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    元スレ最原「嫌われライト?」

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    1 : - 2017/05/04(木) 15:32:49.64 ID:FqZqfZI4o (+125,+30,+0)


    最原(とうとう明日で10日目……突然こんな場所に閉じ込められて、最初はどうなるかと思った…)

    最原(それから色々あったけど、みんなと仲良くなれて良かったな。そういう意味では、モノクマにも感謝していいのかもしれないな)

    最原(この学園を出たところでみんなとの絆が無くなる訳じゃないけど…何だか寂しくなってしまう自分もいる)

    最原「明日で最後か…」

    モノクマ「それは違うぞ!」

    最原「うわっビックリした!急に出てくるなよ!」

    モノクマ「それは違うぞ!」

    最原「それはもう聞いたよ!て言うか何が違うんだよ!」

    モノクマ「実は急に出てきたのではなくずっと部屋でスタンバってたのです」

    最原「プライバシーも何もあったものじゃないな…」

    モノクマ「うぷぷぷぷ。今頃気づいちゃったかな?」

    最原「むっ……でも明日でお前達ともお別れなんだ。今更何を言われた所で…」

    モノクマ「それは違うぞ!」

    最原「またかよ!人のセリフを取るな!」

    モノクマ「実は明日で最後じゃないんだなぁ、これが」

    最原「……は?」

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1493879569
    2 : - 2017/05/04(木) 15:33:36.54 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,+0)
    ※何番煎じか分かんないだろうからネタ被り等は勘弁な


    モノクマ「お、いいねぇ~その顔。絶望だねぇ~青春だねぇ~」

    最原「ど、どういうことだよ!?説明しろモノクマ!」

    モノクマ「まぁ、ぶっちゃけちゃうと路線変更だね。思いの外人気が出たから、テコ入れってことで延長してみました」

    最原「ふざけるな…!約束したはずだろ!?」

    モノクマ「はー?何のことですかなー?何月何日何時何分何秒?地球が何回回った日?」

    最原「子供か!」

    モノクマ「とんでもねえあたしゃ5児のパパだよ」

    最原「まともに話を……いや、今延長って言ったよね?」

    モノクマ「うん」

    最原「ということは、当然期限もあるんだろうな?」

    モノクマ「当たり前田のクラッカーだよ、そこまでご長寿番組にするつもりはないし」

    最原(それなら、今まで通りみんなと過ごせばいいだけだし……そこまで悲観することも無いのかも…)

    モノクマ「うぷぷぷぷ……今、『どうせこれまで通り仲良く過ごせばいいだけだから』とか思わなかった?」

    最原「えっ…」

    モノクマ「言ったでしょ、テコ入れだって。これからは紅鮭団シーズン2ということで、絶望篇だよ!」

    最原「ぜ、絶望篇…?」

    モノクマ「絶望の無いダンガンロンパなんてワサビの無いカレー、スパイスの無い寿司だよ!」

    最原「意味は分からないけど、逆じゃないかな?」

    モノクマ「じゃあ分かりやすく言えば……最原くんのいない才囚学園、なんてどうかな?うぷぷ」

    最原「まさか…お前、最初にモノクマーズが言ってたコロシアイを…!」

    モノクマ「ブー。不正解の最原くんにはモノクマ人形」

    最原「いらないよ!」

    モノクマ「言ったでしょ、コロシアイは中止。今日日普通にダンロンやっても流行んないよ…悲しいことにね…」

    最原(いよいよもって訳が分からない…モノクマは僕たちに何をさせるつもりなんだ…?)
    3 : - 2017/05/04(木) 15:34:07.46 ID:FqZqfZI4o (+85,+30,+0)

    モノクマ「なので明日からはらーぶらーぶな紅鮭団からギースギースな紅鮭団に変更となります!レイジングストーム!」

    最原「ギスギス…?」

    モノクマ「具体的には、一番好感度の高い人のことを他の皆で嫌ってもらうのさ。そりゃもう、殺したいほど」

    最原「一番好感度の高い人…?僕達の中で一番好かれている人ってことか?」

    モノクマ「そうそう。ま、ぶっちゃけて言うとキミだね」

    最原「そうなの!?」

    最原(な…なんだろう…嬉しいけど少し複雑だぞ…)

    モノクマ「そんなキミが皆から一転してゲロ以下の臭いがぷんぷんする嫌われ者に!こりゃほんま勃起もんやで!」

    最原「……自惚れている訳じゃないけど、そんなに簡単に僕のことをみんなにそこまで嫌わせられるのか?」

    モノクマ「うぷぷぷぷ。できるんだな、それが……テッテレッテテッテッテ~!嫌われライト~!」

    最原「えらくゴテゴテした懐中電灯がどこからともなく!」

    モノクマ「説明しよう!嫌われライトとは!光を見た人が最原くんの事を嫌いになるのだ!」

    最原「そのまんま過ぎる…って僕だけ!?

    モノクマ「そりゃー全員が全員いがみ合ってたら収集つかないし。差別層を作ることは人類の歴史だよね」

    最原「…ちなみに、今僕がそのライトを奪い取っても…」

    モノクマ「もう全員に照射済みだから無意味だね」

    最原「だと思ったよ…」

    モノクマ「まぁ安心してよ。5日経ったらしっかり元に戻して外に出してあげるからさ」

    最原「あ、そうなんだ。よかった」

    モノクマ「うぷぷぷぷ……」

    最原(何を企んでるか知らないけれど……こんな悪趣味な行為はさっさと終わらせてやる!)
    4 : - 2017/05/04(木) 15:34:50.84 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,+0)

    モノクマ「じゃあ最原くんにはサービスとして、今どれだけ皆に好かれてるか教えちゃおうかな」

    最原「え?」

    モノクマ「いわゆる好感度表ってやつだよ。厳正なる審査の結果数値化してみました」

    最原(そんなの無理だと思いたいけど…何だかこいつらならやってしまえそうだと思ってしまうな…)

    モノクマ「ジャジャーン!」

         トモダチ      シンユウ        シンアイ
    男 :  40  >>>  70  >>>  100

         トモダチ      アコガレ        アイ
    女 :  40  >>>  70  >>>  90


    王馬小吉 71
    天海蘭太郎 63
    キーボ 65
    獄原ゴン太 69
    真宮寺是清 63
    星竜馬 68
    百田解斗 75

    赤松楓 98
    入間美兎 93
    茶柱転子 74
    白銀つむぎ 71
    東条斬美 70
    春川魔姫 75
    夢野秘密子 73
    夜長アンジー 95


    モノクマ「………」

    最原「………」

    モノクマ「じゃあ、まぁ、はい。また1週間後に」

    最原「せめて何とか言えよ!」

    モノクマ「マジぱねーっすよ最原サン。ジゴロうつるんで勘弁してください」

    最原「違うって!僕は別に女子から先にカケラ集めてるとかそんなこと…」

    モノクマ「あ、ちなみにライト当てた今の好感度は全員-500だから」

    最原「だからパンツも僕が強要してる訳じゃなくて……って、は?え?500?」

    モノクマ「急に出てきたゴキブリに対する好感度が精々-50くらいかな」

    最原「」

    モノクマ「じゃあそういうことなんで、明日から頑張ってね!」

    最原「」
    5 : - 2017/05/04(木) 15:35:29.97 ID:FqZqfZI4o (+80,+25,-2)
    ミス
    一週間→5日
    6 : - 2017/05/04(木) 15:35:57.93 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,-204)



    ―――‐‐‐‐‐…1日目



    最原(なんだか大変なことになっちゃったな……5日間、どうやって過ごそうか…)

    最原(それにしても、ショックだったな……-500か、尋常じゃなく低いのは分かるけど、どれだけ嫌われているんだろう)

    最原(いくらゴキブリ以下だとしても、みんなのことだからそんなに酷いことにはならないと思うけど……)

    最原(……………)

    最原(ならない…よな?)

    最原(いっそのこと、この個室にずっといてもいいんだろうけど…) グゥゥ~…

    最原(やっぱりお腹は空くよなぁ…誰とも会わないように気を付けながら食堂に行こう)

    7 : - 2017/05/04(木) 15:36:23.72 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,+0)


    ~~~~~~食堂


    最原(朝早かったからかな、誰とも会わずに済んだぞ)

    最原「このまま冷蔵庫から食糧を確保してさっさと部屋に……ぐっ!」バシッ!

    東条「そこで何をしているのかしら?」

    最原(こんな時間からいるなんて、流石東条さんだな……ってそうじゃなくて)

    最原「ほ、箒でぶつのは酷いんじゃないかな……目の前がチカチカしたよ…」

    東条「………」

    ガンッ!!

    最原「ぅがっ!」

    東条「私は何をしているのかを聞いたはずなのだけれど……やっぱり、話しかけたのが間違いだったのかしら」

    東条「それとも、箒でゴミを排除することの正当性を教えてほしいのかしら?」

    最原「うぁっ…!な、何もしてないよ!食べ物を探してたんだ…!本当に、それだけだから…!」

    東条「…はぁ……それならゴミ捨て場にでも行けばどう?ここにあなたの口に合うものは無いと思うけれど」

    最原「…そ、そうみたいだね……ごめん、それじゃ…」

    東条「分かったなら、もう二度と私とこの場所に近づかないで頂戴。皆に出す料理の味が落ちても困るから」

    最原(参ったな……これ程だとは思わなかったぞ)

    8 : - 2017/05/04(木) 15:36:58.32 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,+0)



    ~~~~~~寄宿舎


    最原(生ゴミ漁りなんか生まれて初めてだから普通はどうなのか分からないけど…辛うじて食べられなくはなかったな)

    最原(こういう所も超高校級のメイドたる所以なんだろうか…)

    天海「……うわっ」

    最原「あ、天海…くん…」

    最原(いきなり殴りかかってくる感じではなさそうだけど、露骨に気持ち悪がられるのは精神的に辛いな…)

    天海「はぁ…寝起きで見る顔じゃないっすね……何で一緒の寄宿舎なんすかね、ホント」ボソッ

    最原「あ、あはは…ごめん」

    天海「何も面白くないっすけど、何笑ってんすか?」

    最原「………」

    天海「…あーぁ、見てるだけで腹立つ顔してるっすね」バシッ

    最原「うっ…」ドシャッ

    天海「そんな強く押してないでしょ?大げさなんすよ」

    最原「ご…ごめん。今ちょっと眩暈がしてて……」

    天海「聞いてないんすけど。邪魔なんでどいてくださいよもう……」ドカッ

    最原「ぐっ!」

    最原(だ…大丈夫だ……天海くんはモノクマのせいでおかしくなっているだけ…)

    最原(それだけ…なんだから……)


    9 : - 2017/05/04(木) 15:37:25.17 ID:FqZqfZI4o (+85,+30,+0)



    ~~~~~~最原の個室


    最原「うっ…いてて……」

    最原(ひどい目に遭ったな……これが5日も続くのか…)

    最原(あの礼儀正しい東条さんや穏やかで優しい天海くんまであんなことになってしまうなんて……)

    最原(それなら……他の人は……)

    最原「………」

    最原(……しばらくは個室で大人しくしてよう)

    「「「「「「おはっくまー!」」」」」

    最原「うわっ!」

    モノタロウ「ウワ―!最原くんがケガをしてる!」

    モノキッド「ヘルイェー!生きてるんだ、そりゃケガもするさ……」

    モノファニー「ど、どうしましょう!モノキッドがいつになく叙情的だわ!」

    最原(一番会いたくない奴らが一番会いたくないときにやって来た……」

    モノスケ「出とる、声に出とるで」

    最原「……何の用だよ」

    モノダム「オラ達ハ最原クンノさぽーとデ来タン…ダヨ」

    最原「サポートだって?」

    モノファニー「そうよ!アタイ達はこの企画が完遂できるように可能な限りのサポートをするわ!」

    モノスケ「ギスギスしてこそのダンガンロンパやけど…途中で死なれたらかなわんからな」

    モノファニー「し、死ぬ!?うっ……デロデロデロデロ…」

    モノタロウ「モノファニーがどどめ色のゲロを!これは喪中の知らせ……」

    最原「人の部屋でゲロを吐かないでよ!サポートはどうしたんだ!」

    モノキッド「それなら心配すんな!なんせお前はこの部屋を今後使うことはできないんだからよ!」

    最原「なっ!?ど、どういう意味だ!?」

    モノスケ「そらお前、ずっと部屋に籠られてもおもんないやろ?今日から寝る場所は自分で探しや!」

    モノキッド「っつー訳で、この部屋は現時点をもって施錠!廃棄だ!」

    最原(そ…そんな……)

    モノタロウ「大丈夫だよ!この才囚学園は雨も降らない風も吹かない…風邪ひいたりはしないからさ!」

    モノダム「ソレニ、呼ンデクレタラけがノ治療モアル程度マデナラスルヨ、ガンバッテネ」

    モノファニー「デロデロデロデロ…」

    モノキッド「いつまで吐いてんだテメーは!」

    モノタロウ「そういうことだから……悪いけど、ここから出てってよ!」

    「「「「「ばーいくまー!」」」」」

    最原(ど…どうしよう……)


    10 : - 2017/05/04(木) 15:37:53.46 ID:FqZqfZI4o (+93,+30,+0)



    ~~~~~~裏庭


    最原(こんな時間にここをうろつく人はいなさそうだし……しばらくはここで時間を潰そうかな)

    茶柱「程よく薄暗く涼しい…この場所ならお昼寝にぴったりなのでは?さぁ夢野さん!転子の膝に!さぁ!」

    夢野「んあー……お主のせいで静けさが足りんわい。それに…」

    茶柱「え?……チッ、よりによってアレがいるとは…この転子、一生の不覚です」

    最原(そ…そんな馬鹿な……何だか不自然に色んな人に出くわすぞ…)

    夢野「まさしくじゃな。もはや昼寝という気分ですら無くなってきたわ…」

    茶柱「申し訳ありません夢野さん!代わりに転子の膝ならいくらでも使って良いですから!」

    夢野「何も変わっておらんではないか!」

    最原(東条さんや天海くんの時は話そうとしても逆効果だったし……今のうちに黙って立ち去るのが一番いいのかな)

    茶柱「待ちなさい。まさか転子はおろか夢野さんの気分を害してこのまま黙ってどこかに行けるとでも?」

    最原「…え?」

    最原(め…目が据わってる。今までに見たことが無い顔だ……)

    茶柱「夢野さん…お詫びにと言っては何ですが、今からこの男死を可能な限り痛めつけるので、どうぞお楽しみください!」

    最原「はっ!?」

    夢野「面白そうじゃが……確かお主のネオ合気道は『人を傷つけない』が信条ではなかったかの?」

    茶柱「心配はご無用です。これは人でなく獣かそれ以下ですし」

    夢野「それもそうじゃな、では行けい転子よ!」

    最原「ちょ、ちょっと待ってよ…!」

    茶柱「安心してください。殺しはしませんよ、残念けど」

    茶柱「ですがネオ合気道は活殺自在。その直前までは行ってもらいますよ」

    最原「待っ……!」

    メキメキメキメキッ!!

    最原「がぁぁぁぁぁぁっ!!」

    ―――
    ――


    11 : - 2017/05/04(木) 15:38:24.06 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,+0)



    ―――‐‐‐‐‐…2日目



    最原「……はっ」

    最原(あのまま……ずっと気絶してたのか…)

    最原「…ぐっ!あがっ……」

    最原(体中が痛い……動こうとしただけで凄まじい痛みが…)

    最原「………」

    茶柱『ネオ合気道は傷つける武道ではありません!何かあったら転子が皆さんをお守りしますよ!』

    夢野『ワシの魔法は皆を笑顔にするんじゃ。師匠にそうしてもらったようにな』

    最原「…夢野さん……茶柱さん……」グスッ

    最原「…だめだ、泣いてちゃモノクマ達の思うつぼなんだ……!」

    最原「あと4日…耐えて終わらせないと…!」

    モノクマ「やあ最原くん!今日もいい朝だね!」

    最原「………」

    モノクマ「あれ?無反応ということは…死んでるのか低血圧なのか…」

    モノクマ「あるいは低血圧で死んでいるかだね!」

    最原「…何の用だ」

    モノクマ「そんな顔しないでよ。モノクマーズに手当させたからケガも良くなってるはずだよ?」

    モノクマ「まったく茶柱さんたらサイテーだよね。ネオ合気道は人を傷つけるものじゃないとか何とか言っといてさあ」

    モノクマ「夢野さんもそれをけしかけたりしちゃって……まさに外道だよ!闇の魔術師だよ!」

    最原「それ以上言うな……!全部お前のせいじゃないか…!」

    モノクマ「そんな…しどい!ボクは最原くんを慰めているだけなのに……!」

    最原「…少しでも僕を哀れだと思うなら」

    モノクマ「あ、企画を終わらせろってのは無しね。じゃああと4日頑張ってねー」

    最原「………」

    最原(……早くここを離れないと…夢野さん達が話さなくてもモノクマ達がみんなに言いふらす可能性だってある…)

    12 : - 2017/05/04(木) 15:38:52.07 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,-287)



    ~~~~~~渡り廊下



    最原(くそっ…歩くのもままならないな……)

    最原(でも……歩いてどこに行くんだ?誰とも会わないで済む場所なんて……)

    最原(校舎内はダメだよな……みんなの研究教室がある以上、絶対に誰かいるし……)

    最原「……ん?」

    最原「……そうだ!僕の研究教室なら誰も近づかない筈…!」

    「だろうな。アンタの部屋なんぞ誰も近づこうとは思わねーよ」

    最原「うっ……星くん…」

    「人の顔を見てよくもそんな酷い反応をしやがるもんだな。傷つくぜ」

    最原「ご、ごめん…」

    「フン、まあいいさ…」

    「そういや……アンタ、俺のテニスを見たがってたっけな…」

    「どうだ?これから少し…付き合えよ」

    最原(星くん……君にこんな形で…そう言ってほしくなかったよ……)


    13 : - 2017/05/04(木) 15:39:19.93 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,-206)



    ~~~~~~中庭


    バシッ!

    ガスッ!

    ガゴッ!!

    最原「う…ぐ、げェッ……」ドサッ

    「…正直なところ、アンタと俺だけなら無視するだけでいいんだがな…」ブンッ

    ドスッ!

    最原「ぶぐっ…!」

    「他の連中がアンタと関わらないようにするために…俺にできることと言えばこのくらいだからな」バシッ

    ガンッ!

    最原「がっ…!は…」

    「これで分かったろ、もう二度と校舎に近寄るんじゃねーぞ」

    「……ある意味では、お前のためでもあるんだしな…」

    最原「………?」


    14 : - 2017/05/04(木) 15:39:47.56 ID:FqZqfZI4o (+93,+30,+0)



    ~~~~~~裁きの祠



    最原(モノクマは『全員の好感度が-500になっている』と言っていた……)

    最原(『元々の好感度から-500』でもなく『0に戻る』でもない……)

    最原(それに僕やみんなとの…今までの10日間を完全に忘れている訳じゃない)

    最原(星くんが特別なだけなのかな……いや、でも……)

    最原(あの、言葉は……)

    最原「………」

    最原「…そう、思いたいだけなのかもな…」

    アンジー「およよ~?何だか見慣れない場所に見たくない人がいるねー」

    最原「……ごめん、すぐに出て行くから…」

    アンジー「そだねー、気持ち悪いし。神様もそう言って…」

    アンジー「……いや、そっか…。それなら…」

    最原「……?」

    アンジー「良かったねー、終一!今の終一は大分神ってるってナウなゴッドにバカウケらしいよ!」

    最原「え?」

    アンジー「でも神様的にはー、今一つ足りないって。アンジーもそうだと思うな」

    最原「た…足りないって……何が?」

    アンジー「主は言いました……『てめえらの血は何色だ』…と」

    アンジー「…もっとボロボロになって神っちゃおうよ、終一。アンジーが手伝ってあげるから、さ」

    最原(『神ってる』…そうキミに言われた時、意味は分からなかったけれど、悪い気はしなかった……)

    最原(だから……今は分かる。『神ってる』って、こういう事では絶対にないはず、なのに……)

    アンジー「今はノミとハンマーしかないけど、終一なら良い題材になってくれるよね?」



    ―――
    ――
    15 : - 2017/05/04(木) 15:40:14.23 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,-240)



    最原「ぅ…あぐっ…」

    アンジー「はぁっ…はぁっ……」

    アンジー「…ダメだねー、なんだか気分が乗んないや。終一は題材としてもダメダメなんだねー」

    アンジー「神様も飽きちゃったのか黙っちゃったし……終一のせいだから、ねっ!」ゴヅッ!

    最原「うぎっ!」

    アンジー「はぁ……アンジー、何か疲れちゃったなー。ばいばい」

    最原「………」

    最原(…やっと、終わった……)

    最原(腕……折れてるな、これは…)



    ―――
    ――

    16 : - 2017/05/04(木) 15:40:41.01 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,+0)



    モノタロウ「はい、手当完了!腕はあんまり動かさないようにね!」

    モノスケ「いやいや、無理やろ。こいつが動かさんでも誰か動かすわ」

    最原「………」

    モノキッド「おい、コイツ死んでないよな?死んでたらお父ちゃんに怒られちゃうぜ!」

    モノファニー「し、死んでる!?デロデロデロデロ…」

    モノタロウ「ダイジョウブダヨ。息ハシテルカラ」

    モノファニー「あ、そうなの。それはそうとしてデロデロデロデロ…」

    モノスケ「それはそうとして吐くなや!」

    モノタロウ「じゃあ、あとあと3日頑張ってね!」

    「「「「「ばーいくま!」」」」」

    最原(……何だかおかしい。みんなからの暴力がどう考えても過度だ…)

    最原(ただ嫌っているだけなら、こうもわざわざ暴力を振るうなんてこと…)

    最原(…いや、僕が経験したことの無い憎悪の感情なんだ。そうなってもおかしくはないのかも…)

    最原「ははは…まだ死んでないのが運がいいのか悪いのか……」

    最原(……どこか別の場所に行かないと…)


    17 : - 2017/05/04(木) 15:41:08.07 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,+0)



    ~~~~~~中庭


    バタン!

    最原「うっ……」ドサッ

    最原(くそっ……外に出るのすら精一杯だ…)

    最原(…そろそろ日が落ちるな。誰の目にも留まらないよう気を付けないと……)

    宮寺「…おや、最原クン」

    最原「うっ…真宮寺くん」

    最原(彼は前から不思議な人だったけれど…ライトを浴びた今、どんなことになるか…)

    宮寺「『うっ…』はこちらのセリフなんだけどナ。正直一日の終わりに見るものじゃないからネ、キミ」

    宮寺「でも…こんなにも皆に嫌われているのに、それでも図々しくうろつき続けるキミには…正直興味が湧くネ」

    宮寺「とても…興味がある」

    最原(い、嫌な予感しかしない…)

    宮寺「キミが知っているか分からないけれど、古来より山の神は女神として伝えられてきた」

    宮寺「その中でもある地域では醜女として扱っていてネ、その神は他の女はおろか、美しい物が山に入ることを嫌うんだ」

    宮寺「だからその山には猪や蛇蝎なんかの蟲しか居付かず、住民は嫉妬を買わないよう顔の醜い魚を捧げたりしていた…」

    宮寺「士農工商の下に穢多非人が置かれたように、神も下を見ることで精神の安寧を得ようとするなんて…面白いよネ?」

    宮寺「そういう点では…キミはこの閉鎖された蠱毒にはピッタリの供物という見方もあるかもネ」

    最原(…供物か……確かに、そうかもしれないな…)

    最原(みんなを助けるために、モノクマに捧げられる、生贄……)

    宮寺「…ハァ…せっかく話してあげてるというのに、無反応は傷つくネ…」

    最原「あっ……ご、ごめん!」

    宮寺「じゃあ、話題を変えようか。今度は中国におけるシャーマニズムの話なんだけど」

    宮寺「タンキーと呼ばれる彼らは、自らの身体を傷つけることでトランス状態に入り、神をその身に降ろすんだ」

    宮寺「…夜長さんじゃないけど、キミにも神様は降りてくれるのかナ……興味は無いかい?」

    最原(……結局、こうなるのか…)

    グリッ!

    最原「―――ッ!」


    18 : - 2017/05/04(木) 15:41:42.73 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,-170)
    ―――
    ――




    最原「…ぐ、うぅ…」ビクッ ビクッ

    最原(モノクマーズに手当された傷が全部開いちゃったな…)

    最原(身動ぎひとつ、ひと呼吸の度に全身に痛みが走る…)

    最原「ぅ、げぇ……っ」ビチャビチャ

    最原(痛みと吐き気で気絶もできない…)

    最原「…それでも…僕にしか、僕にしかできないんだ……」

    最原「みんなでここから出るんだ…!」



    ―――
    ――

    19 : - 2017/05/04(木) 15:42:12.34 ID:FqZqfZI4o (+90,+30,+0)



    ―――‐‐‐‐‐…3日目



    バチッ!

    最原「ぅあ゛っ!」

    最原(な…何だ!?)

    入間「俺様の研究教室の前でお寝んねたぁ良い度胸だなキモイ原…」

    最原(い、入間さん…!)

    最原(昨日は暗かったから気付かなかったけど…ここは彼女の研究教室の前だったのか…)

    入間「ま、ある意味都合が良かったかもな。俺様の発明品を試すには絶好の機会だし」

    最原「発明品…?」

    入間「他の野蛮人は無意味に殴ったりぶっ刺したりへし折ったりと芸が無かったがよ」

    入間「俺様は大天才らしく、テメーみたいなゲロ吐き泣き虫にも使い道を発見した!」

    入間「…俺様の発明の実験台だ。光栄だよなぁ」

    ガシャガシャガシャッ!

    最原「うわっ!」

    最原(何だ…?妙な機械に頭が覆われて、視界が…)

    入間「いくらゴミクソカス虫のテメーでもVRくらいは知ってんだろ?仮想現実だ」

    入間「とはいえ、俺様の『ビデオドローム』をプレステみたいなポンコツと一緒にすんなよ!」

    入間「視覚・聴覚だけでなく触覚嗅覚味覚に至るまでしっかりぽっきり再現することができるんだよ」

    入間「もはやバーチャルではなくアナザーだな!ひゃっひゃっひゃ!」

    入間「つーわけでよ、感想聞かせてくれや」


    ―――
    ――
    20 : - 2017/05/04(木) 15:42:40.90 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,+0)

    最原(次の瞬間、僕の視界は急に晴れた)

    最原(いや、晴れてはいない。相変わらず真っ暗だ)

    最原(だが新たに何かの感触がする。肌を這い回り、ひっかくような感触を覚える)

    最原(見てみると、それは虫だった)

    最原(1匹じゃない。全身を埋め尽くすような色んな虫。大量の虫)

    最原(ゴン太くんなら大喜びなんだろうな、とどこか他人事のように思えた)

    最原(瞬間、虫が蠢き出す)

    最原(手から肩に、腿から脚に、腹から胸に)

    最原(首に頭に耳に鼻に口に)

    最原(虫虫ムシむし蟲虫虫蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲――)

    最原(……吐いたはずの吐瀉物の感触も、喉奥へ滑り落ちる虫の感触で塗りつぶされた)



    ―――
    ――
    21 : - 2017/05/04(木) 15:43:19.16 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,+0)

    最原「……あ゛あ゛あ゛ッ!」

    最原(む、虫っ…は、いない?そ…そうか、あれは現実じゃないんだもんな…)

    最原(…でも、あれ程リアルな感覚……)

    最原「うっ…」

    最原(思い出すだけでも吐きそうだ……)

    最原(入間さん…キミはとても困った人だけど、自分の才能をこんなことに使う人ではなかったよね…)

    最原(…!ヤバい!誰か近付いて来る……!)

    獄原「…最原くん、そんなところにずっといると…皆の邪魔になっちゃうよ…どこかに行ってよ…」

    最原「…ゴン太くん…」

    獄原「キミのことは嫌いだけど、ゴン太は紳士だから……歩けないなら、ゴン太が運ぶからさ…」

    最原(キミは嫌いな相手も…そうやって気遣ってあげるんだね……)

    獄原「ゴン太の教室になら、ケガに効く薬も作れるし…」

    最原(ああ…ゴン太くんの教室、に、は……)

    獄原「今の最原くんを助けてくれる虫さんもいっぱい……」

    最原「――――ッ!」ビクッ!

    獄原「…何でそんなに驚くの?そんなに嫌?」

    最原「あ、ち、違……」

    ガシッ!

    最原「がぁああっ!」ミシミシ…

    最原(掴まれてるだけだけど、ゴン太くんの力が強いせいで、傷が……!)

    獄原「ゴン太はキミのことが嫌いだけど!それでも!それでもって思ったのに!」グググ…

    最原(ごめん…ごめんよ……ゴン太くん…)ミシッ

    獄原「キミは最低だよ…!」

    最原(キミにこんな真似……させてしまって…)ピシッ ペキッ

    ポイッ ドサッ

    獄原「…もう、キミには関わらないであげるよ……その代わり、ゴン太も皆を止めないから」

    最原(……ごめん…)



    ―――
    ――

    22 : 以下、名無しにか - 2017/05/04(木) 15:43:28.03 ID:gctVFArD0 (+19,+29,-19)
    最原くんの指折りたそうな名前だな
    23 : - 2017/05/04(木) 15:43:46.99 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,+0)

    最原(…やっぱり…みんなと偶然会うことが多すぎる…)

    最原(前の10日間はみんな同じような場所に居て…僕から探しに行くほどだったのに…)

    最原(もしこれもモノクマの計画通りなんだとしたら…もう僕ができることなんて…)

    最原「………」

    キーボ「…生きてますか?」

    最原「…キーボくん、か。邪魔で目障りだと、思うけど…今ちょっと自分で動けそうにないんだ……」

    キーボ「勝手にこちらの思考回路を想像しないでください。あなたのお陰で嫌悪感を学べたことには感謝していますが」

    キーボ「…そう、ボクは彼のことが大嫌いなはず。なのに…」

    最原「……?」

    キーボ「…ボクの内なる声はあなたを傷つけることを望んでいないようです」

    最原「え…?わっ!」グイッ

    キーボ「なのでせめて2度と目に触れずに済むように、研究教室まで運んであげますよ」

    最原(嬉しい……けど、キーボくんってこんなに力が強かったっけ…?)

    キーボ「まったく…せっかく入間さんに強化してもらった力をこんなことに使わなければならないなんて……」

    最原(…結局のところ、僕を痛めつけるためか…)

    最原(何なんだろうな、本当に…)

    24 : - 2017/05/04(木) 15:44:22.52 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,+0)

    ~~~~~~校舎内



    キーボ「………」

    最原(あれからキーボくんはずっと黙ったままだ……)

    最原(キミには、もっと人間の…尊い感情を学んでほしかったけれど…)

    最原(…もう、叶わないのかもな…)

    白銀「あれ?キーボくん、そんなゴミ抱えてどうしたの?」

    キーボ「…こんにちは、白銀さん。実は最近分別を学習しまして」

    白銀「あはは。地味に律儀だね……でも、大きなゴミは細かく砕いて捨てた方がいいと思うよ」

    キーボ「………」

    白銀「それとも……それ、庇うつもりじゃないよね?」

    最原(…そうか…そうだよね…今の僕と関わって良いことなんて…)

    最原(……それなら…)

    最原「…ねえ。運ぶなら早くしてくれないかな?」

    キーボ「は?」

    最原「僕がキミに頼んだんでしょ?憶えてないの?それとも、ハードディスクが故障したのかな」

    キーボ「………」ブンッ

    最原「ぐっ……」ドサッ

    ガスッ!

    最原「げぅっ!」

    キーボ「そのゴミ処理ですが、代わりにお願いしてもいいですか?…ボクは今学んだ不快感をどうにかしたいので」

    白銀「うんうん、任せてよ。こう見えても私、力仕事も地味に得意だからさ」

    最原(…行ったか。キーボくん…たとえキミが望んでなくても、肩を貸してくれて嬉しかった…)
    25 : - 2017/05/04(木) 15:44:48.30 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,+0)

    最原(さて…あとはどうにでもなれだ)

    最原「………」

    白銀「キミって地味に……いや、本当にムカつく奴だよね」ゲシッ

    最原「っ」

    白銀「私だって最初はさあ…適当に地味キャラ決め込もうと思ってたのにさ…!」ゴッ

    最原「ぁぐっ!」

    白銀「キミが馴れ馴れしくするから!うっとおしくするから!」バキッ

    白銀「こんな要らない企画がさ!できちゃったんだよ!?」ガコッ!

    白銀「キミのせいで皆が、私がっ!こんな……」ドスッ!ガッ!

    最原「………ぅ」

    白銀「…はあっ……はあっ…」

    最原「……ご…め……ん…」

    白銀「…ぁぁああああああもう!!」



    ―――
    ――
    26 : - 2017/05/04(木) 15:45:26.68 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,+0)

    最原(…気が付くと、白銀さんはいなかった)

    最原(いよいよ指一本動かすこともできない…モノクマ達も、もう姿すら見えない…)

    最原(モノクマによるこの最低な計画が始まった時、最初はモノクマを恨んだ)

    最原(いや、今も恨んでる……でも、今は…自己嫌悪を感じてる…)

    最原(白銀さんの言う通り…全部、僕のせいなんだから……)

    最原(僕がいなければ、みんなこんな思いをせずに……みんなこんなことをせずに済んだんだ…)

    最原(……だからこそ、僕が終わらせないと…)

    最原(みんなにもうこんな思いはさせない…!)



    「―――…」
    「――…」
    「――…―…」

    最原(っ……また、誰かが…)

    百田「まぁ今日は特別ってことでよ!早めにトレーニングを開始しようじゃねえか!」

    春川「よく言うよ。どうせアンタは早々に休憩する癖に」

    赤松「あ、あはは…。でも、私もなんだか最近イライラしてたし、丁度いいよ」

    最原「―――――ッ!」ビクッ

    最原(か…隠れないと…どこかに……!)

    最原(隠…れ…)

    最原(…どうやって?)
    27 : - 2017/05/04(木) 15:45:52.59 ID:FqZqfZI4o (+90,+30,-86)







    百田「…ん?」

    春川「…チッ」

    赤松「うわっ……」

    最原「…あ」

    最原「ああ…あ……」

    最原「うあああああああ……っ!」ボロボロ
    28 : - 2017/05/04(木) 15:46:21.73 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,-312)

    百田「げっ!きったねえ…」

    春川「何こいつ?急に泣き出すとか気持ち悪いんだけど」

    赤松「…私、気分悪くなってきちゃった…」

    最原(…会いたくなかった……君達だけには……会いたくなかったよ…)

    最原「…こっちに、来ないでくれ……みんな…」

    百田「あぁ!?テメー…何様のつもりだ!」

    春川「それ、命令のつもり?……殺されたいの?」

    最原「違う…!違うんだよ、百田くん…!」

    百田「気安く呼ぶんじゃねえ!」ドゴッ

    最原「げほっ!」

    春川「私に任せてやめときなよ、百田。勢い余って殺したら面倒だし…」

    春川「私なら、どの程度までなら大丈夫なのかは分かるから…さ!」ゴキッ!

    最原「あがぁッ!」

    百田「わりーなハルマキ…でもよ、こいつに呼ばれると…どうしようもなくイライラすんだよ!」ガコッ!

    最原(ごめん…みんな……ごめん…)

    最原「…ごめん…百田、くん……」

    百田「ッ…!やめろっつってんだろ!!」バキャッ!


    29 : - 2017/05/04(木) 15:46:48.92 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,-138)
    ―――
    ――




    最原「………」

    赤松「…あのさ、まだ生きてると思うから言うけど…」

    赤松「正直、最原…さんがいるだけで皆迷惑なんだよね……」

    赤松「でも皆優しいから…キミは死んだりしてないけど……」

    赤松「だからさ……少しでも私達のことを考えてくれるならさ…」

    赤松「…自分で死んでくれない、かな……」

    最原「………」



    ―――
    ――

    30 : - 2017/05/04(木) 15:47:16.19 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,+0)

    最原「………」

    王馬「あ~あ。こっ酷くやられちゃってるねぇ最原ちゃん」

    王馬「最原ちゃんをこんなにするなんて……皆酷いよぉぉぉぉ!」ビェェェン!

    最原「………」

    王馬「なんちゃって!俺も最原ちゃんのことはぶっ殺したいほど嫌いだから寧ろ嬉しいくらいなんだけどね!」

    王馬「うーん、反応が無いとやっぱつまんないな。元々つまんない最原ちゃんの退屈さが100倍増しだよ!」

    王馬「……聞いてんのか?」バシッ

    最原「………」ビクッ

    王馬「お!良かった良かった!もし死んでたら俺が殺人犯になるとこだったよ…危ない危ない」

    最原「……は?」

    王馬「…ようやく反応したね、最原ちゃん」

    最原「そ…それって、どういう……」

    最原「い、いや…まさか……キミが…」

    王馬「あ、言っとくけど嫌われライト自体は俺の発案じゃないからね。これはホント」

    最原「…え」

    王馬「酷いよ最原ちゃん!俺が黒幕だと思ってたの!?お前は血も涙もない奴だな!」ガンッ

    最原「ぐっ…」

    王馬「まったく最原ちゃんにはガッカリだよ。脳みそツルツルポンコツ探偵だね。頭カチ割って中身見てみたいよ」

    王馬「まぁネタばらしすると……最原ちゃんがみんなにボコボコにされたのって俺のせいなんだよね!」

    最原「…!?」
    31 : - 2017/05/04(木) 15:47:45.83 ID:FqZqfZI4o (+88,+30,-246)

    王馬「俺は心配だったんだよ。皆が最原ちゃんのことをただ嫌いになったところで、中学校のいじめみたいに集団無視で終わるんじゃないかって」

    王馬「だからモノクマに頼んで、最原ちゃんに対する皆の対応を変えるライトを作ってもらったんだ!」

    王馬「関わらないようにするのではなく、見かけたら積極的に排除しようとするライトをね……!」

    王馬「モノクマのを『嫌われライト』とするなら、俺のは『憎まれライト』ってとこかな?」

    王馬「自分の手を汚さず、邪魔者を排除する。どう?これって悪の総統っぽくない?」

    最原「………」

    王馬「あ、またスリープモードになっちゃった」

    王馬「まぁ安心してよ。残りの2日間、俺はもう最原ちゃんの目の前に現れないから」

    王馬「最原ちゃんだってさ…俺なんかより他の子に……赤松ちゃんとかに、もっと会いたいもんね?」

    最原「………」



    ―――
    ――

    32 : - 2017/05/04(木) 15:48:24.09 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,-134)



    最原(…残りの2日間、僕は同じような仕打ちを受けた)

    最原(王馬くんの言う通り、その間彼の姿を見ることは無かった)

    最原(それでも日に日に酷くなっていく暴力に、僕は彼の陰を感じ取らざるを得なかった)

    最原(気絶し、痛みで飛び起き、嘔吐し疲れてまた気絶する)

    最原(地獄のような時間を繰り返す間、僕の頭にあった考えは1つだけだった)



    ―――
    ――

    33 : - 2017/05/04(木) 15:48:53.23 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,+0)



    モノクマ「やぁ最原くん…酷い顔色だね」

    最原「………」

    モノクマ「ボクもここ数日度重なる問題への対応に追われっぱなしでね…見てごらん、こんなに白髪が」

    最原「………」

    モノクマ「突っ込んでくれないと悲しいなぁ。1レス目のツッコミはどこに行ったのさ!」

    最原「……くたばれ、ゲス野郎…」

    モノクマ「そうそう、その意気だよ!いよいよ明日、開放されるんだしね!」

    モノクマ「それでさ……ちょっと言い忘れてたことがあるんだけど」

    最原「…?」

    モノクマ「ボクが使ったあのライト…あれって、元々あった最原くんへの嫌悪感を増幅させるものでさ」

    モノクマ「ボクとしても予想外だったよ……皆あれだけのことをするなんてさ」

    モノクマ「つまり日頃から大なり小なり、最原くんにああいう嫌悪感を抱いていたってことでしょ?酷くない?」

    最原「………」

    モノクマ「…彼らを元通りにしたとして…そんな人達と、最原くんは今まで通り付き合えるの?」

    最原「………」

    モノクマ「いいや、今まで通りなんかじゃない!むしろ最原くんは仕返しして然るべきだよ!」

    モノクマ「皆が元に戻った時が狙い目じゃないかな?混乱と罪悪感に打ちひしがれてる時なら、さしたる抵抗もないはずだよ」

    モノクマ「何なら殺しちゃってもいいんじゃないかな?クマ権限で許しちゃう!勝手に自[ピーーー]るかもしれないけどね」

    最原「……どうやって、みんなを元に戻すんだ?」

    モノクマ「ん?それはホラ、ここに取り出しましたる思い出しライトを使って…」

    最原「…寄越せよ」

    モノクマ「あらら、案外乗り気?OKOK、やっちゃいなよ。You殺っちゃいなよ!ホラ」

    最原「…………」






    ガシャン!!
    34 : - 2017/05/04(木) 15:49:22.89 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,-164)


    モノクマ「……は?」

    最原「は、はははは。はははははは!」

    最原「やってやった…やってやったぞ!ざまーみろ!」

    最原「これでみんなは元に戻らない。みんながこれ以上苦しい思いをすることも無い!」

    最原「はじめから僕がいなけりゃ良かったんだ……僕さえいなけりゃ、みんなは…!」

    最原「うっ……ふぐっ…」ポロポロ

    モノクマ「………」






    モノクマ「……うーん、最原くん。キミしばらく見ない間に脳萎縮した?」
    35 : - 2017/05/04(木) 15:49:49.49 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,-260)

    最原「………え?」

    モノクマ「このライト作ったのボクだよ?フツー作り直せるでしょ。ほいスペア」ゴソゴソ

    最原「…あ、え?な、なんで、ライト……」

    モノクマ「ライトがオンリーワンだったとしてもさ、そんなことしたらボク何するか分かんないでしょ?」

    モノクマ「ブチ切れて皆を一生ここから出さないかもしれないよ?それでもいいの?」

    最原「は…あ、え、う……」

    モノクマ「はぁー……キミって1人だとどっか抜けてるよね。こんな状態だと冷静な思考が出来ないのもしょうがないけどさ…」

    最原「た、頼むよ!そのライトを使わないでくれ!使わないで…!お願い、します……!」

    モノクマ「その点に関しては心配ご無用!」







    モノクマ「だってもう使ったから」
    36 : - 2017/05/04(木) 15:50:59.03 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,-226)

    最原「……え」

    モノクマ「まぁ展開的にキミがライトを使いたがらないことも想定できたからさ。まさか壊すとは思わなかったけど…」

    モノクマ「キミがライトを壊した瞬間、モノクマーズに命令を出したから。今頃皆には既にライトを照射してると思うよ」

    モノクマ「これで全部元通り!よかったね最原くん!アーッハッハ!」

    最原「あ、あ……あ」

    最原「ああああああ……」

    最原(これで全部終わりか……この5日間も、僕の覚悟も…全部モノクマの計画通りなんて)

    最原(計画通り……)
    37 : - 2017/05/04(木) 15:51:25.72 ID:FqZqfZI4o (+84,+29,-15)




    最原(…本当に?)
    38 : - 2017/05/04(木) 15:52:30.64 ID:FqZqfZI4o (+98,+30,-310)

    最原(……待てよ…今までの出来事から考えると、何かがおかしい)

    最原(もし僕の推理が正しければ……モノクマも今焦っているはずだ!)

    モノクマ「最原くんの絶望顔も撮れたし、そろそろグランドフィナーレといこうか。明日の朝どうなってるか楽しみ…」

    最原「…いや、まだ終わってない……」

    最原「終わらせるのは、お前じゃない……!」ヨロヨロ

    最原(そのためには、まずみんなに話を聞かないと……!)

    モノクマ「…あらら。いまさら何をするつもりなのやら…」

    モノクマ「まあいいや。ボク達は企画が絶望で盛り上がればそれで…」

           鬱        自傷       切腹
    絶望値( 40 >>> 70 >>> 100 )

    王馬小吉 89
    天海蘭太郎 75
    キーボ 67
    獄原ゴン太 87
    真宮寺是清 50
    星竜馬 83
    百田解斗 95

    赤松楓 298
    入間美兎 101
    茶柱転子 85
    白銀つむぎ 72
    東条斬美 80
    春川魔姫 88
    夢野秘密子 81
    夜長アンジー 152


    最初に会ったのは?
    >>39
    39 : 以下、名無しにか - 2017/05/04(木) 15:58:14.22 ID:aVbG4g+do (+25,+26,-14)
    天海
    40 : - 2017/05/04(木) 16:14:35.55 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,+0)

    ~~~~~~寄宿舎


    ピカッ!

    モノタロウ「ふー、これで全員ライト照射終わりかな?オイラ達はまだまだやることがあるから何もできないけど、何とか頑張ってね!」

    モノタロウ「じゃあ、ばーいくまっ!」

    天海「……は?」

    天海「お、俺は……一体何を……」

    天海(最原くんとの思い出と、自分がしでかした最原くんへの仕打ちがごちゃ混ぜになってフラッシュバックする)

    天海(妹を探す旅に協力してくれると言った最原くん、腹を蹴飛ばされて呻く最原くん)

    天海(心の整理が出来ない。混乱以上にやってしまった事への罪悪感で息すらできない)

    天海「……は、はは、は」

    天海(自分がこんなに腐りきったゲス野郎だなんて、考えもしなかった…)



    最原「うっ……あ、天海くん…?」

    天海「……!」


    41 : - 2017/05/04(木) 16:28:12.49 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,+0)

    天海(喉が干上がるのを感じる。幻覚かどうかは分からないが、ボロボロの最原くんが目の前にいた)

    天海(あの傷は自分が付けた傷なのか?それともあの傷が……)

    天海(…救い様が無いことに、俺の身体は謝るより先に……逃げるために後ずさりを始めていた)

    最原「天海くん…!丁度良かった……!」

    天海「うあ、あ……」

    最原「…?天海くん?」

    天海「す…すみません、すみませんすみませんすみませんごめんなさいごめんなさいごめんごめん……!」

    最原「ちょっ…!お、落ち着いてよ天海くん!」

    天海「許してください許してください許してください許してください……!」

    最原「…天海くん…キミは何にそんなに謝っているの?」

    天海「な、何って……俺は最原くんに暴力を振るって…俺がク、クズだから…!」

    最原(あの天海くんがここまで取り乱すなんて……キミの誠実さが、今はキミを責めているんだね…)
    42 : - 2017/05/04(木) 16:44:26.09 ID:FqZqfZI4o (+95,+30,+0)


    最原「…天海くん。キミはクズなんかじゃないよ」

    天海「や、やめてください…!俺は兄としても、人としても失格で…」

    最原「…キミは本当にそう思ってるの?それともそうやって、僕に詰ってほしいの?」

    天海「うっ……」

    最原「楽な方に逃げるなよ!僕はそんな言葉が聞きたいんじゃない!そんなキミが見たいんじゃない…!」

    最原「もし君が本当に兄として失格だとしても、まさかそのままで終わるつもりじゃないだろ!?」

    天海「…お……俺はそれでも…自分が許せないんすよ…」

    天海「まさか『俺が元々こんな衝動を最原くんに抱いていたなんて』……」

    最原「それは違うぞ!」break!

    天海「…え?でも、モノクマがそう言って…」

    最原「僕は最初、モノクマからライトの説明を受けた時、『全員の好感度が-500になっている』と聞かされた…」

    最原「もし元々あった嫌悪感を増幅させているなら…全員が一律の数値になるなんておかしくはないかな?」

    天海「………」

    最原「モノクマの発言には微妙に不可解な点がある……キミが自分を責めるのは、それを明らかにした後でも遅くはないはずだ!」

    天海「…でも、それは…あくまで可能性の話っすよね……」

    最原「……そうだね」

    最原「それでも、僕は天海くんを…友達を信じたい。いや、信じる」

    最原「一緒にこの悪趣味なゲームを終わらせるんだ!天海くん!」
    43 : - 2017/05/04(木) 17:03:25.22 ID:FqZqfZI4o (+97,+30,+0)


    天海「……キミは優しいんすね。最原くん」

    天海「でも俺がキミに汚い言葉を浴びせかけ、ぼ、暴力を振るった事実は変わらない…」

    最原「………」

    天海「…だから、もう一度ちゃんと謝らせてください。…本当に、すみませんでした……!」

    最原「許す…許すよ、天海くん。だって、全部モノクマのせいなんだから」

    天海(…だからと言って、自分が許せるわけじゃないっすけどね…)

    天海「それで、俺に手伝えることはあるっすか?」

    最原「そうだね……ま、まずはこの怪我の応急処置をしてほしいかな…」

    天海「そ、そうっすね…俺にどこまでできるか分かりませんけど、サバイバルで培った技術で何とかしてみるっす」

    最原「あはは……今度はあまり痛くしないでね、なんて…」

    天海「うっ……す、すみません…」

    最原「じょ、冗談!冗談だからね!」



           鬱        自傷       切腹
    絶望値( 40 >>> 70 >>> 100 )

    王馬小吉 89
    天海蘭太郎 10 済
    キーボ 67
    獄原ゴン太 87
    真宮寺是清 50
    星竜馬 83
    百田解斗 95

    赤松楓 298
    入間美兎 101
    茶柱転子 85
    白銀つむぎ 72
    東条斬美 80
    春川魔姫 88
    夢野秘密子 81
    夜長アンジー 152


    次に会ったのは?
    >>44
    44 : 以下、名無しにか - 2017/05/04(木) 17:05:33.54 ID:kCmJ+j5u0 (+16,+17,+0)
    入間
    45 : - 2017/05/04(木) 17:18:23.26 ID:FqZqfZI4o (+49,+0,-1)
    中座☆
    46 : 以下、名無しにか - 2017/05/04(木) 19:34:02.57 ID:SjQUdjJZ0 (+24,+29,-5)
    期待。嫌われスイッチの人も戻って来てくれないかな・・・
    47 : 以下、名無しにか - 2017/05/05(金) 00:04:31.28 ID:bC5N8TxKo (+24,+29,-17)
    推理要素含ませているところを見ると最後まで構想が固まってるのかな
    いずれにせよ無事完結してほしい 期待してる
    48 : - 2017/05/05(金) 00:21:22.90 ID:czxP+F09o (+33,+30,+0)


    最原(天海くんは『心を整理する時間が欲しい』ってことで別れちゃったけど…早く他の皆を見つけないと…)

    最原(もしモノクマの言う通り、早まったことをしてたら取り返しがつかない…!)

    最原「ん?」

    最原「あれは……」

    入間「………」

    最原(入間さん!彼女なら思い出しライトの破片から何か分かるかもしれない…!)

    最原「入間さん!丁度いい所に…」

    入間「!」ビクッ

    ガシャガシャガシャッ!

    最原「うわっ…!入間さん、何を…!」

    入間「や、やめろ!俺様に近寄るんじゃねえ!どうせ俺様に仕返ししに来たんだろ…!」

    入間「俺様はあんなことやってない…終一にあんなこと、あんな事するわけ…私じゃない!私じゃない!」

    入間「そりゃあんなことされれば仕返ししに来ても当然だとは思うけどぉ…え?いや…あれ?」

    入間「仕返ししに来たなら私がやって…あ?え、いや、私はあんなひどいことやってない…から」

    最原(ダメだ、錯乱してる…。無理矢理操られてあんなことになってたんだ、仕方ないんだけど……)

    最原(自分に嘘を吐かせ続けるわけにはいかない…真実を明かし、彼女からも本当のことを聞くんだ!)

    最原「……目を背けちゃダメだ、入間さん。無かったことにはできないって、キミが一番知ってるはずだ」

    入間「い、や……やだやだやだやだ…聞きたくない…聞きたくない…!」

    最原「キミは天才発明家なんだろ…!こんなことで絶望してちゃ、人類全体の損失なんじゃないのか!?」

    入間「…違うんだ…発明なんかどうでもいい……私はただ…『終一が私のことを嫌いになったから』…!」

    最原「それは違うぞ!」break!

    最原「僕はキミのことを嫌ってなんかいない。キミは時々すごく困ったことをする人だけど」

    最原「本当のキミは面倒見が良くて…とても繊細な女の子だってこと、知っているから…」

    最原「人を傷つけたことをこんなに後悔している…今のキミを見て嫌うことなんて、できないよ」

    入間「あ、う……ごめん…ごめんなさい…終一…」

    入間「ひどいことしてごめんなさい…ひどいこといってごめんなさい…!」

    最原「大丈夫だよ…怒ってない、怒ってないからね…」



    ―――
    ――

    49 : - 2017/05/05(金) 00:31:14.14 ID:czxP+F09o (+35,+30,+0)

    最原「…落ち着いた?」

    入間「う、うん……じゃなくて、み、見苦しいとこ見せちまったな…」

    最原「あはは、それはお互い様ってことで」

    入間「あ…う…」

    最原「あ…ごめん。そういう意味で言ったんじゃ…」

    入間「いや…いいんだ。元々俺様のせいだしな…」

    最原(うう…こういう所でデリカシーが足りないな、僕…)

    入間「それより、最初に『丁度いい所に』っつったのはどういう意味だ?」

    最原「ああ、その事なんだけど…キミ達に使われたモノクマ製のライトを分析してほしかったんだ」

    入間「ライト?ああ…あれか」

    最原「一応思い出しライトの方は…壊れてるけど、僕が持ってるから。そこから何か分からないかと思って…」

    入間「壊れてんのかよ!ったくテメーは使えねえな!」

    入間「…って普段なら言う所だが、今回は俺様も腹に据えかねる部分があるからな。大船に乗った気分で任しとけ!」

    最原「う…うん。ありがとう」

    最原(元気になってくれたのはいいけれど、何だか急に切り替わったから不安だな……無理してないといいけど…)
    50 : - 2017/05/05(金) 00:38:20.54 ID:czxP+F09o (+36,+30,-295)


    入間「それより、他の連中はどうした?…もしかして、私が最初に…」

    最原「いや。天海くんとはもう仲直りしたよ」

    入間「はうぅ……否定が早いよぉ…」

    入間(でもまぁ……女では私が最初…なんだ)

    入間(けど…どうせ、他の奴等の所にも行くんだろうな…)

    入間「………」

    最原「…?」

    入間「…何突っ立ってやがんだ?俺様は解析でこれから忙しいんだよ!ボサッとしてねーでとっとと他の連中のところにでも行きやがれ!」

    入間「で、でも……なるべく早く帰って来てね…?」



           鬱        自傷       切腹
    絶望値( 40 >>> 70 >>> 100 )

    王馬小吉 89
    天海蘭太郎 10 済
    キーボ 67
    獄原ゴン太 87
    真宮寺是清 50
    星竜馬 83
    百田解斗 95

    赤松楓 298
    入間美兎 5 済
    茶柱転子 85
    白銀つむぎ 72
    東条斬美 80
    春川魔姫 88
    夢野秘密子 81
    夜長アンジー 152


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