のお尻を打ち据える。

    打ち止め「痛い! ってミサカはミサカはー!」

    一方通行「聞き分けのないガキにはお仕置きだ」

    二発、三発と母親が我が子を叱るかのように一方通行はその手を止めない。

    321 :

    保守止め

    322 = 304 :

    打ち止め「う…ぐす……ひっく」

    一通りお仕置きを済ませた一方通行は、打ち止めと向き合うように座っていた。

    一方通行「ったく、こンな下ンねェことに『妹達』まで巻き込んでンじゃねェよ。あいつらにはあいつらの生活があンだろォが。それをてめェ勝手な理由で振り回すな」

    切々と説くように打ち止めを叱る一方通行。
    彼とて自分が振り回された腹いせに怒っているわけではない。
    やり方は荒いが彼なりに彼女を思ってのことなのだ。だが―――。

    打ち止め「下らなくなんてないもん……ってミサカはミサカは呟いてみる……」

    324 = 304 :

    一方通行「あン?」

    打ち止め「下らなくなんてないもん! ミサカはただみんなと、あなたと初めての豆まきを楽しみたかっただけだもん! ってミサカは、ミサカ、はぁ……うわぁ~ん!」

    そうして彼はようやく思い至る。
    何故彼女があんなに激しく落ち込んだり、無茶を仕出かしたのかを。

    一方通行(初めての、か……)

    そうだ。打ち止め達にとっては初めてのことだったのだ。

    豆まきも。

    あんな大勢で遊ぶことも。

    生きるということでさえも。

    325 = 304 :

    薬物に依り無理矢理成長を促進させられた彼女にとっては、毎日が初めてのことだらけなのだ。
    それがどんなに大切で、喜びに満ちたものなのか。
    幼年期のことなど思い返すこともない一方通行にもそれが分かった。

    打ち止め「う……ぐす……」

    それを下らないと言われた彼女の悲しみは如何ばかりであろう?

    一方通行「あー……悪かったよ。だからもう泣き止めって」

    打ち止め「う、うあぁ……わぁ~ん!」

    326 :

    我支援故我有

    327 = 323 :

    だよなぁ……

    328 = 304 :

    一方通行「なァ……」

    打ち止めが泣いている。
    守ると誓った少女が。

    たとえ彼女自身を敵に回してでも守ると決めた少女が。

    そんな大切な存在を泣かしたのは―――自分だった。

    自身を焼く怒りは絶望へと変わり、一方通行はただただ途方に暮れる。
    思わず彼女を抱き寄せようとした手をじっと見る。
    壊すことしか出来ない手。
    傷付けることしか出来ない手。

    330 = 318 :

    一方通行…

    332 = 304 :

    震えが迸る。
    手を真っ赤に染める血から怨嗟の声が聞こえる。
    たかが二、三度彼女を救っただけで、何を赦された気でいるのかと。

    一方通行「………」

    だけど、それでも―――
    一方通行「打ち止め……」
    彼女を抱きしめずにはいられなかった。

    333 = 304 :

    一方通行「すまなかった……俺が悪かった。だから、泣き止ンでくれ」

    守ると誓った。
    少女を傷付ける全てをこの手で壊すと決めた。
    そんな不器用なやり方しか出来ないから―――

    一方通行「……お願いだから」

    正義の味方に憧れながらも、悪を貫くと決めた。

    335 :

    かっこよすぎるだろ・・・・どうなってんだよ

    支援

    336 :

    俺男だけど惚れちゃう

    337 :

    一方さんかっこいい

    338 = 304 :

    きっと自分はろくな死に方をしないのだろう。
    犯した罪を踏みにじり、分不相応にも温かな光を求めようとしたのだから。
    なんて身勝手なのだろうと自嘲の笑みを漏らそうとした。

    一方通行「う……っく」

    だがでてきたのは小さな鳴咽だった。

    打ち止め「……泣いてるの? ってミサカはミサカはあなたの顔を覗き込む」

    一方通行「泣いて、ねェよ」

    涙を見せたくなくて、打ち止めを深く深く抱きしめる。
    それでもまだ不安で額に掛けていた鬼の面で泣きっ面を隠す。
    悲しみも不安も仮面の下に押し隠す。
    少女の笑顔を守るために。

    339 :

    なんという苦悩のイケメン

    340 = 304 :

    静かに涙を流し、あと少しで日が落ちようかという頃。
    二人は手を繋いで歩いていた。
    家族のように。
    兄妹のように。
    恋人のように。

    一方通行「帰ったら豆まきの続きやるかァ。まだあいつら全員倒してなかったしなァ」

    いつもの調子で振る舞う一方通行。
    だが彼がまだどこか無理をしていることに打ち止めは気付いていた。

    打ち止め「……ねぇ、ってミサカはミサカはあなたの服の端をくいくいと引っ張ってみる」

    341 = 304 :

    一方通行「あン?」

    打ち止め「ミサカ、もう泣かないよ、ってミサカはミサカは強がってみたり。あなたが悲しむんなら、もう絶対に泣かない、ってミサカはミサカは決意を新たにしてみる」

    一方通行「……なに馬鹿なこと、言ってンだ。オマエは泣いていいンだよ」

    小さな手を少しだけ強く握りしめる。

    一方通行「俺ァ、馬鹿だからよ、オマエが泣くのを我慢してたら多分気付けねェ。だからオマエは―――」

    彼の顔には普段見せることのない優しい笑顔かあった。
    彼女の優しい想いに応えるような。

    一方通行「泣いて、怒って……笑っていてくれ」

    342 = 304 :

    空には星が瞬き始めていた。
    まるで二人の小さな願いを聞き届けるように。

    打ち止め「……えへへ、大好きー! ってミサカはミサカは胸いっぱいの愛を叫んでみる!」

    この先に幾多の悲しみが待ち受けていようと。
    どうか最期は笑顔で迎えられるようにと。

    fin

    343 :


    ところでスタッフって誰がやるん?

    344 = 335 :

    いやぁー良かった良かった。もうちょっと見たかったが、乙

    345 = 304 :

    お目汚し失礼致しました。
    携帯規制解除についカッとなってやりました。

    一方×打ち止めを書くのは初めてだったので、いろいろと至らぬ点などありましたが、少しでも楽しんで頂けたのなら幸いです。

    保守&支援して下さった方々、本当に有難うございました。

    346 = 310 :

    同じくもうちょっと見たかった
    が、乙!また書いてくれると嬉しい


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