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    元スレ【らき☆すた】新ジャンル?「ヤンデレこなた」Part11【(=ω=.)】

    新ジャンル覧 / PC版 /
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    251 = 245 :

    >>250

    ……

    252 = 246 :

    >>251
    そ、そんな目で俺を見るなぁーっ ビクビク

    254 = 246 :

    あ、こなただー
    かわえぇ

    255 = 245 :

    俺はここまでみたいだ…

    後は任せたぜ

    256 :

    畜生ー!
    追試に引っかかった

    しばらく投下は無理だ

    英語と日本史Bと受験日本史なんて要らねーーー!!!
    50点以下は、追試なんてふざけるなー

    257 :

    つけっぱなしのTVから流れる
    砂嵐の音をBGMに
    目を覚ました私は
    最近吸い始めたブラックメンソールを手に取り火をつけ
    煙を深くゆっくり吸い込んだ
    煙を肺にまで入れ
    それをゆっくりと吐ききる
    強めのメンソールが喉を爽快感で包み
    そしてTVの明かりだけが照らす部屋に口からでる真っ白な煙が
    TV の明かりで幻想的に浮かび私の目の前を覆いそして形を整えぬまま消えていく
    少しだけ頭がくらっとする
    寝起きに吸うタバコはそうやって私の
    けだるさを一層加速させながら
    そして少しずつ
    私の意識を呼び覚ましていく

    258 = 257 :

    一本を吸い終わると、私はすぐにもう一本に火をつけた
    最近の私のお決まりの行動だ
    まだはっきりとしない意識のまま、昨日タバコと一緒にコンビニで買った缶コーヒーを袋から取り出すと、蓋を開け一口飲んだ
    ・・・・・・ぬるい
    今は何時なんだろう
    一日中閉めきった遮光性のカーテンからは外の光は入らず
    砂嵐のTVだけが深夜であるんだろうという推測を、私に与えてくれた

    259 = 257 :

    眠たい
    どれだけ寝ても、私は睡魔から完全に解放されることはなかった
    気だるさが起きている間私に付きまとう

    いつからだろう、いつからこうなったんだろう
    高校を卒業すると私はそのまま大学に進学した
    将来は弁護士か検事か裁判官、どれにしても険しい道だけど、私にはそんな夢があった

    大学入学と同時に私は目標をたてた
    実力をつけるためにも勉強がてら資格を取ろうと
    一年のうちに行政書士を
    二十歳になったら社労士
    そして司法書士の資格を取るんだと
    ・・・・・・
    今でも部屋にはたくさんの法律関係の本がそこかしこに乱雑に置かれている
    今では開からる事すらないその本たちはさぞかし私を恨んでいるだろう

    260 = 257 :

    なんでこうなったのかな
    私は大学で友達がいなかった訳じゃない
    サークルに入って積極的に交流して
    授業だって計画を立ててしっかり組んで
    夕方からは短めのバイトを入れて
    勉強時間だってちゃんと確保して・・・・・・
    完璧だった
    これでいいはずだった
    これで・・・・・・

    一年生の始めての夏休みを終え
    後期の授業がはじまり少し経った頃
    私はいつものように大学へ向かった
    いや、向かおうとしたのだ
    けれど足は私の言う事を聞かなかった
    一歩も進めない
    心臓がはちきれんばかりに高鳴って
    汗が噴出し目はしっかりと焦点を捉えることができなくなった
    私は怖くなって急いで家に帰った
    玄関の鍵を閉めるとその場でうずくまり
    両耳を抑えるように抱えこむと
    ガタガタと震えた

    261 = 257 :

    その日から大学に行く事をやめた
    バイトもやめた
    やめたんじゃないいけなかった
    携帯の電源も切り
    ただただ布団に包まって毎日を過ごした
    それからは外に出るのは極力減らし
    誰とも交流を撮らなくなった
    それからどれだけたっただろう
    私にはもう何年もこうしてる気がする
    けど実際はまだ二ヶ月くらいだろう
    このまま年が明ければ私の留年は確定し
    そして春には通知が両親の元に行き
    私は連れて帰られるだろう
    その日がくるのが怖い
    怖くてしかたない
    なんていえばいいのだろう
    どう説明したらいいのだろう
    考えただけでも怖い
    だから私は考えるのをやめる
    けれどそれでもあらゆる不安が私の脳裏を掠める

    262 = 257 :

    不安に震えながら私は不安からの解放を求めて眠りにつく
    眠っている時だけが幸せだった
    いや幸せかどうかすら眠っている間はわからない
    何もわかわないからそれが今の私にはきっと幸せなんだ

    死ぬ事を何度考えただろう
    死にたいと思うたびに
    私は何度も何度も包丁を首元にあてた
    そして、後は思いっきり引くだけだ
    そうすれば楽になれる
    冷たいひんやりとした金属の感触を首元に感じながら
    私は必死で自分に言い聞かせた
    けれどその度に私は金縛りにあったように動けない
    いや、違う・・・・・・

    本当は死ぬのが怖いんだ

    263 = 257 :

    そんなこと気づいているのに

    私は何度も死ぬ事をあきらめなかった

    死にたいのに

    消えてなくなりたいのに

    私は、死ぬのが怖いんだ

    消え去りたい

    消えてなくなりたい

    ここじゃないどこかに行きたい

    やり直したい

    全部

    全部

    もう一度

    もう一度・・・・・・

    そんなことを考えているうちに私は、いつの間にか泣いていた

    264 = 257 :


    みゆき・・・・・・

    こなた・・・・・・

    つかさ・・・・・・

    会いたい・・・・・・・・・・

    朝起きたら私は実家にいて制服に着替えて眠気眼のつかさと一緒に学校に行くんだ

    教室につくと日下部が昨日あったどうでもいい話を私に聞かせてきて私と峰岸は飽きれ顔でその話しを聞くんだ

    休み時間には隣の教室に行ってつかさたちとたわいもない話をして

    放課後にはこなたにつきあわされてみんなでゲーマーズに行くんだ

    その後は家に帰って家族で夕飯を食べて私は部屋に帰って勉強する

    そしてまた朝が来る

    265 = 257 :

    あぁ神様・・・・・・ほんとにいるのなら

    私をあの時に帰してください

    ほんのほんの一、二年前に戻してください

    なんでもします

    なんでもします

    なんでもします

    なんでもします

    なんでもします

    だから

    お願い、お願いだから・・・・・・

    私を・・・・・・私を

    あの時間に帰してください

    何にもいりません

    他には何にもいりませんから・・・・・・

    帰して・・・・・・

    私をあの頃に帰してよ!!!!!!!

    266 = 257 :

    ・・・・・・けれど私の思いとは裏腹に私の周りは時間軸がゆがむ様子も次元が裂ける様子もない

    ようするになんの変化もない

    ・・・当たり前か

    駄目だ・・・・・・涙が止まらない

    寝よう・・・・・・

    起きていてもいい事なんて何にもない

    寝て起きたら

    がんばろう

    明日になれば

    明日になればきっと

    何かが変わってるかもしれない

    今日はきっと日がわるかったんだ

    そうだ

    そうに違いない

    寝よう・・・

    寝てしまおう・・・・・・

    ・・・・・・・・・・・・

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


    269 = 257 :

    寝てた、一応ここで終わっても続けてもどっちでもいいところで区切った
    続きいいのが書けたら投下するわ

    270 :

    燃え尽きるほど乙!
    wktkしながら待ってるぜ

    271 :

    帰ってから
    続き書く…………たぶん

    273 :

    蟹さんの邪魔をするはめにならない事を祈りつつ投下いきます

    捏造設定で主人公が柊姉妹と幼馴染です
    病むまでに多少時間かかります
    みゆきさんの出番が恐らくほとんどない感じになると思います、ファンの人すみません

    274 = 273 :





    「お帰り、男」

    「なんだ来てたのか、ただいま」

    高校野球最後の試合とその打ち上げを終え帰宅したら、
    かがみが我が家のリビングでくつろいでいた。
    どおりで閉めたはずの玄関の鍵が開いていたわけだ。
    時刻は夜10時になろうかというところ、学校は夏休みで時間に融通がきく時期ではあるが、
    連絡もなしにこんな時間にうちに来ているのは珍しい。

    「どうした? こんな時間に。おじさん達心配してるんじゃないか?」

    「男の家行くって言ってきたから大丈夫よ。帰り遅くなるかもとも言っておいたし」

    「ならいいけど。そういえばつかさは一緒じゃないのか」

    「今日は私一人よ」

    「そうか、珍しいな。…ところで鍵閉まってなかったぞ、夜、女の子が一人でいるのに無用心だろ」

    かがみ、というか柊家にはうちの合鍵を渡してある。
    なのでこうして俺がいない間に勝手にあがってることは問題ない、
    だが夜も深まるこの時間は施錠はきちんとしてほしい。
    この辺りは特に犯罪などがあるわけでもなく平和そのものだが、用心するに越したことはない。

    「あ、ごめん。でも大丈夫よ、鍵開けっ放しでどこか行ったりはしてないから。
    私がいる時に泥棒とか来たら責任持って追っ払ってやるわよ」

    「バカ、おまえの心配をしてるんだ。
    泥棒なんか入ってきたら、うちの物なんかいいからまずおまえが逃げてくれ、頼むから。」

    「はいはい、そうするわ。まあ次からは鍵かけ忘れたりはしないから大丈夫よ」

    言葉の調子はちゃんと話を聞いてるんだかわからないような軽いものだったが、
    実際かがみなら鍵の閉め忘れなんてもうないだろう、しっかりしてる奴だし

    「ところであんたさ、夕飯…はもう食べてきたわよね。この時間だし」

    「そりゃな、もしかしてかがみはまだ食べてないとか? よかったら何かつくるぞ」

    今日は食材を買ってきてはいないが冷蔵庫の残り物でチャーハンくらいはつくれるだろう。
    明日の朝が心許なくなるが、まあ俺は最悪白むすびでいいわけだし

    「いや、私がさ、一応つくっておいたから、あんたの夕食。
    食べないで帰ってきたらと思って」

    275 = 273 :


    「なんだ、それなら連絡してくれればよかったのに」

    「サプライズよ、サプライズ。
    …じゃあ作ったの冷蔵庫に入れてあるから、明日の朝にでも食べてよ」

    「いや、せっかくだから今いただくよ、まだ食べられるしな」

    「相変わらずよく食うわね…」

    「で、結局かがみは夕飯食べたのか?」

    「食べてないけど、私はいいわよ。あんたがもっと早く帰ってきたら一緒に食べようかと思ってたんだけど、この時間じゃね。
    まあ外で食事済ましてくるんだろうな~とは思ってたから、最初から夕飯は抜くつもりでいたし」

    「む…健康によくないぞ、そういうの。ちゃんと三食とらなきゃ駄目だ」

    「……あんたと違って私は色々気にしなきゃいけない事があるのよ。
    こんな時間にご飯なんか食べられますかっての。
    ていうかあんた、いつもたくさん食べてるくせに太らないってなんなのよほんとにっ」

    なにやら理不尽な怒りをぶつけられる。かがみが体重を気にしているのは知ってるが…。

    「いやほら。運動部だし、その分消費してるんだって」

    「なんで背はしっかり伸びて脂肪はつかないのよ、私は余計なとこばっか肉がつくってのに…」

    よくこんな事を言うかがみだが、実際全く太ってなんかいない。
    むしろ細身でいわゆるスタイルがいい、と言えるぐらいじゃないかと俺は思っている。
    女の子のスタイルの良し悪しってのには正直詳しくないので全くの個人的見解だが。
    まあそれは置いといても最低でも太ってなどはいないというのに、
    そもそも俺と比べたらそれこそどこをとっても俺より全然細くて女の子らしい体型なのに、なぜか体重に妙に拘るかがみは俺を羨ましいという。
    正確には羨ましいというか「こんなに我慢してる私を尻目にガンガン食べてるあんたが[ピザ]にならないのがムカツク」ということらしい。
    だったらかがみも遠慮しないで食べればいいだろと言ったらグーで殴られた

    「だからな、何度も言うけどかがみは全然太ってないだろ。気にしすぎだぞ」

    「気にもするわよ、体重の数字っていうのは女のプライドを具現化した物なの」

    うお…目が本気だ。男にはわからない世界ということだろうか

    「そ、そうか…」

    注意しても聞いてくれないのはいつもの事だ、
    まあ体調崩すようなことでもない限りかがみのする努力は俺としても応援したくはある。
    ……それにかがみのことだから本当に腹が減ったら何かつまむだろう。
    ダイエット中だと言いながら間食をしてる姿を何度見た事か。
    こっちとしてはその方が安心だが、正直ちょっとつっこみたくもある。
    つっこんだら多分殴られるけど

    276 = 273 :


    「ほら、いいから食べるなら食べなさいよ、料理温めてあげるから。そして肥えるがいいわ」

    「ああ、かがみは座ってていいぞ、自分で用意するから」

    「試合して疲れてるでしょ、たまには頼れっての」

    言いながら冷蔵庫から取り出した皿をレンジに入れ、スイッチを押すかがみ。

    「そういえば、今日の試合、惜しかったわね」

    「なんだ、見に来てたのか」

    「つかさと友達とね、若干一名しぶってたけど」

    「……今日で高校野球も終わりだ。結局甲子園には届かなかったけど、…悔いはないよ」

    最後の試合は2-1で敗戦。我が陵桜野球部は準決勝で夏を終えた。
    正直に言って悔いはないと言ったら嘘になる、
    試合後にチームメイトが涙を流すところを見たら、
    俺がもっと頑張れていれば勝てたのに、という思いにかられた。
    団体競技でそんな事を考えるのはおこがましいとはわかっているが、
    友人の涙を見るとそんな事も思ってしまう。

    「ほら、そこどかして。料理並べるわよ」

    「おう」

    皿にかけられていたサランラップがとられ、食欲を誘う香りが漂う

    「豚の生姜焼きか、旨そうだな」

    「…まあ味はあまり期待しないでよ」

    「いただきます、……んぐ………うん、美味しいよ。かがみの料理食べるの久しぶりだけど、上手くなったな」

    そういえば高校に入ってからはつかさと交代で学校の弁当をつくっているとか言ってたな。
    前に食べた時より格段に腕があがってる

    「……っそ。ならよかった。で、結局あんたはヒット二本と、盗塁一つだっけ。
    あれって成績としてはいいの?」

    「まあ悪くはないって感じ、なんとか最低限の仕事はこなせたってとこだ」

    食べながら答える。
    仮にも野球推薦で陵桜に入り、レギュラーに選んでもらえた身としては
    自分の不出来でチームに迷惑をかけるわけにはいかない。

    「……むぐ……。……ふう、ご馳走様。美味しかったよ、ありがとうな」

    278 = 273 :


    「お粗末様。……それでさ、あんた進路どうするか決めた?
    就職も考えてるとか言ってたけど…。部活引退してから決めるって言ってたわよね」

    かがみの雰囲気が幾分真面目な物になる、どうやら今日はこの話をしにきたらしいな。
    俺の中ではもう決めていた話なのだが、そういえばまだかがみやつかさには話していなかったか。
    ここ最近はあまり会っていなかったし。
    元々俺は推薦での進学狙いだったがとある事情からそれは不可能になった。
    部活とバイトの合間をぬって、勉強にもできうる限りの時間を割いてはいたので、
    一般入試でも特に問題はないのだが、事情がありいっそさっさと就職するのも手かと少し前まで考えていた。

    「それで今日ききに来たってわけか、せっかちだな」

    「い、いいじゃない。あんたがもたもたしてるから気になるのよ。
    ……で、どうすんの? まだ決めてない?」

    「もう決まってるよ」

    「へ、そうなの? …わざわざ来といてなんだけど、本当に決めてるとは思わなかったな」

    「まあ以前から決めてたんだ。そういえばまだおまえには言ってなかったよな。
    最近ゆっくり会う時間もなかったし」

    「…どっち? 就職? 進学?」

    どことなく緊張した面持ちのかがみ、わざわざこんな時間に聞きにくるぐらいだし、それなりに気になっているようだ

    「ああ、進学することに決めたよ。祖父ちゃん達にも進学して将来の選択の幅を広めるように言われてたし。
    …正直推薦がおじゃんになった時点では就職に傾いてたんだけどな」

    高校に上がるまで面倒を見てくれた祖父ちゃんと祖母ちゃんには以前から進学するよう勧められていたが、
    俺としては就職して早く祖父ちゃん達に恩返ししたいという意思があったので、
    推薦入試の道が断たれたことで改めて就職を考えもした。
    だが結局は好意に甘えさせてもらうことに決めた。

    「そっかぁ……そっかそっか、進学ね! じゃあ受験勉強頑張らなきゃね、私も手伝うからさ! 志望校はどこにすんの?」

    「第一志望は、……その、○○大だ。…おまえと同じとこ」

    「○○大!? …正直今からじゃ結構厳しいわよ? 
    …ああ、でもあんたの場合時間の許す限り集中力きらさず勉強できるし、無理でもないか…。
    それにしてもなんでわざわざ○○大? なんかあそこに行きたい理由でもあんの?
    …あ、も、もしかして、私と同じとこがいいから~……とかだったりして」

    からかうような声色でそんなことを言ってくるかがみ
    …事実そのとおりだったりするから困る

    「いやまあ……そういうことだ」

    「ふえ……?」

    279 = 273 :


    「も、もちろんそれだけってわけじゃないぞ。
    どうせ進学するなら妥協せず少しでも上の大学を目指したいって気持ちや就職に有利だってことも理由のうちだ。
    でも……一番の理由は何かって言うと、おまえと同じ大学に行きたいから……だったりするわけだ」

    「え、えと……。それほんと……? …冗談とかなら本気で怒るわよ…?」

    「本当だ、冗談なんかじゃない」

    「そ、そう……」

    かがみが俯いて俺の顔を見ようとしない。
    どうせなら本人を前に決意表明しておこうかと思い話してしまったが、
    もしかしなくてもエラく恥ずかしいこと言ってないか? 俺。なんか顔が熱い。
    ……というかだ、今気付いたけどかがみとしては迷惑だったりするかもしれないじゃないか。
    高校入学後は俺の部活が本格的に忙しくなり、
    以前より顔を合わせる時間は大分減ったとは言え、なにせすでに10年来の付き合いなのだ。
    かがみの双子の妹のつかさも含めて小学校からずっと同じ学校。
    このうえ仮にかがみと俺が二人共○○大に受かったら更にまた四年同じ学び舎に通うわけだ。
    ただの幼馴染でしかない俺の顔などかがみは内心もう見飽きているのではないだろうか?

    「あー、その……もしおまえが迷惑だっていうなら、他のところにするけど…」

    幼馴染が行くから目指す、その幼馴染が迷惑がっているからやっぱりやめる、など
    他の○○大を目指している受験生の人達に知られたらふざけんなと言われそうだが、
    かがみに迷惑はかけられない。

    「え、な、なに…?」

    顔をあげたかがみは、なんか物凄く頬が緩んでいた。
    心なしか赤くなっているような気もする

    「だからさ、かがみが嫌だって言うなら、志望校変えようかと……」

    「へ!? ちょ……嫌なわけないでしょ! てかなんでそんな話になる!」

    「そ、そうか、ならよかった。いやさ、もう随分長い付き合いになるからな、
    おまえもいい加減俺の相手するのが嫌になったりしてるかもってちょっと思っただけだ」

    「わ、私があんたのこと嫌になんて!……なるわけ、ないでしょっ。
    …もう、何回言わせるのよ。……私には、遠慮なんかしないで」

    昔からかがみに何度も言われてきた言葉。
    そうか、まだ俺はかがみの傍にいていいのか。

    「……ああ、ありがとな」

    「べ、別にお礼言う様なことじゃないわよ。あんたの事はまだまだ面倒見てあげるつもりなんだから。
    ……男ちゃんってばぁ、要は私と離れるの嫌なんでしょ?」

    280 = 273 :


    一転ニヤニヤしながらいじる気満々な顔で言ってくるかがみ。
    ううむ、やっぱり早まったか、事実俺の気持ちとしてはかがみが今言ったとおりなのだが。
    今更ながらバカ正直に本人に言うこともなかった気がしてくる。

    「そ、そこまで言ってないだろ、ていうか男ちゃんはやめてくれっ」

    小学校の時分、一時だがかがみとつかさに身長で追い抜かれ、かがみに「男ちゃん」呼ばわりされた時期がある。
    あの時はなけなしの男のプライドが傷ついたものだ。
    妹分だと思っていたつかさにまで同じようにちゃん付けで呼ばれたことで止めを刺された

    「照れるな照れるな、図体ばっかでっかくなっちゃって最近可愛げなくなってきたって思ってたけど、
    まだまだかわいいとこあるじゃな~い」

    何がそんなに嬉しいんだか、かがみは満面の笑顔。
    かわいいっていうのは今のおまえみたいなのを言うんだ、とか思ったり。
    うう、また自分の頬が赤くなっていくのを感じる、かがみのその顔には弱いんだ

    「だ、誰がかわいいんだよ。……ほら、いい加減時間も遅いし、もう帰った方がいいぞ。送るから」

    時計を見れば11時をまわるところだ、日付が変わる前にはかえさなければ。
    つかさと一緒(時にはまつりさんとかまで加わり)にうちに泊まることは今までもあったが、今日はかがみ一人。
    …俺も男なわけで、かがみと二人きりで一晩っていうのは正直色々と困る。
    万一理性が持たなくなるようなことがあったりしたら首を括るしかない。
    いやそんなかがみを悲しませるような事なんて万に一つもするつもりないが。

    「今日は泊ってくわ、夏休みだし問題ないでしょ。勉強みてあげるわ。
    センターまで時間少ないんだから気合入れてくわよ!」

    「お、おい。そりゃこの後勉強はするつもりでいたし、一緒にやってくれるってんならありがたいけど……」

    「ならさっさと勉強道具用意する! どうせ私も今帰ったって寝れそうにないからいくらでも付き合うわよ。
    なんなら徹夜でもかまわないわ!」

    確かに、なぜか眠れそうもなさそうなくらいハイテンションなかがみだった。

    「…それにあんた、今日一人にしておくと試合に負けた後みんなが泣いてたとこ思い出したりして
    色々悩んじゃいそうだしさ。…一緒にいてあげる」

    「かがみ……」

    お見通しか、さすがかがみだ。
    試合に負けた事は仕方ない、相手チームと互いに力を出しきった結果がそうなったのだから。
    だが三年間(正確には二年と数ヶ月だが)苦楽を共にしてきたチームメイトの涙は
    仕方ないで済ませられるような軽いものじゃなかった。
    打ち上げの席ではみんな気持ちを切り替えて楽しんでいたのでまだ救われるが。

    281 = 273 :


    「……ありがとな」

    うん、やっぱりこいつの幼馴染でいられてよかった

    「でも泊まるのは駄目だぞ、今日はつかさもいないんだし。
    女の子が若い男の家に二人きりで朝まで、なんて誤解してくれと言ってるようなもんだ」

    「……相変わらずカタい奴。はいはい、適当に時間見て帰りますよ。
    じゃあ早速勉強開始! もたもたすんな!」

    「おう」

    「あ、あとさ。あんたがよかったら明日から一緒に勉強しない?
    夏休みの間、つかさと他の友達も集まって、一緒に勉強する予定いっぱいたててるんだけど」

    「それはありがたいけど、いいのか? 友達同士で集まるのに俺なんかが混ざっちゃって」

    「いいのよ、ちゃんとみんなには説明しとくから。遠慮しないの」

    「じゃあ、ありがたく参加させてもらおうかな」

    「よしよし、それでいい」



    ―――――結局この後は、勉強ももちろんしたが、
    どちらかというと他愛もない昔話で盛り上がる時間の方が長くなってしまった。
    楽しそうに話すかがみを見ると、ついついこちらも付き合ってしまう。
    途中何度かいい加減帰るように言ったのだが、結局かがみが応じたのは午前二時をまわった頃。
    柊家まで送り届けはしたが、
    さすがに時間が時間なので、おじさん達にかがみを帰らすのが遅くなりすぎた事の謝罪はできなかった。
    今度会った時に謝っておかなければ。

    282 = 273 :

    今日は以上です、続きます。
    主人公が高校球児ですけど、本編で影も形もない(当然ですがww)かがみ&つかさの
    幼馴染なんて飛び道具キャラを使うに当たって、らき☆すた世界に強引にねじ込むための
    こじつけ舞台設定(部活とバイトで忙しくてかがみ達と会う暇がなかった)でしかないので
    話が野球関連の方向に行くことはありません。
    てかつい昨日知ったんですが陵桜のモデルって春日部共栄なんですね、驚きました。
    最初、陵桜野球部は適当に初戦で負けるようなチームのつもりで書いてたんですが、
    モデルが春日部共栄じゃあなって事でちょこちょこっと修正して
    ガチで甲子園狙ってたチームって事にしちゃってますww
    ついでに国府田マリ子さんが春日部共栄出身てのも昨日初めて知って驚きましたww
    月天とCCさくらで二次元戦士になった身なので

    283 = 277 :

    乙です
    二人の関係がニヤニヤですた!
    続きをまったりのったり待ってます
    投稿はageてもいいと思いますよ?
    わざとならいいですけど

    285 = 271 :

    あま、なんだかんだで埼玉にひっこして来たわけだが……

    「なんで転校初日から走らなきゃならないんだよー!」

    くそったれめ、目覚ましのやろうなんでならなかったんだよ!

    ………まあ、壁際で大破してたし無理なはなしだが
    なんで大破してたんだろ?不思議だな~

    「くそ、間に合え!」

    遅刻は不味い、初日から遅刻は不味い!


    286 = 271 :

    キ~ン コ~ン カ~ン コ~ン

    黒井「みんなー、席につきー」

    黒井「今日は、転校生が来るでー」

    生徒達「ザワザワ…」

    つかさ「転校生か、どんな人だろうね?」

    みゆき「優しい、親しみやすい方だどいいですね」


    黒井「ほい、みな黙りや」

    黒井「ほな、入って来な」

    「……ども、男です」

    黒井「しけとるな~、挨拶それで終わりかいな?」

    「はあ…」

    黒井「まあ、ええわ
    なにか質問あるやつおるか?」


    白石「何処から来たんですか?」

    「新潟から…」

    つかさ「あの~、なんでそんなに汗だくなんですか?」

    「走ったから…」

    みゆき「御趣味はなんですか?」

    「読書です」
    くそ、人見知りの性格が悔やまれる……
    なんだこれ、エリカさまじゃないんだぞ……

    黒井「ほな、とりあえず後の席に着き~
    出席をとるで~」


    287 = 271 :

    黒井「泉~、…泉~
    ……遅刻っと」

    ガラッ
    こなた「ギリギリセーフ!」

    黒井「アウトや」

    こなた「そんな殺生な…」

    黒井「今日は、なんで遅れたんや?」

    こなた「実は、目覚ましがなぜか壁際で大破していて…」



    288 = 271 :

    お休み

    289 = 277 :

    乙です
    なんか創作意欲わいてきた…

    290 :

    蟹の人乙です!

    291 = 290 :

    すいません>>290名前欄消し忘れました

    292 :

    初恋クレイジーのかがみが可愛い
    本当にいい子なんだなぁ
    これからの展開に超期待

    294 :

    最近、忙しいんですが

    今から書きます

    投下は明日に成るかもしれない

    297 :

    朝のHRが終わり一時限目の授業が始まった。

    「暇だな~」ボケ~

    授業中に暇と言うのはオカシイかもしれないが、自分が大嫌いな教科だと皆こうなるものだと思う

    教師「え~と、訳は……ソレは車ですか?
    いいえ、ソレはトムです…となる」

    …英語の問題は変なのがたまに混じってる気がする

    教師「じゃあ次のもんだいを……高翌良、答えてみろ」

    みゆき「その飲み物を飲むと貴方は体調が悪くなるでしょう」

    教師「正解だ。この問題はテストに出るぞ」

    テストに出るのは解ったがどんな飲み物なのかが気になる…

    298 = 297 :


    教師「じゃあ次は…柊、答えてみろ」

    つかさ「え!?……えと、えと………」

    「…マリーは、血のように赤いドレスを着ている」ボソッ

    つかさ「えっと、マリーは血のような赤いドレスを着ている?」

    教師「正解。珍しいな」

    つかさ「えへへww」

    柊とやら、然り気無く馬鹿にされてるぞ

    教師「じゃあ次は」……

    こなた「(-ω-.)Zzz」



    299 = 297 :


    そんなこんなで昼休み、なんだが……

    「飯が無い…」

    しまった!朝急いでたせいで弁当を忘れた!ガッテム!!

    売店か学食は何処だ!

    つかさ「あのさ、男くん」

    「…ナニ?」

    つかさ「英語の時間、助けてくれてアリガトね」

    「ああ、俺も英語苦手だから答えが合っててよかったよ」

    つかさ「それでさ、お礼と言ったらなんだけどさ一緒にお昼ご飯食べないかな?」

    300 = 297 :


    ………え?ナニこれいつフラグ立てたっけ
    …は!夢か!?
    頬をつねれば解るぞ……
    痛い…

    つかさ「ダメかな?」

    ダメだよ☆ って違うコレは違うヤツだ

    落ち着け素数を数えるんだ
    2、3、5、7、11、13、17…

    「あ~、申し出は嬉しいんだが。残念ながら飯が無い」

    「売店が何処にあるのか教えてくれないか」

    つかさ「売店なら……」




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