元スレ幸子「ホントダメPは僕がいないと何にも出来ませんね!!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
モバP「幸子今日のスケジュールはなんだっけ?」
幸子「ハイ! 『今』から、お仕事です!!」
モバP「そうか」
幸子「ハイ!!」
モバP「じゃあ俺が車を出せばいいのか? ちなみに場所はどこ」
幸子「ボクが案内します!! 良いからプロデューサーはバカみたいにボクの言うことだけしたがっていて下さい!!」
2 :
腹パン
3 = 1 :
P(アイドルプロダクションの派遣社員になって半年。
プロダクションだなんて言うが実際は若い世間知らずを街頭でひっかけて、
芸能活動なんて言ってだまくらかして、レッスン代やエキストラの仲介料をむしりとる。
そういう『よくある』会社だと聞いていたのに)
幸子「いいですかプロデューサー! 次の『信号を』右です! 車線変更しておいてくださいね!
スミマセンね! 右折するルートを選んでしまって! そればっかりはボクのミスです!!」
P(僕が入社してすぐに始まってしまった765プロを筆頭にするアイドルブームと、
何かの間違いでほどほど{経済効果500万円(笑)(弊社調べ)}に売れてしまった、
弊社の某アイドルのおかげで社の方針はガラッと変わった)
幸子「だから」
P「うるせー! 運転中にナビ以外の情報を発信しないで、混乱するから」
4 = 1 :
P(要するに以前の詐欺まがいの路線から、真面目に女の子をスカウトして、売り出していこうと言う、
比較的健全な営業方針に転向したわけだ。
まあ以前はそんな夢みたいな話では操業が出来なかったのだが。
アイドルブーム(アイドルバブルと言ってもいいかもしれない)恐るべし。
今ではその辺でひっかけた女の子を斡旋しても、ほいほい仕事が取れるようになっていた)
P(その過程で会社の人員もある程度整理された。
改革前に街頭でキャッチなどをやっていたチャラ男連中は黒髪、フォーマルを命じられ、
あるものは去り、あるいは意外な才能を発揮してアイドルのプロデュース業などに華々しく転身した。
悔しいが連中は女の子の扱いがうまいのだ)
P(しかし依然巷では盛り上がるアイドルブームとは裏腹に、業界の事情は煮詰まってきていた。
誰でもアイドルにはなれるが、アイドルを続けるのは難しい。
そんなある種刹那的な空気が業界に蔓延してきつつあったのである)
P(その責任は言っちゃなんだがアイドルになりたい女の子たちにもあったと思う)
5 :
久しぶりに腹パンしたくなってきた
6 = 1 :
P(彼女たちは765プロのような華々しいステージを夢見たが、こらえ性がなかった。
ほいほい取れると言っても、出来る仕事はその辺のデパートとかのキャンペーンガール
。それも他のペーペーアイドル達と一緒にである。
765のようなソロでコンサートとか、テレビ生出演とか、無論夢のまた夢であったのである。
彼女たちはそういった簡単なお仕事をスナック感覚でやり遂げ、満足してアイドルから身を引いていった)
P(そしてあるいは、ありていに自分の才能に絶望してアイドルから身を引いていった。
そう、世間には765や961のような優秀なプロデューサーがほいほい現れるわけでもなかったというのも、一つの理由であるのだ)
P(まとめるとこうだ。アイドル志望はいっぱいいるし、仕事もあるけど、
そいつらはすぐにやめるから、お目付役をつけて管理しろ。
ついでに会社に利益を還元しろ)
P(社の方針は定まってきていた。
ひとつ、アイドルをやめさせない。あきらめさせない。
ひとつ、プロデューサーの人員を確保せよ)
P(改革前は派遣の雑務職員だった僕が
アイドルのプロデューサーとして駆り出されるのにさほど時間はかからなかった)
P(さて、端的に言うと僕は仕事ができない。
ほいほい取れるはずの仕事も取れないから、
営業もスケジュール管理も全部中学生の幸子がやっている。
中学生の幸子にやらせているとも言える。幸子はすごいと思う)
7 = 1 :
P「ついたぞ……」
幸子「ご苦労様です! では待っていてください。
どうせ会社に戻っても居場所がないでしょうしね!
ウフフ、自分の面倒をみるに加えてダメPへの気遣いもできるボク……」
P「痛み入るよ……」
幸子はそんなことをにやにやブツブツ呟きながら「いってきます」とも言わずに仕事先に向かう。
この仕事も幸子が自分で営業して取ってきたものだ
僕ができることなんてせいぜい車で送迎することぐらい。
これで他の派遣と同じ給料をもらっているのだから、
幸子の言う通り僕にとって社内は針のむしろに相違ない。
副社長の嫌味は半年もたった今でもひどくなる一方でとどまることをしらないし、
連日僕のもとに届く『輿水幸子をわたせ』という強迫まがいの視線も同様だ。
挙句に他社からの移籍願いも届いて、おまけに条件がすこぶる良いときている。
そして僕はそれを黙殺する以外ないのである。
断っておくが何も僕自身の保身のためだけではない。
うまい思いをしたいのはやまやまだが、そんなことより他人の嫉みの方が怖い。
僕は小心者だ。
しかし幸子自身がそれをつっぱねているのだから、
僕だって相乗りするくらいいいじゃないか。
幸子をもっとアイドルとして盛りたてるための移籍やプロデュース交代なら
涙をのんで己の破滅を我慢するけれど、それを幸子が今のところ望んでいないっぽいなら言うに及ばない。
他の甘い汁目当てのなまけものに譲ってやる義理はないんじゃないかなと思うわけである
そう。僕はそういう小悪党でもあるのだ
8 = 1 :
副社長「じゃあ、○○君には二人、担当してもらうから」
P「……はい。ほ、本当にやるんですか?
僕女の子とか無理なんですけど……」
副社長「見ればわかるよ。大丈夫だって」
副社長の目が
「女の子の方が君のこと無理だから」
と言っているように見えた。そしてそれはあながち間違いでもなかったと思う。
半年前、僕は今までやっていた事務の仕事とか、
書類の整理とかコピーとか、掃除とかその他諸々の雑事を、
派遣の女の子(新人)に引き継ぎさせられ、
無理やりアイドルのプロデューサーをやらされることとなったのだ。
しかし幸運にも僕が担当したのはとてもいい子たちで、
というかアイドル達のだいたいはいい子たちばかりで、逆に僕を苦しめることになったのである。
凛「渋谷凛です。よろしく」
幸子「フーン! あなたがボクのプロデューサーですか! 不細工ですね!!」
9 = 1 :
チャラ男P「仕事ぉ? そんなんチョー簡単っしょ。
俺らが営業して仕事取ってくるじゃん?
その間に女の子たちをレッスンさせとくじゃん?
女の子たちが仕事行くじゃん? その間俺らはスケジュールつくんじゃん?
これの無限ループっしょ。楽勝よ」
だが僕は仕事が取れなかった。
チャラ男P「はぁ? 仕事とってこれなかったの?
○○Pんとこの凛ちゃんとか普通に可愛いんだから、
なんだって出来るっしょ。そういうご時世なんだからさー」
だが僕は仕事が取れなかったのである。
何の言い訳にもならないが全く取れなかったわけではない。
うちのプロダクションと昵懇な企業だってあるに決まっているから
そういうところにはほとんど顔パスで滑り込めた。
しかしその手の場所は他の社員も使うわけで、頻繁に利用はできない。
また、チャラ男Pの言う通り世の中はアイドルブームで、
他のいろんな仕事場だって一度はお仕事を契約してもらえる。
だがそう言うところに二度目はないである。
一度目でお目に留まるか、もしくはプロデューサーが
アイドルの良さをアピールしなくては枠にあぶれてしまう。
アイドルなんて、履いて捨てるほどいるのだから。
オーディション? そんなことやるのは超有名企業とかテレビだけだ。
新米アイドルがどうこう出来るところではない。
すべてはプロデューサーの腕次第なのである。
10 = 1 :
レッスン代はアイドル達の自腹である。
アイドルはレッスンを受けてもいいし、受けなくてもいい。
しかし、アイドルなのだから、発声練習や身の振りはどんな仕事でも出来ないと目立つし、
本気でテレビとかを目指しているアイドルたちは歌やダンスのレッスンなども受ける。
その他にもアイドル達が負担しなくてはいけない費用は結構ある。
衣装代とか、懇意の企業で仕事をするときは
その仲介料をお仕事の給料から差し引かれるし、
交通費だって(ウチは)基本自己負担である。
そのためアイドルたちのひとつの指標が、
お仕事のお給料と、もろもろの諸費用の相殺なのである。
これができたら一人前。つまりはそういうことである。
僕は煮詰まっていた。そういうことなのである。
11 :
ながい
12 = 1 :
凛「幸子、今月のお給料いくら?」
幸子「そう言う渋谷先輩はいくらです?」
凛「……これじゃレッスン代と相殺できないな」
幸子「その他もろもろの諸経費は考えないんですね! わかります!」
凛「でも私たち、衣装がいるような仕事してないし、
遠出もないから交通費は通いだけだし、
あんまり気にしないでもいいんじゃないかな?」
幸子「渋谷先輩は優しいですね! あのダメPに思うところはないんですか?」
凛「んー……まぁ無いこと無いんだけど、
あれでもプロデューサーは頑張ってるみたいだからさ、
私たちはできることを頑張ろうよって話。
ほら、頑張ってレッスンしてさ、何度もお仕事に呼んでもらえるようにレベルアップするとか」
幸子「知ってますか、渋谷先輩? 真面目系クズって言うんですよ! ダメPみたいなのを」
凛「アイドルがクズとか言っちゃダメだよ」
13 :
速報でやればいいのに
14 :
やだ胸が痛い
15 = 1 :
仕事が取れない理由はわかりきっている。
僕にはアイドルたちをアピール出来ないのだ。
なんでって、彼女たちを担当してからもうふた月だが、
僕は仕事のこと以外で二人と話したことが無い。
営業先で二人の魅力を聞かれても、僕には
「あっ……二人とも、とにかく可愛いです。はい……」
としか言うことが出来ないのである。
可愛いって、アイドルはみんな可愛いに決まっているのであって、
そんなの何のポイントにもならないわけで。
それに僕の生来のコミュニケーション不全も相なって、
まともに交渉ができないのである。
相手方と談笑できるのは、むしろ
不合格が決まってからの世間話くらいで、
本当に情けない限りで困る。
困るけれどどうしようもない。
とにかく僕は僕を納得させるためだけに何件も企業を営業して回り、
自分に言い訳をし終えて帰ってくるのである。そのほとんどにダメをくらって。
16 :
朝凪の新刊が待ち遠しい
17 = 1 :
凛「でもプロデューサーだっていろんなところに営業してきてくれるじゃん。
それでもダメならやっぱり私たちの力がたりないからなんじゃないかな?」
幸子「ボクはボク達がここの他のアイドル達に劣っているとは思えませんけどね!
むしろこのボクが事務所で一番カワイイとさえ思ってますよ」
凛「思いこみじゃない?」
幸子「ムッ……あの、渋谷先輩」
凛「何?」
幸子「さっき、出来ることをやろうっていいましたよね」
凛「言ったけど?」
18 = 1 :
幸子「ボク思うんですけど、ボクたちに出来る事って、レッスン以外にもあるんじゃないですかね!」
凛「たとえば?」
幸子「たとえばボクとボクたちのカワイさを、
プロデューサーに先んじてお仕事先にアピールするなんてどうでしょう」
凛「それって私たちで営業をするってこと?
無理だよ未成年の、しかも幸子なんてまだ14歳でしょ。相手にされないと思うけどな」
幸子「プロデューサーじゃボクたちのカワイさをうまく伝えられないなら
自分たちでやるしかないじゃないですか!!
どうです、渋谷先輩? やってみる価値はありますよ!!」
凛「はぁ、じゃあ一人でやったら?」
幸子「フフン、ボクは一人でもやりますよ! 見ててください!
ボクのカワイさ、たくさんアピールしてきますから!!」
19 = 1 :
僕はその時の幸子の顔を忘れない
幸子「プロデューサー!! お仕事、とってきましたよ!!!」
20 :
お猿さん来ちゃったか
21 = 1 :
その日も僕は営業に向かう予定で、心はいたたまれなくて、渋谷と輿水に申し訳なくて、
心身ともにすっかり消耗していた
100年戦争末期のギルガメスとバララントくらいにボロボロだった
俺は疲れていた。
しかし仕事場が針のむしろと言いえるような地獄ではなかったのは確かだった
この日を境に徐々に、僕の職場環境と、何より精神状態は変わって言ったのだった
22 = 1 :
凛「さ、幸子、本当にやったの……?」
僕には何が何だかわからなかったが、そんな僕をしり目に
幸子はさぞ誇らしげに朗々と宣言した
幸子「以前渋谷でラジオの収録をしたじゃないですか? あそこのプロデューサーにアポとってお話を聞いてもらったんですよ!
そうしたら、ボクのかわいさに感じ入ってくれたみたいで、また、ラジオに出させていただくことなりましてね!!」
渋谷? まさかあのはげちゃびんのいけすかないプロデューサーのところか? そんな、だってあそこは僕だって何度だって
ダメP「あのー、そこをなんとか、五分だけでもいいんで、枠、もらえませんかね? お、願いします!」
ハゲP「しつこいなあキミ、ダメったらダメなの? ほら、とっとと帰って
幸子「朝の番組でリポーターさせてもらえることになったんですよ!! ブログに写真も載るんです!!」
23 :
眠そう
24 = 1 :
凛「へぇ、いいなぁ……」
幸子「渋谷先輩ももっと自分で頑張るべきですよ! 待ってたってお仕事は来ちゃくれませんからね!!」
凛「う、うん……でもなぁ……」
P「いいんじゃないかな」
凛「えっ?」
P「いいんじゃないかな」
25 = 23 :
向上心のないやつは…
26 = 1 :
P「渋谷も自分で営業してさ、輿水みたいに仕事をとってくるといいんじゃないかな」
凛「え、でも……」
P「俺はこの通りちょっと営業苦手だし、先方も珍しがって案外うまくいくんじゃないか?」
凛「………」
幸子「はい、すごい面白がってましたよ! お仕事取ってくるのなんて簡単ですね!!」
凛「ちょっ、幸子……」
P「ははは、面目ないな。ほら、でもさ、俺、他の所ではめいいっぱいサポートするらから、渋谷も自分でやってみろよ。な?」
凛「う、うん。わかった。やってみる」
初めて二人とまともに会話したのがこれだった
俺はダメな男で仕事ができないからお前ら代わりにやれよ
そう言うのが精いっぱいだったのである
27 :
いつか報われることを祈って、しえん
28 = 23 :
俺はテレビの前で応援してるからなエンドでも良いと思う
29 = 1 :
幸子のラジオ出演は早朝で、朝5時からだった。
そんなもんである。それでも一時間もメインで枠がもらえる
新人のアイドルにはうますぎる仕事だ
僕はそんな栄ある幸子の初陣に
一時間も寝坊したのであった
30 = 23 :
ヒデエ
31 :
TVで見たな
アイドルじゃあ無いが事務所からは一度も仕事もらったことなくて全部自分で取ってくるっていう
32 = 1 :
僕の滅多にかかってこない携帯電話が鳴り響いた時点ですべてを理解した
僕は直ぐに飛び起きて、一瞬幸子に携帯番号を教えただろうかと考えながらも
通話ボタンを押して、幸子の第一声を待った。
幸子「寝坊ですか?」
冷やかに聞こえるのは受話器越しだからだけではないだろう
そう言えば渋谷とまともにしゃべったのはこの前が初めてだが、幸子とまともに会話するのは
今が初めてかもしれない
これが本当にまともな会話ならとも思ったが
逆にこんなときでもないと幸子は僕に電話なんてかけてくれないだろうともふと思って
笑えた
P「すまん直ぐ行く、今どこだ?」
そう言ってから、気付いた。収録場所ってどこなんだろうか
よく考えたら、レポートなんだから、当然スタジオではないはずだ
P「あの、輿水、収録場所ってどこだ? ……自分で行けるか?」
幸子「もうボクはついてますよ。当たり前じゃないですか。ただ、プロデューサーは来ないのかなぁ、とふと思って
お電話しただけです。どうやらご就寝中だったようで、ご迷惑をおかけしましたね」
P「いや、それは、いいんだけど……」
何がいいんだか
幸子「それじゃ、ボクはこれから仕事なんで」
そう言うと、僕が何か言う前に幸子の電話は切れた
33 = 1 :
幸子の早朝グルメレポートはそれなりに好評だったらしい
らしいとは僕がその評判を幸子からも、会社からも聞けなかったからである
聞けるわけがない。よりにもよって、中学生に仕事をとってこさせたあげくに、
その初仕事に寝坊したのだ。みんなの視線は冷ややかだった
しかし、僕もここで働いている以上最低限の仕事はしなくてはならない
あの頃はまだ、そう思っていたのである
34 = 1 :
凛「プロデューサー、スケジュールについてなんだけど、ここ、ちょっと無理があるんじゃないかな?」
P「へ? あ、なんで?」
凛「ほら、私のお仕事、予定が二日繰り上がったから、ここ、レッスンとブッキングしてる
直してもらわないと混乱する」
P「あ、ああ、そうだな。ごめん直しておくよ。すぐプリントアウトして渡すな」
凛「うん、お願い」
凛「プロデューサー」
凛「プロ」
凛「あのさぁ」
凛「ちょっといい加減にしてよ!! ここ、おかしいでしょ!! 仕事がダブルブッキングしてる!!
後私、これじゃ二週間休み無しってことになるんだけど、間違いない!!?」
35 = 23 :
腹パンしたくなるな
36 = 1 :
渋谷も輿水も優秀だった。ホイホイと仕事をとってきて
僕はあっという間にパンクした。
そしてぼくは会社の置物になりさがったのである
37 = 27 :
P犠牲にしてもいいから幸子を泣かせて欲しい
38 :
Pクソ過ぎ
39 = 14 :
むしろPに腹パンしたい
40 = 1 :
_______
P「ついたぞ……」
幸子「ご苦労様です! では待っていてください。
どうせ会社に戻っても居場所がないでしょうしね!
ウフフ、自分の面倒をみるに加えてダメPへの気遣いもできるボク……」
P「痛み入るよ……」
今日はボクがはじめてオーディションを受ける日である
紆余曲折あったがなんとかお仕事とレッスンの両立が出来るようになってきた
ダンスや歌のレッスンをする余裕もできてきたので、ここはいっちょライブのオーディションでも
受けてみるかという心境である
しかしもしも落ちた暁にそれをてプロデューサーに知られるのは悔しすぎるので、いつも通りお仕事と
嘘をついてしまった
それにしても相変わらずプロデューサーは覇気がない
カワイイボクのお付きができるのだから少しは楽しそうにするべきである
どうやら、初めて僕が仕事を取ってきたときのことをまだ引きずっていいるらしい
41 = 1 :
あれは全面的にPが悪いのだが、ボクもPに対して何も告げなかったという非が無いでもない
初めて自分でとってきたお仕事で舞い上がってしまったのだ。
ボクは念入りに目覚ましをセットして、5時の収録に間に合うように3:30に起きた
ばっちり支度して現場入りしたのは4:30
我ながら完璧な仕事ぶりだと感心したがふと気づいて、ボクは恥ずかしながら真っ青に
なってしまったのだ
そう言えばプロデューサーに今日の収録のこと、場所、時間を一切話していない
だから何か問題があるかと言われても、実際には全くなかったわけだし、聞いてこない
プロデューサーもプロデューサーなわけだが
僕は大慌てで所属しているプロダクションに電話して、幸い出勤していた社員のだれかに
社員名簿をひっくり返してもらい、プロデューサーの電話番号を聞き出したのである
42 = 23 :
幸子は殊勝だなあ
43 = 1 :
プロデューサーはワンコールで出てくれた
ひどく焦っているみたいで、ボクはなんだか腹が立ってきた
そもそも、大人として、監督不行き届きもはなはだしい
中学生が始発で出歩く何て危ないじゃないか
この人はそこのところ、何も思うところが無かったと言うのか
挙句の果てに、思い出したように
P「あの、輿水、収録場所ってどこだ? ……自分で行けるか?」
だ。
こっちはすでに現地入りしてスタンバっているのに、かたやプロデューサーは自宅で
眠りこけて、自分で行けるかとは何事だ
しかし、この人の無能ぶりはボクの想像の斜め上であったのだ
44 :
煮詰まるって良い意味だよね
45 = 23 :
実際誤用多いし、しょうがないね
46 = 1 :
この人は人が当たり前にやれることができない
それから何もないところで転ぶ
どこかのアイドルかって話だが、ボクにっては前者の方が衝撃だった
他の誰もが当たり前にやっていることをプロデューサーはすごい四苦八苦しながらやり遂げる
あまりに要領が悪くて自分でやった方が早いからパシリにも使えない
結局、働かないでくれた方が助かるのだ
幸子「プロデューサーはもうなにもしないでください!」
そう宣言した時のPの顔は印象的だった
顔の半分で笑って、半分で鳴いていた
47 = 14 :
oh…
48 = 27 :
こういう顔って鏡で見ると立ち上がれないくらい凹むよな…
49 = 44 :
ピャー
50 = 23 :
窓際P誕生の瞬間である
みんなの評価 : ☆
類似してるかもしれないスレッド
- 幼馴染「あなたって私が居てあげないと何にもできないわね」」 (329) - [49%] - 2015/1/31 9:30 ☆
- 律子「プロデューサー、どうぞ、コーヒーです」P「にっが!」 (1001) - [47%] - 2011/10/13 6:45 ★★
- 京子「あかりー子供がどうやってできるか知ってるかー?」 (248) - [47%] - 2012/2/12 17:45 ★
- 上条「バイトすることになった」 御坂「どんな?」 (132) - [46%] - 2012/3/7 6:45 ★
- 古泉「オナホール?ははっ、そんなのもってませんよ」 (1001) - [46%] - 2009/2/19 4:17 ★★★×9
- 大学生「よーしニコ動で歌ってみた動画投稿するぞ!!」 (172) - [46%] - 2013/11/16 1:45 ○
- チノ「チノニー団とかいうのに捕まってしまいました…」 (120) - [46%] - 2014/8/31 14:15 ○
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について