元スレ男「バカ野郎、死にてえのか!」 女「はい!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
101 = 1 :
男「いいか、邪魔するなよ」
女「邪魔しますよ」
ピンポーン
上司「はい」
ガチャッ
男「どうもお久しぶりです」
102 = 1 :
上司「男くんじゃないか……」
男「少しお話をしたいのですが」
上司「……中へ入ってくれ」
男「どうもお邪魔します」
女「お邪魔します」
男「おい、お前このやろ」ヒソヒソ
女「邪魔するって言ったじゃないですか」ヒソヒソ
103 = 1 :
上司「おや、そちらは……?」
女「えーっと」
男「あー、彼女です」
上司「な、なるほど」
女「何言ってるんですかあ!」ヒソヒソ
男「上手く説明できないだろ」ヒソヒソ
104 :
何となく先が見えてきたが面白いから保守
105 = 1 :
上司「それでなんの用かな?」
女「明らかに警戒してますね」ボソッ
男「そうですね、なんで僕に責任を押し付けたんですか?」
上司「……」
女「おお、ストレート」
106 = 1 :
上司「仕方が、なかったんだ」
男「仕方がないとは?」
上司「私が今、会社を離れるわけにはいかない」
男「だから僕が身代りになったと?」
上司「わかってくれ……君にはすまないと思っている」
男「……そういうの、いいですよ」
上司「……」
男「僕のこと、前から嫌っていましたよね。もしかしたら仕事のミスも僕に押し付けるためにわざと?」
上司「……言いがかりはやめてくれ」
男「チッ、なにが言いがかりだ」サッ
女「上司さん! この人拳銃持ってますよー!」
上司「!?」
男「死ね」
バキューン
108 = 1 :
上司「ひいっ」
女「おお、ギリギリ」
男「避けたか。余計なこと言いやがって」
上司「やめろ。殺す気か」
男「そうだよ」
女「危ない!」バッ
バキューン
109 :
何故殺たし
111 = 1 :
上司「ひいい……」
女「間一髪!」
男「このバカ! お前にあたるところだっただろ!」
女「ふふふ、怖くないですよ。こっちは自殺志願者ですからね」
男「……厄介だな」
112 :
遅すぎい
113 = 25 :
あくしろよ
114 = 1 :
女「なんなら私を殺してもらってもいいんですよ」
男「うるせえ、お前は死ぬな」
女「たった今、人を殺そうとしているあなたが言っても説得力にかけますね」
男「もう邪魔をしないでくれ」
女「人殺しは絶対にしないでください」
男「余計なお世話だ」
女「好きなんですよ。余計なお世話が」
115 = 1 :
男「……って上司は!?」
女「逃げましたよ」
男「くそ、裏口とかあるのかよ!」
女「私の勝ちですね」
男「勝ちも負けもねえだろ、くそ」
116 = 25 :
あくしろ
118 = 1 :
女「とりあえずここから逃げましょう」
男「どこに行けばいいんだ……」
女「少し私に付き合ってください」
男「……」
119 = 1 :
男「どこに向かっているんだ」
女「△△高校です」
男「……なんだと」
女「私が通っている高校です」
男「まさか」
女「はい、一昨年あなたの妹が通っていた高校です」
120 = 25 :
お?
121 = 1 :
女「高校一年生の時、私はあなたの妹と同じクラスでした」
男「なにがなんだか……お前、妹を知ってたのか」
女「はい、唯一の友達でした」
男「そんな……」
女「私たちはいじめられていました」
122 :
うお
124 = 1 :
女「最初は私がいじめられていたんです」
男「……」
女「しかし私をいじめていたグループのリーダー格が、いじめに耐えていた私を面白く思わず、次の手段に出たんです」
男「まさか」
女「私の友達、あなたの妹をいじめ始めました」
125 = 60 :
ここで伏線回収
126 = 1 :
女「本人よりも身近な人を攻撃したほうがダメージを受けるとわかっていたんでしょうね」
男「結果として妹は自殺をしてしまったというわけか」
女「はい。巻き込んだ私の責任です」
男「そんな」
女「だからあなたに轢かれて死のうと思ったんです」
127 :
>>10
このレスなんかすげえ違和感あるわ
128 = 122 :
轢かれて死ぬとかただの迷惑じゃないか
129 = 1 :
男「そんな、偶然じゃ……」
女「いじめていたやつらも、さすがに妹さんが死んでおとなしくなったのですが」
男「……」
女「二年も経つと死んだ妹さんのことなんか忘れて、またいじめが始まりました」
男「……」
女「私だけが生きていることが嫌になって、色々と限界がきた私は、自殺をしようと思いました」
130 = 109 :
妹自殺して兄を殺人者にしようとするとかアホか
あ、もともと殺人者になる予定だったか
131 = 1 :
女「妹さんのことを思いだして、家まで行くと、あなたがいました」
男「家も知っていたのか」
女「はい、覚えていないでしょうが、前にもあなたをちらっと見たことがあります」
男「そうだったか……」
女「車を発進させるところだったようなので、好都合だと思い、道の陰で待ってました」
男「そして、飛び出した」
132 = 1 :
男「どうして俺の車に轢かれようと思ったんだ?」
女「簡単に言うと、実はなかなか死ぬ勇気がなかったんです」
男「……じゃあ自殺なんてしなきゃいいのに」
女「でも、妹さんの兄のあなたの車になら、飛びこめる気がしたんです」
男「わけがわからないな」
女「ですよね。妹さんに、殺したお詫びに殺されたかったんだと思います」
133 = 1 :
男「だが俺は、抜群の反射速度でブレーキを踏み、自殺を回避させた」
女「はい。ですが、少しホッとしたんです」
男「なんで?」
女「自殺はしたいんですが、やっぱり死ぬのは怖いですから」
男「なんか、中途半端だな……」
女「そうなんですよ」
134 = 1 :
女「だけど、ただ一つの誤算が」
男「うん」
女「あなたが人を殺そうとしていたこと」
男「言わなきゃよかったな」
女「妹さんのお兄さんにそんなことはさせません」
135 :
ふむ
136 = 1 :
女「つきました。ここです」
男「ここが、妹が通っていた高校」
女「そうです」
男「先生はいじめの対応はしなかったのか?」
女「そのいじめのリーダー格の父親が偉い人らしくて」
男「ああ、よくある話だな」
女「よくある話です」
男「俺が大嫌いなパターンだ」
137 = 1 :
男「それでいじめはもみ消されるわけか」
女「はい。そいつはいつもパパパパ言っています」
男「ふっ、ファザコンか」
女「そういうレベルですよ本当に。パパが大好きなんです」
138 = 1 :
男「それでここに来てどうするんだ?」
女「そのいじめのリーダー格に会おうと思います」
男「今日学校は休みじゃないのか?」
女「部活動があるはずです」
男「何部なんだ?」
女「サッカー部」
男「ああ、サッカー部は大体モテるから嫌いだったな」
139 = 1 :
男「それで会ってどうする」
女「復讐、しようと思います」
男「ほう、その気になったか」
女「はい。勝ちにいこうと思います」
140 = 1 :
男「グラウンドのこの感じ、懐かしいな」
女「あ、ちょうど部活が終わったみたいです」
男「ほんとだ」
女「ちょっと呼んできます」
141 = 1 :
いじめっ子「ああ、なんのようだ、てめえ」
女「まあ、そう怒らないでください」
男「拳銃で俺が撃ってやろうか」
女「いえ、大丈夫です」
いじめっ子「おいこら、なにをする気だ」
女「復讐です」
いじめっ子「復讐だと? それにこの男は誰だ。拳銃がどうとか言っていたな」
男「ああ、拳銃はこれだ」
いじめっ子「!? そんなもん向けたらパパが黙ってないぞ」
男「構わない。これは人を黙らせるものだ」
142 = 1 :
いじめっ子「部活が終わったからもうすぐパパがくる。そしたらお前らなんか」
男「パパパパうるせえな。パパパパ星人かよ」
女「なんですかそれ」
いじめっ子「あ、パパだ。はやいな」
143 = 1 :
男「パパの登場か」
いじめっ子「パパ! 聞いてよ、こいつらが」
上司「それどころじゃない。家には帰れなくなった。いいから早くっ……う!?」
女「!? こいつのパパって……」
上司「お、お前たちは……」
いじめっ子「……?」
男「さっきぶりですね、パパ」
144 :
ハッハハー
145 = 1 :
いじめっ子「え? え!?」
上司「おい、逃げるぞ」
男「今度こそ逃がすか」
女「ちょっと拳銃貸してください」
男「おい、なんだやめろ」
女「えいっ!」
バキューン
146 = 1 :
上司「がはっ、ぐ……」バタッ
いじめっ子「パパーーーー!」
男「お前……」
女「えへへ、復讐横取りしちゃいました」
男「なんで撃った」
女「復讐です。いじめっ子への。本人よりも身近な人間を攻撃したほうが効果ありますからね」
148 = 1 :
女「ふー、いいもんですね復讐も」
男「…………だろ? 自殺の何倍もいい」
女「だけどこれで地獄行きかな」
男「一人では行かせないさ」バッ
女「えっ、ちょっと」
男「拳銃返してもらうぞ」
いじめっ子「!? や、やめろ」
バキューン
149 = 1 :
いじめっ子「……ぐふ」バタッ
男「俺も復讐したかったからな」
女「結局いじめっ子も死にましたか……」
男「一応、こいつは妹の仇でもあるからな」
150 = 1 :
女「結局、あなたの考え通りになりましたね」
男「ん?」
女「あなたは人を殺して、私は自殺をしない」
男「ああ、お前も人殺しになったけどな」
女「二人で仲良く地獄に堕ちましょう」
みんなの評価 : ○
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