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    元スレ就活生「私の志望動機は……」成歩堂「異議あり!!!」

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    1 :

    ― ○月×日 午後2時 地方裁判所 第2法廷 ―



    裁判長「これより、ある就活生の面接を開廷いたします」

    御剣「検察側、準備完了しております」

    成歩堂「弁護側、準備……」

    成歩堂「…………」

    成歩堂『異議あり!!!』

    裁判長「おや、どうしました成歩堂君? しょっぱなから飛ばしてきますなあ」

    「なるほどくん、序盤からはりきりすぎるとバテちゃうよ!」

    成歩堂「……すみません。異議を唱えずにはいられませんでした」

    成歩堂「あの……≪面接≫というのはどういうことでしょうか?」

    2 :

    とりあえず気体

    4 :

    ふふってなった

    5 = 1 :

    御剣「やれやれ……」

    成歩堂「御剣検事……!」

    御剣「弁護人……今さら何をいっている。開廷前にちゃんと説明したではないか」

    御剣「今この国の民間企業は、不況により採用人数を絞らねばならない状況にある」

    御剣「そのため採用面接においては、万一にも失敗は許されない」

    御剣「そこで我々のような法曹関係者に、採用面接が委託されるケースが増えてきたのだ」

    成歩堂「はぁ……」

    成歩堂(なんていうか、メチャクチャな話だよなぁ……)

    6 = 1 :

    成歩堂(でもま……メチャクチャなのは今に始まったことじゃないか)

    成歩堂(ぼくがいる業界って、裁判長も検事も助手もみんなメチャクチャだし……)

    裁判長「コ、コラッ! なんてことをいうのですか、弁護人!」

    御剣「一番メチャクチャなのはキサマではないか……!」

    「そうだよ! このメチャクチャ弁護士!」

    成歩堂「す、すみません!(くそっ、みんなしてぼくの心を読みやがって!)」

    裁判長「成歩堂君の処分は、面接が終わった後にじっくり行うとして……」

    裁判長「御剣検事、面接を受ける学生を呼んできていただけますか?」

    御剣「承知した」

    7 = 1 :

    御剣「証人……ではなく学生君、名前と職業を」

    就活生「就活生男(しゅうかつ なまお)、無盟大学の4年生です」

    裁判長「これより採用面接を行います」

    裁判長「こちらからいくつか質問しますので、リラックスして答えて下さい」

    就活生「はい、分かりました」

    成歩堂(本当に始まっちまったぞ……法廷で民間企業の採用面接が!)

    成歩堂(だけど委託されたからには、こっちもプロだ……全力で面接しよう!)

    裁判長「ではまず、弊社を志望した≪志望動機≫についてお答え下さい」

    9 = 1 :

    ― 発言開始 ―

    ~ 御社を志望した理由 ~

    就活生「私が御社を志望した理由は、御社の事業に将来性を感じたためです」

    就活生「御社の事業に携わることは、この国の未来を築くことと同じであると存じます」

    就活生「また、御社に入社することは子供の頃からの夢でもありました」

    就活生「私の熱意があれば、必ずや御社の発展の役に立つことができると思います」

    10 :

    さてどう動く

    11 :

    とりあえず全部ゆさぶる

    12 :

    意義あり!

    13 :

    待った!

    14 :

    成歩堂いいよ成歩堂

    15 = 1 :

    裁判長「ふむう……会社に将来性を感じ、しかも子供の頃からの夢だった、と……」

    就活生「そのとおりです」

    裁判長「いいことをおっしゃいますなぁ」

    就活生「ありがとうございます」

    成歩堂(裁判長……今の発言にずいぶん好感触を持ったようだな)

    「なるほどくん、今の志望動機よかったねー」

    「≪倉院流霊媒道≫の採用面接だったら、今のだけで合格にしてるかも」

    成歩堂(そんなに簡単になれるのか……霊媒師)

    御剣「…………」

    成歩堂(御剣もなにかをいうつもりはないようだな……)

    16 :

    あげ

    17 = 4 :

    存じるって「知る」の謙譲語だからその使い方おかしくね

    18 :

    >>17
    知ってるのは自分だろ?
    なら謙譲語でなにももんだいはない

    19 = 1 :

    成歩堂(ぼくとしても、せっかくうまくまとまってた彼の発言に水を差したくはない)

    成歩堂(だけど……ぼくは誓ったばかりだ。この面接に全力で取り組むって!)

    成歩堂(だったら……!)

    裁判長「では、次の質問に――」

    成歩堂『待った!!!』

    20 = 3 :

    >>17
    中学からやり直して来い

    21 = 16 :

    ほす

    22 = 1 :

    裁判長「ど、どうしました、成歩堂君?」

    成歩堂「裁判長……弁護側は、今の彼の発言に対し……≪尋問≫を要求します!」

    裁判長「じ、尋問……!」

    成歩堂「彼の発言にムジュンがないかどうか……確かめさせて下さい!」

    就活生「ええっ!?」

    裁判長「御剣検事……いかがですかな?」

    御剣「≪尋問≫は弁護人の当然の権利といえる。検察側に異論はない」

    裁判長「分かりました。では弁護人、尋問をお願いします」

    就活生「そ、そんな……ッ!」

    成歩堂(よし……!)

    成歩堂(そういえば、さっき裁判所の係官から面接で使う資料をいくつかもらったよな)

    成歩堂(今のうちにちゃんと確認しておかないと……)

    24 = 1 :

    ― 法廷記録 ―

    ~ 証拠品ファイル ~

    弁護士バッジ…ぼくの身分を証明してくれる、大切なバッジだ。

    就活生の作文…小学生だった頃の作文。タイトルは「将来の夢はサンタさん」

    就活生の写真…本人と父母、祖母の四人が写っている。

    バイト先の同僚の証言書…“就活生男は足手まといだった”と書かれている。



    ~ 人物ファイル ~

    綾里(19)…ぼくの助手。倉院流霊媒道の使い手。今もなお修行中。

    御剣(26)…検事局ナンバー1の実力を誇る、ぼくの古い友人。

    就活生(22)…無盟大学の4年生。現在、就職活動中。

    25 = 4 :

    >>18
    >>20
    いや敬語の使い方じゃなくて
    「知る」じゃなくて「思う」じゃねって話
    御社の事業に携わることが国の未来を築くことと同義ってのはあくまで就活生の主観だろ?

    26 :

    しえん

    28 = 1 :

    ― 尋問開始 ―

    ~ 御社を志望した理由 ~

    就活生「私が御社を志望した理由は、御社の事業に将来性を感じたためです」

    就活生「御社の事業に携わることは、この国の未来を築くことと同じであると存じます」

    就活生「また、御社に入社することは子供の頃からの夢でもありました」

    成歩堂『異議あり!!!』

    30 = 16 :

    法廷で小学校の作文晒す気かwwwww

    31 :

    やめてあげてー

    32 :

    効果音とBGMの脳内再生完璧すぎて楽しい

    33 = 1 :

    就活生「な、なんですか!? ビックリした!」

    成歩堂「今、あなたはこうおっしゃいましたね」

    成歩堂「“御社に入社することは子供の頃からの夢だった”と……」

    就活生「ええ……それがなにか?」

    成歩堂「しかし、こちらの資料をごらんください」

    裁判長「これは……作文ですな。どれどれ……」

    裁判長「ふむ、“ぼくは将来サンタさんになりたい”ですか。微笑ましいですなぁ」

    裁判長「私も学生時代、裁判官になるかサンタさんになるか、散々迷ったものです」

    成歩堂(裁判長のサンタクロース姿……似合いそうだな)

    裁判長「ところでこれは、どなたが書かれた作文ですか?」

    成歩堂「今そこでぼくらが面接をしている……彼の作文ですよ」

    裁判長「ええっ!?」

    35 = 18 :

    >>25
    そっちか
    まぁそこら辺は細かい表現の違いじゃない?
    これ以上はスレ汚しになるから自重する

    36 = 16 :

    やめたげてよぉ!

    37 :

    それはさすがにオトナげないよ、ナルホドくん

    38 :

    ワイiPhone
    こんなときのために逆裁のサントラを買っていた

    39 = 1 :

    成歩堂「彼の将来の夢は“サンタさんになること”でした……にもかかわらず!」

    成歩堂「先ほどの志望動機では“御社に入るのが夢だった”といっている!」

    成歩堂「これは明らかにムジュンしています!」

    就活生「ぐう……ッ!」



    「やったね、なるほどくん!」

    成歩堂「ああ!(よし……! さっそくウソを暴いてやったぞ!)」

    40 = 32 :

    やったね!

    41 = 38 :

    ( ゚Д゚)_σ異議あり!!

    それは小学生の頃の夢であって今の被告の夢ではない!
    小学生から夢が変わらない人などいないわけがない!

    42 = 18 :

    小学生まで遡るのかエグすぎるな

    43 = 4 :

    現実の面接ならウソがバレた時点で詰みだよな

    44 = 1 :

    裁判長「君、これはどういうことですか!?」

    就活生「あ、いえ……これはその……あの、なんというか……」

    就活生「えぇと……その……説明すると長くなるのですが……」

    裁判長「やれやれ、もう結構です」

    就活生「あ……はい……」

    裁判長「それでは次の質問をします。簡単に≪自己PR≫をして下さい」

    就活生「は、はいっ!」

    45 :

    >>38
    巣で死ね

    46 = 16 :

    ぐう……ッ! じゃねーよwwww

    47 = 2 :

    公開処刑とはこのことか

    48 = 32 :

    ここで有能ならその企業とサンタの共通項について語ってうやむやにする

    49 = 4 :

    中学生の時からの夢なら矛盾しないだろうに

    50 = 1 :

    ― 発言開始 ―

    ~ 私はこういう人間です ~

    就活生「私は噛めば噛むほど味が出るスルメのような人間です」

    就活生「また、潤滑油のような人間でもあります」

    就活生「さらに、スポンジのような人間でもあります」

    就活生「このような長所を生かし、御社のために役立ちたいと思っています」


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