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元スレ不死鳥「自分の肉で作った焼き鳥うんめぇ~~~~~~!」
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学生「あんなもの、いくら頑張ったって社会に出たら何の役にも立ちやしない」
学生「所詮学校なんてのは、社会の歯車になるための通り道みたいなもんなんだ」
学生「より勉強しておいた方が、いい位置の歯車になれるってだけさ」
学生「無意味だよ、バカらしい」
不死鳥「ハハハ……」
不死鳥(なんというか、この時期の人間にはありがちな症状が出てるな……)
不死鳥(世の中が下らなくなる、的な)
学生「不死鳥だってそう思うだろう?」
不死鳥「お、俺か? う、う~ん……」
学生「所詮学校なんてのは、社会の歯車になるための通り道みたいなもんなんだ」
学生「より勉強しておいた方が、いい位置の歯車になれるってだけさ」
学生「無意味だよ、バカらしい」
不死鳥「ハハハ……」
不死鳥(なんというか、この時期の人間にはありがちな症状が出てるな……)
不死鳥(世の中が下らなくなる、的な)
学生「不死鳥だってそう思うだろう?」
不死鳥「お、俺か? う、う~ん……」
不死鳥「バカらしいってことはないんじゃないか?」
不死鳥「面白いこともいっぱいあるぜ? 焼き鳥作りとか……」
学生「はっ、不死鳥も世の中のシステムに迎合する生き物だったか!」
学生「不死鳥っていうから、もっと高貴な生き物だと思ってたよ」
不死鳥「俺のどこが高貴なんだよ……」
学生「ひょっとしたら、不死ってのも眉唾なんじゃないのか?」
不死鳥「ほう……俺の不死まで疑うか」
不死鳥「だったら、見てみるか?」
学生「え?」
不死鳥「面白いこともいっぱいあるぜ? 焼き鳥作りとか……」
学生「はっ、不死鳥も世の中のシステムに迎合する生き物だったか!」
学生「不死鳥っていうから、もっと高貴な生き物だと思ってたよ」
不死鳥「俺のどこが高貴なんだよ……」
学生「ひょっとしたら、不死ってのも眉唾なんじゃないのか?」
不死鳥「ほう……俺の不死まで疑うか」
不死鳥「だったら、見てみるか?」
学生「え?」
不死鳥「ふんっ!」
グシャッ!
学生(え……頭打ちつけて、頭が砕け──)
不死鳥「…………」ピクッピクッ
学生「お、おい、しっかり──」
不死鳥「…………」シュウウ…ムクムク…
学生「うわっ! 頭が元通りに!?」
不死鳥「どうだ、死ななかったろ? 傷一つ残ってねえ」
学生「う……うん……」ゴクッ…
グシャッ!
学生(え……頭打ちつけて、頭が砕け──)
不死鳥「…………」ピクッピクッ
学生「お、おい、しっかり──」
不死鳥「…………」シュウウ…ムクムク…
学生「うわっ! 頭が元通りに!?」
不死鳥「どうだ、死ななかったろ? 傷一つ残ってねえ」
学生「う……うん……」ゴクッ…
学生「不死鳥、こんな力がありゃ、なんだってできるだろ!」
学生「オレだったら……もっと色々やるよ! 不死を利用してさ!」
学生「この下らない世界を変えるために!」
不死鳥「あいにく、不死ってそんな便利なもんじゃないぜ」
不死鳥「ハッキリいって俺、喧嘩はそこらのタカやワシより弱いし」
不死鳥「例えば……動けないようにされたらもうオシマイだ」
不死鳥「永遠に肉をちぎられ続ける、無限焼き鳥製造装置にされちまう」
不死鳥「俺がここで大人しくしてるのは、万が一そうなるのが怖いってのもある」
不死鳥「不死に対する夢を壊すようで、悪いけどな」
学生「なるほど……そんなもんなのか」
学生「オレだったら……もっと色々やるよ! 不死を利用してさ!」
学生「この下らない世界を変えるために!」
不死鳥「あいにく、不死ってそんな便利なもんじゃないぜ」
不死鳥「ハッキリいって俺、喧嘩はそこらのタカやワシより弱いし」
不死鳥「例えば……動けないようにされたらもうオシマイだ」
不死鳥「永遠に肉をちぎられ続ける、無限焼き鳥製造装置にされちまう」
不死鳥「俺がここで大人しくしてるのは、万が一そうなるのが怖いってのもある」
不死鳥「不死に対する夢を壊すようで、悪いけどな」
学生「なるほど……そんなもんなのか」
不死鳥「ま、無駄に長く生きてる者として、アドバイスだ」
不死鳥「悟ったようなこというのもいいが」
不死鳥「程々にしとかねえと、大きなことばかりいう口だけ野郎になっちゃうぞ」
学生「……ふん」
学生「あ、やべ、もう帰る。そろそろテストの時期だから対策しなくちゃ」
不死鳥「……フッ」
不死鳥「頑張れよ~!」
学生「ふん、程々にやるさ」タタタッ…
不死鳥「悟ったようなこというのもいいが」
不死鳥「程々にしとかねえと、大きなことばかりいう口だけ野郎になっちゃうぞ」
学生「……ふん」
学生「あ、やべ、もう帰る。そろそろテストの時期だから対策しなくちゃ」
不死鳥「……フッ」
不死鳥「頑張れよ~!」
学生「ふん、程々にやるさ」タタタッ…
やがて、学生は青年になった──
青年「……やぁ、久しぶり」
不死鳥「おお~! 最近来ねえから、心配してたんだ!」
青年「仕事が忙しくてね……」
不死鳥「仕事かぁ~、大変だな」
青年「うん……」
不死鳥「ま、焼き鳥食ってけや! な!?」
青年「……やぁ、久しぶり」
不死鳥「おお~! 最近来ねえから、心配してたんだ!」
青年「仕事が忙しくてね……」
不死鳥「仕事かぁ~、大変だな」
青年「うん……」
不死鳥「ま、焼き鳥食ってけや! な!?」
青年「…………」モグモグ…
不死鳥「どうだ!?」
青年「うん、しょっぱい」
不死鳥「そ、そうか」
不死鳥「ところで、仕事は辛いか?」
青年「辛いよ……」
不死鳥「やっぱり、お客さんとかの相手は辛いか?」
不死鳥「どうだ!?」
青年「うん、しょっぱい」
不死鳥「そ、そうか」
不死鳥「ところで、仕事は辛いか?」
青年「辛いよ……」
不死鳥「やっぱり、お客さんとかの相手は辛いか?」
青年「いや……むしろ、敵は中にありって感じかな」
不死鳥「中?」
青年「上司や先輩がすごくイヤな奴でね……」
青年「オレの手柄を自分のものにするし、口を開けばイヤミやら言いがかりやら……」
青年「何度ブン殴ってやろうと思ったか分からないよ」
青年「このままじゃいつか本当にやっちゃうかもしれない、と思って」
青年「久々に不死鳥の顔を見にきたんだ」
不死鳥「ハハハ、光栄だな」
不死鳥「中?」
青年「上司や先輩がすごくイヤな奴でね……」
青年「オレの手柄を自分のものにするし、口を開けばイヤミやら言いがかりやら……」
青年「何度ブン殴ってやろうと思ったか分からないよ」
青年「このままじゃいつか本当にやっちゃうかもしれない、と思って」
青年「久々に不死鳥の顔を見にきたんだ」
不死鳥「ハハハ、光栄だな」
不死鳥「で、どうだ? 俺の顔見て、少しはリラックスできたか?」
青年「まぁね……相変わらずで安心したよ」
青年「オレはこうして変わってしまったけど……君はなにひとつ変わってない」
不死鳥「成長がない、ともいえるけどな」
青年「ハハハハハ……!」
不死鳥「ハハハハハ……!」
青年「ハハハハハ……!」
不死鳥「おい、笑いすぎだろ」
青年「ごめん」
青年「まぁね……相変わらずで安心したよ」
青年「オレはこうして変わってしまったけど……君はなにひとつ変わってない」
不死鳥「成長がない、ともいえるけどな」
青年「ハハハハハ……!」
不死鳥「ハハハハハ……!」
青年「ハハハハハ……!」
不死鳥「おい、笑いすぎだろ」
青年「ごめん」
青年「なにしろ、笑うことすら久しぶりだったからね」
青年「愛想笑いならしょっちゅう浮かべてるけどさ」
不死鳥「…………」
不死鳥「よぉ~し」
不死鳥「だったら今日は、この俺が徹底的にお前を笑わせてやろう!」
青年「へえ、ホント?」
不死鳥「あたぼうよ! 万年生きた俺の不死鳥ギャグを披露してやる!」
不死鳥「いくぜ!」
青年「愛想笑いならしょっちゅう浮かべてるけどさ」
不死鳥「…………」
不死鳥「よぉ~し」
不死鳥「だったら今日は、この俺が徹底的にお前を笑わせてやろう!」
青年「へえ、ホント?」
不死鳥「あたぼうよ! 万年生きた俺の不死鳥ギャグを披露してやる!」
不死鳥「いくぜ!」
不死鳥「不死鳥さん、なんで不死なの? 不思議だね」
青年「ハハハハハ……!」
不死鳥「この鶏肉、取りにくいね」
青年「フフフッ……!」
不死鳥「バードを逆立ちさせたらドーバーッてゲロ吐いた」
青年「アハハハッ……!」
不死鳥「死なねえ鳥は、ただの鳥だ」キリッ
青年「プッ、クククッ……!」
青年「ハハハハハ……!」
不死鳥「この鶏肉、取りにくいね」
青年「フフフッ……!」
不死鳥「バードを逆立ちさせたらドーバーッてゲロ吐いた」
青年「アハハハッ……!」
不死鳥「死なねえ鳥は、ただの鳥だ」キリッ
青年「プッ、クククッ……!」
不死鳥「大笑いだな! そんなに面白かったか!?」
青年「いやぁ~、全く面白くなかったんだけど、なんでか笑えた」ハハ…
不死鳥「…………」ガクッ
青年「でもスカッとしたよ。ありがとう」
青年「おかげで……また元気に働けそうだ」
青年「もしまたくじけそうになったら……ここに来るよ」
不死鳥「おう、待ってるぜ!」
青年「いやぁ~、全く面白くなかったんだけど、なんでか笑えた」ハハ…
不死鳥「…………」ガクッ
青年「でもスカッとしたよ。ありがとう」
青年「おかげで……また元気に働けそうだ」
青年「もしまたくじけそうになったら……ここに来るよ」
不死鳥「おう、待ってるぜ!」
やがて、青年は中年になった──
中年「やぁ、不死鳥」
不死鳥「おう、久々だな」ジュウウ…
不死鳥「今、焼き鳥焼いてるから、ちょっと待っててくれ」ジュウウ…
中年「うん」
不死鳥「にしても、お前貫禄ついたよなぁ~」
不死鳥「ちょっとぐらいちぎっても痛くねえんじゃねえの?」
中年「オレとしても、ちょっとぐらいちぎってもらいたいね」ブヨッ…
中年「やぁ、不死鳥」
不死鳥「おう、久々だな」ジュウウ…
不死鳥「今、焼き鳥焼いてるから、ちょっと待っててくれ」ジュウウ…
中年「うん」
不死鳥「にしても、お前貫禄ついたよなぁ~」
不死鳥「ちょっとぐらいちぎっても痛くねえんじゃねえの?」
中年「オレとしても、ちょっとぐらいちぎってもらいたいね」ブヨッ…
不死鳥「焼き鳥、準備完了!」ドサッ
中年「オレもビールをいっぱい持ってきたよ」ガラン…
不死鳥「お、気がきくねぇ~!」
中年「じゃ、再会を祝して──」プシュッ
不死鳥「おう」プシュッ
不死鳥「って、すげえ泡出てきた!」シュワシュワ…
中年「なんたって、山道を登ってきたからなぁ」シュワシュワ…
不死鳥「んもう……濡れちゃった」シュワシュワ…
中年「オレもビールをいっぱい持ってきたよ」ガラン…
不死鳥「お、気がきくねぇ~!」
中年「じゃ、再会を祝して──」プシュッ
不死鳥「おう」プシュッ
不死鳥「って、すげえ泡出てきた!」シュワシュワ…
中年「なんたって、山道を登ってきたからなぁ」シュワシュワ…
不死鳥「んもう……濡れちゃった」シュワシュワ…
へえー炎に包まれてるのにもう一回焼くんだ?
なんかそれって火事で全焼した所でバーベキューするようなもん?
なんかそれって火事で全焼した所でバーベキューするようなもん?
中年「じゃ、気を取り直して──」
不死鳥「カンパーイッ!」
中年「カンパーイッ!」
不死鳥「…………」グビッグビッ…
中年「…………」グビッグビッ…
不死鳥「っぷはぁ、うんめぇ~~~~~~~~~~!!!」
不死鳥「ビールと焼き鳥ってのは、最高に合うなァ!」モグ…
中年「焼き鳥が少ししょっぱいけどな」モグ…
不死鳥「…………」
不死鳥「カンパーイッ!」
中年「カンパーイッ!」
不死鳥「…………」グビッグビッ…
中年「…………」グビッグビッ…
不死鳥「っぷはぁ、うんめぇ~~~~~~~~~~!!!」
不死鳥「ビールと焼き鳥ってのは、最高に合うなァ!」モグ…
中年「焼き鳥が少ししょっぱいけどな」モグ…
不死鳥「…………」
不死鳥「ところで、景気はどうだ?」
中年「ん、まずまずさ」
中年「仕事もとりあえず中間管理職としてなんとかやってるし」
中年「結婚したし、ローン組んで狭いけど家も買えたし、子供も生まれた……」
不死鳥「お前が子供持つってのも、なんだか不思議な話だ」
不死鳥「俺にしてみりゃ、お前なんてまだまだガキなのによ」
中年「そりゃあ何万年も生きてる君に比べたらねえ」
中年「樹齢何千年の木だって、君にしてみれば若木なんだろうから」
中年「ん、まずまずさ」
中年「仕事もとりあえず中間管理職としてなんとかやってるし」
中年「結婚したし、ローン組んで狭いけど家も買えたし、子供も生まれた……」
不死鳥「お前が子供持つってのも、なんだか不思議な話だ」
不死鳥「俺にしてみりゃ、お前なんてまだまだガキなのによ」
中年「そりゃあ何万年も生きてる君に比べたらねえ」
中年「樹齢何千年の木だって、君にしてみれば若木なんだろうから」
不死鳥「子供は可愛いか?」
中年「うん、可愛いよ」
中年「顔はオレに似てるけど、好みとかがオレと逆なのが困るけどね」
中年「オレが子供の頃好きだったオモチャを買ってやっても、喜びやしない」
不死鳥「ハハハ、中身までは似なかったか」
中年「今はまだ可愛いけど、そのうち反抗期になっていくんだろうなぁ」
不死鳥「そりゃそうだ、それが人間ってもんさ」
不死鳥「お前だって、世の中下らねえ……とかいってた時期があったもんな」
中年「あ~……あった、あった! 社会の歯車になんかなりたくねえ、ってね」
中年「うん、可愛いよ」
中年「顔はオレに似てるけど、好みとかがオレと逆なのが困るけどね」
中年「オレが子供の頃好きだったオモチャを買ってやっても、喜びやしない」
不死鳥「ハハハ、中身までは似なかったか」
中年「今はまだ可愛いけど、そのうち反抗期になっていくんだろうなぁ」
不死鳥「そりゃそうだ、それが人間ってもんさ」
不死鳥「お前だって、世の中下らねえ……とかいってた時期があったもんな」
中年「あ~……あった、あった! 社会の歯車になんかなりたくねえ、ってね」
不死鳥「……で、どうだい」
不死鳥「今でも世の中は下らないと思ってるかい?」
中年「どうなんだろうねえ……」
中年「下るとか、下らないとか、そういうのを全部ひっくるめて」
中年「世の中……なんだろうねえ、きっと」
不死鳥「ま、そんなもんだ」
中年「ま、そんなもんか」
不死鳥「今でも世の中は下らないと思ってるかい?」
中年「どうなんだろうねえ……」
中年「下るとか、下らないとか、そういうのを全部ひっくるめて」
中年「世の中……なんだろうねえ、きっと」
不死鳥「ま、そんなもんだ」
中年「ま、そんなもんか」
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