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    元スレ女「この人痴漢です!」

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    1 :

    電車
    「」

    (あれ…痴漢……だよな)

    「」

    (でもあそこで助けて男の人から恨み買うの嫌だし、証言のために時間使うのも嫌だな)

    (今日は大事なプレゼンなんだから……うん……別に気づかなかったって事でいいだろ……)グラァッ
    ガシッ
    (っと揺れるな……って)

    「この人痴漢です!!」

    (え……)

    2 = 1 :

    「い、いや!私はしてません!!」

    「」
    ざわざわ
    「あ、あの人……」

    痴漢「」ササッ

    「あ、ちょっ!まっ!!」

    リーマン「」
    リーマンB「」
    OL「」

    リーマンC「とりあえず次の駅で降りましょうか」

    「」

    3 :

    この車内と両隣の車内にいる男の人、みんな痴漢です!!!

    4 :

    復讐の物語が始まりそう

    5 :

    この俺痴漢です!

    6 :

    やめろ

    7 = 1 :


    OL「大丈夫?怖かったよね……」

    「はい……はい……」グスッグスッ

    「わ、私は…やっていません!犯人は別の人です!!」

    リーマン「だけど、あの娘が手を掴んだのはあんたじゃないか!」

    「そ、それは…電車が急に揺れて、あの娘が間違えて……」

    8 = 1 :

    OL「ちょっと!あの娘が間違っているって言うの!?」

    「え、えぇ!!俺じゃないですよ!!!」

    リーマンB「……君、本当にあの人がやったのかな?」

    「」

    「わ、わかりませんけど……私…触られた人の手を掴みました……」

    9 = 1 :

    「だからそれは俺じゃ……!」

    駅員「どうしました?」

    OL「痴漢です」

    「だから俺は違います!別の人が触っていました!!」

    駅員「……ここじゃなんですから、ちょっと事務所の方に行きましょうか」

    10 :

    かなしいな

    11 = 1 :

    「お、お断りします!これから仕事ですし第一!」

    「私はやっていません!!」

    OL「何言っているの!?あなたやったってこの娘が言っているのよ!」

    OL「観念しなさい!この痴漢!」

    「っ!」

    12 = 1 :

    駅員「まぁここでは他のお客様の迷惑にもなりますし、目もありますから事務所行きましょう」

    「」

    周り「あの人痴漢…?」
    周り「こわ~い」
    周り「あぁ言うのがいるから男の肩身が狭いんだよな…」
    周り「」スマホパシャ

    「で、でも……」

    13 :

    14 = 1 :

    駅員「やましいことがなければそれを事務所で言えばいいですから、ね?」

    「そ、そうだ名刺…あとでしっかりと……」

    OL「ちょっと!あんた逃げる気!?」

    「そんなんじゃない!」

    駅員「ほら、ここで話し合っても平行線ですから事務所で頭冷やして話し合いましょうよ」

    「」

    15 = 1 :

    事務所
    駅員「それじゃ、君は×駅から前の◇駅まで痴漢を……」

    「はい……」

    駅員「本当にあの人なのかな?」

    「…た、たぶんそうです……私の体を触っていた人の手を…掴みましたから」

    「っ!だからそれは俺じゃない!何度言えば!!」

    「」ビクッ

    駅員「まぁ落ち着いて落ち着いて、女さんはこっちで話しましょうか」

    「はい…」

    16 = 1 :

    駅員B「えっと、君は隣にいた男の人が真犯人だっけ?」

    「はい!この目で見ました!!」

    駅員B「う~ん…その人がやったっていう証拠は?」

    「しょ、証拠……」

    駅員B「ないの?」

    「は、はい……ですけど、俺は右手でつり革を触って左手で鞄を持っていましたから……!」

    17 = 1 :

    駅員C「まぁそれでも触ろうと思えば触れるからねぇ……」

    「っ!だけど俺がやったっていう証拠も……!」

    警察「どうもこんにちは~」

    「え……」

    駅員B「あぁお疲れ様です」

    18 = 10 :

    うゎぁ

    19 = 1 :

    警察「えっと、男さんだっけ?ちょっと署の方に来てお話しきけますかね?」

    「お、お断りします!!」

    警察「ですがこのままここにいても駅の人に迷惑がかかりますし……」

    警察「やましい事がないなら署で言えばいいですから、ね?」

    「っ!」

    20 = 10 :

    大事なプレゼンが

    21 = 1 :

    「お、俺……わ、私はこの後大事な仕事が……」

    警察「ですがここまできて、はいそうですかで返してしまうわけにも行きませんので……」

    警察「ちゃんと我々男さんの話を聞きますから大丈夫ですって」

    「」

    警察B「え~こちら◆駅…痴漢の疑いのある男を署へ…どうぞ」

    22 = 1 :

    警察署
    警察「えっと、じゃあ職業と名前は?」

    「」

    警察「黙っていても長引くだけですよ」

    「…○×社の会社員…男です」

    警察「はい、男さん……」

    23 = 1 :

    警察「じゃあどうして痴漢なんかしたのかな?」

    「し、してません…俺は無実です……」

    警察「でも、女の人はあなたからされたって言っていますよ」

    「あの人は嘘を吐いています……だって本当の痴漢は……」

    警察「あなたの隣にいた人でしょ?でもその人に関する証拠も記憶もないんでしょ?」

    「」

    24 = 1 :

    「指紋…」

    警察「は?」

    「確か指紋で犯人がわかるって……」

    警察「……衣服の指紋についてはまだ実用されていないんですよね」

    「は?」

    25 = 1 :

    警察「本とかテレビじゃあたかも主流の手法って取り上げていますけど」

    警察「実際はまだ試験段階で運用はされていませんから」

    「そんな……」

    警察「手についた繊維については一応採用はしてますが、あくまで補助的な感じにすぎませんから」

    「……」

    26 :

    身分証を提示して去るのが正解

    27 = 1 :

    警察「男さん…まだ初犯ですから捜査に協力してくれればすぐに釈放されますよ」

    警察「それに反省点を見せれば情状酌量もされます」

    警察「男さん…あなたがやったんでしょ?」

    「や、やってません…私は……やってません」

    28 :

    殺せ

    29 = 1 :

    数日後
    警察「男さん……やったんでしょ?もういい加減認めてください……」

    警察「被害女性に対して申し訳なくないんですか?」

    「」

    警察「ハァ……男さん……!」

    30 :

    壮大な復讐劇希望

    31 :

    これで逃げて轢かれちゃうんだから胸糞悪いわ

    32 = 1 :

    「……ました」

    警察「は?」

    「しました」

    警察「ん?あなたが痴漢をしたことを認めるんですね!?」

    「……は、はい」ブルブル

    警察「それじゃあ休憩をしたあと詳しい調書をとりますね!」

    33 = 10 :

    復習の時間だ

    34 = 1 :

    警察「それじゃああなたは×駅から女性Aさんに痴漢をしたんですね」

    「…はい」

    警察「どうして?」

    「」

    警察「どうしてですか!?」

    「…なんとなく」

    35 :

    電車恐すぎ

    36 = 1 :

    警察「…なんとなく?もっと詳しい動機があるでしょ!!」

    「」ビクッ

    「……ス、ストレス発散」

    警察「あなたねぇ…そんなんであんな事して許されると思っているの?」

    「す、すいません……」

    37 = 30 :

    ストレス発散わろた

    38 = 1 :

    数日後
    「」

    (明日は検察か……)

    (あぁやって取り調べを受けるとやってもいないのに自分が痴漢になったって錯覚するな)

    (あの日のプレゼンどうなったかな……部長と後輩くんが上手くやってくれただろうか)

    (嫁と子はどうしているかな……)

    (子がサッカークラブ入るためのサッカーボール…買ってあげたかったな……)
    ガチャガチャ
    警察「」

    (さて、ちゃんと反省点見せて情状酌量してもうらか)

    (本当はしていないんだけどな)

    39 = 1 :

    署長室
    「」

    (どうしてこんな所に…)

    (検察に行く前にはここに寄らなきゃいけないのか?)

    署長「男さん」

    「はい」

    40 = 10 :

    これは実体験なのか

    41 = 1 :

    署長「先日都内某所で連続痴漢犯が逮捕されました」

    署長「彼を取り調べた結果……男さんの件も自分がしたと自供しました……」

    「え?」

    42 = 1 :

    署長「その…それで……彼の供述は客観的に見て合理性があり信頼できると判断しました」

    署長「ですから……その男さんには…無実の罪で何日渡り拘留させてしまい、また取り調べをさせてしまい」

    署長「誠に申し訳ございませんでした!!」

    「」

    「はは…ははは」

    「あははは………」ブルブル

    43 = 1 :

    「」スタスタ

    (こうやって外を歩くのは何日ぶりだろうか)

    (体感的には数年間あの地獄にいたみたいだ)

    「ただいま……」ガチャ

    44 = 13 :

    現実「あっ、違うの?じゃもう帰っていいよ」

    45 = 31 :

    うわぁ…

    46 = 1 :

    「誰も…いないのか?」

    「」スタスタ

    『子を連れて実家に帰ります』
    離婚届
    男  嫁  印

    48 = 30 :

    この流れは嫌な予感がするが

    49 = 1 :

    「…で、電話」

    『おかけになった電話は……』

    「っ!確かあいつの実家は……」

    『はい?』

    「あ、ご無沙汰してます……男です……」

    「男さん……」

    50 = 1 :

    「その…ご迷惑おかけしてすいません」

    『いえ……』

    「その…私の件なんですが、無実が証明されまして……」

    『そ、そうですか』

    「あの…今からそっちに行っても……」

    『』


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