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元スレ不良「そろそろお母さんのことお袋って呼ばないとマズイよなぁ」

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<空き地>
ドカッ! バキッ! ドゴォッ!
他校生A「ぐはぁっ!」
他校生B「うげぇっ!」
不良「今度ウチのもんに手ェ出したら、こんなもんじゃ済まさねえからな」ギロッ
他校生A「つ、つええ……! ひいいいっ!」タタタッ
他校生B「ま、待ってくれ~!」タタタッ
ドカッ! バキッ! ドゴォッ!
他校生A「ぐはぁっ!」
他校生B「うげぇっ!」
不良「今度ウチのもんに手ェ出したら、こんなもんじゃ済まさねえからな」ギロッ
他校生A「つ、つええ……! ひいいいっ!」タタタッ
他校生B「ま、待ってくれ~!」タタタッ
子分「アニキ、さすがっす!」
ヤンキー娘「相変わらず大したもんだね」
不良「ふん、あんなヘタレども倒して褒められても嬉しくねえよ」
メガネ「あ、あの……ありがとうございました。お礼になにか……」
不良「いらねえよ。俺が勝手にやったことだしな」
不良「俺みたいな不良に関わってねえで、とっとと家に帰りな」
メガネ「は、はいっ! ありがとうございます!」ペコッ
ヤンキー娘「相変わらず大したもんだね」
不良「ふん、あんなヘタレども倒して褒められても嬉しくねえよ」
メガネ「あ、あの……ありがとうございました。お礼になにか……」
不良「いらねえよ。俺が勝手にやったことだしな」
不良「俺みたいな不良に関わってねえで、とっとと家に帰りな」
メガネ「は、はいっ! ありがとうございます!」ペコッ
ヤンキー娘「ヒュ~……かっくいい! 正義の不良ってやつだねえ!」
子分「アニキは不良のヒーローっすよ!」
不良「からかうなよ! だいたい不良はヒーローじゃなく、ワルモンだろうがよ!」
不良(そう、俺は不良……)
不良(頭は悪いが、ケンカは負けたことねえし、弱い奴をいじめるのは嫌いだ)
不良(先公どもには煙たがられてるが、仲間には慕われてるという自負はある)
不良(そんな俺だけど――)
子分「アニキは不良のヒーローっすよ!」
不良「からかうなよ! だいたい不良はヒーローじゃなく、ワルモンだろうがよ!」
不良(そう、俺は不良……)
不良(頭は悪いが、ケンカは負けたことねえし、弱い奴をいじめるのは嫌いだ)
不良(先公どもには煙たがられてるが、仲間には慕われてるという自負はある)
不良(そんな俺だけど――)
<家>
不良「ただいま」
母「お帰り」
母「いつもより遅かったけど、まさかケンカなんてしてないでしょうね?」
不良「してねえよ。ほれ、ケガ一つ負ってないだろ」
母「無傷で勝ったってこともありえるしね」
不良「!」ギクッ
不良「息子を信じてないのかよ?」
母「信じてるけど、アンタのすぐ無茶やる性格も知ってるからね」
母「あまり心配かけないでよ……」
不良「分かってるって、お母さん」
不良(俺は自分の母親を“お母さん”と呼んでいる)
不良「ただいま」
母「お帰り」
母「いつもより遅かったけど、まさかケンカなんてしてないでしょうね?」
不良「してねえよ。ほれ、ケガ一つ負ってないだろ」
母「無傷で勝ったってこともありえるしね」
不良「!」ギクッ
不良「息子を信じてないのかよ?」
母「信じてるけど、アンタのすぐ無茶やる性格も知ってるからね」
母「あまり心配かけないでよ……」
不良「分かってるって、お母さん」
不良(俺は自分の母親を“お母さん”と呼んでいる)
母「じゃあお母さんパートに出かけてくるから」
不良「行ってらっしゃい」
母「なにかあったら、お母さんのいるスーパーに来なさいよ」
不良「行かねえよ!」
母「それじゃあね」バタンッ
不良「……」
不良「そろそろお母さんのことお袋って呼ばないとマズイよなぁ」
不良「行ってらっしゃい」
母「なにかあったら、お母さんのいるスーパーに来なさいよ」
不良「行かねえよ!」
母「それじゃあね」バタンッ
不良「……」
不良「そろそろお母さんのことお袋って呼ばないとマズイよなぁ」
不良(だって俺、不良よ? そこら中のワルに恐れられてるのよ?)
不良(不良がお母さんって、はっきりいっておかしいだろ! イメージと違うだろ!)
不良(やっぱワルなら、親のことなんか“お袋”って呼ぶべきだろ!)
不良(でも変えるタイミングを逸しちゃって、ズルズルここまで来ちゃったんだよなぁ)
不良(ああ……中学のうちに変えとくべきだった)
不良(不良がお母さんって、はっきりいっておかしいだろ! イメージと違うだろ!)
不良(やっぱワルなら、親のことなんか“お袋”って呼ぶべきだろ!)
不良(でも変えるタイミングを逸しちゃって、ズルズルここまで来ちゃったんだよなぁ)
不良(ああ……中学のうちに変えとくべきだった)
その夜――
母「ただいま」
不良「お帰り」
母「晩ご飯は?」
不良「自分でちゃんと作って食べたから、大丈夫だよ」
母「あらそう、アンタもしっかりしてきたわね」
不良「俺だっていつまでも子供じゃないんだぜ、お――」
不良(ここだ! このタイミングで呼び方を変える!)
不良(“子供じゃないんだぜ”っていうセリフにマッチするし、ここで変えるべきだ!)
不良(さらばお母さん! こんにちはお袋!)
母「ただいま」
不良「お帰り」
母「晩ご飯は?」
不良「自分でちゃんと作って食べたから、大丈夫だよ」
母「あらそう、アンタもしっかりしてきたわね」
不良「俺だっていつまでも子供じゃないんだぜ、お――」
不良(ここだ! このタイミングで呼び方を変える!)
不良(“子供じゃないんだぜ”っていうセリフにマッチするし、ここで変えるべきだ!)
不良(さらばお母さん! こんにちはお袋!)
不良「……お母さん」
母「そうね、アンタももう高校生だものね」
母「だんだんと亡くなったお父さんに似てきたわ」
不良「やめてくれよ、親父に似てるっていわれても嬉しくねえよ。俺は俺だよ」
母「そんなこといわないの」
不良「……ふん」
不良(俺のバカ! 俺のチキン! 俺のクソヤロウ!)
不良(てか、なんで親父のことは親父っていってるのに、お母さんにはお袋っていえないんだよ!)
母「そうね、アンタももう高校生だものね」
母「だんだんと亡くなったお父さんに似てきたわ」
不良「やめてくれよ、親父に似てるっていわれても嬉しくねえよ。俺は俺だよ」
母「そんなこといわないの」
不良「……ふん」
不良(俺のバカ! 俺のチキン! 俺のクソヤロウ!)
不良(てか、なんで親父のことは親父っていってるのに、お母さんにはお袋っていえないんだよ!)
翌日――
<学校>
不良「おっす」
子分「ちっす!」
不良「あのさ……」
子分「なんすか?」
不良「おめー……自分の親のことなんて呼んでる?」
子分「へ? 親っすか?」
<学校>
不良「おっす」
子分「ちっす!」
不良「あのさ……」
子分「なんすか?」
不良「おめー……自分の親のことなんて呼んでる?」
子分「へ? 親っすか?」
子分「フツーに親父、お袋っすけど」
不良「ふうん……普通に、か」
子分「え?」
不良「……」
子分「え、オレなんかまずいこといったっすか?」
不良「なんでもない……なんでもないんだ……」クルッ
不良(コイツですら、もうお袋呼びなのか……。大人だ……)
不良「ふうん……普通に、か」
子分「え?」
不良「……」
子分「え、オレなんかまずいこといったっすか?」
不良「なんでもない……なんでもないんだ……」クルッ
不良(コイツですら、もうお袋呼びなのか……。大人だ……)
子分「――ってなことがあったんすよ!」
ヤンキー娘「ふうん……」
子分「なんかオレ、変なこといっちゃったっすかねえ?」
ヤンキー娘「もしかして、アイツのお袋さんになにかあったのかもしれないね」
子分「ええ、マジっすか!? まさか、入院とか……!?」
ヤンキー娘「そこまでのことじゃないにせよ、何かしらあったのは確かだろう」
ヤンキー娘「だったらさ、アイツんちに行ってちょいと励ましてやろうよ」
子分「そっすね!」
ヤンキー娘「じゃあ、アタシからアイツに話しとくよ」
子分「よろしくお願いしますっす!」
ヤンキー娘「ふうん……」
子分「なんかオレ、変なこといっちゃったっすかねえ?」
ヤンキー娘「もしかして、アイツのお袋さんになにかあったのかもしれないね」
子分「ええ、マジっすか!? まさか、入院とか……!?」
ヤンキー娘「そこまでのことじゃないにせよ、何かしらあったのは確かだろう」
ヤンキー娘「だったらさ、アイツんちに行ってちょいと励ましてやろうよ」
子分「そっすね!」
ヤンキー娘「じゃあ、アタシからアイツに話しとくよ」
子分「よろしくお願いしますっす!」
ヤンキー娘「あのさ」
不良「ん?」
ヤンキー娘「明日あたり、子分と二人でアンタんちに遊びに行ってもいい?」
不良「え!? な、なんで突然……!?」
ヤンキー娘「いいじゃんか、そういやアンタんち行ったことなかったしさ」
不良(やべえ、明日はお母さんいるんだよな……)
不良(だけどコイツからこういうこというのって珍しいし、断るのもなぁ)
不良「あ、ああ……いいぜ」
ヤンキー娘「よっしゃ決まり。適当に菓子とジュース持ってくよ。パーッとやろうよ」
不良「お、おう」
不良「ん?」
ヤンキー娘「明日あたり、子分と二人でアンタんちに遊びに行ってもいい?」
不良「え!? な、なんで突然……!?」
ヤンキー娘「いいじゃんか、そういやアンタんち行ったことなかったしさ」
不良(やべえ、明日はお母さんいるんだよな……)
不良(だけどコイツからこういうこというのって珍しいし、断るのもなぁ)
不良「あ、ああ……いいぜ」
ヤンキー娘「よっしゃ決まり。適当に菓子とジュース持ってくよ。パーッとやろうよ」
不良「お、おう」
不良(どうしよう、どうしよう……)
不良(もし、あいつらが遊びに来て、俺がうっかりお母さんに“お母さん”なんていっちゃったら……)
子分『アニキ、お母さんはないっすよ……。ガッカリっす』
ヤンキー娘『金輪際、アンタと付き合うのはやめるよ。二度と話しかけないでね』
不良(――こうなるに決まってる!)
不良(もし、あいつらが遊びに来て、俺がうっかりお母さんに“お母さん”なんていっちゃったら……)
子分『アニキ、お母さんはないっすよ……。ガッカリっす』
ヤンキー娘『金輪際、アンタと付き合うのはやめるよ。二度と話しかけないでね』
不良(――こうなるに決まってる!)
不良(だったら呼び方変えればいいんだけど……)
不良(なんかこう、まだ呼び方を変える決心というか、覚悟ができない……!)
不良(俺はどうすればいいんだ……!)
不良(こうなったら……先輩に相談してみるしかねえか!)
不良(なんかこう、まだ呼び方を変える決心というか、覚悟ができない……!)
不良(俺はどうすればいいんだ……!)
不良(こうなったら……先輩に相談してみるしかねえか!)
放課後――
<バイク屋>
先輩「おう、久しぶりだな!」
不良「お仕事中すんません」
先輩「いいってことよ! 今は客が来る時間じゃねーしな」
先輩「それより、オメーが俺に相談なんて、よほどのことだろ? 力になるぜ!」
先輩「ヤベー奴らと揉めてんのか? それとも金か? あるいは女?」
不良「あ、いや……そういうんじゃないすけど……」
先輩「じゃあまさか勉強か? だったらオメー、聞く相手を間違えてるぜ」
不良「んなわけないでしょう……」
<バイク屋>
先輩「おう、久しぶりだな!」
不良「お仕事中すんません」
先輩「いいってことよ! 今は客が来る時間じゃねーしな」
先輩「それより、オメーが俺に相談なんて、よほどのことだろ? 力になるぜ!」
先輩「ヤベー奴らと揉めてんのか? それとも金か? あるいは女?」
不良「あ、いや……そういうんじゃないすけど……」
先輩「じゃあまさか勉強か? だったらオメー、聞く相手を間違えてるぜ」
不良「んなわけないでしょう……」
不良「実は……」
先輩「実は?」
不良「親の呼び方を変えるべきかどうか、悩んでまして……」
先輩「……へ? どういうこと?」
不良「つまり、その……お母さんって呼んでるのをお袋に変えるべきか……ってことっす」
先輩「……」
先輩「実は?」
不良「親の呼び方を変えるべきかどうか、悩んでまして……」
先輩「……へ? どういうこと?」
不良「つまり、その……お母さんって呼んでるのをお袋に変えるべきか……ってことっす」
先輩「……」
先輩「ぷっ……」
先輩「アハハハハハハハハッ!」
先輩「アーッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!」
不良「ちょっ、笑わないで下さいよ! 俺、真剣なんですから!」
先輩「いや、ゴメン……マジで悪かった」
先輩「アハハハハハハハハッ!」
先輩「アーッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!」
不良「ちょっ、笑わないで下さいよ! 俺、真剣なんですから!」
先輩「いや、ゴメン……マジで悪かった」
先輩「……なるほどな」
先輩「友達が家に遊びに来るから、これを機に変えようかってことか」
先輩「お母さん呼びがバレたくないってんなら、変えればいいじゃねえか。簡単なハナシだ」
先輩「あんなもん、一度変えればすぐ慣れるぜ。俺もそうだったし」
不良「だけど、なかなかその決心がつかなくて……」
先輩「どうして?」
不良「俺のお母さん、女手一つで俺を育ててくれてるんすよ」
不良「なのに俺はこうしてバカに育っちまって本当に……ってそれはさておき」
不良「そんなお母さんを、“袋”扱いするのは、どうもまだ抵抗があって……」
先輩「お袋の袋ってのはそういう意味じゃねーと思うぞ?」
不良「いや、いくら俺がバカでもそれぐらい分かります! 分かるんです、けど……」
先輩「ふうむ……」
先輩「友達が家に遊びに来るから、これを機に変えようかってことか」
先輩「お母さん呼びがバレたくないってんなら、変えればいいじゃねえか。簡単なハナシだ」
先輩「あんなもん、一度変えればすぐ慣れるぜ。俺もそうだったし」
不良「だけど、なかなかその決心がつかなくて……」
先輩「どうして?」
不良「俺のお母さん、女手一つで俺を育ててくれてるんすよ」
不良「なのに俺はこうしてバカに育っちまって本当に……ってそれはさておき」
不良「そんなお母さんを、“袋”扱いするのは、どうもまだ抵抗があって……」
先輩「お袋の袋ってのはそういう意味じゃねーと思うぞ?」
不良「いや、いくら俺がバカでもそれぐらい分かります! 分かるんです、けど……」
先輩「ふうむ……」
先輩「お前の好きにしろよ」
不良「え」
先輩「いっとくけど、今の“好きにしろ”は別に考えるのめんどくさいからじゃねーぞ」
先輩「お前が不良なんてバカな生き方してるのはどうしてだ? ツッパってるのはどうしてだ?」
先輩「弱い奴いじめたり、社会をぶっ壊したいからってわけじゃねえだろ?」
先輩「自分の心のままに生きたいからだろ?」
先輩「だったらよ……自分の胸(こころ)に素直に従えよ」
不良「……」
不良「え」
先輩「いっとくけど、今の“好きにしろ”は別に考えるのめんどくさいからじゃねーぞ」
先輩「お前が不良なんてバカな生き方してるのはどうしてだ? ツッパってるのはどうしてだ?」
先輩「弱い奴いじめたり、社会をぶっ壊したいからってわけじゃねえだろ?」
先輩「自分の心のままに生きたいからだろ?」
先輩「だったらよ……自分の胸(こころ)に素直に従えよ」
不良「……」
不良「そうですね! そうします!」
不良「先輩に相談して正解でした! ありがとうございます!」
先輩「なあに、いいってことよ」
不良「じゃ、俺はこれで失礼します!」タッタッタ…
先輩(あんなテキトーなアドバイスでよかったのかな……もうちょい親身になってやった方が……)
店長「あの小僧も、お前に負けず劣らず単純なようだな」ニィッ
先輩「ほっといて下さい!」
不良「先輩に相談して正解でした! ありがとうございます!」
先輩「なあに、いいってことよ」
不良「じゃ、俺はこれで失礼します!」タッタッタ…
先輩(あんなテキトーなアドバイスでよかったのかな……もうちょい親身になってやった方が……)
店長「あの小僧も、お前に負けず劣らず単純なようだな」ニィッ
先輩「ほっといて下さい!」
http://youtu.be/_b8F_o4KyUI
こいつらオラついてんのにちゃんとお母さんって言ってて根はいい子なんだろうな
こいつらオラついてんのにちゃんとお母さんって言ってて根はいい子なんだろうな
翌日――
<学校>
子分「アニキ、今日は遊びに行かせてもらうっす!」
ヤンキー娘「パーッとやろうじゃないのさ」
不良「おう、大した家じゃねーけど、来てくれ!」
不良(よし……心は決まった!)
<学校>
子分「アニキ、今日は遊びに行かせてもらうっす!」
ヤンキー娘「パーッとやろうじゃないのさ」
不良「おう、大した家じゃねーけど、来てくれ!」
不良(よし……心は決まった!)
<家>
不良「ただいま」
子分「お邪魔するっす!」
ヤンキー娘「お邪魔します」
母「あら、お友達? ゆっくりしていってちょうだいね」
子分「はいっ! いつもアニキにはお世話になってやす!」ビシッ
不良「お、おい……やめろ、バカ。恥ずかしいだろ」
不良「ただいま」
子分「お邪魔するっす!」
ヤンキー娘「お邪魔します」
母「あら、お友達? ゆっくりしていってちょうだいね」
子分「はいっ! いつもアニキにはお世話になってやす!」ビシッ
不良「お、おい……やめろ、バカ。恥ずかしいだろ」
子分「ここがアニキの部屋っすか!」
ヤンキー娘「へぇ~、もっとグチャッとしてるかと思ったら、案外キレイじゃない」
子分「ホントっす! 壁とかブッ壊れてて穴から外が見えるイメージあったっす!」
不良「どういうイメージだよ、それ」
ヤンキー娘「ま、いいじゃない」
ヤンキー娘「特になにか用があって来たわけじゃないけど、とりあえずダベろうよ」
不良「そうだな。んじゃ、曲でもかけるか」
ヤンキー娘「へぇ~、もっとグチャッとしてるかと思ったら、案外キレイじゃない」
子分「ホントっす! 壁とかブッ壊れてて穴から外が見えるイメージあったっす!」
不良「どういうイメージだよ、それ」
ヤンキー娘「ま、いいじゃない」
ヤンキー娘「特になにか用があって来たわけじゃないけど、とりあえずダベろうよ」
不良「そうだな。んじゃ、曲でもかけるか」
>>31
宇宙兄弟に限らず誰だってあんなん激怒するからな
宇宙兄弟に限らず誰だってあんなん激怒するからな
ペチャクチャ… ペチャクチャ…
子分「……で、もうホントムカついたんすよ!」
ヤンキー娘「へぇ~、そりゃ腹立つね」
不良「それで? もちろんブン殴ってやったんだろうな」
子分「いや、オレもそうしたかったんすけどね……人数も多いし……」
不良「俺を呼べば、そんな奴ら蹴散らしてやったのによ」
子分「今日のアニキは別にフツーっすね」ヒソヒソ…
ヤンキー娘「うん……アタシらの思いすごしだったのかもしれないね」ヒソヒソ…
子分「……で、もうホントムカついたんすよ!」
ヤンキー娘「へぇ~、そりゃ腹立つね」
不良「それで? もちろんブン殴ってやったんだろうな」
子分「いや、オレもそうしたかったんすけどね……人数も多いし……」
不良「俺を呼べば、そんな奴ら蹴散らしてやったのによ」
子分「今日のアニキは別にフツーっすね」ヒソヒソ…
ヤンキー娘「うん……アタシらの思いすごしだったのかもしれないね」ヒソヒソ…
しばらくして――
母「みなさん、いらっしゃい」ガチャ…
母「おやつ持ってきたわよ」
子分「あ、どうも、あざーっす!」
ヤンキー娘「ありがとうございます」
不良「ありがとう、お――」
不良(ここだッ! ここで先輩のいうとおり、自分の心に従うッ!)
母「みなさん、いらっしゃい」ガチャ…
母「おやつ持ってきたわよ」
子分「あ、どうも、あざーっす!」
ヤンキー娘「ありがとうございます」
不良「ありがとう、お――」
不良(ここだッ! ここで先輩のいうとおり、自分の心に従うッ!)
不良「お……」
子分「?」
不良「お……」
ヤンキー娘「どうしたの?」
不良「お……」
不良「おっ……おっ……お、おお、おっ……」
不良(なにをためらってる! いえ! 俺の心のままに!)
子分「?」
不良「お……」
ヤンキー娘「どうしたの?」
不良「お……」
不良「おっ……おっ……お、おお、おっ……」
不良(なにをためらってる! いえ! 俺の心のままに!)
不良「お母さん」
母「じゃあ、お母さんは居間に戻ってるから。なにかあったら呼んでね」バタンッ
不良(いったァァァァァ!)
不良(そうだ、俺の結論は――)
不良(俺みたいなケツの青い半端者に、“お袋はまだ早い”だったんだ……!)
不良(好きなだけ幻滅してくれ、二人とも……)
母「じゃあ、お母さんは居間に戻ってるから。なにかあったら呼んでね」バタンッ
不良(いったァァァァァ!)
不良(そうだ、俺の結論は――)
不良(俺みたいなケツの青い半端者に、“お袋はまだ早い”だったんだ……!)
不良(好きなだけ幻滅してくれ、二人とも……)
子分「せっかくなんで、おやついただくっす」
ヤンキー娘「うん、そうだね。いただきます」
子分「うめえっす!」ボリボリ
ヤンキー娘「おい、人んちで食べカス散らかすんじゃないよ」ベシッ
子分「いっけね!」ササッ
不良「!?」
ヤンキー娘「うん、そうだね。いただきます」
子分「うめえっす!」ボリボリ
ヤンキー娘「おい、人んちで食べカス散らかすんじゃないよ」ベシッ
子分「いっけね!」ササッ
不良「!?」
不良「ちょっと待てぇ!!!」
子分「ビックリしたァ! す、すんません、アニキ!」
ヤンキー娘「食べカスならちゃんと拾ったじゃないか。許してやんなよ」
不良「いや、そうじゃなくて……」
不良「なんでノーリアクションなんだよ!?」
子分「ノーリアクション?」
ヤンキー娘「なんかリアクションすべきことがあったっけ?」
不良「いやほら! 今俺、“お母さん”っていったじゃん! それについてだよ!」
子分「ビックリしたァ! す、すんません、アニキ!」
ヤンキー娘「食べカスならちゃんと拾ったじゃないか。許してやんなよ」
不良「いや、そうじゃなくて……」
不良「なんでノーリアクションなんだよ!?」
子分「ノーリアクション?」
ヤンキー娘「なんかリアクションすべきことがあったっけ?」
不良「いやほら! 今俺、“お母さん”っていったじゃん! それについてだよ!」
子分「いや別に……いいんじゃないすかね、お母さんでも」
ヤンキー娘「うん、アタシも家だとお母さんって呼んでるし」
不良「……へ」
ヤンキー娘「!」ハッ
ヤンキー娘「あ、分かった!」
ヤンキー娘「アンタ、自分がお母さん呼びしてることを気にして、子分に変な態度取ったんだね?」ニヤニヤ
不良「!」ギクッ
子分「ああ、そういうことっすか!」
ヤンキー娘「アハハハハハハハハハ!」
子分「アッハッハッハッハ!」
不良「わ、笑うな! 笑うなよぉ!」
ヤンキー娘「うん、アタシも家だとお母さんって呼んでるし」
不良「……へ」
ヤンキー娘「!」ハッ
ヤンキー娘「あ、分かった!」
ヤンキー娘「アンタ、自分がお母さん呼びしてることを気にして、子分に変な態度取ったんだね?」ニヤニヤ
不良「!」ギクッ
子分「ああ、そういうことっすか!」
ヤンキー娘「アハハハハハハハハハ!」
子分「アッハッハッハッハ!」
不良「わ、笑うな! 笑うなよぉ!」
子分「いやー……オレらも見くびられたもんすね」
子分「そんなことぐらいで、アニキのこと嫌いになるわけないでしょう!」
子分「たとえママ呼びでも、オレはアニキのこと尊敬するっすよ!」
ヤンキー娘「まったく……アンタらしいというかなんというか……」
ヤンキー娘「こんなに笑ったの久しぶりだわ。あー……腹痛い」
不良「ううう……」
子分「そんなことぐらいで、アニキのこと嫌いになるわけないでしょう!」
子分「たとえママ呼びでも、オレはアニキのこと尊敬するっすよ!」
ヤンキー娘「まったく……アンタらしいというかなんというか……」
ヤンキー娘「こんなに笑ったの久しぶりだわ。あー……腹痛い」
不良「ううう……」
ヤンキー娘「でも、こんなことでよかったよ」
不良「え?」
子分「いやオレら、マジで心配してたんすよ。アニキのお袋さんが病気になったとか」
ヤンキー娘「そうそう、だから今日アンタんちに行こうって話になったんだ」
不良「そうだったのか……」
不良「心配かけて悪かった。二人とも……ありがとう」
子分「アニキが礼をいうなんて! こりゃ明日は雨っすかね?」
ヤンキー娘「雪かもしれないね。1メートルぐらい積もるんじゃない?」
不良「なんだとぉ!?」
アッハッハッハッハ……
不良(いいダチを持ったな……俺)
不良(本当にありがとう……)
不良「え?」
子分「いやオレら、マジで心配してたんすよ。アニキのお袋さんが病気になったとか」
ヤンキー娘「そうそう、だから今日アンタんちに行こうって話になったんだ」
不良「そうだったのか……」
不良「心配かけて悪かった。二人とも……ありがとう」
子分「アニキが礼をいうなんて! こりゃ明日は雨っすかね?」
ヤンキー娘「雪かもしれないね。1メートルぐらい積もるんじゃない?」
不良「なんだとぉ!?」
アッハッハッハッハ……
不良(いいダチを持ったな……俺)
不良(本当にありがとう……)
ヤンキー娘「じゃあ、また明日ね」
子分「お邪魔したっす~!」
不良「おう!」
不良(ふぅ……結局無理に呼び方を変えることはなかったってことか)
不良(でもま……いつかは呼んでみたいもんだ)
不良(“お袋”って……)
子分「お邪魔したっす~!」
不良「おう!」
不良(ふぅ……結局無理に呼び方を変えることはなかったってことか)
不良(でもま……いつかは呼んでみたいもんだ)
不良(“お袋”って……)
母「お友達は帰ったの?」
不良「ん、ああ……さっき帰ったよ」
母「いきなりお友達連れてくるから、あたしもビックリしたわよ」
不良「ああ、ごめん……。連絡しとくべきだった」
母「いいのよ。アンタにもいい友達がいるって分かって、お母さんほっとしたわ」
母「これからもちょくちょく連れてきなさいよ」
不良「ありがとう、お母さん」
不良「ん、ああ……さっき帰ったよ」
母「いきなりお友達連れてくるから、あたしもビックリしたわよ」
不良「ああ、ごめん……。連絡しとくべきだった」
母「いいのよ。アンタにもいい友達がいるって分かって、お母さんほっとしたわ」
母「これからもちょくちょく連れてきなさいよ」
不良「ありがとう、お母さん」
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