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    元スレP「女尊男卑の世界」

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    タグ : - アイドルマスター + - ホモの魔の手 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    (間違えた)

    (俺は、選択を間違えた)

    (女の立場が強いこの社会で――)

    (俺は、よりにもよって女性アイドル事務所のプロデューサーになってしまった)

    (間違えた)

    (テレビに映った表の顔にだまされて、)

    (俺は、『アイドルは他の女とは違うんだ!』と思ってしまった)

    (だから、怪しげなおじさんのスカウトに飛びついて、)

    (あまつさえ、それをチャンスだ! などと喜んでしまった)

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1394802579

    2 = 1 :

    (女男差別をしない女の子たちに囲まれて、)

    (彼女らのために働くことができる)

    (そう信じて疑わず、祝杯を挙げた日から一年)

    (俺は、日常的な女男差別と、深刻なセクハラ被害に悩まされていた)

    6 = 1 :

    「おはようございます」

    春香「あっ、プロデューサーさん! おはようございます!」

    「春香か。早いな」

    春香「はい。今日も一番乗りでした」エヘヘ

    (彼女の名前は天海春香。我が765プロ所属のアイドルだ)

    (人気上昇中の正統派アイドルで、芸能界では珍しく、裏表のないいい子だが……)

    春香「すみません。収録があるので、そこ、通りますね」

    「ああ、頑張ってこい。……っ!?」

    春香「それじゃ、行ってきまーす!」

    (近くを通る際の、軽いボディタッチ)

    (怒るに怒れない微妙なセクハラに、俺はいつも悩まされている)

    7 :

    天国じゃないか

    8 = 1 :

    千早「おはようございます」

    「ああ、千早。おはよう」

    (今度は千早か)

    (この子もいい子なのだが、やはり、少々問題があって――)

    千早「プロデューサー」

    「……はい」

    (事務所内では、俺の膝をいつも椅子代わりにしている)

    9 :

    素晴らしい
    続けて、どうぞ

    10 = 1 :

    千早「~~~♪」

    (ソファーに座った俺の膝に座る千早)

    (いわゆる『もの扱い』だが、俺なんてまだ軽い方だと聞く)

    (女尊男卑がひどい事務所だと、男性プロデューサーを四つん這いにさせて、その上にアイドルが座るとか……)

    (それに比べたら、千早はいたって健全だといえる)

    千早「プロデューサー? もぞもぞしないでください。雑誌が読みにくいです」

    「す、すまん」

    (もちろん、納得しているかいないかは別問題だが)

    11 = 1 :

    「はいさーい!」

    「おっ、響か。おはよう」

    「はいさい、プロデューサー! それに千早も!」

    千早「ええ、おはよう」

    (……今度は響か)

    12 :

    ほぅ…素晴らしい。つづけたまえ

    13 = 1 :

    「今日も千早とボイトレかー。そろそろオーディションを受けたいぞ」

    千早「そうね。でも、実力がなければ受けても仕方ないわ」

    「それもそうだなー」

    (この子も、悪い子ではないのだが……)

    「ん? プロデューサー、シャンプー変えた?」

    (会うたびに俺の匂いを嗅いでくるのは、どうかと思う)

    14 :

    天国じゃないか!

    15 :

    男女観正反対なら確かにキツ

    16 :

    >>1-2を見たときのあれこれ虐げたりギャハハ笑いするはるるんの妄想はもうどこかへかき消えた


    はよ

    17 = 1 :

    「シトラス系の匂いがするぞ……それに、耳の後ろがちょっと匂う」

    「昨日、お風呂でちゃんと洗った?」

    「あー……体はスポンジで洗ったんだが、耳の後ろは、シャンプーのついでに手で……」

    「ちゃんとスポンジで洗わなきゃ、汚れと匂いは取れないんだぞ!」

    「す、すまん」

    「まったく、もう。プロデューサーが臭かったら、みんな恥ずかしいんだからな!」

    「以後、気をつける……」

    (男性の体臭を、大声で追及するなんて……セクハラだ)

    (毎日のことだが、俺は顔から火が出そうだった)

    19 :

    ほう
    続けたまへ

    20 = 1 :

    千早「それでは、行ってきます」

    「頑張ってくるさー!」

    「おう、しっかりやれよ」

    「……ふう。ようやく落ち着いたか」

    「これで自分の仕事ができる」

    亜美「おっはー☆」

    真美「あれ、兄ちゃん。おはよーん」

    (仕事は、無理か……)

    21 = 1 :

    (入れ替わりで事務所に入ってきた双子)

    (事務所のアイドルの中でも、こいつらのひどさは飛び抜けている)

    亜美「おやおやー? 兄ちゃん、ヒゲのそり残しがありますなー」ニヤニヤ

    真美「だらしないよ、兄ちゃんー」ニヤニヤ

    「ちょ、止めろって」

    (会うなり、身だしなみのチェックか)

    (全身なめ回すような視線に、背筋がぞっとする)

    22 :

    女だったら脇チェックレベルのセクハラ

    23 = 1 :

    亜美「ほら、見て。このグラビアアイドル、胸板がせくちー☆」

    真美「うわっ、ほんとだ。胸板厚いねー。それに比べて……」

    「……」

    亜美「兄ちゃんはひんそーだねー」ペタペタ

    真美「胸筋、もっと鍛えないとダメだよー?」ペタペタ

    (事務所で大っぴらにグラビア雑誌を広げたかと思ったら、)

    (今度は俺の胸をまさぐる双子)

    (女子中学生は猿みたいな性欲を持っていると聞いたことがあるが……)

    (まさしく、この二人は猿だった)

    24 :

    猿…だった…だと…!?

    25 = 1 :

    亜美「じゃあ、仕事に行ってくるねー」

    真美「夕方のお迎え、よろしくー♪」

    「……」

    「ふう、行ったか」

    「まったく、おちおち仕事もできないな」

    「あいつらには、ほんと、困ったというか……」

    26 = 1 :

    「セクハラだ! って言い返せればいいんだろうけど……」

    「女尊男卑の社会だからな。司法もとりあってくれないよ」

    「それが嫌で、理想的な女の子……アイドルたちがいる世界に飛び込んだんだけど」

    「まさか、男の立場がより低いなんてな」

    「聞いてないよ、そんなの……」

    27 :

    くそっ!なんて(素晴らしい)世の中なんだ!!

    28 :

    素晴らしき新世界

    29 = 1 :

    小鳥「お疲れみたいですね、プロデューサーさん」

    「あっ、小鳥さん」

    小鳥「はい、お茶です。あまり思いつめず、リラックスしてくださいね」

    「すみません……」

    小鳥「あんなこと、業界じゃ当たり前のことなんですから……」モミモミ

    「こ、小鳥さん!? 肩はこってませんから……!」

    小鳥「気にしていたら、身がもちませんよ?」ピエヘヘヘ

    「や、止めてくださいぃ……!」(小声)

    30 :

    これは酷いセクハラ
    今すぐ俺が立場交代してあげよう礼には及ばんよ

    31 = 1 :

    ~夜・居酒屋にて~

    「くそっ、女の奴らめ!」

    「子どもが産めるからって、調子にのるなよ!」

    「な、何が、『男が世界にひとりしかいなくても人類の未来は続くが、その逆はない』だ!」

    「女がそんなに偉いのか! 男はただの『種まき機』か!」

    「くそう、ちくしょう……あんまり調子にのってると、俺ぁ、フェミニストになっちゃうぞ……」ヒック

    32 = 1 :

    律子「荒れているようですね、プロデューサー殿」

    「んあ? り、律子か……」ヒック

    「出たな、男の敵めー。女性社会の尖兵めー」ヒックヒック

    律子「はいはい。お水を飲んで」

    律子「あんまり酔っぱらうと、明日に響きますよ」

    「水……水、水」ングング

    律子「ふふっ」

    33 = 1 :

    「あー、酒。酒が抜けた。店員さーん」ウイー

    律子「ダメですって。さっ、もう出ますよ」

    律子「ほら、肩を貸しますから」

    「あっ、すま、すまない……」ヒック

    律子「いえ、お気になさらず」

    「律子……お前は、女だけど、いい奴だな……」

    律子「そうですか?」フフッ

    「ああ……そう、だ――」ガクッ

    35 = 1 :

    (……)

    (……ん?)

    (しまった、寝ていたのか)

    (そんなに飲んだかな……いや、飲んだか)

    (今、何時だ?)

    「起きなきゃ……」ギシギシ

    「……は?」

    36 :

    敵に背中を見せるな(震え声)

    37 = 1 :

    「な、なんで俺の手が布で縛られているんだ!?」

    「そ、それにこの丸いベッド! いかがわしいピンクの壁!」

    「これって、もしかしてラブホじゃないのか!?」

    「ど、どうして俺がこんなところに……!?」

    律子「お目覚めのようですね、プロデューサー殿」

    「律子!」

    39 :

    女尊男卑の世界でも変わらないこと
    それはイケメン無罪

    40 = 1 :

    「ど、どうなってる! 俺に何をするつもりだ!?」

    律子「分かっているくせに」クスクス

    「っ!」ビクッ

    律子「女に幻想を抱いているプロデューサー殿」

    律子「いつも『優しい女』を探している夢見がちな人」

    律子「そんな貴方に、今日は現実を教えてあげようと思いまして」

    「現実だと!?」

    41 = 1 :

    律子「ええ、現実です」

    律子「この世界は女尊男卑の世界」

    律子「女は男の上に立ち、」

    律子「男は女に奉仕する」

    律子「それこそが現実であり――」

    律子「くつがえせない常識です」

    42 :

    律子「今日は、夢見がちな貴方に、それを思い知らせてあげます」

    律子「心に――体に、ね」ニヤリ

    「くそう、止めろ、離せ!」

    「強姦は! 強姦は犯罪だぞ!」

    律子「そんなこと言って、ここは元気じゃないですか」スリスリ

    律子「男が出すものを出してしまえば……和姦と見なされるんですよ?」ニコ

    「くそーっ!!」

    43 = 42 :

    律子「さあ、覚悟してください!」ハァハァ

    律子「いつもスーツ姿で私を誘って……」ハァハァ

    律子「ここまで我慢するのが、どれほど大変だったか!」

    「そ、そんな勝手な理屈!」

    律子「悪いのはプロデューサー殿なのですからね!」ガバッ!

    「や、止めろーっ! 俺は、俺は、童貞なんだーっ!」

    律子「安心してください。私も初めてです!」クチュ

    「あっ、あっ……ああああーっ!?!?!?」

    ………………

    …………

    ……

    44 :

    男が出すものを出してしまえば・・・か
    ハッ!ひらめいた!

    45 :

    >>44
    通報した

    46 :

    >>31
    フェミニスト(意味深)
    ほほぅ…

    47 = 42 :

    チュンチュン、チュンチュン……

    律子「よかったですよ……」フー

    「ううっ、ううう……もう、お婿にいけない」

    律子「そんなこと言って……最後にはあんなに喜んでいたじゃないですか」

    律子「ふふふ……自分で腰まで振って、ね」

    「この、この、鬼畜メガネぇ!」

    49 :

    1番重要なシーンが抜けてるんですが

    50 = 42 :

    (同日、警察に提出した被害届は受理されなかった)

    (それどころか、俺が出すものを出したと聞くと、)

    (受付の婦警たちは大笑いして、エイプリルフールにはまだ早いと俺を追い返した)

    (惨めだ……庶民の味方であるはずの警察は、男の味方ではなかったのだ)

    (男の社会的地位がここまで低いだなんて……俺は打ちのめされた気分だった)


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