元スレ蛍「小鞠先輩! 小鞠先輩!! ああああああああああああ!!!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
501 = 498 :
蛍「私、考えてたんです。一人きりの部屋で、ずっと」
蛍「私のしたことは許されることじゃありません。もう二度と、先輩や皆と会えなくなっても仕方のないことをしたと思っていました」
小鞠「・・・・・・」
蛍「でも、れんちゃんや夏海先輩、お兄さんは私に会いに来てくれました」
蛍「こんな私に」
小鞠「うん・・・れんげはすごい楽しみにしてたんだよ?蛍に会えるの」
蛍「それで、一穂さんは言ってくれたんです。テストだって」
蛍「あんなひどいことをした私を、まだ見捨てないでくれてたんだって、感じました」
502 :
まさか戻ってくるなんて
503 :
まだこのスレ生きてたんか
504 = 497 :
書き始めてんのは>>1なの?
505 = 500 :
もうだれでもいいだろ。
506 :
最初だけ面白かったな
かきだめしめないのとルートを聞いてくる辺りがくそ萎えた
507 = 498 :
蛍「それからなんです。それからこの一人だけの空間が、とても寂しく感じ始めたんです」
蛍「私が今まで過ごした中で、一番長い2週間でした」
蛍「久しぶりにれんちゃんに会ったら私、声が出なくって。喋り方、忘れちゃってて」
小鞠「え・・・?」
蛍「あっ、大丈夫ですよ!今はこうして普通に喋れるようになりましたし!」
蛍「こうして先輩と話せるって思ったら、声が出ないままなんて嫌だったから」
小鞠「・・・・・・」
508 = 498 :
蛍「! ご、ごめんなさい!でも変な意味じゃなくて、ただ嬉しくって・・・」
小鞠「蛍は、さ・・・」
蛍「は、はい」
小鞠「やっぱり私に、ああいうことしたいと思ってるの・・・?」
蛍「!! ・・・・・・」
小鞠「正直に言って欲しいんだ。大切なことだから・・・」
蛍「・・・えっと、したくないって言ったら、嘘、になり、ます・・・」
小鞠「うん・・・」
509 = 498 :
蛍「でも、私が一番怖いのは、皆と遊べなくなって、喋れなくなって、大好きな―先輩に会えなくなることだから」
小鞠「・・・・・・あのね」
小鞠「今日のテスト、私は喋らなくていいって言われたんだ」
蛍「え?」
小鞠「蛍に顔を見せるだけでいいって、蛍が前みたいに取り乱すかどうかだけを見ればいいって」
蛍「で、でも、先輩・・・」
小鞠「私ね、あの日・・・蛍にお、襲われた・・・時ね? すっごく怖かった」
小鞠「家で夏海に声をかけられても怖かったし、安全だってわかってる家のお風呂でも、服を脱いで自分の身体を見るのすら嫌だった」
蛍「うぅ・・・」
511 = 500 :
クレイジーサイコレズにはクレイジーサイコレズの悩みと苦悩があるのんな
512 = 498 :
小鞠「蛍は、何が一番怖かったかって分かる?」
蛍「え・・・えっと、先輩が嫌がることを、私が無理矢理しようとしたこと・・・ですか・・・?」
小鞠「ううん、ちょっと違うんだ。私が怖かったのは、抵抗しても無意味だったこと」
蛍「あ・・・」
小鞠「私がどんなに拒否していても、どうしようもないくらいの力の差で、私の意志が捻り潰されちゃうって分かったことが、怖かったんだよ」
蛍「ご、ごめんなさい・・・わたし・・・」
513 :
蛍が脱走してコマ以外殺してくんだと思ってた
514 = 498 :
小鞠「蛍はさ、私のことが・・・好きなんだよね?」
蛍「はい・・・」
小鞠「それは、夏海やれんげとは違った意味の、好き、だよね?」
蛍「はい・・・」
小鞠「蛍の中で、私は皆とは違う・・・特別だってことだよね?」
蛍「・・・はい」
小鞠「そっかー・・・」
515 = 498 :
蛍「・・・あの、先輩。帰らなくて、いいんですか・・・?」
小鞠「どうして?」
蛍「先輩、優しいから・・・私がテストに不合格だって分かっても、なかなか言い出せないんですよね・・・?」
蛍「友達以上の感情を、同性の、しかも私みたいな人に抱かれて、気持ち悪いって思うのは当たり前なんです・・・」
蛍「でも、先輩は優しいから・・・・・・」
小鞠「蛍、私ね?蛍に好きって・・・あ、初めて好きだって言われた時ね?」
小鞠「そりゃびっくりしたし、何でって思った。だって私も蛍も女の子だし」
蛍「・・・」
517 = 498 :
小鞠「それに恥ずかしかったなぁ・・・蛍いきなりだ、抱きついて・・・きたし」
蛍「はい・・・すみません・・・」
小鞠「あと、嬉しかった」
蛍「はい・・・・・・・・・えっ?」
小鞠「う、へ、変な意味じゃなくてだけどね!ほら、あれ!好かれて嫌なことはないっていうか・・・!」
蛍「ふふっ、分かってますよ先輩」
小鞠「あっ・・・蛍やっと笑った!」パアッ
蛍「え?」
小鞠「あの日から蛍、全然笑わなくなったって聞いたから。やっぱり、蛍は蛍だ」
蛍「あ・・・」
518 = 502 :
待ってる
519 = 496 :
ハッピーエンド書きたかったのにバッドエンドが望まれてて逃げたんだな
最初から聞くなよ
520 :
無難に終わらそうとしてるな
521 = 498 :
小鞠「これは、絶対にダメだって言われてたんだけど…」
ガチャン キィ-…
蛍「せ、先輩!?」
小鞠「うん、やっぱりちゃんと向かい合って話さないとね!」
蛍「で、でもっ!」
小鞠「もう大丈夫だよ、蛍は」
蛍「え…?」
小鞠「この部屋が防音に優れてるっていうのは知ってると思うけど…今は蛍何もしてこないもん」
蛍「え、あ…」
小鞠「それに今日、私だって蛍に会いたくて来たんだからね?」
蛍「せんぱい…?」
522 :
無難でいいから幸せに終わらせてくれ
523 :
サイコレズはよ
524 = 498 :
小鞠「れんげや夏海から話は聞いてたし、仕方がないことだってわかってたけど…」
小鞠「せっかく5人になったクラスが、また4人に戻って・・・空いた蛍の席見てたらさ、すごく寂しくって…」
小鞠「帰り道も影が一つ少ないし、給食だって余るし…」グスッ
小鞠「な、中当てだって・・・グス・・・いつも私が中で逃げ回る役だしっ…」
蛍「先輩…」
小鞠「蛍は一人ぼっちで、もっと寂しいんだろうなって…やっぱり皆一緒に遊びたいって…」ポロポロ
525 :
頼むから幸せに終わらせろください
526 = 523 :
それでいいの?サイコレズ
いま二人きりだしなにをしてもばれないよ
527 = 498 :
ああ、そうだ――
私は、こうやって泣き虫で、とっても優しい先輩が好きだったんだ。
こんな馬鹿な私のために泣いてくれるような、誰よりも優しい先輩だから、惹かれたんだ。
なのに私は、その好意を踏みにじるようなことをした。決して許されないことをした。
でもきっと、先輩は許してくれてしまうのだろう。先輩は優しいから。
そして私は、許されてしまうのだろう。私は悪い子だから。
どうしよう…今の私には、先輩を、目の前で私のために涙を流してくれている先輩を抱きしめる資格なんてない。
私が犯した罪は、そういうものなのだから。
大粒の涙を拭っているその手に、触れることすら許されない―――
528 :
檻開けた瞬間に引きずり込もうぜ
529 = 520 :
そこでサイコ
530 :
このほたるんはレズノートに名前かかれたのん?
531 = 498 :
蛍「!」
立ち尽くす私の手に、小さくて、とても暖かいものが触れた。
蛍「せん、ぱい…?」
それは、紛れもなく、小鞠先輩から差し伸べられた手だった。
小鞠「蛍なら、私に駆け寄って心配してくれると思ったんだけどな」
蛍「でも…私には先輩に触れる資格なんて…」
小鞠「そっか、そうだよね」
蛍「はい…」
小鞠「じゃあ、ウチから触るなら大丈夫なのんな!」
顔を上げると、そこには泣きはらした目でニッコリと笑う先輩の顔があった。
蛍「せんぱい…しぇんぱぁい……!」ボロボロ
532 :
いきなりれんげ口調になってワロタ
533 = 523 :
サイコレズ来るか…!?
534 = 498 :
その後、遅いからと心配して駆けつけた一穂さん達は泣き崩れる私を優しく抱きしめている小鞠先輩を見て驚愕したらしいが、もう大丈夫だと分かったらしい。
夏海先輩や一穂さんは苦笑いして呆れていたが、内心こうなるのではないかと思っていたらしく、肩の力が抜けたとか。
れんちゃんは、この状況自体よく理解していなかったみたいだったけど、また皆で遊べるんだと喜んでいた。
お兄さんは抱き合う私達を見て何かを思ったのか、その日から女の子同士の漫画を集めるようになったって夏海先輩が言ってました。
そして、小鞠先輩は……
535 :
平静を失うと方言出るのは可愛いわ
536 = 525 :
兄ワロタ
537 :
卓が目覚めたか
538 :
どっから蛍の妄想だ
539 = 523 :
兄でオチがついててワロタ
540 = 498 :
小鞠「おはよう、蛍」
夏海「ほたるんおはよー」
れんげ「にゃんぱすー」
蛍「おはようございます、皆さん」
いつものバス停で、かつてのように朝の挨拶をして、バスが来るまで他愛のない話をする。
皆は気をつかってくれているのかもしれないけど、ずっと待ち焦がれていたかつての日常を私に与えてくれている。
それだけで私は嬉しかった。
何も変わらない、でも大切な日々。
ただ一つ、言えることがあるとするなら――
542 = 498 :
れんげ「あっ、バス来たのん!」
夏海「よっしゃれんちょん、乗るぞー!」
れんげ「らじゃーなのん!」
蛍「先輩、乗りましょう?」
小鞠「……」
蛍「先輩?」
小鞠「…………ぃ」
蛍「え?」
543 :
ざわ…
544 :
痴漢バス編開幕
545 = 525 :
ヒエッ
546 = 498 :
小鞠「こ、こここ今度の土曜日、まま街まで行かないっ?」
蛍「…ふふっ、先輩、デートですか?」
小鞠「でででででーとぉ!?ちが、お大人っぽい服が欲しいだけなのん!蛍都会っ子だからっ!」
蛍「えー、わかりましたよ。行きましょう?」
少しずつだけど、私の『日常』は変わり始めているということだ。
おわり
547 :
ほたこまやっほい
549 :
ありがとうありがとう
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