幼「できた」

男「なにが？」

幼「積木……」

男「あー、うん凄い」

幼「どう？」

男「まさか黙々とそんなことをやっていたなんて、お兄ちゃん予想外」

幼「木材は樫を使った」

男「積木でじゃなくて、積木を作るとか、何がお前を駆り立た」

男の口調が気持ち悪い。本気で気持ち悪い。

幼「けほけほ」

男「あれ？　煙草苦手だったか？」

幼「問題ない。風邪」

男「そうか？　無理してないか？」

幼「風邪」

男「そうかい」

幼「煙草……消さなくていい。匂いは好き」

男「あー吸い終わっただけだよ」

幼「そう？　……くちゅんっ」

男「お前、くしゃみするときも無表情なのな」

幼「……」

男「……」

幼「……」

男「……」

幼「……」

男「……なあ？」

幼「……なに？」

男「お前、放置すると何も喋らないな」

幼「……必要のないことはしない」

男「子供っぽくないってか、もはや人間らしくないな」

新……？

るり

既存ジャンル

この画像を思い出した

男「なあ」

幼「……なに？」

男「どうやって作ったんだそれ？」

幼「……？」

男「うん、すごいなーって思って」

幼「……そう」

男「その砂の城、一人で作ったのか？」

幼「……」コクン

男「どこのサクラダファミリアだこれ」

幼「着工から2時間と13分」

男「とことん人間離れしてるなお前。子供らしくできんのか」

>>10
後日談

幼「……」

男「なにやってんだ？」

幼「砂絵」

男「もはや驚かねえけど……大作だなぁ」

幼「子供らしく、ドラえもん」

男「絵のタッチには触れないとして、ちなみに作業時間は？」

幼「3時間49分」

男「そこが子供らしくねえよ」

男「……」

幼「……」

男「……」

幼「……ッ」

男「おい、どうした」

幼「……カッ、カッ」

男「飯のどにつまらせた時くらいアピールしろ馬鹿！！」

幼「……けほけほ」

新ジャンルという出尽くしたネタ

書かないならくさすなよ

男「なあ、どうしたらお前は笑う？」

幼「………………？」

男「いや、真剣に悩む問題じゃないだろ」

幼「わからない」

男「予想通りだけど凄い返答だな」

幼「……」

男「よし、笑顔の練習。わらって」

幼「……こう？」

男「うん、見事に目が笑ってないな」

なんだ
「空気さなぎ」のふかえりスレじゃないのか

ルリルリでいいじゃん
読んでないけど

幼＝長門

男「じゃあ、コメディ映画でも観に行こう」

幼「……」

男「いや、笑うだけならレンタルで充分か？」

幼「？」

男「とりあえず行くぞ」

幼「わかった」

―――
――
―
――
―――

男「で？　それ借りたいの？」

幼「うん」

男「童貞ペンギン……センスがすげぇ、借りるお前も作った奴も」

男「暑いな」

幼「暑いと思うから暑いんだ、気張れ」

男「しかしな、気温が３０℃越えるってどういうことだ」

幼「心頭滅却、心頭滅却」

男「それで涼しくなるのか？」

幼「割と」

男「本当だ、汗ひとつかいてねえ」

なかなかよろしい

支援

男「なにやっているんだ？」

幼「エロゲ」

男「法律もソフ倫もなんのそのだな」

幼「問題ない」

男「（ちょうどエロシーンか……どれ、少しは動揺させてやろう）」

幼「……」

男「なあ、どんなシーン？」

幼「今、スピーカーの電源入れる」

男「待って！　それはやめて！　俺が恥ずかしいっ！」

幼「そう？」

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支援

幼「出来た」

男「なに作ったの？」

幼「アンパンマン」

男「……対象のセンスが子供らしくなったのは褒めよう」

幼「そう？」

男「油粘土で工作するのも、ある意味子供らしい」

幼「うん」

男「でも、あれだ。リアルすぎて怖い」

幼「表情に苦労した」

男「……アイス食うか？」

幼「いらない」

男「お前って菓子食わないのな。せっかく色々買ってきたのに」

幼「冷やし飴があったらくれ。それかカレー煎餅」

男「カレー煎餅はともかく、冷やし飴っていつの時代だ」

男「ぜぇ……ぜぇ……これでいいか？」

幼「よし」

男「タイヤ引っ張らせて、なにやりたかった？　それくらい言ってくれ」

幼「屋上からみると、ナスカの地上絵」

男「そら凄いけど、タイヤ痕じゃすぐ消えそう」

幼「……諸行無常を噛み締めた」

男「自分でやれよ！」

幼「タイヤが重たい」

男「（こういうところは歳相応なんだよなぁ）」

>>28
後日談

男「だがなあ、一応世の中にはラインマーカーつう白線を引く道具があってだな」

幼「！」

男「（知らなかったか、忘れてたのか、やっぱ歳相応……）」

幼「やり直し」

男「ええっ！？」

新ジャンル「ロリクール」と被ってますねはい

男「夕飯はスパゲッティだ」

幼「わーい（棒読み）」

男「何か不満か？」

幼「洋食、苦手」

男「じゃあ何が好きなんだよ、明日から参考にするから教えろ」

幼「烏賊のコノワタなんかいいな、大好きだ」

男「無知を承知で聞く、コノワタって何だ？」

幼「……」

男「んっと、本読んでるのか」

幼「うん」

男「分厚いハードカバー似合わんなぁ」

幼「そう？」

男「俺もお前くらいの時に読んだな。エルマーの冒険とか、なつかしー」

幼「そう」

男「で、なに読んで……ナコト写本……」

幼「……」

男「……読書邪魔して悪かったな」

幼「問題ない」

新ジャンル「無表情ゴロリ」に見えた

男かわいい

>>33
後日談

男「あれ？　SAN値大丈夫？」

幼「割と」

男「まあ、正気失っても――うわっゴキブリ」

幼「……」ﾋﾞｸｩ！

男「微妙に動揺した？　なあ、ホントにSAN値大丈夫？」

幼「人をなんだと？」

男「ごめん」

男「そろそろ寝るか」

幼「そうな」

男「……お前さ、こんな早い時間に寝れるのか？」

幼「頭は子供だ」

男「つまり寝れると」

幼「うん」

男「じゃあ寝るか」

幼「お前の布団は加齢臭がする」

男「あのさ、地味に傷つくからそゆこと言うの止めて？」

幼「ファブれ、じゃないと寝るに寝れない」

男（一緒に寝るんかい…）

ナコト写本……だと…？

男「俺がお前くらいの時は、もっと無邪気だったがなぁ」

幼「かもな」

男「砂山作って壊したり、川で溺れて死にかけたり……」

幼「なるほど」

男「お前、顔には出さないけど俺のこと馬鹿にしてね？」

幼「自分を卑下するのは自信がない証だぞ」

男「え、何、なんで俺諭されてんの？」

幼「できた」

男「今度はどうした？」

幼「千年パズル」

男「入手経路は聞かないとして、解けたのか、凄いな」

幼「作った」

男「自作！？」

幼「そらーを自由にとびたいなー」

男「（唄を歌ってても無表情……）」

幼「はい、タケコプター」

男「（あーでも、どんなに人間離れしてても、中身は子供か）」

幼「たけこぷたー」

男「どうした？」

幼「頭だけ引き千切って飛びそう」

男「はい、いきなり現実をみない」

幼「……首だけのび太」

男「ろくろ首みたいに言わない」

幼「空を飛びたい」

男「はいはい、肩車してやるから我慢しろ」

幼「これが設計図」

男「わーお、お前鳥人間コンテストでるつもり？」

幼「動力は貴方」

男「さてここにカントリーマアムがあってだな」

幼「わーい……」

男「無表情だけど、おいしいのか？」

幼「美味」

男「で、何の話だっけ？」

幼「？」

男「（やっぱガキか）」

男「好きな色は？」

幼「瑠璃色」

男「…渋い」

>>42
後日談

男「げっ……雨だな」

幼「あ」

男「どったの？」

幼「ピンチ」

男「うん、状況を詳しくいってごらん」

幼「あなたの対応がイラつく」

男「んな皮肉言いたいがためにピンチってのか？」

幼「洗濯物」

男「うわっー！」

男「なにしてるの？」

幼「お絵かき」

男「うわぁ……」

幼「？」

男「これ、鉛筆使った？」

幼「うん」

男「なんつーか、よくやったなぁ」

幼「そう？」

男「点描でベクシンスキーの模写とは、バケモノか」

男「なあ、お前いつも一人だけどさ」

幼「そう？」

男「そうなの、驚いた事に」

幼「びっくり」

男「友達いないの？」

幼「彼女が画面よりマシ」

男「てめぇ、喧嘩うってんのか」

幼「それに一人いる」

男「ほう？　部屋にあるくまさんのぬいぐるみか？」

幼「ガキか」

男「てめぇには言われたくねえよ」

ハルヒちゃんのキョンと長門にしか思えない

男「（うーん。こいつ、笑いもしないが、泣きもしないな）」

幼「……」

男「なあ、ゴキブリが顔面に張り付いたらどうするよ？」

幼「？……殺す」

男「うんまあ、結果的には誰だって殺そうとするけど」

幼「……？」

男「いやな、お前はどういう状況で泣くのかなぁと」

幼「女を泣かせたいとか、くされ外道」

男「お前、喧嘩売ってるだろ」

>>49
後日談

幼「それに、私も泣く」

男「ほう？　どんなときに」

幼「……ん…」

男「んだよ、思いつかないんじゃないか」

幼「……空気が読めない男」

男「なにぃ！？」