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    元スレコナン「米花町消滅事件!」

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    みんなの評価 : ★★★
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    1 :

    <阿笠邸>

    博士の作ったゲームで遊ぶ少年探偵団。

    元太「ちぇ~、また光彦の勝ちかよ!」

    歩美「これで元太君、三連敗だよ! もっと頑張らなきゃ!」

    光彦「元太君の戦略は甘すぎるんですよ」

    ワイワイ……

    コナン「やれやれ、ガキ共はゲームに夢中、か」

    灰原「あら、あなたも混ざってきたら? 混ざりたいって顔してるわよ」

    コナン「バカいうんじゃねーよ、灰原……」

    ピピピピピ……!

    コナン「な、なんだこの音は!?」

    4 :

    犯人は光彦

    5 :

    また光彦が死ぬのか…

    6 = 1 :

    ピピピピピ……!

    阿笠「い、いかん!」

    コナン「どうしたんだ、博士!?」

    阿笠「これはワシが開発した、核ミサイルレーダーの警報音じゃ!」

    コナン「核ミサイルだと!?」

    阿笠「うむ、おそらくもう十数秒でこの米花町に核ミサイルが着弾する!」

    阿笠「この家の地下室は核シェルターになっておる!」

    阿笠「みんな、急いで避難するんじゃ!」

    コナン「十数秒だと!? ──くそっ!」

    8 :

    光彦しぬなよ

    9 :

    まーた光彦が犠牲になるのか

    10 :

    悪いな光彦、このシェルターは6人用なんだ

    11 :

    一体光彦が何したってんだ

    12 = 1 :

    コナン「歩美! 元太! 光彦!」

    コナン「今すぐゲームやめて、地下室に行くんだ! 急げ!」

    歩美「どうしたの、コナン君?」

    元太「コナン、これ対戦途中でポーズやセーブをできねえんだよ」

    光彦「急にいわれましても──」

    コナン「バーロ! ゲームで命を捨てる気か!」

    灰原「早くしなさい!」

    歩美&元太&光彦「は、はいっ!」

    14 :

    >>10
    丁度じゃねーか

    15 = 1 :

    一瞬の出来事であった。

    激しい閃光、吹き荒れる爆風、立ち上るキノコ雲──





    たった一発のミサイルが、ある小さな町の全てを奪い去った。





    この日、米花町は消滅した。

    16 :

    光彦「ピカ?」

    18 = 1 :

    <米花町跡地>

    博士特製の生命維持マスクをつけて、地表に出たコナンたち。

    元太「なんだこりゃあ……」

    光彦「町が……家もビルも人も、みんななくなっちゃってます!」

    歩美「これは……どういうことなの?」

    歩美「ねえコナン君、哀ちゃん、これどういうことなの!?」

    コナン「…………」

    灰原「…………」

    コナン(こんなもん……どう説明すりゃいいってんだ……!)

    19 = 1 :

    コナン(爆発の余波で、普通の携帯電話は通じもしねえ!)

    コナン(この瓦礫の中、子供を連れて情報が手に入る場所まで歩くのも難しい……)

    コナン(やっぱ博士の発明品で、情報を得るしかねーな)

    コナン(いったいこの町になにがあったのか……)

    コナン「博士! テレビやラジオの情報は受信できそうか!?」

    阿笠「ああ、今やっとるよ。ワシの電波受信装置でな」

    コナン「なんとかなりそうか?」

    阿笠「うむ……もうすぐ電波を拾えそうじゃ」

    20 :

    良かった今回はマジキチじゃないのか

    21 :

    一体何が原因なんだろう

    22 = 1 :

    まもなく、阿笠博士の装置はあるニュース番組を受信することに成功した。

    ニュース『ガガ……ガ、ガ……』

    ニュース『米花町消滅事件についての続報です』

    阿笠「おお、声が聞こえるわい!」

    灰原「どこかの局のテレビかラジオ番組をキャッチできたようね」

    コナン「さすが博士!」

    ニュース『政府は今回の核ミサイル飛来の要因は──』

    ニュース『アメリカ合衆国のミサイル基地の誤射によるもの、と断定いたしました』

    コナン「ア、アメリカだと……!?」

    23 = 11 :

    早く....光彦を....

    24 = 1 :

    ニュース『今回の事件について、総理のコメントです』

    ニュース『“えぇ~、このたびアメリカの核ミサイルによって”』

    ニュース『“我が国の町が一つなくなってしまった”』

    ニュース『“これはまことに遺憾であります”』

    ニュース『“しかしながら、このたびのミサイル発射はあくまで誤射であるため”』

    ニュース『“我が国としても慎重に協議し、平和的な解決を──”』

    コナン「バーロ、町が一つ消し飛んだんだぞ! なに考えてんだ!」

    コナン「一刻も早く、誤射した犯人を見つけるのが先決だろうが!」

    25 :

    犯人は近くにいる気がする

    26 = 1 :

    灰原「どうやらこの国のお偉いさんは、この事件をなあなあで済ますつもりのようね」

    阿笠「町が一つ消滅しとるのにのう……。なんということじゃ」

    コナン「くそっ……こうなったら俺が渡米して、犯人を見つけるしかねえか」

    阿笠「じゃが、どうやってアメリカまで行くんじゃ?」

    阿笠「なんとか空港まで行ったとしても」

    阿笠「こんな状況ではアメリカに便が出とるかどうかも怪しいぞ」

    コナン「……作るんだよ」

    灰原「工藤君、まさか──」

    コナン「そう、俺が飛行機を作るんだ!」

    27 = 1 :

    阿笠「じゃが、飛行機なんてどうやって作るんじゃ!?」

    コナン「昔、ハワイで親父に飛行機の作り方を教えてもらったことがある」

    コナン「今や米花町は瓦礫の山だ。材料はいっぱいあるしな……」

    コナン「絶対に犯人を捕まえて──」

    コナン「蘭やおっちゃん……町のみんなの仇を取らなきゃならねえ!」

    灰原「そうね、このままやられっ放しじゃシャクだものね」

    灰原「私も協力するわ」

    阿笠「もちろんワシもじゃ!」

    コナン「ありがとう、博士、灰原……」

    29 :

    嫌な予感がするが

    30 = 8 :

    部品…光彦…

    ひらめいた

    31 = 1 :

    元太「アメリカに行くんだろ!? 俺にも協力させろよ!」

    元太「俺だって父ちゃんや母ちゃんの仇を討ちたいしよ!」

    光彦「ボクもです!」

    光彦「弱腰の政府なんかに任せておけませんよ!」

    歩美「歩美も!」

    歩美「わたしだって、犯人やっつけたいもん!」

    コナン「しゃーねーな……」

    コナン「分かった! それじゃ俺がいうとおりに材料を集めてくれ!」

    オーッ!

    32 = 1 :

    元太「骨組みに使う鉄パイプや木材を持ってきたぜ!」ドサッ

    コナン「サンキュー、元太!」

    光彦「プロペラと似た形をした瓦礫を運んできました!」ドサッ

    コナン「お、これなら使えそうだ! でかした光彦!」

    歩美「翼に使えそうな布を拾ってきたよ!」ドサッ

    コナン「歩美ちゃん、ありがとう!」

    灰原「ガソリンもこのとおり集めたし……」チャポン…

    灰原「博士が作るエンジンもなんとかなりそうね」

    阿笠「任せておけ~い」トンテンカン

    コナン「よし、俺はさっそく設計して組み立てを始めるとすっか!」

    33 = 1 :

    一週間後──

    歩美&元太&光彦「できたぁ~!」

    灰原「瓦礫が材料にしては、立派な飛行機ができたわね」

    阿笠「そうじゃのう。これも新一君の指示のおかげじゃわい」

    コナン「そうじゃねーよ……。みんなが協力してくれたからこそできたんだ」

    コナン「ところで博士」

    コナン「米花町を消し飛ばしたミサイルを発射した、基地の場所は分かるか?」

    阿笠「それなら大丈夫じゃ! ニュースでやっておったからのう」

    コナン「よし……みんな行くぜ、アメリカへ!」

    オーッ!

    飛行機に乗り込む六人。操縦するのはもちろんコナンである。

    34 :

    今回はまともだな

    35 = 1 :

    ブオオオオ……!

    歩美「わぁ~飛んだぁ~!」

    元太「すっげー! すっげー!」

    光彦「感激です!」

    コナン「遊びに行くんじゃねーんだぞ、オメーら」

    コナン「ところで灰原、この速度だと到着はどのぐらいだ?」

    灰原「そうね、丸一日はかかるわね」

    阿笠「地下室に食糧を貯蔵しておいてよかったわい」

    36 = 1 :

    ブオオオオ……!

    コナン(蘭……)

    コナン(おっちゃん、園子……みんな!)

    コナン(絶対犯人を捕まえてみせるからな……!)

    歩美「あ、クジラさんだ!」

    元太「どこだよ、どこ!」

    光彦「あれはマッコウクジラっていうんですよ」

    コナン「やれやれ……もっと緊張しろっての」

    灰原「しょうがないわよ、まだ子供なんだもの」

    阿笠「君らも今は子供じゃがのう」ニヤッ

    37 = 1 :

    ブオオオオ……!

    元太「う~ん……うな重……」ムニャムニャ…

    光彦「寝ぼけて、ボクにかじりつかないで下さいよ、元太君!」

    歩美「元太君ったら、寝てても食いしん坊なんだから!」

    コナン「歩美ちゃん、光彦、オメーらも寝といた方がいいぞ」

    コナン「まだ当分は空の上なんだ」

    灰原「空の旅っていうのも、数時間もすると飽きてくるわね……」

    阿笠「なにしろ、景色が上も下もずっと同じじゃからのう」

    38 = 1 :

    丸一日後、コナンたちはようやくミサイル基地にたどり着いた。

    <ミサイル基地>

    米兵A「なんだ、お前たちは?」

    コナン「俺たちは日本の米花町の生き残りだ!」

    コナン「ここに米花町に核ミサイルを誤射した犯人がいるはずだ」

    コナン「通してくれ!」

    米兵A「部外者を通せるわけがないだろう」

    米兵B「さっさと帰りな、カミカゼボーイ」

    米兵C「HAHAHA!」

    コナン(くそっ、やっぱりすんなり通しちゃくれねーか……)

    コナン(かといって兵士相手に戦うわけにもいかねえ! どうすれば──)

    39 = 1 :

    レイ「この六人を、通してあげなさい」ザッ…

    米兵A「司令官!?」

    米兵B「しかし、このボーイたちは日本人です!」

    米兵C「HAHAHA!」

    レイ「通すんだ」ギロッ

    米兵A「わ、分かりました……」

    コナン「ア、アンタは……レイ!」

    レイ「久しぶりだねー、ボーイ! あの大阪での夜以来ね!」

    < レイ・カーティス 米軍司令官 (37) >



    【レイ・カーティス】
    かつて“欧州の鉄の砦”と恐れられた、名ゴールキーパー。
    工藤新一(江戸川コナン)が大好きだったサッカー選手である。

    40 = 10 :

    光彦健在とはまともなSSだ…

    41 = 1 :

    コナン「レイ、アンタは自首して逮捕されたはずじゃ──」

    レイ「犯した罪から逃れようとした私を、ボーイが名推理で止めてくれた後──」

    レイ「私は執行猶予の判決を受けたよ……」

    レイ「その後、私は米軍からスカウトを受けて司令官にしてもらったね!」

    コナン「そうだったのか……!」

    レイ「私も、今回のミサイル誤射事件、解決したいと思ってましたー!」

    レイ「ボーイ、どうかあの時の恩を返させて欲しいね!」

    コナン「ありがとう……レイ!」

    レイ「さっそく、ミサイルのボタンを管理している容疑者三人に会わせまーす!」

    42 = 1 :

    <核ミサイルスイッチ管理室>

    レイ「この部屋で、核ミサイルスイッチは管理されてまーす!」

    レイ「核スイッチはあれね!」スッ

    コナン(火災報知機の非常ベルみたく、壁に取り付けてあんのか……)

    コナン「レイ、あそこに立ってる三人は?」

    レイ「彼ら三人がこの基地で、核ミサイルのスイッチを管理しているね!」

    レイ「事件当日のミサイル発射時刻は、三人ともこの部屋にいたようでーす!」

    コナン(つまり三人とも核ミサイル発射スイッチを押せたってことか……)

    コナン(よし、さっそく容疑者たちと話してみるか!)

    43 :

    なんでサッカー選手が軍司令官に

    44 = 1 :

    ~ 容疑者 ~

    スミス「司令官、俺は核ミサイルのボタンなんざ押しちゃいませんよ!」

    < ケアレ・スミス (31) 核ミサイルスイッチ管理人 >



    ボタン「ワシが犯人のはずがなかろう!」

    < ポチットナー・ボタン (47) 核ミサイルスイッチ管理人 >



    ダッシュ「断じてボクではありません!」

    < ピンポン・ダッシュ (24) 核ミサイルスイッチ管理人 >

    45 :

    >>44
    全員怪しすぎるじゃないかwww

    46 = 1 :

    灰原「ケアレスミスに、ポチッとな、ピンポンダッシュ……」

    灰原「みんな、誤ってスイッチの一つや二つ、押しそうな名前をしてるわね」

    阿笠「そうじゃのォ」

    元太「この中に、俺たちの町をメチャクチャにした犯人がいるってことか……」

    光彦「ボクらの手で、絶対犯人を見つけ出しましょう!」

    歩美「うん、そうだね!」

    コナン「じゃあさっそく聞かせてくれ……」

    コナン「ミサイル発射時刻、ずばりアンタたちが何をしていたか?」

    コナン「まずはスミスさん、アンタからだ」

    47 = 1 :

    スミス「俺は──その時刻、実はこの部屋で寝てたんだ……」

    スミス「ついウトウトしちまってさ……」

    スミス「だからスイッチなんか押しちゃいねえし」

    スミス「誰が押したかも見てないんだ!」

    阿笠「寝てたじゃと?」

    灰原「ずいぶんと都合がいい話だけど、嘘をついてるようにも見えないわね……」

    コナン「分かった……。じゃあ次はボタンさん、答えてくれ」

    48 = 1 :

    ボタン「ワシも……実は眠っておった」

    ボタン「この部屋で酒を飲んで……つい、な」

    ボタン「だから発射時刻にこの部屋で何があったかは、なにも知らんのだよ」

    コナン「……ダッシュさんは?」

    ダッシュ「すみません、ボクもうっかりして眠っていました!」

    ダッシュ「起きた時にはすでに、この基地からミサイルが発射されてて……」

    ダッシュ「もう手遅れで……」

    元太「なんだよ、全員この部屋で寝てたってのかよ!」

    光彦「証言に嘘がない限り、三人とも犯行は不可能だったというわけですね」

    歩美「つまり、どこかにいる四人目が犯人ってことなの?」

    コナン「…………」

    49 = 1 :

    コナン(ウソをついてるようには見えねえ)

    コナン(事件当日、全員核スイッチのあるこの部屋で眠っていた……)

    コナン(やっぱり、歩美ちゃんのいうとおり)

    コナン(三人が寝てるスキにこの部屋に忍び込んだ“真犯人”がいるってことなのか?)

    コナン(だが、この部屋自体は警備が厳重で、外から入るのは難しい……)

    コナン(う~ん……だけど眠ってたらスイッチを押すなんてできるわけ──)

    コナン「!」ハッ



    元太『う~ん……うな重……』ムニャムニャ…

    光彦『寝ぼけて、ボクにかじりつかないで下さいよ、元太君!』

    歩美『元太君ったら、寝てても食いしん坊なんだから!』


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