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    元スレエイラ「宮藤が落ち込んでないか?」バルクホルン「なんだと!?」

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    1 :

    芳佳「あ、いけない。インカム外し忘れてた。返してこなきゃ」

    芳佳(また坂本さんに怒られちゃうよぉ)

    『――でさ……な……』

    芳佳(ん? 何か聞こえる……?)

    シャーリー『まぁ――宮藤――は嫌いだな』

    芳佳「え……」

    ルッキーニ『――あたしも――きらーい』

    エーリカ『あれ――みんな嫌いだったの?』

    ペリーヌ『当然ですわね』

    美緒『こら、全部聞こえているぞ。さっさと訓練を始めろ』

    芳佳「……インカム、返してこなきゃ」

    2 = 1 :

    滑走路

    美緒「お前たち。私が聞いているところでよくも納豆が嫌いだの、苦手だの言えるものだな」

    シャーリー「すいません」

    ペリーヌ「あ、あれだけは、どうにも慣れなくて……」

    ルッキーニ「味は別にいいんだけどぉ。ネバネバしゅるから」

    エーリカ「だねぇ。ちょっとメンドくさいよねぇ」

    美緒「あれがいいんだろう」

    シャーリー「そういっても、リベリオンには無い食べ物だしなぁ」

    美緒「好き嫌いをしていてどうする。あれは栄養価も高い。軍人にとっては――」

    ルッキーニ「シャーリー、お風呂いこ!」

    シャーリー「んー。そうだなー。行くか、ルッキーニ」

    ルッキーニ「おぉー!!」

    エーリカ「おなかすいたねー」

    美緒「……」

    ペリーヌ「わ、わたくしは聞いていますわ!! 少佐の納豆講義!!」

    3 :

    ヨシカチャン!!

    4 = 1 :

    美緒「――でな、そもそも納豆とは」

    ペリーヌ「はい!!」

    芳佳「坂本さん……」

    美緒「どうした、宮藤?」

    芳佳「インカム……外し忘れてて……返しにきました」

    美緒「そうか。確かに受け取った」

    芳佳「はい……。それでは、失礼します」

    美緒「宮藤……?」

    ペリーヌ「なんだか、元気がないようにも見えましたけど」

    美緒「訓練の疲れでも出ているのか?」

    ペリーヌ「体力的な面ではまだまだですものね」

    美緒「そうだな。まぁ、これからゆっくりと育てていけばいいだけだ。はっはっはっは」

    ペリーヌ「……まめだぬきぃ……」

    美緒「あぁ、そうだ。納豆についてはどこまで話した?」

    ペリーヌ「ええと……。納豆の起源についてからだったかと」

    5 = 1 :

    食堂

    芳佳「……」

    リーネ「芳佳ちゃん、どうしたの? 全然、食べてないけど……」

    芳佳「ああ。うん。ちょっと疲れちゃって」

    リーネ「大丈夫?」

    芳佳「うん。休めば平気だから」

    リーネ「う、うん」

    芳佳「はぁ……」

    サーニャ「……」

    エイラ「サーニャ、どこみてんだ?」

    サーニャ「芳佳ちゃん」

    エイラ「なんで宮藤を見るんだ? 私を見てくれ」

    サーニャ「様子が変だから」

    エイラ「宮藤がおかしいのはいつものこと――」

    サーニャ「エイラ、怒るよ?」

    7 = 1 :

    エイラ「おい! 宮藤!!」

    芳佳「あ、はい」

    エイラ「元気出せ!」

    芳佳「え?」

    エイラ「お前が元気出さないと、サーニャが私を見てくれないんだ。だから、元気出せ」

    芳佳「だ、大丈夫ですよ。私はいつでも元気ですから」

    エイラ「本当だな?」

    芳佳「は、はい」

    エイラ「んー?」

    芳佳「か、顔が近いです……エイラさん……」

    エイラ「なら、いいけど」

    芳佳「は、はい」

    エイラ「いいか! 次、サーニャがいるところで溜息一つでもしたら、ビンタだかんな」

    芳佳「えぇぇ!?」

    エイラ「絶対だぞ!!」

    8 :

    みんな大好き芳佳ちゃん!

    9 = 1 :

    大浴場

    芳佳「はぁ……」

    芳佳(私、嫌われてたんだ……。でも、どうして……?)

    芳佳(納豆を毎回出すから? それとも、みんなの胸を見比べてランク付けしてるから?)

    芳佳(それとも寝る前は必ず、シャーリーさんやバルクホルンさんやリーネちゃんの胸に挟まれることを妄想しているから……?)

    芳佳「わかんないよぉ……」

    バルクホルン「――み、宮藤か」

    芳佳「あ、バルクホルンさん」

    エーリカ「よっ。みやふじぃ」

    芳佳「あ……」

    エーリカ「なんで目をそらすんだよぉ」

    芳佳「す、すいません。そんなつもりじゃ」

    バルクホルン「どうかしたのか?」

    芳佳「え? い、いえ……なにも……」

    バルクホルン「そうか」

    10 = 1 :

    エーリカ「えっほ、えっほ」チャプチャプ

    バルクホルン「こら、ハルトマン。風呂で泳ぐな」

    エーリカ「いーじゃん。だれもいないんだしぃ」

    バルクホルン「いいか、宮藤? どんなことがあってもハルトマンを規範にはするな」

    エーリカ「なんだよぉ。私の良い所は盗んでいいぞーみやふじぃ」

    芳佳「……」

    バルクホルン「宮藤?」

    芳佳「あ、はい。なんですか?」

    バルクホルン「体調でも悪いのか?」

    芳佳「いえ! そんなことはありませんよ!!」

    バルクホルン「しかし」

    芳佳「す、すいません!! 先にあがりますね!!」テテテッ

    バルクホルン「お、おい」

    エーリカ「どうしたんだろう?」

    バルクホルン「宮藤……」

    12 = 1 :

    翌日 食堂

    芳佳「……」

    リーネ「芳佳ちゃん、芳佳ちゃん」

    芳佳「え? あ、なに?」

    リーネ「……元気、ないよ?」

    芳佳「そんなことないよ」

    リーネ「でも」

    エイラ「……」

    芳佳「私はいつも通りだから」

    リーネ「そんな風には……」

    エイラ「宮藤」

    芳佳「エイラさん?」

    エイラ「ていっ」ペチンッ

    芳佳「あう」

    リーネ「エイラさん!! いきなりなにをするんですかぁ!!!」

    13 = 8 :

    >芳佳「あう」

    かわいい

    14 = 1 :

    エイラ「全然、元気ないじゃないか。私に嘘ついたな?」

    芳佳「う、うそなんてついてないです!!」

    エイラ「私には嘘は通じないぞ」

    リーネ「エイラさん!! 芳佳ちゃんに謝ってください!!」

    エイラ「うるさい」ペチンッ

    リーネ「きゃふっ」

    芳佳「エイラさん!! やめてください!!! リーネちゃんは関係ないじゃないですか!!!」

    エイラ「いいか。お前がさっさといつもの宮藤に戻らないとこうして被害は広がっていくからな」

    芳佳「な……!!」

    エイラ「次はそうだな……。ツンツン眼鏡かルッキーニ辺りを……」

    芳佳「や、やめてくださいよ」

    エイラ「なら早急に――」

    芳佳「……失礼します」

    エイラ「あ、こら。宮藤。どこに行くんだ」

    リーネ「芳佳ちゃーん!! まってー!!」

    15 = 6 :

    >>11
    「……元気、ないよ?」

    16 :

    不器用なエイラちゃん可愛い

    17 :

    >>15
    お前を見て元気出されても困るだろ

    18 :

    えいぺろ

    19 :

    >>9
    こらきらわれるわ

    20 = 1 :

    エイラ「なんだよー。宮藤のやつ」

    美緒「騒がしいぞ。何をしている?」

    ミーナ「リーネさんが宮藤さんのあとを慌てて追っていったみたいだけど」

    エイラ「私が宮藤をぶった」

    美緒「……ほう? 相応の覚悟はあるのか、エイラ?」

    エイラ「いや! 軽く!! 軽くだって!! こう優しく頬に触れる程度の力加減でぺちっとしただけで……!!」

    美緒「冗談だ」

    エイラ「少佐はいつも目が本気だから、冗談かどうかわからないな……」

    ミーナ「宮藤さんに何かあったのかしら?」

    エイラ「さぁ、肝心の宮藤がなーにも喋ってくれないんだ。明らかに落ち込んでるんだけどな」

    美緒「疲れではないのか?」

    エイラ「あーそうかもしれないけど」

    ミーナ「1日ぐらいお休みをあげたほうがいいかしら?」

    美緒「そうだな。少し検討してみるか」

    エイラ「よろしく」

    21 :

    悩んでる宮藤かわいい

    22 = 3 :

    芳佳の心の隙間に入り込んで二人でハードボイルドに旅してみたい

    23 = 1 :

    格納庫

    芳佳「はぁ……」

    芳佳(普段、優しくしてくれる分、陰でああいうことを言われていると……はぁ……)

    芳佳(でも、考えてみたら、そうだよね。私、いつもシャーリーさんの胸とかいやらしい目で見てるし)

    芳佳(そういうところで気持ち悪がられて……)

    シャーリー「お、宮藤。こんなところでなにしてるんだ?」

    芳佳「シャ、シャーリーさん!?」

    シャーリー「さっき、リーネが泣きそうな顔でお前のこと探してたぞ?」

    芳佳「そ、そうですか……」

    シャーリー「ん? 表情が暗いなぁ。ほら、笑って笑って」グニーッ

    芳佳「あにぃー」

    シャーリー「あはははは。変な顔。あ、悪い。私が笑っても意味無いな」

    芳佳「……すいません。リーネちゃんのことに行きます」

    シャーリー「あ、ああ。うん」

    シャーリー「……どうしたんだ、あいつ?」

    24 :

    濃厚な芳ーニャお願いします

    25 = 1 :

    芳佳「リーネちゃーん」

    美緒「宮藤。探したぞ」

    芳佳「あ、坂本さん。どうかしたんですか?」

    美緒「……私の目をじっと見ろ」

    芳佳「え……」

    美緒「ほら。もっと顔を近づけろ」グイッ

    芳佳「あ……あぁ……あの……さ、さかもと……さ……」

    美緒「宮藤……」

    芳佳「……っ」

    美緒「ふむ。顔が赤いな。熱でもあるのか?」

    芳佳「え……?」

    美緒「やはり、疲れがたまっているようだな。どうだ。1日ぐらい休暇を取るというのは?」

    芳佳「い、いえ!! 私は大丈夫ですから!! 休暇なんていりません!!」

    美緒「だが、疲れて倒れてれしまえば本末転倒だぞ」

    芳佳「な、なんともないですからぁ!!!」ダダダダッ

    26 = 1 :

    食堂

    ミーナ「そう。本人がそう言っている以上は、こちらとしても無理強いはできないわね」

    美緒「そうだな……」

    バルクホルン「いいか、ルッキーニ? シャーリーにいつも甘やかされているようだが、その半裸で基地内を徘徊するのはやめろ」

    ルッキーニ「えー?」

    バルクホルン「えーではない。整備班も目のやり場に困っているはずだ」

    ルッキーニ「あ、中佐と少佐だぁ」

    ミーナ「トゥルーデ、ルッキーニさん。珍しい組み合わせね」

    バルクホルン「ルッキーニ少尉が中々服を着て寝ることを覚えないからな」

    ルッキーニ「寝てるってばぁ。脱ぐのは暑いときだけぇ」

    バルクホルン「脱いで寝るな。脱いで寝るなら部屋で寝ろ」

    ルッキーニ「べーっ」

    バルクホルン「この!!」

    美緒「丁度いい、バルクホルン。宮藤のことで訊きたいことがあるのだが」

    バルクホルン「宮藤? 宮藤になにかあったのか?」

    27 = 1 :

    バルクホルン「――確かに昨日の風呂でも様子はおかしかったな」

    美緒「やはりか」

    ミーナ「無理にでも休ませるべきかしら?」

    ルッキーニ「芳佳だけじゅるい!! あたしもお休みほしー」

    バルクホルン「お前はいつも元気が有り余っているだろう。もっと疲れるぐらいに訓練をしてからいえ」

    ルッキーニ「えぇー?」

    バルクホルン「だが、少佐。宮藤が休暇は必要ないと言った以上、押し付けるのはよくない。却って意固地になり、余計無茶をする可能性もある」

    ミーナ「あら。貴方がいうと説得力があるわね」

    バルクホルン「私とて過去の反省ぐらいはする」

    美緒「ふむ。では、倒れるまで傍観するか?」

    バルクホルン「何もそうは言っていない。ミーナ、備品等で必要なものはないか?」

    ミーナ「え……。ああ、そうね。そろそろ買っておかなければいけないものもあるわ」

    バルクホルン「そうだろう。買出しは宮藤にやらせたほうがいい。新人なのだからな」

    美緒「そういうことか。ミーナ、何が必要か全員から訊いたほうがよさそうだな」

    ミーナ「そうね。急がないといけないわね」

    28 = 1 :

    滑走路

    芳佳「はっ……ふっ……はっ……」タタタッ

    エイラ「……」テテテッ

    芳佳「……なんですか?」

    エイラ「なんでもない。しっかり走れ」

    芳佳「はい……」タタタッ

    エイラ「……」テテテッ

    芳佳「ついてこないでください!!」

    エイラ「私もランニングしてるだけだ」

    芳佳「なら、私の顔ばかりみないでくださいよぉ!」

    エイラ「宮藤の顔なんて見てないぞ。その向こうに広がる大海原を見ていただけで」

    美緒「宮藤ー。エイラー。ちょっとこーい」

    芳佳「あ、坂本さんだ」

    エイラ「ほら、いくぞ、宮藤。私より少しでも遅れたら、今晩おねしょする呪いをかけてやったからな。急げよ」テテテッ

    芳佳「なんでそんな呪いをかけるんですかぁ!?」

    29 :

    エイラいい先輩だな

    30 = 1 :

    芳佳「買出し……ですか?」

    美緒「ああ。行ってくれるな?」

    芳佳「それは構わないですけど……」

    美緒「一人では大変だろうから、あと二人か三人は一緒に行ってもらう。心配するな」

    芳佳「は、はぁ」

    エイラ「なに買ってもいいのか?」

    美緒「予算の範囲内ならばな」

    エイラ「難しいな」

    芳佳「……」

    エイラ「宮藤」

    芳佳「あ、はい」

    エイラ「私も買い出し、付き合ってやる。感謝しろ」

    芳佳「はい。ありがとうございます」

    エイラ「勘違いすんな。サーニャにプレゼントしたい物があるんだ。それを買いに行きたいだけだかんな」

    美緒「同行者の一人はエイラか。いいだろう。宮藤、同行者はお前自身が決めていいからな」

    31 = 1 :

    食堂

    シャーリー「それで、買出しを」

    ペリーヌ「ちょっと宮藤さんに甘いのではなくて?」

    サーニャ「でも、昨日から少し様子がおかしいのは確かですし」

    ペリーヌ「そうかもしれませんけど」

    ミーナ「まぁ、いい息抜きになればと思ってのことだから」

    バルクホルン「同行者は決定済みなのか?」

    ミーナ「いいえ。まだ一人も決まっていないわ。2、3人は一緒に行ってほしいのだけど……」

    バルクホルン「仕方あるまい。ここは私が」

    シャーリー「車の運転できんのか?」

    バルクホルン「……」

    エーリカ「おかしー!!」

    ルッキーニ「あたしもー!!」

    ミーナ「はいはい。それじゃあ、各自買ってきてほしいものをこの紙に書いて」

    ルッキーニ「あい!!」

    32 :

    お姉ちゃんは運転できなかったっけ?

    33 = 29 :

    元ネタの人の死因が交通事故だからしないんじゃなかったっけ?

    34 :

    じゃあこの人も交通事故d

    35 = 1 :

    廊下

    芳佳「でも、私でいいんでしょうか……」

    エイラ「なにかあるのか?」

    芳佳「だって……」

    リーネ「よしかちゃーん!!」

    芳佳「あ、リーネちゃん。どこにいたの? ずっと探してたんだけど、結局見つからなくて……」

    リーネ「はぁ……はぁ……私も……ずっと……探してて……」

    エイラ「宮藤はリーネ探しに飽きてランニングしてたぞ」

    芳佳「ち、違います!! リーネちゃんならきっと見つけてくれるって思って、滑走路で走っていただけで……!!」

    リーネ「そうなんだ。ごめんね」

    芳佳「ううん。私のほうこそごめん」

    「――で、宮藤は?」

    「坂本少佐が探しているわ」

    エイラ「ん? みんな食堂にいるのか?」

    芳佳「行きましょう。リクエストを訊かないといけませんし」

    36 = 1 :

    「でも、本当に宮藤さんに任せていいんですの?」

    芳佳「……!」

    エイラ「どうした?」

    リーネ「芳佳ちゃん?」

    「何か問題でもあるのか?」

    「考えてみてください。宮藤さんに買出しを任せれば、きっと余計なものを買ってきますわよ」

    「あぁー。そうかもー。アレとかねー」

    「そういえば、もう無いって言ってたよな」

    「えぇー。じゃあ、私がいくー」

    「ハルトマン。お前は私利私欲を肥やすために行く気だろう。許可はできない」

    「はいはい。これは決まったことなの。宮藤さんを――」

    芳佳「……」

    エイラ「宮藤?」

    芳佳「エイラさん、リーネちゃん……。私、用事を思い出したから、その……みんなのリクエスト、代わりに聞いておいてくれませんか? それじゃ」

    リーネ「あ、芳佳ちゃん!!」

    38 = 1 :

    サーニャ「余計なものって?」

    ペリーヌ「あの腐った豆のことですわよ」

    サーニャ「あれは買出しで手に入るものなんですか?」

    ミーナ「いいえ。納豆は扶桑からの物資補給でしか手にはいらないわ」

    ペリーヌ「あ、そうなのですか」

    エイラ「なんだったんだ?」

    リーネ「さぁ……」

    シャーリー「お。リーネ。宮藤はどうしたんだ?」

    リーネ「用事を思い出したって……」

    サーニャ「エイラ?」

    エイラ「わ、私だって良く分からないんだ」

    サーニャ「芳佳ちゃんを探してくる」テテテッ

    エイラ「あ、サーニャ!! 私も行くぞ!!」

    ミーナ「ちょっと!! もう、まだ何を買ってきて欲しいか聞いてないのに」

    バルクホルン「私はどうするか……うーん……」

    39 = 1 :

    滑走路

    芳佳「……」

    芳佳(私って信頼されてないんだ。ううん、新人だし、嫌われてるし、当然だよね……)

    芳佳(なんだか、急に寂しくなってきちゃった……)

    芳佳「うっ……ぐすっ……」

    美緒「宮藤、何をしている?」

    芳佳「さ、坂本……さ……」

    美緒「ん? 泣いているのか?」

    芳佳「あ、いえ……これは……あははは……」

    美緒「よし。私の服でその涙を拭うといい」ヌギヌギ

    芳佳「えぇぇ!? そんな!! いいですからぁ!!!」

    美緒「気にするな。はっはっはっは」

    芳佳「気にします!!」

    美緒「そうだな。急にここでの生活が始まったのだ。故郷が恋しくなるときもあるだろう。私もふと扶桑を懐かしむときがある」

    芳佳「……」

    40 :

    「よし。私の服でその涙を拭うといい」

    扶桑の魔女って……

    41 = 1 :

    美緒「だが、そういうときは扶桑の料理を味わうことでそういった物悲しさは払拭することができる」

    芳佳「そうですか」

    美緒「宮藤が来てからは、そういうこともなくなったがな。お前の出す扶桑料理は格別だ」

    芳佳「ありがとうございます」

    美緒「それで、同行者は決まったのか?」

    芳佳「いえ……まだ……」

    美緒「そうか。できるだけ早く決めてくれ。場合によってはシフトの変更もしなければならないからな」

    芳佳「あ、あの!!」

    美緒「どうした?」

    芳佳「……暇な人でいいですから。そんな無理に同行してもらうのは気が引けますし」

    美緒「ふむ。そうなると、参加できそうなのは、バルクホルン、シャーリー、リーネ、ルッキーニ、そして私だな。誰がいい?」

    芳佳「一緒に行きたいって人がいれば」

    美緒「なるほど。全員の意見を聞いてからというわけか」

    芳佳「は、はい」

    美緒「よし。聞いてこよう」

    42 = 1 :

    芳佳「……はぁ」

    美緒「宮藤ー。きいてきたぞ」

    芳佳「すいません。どうだったんですか?」

    美緒「全員が行きたいと申し出た。やはりお前が決めてくれ」

    芳佳「えぇぇ!?」

    美緒「ああ。全員というのは文字通り、全員だ。大半はお前と買出しに行きたいというよりは、訓練をサボりたいだけだろうが」

    芳佳「あ、そうですか」

    美緒「で、どうする?」

    芳佳「……えーと……エイラさんは決まってるんですよね」

    美緒「そうだな。行きたいと言っていたしな」

    芳佳「運転できる人も、必要ですよね」

    美緒「私とミーナ、シャーリーが無難だろう。ハルトマンでもいいが」

    芳佳「それじゃあ……」

    美緒「遠慮なく言え」

    43 = 3 :

    はいはい!
    僕が運転士ましゅ!

    44 = 32 :

    >>43
    あわてすぎだ

    45 = 29 :

    ましゅが名前っぽくなってんぞww

    46 = 1 :

    バルクホルン「では、行ってくる」

    エイラ「サーニャ、期待してていいからな」

    サーニャ「うん」

    リーネ「芳佳ちゃん、気をつけてね」

    芳佳「うん。ありがとう」

    エーリカ「一緒にいきたかったなぁ」

    ルッキーニ「だよねぇー」

    芳佳「ごめん……なさい……」

    エイラ「……」

    ミーナ「美緒。よろしくね」

    美緒「わかっている。宮藤のことは誰よりも分かっているつもりだ」

    ミーナ「そうね。同じ扶桑出身ですものね」

    美緒「その通りだ。――では、いくぞ」

    エイラ「おー」

    バルクホルン「行ってくれ」

    47 = 40 :

    まあ落ち着け

    48 :

    >>43
    よう運転士ましゅ

    50 = 1 :

    車中

    エイラ「それにしても宮藤。どうして大尉なんだ? 私はリーネを選ぶと思ってたのに」

    バルクホルン「どういう意味だ、エイラ? 私が選出されたのが不服なのか?」

    エイラ「そういうわけじゃないけどさぁ」

    芳佳「あ、えっと……。訊きたいこともあって……」

    美緒「皆の前では訊けないようなことか?」

    芳佳「は、はい。それでバルクホルンや坂本さんなら、きっと濁さないで本当のことを言ってくれるかなって……」

    エイラ「本当のこと?」

    バルクホルン「なんでも言ってみろ。ここだけの話にしてほしいというなら、そうする」

    芳佳「……」

    美緒「宮藤。もしや、怒られるようなことを訊くつもりか?」

    エイラ「まぁ、大尉のほうが少佐よりも胸は――」

    バルクホルン「黙れ」ペチンッ

    エイラ「あにゃ」

    芳佳「あ、あの……私って、みなさんにどう思われているんですか?」


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